JPH06286084A - パンク破壊抵抗性が改善された、多層構造で、容易に深絞りが可能なポリアミド含有フイルム - Google Patents

パンク破壊抵抗性が改善された、多層構造で、容易に深絞りが可能なポリアミド含有フイルム

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JPH06286084A
JPH06286084A JP6052570A JP5257094A JPH06286084A JP H06286084 A JPH06286084 A JP H06286084A JP 6052570 A JP6052570 A JP 6052570A JP 5257094 A JP5257094 A JP 5257094A JP H06286084 A JPH06286084 A JP H06286084A
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Gregor Dr Kaschel
グレゴール・カシエル
Hennig Cardinal Von Widdern Michael
ミヒヤエル・ヘーニヒ・カルデイナル・フオン・ビツデルン
Ulrich Reiners
ウルリヒ・ライナース
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Wolff Walsrode AG
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  • Extrusion Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 4個の層序列A、B、CおよびDを有し、序
列AおよびCはそれぞれ、少なくとも1個のポリアミド
層を含み、序列Bは少なくとも1個のオレフィン層を有
し、そして序列Dがシーリン材料からなる、分離した2
個のポリアミド層を含む多層構造フィルム。 【効果】 上記構造にすることにより、従来のフィルム
と比較して、パンク破壊抵抗性が改善され、併せて深絞
り成形性が優れているので、特に鋭い縁を持った商品、
例えば生肉のピックル製品、あるいはムラサキガイの包
装に適しているフィルムを提供する。これによって包装
フィルムの使用量を軽減でき、エコロジー的および経済
的に好ましい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】本発明は、パンク破壊抵抗性が改善され、
併せて深絞り成形性(熱成形能力)が優れているため
に、特に鋭い縁を持った商品の包装に適している多層構
造で、容易に熱成形が可能なポリアミド含有フィルムに
関する。このような包装は、商品が消費者に渡るまでの
間、確実に内容物を保護しなければならない。鋭い縁を
持った食品は特に、そのフィルム包装を機械的に損傷さ
せて、その耐久性を低下させてしまう等の危険性を持っ
ている。エコロジー的および経済的理由から特殊な条件
下での取り扱いが要求される。
【0002】分離した二つのポリアミド(PA)層を有
する各種の多層複合材料が多数、本技術分野では既に公
知である。それらの複合材料は、他の材料には見られな
い優れた深絞り性を有し、また折り曲げ抵抗性が向上し
ている(Kunststoffe 79 (1989) No.9, 818ー822 参
照)。パンク破壊(puncturing)に対する抵抗性は、不
均化的に厚くしたポリアミド層を使用して、任意の水準
にまで上げることができるが、反面それによってフィル
ムは厚くなり、変形抵抗性が増大して熱成形性が大きく
低下する。またポリアミド層を厚くすることは、第1に
使用する包装材料の量が減らない、第2には使用するポ
リアミドのコストは比較的高いのでフィルムコストが上
昇し、エコロジー的にも経済的にも望ましくない。
【0003】少なくとも1方向に延伸したポリアミドを
1ないし4層積層した多層フィルムが包装材料として、
ヨーロッパ特許(EP)第 465 931 号に記載されてい
る。少なくとも1個のポリアミド層は50ないし95重
量%の結晶性PAと5ないし50重量%の非晶性PAを
含んでいる。延伸フィルムは厚さの均一性が際立って優
れているが、しかし既に少なくとも1方向に延伸されて
いるので深絞り性が十分でなくなっている。それ故、同
フィルムは深絞り加工が要求される用途では使用するこ
とができない。
【0004】日本特許(JA)第 4 164 641 号および第 4
216 933 号は、1層またはそれ以上の層のMXD6ポリ
アミド、1層の鹸化エチレン/酢酸ビニール共重合体、
1層の改質ポリオレフィン、およびヒートシール可能な
層を含む複合フィルムに関する。m-キシレンジアミン
とアジピン酸に基づいたMXD6ポリアミドまたはMX
D6ポリアミドと他のポリアミドとのブレンド体を含む
フィルムは、剛性が大きいために高温でしか成形できな
いという欠点がある。その上同ポリマー類は変形行程
(deformation path)が短いために、パンク破壊を伴う
操作には比較的弱いものにしか耐えられない。
【0005】上に挙げた従来文献ないし技術によるフィ
ルムは全て共通に、上述の欠点を持ち、 a)熱成形が容易であり、そして b)パンク破壊抵抗性が高いという二つの要求を併せて
満足させるものはない。
【0006】非常に厚いポリアミド層を有する複合フィ
ルムだけが、高い成形温度に長時間おいて深絞りが可能
である。そのために包装装置の操作速度が低下し、低い
サイクル数しか達成できない。同フィルムの光学的美観
も損なわれるが、ポリアミドの厚さを薄くすることはパ
ンク破壊抵抗性が低下することになる。
【0007】それ故、鋭い縁を有する商品を包装するの
に適したパンク破壊抵抗性および熱成形性が改善された
多層フィルムを提供することが問題となる。
【0008】満足されるべき要求は以下のようである。
【0009】1.熱成形性:フィルムは一般に充填工程
および特定の形をしたトラフへの深絞りの前に加熱す
る。成形物での重要な位置、特にトラフの角の部分はは
成形温度を低くし、フィルムの残存厚さを厚くすること
が必要である。成形温度を低くすると、包装機の速度を
上げ、そしてフィルムにかかる熱ストレスをかなり低下
させることができる。フィルムの透明性は保たれ、フィ
ルムの一方の側にホットプレートの圧痕が付くことはほ
ぼ完全に避けることができる。
【0010】2.パンク破壊抵抗性:以前からの経験は
全て、パンク破壊抵抗性を改善するにはポリアミド層の
厚さを厚くすることであると教えている。従って、ポリ
アミド層の厚さを増加させずにパンク破壊抵抗性を上げ
るにはポリアミド層の熱成形性を損なわないようにしな
ければならない。ポリアミド層全体厚さを基準にした、
フィルムのパンク破壊の際に吸収される仕事量は、その
品質を調べるうえで特に適した判定基準である。
【0011】これらの要求は、驚くべきことにポリアミ
ドを含む多層構造の容易に熱成形可能なフィルムによっ
て充足できた。本発明のフィルムは鋭い縁をもった商品
を包装するのに特に適している。層序列(sequence)が
順にA、B、C、Dが配列したフィルム構造は、 −序列Aがカプロラクタムを基体としたポリアミド共重
合体および/または脂肪族ポリアミドとカプロラクタム
を基体としたポリアミド共重合体との混合物および/ま
たは非晶性ポリアミドからの少なくとも1種からなり、 −序列Bがオレフィン性(共)重合体の少なくとも1種
を含み、 −序列Cがカプロラクタムを基体としたポリアミド共重
合体および/または脂肪族ポリアミドとカプロラクタム
を基体としたポリアミド共重合体との混合物および/ま
たは芳香族ポリアミドからの少なくとも1種を含み、そ
して序列C/序列Aの厚さ比が1.5ないし4であり、 −序列Dが、最外層としてシール材料からなるオレフィ
ン性(共)合体の少なくとも1種を含み、そして序列
D/序列Bの厚さ比が3ないし10、好ましくは4ない
し7である、ことによって特徴付けられる。
【0012】序列Aは、ポリアミド6を基体とした共重
合ポリアミド、および/または脂肪族ポリアミド、例え
ばポリアミド6、ポリアミド6.6、ポリアミド6.1
0、ポリアミド6.11、ポリアミド6.12、ポリアミ
ド11、またはポリアミド12と、ポリアミド6を基体
とした共重合ポリアミドとの混合物および/または非晶
性ポリアミドを含んでいる。
【0013】序列Bは、少なくとも1層のオレフィン系
(共)重合体を含んでいる。層Bは層Aと層Cとの間の
結合剤として作用することができ、熱成形後も結合剤と
しての機能を果し続ける。官能基を含むポリエチレンお
よびポリプロピレン共重合体がこの目的に特に適してい
る。
【0014】序列Cは、ポリアミド6を基体とした共重
合ポリアミド、および/または脂肪族ポリアミド、例え
ばポリアミド6、ポリアミド6.6、ポリアミド6.1
0、ポリアミド6.11、ポリアミド6.12、ポリアミ
ド11またはポリアミド12と、ポリアミド6を基体と
した共重合ポリアミドとの混合物および/または非晶性
ポリアミドからなる。序列Aと序列Cとの厚さ比は1.
5ないし4の範囲になくてはならない。序列Cに含まれ
る層は同時押出し、接着積層または押出被覆、またはそ
れらの工法を組み合わせて製造することができる。
【0015】序列Cを2種類のポリオレフィンの間に配
列すると、両側に水蒸気遮断壁が生じ、ポリアミド本来
の遮断性、特に酸素遮断性が水分によって損なわれるこ
とがない。これは、序列Cが序列Aよりも厚いときに、
フィルムの遮断性が明白に改善され、しかもそれが気候
の変化してもその影響を受けないので特に有利である。
【0016】序列Dは少なくとも1層のオレフィン系
(共)重合体を含んでいる。最外層としてシーリング原
料が使用される。同シーリング原料はポリエチレン、エ
チレン/酢酸ビニール共重合体、エチレン/アクリル酸
共重合体、エチレン/メチレンアクリレート共重合体、
またはアイオノマーまたはこれらポリマー類の混合物か
らなることができる。
【0017】序列D/序列Bの厚さ比は3ないし10、
このましくは4ないし7の範囲にある。
【0018】本発明によるフィルム層の配列は驚くべき
ことに、熱成形性およびパンク破壊抵抗性の特殊な要求
を満たすのに成功している。得られるフィルムは70な
いし90℃の低温でも容易に深絞りが可能である。深絞
りで特に重要であるトラフの角の部分でのフィルム厚さ
はなおかなり残っており、大きく改善されている。フィ
ルムは変形後でも、トラフ全体がなお透明である。
【0019】使用するポリマー類は、実施例および比較
実施例の末尾の部分で定義する。ポリアミド類はAで表
し、ポリエチレンはBで表す。
【0020】
【実施例】
実施例1 下記構造を有する多層構造フィルム。
【0021】
【表1】
【0022】層厚さの割合は、フィルム厚さ320μm
を基準にしている。同フィルムは同時押出し、および押
出し被覆によって製造された。ポリマーA1とA2との
混合比は85:15重量%であり、ポリマーA1とA3
との混合比は90:10重量%である。
【0023】実施例2 下記構造を有する多層構造フィルム。
【0024】
【表2】
【0025】層厚さの割合は、フィルム厚さ320μm
を基準にしている。同フィルムは同時押出し、および押
出し被覆によって製造された。ポリマーA1とA2との
混合比は85:15重量%である。2種類のポリアミド
層(A1+A2)は実施例1と異なる厚さの結合剤層で結
合してある。表1が示すように、実施例2のフィルムは
非常に高いパンク破壊値を持っているが、実施例1の値
よりは僅かに低い。
【0026】比較実施例3 下記構造を有する多層構造フィルム。
【0027】
【表3】
【0028】層厚さの割合は、フィルム厚さ385μm
を基準にしている。同フィルムは同時押出し、および押
出し被覆によって製造された。ポリアミド層は、ポリア
ミド6を基体としており、単独フィルムの形で製造さ
れ、次いで同時押出しによって製造したポリエチレン層
に結合した。シーリング層は、酢酸ビニール含量が3重
量%のエチレン/酢酸ビニール共重合体である。
【0029】他の全ての実施例と比較して、比較実施例
3が最大のフィルム厚さを有している。二つのポリアミ
ド層の間の距離は比較的大きい。
【0030】比較実施例4 下記構造を有する多層構造フィルム。
【0031】
【表4】
【0032】層厚さの割合は、フィルム厚さ350μm
を基準にしている。フィルム構造は対称形である。同フ
ィルムはインフレートフィルムの形で製造し、ポリアミ
ドとポリエチレンとの層間接着は、同時押出しした接着
剤(B4)で行った。他の全ての実施例と比較して、比
較実施例4のポリアミド層は最大のフィルム厚さを有し
ている。
【0033】比較実施例5 下記構造を有する多層構造フィルム。
【0034】
【表5】
【0035】層厚さの割合は、フィルム厚さ320μm
を基準にしている。フィルム構造は非対称形である。同
フィルムは、同時押出しおよび押出し被覆によって製造
した。二つのポリアミド層は、ポリオレフィン結合剤の
薄い層でそれぞれに結合させた。シーリング層はアイオ
ノマーからなっている。
【0036】比較実施例6 下記構造を有する多層構造フィルム。
【0037】
【表6】
【0038】層厚さの割合は、フィルム厚さ250μm
を基準にしている。フィルム構造は非対称形である。同
フィルムは、同時押出しおよび押出し被覆によって製造
した。比較実施例5に記載したように、ポリアミド層
は、同時押出しした結合剤で結合させた。
【0039】ポリマー類に対して使用した略号は下記の
意味を有する。
【0040】A1:カプロラクタムからなり(ポリアミ
ド6)、密度が1.14kg/lで結晶融点が約219
℃である、部分結晶性脂肪族ポリアミド。
【0041】A2:約50重量%のヘキサメチレンジア
ミンと約50重量%の混合比が2/1の、イソフタール
酸とテレフタール酸とからなる環状部分芳香族ポリアミ
ド。密度が1.19kg/l、ガラス転移温度が約12
5℃である。
【0042】A3:約10重量%のラウロラクタムを含
むカプロラクタムとラウロラクタムを基体とした部分結
晶性ポリアミド(PA6/12)。密度は1.1kg/
l、結晶融点は200℃である。
【0043】B1:密度が0.915kg/lで、結晶
融点が104℃である(低密度)ポリエチレン(PE-
LD)。
【0044】B2:エチレンと約3ないし5重量%の酢
酸ビニールとの共重合体(EVA)。密度が0.925
kg/l、そして結晶融点が約102℃である。
【0045】B3:密度が0.94kg/lで、結晶融
点が99℃である、エチレンとメチレンアクリレートと
の共重合体。
【0046】B4:線状低密度ポリエチレン(PE-L
LD)を基体とする同時押出し可能な結合剤。同結合剤
は無水マレイン酸で化学的に改質してある。密度は0.
92kg/l、そして結晶融点が125℃である。
【0047】B5:エチレンとメチレンアクリレートと
の共重合体で、その分子鎖はナトリウムイオン結合(ア
イオノマー)で架橋されている。密度は0.94kg/
l、結晶融点が94℃である。
【0048】B6:線状低密度ポリエチレン(PE-L
LD)。密度が0.92kg/l、結晶融点が121℃
である。
【0049】パンク破壊試験は、内部試験マニュアルに
従って実施する。同試験法は、鋭い縁を持った商品の作
用を受けるようにしたフィルムを評価するように設計さ
れている。試験では、膜の形に延伸したフィルムをパン
ク破壊するために針が必要とする力と行程長(膜に穴が
あくまでに針が動く距離)を測定する。パンク破壊に必
要な仕事は、力と行程長上の積分から決定する。
【0050】直径80mmの円形試料を原型として切り
出す。同試料を引張試験機に取り付けてある試料保持装
置中で延伸する。針は移動可能なトラバース上の力セン
サに取り付ける。針はその尖端部で直径1mmである。
尖端部は球面をなし、角度は90°である。各ケース少
なくとも5個の試料を測定する。
【0051】熱成形性は、包装工業で従来から使用され
てきた型式の深絞り装置を使用して評価する。ある長さ
のフィルムを、その長辺方向に両端をクランプで保持
し、熱板で予備加熱する。熱板とフィルムとの間の空気
を吸引すると良い熱伝達が得られる。フィルムはシール
側あるいはその反対の遠い側のどちらからでも加熱でき
る。
【0052】フィルムがプレート温度で70ないし10
0°に加熱されると、気圧差を与えて、寸法が115x
185mmのトラフに深絞りする。トラフの深さは50
ないし100mmの範囲で変化させることができる。
【0053】フィルムの深絞り結果は下記の基準によっ
て評価する。
【0054】a)フィルム上に加熱板の圧痕が残ってい
るか、 b)フィルムが深絞りよって型に対して隙間なく充填さ
れてトラフに成型されているか、 c)フィルムとトラフの透明性、および d)トラフ角部分での残留厚さ、同厚さはこの部分でフ
ィルム厚さが最も薄くなると経験的に判っているので、
特に重要であると考えられている。
【0055】フィルム上に熱板の圧痕が見えるのは、試
験aでは欠陥と見做される。完全に充填されていないト
ラフは試験bでは欠陥である。フィルムあるいはトラフ
が曇ることは試験Cでは欠陥である。そしてトラフの角
部分での残留厚さが、同フィルムの最初の厚さの15%
以下になることは試験dでは欠陥である。
【0056】フィルムを上述判定基準によって評価す
る。“+”の等級が付いた結果は全ての点でフィルムが
要求を満足させていることを意味する。評価によって判
定基準が1つだけ満足されないときは “○”として表
す。2つ以上の判定基準が満足されないときは、“−”
と等級付けする。
【0057】
【表7】
【0058】表1:フィルムの比較 異なるフィルムを比較するにあたって、パンク破壊に要
する仕事量は各フィルムポリアミド層の合計厚さに基づ
いて計算している。従って、フィルムがパンク破壊によ
って切断するのに要する仕事量は、ポリアミドの厚さか
ら離れて表すことができる。もし、損傷を生ずるのに必
要な仕事量だけにすると、比較は間違ったものとなって
しまう。
【0059】本発明の主なる特徴および態様は以下のと
おりである。
【0060】1.序列層順がABCDである多層構造を
持ち、熱成形が容易であるフィルムにおいて、 −序列Aがカプロラクタムを基体としたポリアミド共重
合体および/または脂肪族ポリアミドとカプロラクタム
を基体としたポリアミド共重合体との混合物および/ま
たは非晶性ポリアミドからの少なくとも1種からなり、 −序列Bがオレフィン性(共)重合体の層の少なくとも
1種を含み、 −序列Cがカプロラクタムを基体としたポリアミド共重
合体および/または脂肪族ポリアミドとカプロラクタム
を基体としたポリアミド共重合体との混合物および/ま
たは芳香族ポリアミドからの層の少なくとも1種を含
み、そして序列C/序列Aの厚さ比が1.5ないし4で
あり、 −序列Dが、最外層としてシール材料からなるオレフィ
ン性(共)合体の少なくとも1種を含み、そして序列
D/序列Bの厚さ比が3ないし10、好ましくは4ない
し7である、ことを特徴とする特に鋭い縁を持つ商品の
包装に適した多層構造を有する熱成形性フィルム。
【0061】2.上記第1項記載のフィルムにおいて、
序列Cが30ないし150μm、好ましくは50ないし
100μmの厚さを有することを特徴とするフィルム。
【0062】3.上記第1項ないし第2項記載のフィル
ムにおいて、序列Dが100ないし250μm、好まし
くは150ないし200μmの厚さを有することを特徴
とするフィルム。
【0063】4.上記第1項ないし第3項記載のフィル
ムにおいて、序列Bが序列Aおよび序列Cにたいして接
着剤として作用する酸改質ポリオレフィンを含むことを
特徴とするフィルム。
【0064】5.上記第1項ないし第4項記載のフィル
ムにおいて、フィルム構造ABCDまたは序列A,B,
CおよびDの1種またはそれ以上が同時押出し、および
/または接着剤との積層、および/または押出被覆、お
よび/または押出積層によって製造されることを特徴と
するフィルム。
【0065】6.上記第1項ないし第5項記載のフィル
ムにおいて、序列Dのシール材料がポリエチレン、およ
び/またはエチレン/酢酸ビニール共重合体、および/
またはエチレン/アクリル酸共重合体、および/または
エチレン/メチレンアクリル酸共重合体、および/また
はアイオノマーであることを特徴とするフィルム。
【0066】7.上記第1項ないし第6項記載のフィル
ムにおいて、シーリング層および/または少なくとも一
つの他の層から剥がれるフィルムの面がその上に印刷物
を持っていることを特徴とするフィルム。
【0067】8.上記第1項ないし第7項記載のフィル
ムにおいて、該フィルムが鋭い縁を持った食品、例えば
生のピックル肉製品あるいはムラサキガイ等の包装に使
用することを特徴とするフィルム。
フロントページの続き (72)発明者 ミヒヤエル・ヘーニヒ・カルデイナル・フ オン・ビツデルン ドイツ29664ヴアルスロデ・グリユツター シユトラーセ15アー (72)発明者 ウルリヒ・ライナース ドイツ29643ノイエンキルヘン・ブルメン シユトラーセ15

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 層序列が順にABCDと並べられた多層
    構造を持ち、熱成形が容易であるフィルムにおいて、 −序列Aがカプロラクタムを基体としたポリアミド共重
    合体および/または脂肪族ポリアミドとカプロラクタム
    を基体としたポリアミド共重合体との混合物および/ま
    たは非晶性ポリアミドからの少なくとも1種からなり、 −序列Bがオレフィン性(共)重合体の層の少なくとも
    1種を含み、 −序列Cがカプロラクタムを基体としたポリアミド共重
    合体および/または脂肪族ポリアミドとカプロラクタム
    を基体としたポリアミド共重合体との混合物および/ま
    たは芳香族ポリアミドからの層の少なくとも1種を含
    み、そして序列C/序列Aの厚さ比が1.5ないし4で
    あり、 −序列Dが、最外層としてシール材料からなるオレフィ
    ン性(共)合体の少なくとも1種を含み、そして序列
    D/序列Bの厚さ比が3ないし10、好ましくは4ない
    し7である、ことを特徴とする特に鋭い縁を持つ商品の
    包装に適した多層構造を有する熱成形性フィルム。
  2. 【請求項2】 上記請求項1記載のフィルムにおいて、
    序列Bが序列Aおよび序列Cに対して接着剤として作用
    する酸改質ポリオレフィンを含むことを特徴とするフィ
    ルム。
  3. 【請求項3】 上記請求項1ないし請求項2記載のフィ
    ルムにおいて、フィルム構造ABCDまたは序列A,
    B,CおよびDの1種またはそれ以上が同時押出し、お
    よび/または接着剤を使用しての積層、および/または
    押出被覆、および/または押出積層によって製造される
    ことを特徴とするフィルム。
  4. 【請求項4】 上記請求項1ないし請求項3記載のフィ
    ルムにおいて、シーリング層および/またはその他の少
    なくとも1層からから剥がれるフィルムの側が、その上
    に印刷物を持っていることを特徴とするフィルム。
  5. 【請求項5】 上記請求項1ないし請求項4記載のフィ
    ルムにおいて、該フィルムが鋭い縁を持った食品、例え
    ば生肉のピックル製品あるいはムラサキガイ等の包装に
    使用することを特徴とするフィルム。
JP6052570A 1993-03-04 1994-02-28 パンク破壊抵抗性が改善された、多層構造で、容易に深絞りが可能なポリアミド含有フイルム Pending JPH06286084A (ja)

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