JP3027799B2 - サンプリング装置 - Google Patents

サンプリング装置

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JP3027799B2
JP3027799B2 JP8030736A JP3073696A JP3027799B2 JP 3027799 B2 JP3027799 B2 JP 3027799B2 JP 8030736 A JP8030736 A JP 8030736A JP 3073696 A JP3073696 A JP 3073696A JP 3027799 B2 JP3027799 B2 JP 3027799B2
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耕三 木村
淳 堤
泰人 二子石
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Nikkiso Co Ltd
Kurita Water Industries Ltd
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Nikkiso Co Ltd
Kurita Water Industries Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明はサンプリング装置
に関し、更に詳しくは、液体を含有する非流動性物を希
釈してこれを試料とすることのできるサンプリング装
置、および液体を含有する非流動性物を希釈してこれを
試料とすることができ、しかもその希釈率を算出するこ
とのできるサンププリンブ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】汚泥スラリーまたはその脱水ケーキの含
水率または濃度を把握することは排水処理における条件
設定や管理の上で重要である。
【0003】その重要性の一つの理由を以下に説明す
る。たとえば、下水の処理においては、沈殿処理、暴気
処理、生物処理、薬品処理、凝集脱水処理等を経て、脱
水ケーキを形成し、最終的には脱水ケーキの焼却処理が
行われる。この脱水ケーキを焼却する際に脱水ケーキ中
の含水量が多いと、焼却処理をする際の燃料費が高くな
る。一方、焼却処理をする際の燃料費を低く抑制するに
は脱水ケーキ中の含水量を低くすればよいのであるが、
含水量を低くするためには、凝集脱水処理を終了するま
での工程に要する費用が増加するという問題がある。
【0004】したがって、下水処理等においては、焼却
処理に要する費用および焼却処理に至るまでの工程費用
との合計費用を最小限にすることのできるように、脱水
ケーキ中の含水量を決定することが要請される。そのた
めに、脱水ケーキの含水率または濃度を把握することが
排水処理において重要になるのである。
【0005】従来においては、汚泥スラリーまたはその
脱水ケーキの含水率は手作業により決定されていた。す
なわち、操作者が先ず手作業によりたとえば移送されて
いる脱水ケーキの流れから所定量の脱水ケーキを採取す
る。採取した所定量の脱水ケーキを試料としてこれを天
秤等で秤量する。秤量後の試料を乾燥器に装填して乾燥
する。所定時間の乾燥後に、乾燥試料の重量を秤量す
る。このように試料の乾燥前後の重量から、試料の水分
量ないし含水量を測定することができる。
【0006】また、最近、試料の水分量を迅速に測定す
る方法として、赤外線による加熱乾燥法を採用する方法
が提案され(特公平6−19317号公報、特公平5−
48412号公報を参照)、市販品として、自動赤外線
加熱乾燥水分計(商品名「クリケットオート」、栗田工
業株式会社製)も提供されている。
【0007】この自動赤外線加熱乾燥水分計では、箱体
内に試料皿供給部、測定部および試料採取部が、水平に
配置された試料皿移動機構に沿って設けられている。試
料皿供給部では、アルミシート供給ロールから繰り出さ
れたアルミシートがカットプレス装置により切断され
る。次いで、切断されたアルミシート片がプレス成形さ
れることにより、試料皿が形成される。この試料皿は、
試料皿移動機構により試料採取部に移送される。試料採
取部では、配管中を循環する試料の流れから所定量の試
料を採取して、採取した試料を試料皿に受ける。その後
に、試料皿が測定部に移送され、測定部における荷重測
定装置の上方に配置された赤外線加熱乾燥装置により加
熱乾燥され、荷重測定装置で乾燥前の重量すなわち試料
皿と乾燥前試料との合計重量W1 と、乾燥後の重量すな
わち試料皿と乾燥後試料との合計重量W2 とが測定され
る。試料の水分量は、乾燥前後の試料重量の差、すなわ
ちW1 −W2 により求められる。
【0008】この自動赤外線加熱乾燥水分計では、流動
性の試料の含水率を求めることができるが、非流動性の
試料の含水率を直接には求めることができない。非流動
性物の含水率を求めるときには、この非流動性物を液体
で希釈することにより流動性物に調製しなければならな
い。そして、調製された流動性物の希釈率が既知である
と、この流動物を前記自動赤外線加熱乾燥水分計によ
り、前記非流動性物の含水率を計算により求めることが
できる。
【0009】このように非流動性物の含水率を求める場
合においても、手作業により、非流動性物を流動性物に
調製しなければならないという不利不便があった。
【0010】また、前記自動赤外線加熱水分計以外に
も、非流動性物を一旦流動性物に調製してから、その流
動性物の特性たとえば導電率、成分濃度、粘度、剪断
力、吸光度、水分率、pH等を測定することがある。そ
の場合においても、手作業により非流動性物を流動性物
に調製するのは非常に煩雑で面倒である。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】この発明の目的は、前
記課題を解決することにある。この発明の目的は、非流
動性物を流動性物に自動的に希釈調製し、しかもその希
釈率の認識可能なサンプリング装置を提供することにあ
る。この発明の目的は、非流動性物を流動性物に自動的
に調製することができ、しかもその希釈率を自動で算出
することのできるサンプリング装置を提供することにあ
る。この発明の目的は、脱水ケーキを希釈して流動性を
有する試料に調製し、しかもその希釈率を自動的に算出
することのできるサンプリング装置を提供することにあ
る。
【0012】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
の請求項1に記載の発明は、液体を含有する非流動性物
を採取する試料採取手段と、試料採取手段で採取した前
記非流動性物の試料を秤量する秤量手段と、所定量の希
釈液を供給する希釈液供給手段と、前記秤量手段で秤量
された試料と前記希釈液供給手段から供給される希釈液
とを混合して流動性試料とする流動性試料調製手段と、
前記秤量手段における載置部材上を移動して、流動性試
料調製手段に到る無端シート又は巻取りシートを備える
秤量試料移送手段と、前記流動性試料調製手段に臨むシ
ートの表面上にある非流動性物を希釈水で流動性試料調
製手段内に全て洗い流すように構成された洗浄装置と、
前記試料希釈手段における試料採取動作、前記秤量手段
における秤量動作、前記希釈液供給手段における、所定
量の希釈液を流動性試料調製手段に供給する動作、前記
秤量試料移送手段の動作、前記洗浄手段の動作ならびに
前記流動性試料調製手段における、前記秤量手段で秤量
された試料と前記希釈液供給手段から供給される希釈液
とを混合する動作を制御する制御手段とを備えることを
特徴とするサンプリング装置であり、請求項2の記載の
発明は、液体を含有する非流動性物を採取する試料採取
手段と、試料採取手段で採取した前記非流動性物の試料
を秤量する秤量手段と、所定量の希釈液を供給する希釈
液供給手段と、前記秤量手段で秤量された試料と前記希
釈液供給手段から供給される希釈液とを混合して流動性
試料とする流動性試料調製手段と、前記秤量手段におけ
る載置部材上を移動して、流動性試料調製手段に到る
端シート又は巻取りシートを備える秤量試料移送手段
と、前記流動性試料調製手段に臨むシートの表面上にあ
る非流動性物を希釈水で流動性試料調製手段内に全て洗
い流すように構成された洗浄装置と、前記試料希釈手段
における試料採取動作、前記秤量手段における秤量動
作、前記希釈液供給手段における、所定量の希釈液を流
動性試料調製手段に供給する動作、前記秤量試料移送手
段の動作、前記洗浄手段の動作ならびに前記流動性試料
調製手段における、前記秤量手段で秤量された試料と前
記希釈液供給手段から供給される希釈液とを混合する動
作を制御する制御手段と、前記希釈液供給手段から流動
性試料調製手段に投入される希釈液の重量、および前記
秤量手段で秤量された非流動性物の重量から、前記非流
動性物の希釈率を演算する演算手段とを備えることを特
徴とするサンプリング装置であり、請求項3に記載の発
明は、前記非流動性物が脱水ケーキまたは非流動性の汚
泥スラリーである請求項1または2に記載のサンプリン
グ装置である。
【0013】
【発明の実施の形態】
(一般説明)この発明に係るサンプリング装置は、非流
動性物を希釈液で希釈することにより流動性物を調製
し、しかもその希釈率を明かにすることのできる装置で
ある。
【0014】このサンプリング装置で処理することので
きる非流動性物は、液体を含有し、それ自体では通常の
流動性を有しない物質ないし素材である。この非流動性
物としては、たとえば食品、化学、薬品等の様々の分野
で発生する非流動性物の外に、混練物、捏和物、下水処
理で発生する非流動性の汚泥スラリー、および脱水ケー
キ等を好適例として挙げることができる。
【0015】この発明に係るサンプリング装置は、試料
採取手段と、秤量手段と、希釈液供給手段と、流動性試
料調製手段と、制御手段と、必要に応じて付加される演
算手段とを備える。以下、詳細にその内容を一般的に説
明する。
【0016】(1) 試料採取手段 この試料採取手段は、液体を含有する非流動性物を採取
してこれを秤量手段に移送する手段である。
【0017】採取する非流動性物は、移送途上にある状
態であっても、また、貯留された状態であってもよい。
【0018】したがって、試料採取手段としては、所定
の箇所から他の所定の箇所へと移送されている非流動性
物を採取し、これを秤量手段に移送する第1の試料採取
手段と、所定の箇所に貯留された状態にある非流動性物
を採取し、これを秤量手段に移送する第2の試料採取手
段とを挙げることができる。
【0019】前記第1の試料採取手段は、たとえば、重
力により垂直に落下し、あるいは傾斜した搬送面を重力
に従って落下(あるいは滑動落下)し、あるいは搬送部
材たとえばベルトコンベアー等により強制的に搬送され
ている非流動性物を、それが移動している移動領域内か
ら取り出す取り出し手段と、要すればその取り出し手段
から取り出された非流動性物を秤量手段にまで移送する
搬送手段とを有して構成することができる。
【0020】この取り出し手段としては、非流動性物が
移動している移動領域から非流動性物を案内し、あるい
は移動させ、あるいは移し替えることができるように構
成されていれば良く、具体的には、前記非流動性物が移
動している移動領域内からその移動領域外に延在する樋
状のガイドあるいは邪魔板、前記流動領域内に配置さ
れ、前記流動領域内に開口する受け入れ開口部と前記領
域外に開口する排出口とを有するホッパー等を挙げるこ
とができる。前記搬送手段としては、前記取り出し手段
で取り出された非流動性物を秤量手段にまで移送するこ
とができれば良く、たとえば前記取り出し手段により取
り出された非流動性物を載置してこれを秤量手段にまで
搬送することのできるベルトコンベアー、前記取り出し
手段により取り出された非流動性物を収容し、取り出し
手段から秤量手段にまで移動することのできる受器であ
る移動収容容器などを挙げることができる。
【0021】前記第2の試料採取手段は、貯留されてい
る非流動性物を採取することのできる構造を有する限り
種々の装置構成を採用することができ、たとえば、所定
量の非流動性物を採取することのできる採取部材たとえ
ばカップ、シャベル、ヘラ状物、複数の爪を有し、この
爪で非流動性物を刺して、あるいは掬って、あるいは把
持してこれを採取することのできるフォーク状物等と、
この採取部材を前記非流動性物を貯留する箇所と前記秤
量手段とに順次に移動させることのできる移動操作部材
とを有して形成することができる。
【0022】これらの試料採取手段における試料採取動
作は、制御手段により制御される。
【0023】(2) 秤量手段 この秤量手段は、前記試料採取手段により採取された非
流動性物の重量を測定する手段である。
【0024】前記秤量手段は、前記試料採取手段により
採取された非流動性物の重量を秤量することのできる限
り種々の重量測定手段を採用することができ、たとえ
ば、試料である非流動性物を収容する部材である載置部
材たとえば上皿、受皿、受器、容器などを備え、載置部
材上の非流動性物の重量を測定し、測定データを後述す
る演算装置に入力することのできる自動天秤装置ないし
自動重量計測装置などを挙げることができる。
【0025】好ましい秤量手段は、前記試料採取手段に
より採取された非流動性物の重量を測定し、その測定結
果を表示することのできる手段である。このような秤量
手段は、測定結果を表示する表示手段を特に備えること
になる。この表示手段としては、たとえば、CRT、X
Yプロッター、液晶表示画面等を挙げることができる。
【0026】なお、この秤量手段が上述したような表示
手段を具備していなくても、秤量手段から出力されると
ころの、非流動性物の重量についての測定結果を電気信
号として後述の制御手段に入力するように構成し、その
制御手段に備わった表示手段で測定結果を表示するよう
にしてもよい。
【0027】また、非流動性物の重量についての測定結
果は、これを電気信号として後述の制御手段に入力す
る、しないにかかわらず演算手段に入力するようにする
こともできる。測定結果を電気信号として演算手段に入
力することにより、演算手段で流動性試料調製手段で希
釈された非流動性物の希釈率が計算されることができ
る。
【0028】秤量手段は、前記試料採取手段により採取
された非流動性物の重量を測定した後に、採取された非
流動性物を直ちに流動性試料調製手段に移送することが
できるように、たとえば秤量手段と流動性試料調製手段
との位置が調整されているのであればよいのであるが、
たとえば、秤量手段と流動性試料調製手段とが互いに離
隔した位置にあるときには、この秤量手段は、秤量した
非流動性物(秤量された試料)を流動性試料調製手段に
移送する秤量試料移送手段を備えるのが好ましい。
【0029】前記秤量試料移送手段は、秤量した非流動
性物を流動性試料調製手段に移送するように構成された
手段である。また、この秤量試料移送手段の非流動性物
を移送する動作は、制御手段により制御される。
【0030】前記秤量試料移送手段としては、前記秤量
手段で秤量された非流動性物の試料を流動性試料調製手
段に移送することのできる限り種々の装置構成を採用す
ることができる。
【0031】ところで、この発明における非流動性物は
液体たとえば水を含有するので、前記秤量手段で非流動
性物が付着ないし粘着して秤量手段の機能を阻害するこ
とが懸念されるので、このような場合には、秤量手段に
おける非流動性物を収容する部材たとえば載置部材の表
面を非流動性物から保護するシートを含んで構成される
秤量試料移送手段を考慮するのが好ましい。
【0032】このシートは、流動性試料調製手段に投入
される希釈液に不溶性である素材で形成されるときに
は、 秤量手段における、非流動性物の重量を測定するため
にこれを載置する載置部材たとえば天秤装置における上
皿上を移動して、流動性試料調製手段に到り、次いで元
の載置部材上に戻るように、無端状(換言するとエンド
レス状)に形成され、適宜の駆動手段により巡回駆動さ
れるように形成される無端シートであってもよく、 秤量手段におけるたとえば前記載置部材上を移動し
て、流動性試料調製手段に到り、次いで適宜の駆動手段
により巻き取られるように形成される巻取りシートであ
ってもよく、 秤量手段における、非流動性物を載置してその重量を
測定する載置部材たとえば載置部材の載置面を被覆する
に十分な大きさを有するシート片であってもよい。
【0033】なお、希釈液に不溶性である前記無端シー
トあるいは巻取りシートを採用する場合に、流動性試料
調製手段に臨むこれら無端シートあるいは巻取りシート
の表面に希釈水を散布して、無端シート上あるいは巻取
りシート上にある非流動性物を流動性試料調製手段内に
全て洗い流すよう構成された洗浄装置を設けるのが好ま
しい。
【0034】前記洗浄装置を設ける場合には、洗浄装置
で洗浄された無端シートあるいは巻取りシートの濡れた
表面を乾燥させる乾燥装置、および前記無端シートある
いは巻取りシートの濡れた表面における水を除く除水装
置などを適宜に設けることも好ましい。この乾燥装置と
しては、前記無端シートまたは巻取りシートの濡れた表
面を乾燥させることができる限り種々の装置構成を採用
することができ、たとえば、ヒータ、赤外線ランプなど
の熱源を備えた加熱装置、冷風あるいは温風を噴射する
ことのできる気流噴射装置などを挙げることができる。
また、除水装置は、濡れた無端シートまたは巻取りシー
トの表面に付着する水滴を除去することができる限り種
々の装置構成を採用することができ、たとえば、前記無
端シートまたは巻取りシートの表面に接触して水切りを
するドクターブレードを有する除水装置、前記無端シー
トまたは巻取りシートの表面に接触して、シート表面に
ある水を吸い取るスポンジ、吸い取り紙、布、不織布な
どの吸水部材を備えた除水装置などを挙げることができ
る。
【0035】また、前記シートは、流動性試料調製手段
に投入される希釈液に可溶性である素材で形成されると
きには、 倦回されたシート倦回物から繰り出され、前記秤量手
段におけるたとえば載置部材上を移動して、非流動性物
を載置した状態のまま流動性試料調製手段に到り、流動
性試料調製手段に到ってから、洗浄装置により散布され
る希釈液で溶解させられる長尺状のシートであってもよ
く、 秤量手段における載置部材を覆うに十分な面積および
形状を有し、所定の部署から前記秤量手段における載置
部材上に移送され、非流動性物を載置した状態のままで
載置部材上から流動性試料調製手段に適宜の駆動手段に
より移送されるように形成されたシート片であってもよ
い。
【0036】上述のようにこの発明における好適な秤量
試料移送手段は、換言すると、非流動性物で秤量手段が
汚染されることを防止し、秤量手段で秤量した非流動性
物を移動させてこの非流動性物を流動性試料調製手段に
供給する機能を有する、と言える。
【0037】このような機能を有する秤量試料移送手段
としては、 前記シートを使用する外に、希釈水に不溶である素材
で形成されたカップと、秤量手段と流動性試料調製手段
との間で前記カップを往復させるカップ移送装置とを有
して構成することもでき、 希釈水に可溶性である素材で形成されたカップと、秤
量手段から流動性試料調製手段へと前記カップを移送さ
せ、非流動性物を収容したままこのカップを流動性試料
調製手段内に放出させるカップ移送装置とを有して構成
することもできる。
【0038】この秤量手段の重量測定動作は、制御手段
により制御される。
【0039】(3) 希釈液供給手段 この希釈液供給手段は、流動性試料調製手段に仕込まれ
た所定重量の非流動性試料を希釈液で希釈して目標希釈
率またはこれに近い希釈率にするために、流動性試料調
製手段に、所定量の希釈液を供給する装置である。
【0040】この希釈液供給手段としては、流動性試料
調製手段に、所定量の希釈液を供給することができるの
であれば、その限りにおいて様々の装置構成を採用する
ことができる。
【0041】好適な希釈液供給手段の一例としては、流
動性試料調製手段に希釈液を供給するように配設された
配管と、この配管を通じて供給される希釈液を貯留する
希釈液貯留槽と、流動性試料調製手段内に設けられた液
面計と、液面計が液面を検知すると、前記配管を介して
の流動性試料調製手段への希釈液の供給を停止する供給
停止手段たとえば配管中に設けられたバルブとの組み合
わせからなる装置構成を挙げることができる。この場
合、供給停止手段としては、前記バルブの代わりに、希
釈液貯留槽から配管を通じて流動性試料調製手段に希釈
液を圧送するポンプを採用することができ、ポンプの駆
動を停止することにより流動性試料調製手段への希釈液
の供給が停止される。
【0042】また、別の好適な希釈液供給手段の一例と
しては、希釈液貯留槽と、この希釈液貯留槽に設けら
れ、かつ希釈液貯留槽内に貯留された希釈液が所定容量
に達したときに、その所定容量以上の希釈液を溢流させ
る溢流手段と、希釈液貯留槽内の希釈液を流動性試料調
製手段に供給する開閉バルブ付きの配管とを有する装置
構成を挙げることができる。
【0043】希釈液貯留槽の内容積が、流動性試料調製
手段内で非流動性物を希釈液で希釈して流動性試料に調
製する際の目標希釈率を達成するに必要な希釈液の容積
と同じである場合には、その希釈液貯留槽に設けられた
上部開口部を前記溢流手段とすることができる。つま
り、希釈液貯留槽内に希釈液源たとえば水道から希釈液
を供給し、上部開口部から希釈液を溢流する状態になっ
たところで、希釈液源たとえば水道からの希釈液の供給
を停止すると、その段階で、流動性試料調製手段に所定
容量の希釈液が希釈液貯留槽から供給することができる
ようになる。また、別の溢流手段としては、希釈液貯留
槽の内壁に縦一列に設けられた複数の、開閉可能な溢流
排出口を挙げることができる。希釈液貯留槽の内壁に開
閉可能な複数の溢流排出口が設けられていると、溢流排
出口の設置位置に応じて希釈液貯留槽内の希釈液の貯留
容量が決定され、流動性試料調製手段に供給される希釈
液の供給量も決定される。
【0044】なお、この希釈液供給手段における希釈液
は、通常は非流動性物中に含まれる液体と同種の液であ
るが、この発明のサンプリング装置の目的によっては、
希釈液の種類は非流動性物中に含まれる液体と異なって
いてもよい。一般的には、希釈液として、水(水道水、
イオン交換水、純水等のいずれを使用するかは、このサ
ンプリング装置の使用目的あるいは用途に応じて決定さ
れる。)、水溶液(試薬や分散剤などを含有する水溶液
を挙げることができる。)、有機溶媒たとえばアルコー
ル、あるいは有機溶媒溶液(試薬、分散剤などを有機溶
媒に溶解してなる溶液を挙げることができる。)などが
挙げられる。
【0045】このサンプリング装置を、下水処理で生じ
る脱水ケーキないし汚泥スラリーの含水率を測定するた
めの試料調製装置として使用するときには、希釈液とし
て水が好適である。
【0046】この希釈液供給手段の、流動性試料調製手
段への希釈液の供給動作も、制御手段により制御され
る。
【0047】(4) 流動性試料調製手段 この流動性試料調製手段は、試料採取秤量手段から供給
されるところの、所定重量の非流動性物と、希釈液供給
手段から供給される所定重量の希釈液とを、混合して、
流動性のある希釈された流動性物を調製する手段であ
り、好ましい流動性試料調製手段は、試料採取秤量手段
から供給されるところの、所定重量の非流動性物と、希
釈液供給手段から供給される所定重量の希釈液とを、混
合して、流動性のある希釈された流動性物を調製し、調
製された流動性物をその特性たとえば導電率、成分濃
度、粘度、剪断力、吸光度、水分率、pH等を測定する
測定手段に移送する手段である。
【0048】この流動性試料調製手段としては、液体と
固形分とを含有する非流動性物を希釈液で希釈すること
により、均一で良好な流動性を有する流動性物に調製
し、さらに要すれば前記測定手段に移送することのでき
る限り様々の装置構成を採用することができる。
【0049】たとえば、好適な流動性試料調製手段の一
例として、非流動性物と希釈液とを収容する容器(調製
槽、貯留槽、タンク、チャンンバーその他の名称で呼称
されることがある。)と、容器に収容された内容物を撹
拌する撹拌手段、たとえば撹拌羽根を植設した回転シャ
フトと、この回転シャフトを回転駆動する駆動源たとえ
ばモータと、さらに要すれば容器内の流動性物を他の測
定手段に移送するポンプおよび配管とを有する装置構成
を挙げることができる。
【0050】なお、回転シャフトの外径がどのようであ
るかは、非流動性物によっては考慮する必要がある。た
とえば非流動性物中に繊維状物、紐状物等の細径長尺物
が含まれるときには、回転シャフトの外径は、小さくと
もその細径長尺物の長さよりも大きく設定するのが好ま
しい。たとえば非流動性物が下水処理により得られる脱
水ケーキであるときには、この脱水ケーキ中に含まれる
細径長尺物たとえば繊維、毛髪等の絡みつきを防止する
ために、回転シャフトの外径を小さくとも30mmにす
るのがよい。
【0051】他の好適な流動性試料調製手段の一例とし
て、非流動性物と希釈液とを収容する前記容器と、この
容器の内容物を容器の外に取り出して再び容器内に戻す
循環管路と、循環管路中に設けられた循環ポンプと、さ
らに要すれば容器内の流動性物を他の測定手段に移送す
るポンプおよび配管とを有する装置構成を挙げることも
できる。
【0052】また、この流動性試料調製手段は、前記非
流動性物と希釈液とを混合して均一で流動性の良好な流
動性物に調製することのできる限り、前記装置構成に限
らずに従来から撹拌器、混合器あるいは分散器と称され
る装置を転用することもできる。そのような装置とし
て、たとえばホモジナイザー、バルバー、スタティック
ミキサー等を挙げることもできる。
【0053】この流動性試料調製手段における非流動性
物と希釈液とを混合する動作は制御手段により制御さ
れ、具体的には、たとえば制御手段により、たとえば前
記撹拌手段による撹拌時間、所要撹拌動力、駆動源たと
えばモータの駆動およびその停止のタイミング、あるい
は容器内の流動性物を他の測定手段に移送するポンプの
駆動およびその停止のタイミング等が制御される。
【0054】(5) 制御手段 この制御手段は、前記試料採取秤量手段における、前記
非流動性物を採取する動作、採取した非流動性物を秤量
する動作および秤量した非流動性物を前記流動性試料調
製手段に移送する動作、前記希釈液供給手段における所
定量の希釈液を流動性試料調製手段に供給する動作、な
らびに前記流動性試料調製手段における希釈液と非流動
性物との混合の動作を制御することができる限り種々の
構成を採用することができ、たとえば前記一連の動作を
制御するようにプログラムされたソフトをインストール
したコンピュータを好適に採用することができる。
【0055】(6) 演算手段 この演算手段は、前記希釈液供給手段から流動性試料調
製手段に投入される希釈液の重量、および前記試料採取
秤量手段で秤量された非流動性物の重量から、前記非流
動性物の希釈率を演算することができる限り種々の構成
を採用することができ、たとえば前記演算の機能を有す
るようにプログラムされたソフトをインストールされた
コンピュータを好適に採用することができる。なお、こ
のコンピュータには、希釈液の重量、非流動性物の重量
および演算結果を格納するメモリーを備える。
【0056】(具体例)この発明のサンプリング装置の
一例を具体的に、図面を参照しながら説明する。
【0057】図1はこの発明の一例であるサンプリング
装置を示す概略説明図である。
【0058】図1に示されるように、このサンプリング
装置1は、試料採取装置2Aと、秤量装置2Bと、流動
性試料調製装置3と、希釈水供給装置4と、制御演算装
置5とを有する。
【0059】このサンプリング装置1は、下水処理にお
いて発生する脱水ケーキの含水率を測定するための試料
調製装置として使用される。下水処理工程においては、
脱水処理されて得られた脱水ケーキが焼却処理施設に搬
送される。この脱水ケーキは、水分を含有し、それ自体
流動性を有していないので、この発明における非流動性
物に相当する。
【0060】このサンプリング装置1における試料採取
装置2Aは、ホッパー6と、第3のベルトコンベア7と
を有する。また、前記秤量装置2Bは、重量測定装置8
と、脱水ケーキ移送装置9とを有する。この試料採取装
置2Aは、この発明における試料採取手段に相当し、こ
の秤量装置2Bは、この発明における秤量手段に相当す
る。
【0061】前記ホッパー6は、脱水ケーキが搬送され
るベルトコンベア(これを第1のベルトコンベアと称す
る。図1には示されない。)の一端とその下方に配置さ
れた第2のベルトコンベア10との間に配置され、か
つ、前記第1のベルトコンベアの一端から重力に従って
落下する脱水ケーキを受ける開口部11とその開口部1
1から収容した脱水ケーキを排出する排出口12とを有
する。このホッパー6は、第1のベルトコンベアから落
下する脱水ケーキを落下領域から取り出すので、非流動
性物を取り出す取り出し手段でもある。
【0062】第3のベルトコンベア7は、その一端近傍
が前記ホッパー6の排出口の直下に配置され、その他端
は、後述する重量測定装置8に臨むように配置される。
この第3のベルトコンベア7は、駆動輪13と従動輪1
4とこれらに掛け渡されたベルト15とベルト15に摺
接する掻き取りブレード16とを備える。この第3のベ
ルトコンベア7は駆動輪13により正転(脱水ケーキを
重量測定装置8側に移送するように回転する回転方向)
および逆転が可能になっている。この第3のベルトコン
ベア7がたとえば正転すると、ホッパー6の排出口から
ベルト15上に落下した脱水ケーキが重量測定装置8に
向かって移送され、逆転すると、ベルト15上の脱水ケ
ーキが第2のベルトコンベア10に向かって移送される
ようになっている。なお、この第2のベルトコンベア1
0は脱水ケーキを焼却装置等に搬送する。
【0063】この第3のベルトコンベア7の正転および
逆転は、次のようにして制御演算装置5により制御され
る。
【0064】すなわち、たとえば、制御演算装置5から
出力される制御信号により駆動輪13が正転すると、ホ
ッパー6の排出開口部11から落下した脱水ケーキが第
3のベルトコンベア7のベルト15で搬送されて重量測
定装置8に移動する。第3のベルトコンベア7から重量
測定装置8に脱水ケーキが次々に移動する。移動した脱
水ケーキは、重量測定装置8で経時的に測定される。測
定値が重量測定装置8から制御演算装置5に経時的に入
力される。経時的に測定される脱水ケーキの重量が予め
定められた重量値になると、制御演算装置5から制御信
号が出力されて駆動輪13が逆転を開始する。駆動輪1
3の逆転により、第3のベルトコンベア7による重量測
定装置8への脱水ケーキの移送が停止し、第3のベルト
コンベア7のベルト15上に落下し、あるいはそれまで
搬送されていた脱水ケーキが第2のベルトコンベア10
に向かって移送されるようになる。
【0065】この第3のベルトコンベア7のベルト15
には掻き取りブレード16が摺接しているので、第3の
ベルトコンベア7で搬送される脱水ケーキがこの掻き取
りブレード16で掻き取られ、これによって逆転により
移送される脱水ケーキの全てが第2のベルトコンベア1
0上に移送され、また逆転している第3のベルトコンベ
ア7におけるベルト15に脱水ケーキがこびりつくこと
が防止される。
【0066】この第3のベルトコンベア7は、前記ホッ
パー6により取り込んだ脱水ケーキを秤量手段の一要素
である重量測定装置8に移送するのであるから、脱水ケ
ーキを移送する搬送手段である。
【0067】重量測定装置8は、脱水ケーキの載置され
る載置台17(この載置台は、非流動物である脱水ケー
キを載置収容するのであるから、載置部材でもある。)
と、この載置台17上に載置された脱水ケーキの重量を
測定し、その測定値を制御演算装置5に電気信号として
入力する重量測定部とを備える。
【0068】この重量測定装置8は、前記第3のベルト
コンベア7により搬送され、その端部から落下する脱水
ケーキを載置台17で受けることができるように、配置
される。
【0069】この載置台17には、この載置台17を十
分に覆うことのできる幅を有する長尺の、かつ無端状に
形成されたシート18が配設される。このシート18
は、後述する希釈水(この発明における希釈液に相当す
る。)に不溶性である合成樹脂で形成される。このシー
ト18は無端状に、換言するとエンドレスに形成されて
いて、駆動輪19および複数の案内ローラ20に倦回さ
れ、前記載置台17上を通過し、流動性試料調整装置に
おける後述の調製槽21内に一旦引き込まれ、次いで前
記調製槽21から引き出されて、元の載置台17上に戻
るようなコースをたどって循環移動することができるよ
うになっている。
【0070】このようなシート18の循環移動は、制御
演算装置5から出力される制御信号により駆動される駆
動輪19により達成される。なお、このシート18は終
始循環移動するのではなくて、制御演算装置5から出力
される制御信号によって、必要に応じて循環移動し、必
要に応じて循環移動を停止する。
【0071】また、このシート18は載置台17に直接
に脱水ケーキが載置されることによる脱水ケーキの載置
台17上へのこびりつきを防止する。
【0072】このシート18およびこのシート18を循
環移動させるための駆動輪19および案内ローラ20と
を含む脱水ケーキ移送装置9は、重量測定装置8により
重量の測定された脱水ケーキを流動性試料調製装置3に
移送するのであるから、前記一般説明において説明した
秤量試料移送手段に相当する。
【0073】この脱水ケーキ移送装置9には、後述する
洗浄水散布ノズルから散布された洗浄水が付着したシー
トを乾燥させるために、シートに臨んで配置された乾燥
装置(図示せず。)が設けられている。
【0074】この具体例においては、秤量手段が、この
脱水ケーキ移送装置9と前記重量測定装置8とで構成さ
れる。
【0075】流動性試料調製装置3は、所定内容積を有
する調製槽21と、その調製槽21内に配設され、かつ
駆動モータMにより回転駆動される羽根付き回転シャフ
ト22と、その調製槽21の底部に設けられた排出口に
一端が結合され、途中にポンプPおよび三方切り替えバ
ルブ23が介装され、その三方切り替えバルブ23で分
岐して他端がたとえば自動赤外線加熱乾燥水分計(商品
名「クリケットオート」、栗田工業株式会社製)におけ
る試料採取装置に結合され、前記三方切り替えバルブ2
3から延在して他端が前記調製槽21に引き込まれた配
管24とを有する。
【0076】この三方切り替えバルブ23を動作させ
て、自動赤外線加熱乾燥水分計側を閉鎖し、ポンプP側
と前記調製槽21に臨む他端を有する配管とを連通状態
にし、前記ポンプPを駆動すると、調製槽21内の希釈
水と脱水ケーキとがこのポンプPおよび配管24を介し
て循環することにより、しかもポンプPにより脱水ケー
キが砕かれ、希釈水と砕かれた脱水ケーキとが良好な流
動性物となって調製槽21に戻される作用が働く。した
がって、この調製槽21と前記配管24とポンプPと
で、この発明における流動性試料調製手段ともなり得
る。
【0077】前記調製槽21内で、前記脱水ケーキ移送
装置9により移送された脱水ケーキと前記希釈水供給装
置4から供給された洗浄水とを前記羽根付き回転シャフ
ト22で撹拌混合することにより、流動性の良好な、希
釈された流動性物を形成するのであるから、この調製槽
21と羽根突き回転シャフト22とで、この発明におけ
る流動性試料調製手段を形成することもできる。
【0078】この駆動モータMは制御演算装置5から出
力される制御信号によりその回転および停止が制御され
る。
【0079】この流動性試料調製装置3においては、前
述したように、調製槽21内に、調製槽21内に貯留さ
れる希釈水には浸漬しないような位置で、前記シート1
8が引き込まれ、かつ引き出されるようになっている。
そして、この調製槽21内に引き込まれたシート18の
表面に希釈水と同じ水を洗浄水として散布することので
きる洗浄水散布ノズル25が、シート18の表面に臨ん
で配設される。この洗浄水散布ノズル25は、後述する
希釈水供給装置4と配管26で結合されることにより、
希釈水供給装置4に貯留されている希釈水が散布される
ようになっている。したがって、このサンプリング装置
1においては、シート18の表面に積載ないし付着した
脱水ケーキを洗浄水で洗い流し、調製槽21内に落下さ
せる洗浄装置が、この洗浄水散布ノズル25と前記配管
26とを有して構成される。
【0080】なお、この洗浄水散布ノズル25からの洗
浄水の散布は、前記配管26の途中に設けられた第2開
閉バルブ27の開閉により実行され、第2開閉バルブ2
7の開閉駆動は制御演算装置5から出力される制御信号
により制御される。
【0081】前記希釈水供給装置4は、この発明におけ
る希釈液供給手段に相当する。この希釈水供給装置4
は、上部に溢流口28を備えた希釈水貯留槽29と、希
釈水貯留槽29内に貯留される希釈水の液面を検出する
液面計(図示せず。)と、その希釈水貯留槽29の底面
に一端が結合され、途中に第3開閉バルブ30を介装
し、かつ前記調製槽21内に臨むように他端が配置され
た配管31とを有する。
【0082】前記液面計は、液面が所定のレベルすなわ
ち希釈水貯留槽29の溢流口に到達したことを検出する
と、検知信号は制御演算装置5に入力される。
【0083】なお、この具体例であるサンプリング装置
1では、希釈水貯留槽29の溢流口28に希釈水が到達
したことを検出する手段として液面計が使用されるが、
希釈水貯留槽29に所定量の希釈水が貯留されたことを
検知する手段を有する限り前記液面計に限らず種々の手
段を採用することができ、たとえば、前記液面計の代わ
りに、前記溢流口28から溢流する希釈水がドレイン装
置に流通するのを検知する手段であってもよい。
【0084】図1において、Dで示すのは、溢流口28
からオーバフローした希釈水を排出するドレイン管であ
る。
【0085】前記配管31の途中には、希釈液源である
希釈水タンク32から希釈水貯留槽29に希釈水を供給
するために、前記希釈水タンク32に結合され、かつ第
4開閉バルブ33を有する配管34が結合され、また前
記洗浄装置における洗浄水散布ノズル25に希釈水を供
給するために、前記洗浄水散布ノズル25に結合され、
かつ第2開閉バルブ27を有する配管26が結合され
る。また、希釈水タンク32に結合された配管34の途
中には、希釈水を圧送するポンプ(図示せず。)が介装
される。なお、前記溢流口28から溢流する余剰の希釈
水はドレイン管Dにより排出処理される。
【0086】これらの第1〜第4開閉バルブ23,2
7,30,33の開閉動作、希釈水タンク32に結合さ
れた配管34の途中にあるポンプの駆動動作および停止
動作、配管24の途中に介装されるポンプPの駆動動作
および停止動作は、制御演算装置5から出力される制御
信号により制御される。
【0087】制御演算装置5は、このサンプリング装置
1における各部の動作を制御し、また前記流動性試料調
製装置3で調製されて得られた流動性物の希釈率(ある
いは濃度)を算出する装置である。したがって、この制
御演算装置5は、この発明における制御手段および演算
手段の両方を兼ね備えたものに相当する。
【0088】制御演算装置5は、このサンプリング装置
1の自動動作を可能にするプログラムソフトおよび前記
希釈率(あるいは濃度)を演算する演算プログラムソフ
トをインストールしたコンピュータ、キイボードおよび
CRT画面等の出力表示装置を有して構成される。
【0089】上記プログラムソフトは以下に説明するこ
のサンプリング装置1の動作および演算を可能にするよ
うに組み立てられる。
【0090】このサンプリング装置1は以下のように動
作する。この実施例においては、通常、下水処理をして
得られる脱水ケーキを焼却処理をするために、第1の
ルトコンベアの端部からその下方にある第2のベルトコ
ンベア10に脱水ケーキが落下し、第2のベルトコンベ
ア10により脱水ケーキが焼却処理施設に搬送されてい
る。第1のベルトコンベア(図示せず。)から落下する
脱水ケーキは、その一部がホッパー6の開口部11から
ホッパー6の内部に取り込まれ、ホッパー6の排出口1
2から第3のベルトコンベア7のベルト15上へ落下す
るが、第3のベルトコンベア7の駆動輪13が、制御演
算装置5から出力される制御信号により、逆転駆動され
ているので、第3のベルトコンベア7のベルト15上に
落下した脱水ケーキは第2のベルトコンベア10上に移
送される。
【0091】今、この脱水ケーキの含水率を自動赤外線
加熱乾燥水分計で測定する必要を生じると、制御演算装
置5におけるキイボードを操作して制御信号を出力し、
第3のベルトコンベア7の駆動輪13を正転させる。駆
動輪13が正転を開始すると、第3のベルトコンベア7
のベルト15上に落下する脱水ケーキが、第3のベルト
コンベア7によって重量測定装置8に向かって搬送され
て行く。
【0092】一方、重量測定装置8における載置台17
を覆うようにして配置されているシート18は、制御演
算装置5から出力される制御信号によって、未だ循環移
動していない状態にある。
【0093】第3のベルトコンベア7により搬送される
脱水ケーキが第3のベルトコンベア7の端部から載置台
17に向かって落下する。載置台17上はシート18で
覆われているので、載置台17を覆うシート18上に脱
水ケーキが落下する。シート18上には、第3のベルト
コンベア7により搬送される脱水ケーキが次々と積み重
なる。
【0094】重量測定装置8は、載置台17上のシート
18に脱水ケーキが積み重ねられて行くのに応じて経時
的に脱水ケーキの重量を測定し、得られた測定値は電気
信号として制御演算装置5に入力される。
【0095】制御演算装置5は、一定時間ごとに、入力
された前記測定値を示す電気信号をサンプリングして、
サンプリングされたデータを一旦メモリーに格納する。
この制御演算装置5においては、一旦メモリーに格納さ
れたデータを読み出し、また、予め定められている脱水
ケーキの重量についての閾値をメモリーから読み出し、
データである測定値と閾値とを比較する演算処理を行
う。この制御演算装置5は、さらに得られる演算値が所
定の許容範囲内にあるかどうかを判断する。
【0096】得られる演算値が所定の許容範囲内にある
と制御演算装置5が判断すると、そのときの測定重量値
がメモリに格納されると共に、制御演算装置5から制御
信号が第3のベルトコンベア7の駆動輪13に出力され
る。制御信号により駆動輪13が逆転を開始する。第3
のベルトコンベア7の駆動輪13が逆転することによ
り、第3のベルトコンベア7で搬送されていた脱水ケー
キおよび第3のベルトコンベア7上に落下した脱水ケー
キが第2のベルトコンベア10に向かって移送される。
【0097】また、得られる演算値が所定の許容範囲内
にあると制御演算装置5が判断すると、制御演算装置5
から制御信号が脱水ケーキ移送装置9に出力され、脱水
ケーキ移送装置9における駆動輪19が駆動する。駆動
19の駆動により載置台17上のシート18の上に積
み重ねられた脱水ケーキが、シート18の移動と共に調
製槽21に向かって搬送される。
【0098】一方、脱水ケーキが調製槽21に向かって
搬送される以前において、制御演算装置5から第4開閉
バルブ33に制御信号が出力されていて、希釈水タンク
32と希釈水貯留槽29とが配管34で連通状態にな
る。そして制御演算装置5からポンプ(図示せず。)に
制御信号が出力されることにより、ポンプが駆動し、希
釈水タンク32から希釈水貯留槽29へと希釈水が配送
される。配送される希釈水が希釈水貯留槽29の中に導
入され、希釈水の導入につれて希釈水の液面が上昇し、
遂には溢流口28から溢流し始める。溢流口28に希釈
水の液面が到達すると、希釈水の液面が溢流口28に到
達したことを液面計(図示せず。)が検出し、検知信号
は制御演算装置5に入力される。制御演算装置5は、検
知信号が入力されると、希釈水タンク32に結合された
配管34の途中に介装されたポンプの駆動を停止させる
制御信号をこのポンプに出力し、また前記配管34の途
中に設けられた第4開閉バルブ33にも制御信号を出力
することにより、この第4開閉バルブ33を閉鎖する。
【0099】次いで、制御演算装置5は制御信号を第3
開閉バルブ30に出力することにより、希釈水貯留槽2
9中に貯留されている希釈水の大部分を、配管31を通
じて調製槽21内に移送する。なおこのとき、三方切り
替えバルブ23、第2開閉バルブ27および第4開閉バ
ルブ33は、制御演算装置5から出力される制御信号に
よって、閉状態にある。
【0100】所定量の希釈水が調製槽21の中に移送さ
れると、制御演算装置5から出力される制御信号を受け
て第3開閉バルブ30が配管31を閉鎖状態にする。し
たがって、希釈水貯留槽29の内部には所定量の希釈水
が残留する。以上の動作を、脱水ケーキ移送装置9のシ
ート18上にある脱水ケーキを調製槽21に移送開始す
る迄に実行しておく。
【0101】調製槽21内に希釈水が貯留されている状
態において、前記シート18の移動により脱水ケーキが
調製槽21に搬送され、シート18が調製槽21内に引
き込まれることによりシート18上の脱水ケーキが調製
槽21内の希釈水中に投入される。このとき、制御演算
装置5から第2開閉バルブ27に制御信号が出力され、
これによって、第2開閉バルブ27が開放状態となり、
希釈水貯留槽29から洗浄水散布ノズル25へと洗浄水
が流通し、洗浄水散布ノズル25から、脱水ケーキがそ
れまで載置されていたシート18の表面に向かって、希
釈水が洗浄水として散布される。シート18の表面に散
布された希釈水が、シート18の表面に付着する脱水ケ
ーキの付着物を洗い流し、調製槽21内に落下する。
【0102】希釈水貯留槽29内に残留している希釈水
の全てがこの洗浄に使用されても良く、また、希釈水貯
留槽29内に残留している希釈水の一部がこの洗浄に使
用されてもよい。
【0103】希釈水貯留槽29内に残留している希釈水
の一部がこの洗浄に使用された場合には、希釈水貯留槽
29内に残留している希釈水の所定量が洗浄に使用され
ると、制御演算装置5から第2開閉バルブ27に制御信
号が出力されて第2開閉バルブ27が閉鎖され、また制
御演算装置5から第3開閉バルブ30に制御信号が出力
されて第3開閉バルブ30が開放状態になり、希釈水貯
留槽29に残留する希釈水の全てが調製槽21内に供給
される。希釈水貯留槽29中の希釈水全てが調製槽21
内に供給されると、第3開閉バルブ30が配管31を閉
鎖状態にする。
【0104】この実施例においては、調製槽21に脱水
ケーキを投入する以前に調製槽21内に希釈水を張って
おき、シート18から脱水ケーキを調製槽21に投入し
た後に希釈水貯留槽29内の希釈水を洗浄水として洗浄
水散布ノズル25を通じてシート18の表面に希釈水を
散布するようになっているが、希釈水貯留槽29内の所
定量の希釈水の一部を使用してシート18上の脱水ケー
キを調製槽21内に洗い落とし、しかも希釈水貯留槽2
9内の所定量たとえば全量中に脱水ケーキを調製槽21
内で分散することができるかぎり、前述したような手順
に限らない。たとえば調製槽21を空の状態にしてお
き、脱水ケーキが調製槽21内に搬送されて来ると、希
釈水貯留槽29内の希釈水で脱水ケーキを調製槽21内
に洗い流し、その後に希釈水貯留タンク内に残留する希
釈水の全てを調製槽21内に移送するようにしてもよ
い。
【0105】制御演算装置5から出力される制御信号に
より駆動モータMが駆動し、調製槽21内の脱水ケーキ
と希釈水とが羽根付き回転シャフト22により撹拌さ
れ、混合され、流動性の良好な流動物が得られる。
【0106】なお、調製槽21内で脱水ケーキと希釈水
とを羽根付き回転シャフト22で撹拌混合するのと同時
に、制御演算装置5から出力される制御信号により、三
方切り替えバルブ23の状態として自動赤外線加熱乾燥
水分計側を閉鎖状態にし、配管24をポンプP側と調製
槽21に臨む他端とを連通状態にし、このような状態の
下に前記ポンプPを駆動することにより、調製槽21内
の脱水ケーキと希釈水との混合物を、調製槽21の底部
の排出口から配管24を通じて再び調整槽21に戻すよ
うに循環させてもよい。この配管24を介する循環によ
って、脱水ケーキと希釈水との混合状態が向上し、しか
も良好な流動性物の形成が短時間に達成される。
【0107】以上の動作により重量測定装置8で測定さ
れた脱水ケーキと、希釈水貯留槽29内に貯留されてい
た全ての希釈水とが、調製槽21内に投入されることに
なる。希釈水貯留槽29内の容積は既知であり、希釈水
の比重も既知であるから、調製槽21内に投入された希
釈水の重量および投入された脱水ケーキの重量から、調
製槽21で調製された流動物の希釈率または濃度が、制
御演算装置5で計算される。
【0108】演算された濃度は、制御演算装置5におけ
る出力表示装置に表示される。また、制御演算装置5か
ら自動赤外線加熱乾燥水分計には、調製槽21で調製さ
れた流動物の濃度、調製槽21に投入されたシート18
上の脱水ケーキの測定重量値、および調製槽21に投入
された希釈液の重量がそれぞれデータとして出力され、
これらのデータは自動赤外線加熱乾燥水分計におけるメ
モリーに格納されている。
【0109】前述のようにして調製槽21で流動物すな
わち流動性試料が調製されると、制御演算装置5は制御
信号を三方切り替えバルブ23に出力して自動赤外線加
熱乾燥水分計側に三方切り替えバルブ23を切り替え、
また制御信号を受けたポンプPが駆動することにより、
調製槽21内の流動性試料が配管24を通じて自動赤外
線加熱乾燥水分計の試料採取装置に送り込まれる。
【0110】なお、前記自動赤外線加熱乾燥水分計にお
いては、送り込まれた流動性物が蒸発乾固されて固形分
の全重量が求められ、以下の式により脱水ケーキ中の含
水率が算出される。
【0111】脱水ケーキ中の含水率(%)=100−脱
水ケーキ中の全固形分濃度=100−{[流動性物の濃
度×(脱水ケーキの重量測定値−希釈液の重量)/脱水
ケーキの重量測定値]} このように、このサンプリング装置1においては、脱水
ケーキが流通している領域にホッパー6が配置され、こ
のホッパー6と第3のベルトコンベア7との組み合わせ
により、脱水ケーキの流通していない領域に脱水ケーキ
を必要に応じて取り出すことができるように構成されて
いるので、従来におけるように、手作業で脱水ケーキを
採取することがない。したがって、手作業により脱水ケ
ーキを採取することにより発生する様々の問題点を解消
することができる。
【0112】また、採取した脱水ケーキを重量測定装置
8により自動測定するので、手作業により脱水ケーキを
秤量することによる煩雑性あるいは不正確性といった問
題点が解消される。しかもこのサンプリング装置1にお
いては、重量測定装置8における載置台17の表面がシ
ートで覆われているので、重量測定装置8が脱水ケーキ
で汚染され、あるいは載置台17に脱水ケーキがこびり
つくと行った不都合も解消される。前記シートは、脱水
ケーキを載置した状態で移動し、調製槽21内に脱水ケ
ーキを投入するので、秤量後の脱水ケーキを手作業で運
び、調製槽21内に手作業で投入する煩雑さ、あるいは
手作業で運ぶ途中で脱水ケーキを滅失する等の事故がな
い、等の有利性がある。
【0113】調製槽21内で、予め定められた重量ない
し容積の希釈水と脱水ケーキとが、自動操作により、混
合されるので、正確な希釈率で、あるいは濃度に希釈さ
れた流動性物が調製される。
【0114】したがって、このサンプリング装置1は、
人手を要することなく、手作業による煩雑さを招来する
ことなく、自動的に、所定希釈率ないし濃度の流動性物
を、脱水ケーキと希釈水とから、調製することができ、
含水率等の特性を測定する装置たとえば自動赤外線加熱
乾燥水分計に装填ないし供給するのに好都合な試料を調
製することができる。
【0115】
【発明の効果】この発明によると、非流動性物を流動性
物に自動的に、かつ短時間で希釈調製し、したがって手
作業による煩雑性、不確実性等の不都合のない、しかも
その希釈率の認識可能なサンプリング装置を提供するこ
とができる。この発明によると、非流動性物を流動性物
に自動的に調製することができ、しかもその希釈率を自
動で算出することのできるサンプリング装置を提供する
ことができる。この発明によると、脱水ケーキを希釈し
て流動性を有する試料に調製し、しかもその希釈率を自
動的に算出することのできるサンプリング装置を提供す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1はこの発明の一具体例であるサンプリング
装置を示す概略説明図である。
【符号の説明】
1・・・サンプリング装置、2・・・試料採取秤量装
置、3・・・流動性試料調製装置、4・・・希釈水供給
装置、5・・・制御演算装置、6・・・ホッパー、7・
・・第3のベルトコンベア、8・・・重量測定装置、9
・・・脱水ケーキ移送装置、10・・・第2のベルトコ
ンベア、11・・・開口部、12・・・排出口、13・
・・駆動輪、14・・・従動輪、15・・・ベルト、1
6・・・掻き取りブレード、17・・・載置台、18・
・・シート、19・・駆動輪、20・・・案内ローラ、
21・・・調製槽、22・・羽根付き回転シャフト、2
3・・・第1開閉バルブ、P・・・ポンプ、24・・・
配管、M・・・駆動モータ、25・・・洗浄水散布ノズ
ル、26・・・配管、27・・・第2開閉バルブ、28
・・・溢流口、29・・・希釈水貯留槽、30・・・第
3開閉バルブ、31・・・配管、D・・・ドレイン管、
32・・・希釈水タンク、33・・・第4開閉バルブ、
34・・・配管。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 二子石 泰人 東京都渋谷区恵比寿3−43−2 日機装 株式会社内 (56)参考文献 特開 昭63−65336(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01N 1/10

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 液体を含有する非流動性物を採取する試
    料採取手段と、試料採取手段で採取した前記非流動性物
    の試料を秤量する秤量手段と、所定量の希釈液を供給す
    る希釈液供給手段と、前記秤量手段で秤量された試料と
    前記希釈液供給手段から供給される希釈液とを混合して
    流動性試料とする流動性試料調製手段と、前記秤量手段
    における載置部材上を移動して、流動性試料調製手段に
    到る無端シート又は巻取りシートを備える秤量試料移送
    手段と、前記流動性試料調製手段に臨むシートの表面上
    にある非流動性物を希釈水で流動性試料調製手段内に全
    て洗い流すように構成された洗浄装置と、前記試料希釈
    手段における試料採取動作、前記秤量手段における秤量
    動作、前記希釈液供給手段における、所定量の希釈液を
    流動性試料調製手段に供給する動作、前記秤量試料移送
    手段の動作、前記洗浄手段の動作ならびに前記流動性試
    料調製手段における、前記秤量手段で秤量された試料と
    前記希釈液供給手段から供給される希釈液とを混合する
    動作を制御する制御手段とを備えることを特徴とするサ
    ンプリング装置。
  2. 【請求項2】 液体を含有する非流動性物を採取する試
    料採取手段と、試料採取手段で採取した前記非流動性物
    の試料を秤量する秤量手段と、所定量の希釈液を供給す
    る希釈液供給手段と、前記秤量手段で秤量された試料と
    前記希釈液供給手段から供給される希釈液とを混合して
    流動性試料とする流動性試料調製手段と、前記秤量手段
    における載置部材上を移動して、流動性試料調製手段に
    到る無端シート又は巻取りシートを備える秤量試料移送
    手段と、前記流動性試料調製手段に臨むシートの表面上
    にある非流動性物を希釈水で流動性試料調製手段内に全
    て洗い流すように構成された洗浄装置と、前記試料希釈
    手段における試料採取動作、前記秤量手段における秤量
    動作、前記希釈液供給手段における、所定量の希釈液を
    流動性試料調製手段に供給する動作、前記秤量試料移送
    手段の動作、前記洗浄手段の動作ならびに前記流動性試
    料調製手段における、前記秤量手段で秤量された試料と
    前記希釈液供給手段から供給される希釈液とを混合する
    動作を制御する制御手段と、前記希釈液供給手段から流
    動性試料調製手段に投入される希釈液の重量、および前
    記秤量手段で秤量された非流動性物の重量から、前記非
    流動性物の希釈率を演算する演算手段とを備えることを
    特徴とするサンプリング装置。
  3. 【請求項3】 前記非流動性物が脱水ケーキまたは非流
    動性の汚泥スラリーである請求項1または2に記載のサ
    ンプリング装置。
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