JPH06103296B2 - 凝集沈殿試験装置 - Google Patents

凝集沈殿試験装置

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JPH06103296B2
JPH06103296B2 JP63267282A JP26728288A JPH06103296B2 JP H06103296 B2 JPH06103296 B2 JP H06103296B2 JP 63267282 A JP63267282 A JP 63267282A JP 26728288 A JP26728288 A JP 26728288A JP H06103296 B2 JPH06103296 B2 JP H06103296B2
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coagulant
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sedimentation
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信二 山本
耕一 山本
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荏原インフイルコ株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、上水、工業用水、下水或いは廃液(以下これ
らを総称して「原水」という)の処理にさいして採用さ
れている凝集沈殿法を行うに当り、原水中の懸濁質を凝
集し沈殿させるために用いる凝集剤又は凝集剤と凝集補
助剤の適切な添加率を求め、或いは適切な攪拌条件など
を求めるために使用する凝集沈殿試験装置に関する。
〔従来技術〕
原水を処理する方法の一つである凝集沈殿法において
は、そこで生ずる凝集沈殿反応は、原水中の懸濁質の量
や種類、共存する他の物質の種類、原水の温度などによ
り異なるので、最も効率良く行なうためには凝集剤又は
凝集剤と凝集補助剤の添加率や、攪拌時間、攪拌速度な
どの組合せについて最適条件を選ばなければならない。
そのために、事前に凝集沈殿試験を行っている。
従来の凝集沈殿試験装置は、第9図の正面図及び第10図
の側面図に示す構成のものであって、原水と凝集剤又は
凝集剤及び凝集補助剤とを混合し、生成した凝集体を粗
大化するための複数台の攪拌機75と、この攪拌機の回転
数を調節するための調節器72と、攪拌時間を設定する時
間設定器74と、凝集状態や凝集体の沈殿状況を目視観察
するための照明器76を備えたものである。図において、
70は電源スイッチ、71は攪拌機75及び照明器76のスイッ
チ、73は攪拌機の回転計、77は電源コードである。
この凝集沈殿試験装置では次のようにして凝集沈殿試験
を行っている。500ccないし1000ccのビーカ複数個にそ
れぞれ500ccないし1000ccの原水を採って試験装置に設
置し、攪拌機をビーカ内に入れ、攪拌機を高速回転させ
ながら凝集剤又は凝集剤と凝集補助剤を各ビーカに添加
率を異ならして添加し、所定時間混合後、生成した凝集
体を粗大化させ沈殿し易くするために攪拌機を所定時間
低速で回転させる。その後攪拌機を停止させて凝集体を
沈殿させる。その沈殿の工程中、生成した凝集体の大き
さや壊れ難さや沈降性を観察し、凝集体沈殿後の上澄水
の清澄度を測定して添加した凝集剤又は凝集剤と凝集補
助剤の添加率の適否を判断する。
〔発明が解決しようとする課題〕
従って、従来の試験装置では、複数個のビーカにそれぞ
れ所定量の原水を採取する作業、これを試験装置に設置
する作業、攪拌機を高速回転するための回転数調整作業
と高速回転する時間を設定する作業、凝集剤又は凝集剤
と凝集補助剤を複数個のビーカに添加する作業、攪拌機
を低速回転するための回転数調整作業と低速回転する時
間を設定する作業と攪拌機を停止する作業、沈殿後の上
澄水の清澄度を測定するため各ビーカから上澄水を採水
する作業、上澄水を清澄度測定器に入れて清澄度を測定
する作業、試験終了後、次の試験にそなえるためにビー
カ内の水を捨てる作業、及びビーカを洗う作業を人が行
っていた。
以上の作業は、1回の試験に20〜30分を要し、かつ煩雑
で熟練を必要とするものであり、採水する原水量の計
量、凝集剤又は凝集剤と凝集補助剤の添加量の計量、攪
拌機の回転数設定、攪拌機の回転時間設定、凝集体沈殿
時間の管理、上澄水を採取する位置の管理は人によるも
のであるため、これらの計量、設定、管理に試験者の間
で個人差が生じ、また同じ試験者であっても試験の度に
誤差を生じることが多かった。
本発明は、従来の試験装置で避けられなかったこれらの
単純ではあるが煩雑な作業の一又は二以上を機械化、自
動化することによって、試験者をこれらの作業から解放
し、試験における各計量、或いは条件設定、管理を高精
度で再現性のあるものとするものとすることによって凝
集沈殿試験そのものを信頼性の高いものとすることを目
的とするものである。
〔課題を解決するための手段〕
本発明は、凝集沈殿試験容器に所定量の原水を収容し、
その原水に凝集剤を添加して懸濁質を凝集させ、沈殿さ
せて、その凝集状態を測定する凝集沈殿試験装置におい
て、同一水平面上に設置された計量槽とそれに連通する
複数の同一容積の凝集沈殿試験容器とを有し、前記計量
槽は、その上端が凝集沈殿試験容器の水位を決定する位
置に設定された溢溜堰により2つの室に分けられてお
り、一方の室の底部が原水供給管に連通しており、他方
の室の底部又は側部が排水管に連通しており、前記凝集
沈殿試験容器は、内部に撹拌機を有し、それらの底部が
前記原水供給管に弁を介して連通しているものであり、
凝集剤注入装置及び凝集沈殿状態の測定装置を備えてい
ることを特徴とする凝集沈殿試験装置である。
また、本発明の試験装置では、計量槽とその下方に設置
した複数の同一容積の凝集沈殿試験容器を有し、前記計
量槽は、その上端が同一の高さの溢流堰を持ち、隔壁に
より区分された複数の同一容積を持つ計量室を有し、か
つ計量室に隣接し、原水供給管に連通し、余剰の原水を
排出できる原水供給室を有するものであり、各計量室の
底部に計量した原水をそれぞれ各試験容器に導入するた
めの導管を設け、前記凝集沈殿試験容器は、内部に撹拌
機を有するものであり、凝集剤注入装置及び凝集状態を
測定する測定装置を備えるように構成することができ
る。
本発明の試験装置は、さらに、凝集剤又は凝集剤と凝集
補助剤を所定量注入する凝集剤注入機と、凝集剤注入機
から凝集剤又は凝集剤と凝集補助剤を各凝集沈殿試験容
器に導くための導管を有するものとして構成することが
できる。
この試験装置は、各凝集沈殿試験容器に凝集状態を検知
する発光装置、受光装置を備えた光学的測定装置を配備
することができる。
あるいは、この試験装置は、採水管と、採水管を昇降さ
せる採水管昇降機と、凝集剤注入機から凝集剤又は凝集
剤と凝集補助剤を各凝集沈殿試験容器へ導くための導管
及び採水管昇降機を各凝集沈殿試験容器に移動するため
の移動機とを有するものとして構成することができる。
また、本発明の試験装置は、その配置の便から、計量槽
を中心とした円周上に複数の凝集沈殿試験容器を設置
し、かつ計量槽上に計量槽を中心として各凝集沈殿試験
容器上に凝集剤注入機に連なる導管ならびに採水管及び
採水管昇降機が回動できるように回転する移動機を設け
ることができる。
さらに、この試験装置に、採水管に連通する濁度計と濁
度計に水を導入・導出するための採水器とを有するもの
として構成することができる。この際、各凝集沈殿試験
容器にも凝集状態を検知する発光装置、受光装置を備え
た光学的測定装置を併せ配備することにより、凝集状態
を種々の面からとらえることができる。
或いは、上記の試験装置にさらに、各凝集沈殿試験容器
に洗浄水を送るための洗浄水導管と、濁度計を洗浄する
ための洗浄水を溜める洗浄水槽とを有するものとして構
成することができる。
また、本発明の試験装置に、各凝集沈殿試験容器におけ
る撹拌機の回転数と撹拌時間、凝集剤から注入される凝
集剤又は凝集剤と凝集補助剤の注入時期及び添加量、採
水管昇降機及び移動機の移動、採水器の作動、及び各凝
集沈殿試験容器の底部と原水供給管との間に介在する弁
の開閉、各凝集沈殿試験容器、濁度計の洗浄時期及び洗
浄用の弁の開閉のうち一以上を制御する制御器を有する
ものとして構成することができる。
本発明において、各凝集沈殿試験容器に凝集状態を検知
する発光装置、受光装置を備えた光学的測定装置を配備
した場合、撹拌継続時における液面所定位置に設けた発
光装置からの光を受光装置で受光し、受光信号の経時変
化パターンに基づいて凝集体の大きさ、径、数を測定す
ると共に、撹拌停止後の受光信号の経時変化パターンに
基づいて凝集体の沈降速度及び処理水の濁度を測定して
懸濁液の凝集状態を検知することができる。
〔作用〕
本発明の試験装置においては、複数の凝集沈殿試験容器
は、同一の水平面上に設置され、かつそれぞれ底部にお
いて弁を介して共通の原水供給管に連通しているので、
原水を採取するために前記の弁を連動させて開けるとき
には、原水は原水供給管から試験容器の底部を経て試験
容器に入り、その水位が上昇する。ところで、原水供給
管は前記試験容器と同一水平面に設置された計量槽の一
方の室の底部に連通しており、その室の水位は溢流堰に
よってその溢流堰の高さに決められている。なお、溢流
堰から溢流して他方の室に入った原水は、その室の底部
からそれに接続する排水管へ排出される。そして、前記
の試験容器は原水供給管で計量槽の前記の一方の室に連
通しているため、試験容器内の上昇する水位は計量槽の
前記の一方の室の水位と同じ高さで停止し、かつその水
位は試験容器全部で同じである。なお、複数の試験容器
は同一内径の同じ容積のものとしておくので弁を閉じれ
ば、各試験容器には同一容量の原水が同時に採取される
ことになる。このようにして、複数の試験容器に原水が
機械的に採取される。
各試験容器に凝集状態を検知する発光装置、受光装置を
備えた光学的測定装置を配備した場合には、受光装置か
らの撹拌時あるいは撹拌後の電気的信号を測定すること
により、凝集体の大きさ、径、数、凝集体の有効密度、
処理水の濃度、あるいは凝集体の沈降速度がわかる。詳
細については特開昭62−255851号公報、特願昭62−8922
4号を参照されたい。そして、この測定結果と濁度計に
よる測定結果とを合わせれば凝集沈殿における凝集状態
が一層確実にわかる。
また、本発明は、各凝集沈殿試験容器における攪拌機の
回転数と攪拌時間、凝集剤注入機から注入される凝集剤
又は凝集剤と凝集補助剤の注入時期及び添加量、採水管
昇降機及び移動機の移動、採水器の作動及び各凝集沈殿
試験容器の各凝集沈殿試験容器、濁度計の洗浄時期及び
洗浄用の弁の開閉のうち一以上を底部と原水供給管との
間に介在する弁の開閉を制御する制御器を有することに
より、攪拌条件や原水の採水その外凝集沈殿試験に伴う
諸種の条件を自動化することができる。
〔実施例〕
以下、実施例によって本発明を具体的に説明する。ただ
し、本発明はこれらの実施例にのみ限定されるものでは
ない。
実施例1 第1図は、本発明の凝集沈殿試験装置のこの実施例にお
ける系統図である。
1は、原水と凝集剤又は凝集剤と凝集補助剤とを混合
し、凝集沈殿を行わせる凝集沈殿試験容器(実施例中で
は、以下「試験容器」という)、2は攪拌機、3は試験
容器に原水を流入させ、又は排水し、さらには洗浄水を
排水する凝集沈殿試験容器弁で図示例ではそれぞれ同時
に連動するように構成されているが、個々に開閉させる
ようにしてもよい。4は原水を供給する原水供給管で、
この場合原水の供給、排水を兼用しているが、別々でも
かまわない。5は試験容器1内の原水水面高さを同一に
することにより原水を各試験容器1に均等かつ定量採取
するための計量槽であり、その内部は上部に溢流堰を有
する隔壁6により2室に区分され一方の室の底部は原水
供給管4に連通し、他方の室の側部又は底部は排出管7
に接続している。
8、9は凝集剤又は凝集補助剤を貯留する機能とこれら
を所定量吐出するポンプの機能を有する凝集剤注入機、
10、11は凝集剤注入機8から凝集剤又は凝集補助剤を試
験容器1に導く導管、12は採水管、13は採水管昇降機、
Mはモーターである。14は採水した上澄水を導く導管、
15は超音波洗浄器16付きの濁度計、17は採水器、18は洗
浄水槽、19は採水管昇降器13、導管10、11を試験容器1
及び洗浄水槽18に移動させる移動機である。
20は、原水の供給口、21は原水の採水弁、22は各試験容
器1内の水と計量槽5内の水を排水する排水弁、23は洗
浄水供給口、24は導管、25は各試験容器1に洗浄水を供
給する弁、26は試験容器1に洗浄水を供給する導管、27
は濾過器、28は洗浄水槽18に清澄洗浄水を供給する弁、
29は洗浄水槽18内の水を排水する弁、30は排水口であ
る。
次にこの試験装置の動作について説明する。
原水採取のため原水の採水弁21を動作させ、原水を原水
供給管4に送り、試験容器弁3を開、排水弁22を閉に
し、試験容器1及び計量槽5に原水を溜める。計量槽5
から原水が溢流するまで採水し、原水の採水弁21を停止
する。各試験容器1の水位が均一になるまで静置した後
試験容器弁3を閉じる。これにより各試験容器1内に同
一量の原水が採取される。攪拌機2を高速で攪拌し、凝
集剤注入機8、9から導管10、11を通じて凝集剤又は凝
集剤と凝集補助剤を第1の試験容器1の原水に所定量添
加混合し、導管10、11を移動機19により第2の試験容器
1に移動し、同様に添加混合しこれを第4の試験容器1
まで行う。添加混合後各試験容器毎に攪拌機2を順次低
速回転に変え所定時間攪拌し、第1の試験容器1から順
に攪拌機2を停止させる。
攪拌機2を停止させた後、所定時間静置し、その後採水
管12を採水管昇降機13により第1の試験容器1の水面下
所定の位置まで下降させ、採水器17を作動させて第1の
試験容器1の上澄水を導管14を経て濁度計15に導入させ
て濁度を計測する。計測後採水器17を作動させて濁度計
15内の水を排水しながら採水管12を上昇させる。採水管
昇降機13を移動機19により第2の試験容器1に移動さ
せ、同様に濁度を計測する。第3及び第4の試験容器1
についても同様に行う。濁度計測を完了したら、試験容
器弁3と排水弁22を開いて各試験容器1と計量槽5の水
を排水し、排水弁22を閉じ、弁25を開いて洗浄水を導管
26から各試験容器1に入れ、攪拌機2で攪拌しながら試
験容器1を洗浄する。洗浄後は排水弁22を開いて排水す
る。これを数回繰返して十分に洗浄する。この試験容器
の洗浄と並行して、弁28を開いて洗浄水槽18を清澄水で
満し、移動機19により採水管昇降機13を洗浄水槽18の位
置に移動させ、採水管昇降機13を作動させて採水管12を
洗浄水槽18の水面下所定位置まで下降させ、採水器17を
作動させて洗浄水槽18内の水を濁度計15内に導入後、超
音波洗浄器16を作動させて、濁度計を超音波洗浄ならび
に採水管を洗浄する。洗浄後は採水器17を作動させて濁
度計15内の水を排水し、排水弁29を開いて洗浄水槽内の
水を排水する。これを数回繰返す。試験容器1及び攪拌
機2の洗浄を終えて一連の動作を完了する。
これら一連の動作は制御器(図示していない)により自
動制御され、攪拌機の回転数及び攪拌時間、凝集剤又は
凝集補助剤注入機の動作タイミング及び添加率、採水器
の動作タイミングと濁度計による濁度計測のタイミン
グ、洗浄動作タイミング等凝集沈殿試験に特に重要な操
作は制御器に組み込まれた調整器やタイマー等によって
管理される。
第2図は、従来の試験装置と本発明の試験装置を用いて
濁度15度の原水について凝集沈殿試験を行った結果であ
る。従来の装置の結果と本発明装置による結果は右下り
の同じような結果になるが、本発明装置の結果は従来の
装置の結果よりバラツキが非常に小さいことがわかる。
このことは攪拌の回転数調整や攪拌時間等の試験条件が
本発明装置の場合は常に一定であるためであり、従来の
装置では多々ある試験者による個人差や試験者の主観の
入る余地がないためである。
第3図は、濁度45度の原水について、第4図は濁度100
度の原水について同じように行ったものである。
本発明装置による試験は第2図、第3図及び第4図につ
いていずれも本発明装置が制御器を有していて自動で行
ったものである。すなわち、本発明装置によれば凝集沈
殿試験が無人で行うことができる。
この実施例では容量500ccの試験容器を用いたが、容量1
000ccでもよい。また、試験容器は4ヶ用いたが、6ヶ
でも8ヶでもよい。各試験容器弁は4ヶ同時に開閉した
方がよいので弁の駆動機を1台で行えるようにしたが、
各弁毎に設けてもよい。濁度計の洗浄は清澄な水で行っ
た方がよいため、洗浄水を溜めるための専用の洗浄水槽
を設けたが、試験容器に洗浄水を溜めて行ってもよい。
また清澄な水を得るためにろ過器を設けたが、洗浄水は
清澄なものであればこれを省いてもよい。採水器は図示
のプランジャ方式の外、ジャバラ方式でも、また真空ポ
ンプによる吸引方式でもよい。濁度計は汚れによる計測
誤差を生じないよう汚れをつけないため、また汚れを落
すため、超音波洗浄器を取付けたものとしたが、ワイパ
等により汚れを落す方式としてもよい。原水の採水弁
は、常に新しい原水を得られるよう常時流しておくこと
のできる三方口の弁とした。
実施例2 第5図は、計量槽を中心としてその円周上に複数の試験
容器を配置した例の本発明の試験装置の正面図を示す。
第6図はその平面図を示す。
41は試験容器で複数あり、計量槽42を中心として同じ円
周上に並んでおり、43は洗浄水槽で、その洗浄水溜室44
も試験容器41と同じ円周上にある。45、46は凝集剤注入
機、47、48は凝集補助剤の注入機(第5図では45のみを
示す。)、49は採水管、50は採水管昇降機、51は移動機
で、モータの回転を歯付きプーリ52、53によって伝える
ことにより、計量槽42上にある採水管49及び採水管昇降
機50、ならびに凝集剤と凝集補助剤を導く導管を円周上
にある試験容器41などの上を回転して移動できるように
なっている。54は濾過器、55は採水器で導管によって濁
度計58及び採水管49に結ばれている。
この試験装置の詳細な構造を第7図及び第8図により示
す。第7図はこの試験装置の要部の一部縦断側面図であ
り、第8図は第7図のC−C線における断面図である。
各試験容器41はモータ56によって駆動される攪拌機57を
有し、また側壁には発光装置、受光装置を設けた光学的
測定装置59を備えてもよい。原水供給管60は分岐管によ
り各試験容器41及び計量槽42に連通しており、各試験容
器41との間には試験容器弁61があり、この弁61は連結杆
62により一体に連結されており、駆動装置63により同時
に動くようになっている。
この試験装置は原水を各試験容器に一度に正確に計量す
ることができ、移動機を回転することにより凝集剤など
の注入、上澄水などの採水、濁度計の洗浄などを行うこ
とができる。懸濁沈殿試験は第1図の試験装置と同様に
して行うことができる。
実施例3 この試験装置においては実施例1で用いる計量槽に代え
て第11図に示す別の計量槽を用いた。図面では、試験装
置の要部のみを示す。
第11図に示す計量槽5は、同一の高さの溢流堰を持つ隔
壁6により区分された同一容積を持つ複数の計量室31を
有しており、各試験容器1よりも上方に設けられてい
る。
原水を原水供給口20、原水採水弁21、給排水弁33を通し
て計量槽5の供給室32に送り、溢出させて排出管7から
流れるようにするときには、原水は溢流堰を越えて各計
量室31に流入する。原水が各計量室内に充満したら給排
水弁33を切り替えて供給室32内の原水を排出管35から排
出するときには、計量槽5の各計量室31内には同量の原
水が採取され、計量されることになる。その後、弁3aを
開くと導管34を通して計量された原水が各試験容器1に
入る。凝集沈殿試験終了後、各試験容器1内の水は弁3b
を開いて排出される。凝集剤注入器、採水管その他の附
属装置は第1図と同様に設けることができる。計量槽5
は、円筒形の隔壁6の中央を供給室32とし、周囲を区画
して計量室31とした構造のものとしてもよい。
〔発明の効果〕
本発明によれば凝集沈殿試験がより信頼性の高いものと
することが可能となり、かつ自動化することにより従来
の試験装置では避けられなかった繁雑な作業から試験者
を解放し、省力化することができ、個人差がなくなる。
さらに、凝集剤又は凝集剤と凝集補助剤の適切な添加率
を従来の試験装置より高い精度で測定できるため、上水
や工業用水の製造施設あるいは下水、し尿、廃水処理施
設においてより安定した処理をすることができ、適切な
添加率で注入することによって、過剰に添加する傾向に
ある凝集剤や凝集補助剤の節約をすることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明の凝集沈殿試験装置の一例の系統図で
あり、第2図は、従来の試験装置と本発明の試験装置を
用いて濁度15度の原水について凝集沈殿試験を行った結
果であり、第3図は、濁度45度の原水について、第4図
は、濁度100度の原水について同じように試験を行った
結果であり、第5図は、計量槽を中心としてその円周上
に複数の試験容器を配置した例の本発明の試験装置の正
面図であり、第6図はその装置の平面図であり、第7図
は、第6図の試験装置の要部の一部縦断側面図であり、
第8図は、第7図のC−C線における断面図であり、第
9図は、従来の凝集沈殿試験装置の正面図、第10図は、
その装置の側面図であり、第11図は、別の計量槽を用い
た本発明の凝集沈殿試験装置の要部の系統図である。 1……凝集沈殿試験容器、2……攪拌機 3……凝集沈殿試験容器弁、4……原水供給排水弁 5……計量槽、8……凝集剤注入機 12……採水管、15……濁度計 18……洗浄水槽、19……移動機

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】凝集沈殿試験容器に所定量の原水を収容
    し、その原水に凝集剤を添加して懸濁質を凝集させ、沈
    殿させて、その凝集状態を測定する凝集沈殿試験装置に
    おいて、同一水平面上に設置された計量槽とそれに連通
    する複数の同一容積の凝集沈殿試験容器とを有し、前記
    計量槽は、その上端が凝集沈殿試験容器の水位に相当す
    る位置に設定された溢流堰により2つの室に分けられて
    おり、一方の室の底部が原水供給管に連通しており、他
    方の室の底部又は側部に排水管が設けられなるものであ
    り、前記凝集沈殿試験容器は、内部に撹拌機を有し、そ
    れらの底部が前記原水供給管に弁を介して連通するもの
    であり、凝集剤注入装置及び凝集沈殿状態の測定装置を
    備えていることを特徴とする凝集沈殿試験装置。
  2. 【請求項2】凝集沈殿試験容器に所定量の原水を収容
    し、その原水に凝集剤を添加して懸濁質を凝集させ、沈
    殿させて、その凝集状態を測定する凝集沈殿試験装置に
    おいて、計量槽とその下方に設置した複数の同一容積を
    持つ凝集沈殿試験容器を有し、前記計量槽は、その上端
    が同一の高さの溢流堰を持ち、隔壁により区分された同
    一容積を持つ複数の計量室を有し、かつ計量室に隣接
    し、原水供給管に連通し、余剰の原水を排出できる原水
    供給室を有するものであり、各計量室の底部に計量した
    原水をそれぞれ各試験容器に導入するための導管を設
    け、前記凝集沈殿試験容器は、内部に撹拌機を有するも
    のであり、凝集剤注入装置及び凝集状態を測定する測定
    装置を備えていることを特徴とする凝集沈殿試験装置。
  3. 【請求項3】凝集剤又は凝集剤と凝集補助剤を所定量注
    入する凝集剤注入機と、凝集剤注入機から凝集剤又は凝
    集剤と凝集補助剤を各凝集沈殿試験容器に導くための導
    管を有することを特徴とする請求項(1)又は(2)記
    載の凝集沈殿試験装置。
  4. 【請求項4】各凝集沈殿試験容器に凝集状態を検知する
    発光装置、受光装置を備えた光学的測定装置を配備した
    ことを特徴とする請求項(3)記載の凝集沈殿試験装
    置。
  5. 【請求項5】採水管と、採水管を昇降させる採水管昇降
    機と、凝集剤注入機から凝集剤又は凝集剤と凝集補助剤
    を各凝集沈殿試験容器へ導くための導管及び排水管昇降
    機を各凝集沈殿試験容器に移動するための移動機とを有
    することを特徴とする請求項(3)記載の凝集沈殿試験
    装置。
  6. 【請求項6】計量槽を中心とした円周上に複数の凝集沈
    殿試験容器を設置し、かつ計量槽上に計量槽を中心とし
    て各凝集沈殿試験容器上に凝集剤注入機に連なる導管な
    らびに採水管及び採水管昇降機が回動できるように回転
    する移動機を設けたことを特徴とする請求項(5)記載
    の凝集沈殿試験装置。
  7. 【請求項7】採水管に連通する濁度計と濁度計に水を導
    入・導出するための採水器とを有することを特徴とする
    請求項(5)または(6)記載の凝集沈殿試験装置。
  8. 【請求項8】各凝集沈殿試験容器に凝集状態を検知する
    発光装置、受光装置を備えた光学的測定装置を併せ配備
    したことをことを特徴とする請求項(7)記載の凝集沈
    殿試験装置。
  9. 【請求項9】各凝集沈殿試験容器に洗浄水を送るための
    洗浄水導管と、濁度計を洗浄するための洗浄水を溜める
    洗浄水槽とを有することを特徴とする請求項(7)又は
    (8)記載の凝集沈殿試験装置。
  10. 【請求項10】各凝集沈殿試験容器における撹拌機の回
    転数と撹拌時間、凝集剤から注入される凝集剤又は凝集
    剤と凝集補助剤の注入時期及び添加量、採水管昇降機及
    び移動機の移動、採水器の作動、及び各凝集沈殿試験容
    器の底部と原水供給管との間に介在する弁の開閉、各凝
    集沈殿試験容器、濁度計の洗浄時期及び洗浄用の弁の開
    閉のうち一以上を制御する制御器を有することを特徴と
    する請求項(1)〜(9)のいずれか1項記載の凝集沈
    殿試験装置。
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