JPH0628565B2 - 食品の加熱殺菌充填装置 - Google Patents
食品の加熱殺菌充填装置Info
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- JPH0628565B2 JPH0628565B2 JP2154947A JP15494790A JPH0628565B2 JP H0628565 B2 JPH0628565 B2 JP H0628565B2 JP 2154947 A JP2154947 A JP 2154947A JP 15494790 A JP15494790 A JP 15494790A JP H0628565 B2 JPH0628565 B2 JP H0628565B2
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Landscapes
- Food Preservation Except Freezing, Refrigeration, And Drying (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は,人参,グリーンピースなどの固形食品と低濃
度食塩水などの液状食品が充填された素材缶詰,および
通常の調理缶詰等を製造するための,食品を加熱殺菌充
填する装置に関する。
度食塩水などの液状食品が充填された素材缶詰,および
通常の調理缶詰等を製造するための,食品を加熱殺菌充
填する装置に関する。
(従来の技術) 人参等が充填された素材缶詰やカレーライス等が充填さ
れたパウチ詰食品などの,室温長期保存用の容器詰固液
混合食品は,従来一定量の固形食品と液状食品を容器に
充填密封後,レトルトで加熱殺菌することによって製造
されていた。
れたパウチ詰食品などの,室温長期保存用の容器詰固液
混合食品は,従来一定量の固形食品と液状食品を容器に
充填密封後,レトルトで加熱殺菌することによって製造
されていた。
こと場合殺菌時間が比較的長い,特に殺菌温度まで温度
を上昇させるに要する時間が長いため,食品の品質が劣
化し易いという問題があった。
を上昇させるに要する時間が長いため,食品の品質が劣
化し易いという問題があった。
(発明が解決しようとする課題) 本発明は,食品の品質の劣化が改善された,室温長期保
存用の容器詰固液混合食品を製造するための,食品の加
熱殺菌充填装置を提供することを目的とする。
存用の容器詰固液混合食品を製造するための,食品の加
熱殺菌充填装置を提供することを目的とする。
(課題を解決するための手段) 本発明の食品の加熱殺菌充填装置は,固形食品を導電性
液体を介して、約40℃以上の温度に加熱するための高
周波通電抵抗加熱装置および殺菌温度に加熱するための
低周波数通電抵抗加熱装置、該固形食品を殺菌温度に保
持する第1の殺菌温度保持装置,加熱殺菌された該固形
食品を該導電性液体から分離する固液分離装置,液状食
品を殺菌温度に加熱するための加熱装置,該液状食品を
殺菌温度に保持する第2の殺菌温度保持装置,および分
離された該固形食品と殺菌された該液状食品を容器に無
菌充填する装置を備えることを特徴とする。
液体を介して、約40℃以上の温度に加熱するための高
周波通電抵抗加熱装置および殺菌温度に加熱するための
低周波数通電抵抗加熱装置、該固形食品を殺菌温度に保
持する第1の殺菌温度保持装置,加熱殺菌された該固形
食品を該導電性液体から分離する固液分離装置,液状食
品を殺菌温度に加熱するための加熱装置,該液状食品を
殺菌温度に保持する第2の殺菌温度保持装置,および分
離された該固形食品と殺菌された該液状食品を容器に無
菌充填する装置を備えることを特徴とする。
固形食品の加熱殺菌温度が100℃以上の場合は,加熱
殺菌された固形食品を100℃未満の温度に冷却する冷
却器を,第1の殺菌温度保持装置と固液分離装置の間に
備えることが好ましい。
殺菌された固形食品を100℃未満の温度に冷却する冷
却器を,第1の殺菌温度保持装置と固液分離装置の間に
備えることが好ましい。
さらに液状食品の加熱殺菌温度が100℃以上の場合
は,加熱殺菌された液状食品を100℃未満の温度に冷
却する冷却器を,第2の殺菌温度保持装置の後に備える
ことが好ましい。
は,加熱殺菌された液状食品を100℃未満の温度に冷
却する冷却器を,第2の殺菌温度保持装置の後に備える
ことが好ましい。
なお本明細書においては,素材缶詰に充填される低濃度
食塩水を含めて液状食品と称する。
食塩水を含めて液状食品と称する。
(作用) 固形食品が生の植物性食品の場合、低周波電流に対する
導電率が小さいので、低周波電流のみによる通電抵抗加
熱では比較的時間がかかるが、高周波電流に対する導電
率は比較的大きいので、高周波電流による通電抵抗加熱
によって急速加熱が可能になる。
導電率が小さいので、低周波電流のみによる通電抵抗加
熱では比較的時間がかかるが、高周波電流に対する導電
率は比較的大きいので、高周波電流による通電抵抗加熱
によって急速加熱が可能になる。
植物性固形食品は約40℃以上の温度になると、低周波
電流に対する導電率が上昇する。
電流に対する導電率が上昇する。
本発明の装置は、約40℃以上の温度に加熱するための
高周波通電抵抗加熱装置および殺菌温度に加熱するため
の低周波数通電抵抗加熱装置を備えているので、固形食
品が生の食品の場合であっても、殺菌温度までの上昇時
間が極めて短時間であり、そのため固形食品の品質の劣
化が小さい。
高周波通電抵抗加熱装置および殺菌温度に加熱するため
の低周波数通電抵抗加熱装置を備えているので、固形食
品が生の食品の場合であっても、殺菌温度までの上昇時
間が極めて短時間であり、そのため固形食品の品質の劣
化が小さい。
導電性液体としては通常,固形食品の加熱を導電性液体
の加熱よりも優先させるため,固形食品の導電率以下の
導電率を有する導電性液体,好ましくは衛生的に無害で
あり、一般に調味料となる低濃度の食塩水が用いられる
が,この導電性液体,即ち食塩水は固液分離装置によっ
て固形食品から分離されるので,その固形食品の品質に
及ぼす影響は僅かである。
の加熱よりも優先させるため,固形食品の導電率以下の
導電率を有する導電性液体,好ましくは衛生的に無害で
あり、一般に調味料となる低濃度の食塩水が用いられる
が,この導電性液体,即ち食塩水は固液分離装置によっ
て固形食品から分離されるので,その固形食品の品質に
及ぼす影響は僅かである。
液状食品の加熱殺菌装置によって,液状食品は固形食品
と別個に加熱殺菌されるので,液状食品の導電率と無関
係に固形食品を,最適の導電率を有する導電性液体を介
して通電抵抗加熱することができる。
と別個に加熱殺菌されるので,液状食品の導電率と無関
係に固形食品を,最適の導電率を有する導電性液体を介
して通電抵抗加熱することができる。
分離された固形食品を所定重量分だけ計量する第1の計
量装置,および加熱殺菌された液状食品を所定重量だけ
計量する第2の計量装置を設けることによって,所定量
の固形食品と液状食品を容器に充填することができる。
量装置,および加熱殺菌された液状食品を所定重量だけ
計量する第2の計量装置を設けることによって,所定量
の固形食品と液状食品を容器に充填することができる。
殺菌された固形食品と殺菌された液状食品を容器に無菌
充填する装置を備えているので,室温長期保存用の容器
詰固液混合食品を製造することができる。
充填する装置を備えているので,室温長期保存用の容器
詰固液混合食品を製造することができる。
固形食品の加熱殺菌温度が100℃以上の場合は,加熱
殺菌された固形食品を100℃未満の温度に冷却する冷
却器を,第1の殺菌温度保持装置と固液分離装置の間に
備えることによって,沸騰によって固液分離操作や計量
操作等が妨げられるのを防止できる。
殺菌された固形食品を100℃未満の温度に冷却する冷
却器を,第1の殺菌温度保持装置と固液分離装置の間に
備えることによって,沸騰によって固液分離操作や計量
操作等が妨げられるのを防止できる。
さらに液状食品の加熱殺菌温度が100℃以上の場合
は,加熱殺菌された液状食品を100℃未満の温度に冷
却する冷却器を,第2の殺菌温度保持装置の後に設ける
ことによって,沸騰によって液状食品の計量操作や充填
作業が妨げられるのを防止できる。
は,加熱殺菌された液状食品を100℃未満の温度に冷
却する冷却器を,第2の殺菌温度保持装置の後に設ける
ことによって,沸騰によって液状食品の計量操作や充填
作業が妨げられるのを防止できる。
(実施例) 第1図において,1は固形食品,2は導電性液体,3は
固形食品1と導電性液体2を収納するタンクであり,4
は固形食品1のフィードパイプ,5は導電性液体2のフ
ィードパイプである。導電性液体2としては,固形食品
1の本来の味覚を損なうおそれがなく,かつ衛生的に無
害のもの,例えば0.01〜0.5重量%程度の低濃度の食
塩水などで,その導電率(通電周波数に対する)が固形
食品1のそれ以下のものが好ましく用いられる。
固形食品1と導電性液体2を収納するタンクであり,4
は固形食品1のフィードパイプ,5は導電性液体2のフ
ィードパイプである。導電性液体2としては,固形食品
1の本来の味覚を損なうおそれがなく,かつ衛生的に無
害のもの,例えば0.01〜0.5重量%程度の低濃度の食
塩水などで,その導電率(通電周波数に対する)が固形
食品1のそれ以下のものが好ましく用いられる。
6は,固形食品1と導電性液体2の混合物を,高周波通
電抵抗加熱槽7,低周波通電抵抗加熱槽8,殺菌温度保
持器9,冷却器10および固液分離装置11に連続フィ
ードするためのフィードポンプである。
電抵抗加熱槽7,低周波通電抵抗加熱槽8,殺菌温度保
持器9,冷却器10および固液分離装置11に連続フィ
ードするためのフィードポンプである。
12は高周波電源であって,好ましくは200kHz〜50MHz
の高周波電流を,高周波加熱装置槽7内の対向する電極
板13に供給する。27は低周波電源であって,好まし
くは商用周波数の電流を,低周波加熱装置槽8内の対向
する電極板14に供給する。
の高周波電流を,高周波加熱装置槽7内の対向する電極
板13に供給する。27は低周波電源であって,好まし
くは商用周波数の電流を,低周波加熱装置槽8内の対向
する電極板14に供給する。
固形食品1が生の植物性固形食品の場合,商用周波数電
流に対する導電率が小さいので,商用周波数電流による
通電抵抗加熱に比較的時間がかかるが,200kHz〜50MHz
の高周波電流に対する導電率は比較的大きいので,200k
Hz〜50MHzの高周波電流での通電抵抗加熱によって,急
速加熱が可能になる。そのため高周波通電抵抗加熱槽7
を一次通電抵抗加熱装置として設けた。
流に対する導電率が小さいので,商用周波数電流による
通電抵抗加熱に比較的時間がかかるが,200kHz〜50MHz
の高周波電流に対する導電率は比較的大きいので,200k
Hz〜50MHzの高周波電流での通電抵抗加熱によって,急
速加熱が可能になる。そのため高周波通電抵抗加熱槽7
を一次通電抵抗加熱装置として設けた。
固形食品1が約40℃以上になると,商用周波数電流に
対する導電率も上昇する。そのため商用周波数電流での
通電抵抗加熱が容易に行われ,しかも商用周波数電源は
より低コストであるので,商用周波通電抵抗加熱層8を
二次通電抵抗加熱装置として設けた。
対する導電率も上昇する。そのため商用周波数電流での
通電抵抗加熱が容易に行われ,しかも商用周波数電源は
より低コストであるので,商用周波通電抵抗加熱層8を
二次通電抵抗加熱装置として設けた。
殺菌温度保持器9は,固形食品1を殺菌温度に,必要な
殺菌値(F0)が得られる所定時間保持するために設け
られたものである。殺菌温度保持器9はとしては通常,
低コスト熱源であるスチームまたは熱水によって加熱さ
れる熱交換タイプのものが用いられる。または放熱分の
み電力を供給する通電抵抗加熱装置タイプのものであっ
てもよい。
殺菌値(F0)が得られる所定時間保持するために設け
られたものである。殺菌温度保持器9はとしては通常,
低コスト熱源であるスチームまたは熱水によって加熱さ
れる熱交換タイプのものが用いられる。または放熱分の
み電力を供給する通電抵抗加熱装置タイプのものであっ
てもよい。
殺菌温度保持器9における保持温度が100℃以上の場合
には冷却器10が設けられる。冷却器10において,固
形食品1および導電性液体2の温度を100℃未満(好ま
しくは約20〜30℃)に低下させ,固液分離装置11におい
て沸騰現象が起こるのを防止することによって,導電性
液体2が排出管パイプ15を通ってスムースに排出され
るようにするためである。
には冷却器10が設けられる。冷却器10において,固
形食品1および導電性液体2の温度を100℃未満(好ま
しくは約20〜30℃)に低下させ,固液分離装置11におい
て沸騰現象が起こるのを防止することによって,導電性
液体2が排出管パイプ15を通ってスムースに排出され
るようにするためである。
冷却器10としては通常,冷媒によって冷却する,2重
管式または3重管式のプレート式熱交換器が好ましく用
いられる。固液分離装置11としては,公知のウエッジ
ワイヤースクリーン型の装置などが好ましく用いられ
る。
管式または3重管式のプレート式熱交換器が好ましく用
いられる。固液分離装置11としては,公知のウエッジ
ワイヤースクリーン型の装置などが好ましく用いられ
る。
16は計量器であって,固液分離装置11よりフィード
された固形食品1を所定重量W(後記の缶24の1個に
充填される重量)分だけ計量して,充填ノズル装置17
にフィードする。ここに所定重量分とは,所定重量W±
αを意味する。固形食品1は1個1個の重量がそれぞれ
若干異なるため,厳密に所定重量Wだけ取り出して,計
量器16で計量することは困難であるからである。α値
(gr.)は,固形食品1個1個の重量及びそのばらつ
き,ならびに所定重量W等に基づいて,できる限り小さ
く定められる。
された固形食品1を所定重量W(後記の缶24の1個に
充填される重量)分だけ計量して,充填ノズル装置17
にフィードする。ここに所定重量分とは,所定重量W±
αを意味する。固形食品1は1個1個の重量がそれぞれ
若干異なるため,厳密に所定重量Wだけ取り出して,計
量器16で計量することは困難であるからである。α値
(gr.)は,固形食品1個1個の重量及びそのばらつ
き,ならびに所定重量W等に基づいて,できる限り小さ
く定められる。
計量器16としては,例えば第2図に示すような,固形
食品1を計量室16bにフィードするピストン16a,
および重量計(弁を兼ねる)16cを備え,計量室16
b内の固形食品1の重量がW±αになるとシャッター1
6dが閉じ,同時に弁16cが1点鎖線で示すように開
いて,固形食品1を落下させるタイプのものが用いられ
る。
食品1を計量室16bにフィードするピストン16a,
および重量計(弁を兼ねる)16cを備え,計量室16
b内の固形食品1の重量がW±αになるとシャッター1
6dが閉じ,同時に弁16cが1点鎖線で示すように開
いて,固形食品1を落下させるタイプのものが用いられ
る。
19は液状食品18の収納タンクであり,20は液状食
品18のフィードポンプである。21は液状食品18を
殺菌温度まで加熱する装置であるが,液状食品18が低
粘度の場合は熱交換器タイプのものが、高粘度の場合は
通電抵抗加熱式のものが好ましく用いられる。22は液
状食品18を殺菌温度に,必要な殺菌値(F0)が得ら
れる所定時間保持するための殺菌温度保持器であり,殺
菌温度保持器9と同様なタイプのものが用いられる。
品18のフィードポンプである。21は液状食品18を
殺菌温度まで加熱する装置であるが,液状食品18が低
粘度の場合は熱交換器タイプのものが、高粘度の場合は
通電抵抗加熱式のものが好ましく用いられる。22は液
状食品18を殺菌温度に,必要な殺菌値(F0)が得ら
れる所定時間保持するための殺菌温度保持器であり,殺
菌温度保持器9と同様なタイプのものが用いられる。
23は冷却器であって,液状食品18を温度を100℃未
満(好ましくは約20〜30℃)に低下するためのものであ
り,冷却器9と同様なタイプのものが通常用いられる。
満(好ましくは約20〜30℃)に低下するためのものであ
り,冷却器9と同様なタイプのものが通常用いられる。
26は殺菌冷却された液状食品18の所定重量を計量す
る,例えば流量計タイプの計量器である。計量計26は
計量器16と連結していて(例えば電気的に),所定重
量wすなわち金属缶24に充填されるべき総重量−(W
±α)を計量する。計量された所定重量wの液状食品1
8は充填ノズル装置17にフィードされる。
る,例えば流量計タイプの計量器である。計量計26は
計量器16と連結していて(例えば電気的に),所定重
量wすなわち金属缶24に充填されるべき総重量−(W
±α)を計量する。計量された所定重量wの液状食品1
8は充填ノズル装置17にフィードされる。
充填ノズル装置17は,その内部でミックスされた所定
重量分の固形食品1および所定重量の液状食品18を,
金属缶24に充填するための充填ノズル17aを備えて
いる。
重量分の固形食品1および所定重量の液状食品18を,
金属缶24に充填するための充填ノズル17aを備えて
いる。
以上の装置により,固形食品1および液状食品18の加
熱殺菌ならびに充填は次のようにして行われる。
熱殺菌ならびに充填は次のようにして行われる。
フィードポンプ6によって,タンク3から高周波通電抵
抗加熱槽7にフィードされた固形食品1および導電性液
体2は,対向する電極板13の間を通過しながら短時間
(例えば約10〜20秒)通電抵抗加熱されて,固形食品1
の中心部温度が約40℃に達する。次に商用周波通電抵抗
加熱槽8内の対向する電極板14の間を通って約20〜30
秒間通電抵抗加熱されて固形食品1の中心部温度が殺菌
温度,例えば120℃に達する。次に殺菌温度保持器9を
所定の殺菌値(F0)が得られる所定時間かかって通過
して,商業的完全滅菌される。
抗加熱槽7にフィードされた固形食品1および導電性液
体2は,対向する電極板13の間を通過しながら短時間
(例えば約10〜20秒)通電抵抗加熱されて,固形食品1
の中心部温度が約40℃に達する。次に商用周波通電抵抗
加熱槽8内の対向する電極板14の間を通って約20〜30
秒間通電抵抗加熱されて固形食品1の中心部温度が殺菌
温度,例えば120℃に達する。次に殺菌温度保持器9を
所定の殺菌値(F0)が得られる所定時間かかって通過
して,商業的完全滅菌される。
次いで冷却器10を通って100℃未満の温度,例えば約3
0℃まで冷却された後,固液分離装置11にフィードさ
れて,導電性液体2と固形食品1が分離され,導電性液
体2はパイプ15を通って排出される。計量器16によ
って,固形食品1は所定重量分W±αだけ計量された
後,充填ノズル装置17にフィードされる。
0℃まで冷却された後,固液分離装置11にフィードさ
れて,導電性液体2と固形食品1が分離され,導電性液
体2はパイプ15を通って排出される。計量器16によ
って,固形食品1は所定重量分W±αだけ計量された
後,充填ノズル装置17にフィードされる。
一方タンク19内の液状食品18はポンプ20によっ
て,加熱装置21にフィードされ,ここで殺菌温度(例
えば120℃)に加熱された後,殺菌温度保持器22内を
所定の殺菌値(F0)が得られる所定時間かかって通過
して,商業的完全滅菌される。次いで冷却器23を通過
して100℃未満の温度,例えば約90℃まで冷却された
後,計量器26によって所定重量wだけ計量され,充填
ノズル装置17にフィードされる。
て,加熱装置21にフィードされ,ここで殺菌温度(例
えば120℃)に加熱された後,殺菌温度保持器22内を
所定の殺菌値(F0)が得られる所定時間かかって通過
して,商業的完全滅菌される。次いで冷却器23を通過
して100℃未満の温度,例えば約90℃まで冷却された
後,計量器26によって所定重量wだけ計量され,充填
ノズル装置17にフィードされる。
以上のように計量された固形食品1および液状食品18
は,充填ノズル17aから公知の方法によって,無菌室
内において,無菌化された金属缶24に無菌充填され,
さらに無菌化された缶蓋24aを巻締めされて密封され
て,缶詰25が製造される。
は,充填ノズル17aから公知の方法によって,無菌室
内において,無菌化された金属缶24に無菌充填され,
さらに無菌化された缶蓋24aを巻締めされて密封され
て,缶詰25が製造される。
本発明は以上の実施例によって制約されるものでなく,
例えば容器24は,ガラス瓶,プラスチック容器または
パウチであってもよい。また固形食品1および液状食品
18を別個の充填ノズル装置にフィードし,各々の充填
ノズルによって充填してもよい。このさい計量器11,
26の代わりに,容器24を載置する計量器(図示され
ない)を設け、充填しながら計量を行ってもよい。
例えば容器24は,ガラス瓶,プラスチック容器または
パウチであってもよい。また固形食品1および液状食品
18を別個の充填ノズル装置にフィードし,各々の充填
ノズルによって充填してもよい。このさい計量器11,
26の代わりに,容器24を載置する計量器(図示され
ない)を設け、充填しながら計量を行ってもよい。
さらに液状食品18の加熱装置21が熱交換器タイプの
場合は,加熱装置21と殺菌温度保持器22が一体のも
のであってもよい。
場合は,加熱装置21と殺菌温度保持器22が一体のも
のであってもよい。
次に具体例について述べる。
約30mm角で賽の目状の生の人参1(固形食品1;25
℃,10MHZにおける導電率は約3mS/cm)と0.1w
t%の食塩水溶液2(導電性液体2;25℃,50Hzおよび1
0MHzにおける導電率はそれぞれ3mS/cmおよび5m
S/cm)の混合物を,10MHzの高周波通電抵抗加熱槽
7内を7秒間通過させて,人参1を中心部温度が約50℃
にになるまで加熱し,直ちに50Hzの低周波通電抵抗加熱
槽8内を13秒間通過させて人参1を中心部温度が約135
℃になるまで加熱し,次いで殺菌温度保持器9を30秒間
通過させて,人参1を商業的完全滅菌した。次いで冷却
器10を60秒間通過させて食塩水溶液2を約40℃に低下
させた後,固液分離装置11によって人参1を食塩水溶
液2から分離した。計量器16によって140gr.の人参を
計量して充填ノズル装置17にフィードした。
℃,10MHZにおける導電率は約3mS/cm)と0.1w
t%の食塩水溶液2(導電性液体2;25℃,50Hzおよび1
0MHzにおける導電率はそれぞれ3mS/cmおよび5m
S/cm)の混合物を,10MHzの高周波通電抵抗加熱槽
7内を7秒間通過させて,人参1を中心部温度が約50℃
にになるまで加熱し,直ちに50Hzの低周波通電抵抗加熱
槽8内を13秒間通過させて人参1を中心部温度が約135
℃になるまで加熱し,次いで殺菌温度保持器9を30秒間
通過させて,人参1を商業的完全滅菌した。次いで冷却
器10を60秒間通過させて食塩水溶液2を約40℃に低下
させた後,固液分離装置11によって人参1を食塩水溶
液2から分離した。計量器16によって140gr.の人参を
計量して充填ノズル装置17にフィードした。
一方0.1wt%の食塩水溶液18(液状食品18)を熱
交換器21を通過させて,約120℃に加熱した後,殺菌
温度保持器22を2秒間通過させて商業的完全滅菌し
た。次いで冷却器23を通過させて食塩水溶液18の温
度を約40℃に低下させた後,計量器26によって80gr.
の食塩水溶液18を計量して充填ノズル装置17にフィ
ードした。
交換器21を通過させて,約120℃に加熱した後,殺菌
温度保持器22を2秒間通過させて商業的完全滅菌し
た。次いで冷却器23を通過させて食塩水溶液18の温
度を約40℃に低下させた後,計量器26によって80gr.
の食塩水溶液18を計量して充填ノズル装置17にフィ
ードした。
これら計量された人参1と食品水溶液18を,公知の手
段により金属缶24(内容積249c.c.)に無菌充填密封
して,缶詰25を作製した。
段により金属缶24(内容積249c.c.)に無菌充填密封
して,缶詰25を作製した。
比較のため,従来の方法により金属缶24に,上記と同
じロットの賽の目状生人参1,および0.1t%食塩水
溶液18を充填密封後,加熱21分,殺菌温度保持45分,
冷却35分の条件でレトルト加熱殺菌処理を行った。
じロットの賽の目状生人参1,および0.1t%食塩水
溶液18を充填密封後,加熱21分,殺菌温度保持45分,
冷却35分の条件でレトルト加熱殺菌処理を行った。
上記本発明および従来の装置によって製造した缶詰の人
参の,色,香りおよび味について,パネル数30,2点比
較法,二項分布による片側検定によって官能検査を行っ
た結果を第1表に示す。
参の,色,香りおよび味について,パネル数30,2点比
較法,二項分布による片側検定によって官能検査を行っ
た結果を第1表に示す。
有意水準5%で,本発明による人参の方が,香りおよび
味の点で優れていることが判明した。
味の点で優れていることが判明した。
(発明の効果) 本発明の食品の加熱殺菌充填装置は,固形食品が生の植
物性食品の場合であっても、食品の品質の劣化が改善さ
れた,室温長期保存用の容器詰固液混合食品を製造する
ことできるという効果を奏する。
物性食品の場合であっても、食品の品質の劣化が改善さ
れた,室温長期保存用の容器詰固液混合食品を製造する
ことできるという効果を奏する。
第1図は本発明を実施するための装置の例の説明用一部
切断正面図,第2図は第1図の固形食品計量装置の例の
説明用要部縦断面図である。 1……固形食品,2……導電性液体,7……高周波通電
抵抗加熱槽(装置),8……低周波通電抵抗加熱槽(装
置),9,22……殺菌温度保持器,10,23……冷
却器,11……固液分離装置,18……液状食品,21
……加熱装置,24……金属缶(容器)。
切断正面図,第2図は第1図の固形食品計量装置の例の
説明用要部縦断面図である。 1……固形食品,2……導電性液体,7……高周波通電
抵抗加熱槽(装置),8……低周波通電抵抗加熱槽(装
置),9,22……殺菌温度保持器,10,23……冷
却器,11……固液分離装置,18……液状食品,21
……加熱装置,24……金属缶(容器)。
Claims (3)
- 【請求項1】固形食品を導電性液体を介して、約40℃
以上の温度に加熱するための高周波通電抵抗加熱装置お
よび殺菌温度に加熱するための低周波通電抵抗加熱装
置、固形食品を殺菌温度に保持する第1の殺菌温度保持
装置、加熱殺菌された固形食品を導電性液体から分離す
る固液分離装置、液状食品を殺菌温度に加熱するための
加熱装置、液状食品を殺菌温度に保持する第2の殺菌温
度保持装置、および分離された固形食品と殺菌された液
状食品を容器に無菌充填する装置を備えることを特徴と
する、食品の加熱殺菌充填装置。 - 【請求項2】低周波通電抵抗加熱装置における固形食品
の加熱温度が100℃以上であって、加熱殺菌された固
形食品を100℃未満の温度に冷却する冷却器を、第1
の殺菌温度保持装置と固液分離装置の間に備える請求項
1記載の食品の加熱殺菌充填装置。 - 【請求項3】加熱装置における液状食品の加熱温度が1
00℃以上であって、加熱殺菌された液状食品を100
℃未満の温度に冷却する冷却器を、第2の殺菌温度保持
装置の後に備える請求項1記載の食品の加熱殺菌充填装
置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2154947A JPH0628565B2 (ja) | 1990-06-13 | 1990-06-13 | 食品の加熱殺菌充填装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2154947A JPH0628565B2 (ja) | 1990-06-13 | 1990-06-13 | 食品の加熱殺菌充填装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0445778A JPH0445778A (ja) | 1992-02-14 |
JPH0628565B2 true JPH0628565B2 (ja) | 1994-04-20 |
Family
ID=15595400
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2154947A Expired - Fee Related JPH0628565B2 (ja) | 1990-06-13 | 1990-06-13 | 食品の加熱殺菌充填装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0628565B2 (ja) |
Families Citing this family (9)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2815089B2 (ja) * | 1994-09-01 | 1998-10-27 | 株式会社ニチレイ | 固形物の殺菌装置 |
JPH0870831A (ja) * | 1994-09-01 | 1996-03-19 | Nichirei Corp | 固形物又は固形物含有液状物の殺菌方法 |
WO1996006540A1 (fr) * | 1994-09-01 | 1996-03-07 | Nichirei Corporation | Procede et appareil de desinfection de substances solides ou de liquides les contenant et recipients a cet usage |
JP2815088B2 (ja) * | 1994-09-01 | 1998-10-27 | 株式会社ニチレイ | 固形物の殺菌装置 |
JP4318347B2 (ja) * | 1999-06-17 | 2009-08-19 | 旭化成ファーマ株式会社 | ゲル状高濃度栄養補助食品 |
FR2903862B1 (fr) * | 2006-07-24 | 2011-04-29 | Campbell France Sas | Systeme de production de produit alimentaire aseptique sterilise par chauffage ohmique avec post addition d'eau salee |
JP2008265764A (ja) * | 2007-04-16 | 2008-11-06 | Dainippon Printing Co Ltd | 密封袋及び密封袋の製造方法 |
JP6211905B2 (ja) * | 2013-11-22 | 2017-10-11 | 八藤 眞 | 栄養成分に結合できるイオン化金属液の製造方法 |
JP2020036562A (ja) * | 2018-09-05 | 2020-03-12 | 株式会社フロンティアエンジニアリング | 漬け物の製造方法 |
-
1990
- 1990-06-13 JP JP2154947A patent/JPH0628565B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Publication date |
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JPH0445778A (ja) | 1992-02-14 |
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