JPH06285500A - 有機汚泥の凝集度測定装置 - Google Patents

有機汚泥の凝集度測定装置

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JPH06285500A
JPH06285500A JP4355389A JP35538992A JPH06285500A JP H06285500 A JPH06285500 A JP H06285500A JP 4355389 A JP4355389 A JP 4355389A JP 35538992 A JP35538992 A JP 35538992A JP H06285500 A JPH06285500 A JP H06285500A
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organic sludge
screen
stirring tank
sludge
measuring
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Kazutaka Hosokawa
一孝 細川
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KOOA KOGYO KK
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 有機汚泥の凝集度を、自動的に測定する。 【構成】 開閉弁8を開いて、汚泥流送ライン2から一
定量の有機汚泥を撹拌槽4に取込む。この有機汚泥を、
一定量の稀釈水で稀釈する。稀釈した有機汚泥を、撹拌
弁10からの加圧空気で撹拌し、固形物を均一に分散さ
せる。加圧弁18を開いて撹拌槽4内を高圧にし、その
力で、有機汚泥をスクリーン6に当てる。これにより、
スクリーン6に固形物のマットが形成され、濾水は測定
筒7に入る。この濾水量に基づき、有機汚泥の凝集度を
求める。測定後、排出弁21を開く。撹拌槽4内を撹拌
槽洗浄ノズル19で洗浄する。スクリーン6を、スクリ
ーン洗浄ノズル27で逆洗する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、有機汚泥の脱水工程に
おいて、高分子凝集剤が添加された汚泥の凝集度を測定
するための有機汚泥の凝集度測定装置に係り、特に凝集
度の測定を全自動で行なうことができる有機汚泥の凝集
度測定装置に関する。
【0002】
【従来の技術】有機汚泥の脱水工程において、汚泥の凝
集度を測定することは、高分子凝集剤の添加量が最適で
あるか否かを判断する上で極めて重要である。
【0003】従来、この有機汚泥の凝集度測定は、作業
員が、汚泥流送ラインから人力により有機汚泥を一定量
採取し、採取した有機汚泥を、手動式の測定器に注入し
て行なう方法が採られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前記従来の有機汚泥の
凝集度測定方法は、作業員の手を介して行なわなければ
ならないため、測定開始から測定結果を得るまでに長時
間を要し、高分子凝集剤の添加量を迅速に制御すること
ができないという問題がある。
【0005】また、人手を介して測定を行なっているた
め、測定の巧拙により測定結果にバラ付きが生じ、高精
度な凝集度測定が期待できないという問題もある。
【0006】本発明は、かかる現況に鑑みなされたもの
で、有機汚泥の凝集度を、迅速かつ高精度に自動測定す
ることができる有機汚泥の凝集度測定装置を提供するこ
とを目的とする。
【0007】本発明の他の目的は、一定量の有機汚泥を
確実に採取することができる有機汚泥の凝集度測定装置
を提供するにある。
【0008】本発明の他の目的は、有機汚泥中の固形物
を、その組織を破壊することなく短時間で均一に分散さ
せることができる有機汚泥の凝集度測定装置を提供する
にある。
【0009】本発明の他の目的は、採取した有機汚泥の
濃度や温度等が変化した場合であっても、凝集度を高精
度に測定することができる有機汚泥の凝集度測定装置を
提供するにある。
【0010】本発明の他の目的は、撹拌槽から送出され
る有機汚泥の圧力を安定させることができる有機汚泥の
凝集度測定装置を提供するにある。
【0011】本発明の他の目的は、測定筒内の濾水量を
容易かつ高精度に測定できる有機汚泥の凝集度測定装置
を提供するにある。
【0012】本発明の他の目的は、スクリーンにおける
固形物マットの形成をより安定させることができる有機
汚泥の凝集度測定装置を提供するにある。
【0013】本発明のさらに他の目的は、前回測定され
た有機汚泥が次回の測定結果に悪影響を及ぼすおそれが
全くない有機汚泥の凝集度測定装置を提供するにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記目的を達
成する手段として、有機汚泥を、汚泥流送ラインから一
定量採取するサンプリング機構と;採取された有機汚泥
を撹拌する撹拌槽と;撹拌された有機汚泥を一定圧で撹
拌槽から送出する送出手段と;一定圧で送出された有機
汚泥を濾過するスクリーンと;スクリーンを通過した濾
水が導入される測定筒と;前記スクリーンを逆洗するス
クリーン洗浄ノズルと;をそれぞれ設けるようにしたこ
とを特徴とする。
【0015】そして、本発明においては、サンプリング
機構を、開閉弁と水位検出器とから構成したり、あるい
はシリンダと複数のピストンとピストンロッドとから構
成することが好ましい。
【0016】また、撹拌槽に、有機汚泥を曝気撹拌する
撹拌弁や、有機汚泥を稀釈するための給水弁を設けるこ
とが好ましい。
【0017】また、送出手段を、撹拌槽内を加圧空気で
加圧する加圧弁で構成したり、あるいは測定筒に、測定
筒内の濾水量を背圧で計測するための空気の供給管を設
けることが好ましい。
【0018】また、スクリーンと測定筒との間に、スク
リーンに固形物マットが均一安定に形成されるまでの初
期の濾水を排出する初期濾水弁を設けることが好まし
い。
【0019】さらに、撹拌槽に、その内部を洗浄する撹
拌槽洗浄ノズルを設けることがより好ましい。
【0020】
【作用】本発明に係る有機汚泥の凝集度測定装置におい
ては、サンプリング機構により一定量の有機汚泥が汚泥
流送ラインから採取され、採取された有機汚泥は、撹拌
槽で撹拌されて固形物が均一に分散される。そして、こ
の有機汚泥は、送出手段により一定圧で撹拌槽から送出
され、スクリーンで濾過される。これにより、スクリー
ンに固形物マットが形成され、スクリーンを通過した濾
水量を測定筒で計測することにより、有機汚泥の凝集度
が測定される。そして測定後、スクリーン洗浄ノズルに
よってスクリーンが逆洗され、引き続き次回の測定が開
始される。
【0021】そして、本発明において、サンプリング機
構を、開閉弁と水位検出器とから構成することにより、
汚泥流送ラインと撹拌槽との間の圧力差を利用して、容
易に一定量の有機汚泥を採取することが可能となり、ま
た水位検出器の設定水位を変更するだけで有機汚泥の採
取量の変更に対応することが可能となる。
【0022】また、サンプリング機構を、シリンダと複
数のピストンとピストンロッドとから構成することによ
り、汚泥流送ラインと撹拌槽との間に充分な圧力差がな
い場合であっても、一定量の有機汚泥を正確かつ迅速に
採取することが可能となる。
【0023】また、撹拌槽に撹拌弁を設けて、有機汚泥
を曝気撹拌することにより、有機汚泥中の固形物を、そ
の組織を破壊することなく短時間で均一に分散させるこ
とが可能となる。
【0024】また、撹拌槽に給水弁を設けて、有機汚泥
を稀釈することにより、有機汚泥の濃度や温度等が変化
した場合であっても、その変化を大幅に抑えることがで
き、凝集度を高精度に測定することが可能となる。
【0025】また、送出手段を、撹拌槽内に加圧空気を
供給して加圧する加圧弁で構成することにより、撹拌槽
から送出される有機汚泥の圧力を安定させることが可能
となる。
【0026】また、測定筒に、測定筒内の濾水量を背圧
で計測するための空気の供給管を設けることにより、濾
水量を容易かつ高精度に測定することが可能となる。
【0027】また、スクリーンと測定筒との間に、初期
濾水弁を設けることにより、スクリーンにおける固形物
マットの形成をより安定させることが可能となる。
【0028】さらに、撹拌槽に、その内部を洗浄する撹
拌槽洗浄ノズルを設けることにより、前回測定された有
機汚泥が次回の測定結果に悪影響を及ぼすおそれが全く
ない。
【0029】
【実施例】以下、本発明の第1実施例を図面を参照して
説明する。図1は、本発明に係る有機汚泥の凝集度測定
装置の一例を示すもので、この凝集度測定装置1は、汚
泥流送ライン2から有機汚泥を一定量採取するサンプリ
ング機構3と、採取された有機汚泥を撹拌する撹拌槽4
と、撹拌された有機汚泥を一定圧で撹拌槽4から送出す
る送出手段5とを備えており、この送出手段5により送
出された有機汚泥は、スクリーン6で濾過された後、そ
の濾水が測定筒7に導かれて凝集度が測定されるように
なっている。
【0030】前記サンプリング機構3は、図1に示すよ
うに、汚泥流送ライン2と撹拌槽4との間に設置された
開閉弁8と、撹拌槽4内に設置された汚泥用電極棒9と
を備えており、前記開閉弁8は、例えばセラミックボー
ル弁で形成され、また前記汚泥用電極棒9は、上下位置
が調整できるようになっている。そして、汚泥流送ライ
ン2を流れる有機汚泥は、開閉弁8の開により、汚泥流
送ライン2と撹拌槽4との間の圧力差によって撹拌槽4
内に流入するようになっており、その水面が前記汚泥用
電極棒9に接した時点で開閉弁8が閉となって、一定量
の有機汚泥を採取できるようになっている。
【0031】また、前記撹拌槽4は、図1に示すよう
に、円筒容器状に形成されており、その下端部には、撹
拌弁10を介して加圧空気を導入するための加圧空気導
入ポート11が設けられているとともに、この加圧空気
導入ポート11の直上位置には、給水弁12を介し給水
パイプ13からの給水を稀釈水として導入するための給
水導入ポート14が設けられている。そして、この給水
導入ポート14から導入した給水により、有機汚泥が稀
釈されるとともに、この稀釈された有機汚泥は、前記加
圧空気導入ポート11から導入した加圧空気により、曝
気撹拌されるようになっている。
【0032】一方、前記撹拌槽4の上端フランジ4aに
は、図1に示すように、稀釈水用電極棒15が上下位置
を調節可能に設置されており、前記給水弁12は、給水
により稀釈された有機汚泥の水面が、稀釈水用電極棒1
5に接することにより閉となり、これにより、常に一定
量の給水で有機汚泥を稀釈できるようになつている。
【0033】前記上端フランジ4aにはまた、撹拌槽4
内を大気開放する排気弁16が設けられており、この大
気開放により、有機汚泥を汚泥流送ライン2から採取す
る際および有機汚泥を稀釈・曝気撹拌する際に、支障を
来たさないようになっている。そして、前記排気弁16
は、送出手段5により有機汚泥を撹拌槽4から送出する
際に、閉となるようになっている。
【0034】この送出手段5は、図1に示すように、前
記上端フランジ4aに設置された導入管17と、加圧空
気をこの導入管17を介して撹拌槽4内に供給する加圧
弁18とを備えており、撹拌槽4内で稀釈・曝気撹拌さ
れた有機汚泥は、この加圧空気により一定圧で後述する
スクリーン6側に送出されるようになっている。
【0035】前記撹拌槽4の上端内部には、図1に示す
ように、撹拌槽洗浄ノズル19が設置されており、この
撹拌槽洗浄ノズル19は、撹拌槽洗浄弁20を介して前
記給水パイプ13に接続されている。そして、この撹拌
槽洗浄ノズル19から噴射される洗浄水により撹拌槽4
内が完全に洗浄され、前回測定された有機汚泥が、次回
の測定結果に悪影響を与えるのを完全に防止できるよう
になっている。
【0036】前記撹拌槽4の下端中央部には、図1に示
すように、測定終了後に開となる排出弁21が設置され
ており、この排出弁21の開により、凝集度測定装置1
内の有機汚泥およびその洗浄水が、装置外に迅速かつ完
全に排出されるようになっている。
【0037】また、前記撹拌槽4下部の開閉弁8に対向
する側面には、図1に示すように、例えばセラミックボ
ール弁で形成される連通弁22を介しL形管23の下端
部が接続されており、L形管23の上端部には、前記ス
クリーン6を着脱可能に収納するスクリーン収納箱24
が設置され、このスクリーン収納箱24上には、前記測
定筒7が立設されている。そして、前記撹拌槽4から送
出された有機汚泥は、スクリーン6で濾過されてスクリ
ーン6下部に固形物マットが形成され、スクリーン6を
通過した濾水は、測定筒7に導入されるようになってい
る。
【0038】前記スクリーン収納箱24の側面には、図
1に示すように、初期濾水弁25が設けられており、こ
の初期濾水弁25は、前記スクリーン6に固形物マット
が均一安定に形成されるまでのわずかな時間だけ開とな
って、初期の濾水を排出するようになっている。そして
これにより、あらゆる性状の有機汚泥に対し、その凝集
度を高精度かつ安定に測定できるようになっている。
【0039】一方前記測定筒7内には、図1に示すよう
に、測定筒7内の濾水量を背圧で計測するための空気を
供給する供給管26が、上下位置を調節可能に設置され
ており、この背圧計測により、有機汚泥の凝集度を測定
できるようになっている。
【0040】測定筒7内にはまた、図1に示すように、
前記スクリーン6を逆洗するためのスクリーン洗浄ノズ
ル27が設置されており、このスクリーン洗浄ノズル2
7には、給水パイプ13からの給水が、スクリーン洗浄
弁28を介し洗浄水として供給されるようになってい
る。そして、この洗浄により、スクリーン6が逆洗され
て固形物マットが除去されるとともに、スクリーン収納
箱24,L形管23および連通弁22等の内部が洗浄さ
れ、洗浄後の洗浄水は、前記排出弁21から排出される
ようになっている。前記スクリーン洗浄ノズル27は、
洗浄水の水圧に応じて設置位置が上下に調節され、どの
ような水圧でもスクリーン6を完全に逆洗できるように
なっている。
【0041】次に、本実施例の作用について説明する。
初期状態においては、開閉弁8が閉,排出弁21が閉,
連通弁22が閉,初期濾水弁25および排気弁16が開
となっている。この状態で、測定開始信号が入力される
と、まず開閉弁8が開となる。すると、汚泥流送ライン
2の有機汚泥が、撹拌槽4内との圧力差により撹拌槽4
内に流入する。このため、撹拌槽4内の水位が次第に上
昇するる。そして、その水面が汚泥用電極棒9に接する
と、即座に開閉弁8が閉となる。これにより、一定量の
有機汚泥が採取されたことになる。
【0042】開閉弁8が閉となると、給水弁12が開と
なり、給水パイプ13からの給水が、給水導入ポート1
4から稀釈水として撹拌槽4内に供給される。このた
め、撹拌槽4内の有機汚泥の水位はさらに上昇し、その
水面が稀釈水用電極棒15に接すると、即座に給水弁1
2が閉となる。これにより、有機汚泥は一定量の稀釈水
で稀釈されたことになる。
【0043】給水弁12が閉となると、撹拌弁10が開
となり、加圧空気が加圧空気導入ポート11から撹拌槽
4の下端部に供給される。このため、稀釈された有機汚
泥は、この加圧空気により曝気撹拌され、固形物が迅速
かつ均一に分散される。
【0044】有機汚泥の稀釈・曝気撹拌が終了すると、
撹拌弁10が閉となるとともに加圧弁が開となり、その
後排気弁16が閉となって、加圧空気が撹拌槽4内に供
給される。そして、撹拌槽4内が所定の圧力となった
後、連通弁22が開となり、有機汚泥は、一定圧で撹拌
槽4から送出される。
【0045】送出された有機汚泥は、L形管23を通し
てスクリーン6で濾過され、スクリーン6下部に固形物
マットが形成される。スクリーン6を通過した濾水は、
スクリーン6に固形物マットが均一安定に形成されるま
での初期の濾水を除き、測定筒7に導かれる。初期の濾
水は、一定時間だけ開となる初期濾水弁25を介して排
出される。
【0046】ここで、初期の濾水を排出するのは以下の
理由による。すなわち、有機汚泥の凝集度を高精度に測
定するためには、スクリーン6に固形物マットが均一安
定に形成された状態での濾水量を計測する必要がある。
【0047】ところが、有機汚泥の性状によっては、ス
クリーン6に固形物マットが均一安定に形成されるまで
に、1〜2秒間程度の時間を要する有機汚泥もある。そ
こで本実施例では、有機汚泥の性状に合わせて初期濾水
弁25の開時間を予め設定し、初期の濾水を排出するよ
うにしている。なお、有機汚泥によっては、均一安定な
固形物マットが即座に形成されるものもあり、この場合
には、初期濾水弁25が開となることはない。
【0048】測定筒7に濾水が導入されると、一定時間
後連通弁22が閉となり、供給管26からは常時空気が
測定筒7内に供給されているため、測定筒7内の濾水量
が背圧で計測される。そして、この濾水量に基づき、有
機汚泥の凝集度が測定され、測定された凝集度に応じ、
有機汚泥に添加すべき高分子凝集剤の量が調節される。
【0049】有機汚泥の凝集度測定が終了したならば、
排出弁21が開となり、撹拌槽4およびL形管23内の
有機汚泥が、排出弁21を介して排出されるとともに、
測定筒7内の濾水が、スクリーン6を逆洗しながらL形
管23内を逆流し、排出弁21を介して排出される。
【0050】次いで、撹拌槽洗浄ノズル19から洗浄水
が噴射されて、撹拌槽4内が洗浄されるとともに、スク
リーン洗浄ノズル27から洗浄水が噴射されて、スクリ
ーン6が逆洗される。洗浄後のこれらの洗浄水は、最終
的には排出弁21を介して排出されるが、その間に凝集
度測定装置1の内部も全体的に洗浄される。そしてこの
洗浄後、凝集度測定装置1は初期状態に戻り、次回の測
定が連続的に繰返し行なわれる。
【0051】しかして、有機汚泥の凝集度を全自動で測
定することができるので、測定作業が容易であるととも
に、測定の巧拙によって測定結果にバラ付きが生じると
いった不具合もない。また、圧力下でスクリーン6に固
形物マットを形成するようにしているので、常圧で行な
う場合に比較して、測定時間を大幅に短縮でき、しかも
安定した測定結果が得られる。
【0052】図2は、本発明の第2実施例を示すもの
で、前記第1実施例におけるサンプリング機構3に代
え、サンプリング機構33を用いるようにしたものであ
る。
【0053】すなわち、このサンプリング機構33は、
図2に示すように、汚泥流送ライン2と撹拌槽4との間
に設けられたシリンダ34と、このシリンダ34内を摺
動して図中二点鎖線で示す位置から一点鎖線で示す位置
まで往復動する2つのピストン35,36と、これら両
ピストン35,36を所定間隔で一体に連結するピスト
ンロッド37と、このピストンロッド37を介して両ピ
ストン35,36を同時に駆動する駆動源38とを備え
ており、図中実線で示すように、両ピストン35,36
とシリンダ34とで囲まれた空間Sの大きさにより、採
取すべき有機汚泥の量が決定されるようになっている。
【0054】すなわち、両ピストン35,36を、図2
に二点鎖線で示す位置まで移動させた後に、実線で示す
位置まで戻すことにより、空間S内に汚泥流送ライン2
から有機汚泥が採取されるようになっており、その後両
ピストン35,36を、図2に一点鎖線で示す位置まで
移動させることにより、空間S内の有機汚泥が撹拌槽4
内に排出されるようになっている。なお、その他の点に
ついては、前記第1実施例と同一構成となっており、作
用も同一である。
【0055】しかして、このサンプリング機構33を用
いることにより、汚泥流送ライン2と撹拌槽4との間に
圧力差がない場合や、逆に撹拌槽4の方が高圧である場
合であっても、確実に一定量の有機汚泥を採取すること
ができる。また、両ピストン35,36間の間隔を調節
することにより、有機汚泥の採取量を変更することもで
きる。
【0056】なお、前記第2実施例においては、2個の
ピストン35,36を用いる場合について説明したが、
3個以上のピストンを用いて複数の空間Sを形成するよ
うにしてもよい。そして、このように構成すれば、使用
する空間Sの個数を変えることにより、有機汚泥の採取
量を変更することができる。
【0057】また、前記両実施例においては、有機汚泥
を稀釈水で稀釈する場合について説明したが、有機汚泥
の性状によっては、稀釈しなくてもスクリーン6に均一
で安定な固形物マットを形成できる場合がある。したが
って、この場合には、有機汚泥を稀釈する必要はない。
【0058】また、前記両実施例においては、有機汚泥
を曝気撹拌する場合について説明したが、有機汚泥によ
っては、機械撹拌でも、固形物の組織が破壊されないこ
ともあり、この場合には、機械力で撹拌するようにして
もよい。
【0059】また、前記両実施例においては、加圧弁1
8を介し供給される加圧空気により、撹拌槽4内の有機
汚泥を加圧送出する場合について説明したが、例えば撹
拌槽4内を摺動するピストンにより加圧送出するように
してもよい。
【0060】また、前記両実施例においては、測定筒7
内の濾水量を、背圧で計測することにより求める場合に
ついて説明したが、他の方法で濾水量を計測するように
してもよい。
【0061】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、サンプリ
ング機構と、撹拌槽と、送出手段と、スクリーンと、測
定筒と、スクリーン洗浄ノズルとを設け、有機汚泥の凝
集度を自動的に測定するようにしているので、迅速かつ
高精度に測定することができ、測定結果を安定させるこ
とができる。このため、有機汚泥に添加される高分子凝
集剤の量を、常に最適値にすることができ、信頼性を大
幅に向上させることができる。
【0062】そして、本発明において、サンプリング機
構を、開閉弁と水位検出器とから構成することにより、
汚泥流送ラインと撹拌槽との間の圧力差を利用して、容
易に一定量の有機汚泥を採取することが可能となり、ま
た水位検出器の設定水位を変更するだけで、有機汚泥の
採取量の変更に対応することができる。
【0063】また、サンプリング機構を、シリンダと複
数のピストンとピストンロッドとから構成することによ
り、汚泥流送ラインと撹拌槽との間に充分な圧力差がな
い場合であっても、一定量の有機汚泥を正確かつ迅速に
採取することができる。
【0064】また、撹拌槽に撹拌弁を設けて、有機汚泥
を曝気撹拌することにより、有機汚泥中の固形物を、そ
の組織を破壊することなく短時間で均一に分散させるこ
とができる。
【0065】また、撹拌槽に給水弁を設けて、有機汚泥
を稀釈することにより、有機汚泥の濃度や温度等が変化
した場合であっても、その変化を大幅に抑えることがで
き、凝集度を高精度に測定することができる。
【0066】また、送出手段を、撹拌槽内に加圧空気を
供給して加圧する加圧弁で構成することにより、撹拌槽
から送出される有機汚泥の圧力を安定させることができ
る。
【0067】また、測定筒に、測定筒内の濾水量を背圧
で計測するための空気の供給管を設けることにより、濾
水量を容易かつ高精度に測定することができる。
【0068】また、スクリーンと測定筒との間に、初期
濾水弁を設けることにより、スクリーンにおける固形物
マットの形成をより安定させることができる。
【0069】さらに、撹拌槽に、その内部を洗浄する撹
拌槽洗浄ノズルを設けることにより、前回測定された有
機汚泥が次回の測定結果に悪影響を及ぼすおそれが全く
ない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例に係る有機汚泥の凝集度測
定装置を示す構成図である。
【図2】本発明の第2実施例に係るサンプリング機構を
示す構成図である。
【符号の説明】
1 凝集度測定装置 2 汚泥流送ライン 3,33 サンプリング機構 4 撹拌槽 5 送出手段 6 スクリーン 7 測定筒 8 開閉弁 9 汚泥用電極棒 10 撹拌弁 11 加圧空気導入ポート 12 給水弁 14 給水導入ポート 15 稀釈水用電極棒 16 排気弁 18 加圧弁 19 撹拌槽洗浄ノズル 20 撹拌槽洗浄弁 21 排出弁 22 連通弁 24 スクリーン収納箱 25 初期濾水弁 26 供給管 27 スクリーン洗浄ノズル 28 スクリーン洗浄弁 34 シリンダ 35,36 ピストン 35 駆動源 S 空間

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 有機汚泥を、汚泥流送ラインから一定量
    採取するサンプリング機構と;採取された有機汚泥を撹
    拌する撹拌槽と;撹拌された有機汚泥を一定圧で撹拌槽
    から送出する送出手段と;一定圧で送出された有機汚泥
    を濾過するスクリーンと;スクリーンを通過した濾水が
    導入される測定筒と;前記スクリーンを逆洗するスクリ
    ーン洗浄ノズルと;を具備することを特徴とする有機汚
    泥の凝集度測定装置。
  2. 【請求項2】 サンプリング機構は、汚泥流送ラインと
    撹拌槽との間に設けられた開閉弁と、撹拌槽内の有機汚
    泥の水位から有機汚泥の採取量を検出する水位検出器と
    を備えていることを特徴とする請求項1記載の有機汚泥
    の凝集度測定装置。
  3. 【請求項3】 サンプリング機構は、汚泥流送ラインと
    撹拌槽との間に設けられたシリンダと;このシリンダ内
    を摺動して汚泥流送ラインと撹拌槽との間を往復動する
    複数のピストンと;これらのピストンを所定間隔で連結
    して同時に駆動し、相隣るピストン間で採取した有機汚
    泥を撹拌槽に送るピストンロッドと;を備えていること
    を特徴とする請求項1記載の有機汚泥の凝集度測定装
    置。
  4. 【請求項4】 撹拌槽は、加圧空気を撹拌槽内に供給し
    て有機汚泥を曝気撹拌する撹拌弁を備えていることを特
    徴とする請求項1,2または3記載の有機汚泥の凝集度
    測定装置。
  5. 【請求項5】 撹拌槽は、有機汚泥を稀釈するための給
    水弁を備えていることを特徴とする請求項1,2,3ま
    たは4記載の有機汚泥の凝集度測定装置。
  6. 【請求項6】 送出手段は、撹拌槽内に加圧空気を供給
    して加圧する加圧弁を備えていることを特徴とする請求
    項1,2,3,4または5記載の有機汚泥の凝集度測定
    装置。
  7. 【請求項7】 測定筒は、測定筒内の濾水量を背圧で計
    測するための空気の供給管を備えていることを特徴とす
    る請求項1,2,3,4,5または6記載の有機汚泥の
    凝集度測定装置。
  8. 【請求項8】 スクリーンと測定筒との間には、スクリ
    ーンに固形物マットが均一安定に形成されるまでの初期
    の濾水を排出する初期濾水弁が設けられていることを特
    徴とする請求項1,2,3,4,5,6または7記載の
    有機汚泥の凝集度測定装置。
  9. 【請求項9】 撹拌槽は、その内部を洗浄する撹拌槽洗
    浄ノズルを備えていることを特徴とする請求項1,2,
    3,4,5,6,7または8記載の有機汚泥の凝集度測
    定装置。
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