JPH06285414A - 回転式塗布装置 - Google Patents

回転式塗布装置

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JPH06285414A
JPH06285414A JP9874893A JP9874893A JPH06285414A JP H06285414 A JPH06285414 A JP H06285414A JP 9874893 A JP9874893 A JP 9874893A JP 9874893 A JP9874893 A JP 9874893A JP H06285414 A JPH06285414 A JP H06285414A
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rotary table
rotary
outflow
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Koji Kizaki
幸治 木▲崎▼
Hirofumi Yoshino
裕文 吉野
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 余剰塗布液が飛沫となって外部に飛散し、周
囲を汚染するのを防止することができる回転式塗布装置
を提供する。 【構成】 スペーサ20にトラップ部20bが設けられ
ており、回転台6が回転して一定以上の遠心力が加わる
と、基板2からの余剰塗布液がトラップ部20bに貯留
される。また、トラップ部20bの下方には開口20c
が設けられるとともに、当該開口20cには塗布液の流
出を促すための流出誘導ピン21aが配設されており、
回転台6が減速されて遠心力が一定未満になると、トラ
ップ部20bに貯留されている余剰塗布液が流出誘導ピ
ン21aに誘導されて開口20cから速やかに外部に流
出される。 【効果】 回転台6が低速回転、あるいは停止している
状態で余剰塗布液が外部に速やかに流出されるので、そ
の余剰塗布液の飛散が抑えられ、その周囲の汚染を防止
することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、液晶表示パネル用の
ガラス基板、半導体ウエハ、半導体素子製造用のマスク
基板などの基板(以下、単に「基板」という)の表面に
フォトレジスト液などの塗布液を塗布するための回転式
塗布装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、この種の回転式塗布装置とし
ては、例えば特開平4−61955号公報に記載された
ものがある。図8は、その公報に記載された回転式塗布
装置を示す断面図であり、図9は、図8の回転式塗布装
置の部分拡大図である。この回転式塗布装置では、基板
60を水平に支持しつつ回転させる回転台62が設けら
れている。この回転台62には、基板支持ピン64が立
設されるとともに、基板60の四隅に係合する係合ピン
66が設けられており、基板支持ピン64で基板60を
水平支持した状態で基板60を回転台62と一体に回転
することができるようになっている。
【0003】また、回転台62に支持された基板60の
上方位置には上部回転板68が配置され、上部支持板7
0,リングプレート72及びスペーサ74を介して回転
台62と連結されている。そして、図9に示すように、
リングプレート72とスペーサ74との間及びスペーサ
74と回転台62との間に、座金76が介挿されて、隙
間78が形成されている。そして、回転台62上に基板
60を載置し、さらにその基板60の上面中央部に塗布
液を滴下した後、上部回転板68を降下させて基板60
上面と近接した状態とし、その基板60を搭載した状態
のままで回転台62を回転させることによって塗布液を
拡散させて、均一な薄膜を基板60の上面に形成するこ
とができる。
【0004】このとき、基板60を水平支持した状態で
回転台62を回転させると、図9の点線に示すごとく、
隙間78を介して余剰の塗布液が外部に流出されて飛散
する。
【0005】なお、図8の回転式塗布装置では、回転台
62の周囲を囲う廃液回収ケース80を設け、上記のよ
うにして隙間78から飛散した塗布液が廃液回収ケース
80にて回収されるように構成されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来の回転
式塗布装置では、上記のように、回転台62を回転させ
ることによって基板60上面で塗布液を拡散させて、均
一な薄膜を基板上面に形成するとともに、余剰の塗布液
については隙間78を介して回転台62から流出させ、
廃液回収ケース80で受けて回収するようにしている。
このとき、隙間78からの余剰塗布液は飛沫となって飛
散し、廃液回収ケース80の内面に付着するなどして周
囲を汚染してしまう。この飛散した余剰塗布液は、その
飛散の程度によっては洗浄液等で洗い流すのが困難にな
り、そして、この余剰塗布液は、乾燥固化した後、装置
の振動等によって細かな塵埃となって回転台62周囲に
漂い、基板60に付着して歩留まりを低下させるなどの
問題を引き起こす。
【0007】この発明は、上記課題を解決するためにな
されたもので、余剰塗布液が飛沫となって外部に飛散
し、周囲を汚染するのを防止・低減することができる回
転式塗布装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明に係る回転式塗布装置は、基板を水平支持し
た状態で回転させる回転台と、前記回転台に支持された
基板と所定間隔を隔てた上方位置に平行配置された上部
回転板と、前記回転台の外周部と前記上部回転板の外周
部との間に配設されたスペーサとを備え、前記基板を水
平支持したまま前記回転台によって回転させることによ
り、前記基板の上面に塗布液を塗布する回転式塗布装置
において、前記スペーサに設けられ、前記基板の回転に
より飛散された余剰塗布液を回転時の遠心力により貯溜
するトラップ部と、当該貯溜された余剰塗布液が遠心力
の低下により外部に流出するように前記トラップ部下部
に設けられた開口部と、前記トラップ部に設けられ、前
記トラップ部に貯留された余剰塗布液を前記開口部に誘
導し、その流出を促進する流出誘導部材と、を備える。
【0009】
【作用】この発明によれば、スペーサにトラップ部が設
けられており、回転台が回転して一定以上の遠心力が加
わると、基板からの余剰塗布液が前記トラップ部に貯留
される。また、トラップ部の下部には開口部が設けられ
ており、前記回転台の回転が減速されて遠心力が一定未
満になると、前記トラップ部に貯留されている余剰塗布
液が重力の作用により前記開口部から滴下されて外部に
流出する。しかも、当該トラップ部には、流出誘導部材
が付設されているため、余剰塗布液は前記流出誘導部材
により開口部方向に誘導されて流出しやすくなり、前記
トラップ部に貯溜した余剰塗布液が短時間で外部に流出
される。
【0010】
【実施例】図1は、この発明にかかる回転式塗布装置の
一実施例を示す断面図である。この回転式塗布装置で
は、例えば角形の基板2を搭載でき、しかも回転軸4回
りに回転自在な回転台6が設けられている。すなわち、
回転軸4に沿って回転シャフト8が垂設されており、そ
の上端に連結ボス10を介して回転台6が水平に取り付
けられる一方、その下端に図示を省略するモータが連結
されている。また、この回転台6の上面側に基板支持用
のピン14が複数本突設されて基板2裏面を支持すると
ともに、回転台6に立設された4組の係合ピン16が基
板2の四隅と係合されて基板2を水平固定する(図6参
照)。このように、回転台6では、基板2を水平に支持
しながら回転軸4回りに水平回転させることができるよ
うになっている。
【0011】また、回転台6の上方側では、上部回転板
18が回転台6に支持された基板2と所定間隔を隔てた
上方位置に平行配置されている。なお、この上部回転板
18は、図1に示すように、図示しない昇降装置により
上下方向に移動自在であり、下降時には後述するスペー
サ20と嵌合して、回転台6,スペーサ20と一体化し
た状態で回転軸4回りに回転するようになっている。
【0012】図2及び図3は、図1の回転式塗布装置の
スペーサ20部分の拡大図である。両図に示すように、
回転台6の上面の外周部に環状のスペーサ20が配設さ
れており、スペーサ20は回転台6と図示を省略する連
結部材によって連結して取り付けられ、回転台6とスペ
ーサ20との間に余剰の塗布液を外部に流出するための
流出経路48が形成されている。一方、上部回転板18
はピンPの嵌め合いによってスペーサ20に対して着脱
自在となっており、上部回転板18が下降してスペーサ
20に装着されると、これら回転台6,上部回転板18
及びスペーサ20とで基板2への塗布処理を行う閉空間
Sが形成される。
【0013】このスペーサ20には、その上面外周側か
ら外側面にかけて円錐台形状になしたテーパ部20aが
形成されるとともに、外周側下部であって、流出経路4
8の外周側開口部と対向する位置に断面形状が台形のト
ラップ部20bがリング状に設けられている。このトラ
ップ部20bは流出経路48を介して閉空間Sと連通さ
れており、図2に示すように、回転台6が高速回転し、
遠心力Fが付加されると、基板2からの余剰塗布液が流
出経路48を介してトラップ部20bに流入するととも
に、そのトラップ部20bで貯留されるようになってい
る。また、トラップ部20bの下側には、回転台6の半
径方向内側に向かって低くなる傾斜面20dが形成さ
れ、傾斜面20dの下端と回転台6の外周端との間に
は、開口20cが設けられている。
【0014】21は、流出誘導部材であって、流出誘導
ピン21aと保持部材21bとからなっており、流出誘
導ピン21aは、その垂直部が開口20cのトラップ部
20bに近接した位置で下方に向けて突出するようにし
て保持部材21bによって支持される。流出誘導ピン2
1aは、図3に示すように回転台6の回転数が低下し
て、遠心力Fが一定未満あるいはゼロになったときに、
塗布液との表面張力により当該塗布液が流出しやすいよ
うに開口20c方向に誘導し、その流出を促進する。
【0015】図4は、当該流出誘導部材21がない場合
の塗布液の滴下の様子を示す図であって、同図に示すよ
うに塗布液自身の表面張力のため開口部20cからの滴
下速度は緩慢となり、なかなか排出されない。ところ
が、流出誘導部材21を設けることにより図3に示すよ
うに塗布液の流出動作が大幅に促進され、次の基板の塗
布工程に速やかに移行することができる。
【0016】なお、流出誘導ピン21aの垂直部の下端
は、図2、図3に示すように開口20cの開口面より下
方に突出している方が望ましく、これにより効果的に塗
布液を外部に流出させることができるが、塗布液の粘度
等の条件によっては、必ずしも突出させなくてもよい。
【0017】図5は、流出誘導部材21を回転台6に取
り付ける様子を示す図である。流出誘導部材21の保持
部材21bは、回転台6に周辺部の所定位置に設けられ
た流出誘導部材固定用切欠部6aに嵌合して固定され
る。この際、接着剤を当該切欠部6aに塗布しておけ
ば、さらに強固に流出誘導部材21を固定することがで
きる。また、回転台6の高速回転による流出誘導部材2
1の飛び出しを防止するため、切欠部6aに位置決め用
突部を形成するとともに、一方の流出誘導部材21には
当該位置決め用突部に係合する位置決め穴を設けて、両
者を嵌合させるようにして取り付けるようにしてもよ
い。
【0018】図6は、回転台6を上方から見たときの図
である。同図に示すように4個の流出誘導部材21が回
転台6の周辺部に左右対象に付設されて重量のバランス
が取られており、回転台6の回転動作に影響を与えない
ようになっている。もちろん、流出誘導部材21の個数
が多いほど塗布液の流出を促進する効果も大きくなる
が、少なくとも1個あれば、ある程度の流出促進の効果
を得ることができる。
【0019】図1に戻り、回転台6のまわりには、環状
のカップ22が配置されている。このカップ22は、回
転台6の外周下方位置に配置された内カップ24と、回
転台6の外周に配置された外カップ26とで構成されて
いる。なお、カップ22の底部には、廃液を排出するた
めの廃液排出口28が設けられている。また、内カップ
24と外カップ26で形成される空間が排気口30と連
通されており、塗布液から蒸発した溶剤ガスや塗布液ミ
ストを排気するように構成されている。
【0020】また、この回転式塗布装置では、基板2の
裏面を洗浄するための裏面洗浄機構と、カップ22の内
面を洗浄するためのカップ洗浄機構がそれぞれ設けられ
ている。
【0021】裏面洗浄機構では、その吐出口が基板2の
裏面と対向するようにして、裏面洗浄用ノズル32が回
転台6の上面に取り付けられるとともに、連結管34を
介して回転シャフト8の中心部に挿通して非回転状態に
設置された洗浄液供給管36と接続されている。洗浄液
供給管36は、図外で回転シャフト8の外へ導かれ、図
示しない開閉バルブを介して洗浄液供給源に接続され
る。そして、その開閉バルブを開放すれば、洗浄液供給
管36及び連結管34を介して供給された洗浄液が裏面
洗浄用ノズル32から基板2の裏面に噴出されて、基板
2の裏面が洗浄される。
【0022】一方、カップ洗浄機構は、内カップ24を
洗浄するための内カップ洗浄機構と、主として外カップ
26を洗浄するための外カップ洗浄機構とで構成されて
いる。
【0023】内カップ洗浄機構では、回転台6の外周下
方部に内カップ洗浄用ノズル38が取り付けられてい
る。この内カップ洗浄用ノズル38は内カップ24の内
面に対向配置されており、回転台6の下面に配設された
連結管40を介して洗浄液供給管36に接続されてい
る。そして、上述の開閉バルブの開放により、裏面洗浄
用ノズル32からの洗浄液の吐出と同期して、内カップ
洗浄用ノズル38からも洗浄液が内カップ24の内面に
向けて吐出されるようになっている。このように内カッ
プ洗浄用ノズル38からの洗浄液を内カップ24に吹き
付けることによって、内カップ24が洗浄される。
【0024】また、外カップ洗浄機構では、同図に示す
ように、その吐出口がスペーサ20のテーパ部20aに
対向するようにして、外カップ洗浄用ノズル42が外カ
ップ26に取り付けられている。また、この外カップ洗
浄用ノズル42は、連結管44を介して、裏面洗浄用ノ
ズル32・内カップ洗浄用ノズル38と同様に上述の開
閉バルブ、洗浄液供給源に接続されている。そして、上
述の開閉バルブの開放により、裏面洗浄用ノズル32・
内カップ洗浄用ノズル38からの洗浄液の吐出と同期し
て、外カップ洗浄用ノズル42にも洗浄液が供給され、
テーパ部20aに吐出される。こうしてテーパ部20a
に吐出された洗浄液はそのテーパ部20aではね返され
たり、回転台6の遠心力を受けて、適宜テーパ部20a
から外周部に向けて飛散され、外カップ26が洗浄され
る。
【0025】次に、上記のように構成された回転式塗布
装置の動作について説明する。まず、図1の1点鎖線に
示すように、上部回転板18を持ち上げて、回転台6の
上部の開口を大きく開放し、基板2を基板支持用ピン1
4上に水平に搭載して、回転台6への基板セットを完了
する。
【0026】それに続いて、塗布液供給用ノズル46
を、図1の1点鎖線に示すように、中央開口の中央に移
動させるとともに、基板2上の適当な高さまで下降させ
る。そして、所定量の塗布液を基板2の上面中央部に滴
下する。こうして、基板2への塗布液の供給が行われ
る。
【0027】その後、塗布液供給用ノズル46を適当な
場所に退避させた上で、上部回転板18を下降させてス
ペーサ20に装着固定して、回転塗布の準備を完了す
る。そして、図示を省略するモータを駆動して、基板2
を水平支持した状態のままで、回転台6,スペーサ20
及び上部回転板18を一体的に高速回転させる(回転数
N=N3 )。この回転によって、基板2上の塗布液が外
方に拡散して基板2上面に薄く塗布される。このとき、
図2の点線矢印に示すように、遠心力Fにより塗布液の
一部が余剰塗布液として回転台6とスペーサ20の隙
間、つまり流出経路48を通過してトラップ部20bに
貯留される。このように、回転塗布処理中において、余
剰塗布液がカップ22内など回転台6周囲に飛散するこ
とがなく、カップ22が飛散した余剰塗布液によって著
しく汚染されてしまうことがない。
【0028】また、基板2への回転塗布が完了すると、
回転台6の回転を一旦停止させる。これにより、塗布液
にかかる遠心力Fはゼロとなり、トラップ部20bに貯
留されている塗布液は図3に示すように流出誘導部材2
1の流出誘導ピン21aに導かれて開口20cからほぼ
垂直に流出する。このように、回転台6が停止した状態
で余剰塗布液が外部に流出されるので、塗布液の排出時
においても、余剰塗布液がカップ22内など回転台6の
周囲に飛散することがなくなり、カップ22が飛散した
余剰塗布液によって著しく汚染されてしまうことがな
い。なお、ここでは、回転台6の回転数をゼロにしてい
るが、このことが必須要件となるものではなく、一定回
転数まで許容することができる。つまり、回転台6の回
転数を一定回転数まで落とすと、遠心力Fが弱くなり、
トラップ部20b中の塗布液が開口20cからほぼ垂直
方向に流出するようになり、上記と同様の効果が得られ
る。
【0029】次に、回転台6の回転数Nが回転数N1
(<N3 )に調整され、一定時間の間、各洗浄用ノズル
32,38,42に塗布液を溶解する洗浄液が供給され
て、洗浄工程が行われる。すなわち、裏面洗浄用ノズル
32から吹き出された洗浄液によって基板2の裏面が洗
浄され、内カップ洗浄用ノズル38からの洗浄液によっ
て内カップ24の内周面が洗浄され、また同時に、外カ
ップ洗浄用ノズル42から吐出される洗浄液によって外
カップ26の内周面が洗浄される。このとき、基板2の
裏面を洗浄した洗浄液も、前述の余剰塗布液と同様に、
一旦トラップ部20bに貯留される。
【0030】次に、回転台6の回転数Nを回転数N2
(<N3 ,>N1 )まで上昇させて、回転台6に付着し
た洗浄液を遠心力でカップ22側に飛散させ、取り除
く。その後、回転台6の回転を停止させてトラップ部2
0bに貯留された洗浄液が排出されるとともに、上部回
転板18を上方向に移動させた後(図1の1点鎖線)、
塗布処理を完了した基板2を回転台6から取り出す。
【0031】こうして、一連の作業を終了するが、連続
して処理を行う場合には、上記作業サイクルを繰返して
行う。
【0032】なお、上記の実施例においては、トラップ
部20bの断面形状を台形状としているが、回転塗布処
理中に生じる余剰塗布液を貯留することができ、しかも
回転台6の回転数が一定未満になると、外部に流出可能
となるような形状であれば、どのような形状のものでも
よく、例えば断面形状が弧を描くような形状のものであ
ってもよい。
【0033】また、トラップ部20bで少なくとも余剰
塗布液を貯留することができるようにトラップ部20b
のサイズを決定すればよいが、1回の塗布工程で必要と
される塗布液、つまり塗布液供給用ノズル46から1回
当たり供給される量以上の塗布液を貯留することができ
るようにするのが望ましい。
【0034】なお、上記実施例では、回転台6に該回転
台6とは別部材からなるスペーサ20を取り付けるよう
に構成されていたが、本発明において回転台6とスペー
サ20とを別部材によって構成する必要はなく、スペー
サを回転台と一体的に形成し、そのような回転台にトラ
ップ部を設けてもよい。
【0035】また、流出誘導部材21の流出誘導ピン2
1aの形状についても様々な変形実施例が考えられる。
例えば、図2の実施例においては流出誘導ピン21aの
先端部は平坦に形成されているが、図7(a)に示すよ
う先端部21cを丸く加工すれば、塗布液の滴下をさら
に促進することができる。また、図7(b)に示すよう
に流出誘導ピン21aの水平部を突出させて突出部21
dを形成し、この突出部21dがスペーサ20のトラッ
プ20bに貯溜した塗布液に接触するようにすれば、当
該流出誘導ピン21aによる塗布液の流出誘導がより効
果的になる。
【0036】また、図7(c),(d)に示すように流
出誘導ピン21aを二股に構成すれば、塗布液との接触
面積が増え、さらに流出誘導の効果を増すことができ
る。
【0037】なお、上述の実施例においては、流出誘導
部材21の流出誘導部として流出誘導ピン21aを形成
しているが、当該ピン状部材の代わりに板状の部材やそ
の他の形状のものを垂設してもよい。但し、あまり大き
な部材を取り付けると開口20cの面積が小さくなって
却って流出効果を妨げるおそれがあり、また、複雑な形
状の部材を付設するとその部分に塗布液が乾燥固着して
しまうおそれがあり、この点留意する必要がある。ま
た、実施例ではトラップ部20bからみて内周側からト
ラップ部20b内に向けて流出誘導部材21を取り付け
ているが、これに限らず、例えばトラップ部20bの内
面の外周側に取り付けてもよい。
【0038】
【発明の効果】以上のように、この発明によれば、スペ
ーサにトラップ部を設け、回転台が回転して一定以上の
遠心力が加わると、基板からの余剰塗布液が前記トラッ
プ部に貯留される一方、前記回転台が減速あるいは停止
されて遠心力が一定未満になると、前記トラップ部に貯
留されている余剰塗布液が流出誘導部材の誘導を受けて
トラップ部の下方に設けられた開口部から外部に速やか
に排出されるようにしているので、余剰塗布液の飛散を
抑えることができ、その結果、その周囲の汚染を防止、
低減することができるとともに、次の基板の塗布工程に
速やかに移行することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係る回転式塗布装置の一実施例を示
す断面図である。
【図2】図1の回転式塗布装置の部分拡大図である。
【図3】図1の回転式塗布装置の部分拡大図である。
【図4】流出誘導部材を設けない場合の塗布液の流出の
様子を示す図である。
【図5】流出誘導部材を回転台に取り付ける様子を示す
斜視図である。
【図6】回転台における流出誘導部材の取り付け位置を
示す平面図である。
【図7】流出誘導部材のその他の実施例を示す図であ
る。
【図8】従来の回転式塗布装置を示す断面図である。
【図9】図8の回転式塗布装置の部分拡大図である。
【符号の説明】
2 基板 4 回転軸 6 回転台 18 上部回転板 20 スペーサ 20b トラップ部 20c 開口 21 流出誘導部材 21a 流出誘導ピン S 閉空間

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板を水平支持した状態で回転させる回
    転台と、前記回転台に支持された基板と所定間隔を隔て
    た上方位置に平行配置された上部回転板と、前記回転台
    の外周部と前記上部回転板の外周部との間に配設された
    スペーサとを備え、前記基板を水平支持したまま前記回
    転台によって回転させることにより、前記基板の上面に
    塗布液を塗布する回転式塗布装置において、 前記スペーサに設けられ、前記基板の回転により飛散さ
    れた余剰塗布液を回転時の遠心力により貯溜するトラッ
    プ部と、 当該貯溜された余剰塗布液が遠心力の低下により外部に
    流出するように前記トラップ部下部に設けられた開口部
    と、 前記トラップ部に設けられ、前記トラップ部に貯留され
    た余剰塗布液を前記開口部に誘導し、その流出を促進す
    る流出誘導部材と、を備えたことを特徴とする回転式塗
    布装置。
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KR20000023376A (ko) * 1998-09-24 2000-04-25 히가시 데쓰로 회전컵 및 도포장치 및 도포방법
JP2001300409A (ja) * 2000-04-28 2001-10-30 Shin Sti Technology Kk スピンコータの飛散防止方法

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