JPH06284240A - 伝言型電子黒板装置 - Google Patents

伝言型電子黒板装置

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JPH06284240A
JPH06284240A JP5066997A JP6699793A JPH06284240A JP H06284240 A JPH06284240 A JP H06284240A JP 5066997 A JP5066997 A JP 5066997A JP 6699793 A JP6699793 A JP 6699793A JP H06284240 A JPH06284240 A JP H06284240A
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JP
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data
unit
input
display
electronic blackboard
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JP5066997A
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English (en)
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Ayako Takatsuji
綾子 高辻
Noritake Okada
憲武 岡田
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 単に、遠隔地間での電子通信による会議に供
されるのみならず、多種の対象、多数の対象者への蓄積
型意志伝達即ち伝言/連絡に有効かつ便利な電子黒板を
提供する。 【構成】 手書き入力部と、所定の手順で新規の手書き
入力を自動的に送信する送信部と、手書き入力と受信入
力の表示用記憶部への入力を調整する入力制御部と、入
力部から入力したデータは相手方装置へ送信が済むまで
は既に表示されているデータと方法を変えて表示させる
手書きデータ表示制御部と、表示すべきデータを記憶す
る表示用記憶部と、そのデータを表示する表示部と、外
部からデータを受信する受信部と、外部から受信した他
形式のデータを自装置用の形式のデータに変換するイメ
ージ展開部と、外部から受信したデータを点滅表示させ
る受信者注意喚起機能発揮部とを設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、伝言型電子黒板装置に
関し、特に通信網を介して相互に、あるいは種々の通信
装置と接続され、各種画像情報を送受信した上で表示す
る伝言型電子黒板装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、通信網を介して音声、映像情報を
交換する電話会議やテレビ会議などを開催することによ
り、参加者相互の物理的な距離を意識させず、より一層
の意志の伝達を図ろうとする試みがなされだしている。
その際、通常の会議における黒板の高い利用度に注目し
て、相離れた会議場の黒板に書かれた文字、図形などを
相手側に伝送する装置が提案されている。例えば、特開
昭62−021365号公報では、一方の会議室で会議
の途中から新たな電子黒板が持ち込まれた際や途中から
個人用の電子黒板を所持する者が新規に会議に参加した
際に、会議の最初から持ち込まれていため既に記入が成
されている他の会議室の電子黒板に表示されている情報
を、この新規に持ち込んだ電子黒板に入力した上で表示
させることにより、会議をより一層円滑に運営可能とす
る電子黒板が提案されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながらこれは、
あくまでも最初から一方の会議室に持ち込まれていた他
の電子黒板上に既に表示されている画像が、黒板をあら
かじめ用意していなかった他方の会議室に新たに搬入さ
れた電子黒板や途中から会議に参加した者(場所)の電
子黒板に同じ様に表示されることとなるという即時応答
通信を採用するのにとどまる。そして、その目的も会議
において新規に搬入された黒板の有効利用を図ったもの
であり、第1に会議で有効に活用するのは機能が不充
分、第2に伝言/連絡といったいわば蓄積型の意志伝
達,即ち発信者が受信者を指定して会議のみならず各種
情況に応じた情報を広く伝達するのには不適当である。
【0004】まず第1の課題について少し詳しく説明す
る。会議における意思伝達は主に言語でなされ、また議
題も主もあらかじめ配布されている若しくは電子黒板に
表示されている資料であり、電子黒板への会議参加者に
よる手書き入力はあくまでも補助的な意思伝達手段、議
題の補助的な事項である。そして特にこのことは、各参
加者の意見交換としての会議でなく、メーカーによる図
面に基づいての新製品や改良製品のユーザへの説明、設
計者の図面に基づいての現場技術者への設計技術の説
明、発明者による弁理士へのあらかじめ発明の要点を記
載した図面や概略説明書をもとにしての発明内容の説明
等いわば広義の会議の場合によく見受けられる。このた
め、電子黒板への会議参加者による文字、図形等の入力
は量的にも時間的にも僅かである。ひいては、電子黒板
に新規に入力された情報を即時応答型(リアルタイム)
で他方の電子黒板に表示させるようにするには画像情報
送信のための通信回線を常時接続していたのではその使
用量が伝達すべき情報の価値に比較して馬鹿にならなく
なる。また、音声用の通信回線を兼用して送受信するに
は、肝心の音声情報伝達の阻害となる。といって、文
字、画像等の入力があった毎にいちいち入力者が送信を
指示するのでは、そのため必要な操作のために、本来の
会議の進行にさしつかえる。また、物理的に離れた会議
参加者が相互に相手の動作を明確に認識するのは困難な
ため、各会議場に設置された電子黒板に別個独立して文
字、図形を記入しだすことが考えられ、また万一かかる
事態が生じたならば、会議の進行そのものが混乱しかね
ない。更に会議においては、終了後の結果、結論は勿論
のこと、途中経過等も会議不参加者へ報告せねばならな
いことが多々ある。また、全ての会議場において相互に
文字、図形を送受信可能な電子黒板が設置されていると
は限らない。というよりも、電子黒板そのものがない会
議場さえありえる。これらの場合に、会議の進捗情況に
応じて電子黒板に描かれている重要な文字、図形をかか
る電子黒板のない会議室へ的確に伝達するためには、別
途の操作が必要となる。ひいてはそのための操作が煩雑
となるだけでなく、条件によっては会議の進行の妨げと
もなりかねない。というよりも、進行のさまたげとなる
ことが多い。
【0005】次に、第2の課題を少し詳しく説明する。
黒板は室内における高い情報伝達性のため近年は多くの
事務所、作業所内に設置されており、事務所内で所員の
予定を記入したり伝言の手段として利用されたりしてい
るが、かかる場合に出張先等の外部から在室者への情況
に応じての簡単な情報を伝達する際の手段として利用し
たいという要望がある。この場合、電話やファクシミリ
を利用することも考えられるが電話は必ず被呼者の臨席
を必要とし、このためことに海外の出張先からの伝言で
は時差の関係で事実上役立たず、またファクシミリは在
室者への注意喚起力におとる。更に、両方とも多数の者
への同時、一律の伝達という面からも必ずしも満足のい
くものではない。
【0006】また、電話は音声情報のみであり自ずと送
信すべき情報の内容に限界があり、更には発呼者と被呼
者の使用する言語が相違するような場合には言語上の障
害さえ加わる。また、一方ファクシミリでは相当細かい
情報も伝達しえるがそのための通信用紙の作成の手間が
馬鹿にならない。すなわち、あらかじめの所員の予定の
記入や会議の結果の報告などに限定されず、情況等に応
じての情報を広くかつ受信者の臨席の有無にかかわらず
かつ簡易に関係者に伝達するという要望には必ずしも沿
えない。
【0007】本発明は、以上の問題点に鑑みなされたも
のであり、第1に技術説明をも含めた広い意味での会議
でより有効に活用しえ、第2に多数の者へ会議の結論や
中間結果や会議の有無とは無関係に情況に応じての伝言
等の適切な伝達が可能な「伝言型電子黒板装置」を提供
することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記問題点を解決するた
めに、請求項1の発明においては、入力部と記憶部と表
示部と入力制御部と入力位置検出部と加筆データ格納部
と加筆データ送信部と加筆データ受信部とを有し、入力
部は手書きデータの入力を受け付け、記憶部は手書きデ
ータ,外部から受信したデータを既に入力済のイメージ
に併せて記憶し、表示部は記憶部内のデータを表示し、
入力制御部は外部からの受信データの入力及び前記入力
部からの入力を区分けして認識した上で、それらの入力
の調整制御を行い、入力位置検出部は前記入力制御部の
調整制御のもとで受け付けた手書きデータ及び外部から
のデータの前記表示部上での表示位置を検出し、この検
出した位置に相応して入力されたデータを前記記憶部へ
出力し、また前記入力制御部の調整制御のもとでそれと
認識した手書きデータについては別途加筆データ格納部
へも出力し、加筆データ格納部は前記入力位置検出部か
ら入力された手書きデータを所定量毎に外部へ送信する
ための加筆データとした上で記憶し、加筆データ送信部
は所定のプログラムからの出力要求を受け前記加筆デー
タ格納部に格納されている加筆データを一括して外部へ
出力し、加筆データ受信部は外部から受信するデータを
前記入力制御部の制御のもとで受け付け、また前記入力
制御部の問い合わせに応じて自装置が受信状態か否かを
知らせるものであることを特徴とする伝言型電子黒板装
置としている。
【0009】請求項2の発明においては、請求項1記載
の伝言型電子黒板装置において、更にイメージ展開部を
有し、前記加筆データ受信部は請求項1記載の構成に加
えて更に外部から自装置とは別の形式で構成された加筆
データの受信を行う構成を備え、イメージ展開部は受信
した自装置とは別の形式で構成された加筆データを前記
記憶部が記憶可能な形式のデータに変換するものである
ことをを特徴とする請求項1記載の伝言型電子黒板装置
としている。
【0010】請求項3の発明においては、請求項1記載
の伝言型電子黒板装置において、更に自動再送信作用部
を有し、自動再送信作用部は加筆データの送信動作の結
果を検査のうえ、もしも外部への加筆データの送信が不
成功であった場合にはこれを検出した上で前記加筆デー
タ送信部に自動的に再送信動作を行なわせるものである
ことを特徴とする請求項1記載の伝言型電子黒板装置と
している。
【0011】請求項4の発明においては、請求項1記載
の伝言型電子黒板装置において、更に手書きデータ表示
制御部を有し、手書きデータ表示制御部は前記入力位置
検出部から受け取る手書きデータについては、当初は既
に表示されているイメージとは別の方法で表示部に表示
させておき、前記加筆データ送信部からの当該手書きデ
ータに相応する加筆データの外部への送信が成功した旨
の通知を受けた後に初めて既に表示されているイメージ
データと同じ方法で表示させるものであることを特徴と
する請求項1記載の伝言型電子黒板装置としている。
【0012】請求項5の発明においては、請求項1記載
の伝言型電子黒板装置において、更にデータ重複表示検
出部とデータ表示位置調整部とを有し、データ重複表示
検出部は、前記イメージ展開部から受け取るイメージデ
ータを前記表示部に新たに表示するために現在記憶して
いるデータに追加して入力する際に、前記新規入力のイ
メージデータを既に入力されているイメージにそのまま
追加の上両データを合成して表示した場合には、両デー
タの表示位置に重複部が生じるか否かを検出し、データ
表示位置調整部は、前記データ重複表示検出部が重複表
示を検出したときにはいずれかのデータの全て若しくは
一部の表示位置を調整することにより重なり防止を行う
ものであることを特徴とする請求項1記載の伝言型電子
黒板装置としている。
【0013】請求項6の発明においては、請求項1記載
の電子黒板装置において、更に加筆データ出力形式選択
部とイメージ変換部とを有し、加筆データ出力形式選択
部は前記加筆データ送信部が出力要求を受けて加筆デー
タを送信する際に相手装置が処理可能なデータ形式を知
得し、この上でもし前記加筆データ格納部に格納されて
いる加筆データそのままでは処理不能であると判断した
ならば、相手装置が処理可能なデータ形式を選択し、イ
メージ変換部は前記加筆データ出力形式選択部から受け
取ったデータ形式についての情報をもとに、前記加筆デ
ータ格納部内の加筆データを選択された形式のデータに
変換した上で前記加筆データ送信部へ渡すものであるこ
とを特徴とする請求項1記載の伝言型電子黒板装置とし
ている。
【0014】請求項7の発明においては、外部から受信
した図形データを表示部に表示する際に、該データ若し
くは該データの一部を点滅表示させる、拡大表示させ
る、既に表示されている入力済のデータと別の色彩で表
示させる、色彩若しくは大きさを時々刻々変化させて表
示させるの少なくも一の機能を発揮する表示部用受信者
注意喚起機能発揮部と、受信者の指示により前記表示部
用受信者注意喚起機能発揮部の作用を中止させる受信者
受信情報確認操作部とを有していることを特徴とする請
求項1若しくは請求項2若しくは請求項5記載の伝言型
電子黒板装置としている。
【0015】請求項8の発明においては、外部からの音
声情報を自動受信する音声情報自動受信部と、前記音声
情報自動受信部で受信した音声を自動的に録音する受信
音声情報自動録音部と、受信者の指示により前記受信音
声情報自動録音部内に録音されている音声を取り出した
上外部へ発声させる受信音声情報発声部とを有している
ことを特徴とする請求項7記載の伝言型電子黒板装置と
している。
【0016】請求項9の発明においては、前記受信音声
情報発声部は、親展機能を有していることを特徴とする
請求項8記載の伝言型電子黒板装置としている。
【0017】
【作用】上記構成により、請求項1の発明においては、
入力部が手書きデータの入力を受け付ける。記憶部が手
書きデータ,外部から受信したデータを既に入力済のイ
メージに併せて記憶する。表示部が記憶部内のデータを
表示する。入力制御部が、外部から受信したデータの入
力及び入力部からの入力を区分けして認識した上で、そ
れらの入力の調整制御を行う。入力位置検出部が、前記
入力制御部の調整制御のもとで受け付けた手書きデータ
及び外部からのデータの前記表示部上での位置を検出
し、この検出した位置情報に基づいてこれらのデータを
記憶部へ出力し、また同じく入力制御部の調整制御のも
とでそれと認識した手書きデータについては別途加筆デ
ータ格納部へ出力する。加筆データ格納部が、前記入力
位置検出部から入力された手書きデータを所定量毎に記
憶した上で、外部に送信するための加筆データとする。
加筆データ送信部が、所定のプログラムからの出力要求
を受け、前記加筆データ格納部に格納されている加筆デ
ータを一括して外部へ出力する。加筆データ受信部が、
外部装置から受信する加筆データを前記入力制御部の制
御のもとで受け付け、また前記入力制御部の問い合わせ
に応じて自装置が受信状態か否かを知らせる。
【0018】請求項2の発明においては、イメージ展開
部が、受信した自装置とは別の形式で構成された加筆デ
ータを前記記憶部が記憶可能な形式のデータに変換す
る。データ受信部が、外部からの自装置とは別の形式で
構成された加筆データの受信を前記入力制御部の調整の
もとで行ない、この受信したデータをイメージ展開部へ
出力する。
【0019】請求項3の発明においては、自動再送信作
用部が加筆データの送信動作の結果を検査のうえ、もし
も外部への加筆データの送信が不成功であった場合には
前記加筆データ送信部に自動的に再送信動作を行なわせ
る。請求項4の発明においては、手書きデータ表示制御
部が、前記入力位置検出部から受け取る手書きデータに
ついては当初は既に表示されているイメージとは別の方
法で表示部に表示させておき、加筆データ送信部からの
当該データに相応する加筆データの外部への送信が成功
した旨の通知を受けた後に初めて既に表示されているイ
メージデータと同じ方法で表示させる。
【0020】請求項5の発明においては、データ重複表
示検査部が、前記イメージ展開部から受け取るイメージ
データを記憶、表示のために前記記憶部に追加入力する
際に、新規入力のデータと元から記憶されているデータ
の同一箇所への重複表示が生じるか否かを検出する。も
し重複表示が生じる場合には、データ表示位置調整部
が、両データの重複表示が生じないよういずれかのデー
タの表示位置をずらす。
【0021】請求項6の発明においては、加筆データの
出力要求を受けて送信する際に加筆データ送信部が、加
筆データ選択部が送信相手装置が処理可能なデータ形式
を知得し、前記加筆データ格納部に格納されている加筆
データをそのまま処理することができないと判断したな
らば、相手装置が処理可能なデータ形式を選択する。イ
メージ変換部が、前記加筆データ形式選択部から受け取
ったデータ形式についての情報をもとに、加筆データ格
納部内のデータをこの選択された形式のデータに変換し
た上で加筆データ送信部へ渡す。
【0022】請求項7の発明においては、表示部用受信
者注意喚起機能発揮部が、外部から受信した図形データ
を表示部に表示する際に、該データ若しくは該データの
一部を点滅表示させる、拡大表示させる、既に表示され
ている入力済のデータと別の色彩で表示させる、色彩若
しくは大きさを時々刻々変化させて表示させるの少なく
も一の機能を発揮する。受信者受信情報確認操作部が、
受信者の指示により前記表示部用受信者注意喚起機能発
揮部の作用を中止させる。
【0023】請求項8の発明においては、音声情報自動
受信部が、外部からの音声情報を自動受信する。受信音
声情報自動録音部が、前記音声情報自動受信部で受信し
た音声を自動的に録音する。受信音声情報発声部が、受
信者の指示により前記受信音声情報自動録音部内に録音
されている音声を取り出した上外部へ発声させる。請求
項9の発明においては、前記受信音声情報発声部は親展
機能を有している。
【0024】
【実施例】以下、本発明を実施例にもとづき説明する。 (第1実施例)以下請求項1、請求項2、請求項3及び
請求項4の発明に係る、そして相互に遠隔地に所在する
者が行う通常の電子式会議用の伝言型電子黒板装置の一
実施例を、図面を参照しながら説明する。図1は、本発
明の実施例の構成図である。本図において、100a,
100b,100cは、各々通信回線110により相互
に接続されている本実施例の伝言型電子黒板装置の全体
であり、これらは入力部101、入力制御部102、入
力位置検出部103、加筆データ格納部104、自動送
信部を内蔵した加筆データ送信部105、記憶部と手書
きデータ表示制御部を内蔵した表示部106、加筆デー
タ受信部107、イメージ展開部108、送受信制御部
109から構成される。なお、実際にはこの他に、用済
みとなったため既に表示部106には表示されていない
イメージを別途記憶するメモリ、このメモリ内容や表示
部に表示されているイメージを別途印刷するための操作
盤、表示部の輝度等の調整や不必要なイメージを消すた
めの操作部等をも有しているが、これらは本発明の趣旨
に直結しないため、図示、説明等は省略する。
【0025】入力部101は、入力者による入力モード
の指定により起動され、手書き入力等を受付る。入力制
御部102は、前記入力部101若しくは外部からの入
力があった場合に作動し、自装置が外部の相手方伝言型
電子黒板装置等からのデータの受信状態でないかぎりそ
の入力を受け付け、もし受信状態であればその受信した
データの如何によって入力者の入力内容に変更がありえ
るため、外部からの入力は受け付ける一方で入力部10
1からの入力を拒否する。本実施例ではこの場合の拒否
手段として、入力者への警告音を採用している。
【0026】入力位置検出部103は、入力部101で
受け付けた手書きデータと加筆データ受信部107を介
して入力された受信データの表示部上での表示位置を検
出した上でこの検出した位置情報に基づいてこれらの入
力したデータを表示部へ内蔵された表示用記憶部106
aに入力する。また手書きデータは、別途加筆データ格
納部104へも出力する。
【0027】加筆データ格納部104は、入力制御部1
02から受けとった手書きデータを所定量毎に外部へ送
信するための加筆データとした上で格納する。加筆デー
タ送信部105は、入力者の指示若しくは内蔵するタイ
マー(図示せず)と連動するプログラムからの出力要求
を受け、加筆データ格納部104に格納されている加筆
データが所定量に達したか否か及び前回送信時より所定
時間経過したか否かを調べ、所定量に達したか所定時間
経過していたならば送受信制御部109を介して外部へ
一括出力させるだけでなく、内蔵する自動送信結果検査
部105aの作用のもとで、その通信結果を自動的に検
査し、もし送信が失敗した場合には再度出力を試みる。
従って、一度出力要求を受けたメッセージは、送信が成
功するまでその試みを繰り返すこととなる。ただし、一
定時間若しくは一定回数経過しても送信が成功しない場
合には、何か異常が生じていると判断し、この旨の警告
を入力者に出す。また、前回送信時より手書き入力が全
くないならば、所定時間経過したことによる送信動作は
なされない。
【0028】表示部106は、手書き入力、出力要求あ
るいは受信による表示すべきイメージの変更を受けて、
これを表示面に表示すると共にこの表示面上の最終表示
イメージを内蔵の表示用記憶部106aにて2値イメー
ジデータとして保存する。その表示方法であるが、内蔵
する手書きデータ表示制御部106bの制御のもと、入
力部101から入力された手書きデータについては、最
初はそれを構成するドットの輝度を下げておき、加筆デ
ータ送信部105により相手装置への送信が成功した旨
の通知を受けた場合に初めて他のデータと同じ輝度にす
る。
【0029】加筆データ受信部107は、送受信制御部
109を介して外部装置からその外部装置にて作成され
た加筆データの受信を受けつける。イメージ展開部10
8は、もし加筆データ受信部107から受け取った外部
から受信した加筆データが自装置と異なる形式で構成さ
れているならば、これを検知した上で自装置用の形式の
イメージデータに変換する。この上で、これを入力制御
部102、入力位置検出部103を介して表示部106
へ入力する。なお、もしデータの構成に使用された形式
が全く同じもの、例えば発信先の装置は自装置と全く同
じ伝言型黒板装置100bであり、かつデータは圧縮さ
れずに送信されてきたものであるならば、受信した加筆
データはイメージ展開部108をいわば素通りすること
となる。
【0030】このため、受信したデータは表示部106
内の記憶部106aに保存されているイメージデータに
追加されて記憶され、表示されることとなる。例えば、
図2に示すように、表示部106に表示されている2値
イメージデータ201に前記イメージ展開部108から
受け取った2値イメージデータ202を追加した上で合
成して表示する場合には、2つのイメージデータの表示
位置座標の原点(左上)を重ね合わせ、しかる後同一座
標位置を示すビット値1,0のORを取ることにより、
両データが合成されたデータが作成された上表示され
る。図3にこの詳細な例を概念的に示す。「山田」と書
かれたイメージデータ301と「川口」と書かれたイメ
ージデータ302を重ね合わせ、各々図3の紙面上の黒
点と白点に相応するビット値1,0(ただし、CRTに
おいては1が輝点、0が暗点)によって、合成された2
値イメージデータ303が作成されている。
【0031】送受信制御部109は、各種の通信規約等
を記憶しており、通信回線110を介して相手装置と相
互に加筆データの送受信を行なうことを可能とする。ま
た、入力制御部102の問い合わせに応じて、自装置が
受信状態か否かを知らせる。(このため、特許請求の範
囲に記載した加筆データ受信部と加筆データ送信部の役
割をも一部担っている。)次に、この伝言型電子黒板装
置100a、100bの機械的、物理的構造及び作用の
基本面について概略説明する。
【0032】先ず、入力部101について説明する。図
15は、本実施例の入力部101を中心とした機械的構
造面の要部を示すものである。本図において、(A)
は、本実施例の側面を、(B)は正面を、(C)は入力
部の要部の斜方向面を、(D)は同じく入力部の要部の
横断面を示す。(A)に示すように、本実施例はCRT
よりなる表示部、ディジタイザー等とも言われる入力部
の制御部分、入力制御部、送受信制御部109、各種メ
モリー類等を一体に組み込んだ電子黒板本体15の前面
に入力部101の手書き入力部(入力面)16を固定し
て装備した構造となっている。ここに、入力面16は、
(C)に示すように透明なプラスティック製板よりな
り、内部にはXY(左右、上下)方向にいわば碁盤の目
状に等間隔で極細の金属線17a、17bが埋込んであ
る。また、この金属線はX方向(17a)とY方向(1
7b)とは(D)に示すようにZ(前後)方向の位置が
少しずらしてある。なお、金属線17a、17bは非常
に直径が小さいため、その配列は密であるが事実上人の
目に見えない。このため、この伝言型電子黒板装置本体
15を正面から見た場合には、(B)に示すように入力
面16を透かしてCRTの表示面19、ひいては表示面
に表示された文字等が見えることとなる。 そして、入
力者による文字等の入力は、(A)、(B)に示すよう
に、この透明なプラスティック製板からなる入力面16
の表面に電子ペン18を接触させた上で、入力者が意図
する文字や図形等の形状にあわせて電子ペン18を動か
すことによりなされる。
【0033】この際、電子ペン18の先端には磁気発振
器が組み込まれており、一方X方向及びY方向に配列さ
れた多数の金属線17a、17bには各々一定周波数の
交流が所定の時間間隔をずらして加えられている。この
ため、電子黒板本体15内に格納されている入力位置検
出部103は、入力部101の制御部分を介しての現在
いずれの金属線に如何なる周波数の交流を流している
か、また各瞬間の電圧値、電流値についての情報とこの
一定周波数の交流の電流、電圧の磁気による攪乱の様子
の検出とから容易に電子ペン18の入力面16への接触
位置座標のみならず手書きの一ストロークをも検出しえ
る。ひいては、この検出した接触位置座標及び、一スト
ローク中でのこれらを結ぶ線分に相応するCRT19上
の位置を文字等の手書きデータの入力位置として輝かす
ことが可能となる。またこの際、電子ペン18の磁気発
振の周波数や強度を変化させることや入力者の別途の入
力情報により、色彩や線の太さについての情報等を検知
することも可能である。なお、色彩については本発明の
要旨に直結しないため本明細書の実施例では黒、白の2
値(1と0)を扱った場合を主にして説明する。
【0034】ただし、これらは例えば情報処理学会編
オーム社刊(1989年) 「情報処理ハンドブック」
第4編 第7章、その他 渡辺 茂他2名編 オーム社
刊(1985年) 「マイクロコンピュータハンドブッ
ク」第5編 第10章 等に記載されているいわば周知
の技術であるため、これ以上の詳細な説明は省略する。
【0035】次に、この伝言型電子黒板装置100a、
100bの入力者により入力された画像情報の相手方伝
言型電子黒板装置100b、100aとの送受信のため
に必要な手順、言葉を換えていうならば加筆データ送信
部105、加筆データ受信部107、送受信制御部10
9の作用の基本面について説明する。本実施例というよ
りも、一般に電子黒板は入力により文字情報が手書きで
入力されるものであるため、CRT上に表示されている
文字等の送受信は図形データとして取り扱われ、電子メ
ールのように文字コードでなすものではない。このた
め、その送受信の基本はファクシミリ装置と似たものと
なる。このため、データ送受信部109にはCCITT
(国際電信電話諮問委員会)のT30通信規約及びこれ
に準じた通信規約が格納されている。そして、CRT上
の輝点若しくは電子ペン18による入力位置座標等はフ
ァクシミリ送受用紙上の画素を構成する黒点に準じたも
のとして取り扱われ、この上で相手側がファクシミリ装
置ならばCCITT T30通信規約、電子黒板ならば
CCITT T30通信規約に準じた電子黒板用の通信
規約にのっとって送受信がなされる。
【0036】ここに、CCITT T30通信規約に準
じた電子黒板用の通信規約とは、CRT上の走査線上の
密度、本数、ひいては輝点の密度(精粗度)は、電子黒
板の入力面(ディジタイザー)の原理の相違やメーカー
の相違に基づく形式によって異なり、またファクシミリ
送受信における走査線に比較してずっと粗いこと、色彩
も送受信可能なファクシミリ装置は現在一般的でないこ
と等多少の相違があるため、必要な修正を施したもので
ある。勿論、相手方装置が自装置と全く同じものである
ならば、直接輝点の位置座標そのものを送受信すること
によりなされる。ここに、CCITT T30通信規約
は、例えば、安田靖彦編著 電子通信学会刊(1982
年) 「ファクシミリの基礎と応用」 第6章等に、ま
た、マルチメディア通信の通信規約については、例え
ば、野口正一監修 オーム社刊「マルチメディア通信入
門」等に、同じく分散型データベースシステムの通信規
約については、例えば、同「分散型データベースシステ
ム入門」等に記載されているいわば周知の技術であるた
め、その内容についてこれ以上の説明は省略する。更に
また、相手方電子黒板との通信回線の自動接続及び切
断、入力者により入力されたデータの自動送受信、そし
てもし相手方が別途第三者からのデータを受信中である
ためその他の者からの受信が不能であるならばこれを自
動的に検知した上で一旦通信回線を断とし、所定時間経
過後に再送信を試みるという加筆データ送信部105の
自動送信機能の発揮、送受信制御部109の制御等も基
本的にはこれらの通信規約を利用することによりなされ
る。次に、送信を失敗した場合にこれを検知した上で再
送信を試みる原理について説明する。加筆データ格納部
104は、必要な記憶資源を節約するため送信に成功し
た加筆データは自動的に消去する機能を有している。送
信失敗後はこれを検知した上で、手書き入力の有無にか
かわらず所定時間経過すると、内蔵するタイマーの作用
のもと加筆データ送信部105は加筆データ格納部10
4内に加筆データが所定量蓄積されているか否かを検査
する。この場合には、前回の送信が失敗しているため、
当然本来送信すべき筈であったデータが、若しその後新
規入力があったならば更にこの新規に蓄積された加筆デ
ータも併せて蓄積されていることとなる。このため、こ
れを検知の上自動送信を試みることとなる。ただし、こ
れらについてもメモリ装置付きの自動送受信型ファクシ
ミリ装置や電子メール装置等極く日常的にオフィスで見
かける機器類にまで広く採用されている技術である。こ
のため、これ以上のハード面やソフト面についての詳細
な内容の説明は省略する。
【0037】なお、電話会議においては電話回線が接続
状態となっているため、この回線を利用して画像情報を
送受信することも考えられるが、会議における一番重要
な音声情報の送受信の障害となりかねないので、本実施
例ではこれを採用していない。またこのため、画像情報
の送受信のためには専用の電話回線を使用することとな
るが、その通信費を節約するため、電子黒板に手書きに
より入力されたデータの送受信は、これを検知した上で
基本回線料金に相応した時間内に送信可能な一定量毎に
なすことにしている。なお、これは通常の会議において
は電子黒板への入力は量的にも時間的にも少ないこと、
かつ表示される情報も音声やあらかじめ配布された情報
に比較して重要度が低いため、他の黒板への表示に多少
の時間遅れが生じても実用上問題でないことを考慮した
ものである。勿論、複数の電話回線の接続が可能である
ならば、一方の回線を画像情報の即時(リアルタイム)
の送受信に使用してもよい。なお、この場合において
は、この回線を利用して会議参加者の映像(表情)情報
も併せて送られるのは勿論である。
【0038】次に、表示部106について説明する。ま
ず、表示であるが、例えば、図4に示すように、電話回
線401を介して接続されている伝言型電子黒板100
aと100bは、相互の通信のため原則としてそれらの
表示面上には同一のメッセージ(イメージ)が表示され
ている。また、その表示内容は2値のデータとして内蔵
の表示用の記憶部106aに保存されている。表示面
(CRT)上への描画の表示は、記述のごとく入力座標
位置の輝度(ドット)の点滅(オン/オフ)によってな
されている。そして、入力部101より手書き入力がな
されると、以後CRT上には電子ペン18の各入力座標
位置およびワンストロークとして連続して検出される各
入力座標位置間を結ぶ直線上にある画素に相応する点が
輝点とされ、これにより電子ペン18の軌跡が表示され
てゆく。
【0039】さて、次に本実施例の表示部106に内蔵
された手書きデータ表示制御部106bの作用について
説明する。図5に示すように、自装置のみに手書きデー
タが表示されている段階では、その輝度が下げられるこ
とにより(細い線でこれを示す。)、既に記憶済のデー
タと表示方法が区別されている。これは、表示用として
表示部に新規に入力された手書き入力データは、必ず既
入力済かつ表示されているデータとは別の一時記憶用の
記憶装置に記憶され、この一時記憶用の記憶記憶装置か
ら読み出された座標データをCRTに表示する場合に
は、1の点は1つおきに読み出すように読み出し回路に
プログラムが組み込まれることによりなされる。さて、
手書きによる入力が終了し、入力者の指示若しくは内蔵
する時計で作動するプログラムにより、相応する加筆デ
ータの相手装置への送信要求が発せられる。そして、加
筆データ送信部105、送受信制御部109等を介して
のその送信が終了すると、図6で示すように、受信側の
CRTには新規に受信した加筆データが、既に入力され
ているイメージと合成され、一体に組み込まれたイメー
ジとして表示される。同時に送信側のCRT上の手書き
入力データの表示も通常の輝度となる(太い線でこれを
示す。)こととなる。なお、この作用は、加筆データ送
信成功の信号をトリガーとして前記一時記憶用の記憶装
置内の座標データを本来の記憶部106aへ移すことに
よりなされる。ここに、かかるごとく表示を変化させる
理由は、加筆データの送受信は通信費節約のため、回線
使用の基本料金をも考慮の上一定量ごとなされること、
加筆データの送受信は通信回線そのものの混雑等もある
ため必ずしも一回の作業で成功するとは限らないことを
考慮したものである。
【0040】次に、イメージ展開部108の作用につい
て説明する。電子黒板はその入力部の形式一つをとって
も種々の原理のものがあり、また送受信の相手がファク
シミリ装置や電子メール装置になるとCRT、用紙等へ
表示、形成する画像の構成そのものが大きくかわる。こ
のため、本イメージ展開部108は、受信した加筆デー
タの構成が自装置のものと異なる形式のものや、同じ形
式でも圧縮等されているものである場合には、これを自
装置用の形式や元のデータに修正するものである。
【0041】その手法であるが、単に走査線や走査線一
本当たりの輝点(画素点)の相違、すなわち入力部10
1の金属線の本数や個数が整数比で異なるならば、一方
の装置の輝点(座標点)を他方の装置の輝点とその異な
る整数比で対応させることによりなされる。ただし、こ
の比が整数でない場合は勿論、相手装置がファクシミリ
装置や電子メール装置である場合には、内蔵するCPU
(図示せず)のもとでいわば数学的に処理をされる。具
体的には、電子黒板に表示された文字等のファクシミリ
装置用のイメージへの変換は、CRTのX方向、Y方向
を各々ファクシミリ用紙における主走査方向、副走査方
向に、CRT表示面を横方向においたA4版のファクシ
ミリ用紙1枚に相応させ、走査線、画素等の本数(画素
の密度)の相違に基づく必要な修正が施される。すなわ
ち、一般的にCRTはファクシミリ装置に比較してその
構造上走査線の本数等が少なくデータ構造が荒いため、
CRT上の通常の光度の輝点1点はファクシミリ用紙上
の25(=5×5)の黒点とされる。また、相手方ファ
クシミリ装置が濃淡表示が可能なものであるならば、こ
れに応じてCRT上の輝度の低い点は、ファクシミリ用
紙上の9(=3×3、<25)等の黒点とされる。ま
た、CRTの走査線一本の開始と終了、表示面のページ
の開始と終了を示す各種信号とファクシミリ送信におけ
る主走査方向の走査線一本の開始と終了、用紙の開始と
終了示す各種信号(EOL信号等)、CRTにおける画
像圧縮とファクシミリにおけるラングレス圧縮等は相互
に必要な変換がなされる。更に現在のところカラーファ
クシミリ装置はまだ普及していないため、CRT上の色
彩に関するデータは捨象される。ただし、この処理の具
体的内容、手法については例えば、前掲の「情報処理ハ
ンドブック」、「マイクロコンピュータハンドブッ
ク」、「マルチメディア通信入門」、「分散型データベ
ースシステム」等に記載され若しくは紹介されているだ
けでなく、用紙の規格(A4、B4等の大きさ)の相違
や画像の種類(濃淡、精粗)の相違等の自動修正は、フ
ァクシミリ装置等事務所はもとより家庭内においても極
普通に見受けられる機器にまで実用化されている技術で
ある。このため、これ以上の詳細な説明は省略する。
【0042】以上のように構成された伝言型電子黒板装
置について、以下図7のフローを用いてその送信時の動
作を説明する。(701)会議参加者が入力部101よ
り手書きデータを入力する。(702)入力制御部は、
入力用電子ペンからの入力の有無を絶えず監視してい
る。もし、入力があれば次の動作に進む。(703)入
力制御部は、加筆データ受信部105を介して送受信制
御部109に外部からの受信の有無を問い合わせ、もし
受信中でなければ手書き入力を受け付け次の動作に進
む。一方、受信中であれば入力を拒否し、(714)の
動作に移る。(704)入力位置検出部は、入力制御部
102からの入力可の信号を受けた上で、受け付けた手
書き入力の座標位置を検出し、これを表示部内の記憶部
と加筆データ格納部へ出力する。(705)表示部で
は、入力位置検出部から受け取る座標データを入力/表
示用ボードの座標位置のドットをオンにすることによ
り、また、一ストローク中の連続した座標位置について
は、複数の座標位置相互を結ぶ直線上の点に相応する画
素点もオンにする(輝かせる)。それにより、電子ペン
の軌跡がCRT上の輝点若しくは輝線で表示される。こ
の際、これらの新規に輝点となったものについては既に
表示しているデータに比較して輝度を下げておく。(7
06)加筆データ格納部で、入力位置検出部から受け取
る座標データを格納し、加筆データとしてゆく。(70
7)加筆データ送信部で、加筆データの出力要求の有無
を検査する。もし、送信要求があれば次の動作に進む。
一方、なければ、再度(702)の動作に戻る。(70
8)表示部は、内蔵の記憶部にてCRTに表示されてい
るイメージについては、輝点は1,暗点は0の2値デー
タで保存することにより、手書き入力データを記憶す
る。(709)加筆データ送信部では、送受信制御部を
介して、相手先伝言型電子黒板装置へ回線接続を開始す
る。(710)加筆データ送信部は、内蔵する自動送信
部の作用のもとで接続が成功したか否かを検査し、も
し、成功していれば次の動作に移る。一方、失敗してい
た場合には、所定の時間経過後再度(709)の動作に
戻る。(711)加筆データ送信部で、相手先伝言型電
子黒板装置へ加筆データ格納部内の加筆データの送信を
開始する。(712)加筆データ送信部で、送信が成功
したか否かを検査する。成功していれば次の動作に戻
る。もし失敗した場合には、再度(709)の動作に戻
る。(713)加筆データ送信部からの送信成功の通知
により表示部で、輝度を下げて表示してある送信した加
筆データに相応する手書き入力データを他のデータと同
じ輝度とする。(714)外部から受信中であるため入
力制御部は、入力者に入力拒否を警告音で知らせる。
(715)CRTに輝度を下げて表示してある入力途中
の手書きデータを自動的に消去し、手書き入力モードを
終了する。
【0043】以上の動作に伴う加筆データの流れを図1
6に示す。本図の要部における符号は、図13のフロー
図に相応させたものである。次に、本実施例の受信時の
動作を図8のフローを用いて説明する。(801)加筆
データ受信部で、相手先伝言型電子黒板装置から相互の
送受信制御部を介しての回線接続要求を受け、回線接続
状態となる。(802)加筆データ受信部で、送受信制
御部を介して加筆データを受信する。(803)イメー
ジ展開部で、受信した加筆データが自装置と異なる形式
で構成されているか否かを調べ、もし他の形式のときは
この受信データを自装置用の1,0の2値イメージデー
タに変換した上で入力制御部へ流す。もし、自装置と同
じデータ構成ならばそのまま入力制御部へ流す。(80
4)表示部で、イメージ展開部からの入力制御部、入力
位置検出部経由で入力された外部からの2値化された受
信データを、内蔵の記憶部に記憶している2値イメージ
データに追加する。そして新たな2値イメージデータを
合成する。(805)更に表示部では、この合成された
イメージデータをCRTに表示する。
【0044】(第2実施例)図9は、請求項1、請求項
4、請求項5及び請求項6の発明に係る、そして相互に
遠隔地に所在する者の通常の電子式会議用の伝言型電子
黒板装置の一実施例の構成図である。本図において、9
00a、900b、900cは、各々通信回線110を
介して相互に接続されている本実施例の伝言型電子黒板
装置の全体であり、101は入力部、102は入力制御
部、103は入力位置検出部、104は加筆データ格納
部、105は加筆データ送信部、107は加筆データ受
信部、108はイメージ展開部、109は送受信制御部
であり、これらは先の第1実施例と同様である。このた
め図1と同じ番号を付すことにより、その説明は省略す
る。第1実施例と異なる構成部としては、加筆データ出
力形式選択部901、イメージ変換部902、データ重
複表示検出部を兼ねたデータ表示位置調整部903があ
る。以下これらについて説明する。
【0045】加筆データ出力形式選択部901は、加筆
データの出力要求を受けた際に、送信相手装置が処理可
能なデータの形式を知得の上そのまま送信可能か変換が
必要か判断する。この上で、加筆データ格納部104に
格納されている加筆データをもし変換が必要ならばイメ
ージ変換部902へ、そのまま送信可能ならば加筆デー
タ送信部105へ一括出力する。ここに、相手装置の処
理可能なデータ形式の知得と選択は、出力要求中に示さ
れるユーザの指定、格納したデータベースや通信規約を
利用しての送信先とデータ形式等の情報を相互に交換す
ることのいずれでも可能である。その選択内容である
が、例えば、送信相手装置がG3規格のファクシミリ装
置(図示せず)であった場合には、加筆データ出力形式
選択部901はG3規格のファクシミリ送信によるイメ
ージ(画像)送信の形式で加筆データを出力するものと
判断し、この上で相手方ファクシミリ装置に応じて選択
した変換すべき形式についての情報をイメージ変換部9
02へ出力する。
【0046】イメージ変換部902は、加筆データ格納
部104から受け取った加筆データを加筆データ出力形
式選択部901から受け取ったデータ形式に基づいてフ
ァクシミリ装置用の画像情報に変換した上で、これを加
筆データ送信部105へ出力する。この変換の具体的手
法は、第1実施例におけるイメージ展開部と基本的には
同じであるため、その説明は省略する。
【0047】データ表示位置調整部903は、データ重
複表示検出部の機能をも併せて有し、入力制御部102
を介してイメージ展開部108から受け取る受信した加
筆データを表示部106の表示用記憶部106aへ追加
する際に、入力位置検出部103からこのデータの表示
位置座標についての情報を得た上で、同一箇所へのデー
タの書き込みが生じないよう重なり防止機能を発揮す
る。例えば、会議参加者が別途持参した上で入力部10
1を介して接続しているペンコンピュータ(図示せず)
により作成した加筆データを発信し、これを本電子黒板
装置が受信した場合や別形式の電子黒板装置に記入され
たデータを受信した場合には、これらの機器の入力表示
部、即ちそのディスプレイ上における加筆データの座標
位置が本実施例のCRT上の座標位置と整合していない
ことが考えられる。というよりも、実際問題としてその
ような場合が多いであろう。かかる場合に、ユーザの指
定により起動されるのがこのデータ重複表示検出機能を
有するデータ表示位置調整部903である。なお、ここ
にデータ重複表示検出機能をも有することとしているの
は、重複したデータの表示位置の変更量を適格に算出す
るには、このデータ重複表示検出機能が不可欠なことに
よる。次に、この作用を説明する。図10に示すよう
に、表示部記憶部に記憶されている2値イメージデータ
1001にイメージ展開部108を介して受信した2値
イメージデータ1002を新たに追加記憶する場合、イ
メージ展開部108及び入力位置検出部103では、受
信した加筆データの位置情報に基づき表示部106表示
面上での位置を決定するため、そのままでは、両データ
が重ね合わさった見にくい画像が作成される。そこで、
本データ表示位置調整部903が両データの表示位置を
調整する。この場合、実際問題として既に入力された上
で表示されているデータの方が新規に入力されたデータ
よりも量が多い上に各部の表示位置も整っていることが
多いため、本実施例では新規に入力された方のデータの
位置が変更の対象とされる。なお、手書き入力されたデ
ータについては、既に入力されているデータと意図的に
重なりが生じるように入力されたものと判断されるた
め、本データ表示位置調整部903は作用しないものと
されている。勿論、新規の表示位置においても別途の既
存データと重複表示となるときには、更に再度必要なだ
け表示位置を変更することとなるのはいうまでもないこ
とである。
【0048】次に、上記各部の機械的、物理的構造及び
作用の基本について説明する。加筆データ出力形式選択
部901は、国際電信電話諮問委員会、本装置の製造業
界及び本装置の使用者が定めた各種の出力形式につい
て、その種類,内容をROMに格納している。この形式
の種類とは、送信相手先がファクシミリ装置ならばG
3、G4規格等であり、送信相手先が電子黒板であるな
らば自装置と同じ形式か他の形式化か、もし他の形式で
あるならばCRT上の輝点の密度、走査線の本数につい
ての規格等であり、電子メール装置であるならば、その
形式や文字コード情報等である。イメージ変換部902
は、加筆データ格納部104が記憶している加筆データ
を受け取り、これをデータ出力形式選択部901から通
知のあった形式のデータに変換する。しかし、これは既
に説明したイメージ展開部108と逆の操作をなすもの
であり、その基本、原理は同様であるため、これ以上の
説明は省略する。データ表示位置調整部903では、入
力位置検出部103を介して表示部106内の記憶部か
ら受け取るイメージデータの最終ビット値1(輝点)の
座標位置(x1,y1)と、同じく入力位置検出部10
3を介してイメージ展開部108から受け取る2値イメ
ージデータの最初ビット値1の座標位置(x2,y2)
から、上下の重なりを検出した上で、(x1,y1)を
示すビットの後に残すビット値0(非輝点)の数を判断
し、この上でイメージ展開部108から受け取る2値イ
メージデータを表示部内の表示用記憶部へ追加してゆ
く。図11にこの詳細な様子を示す。「山田」と書かれ
た2値イメージデータ1101と「川口」と書かれた2
値イメージデータ1102をそのまま重ね合わせると描
画が重なり合った2値イメージデータ1103が作成さ
れる。図12に示すように、前記イメージデータ110
1の最終ビット値1の座標位置を(x1,y1)、前記
イメージデータ1102の最初ビット値1の座標位置を
(x2,y2)とすると、y2>y1であるため、上下
に重なりがありえると判断できる。同様に左右の重なり
も検出される。このため、その回避手段として上下方向
についていうならば(x2,y1−α)の座標位置に前
記イメージデータ1102の最初ビット値1を挿入し、
順にビット値をずらしていく。これにより、図11に示
すように、重りのない見易い2値イメージデータ110
4が作成される。
【0049】以上のように構成された伝言型電子黒板装
置900aについて、以下図13のフロー図を用いてそ
の送信時の動作を説明する。本図を図7と比較すれば明
らかなように、基本的動作については、先の第1実施例
とほぼ同じである。従って、同じ内容の動作は同一の番
号を付すことによりその説明は省略し、相違する部分の
み説明する。データ出力形式選択部901は、送信相手
装置のデータの形式を判断する(1301)。単なるフ
ァクシミリ装置等の受信したイメージの用紙等への表示
処理のみ可能な装置に対して送信すると判断したとき
(1302)には、イメージ変換部で加筆データを送信
先の機器に最適なイメージデータに変換する(130
3)。同じく、自装置と同じ形式の伝言型電子黒板装置
等であり、受信した加筆データを内蔵するイメージ展開
部等の作用により自装置が処理可能なデータに変換する
機能を有しているものであると判断したとき(130
4)には、加筆データ格納部内の加筆データをイメージ
変換部を介さず加筆データ送信部、送受信制御部を通じ
てそのまま出力する(1305)。
【0050】次に、図14のフローを用いてその受信時
の動作を説明する。本図も、図8と比較すれば明らかな
ように基本的動作については、先の第1実施例とほぼ同
じである。従って、同じ内容の動作は同一の番号を付す
ことによりその説明は省略し、相違する部分のみ説明す
る。データ表示位置調整部は、重なり防止機能発揮の指
定があるか否かを判断する(1404)。ここで、本機
能が指定により発揮されるとしているのは、会議内容の
如何では新たなデータが表示されているデータに対して
意図的に重なって表示されるように記入される場合があ
りえるからである。もし指定があれば、イメージ展開
部、入力制御部経由で入手した外部からの受信データと
表示部が記憶しているイメージデータの位置座標を入力
位置検出部の支援のもとで検討し、受信データをそのま
ま表示した場合に重なりが生じるか否かを判断する(1
405)。もし重なりが生じると判断した場合には、一
方の位置を自動的にずらすことにより表示位置を調節
し、重なりを防止する(1406)。 (第3実施例)図17は、請求項7、請求項8及び請求
項9の発明に係る広義の会議(技術説明)及び伝言用の
伝言型電子黒板装置の一実施例の構成図である。
【0051】本図においては、上記3つの請求項の発明
に直接若しくは間接的に関係する構成要素(部分)のみ
示してある。図中、102は入力制御部であり、106
は表示部であり、106aは表示用記憶部であり、10
7は加筆データ受信部であり、110は通信回線であ
り、これらは先の第1、第2実施例と基本的には異なら
ないため、同一の符号を付すことによりその説明は省略
する。
【0052】171は、外部から受信した画像データを
これと認識した入力制御部102による制御のもとで入
力された上一時記憶する受信画像データ一時記憶部であ
る。172は、表示部106が受信画像データ一時記憶
部171内に一時記憶している画像データを表示のため
に読み出す際に、内蔵のタイマーのもとその読み出しを
1秒間隔で阻害する点滅制御部である。
【0053】173は、受信者の操作のもと点滅制御部
の表示部106によるデータ読み出し阻害機能を一時停
止させると共に、次に説明する記憶データ移送部173
を作動させる点滅解除部である。174は、点滅解除部
173の指示のもとで作動し、点滅制御部172の機能
が一時停止している間に受信画像データ一時記憶部内に
一時記憶されている画像データを表示用記憶部106a
に移す記憶データ移送部である。
【0054】109は、送受信制御部であり、基本的作
用は先の第1、第2実施例と異ならないが、通信規約に
のっとっての相手(送信)側装置とのやりとりの上で、
送信されてきた情報が画像か音声情報かを認識し、画像
情報ならば加筆データ受信部107へ送り、音声情報な
らば次に説明する音声情報自動受信部175に送る機能
を有しているのが異なる。
【0055】175は、音声情報自動受信部であり、送
受信制御部109から送られてきた受信した音声情報中
から通信規約にのっとって受信者を特定した上で、この
音声情報を次に説明する受信音声自動録音部176内の
受信者に対応する受信者用バッファに送るものである。
176は、受信音声自動録音部であり、音声情報自動受
信部175から送られてきた音声情報を同時に送られて
きた受信者を特定する情報をもとに内蔵する受信者に対
応するバッファに格納、録音する。
【0056】177は、受信音声自動録音部内176の
受信者別に割りあてられたバッファから録音されている
音声を取り出した上で発生する受信音声発生部である。
177aは、受信音声発声部177に付属したヘッドフ
ォーンである。178は、受信者音声発声部177が発
生すべき受信音声を受信音声自動録音部176から読み
出す際に、音声情報の取り出しを希望する受信側のユー
ザが、受信者に対応したバッファを指定するバッファ番
号指定部178であり、親展性確保のためいわゆるキー
(鍵)を内蔵している。
【0057】ただし、受信したデータのみのCRT上へ
の点滅表示やその中止は対象こそ異なるもののワードプ
ロセッサーにおける指定された単語等や液晶式クォーツ
時計における文字や針等極く日常的なものにまで採用さ
れている技術である。同じく、メモリー内のデータの転
送はワードプロセッサーやパーソナルコンピューター等
極く日常的な機器にまで採用されている技術である。同
じく音声情報の自動受信や送信者の特定若しくは親展機
能は受信情報の種類こそ異なるものの親展機能付ファク
シミリ装置等極く普通の事務所で見受けられる技術であ
る。
【0058】また、親展機能付きの受信情報の取り出
し、鍵の解除はかかるファクシミリ装置のみならず、銀
行における自動預貯金機を利用しての残高照会等日常広
く見受けられる技術である。このため、これらの機能発
揮のために必要な構造、作用等についてのより具体的な
説明は省略する。以下、本実施例における伝言型電子黒
板について、その作用を説明する。
【0059】(第3実施例 第1使用例)本第1使用例
は、純粋な伝言に使用するものである。本社から支社へ
出張した社員が、本来は支社での用事が済んだ後一旦本
社へもどってくる筈であったが、支社での業務が長びい
たため、直接自宅へ帰宅することとなった場合、この旨
を同僚に通知する場合に使用するものである。
【0060】かかる場合、伝言型電子黒板では電話と異
なり被呼者の臨席が不要かつ「ピーッ」という受信音が
一回切りのファクシミリと異なり在室者への注意喚起力
も大きい。以下、その様子を図6を流用しつつ説明す
る。図6は、出張者「川口」が支社の伝言型電子黒板1
01aに「川口直帰」と記載すると、所定時間内に本社
の伝言型電子黒板101bにも「川口直帰」と表示され
ることとなる。この場合、この「川口直帰」は点滅表示
されることとなるため、在室する若しくは外部から室内
へもどってきた同僚は容易にこれを認識することとな
る。この上で、この同僚は点滅解除部を作動させて点滅
表示を中止させる操作をする。
【0061】また、この場合、この「川口」が直帰した
後に、出張先であった支社の関係者もこの「川口」は本
社へは戻らず直帰したことを容易に認識しえる。更にま
た、支社側がこの伝言型電子黒板を他の用途に使用する
場合には、本社の伝言型電子黒板との通信回線の接続を
断にした上で、他の用途の対象となる者の所在地の伝言
型電子黒板と新たに通信回線の接続をなせばよい。
【0062】次にまた、会議の終了後その結果を関連部
門に周知徹底させるため、会議場での黒板に会議結果を
記入した上で、関連各部門の伝言型電子黒板にその結果
をいわゆるブロードキャストで表示させるような使用方
法もある。なお、本実施例における受信側の伝言型黒板
において、請求項5の発明に係る重複表示防止機能が付
加されていると、その効果がより一層増大するのはいう
までもないことである。
【0063】(第3実施例 第2使用例)本使用例は、
技術打ち合わせ、すなわち広義の会議に使用するもので
ある。東京所在の特許庁審査官と地方の弁理士及び発明
者との出願に係る発明の面談、船舶、化学プラント等の
輸出における海外の発注側技術者や現場作業者と国内の
受注側技術者や設計者との承認申請図や工事製作図につ
いての技術打ち合わせ等においては、両者に打ち合わせ
に必要な技術的資料があり、かつ打ち合わせ内容、言葉
を換えて言うならば質問事項と回答もその技術的な意味
の理解のために時間が必要であり、更にまた詳細な質問
内容若しくは回答を作成するに際して書面では手間がか
かりすぎ、その一方言葉のみでは技術内容の説明のみな
らず両者の言語が相違する場合には即時通訳の面からも
困難という特徴がある。
【0064】かかる場合、本伝言型電子黒板において
は、技術内容の理解に大いに参考となる簡略な図若しく
は双方にある技術的資料の場所を特定する図、いわゆる
ポンチ絵等は図形情報として送信し、このポンチ絵及び
あらかじめ発信者と受信者に用意されている書面を念頭
においた上で技術内容(質問、回答)を同時にあらかじ
め整備された音声情報として送信する。
【0065】このため、技術内容の伝達はもとより言語
的障害の克服という面からも電話よりもはるかにすぐ
れ、送信すべき情報の作成の容易さという面からはファ
クシミリ装置よりもはるかにすぐれ、更にまた、特に海
外との通信の場合には通信費の節約という面からは、電
話はもとより既存の電子黒板よりもはるかにすぐれたも
のとなる。
【0066】また、これらの場合にも、必ずしも発呼
者、被呼者双方の臨席を必要としないため、この面から
も電話や既存の電子黒板よりも優れたものとなる。特に
時差の生じる海外との通信の場合にはこのことは重要で
ある。 (第3実施例 第3使用例)本使用例は、本実施例の伝
言型電子黒板を親展送信に使用するものである。
【0067】例えば、本社で重役から特別な情報を知ら
された若しくは業務命令を受けた部長がこの旨を副部長
にだけは早急に知らせる必要があるが、課長、係長等下
位職位者には秘密にしておかねばならないというような
ことが多々ありえる。かかる場合、電話連絡しようにも
副部長が常に部屋に在室しているとは限らないし、この
一方自分はまた別の用事で他所へ行かねばならないため
そう何度も電話はかけられないというようなことがあ
る。というよりも、えてしてかかる事態ではこのような
場合が多い。
【0068】本使用例は、この際の、部長から副部長へ
の伝言に使用するものである。部長は、本社にある伝言
型電子黒板に「○○部副部長××君へ、部長△△より。
4月1日、2時6分。以下音声にて。」と記入し、詳細
な内容はそなえつけのマイクを介して音声で入力した
上、○○部の伝言型電子黒板へ親展送信する。
【0069】この場合、○○部の伝言型電子黒板におい
ては、○○部の××副部長のみならず部内の者は電子黒
板に表示されたこの文字情報が点滅するため、容易に△
△部長から××副部長宛へ何等かの情報があったことを
知り得、この結果室内へ戻ってきた××副部長は△△部
長から送信があったことを遅滞なく知り得る。しかも、
この場合「以下音声にて。」の文章が親展の音声情報で
あることを示すものと両者の間で取り決められているた
め、××副部長はすぐヘッドフォーンをはめてバッファ
番号指定部を操作し、受信音声発声部が発音する部長か
らの音声情報を自分だけが聞くこととなる。ひいては、
近くに所在する下位職位者には秘密を保持することが可
能となる。
【0070】以上、本発明を実施例にもとづき説明して
きたが、本発明は何も上記実施例に限定されないのは勿
論である。すなわち、例えば、 (a)実施例においては、電子黒板はCRT等の全面に
透明な入力板を付設したものとしているが、これは他の
形式のものでもよいのは勿論である。例えば、電子黒板
の表示部と手書き入力部とが物理的に別々のものであ
り、表示部は各会議参加者が個別に有しているものとし
てもよい。なお、この場合にはテレビ電話+電子黒板式
の電子式会議となろう。更に、「黒板」の表示面の色彩
は「黒」地に「白」若しくはこの逆に限定されないのは
勿論である。更にまた、表示面は液晶式等他の型式であ
ってもよい。 (b)手書き入力とは、実施例の説明中でも多少記載し
たが、入力者が手動操作により入力情況を監視、注意し
つつ入力することをいい、CRT等の表示を見つつキー
ボードで文字等を入力することも含むのは勿論である。 (c)第1実施例、第2実施例において、異種端末とし
てファクシミリ装置としているのは、その普及度及び用
途として最適と思われることから選定したものである。
このため、電子メールであってもよい。また音声作成及
び発信機能を有する電子黒板であり、かつ表示がキーボ
ード入力による文字情報のみであるならば、電話送信等
が採用されてもよい。勿論、第3実施例のような伝言型
電子黒板であってもよい。 (d)第1実施例において、表示されるデータ、入力デ
ータ等は、2値イメージデータ形式としているが、色彩
を付しての表示を可能とすべく多値形式とする等他の形
式を用いてもよい。第2実施例においてもこれは同じで
ある。また、実施例において、送受信される加筆データ
等は適度に圧縮等の処理がなされていてもよい。 (e)第1実施例において、入力部から入力されるデー
タの加筆データとしての送信成功に伴う表示の変化の内
容としては、色彩の変更が採用されてもよい。第3実施
例において、着信した図形データの注意喚起機能の発揮
は点滅表示としているが、色彩の変更等他の型式であっ
てもよいし、ファクシミリ装置のごとく所定の発音が併
用されてもよい。また、受信データ全ての点滅表示は読
み難いこともあるため、先に到着した部分のみ点滅表示
し、他部は色彩を変化させて表示させる等の機能が付加
されていてもよい。 (f)実施例においては、送受信制御部の外部装置との
相互通信は電話回線や通信回線としているが、ISDN
回線、社内の専用線等でもよい。またイニシャルコスト
の増加をいとわないならば、音声情報のあいまをぬって
画像情報を送受信する機能や音声情報をいったん圧縮し
て送受信することにより同時に画像情報の送受信をもな
す機能が付加されていてもよい。国際間の会議では、通
信費が高いこともあり、これは有効である。なお、音声
情報のあいまをぬって画像情報を送信する際の「あい
ま」の検出は、無声状態が数秒持続した場合に、これを
検出の上圧縮化した画像情報を送信する。若し、この最
中に音声情報の入力があったなら、画像情報の送受信を
即座に中止し、同時に音声情報の送受信に切り換える等
の手段がある。この場合、音声情報の最初のコンマ何秒
かは途切れることとなるが、無声状態が数秒持続した行
の最初のコンマ何秒かの情報であるため、あまり意味の
ない情報がほとんどであり、本来遠隔地間では信号の伝
達に多少の遅れがあることもあり実質的な弊害は生じな
い。また、画像情報の送信中に受信した音声はいったん
メモリに記憶した上で、この切り換えに要するコンマ何
秒かの遅れで送信する機能が付加されていてもよい。こ
の場合、この音声情報がと切れた段階で通常のリアルタ
イムによる音声情報の送信がなされることとなる。 (g)第2実施例において、データ表示位置調整部は、
既入力のデータの終端と新規に受信したデータの先端の
ビット値1,0の位置座標を用いてイメージの重なりを
判断するものとしたが、その他、両データの上下、左右
端のビット値の位置を比較するようにしてもよい。また
有効データの開始/終了にマーカが付与されることによ
り有効データ毎に相互の表示位置が制御されるようにし
てもよい。この場合には、上下のデータの隙間部に別の
データを記入することが可能となり、電子黒板の実用性
が向上する。なお、マーカの付与は、電子片の入力部へ
の接触、離れの検出による一ストロークの認識、各スト
ロークの入力時間間隔の検出による一図形若しくは一文
字の認識や電子情報処理システムを利用しての特許出願
のごとく入力者がその旨を示す所定の符号の付加等の手
順操作をなすことによりなされる。また、重複表示防止
のため位置をずらすデータは、既に入力されているデー
タとしてもよい。更に、表示された各種データの表示位
置を操作者が変更可能とする機能が付加されていてもよ
い。 (h)電子黒板は、入力者の手のブレ等による図形入
力、特に文字の構成要素としての直線や曲線の蛇行等を
修正する機能や、手書きワードプロセッサーのようにキ
ャラクタジェネレータや文字認識部を有することにより
入力された図形の文字認識を行った上であらかじめ記憶
している所定の活字体様の文字表示を行う機能等が付加
されていてもよい。またこの場合には、本電子黒板相互
の文字情報の送受信は電子メールと同じくコード情報に
よりなされ、図形情報はファクシミリ装置と同じく画像
として処理される機能が付加されているのは勿論であ
る。物理的に遠く隔たっている会議においては、相互の
通信の効率向上、通信費節約の面からこの方が好ましい
であろう。またこの場合には、電子メール用のCCIT
TRFC821通信規約や手書きデータを対象としての
文字認識処理部等も加筆データの送受信部内のROMに
格納されているのは勿論である。 (i)会議では、電子黒板への手書きによるデータの入
力間隔は不均一である。このため、入力制御部の手書き
データの入力の有無の検査間隔、加筆データ格納部の記
憶するデータの所定量や相手装置への送信時間間隔は、
使用者の指定により適宜最適なものが選択可能とされる
機能、例えば、1分間置きや一ストローク(一線分)毎
とする、が付加されていてもよい。またこれらの場合に
は、必要な操作盤やそのための一時記憶装置等が付加装
備されるのは勿論である。また、加筆データ送信部の送
信作用は、一旦送信が成功した後は入力部から次の入力
が新たになされるまで自動的に中止される機能が付加さ
れているのは勿論である。また、会議において黒板に文
字、図形が描かれた場合には、会議参加者はその意味内
容を理解するまでは発言しないのが普通であるため、描
き終わった手書き入力者の指示により黒板の情報が送受
信され、この間(最大1〜2秒)出席者は発言しないと
いう取り決めがなされていてもよい。 (j)電子黒板に表示されているイメージの用紙への印
刷や、次の入力の表示スペース確保のため目下表示され
ているイメージを別途のメモリへ移す若しくは用紙へ印
刷する等他の機能が付加されていてもよい。 (k)二台の電子黒板相互でなく、三台以上の電子黒板
相互での送受信機能を付加されていてもよい。この場
合、イメージの送信は一台、一台別々に送信してもよい
し、数台へ同時送信するいわゆるブロードキャストとし
てもよい。更にまた、電話機とファクシミリ装置との機
能を併せもつ又、併せ持った使用方法という第3実施例
の特徴をより有効に発揮すべく、受信先伝言型電子黒板
の指定機能等を有するようにしてもよい。 (l)入力制御部には、自装置が受信状態のときに入力
者から手書きデータの入力があったとき、両データを同
時に表示する、実施例とは逆に手書き入力が終了するま
で受信データを別途のメモリに一時記憶させ手書き入力
後に表示させる等他の制御をなしてもよい。会議参加者
に序列がある場合には、上役からの入力若しくは受信が
優先される等の機能が付加されていてもよい。 (m)自装置と相手装置とのデータ形式が異なり、しか
も両装置とも他方のデータの形式への変換が可能な場合
に、いずれの装置がデータ変換を行うかは、別途の取り
極めや両装置の処理能力の早い方を優先する等選択可能
な機能が付加されていてもよい。 (n)請求項7の発明に係る受信者受信情報確認操作部
の機能発揮には、単一若しくは複数の直列型のいわゆる
キー(鍵)を設け、所定の者のみ若しくは複数の所定の
者全ての操作によってのみなされるようにしてもよい。
これにより、特定の者若しくは複数の特定の者全員への
受信情報の伝達の確実性を図れる。 (o)請求項9の発明に係る受信音声情報発声部の親展
機能の原理は、送信者による発信時の押しボタン操作の
他、所定の手順に従ってなされる発信者による受信者を
特定する番号の発声からの音声認識、受信音声発声部全
体に対してのその作動(発声)にキーを設ける等種類を
問わない。 (p)各請求項の発明を一体に組み込んだ電子黒板とし
てもよい。 (q)製造等の都合で、各構成要素を物理的に複数の物
としてもよいし、逆に複数の構成要素を一体に組み込ん
でもよい。 (r)相手装置の処理しえるデータの形式は人手による
あらかじめの登録のみならず、通信回線を接続して通信
規約による交信をして相手装置から情報を得、これが自
動的に登録されるようにしてもよい。
【0071】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は、文字,
図形などからなるメッセージを自動的にボード上に表示
し、また各種通信装置と相互に通信し合うことにより、
会議型の意見交換、技術打ち合わせ型の意見交換、伝言
等多種の態様での多種の態様の情報や多数対象者への円
滑な意志伝達が可能となる。また、万が一送信を失敗し
た場合には自動的に再送信を試みるため、人手による再
送作業が不必要であり、過誤による送信ミスも防止され
る。また、手書きで入力されたデータの相手装置への送
信に際しては、相手先への送信完了を待って送信すべき
データの表示状態を変化させるため、送信者はその伝達
状態を容易に把握可能となる。また、既に表示されてい
るイメージに新規に入力されたデータ、受信した加筆デ
ータを自動的に合成して表示するにととまらず、伝言的
機能及び音声通信機能をも有するため、社会通念上の会
議のみならず技術説明、技術打ち合わせという広義の会
議においても、参加者は関連し合う一連の情報を常に適
格に、また技術内容を理解するのに充分な時間を持って
参照可能となる。また通常の会議においてさえも相互に
送受信するのは必要最小限の加筆データのみ、しかも所
定時間間隔や所定量毎であり、伝言形の使用や技術打ち
合わせにおける技術内容の交換おいては必要最小限の図
形データと音声情報を一括して送信するため、通信コス
トが節約される。
【0072】また、どのような型の情報の送信であって
も送信に際しては相手方装置が処理可能なデータ形式を
選択した上で、その形式で送信するため、送信可能な相
手方通信装置の制限が少なくなる。受信データが自装置
と異なる形式である場合には、自装置用の形式に自動変
換する。更にユーザの指定によって、受信したデータと
既に入力されているデータの表示に重なりが生じないよ
う両データの表示位置を調整することにより、データを
見やすいものとする。また、他の場所からの伝言であれ
ば受信者に注意喚起をうながす態様で表示するだけでな
く音声情報も送信する。しかもこの際言語の相違に対し
ての時間的余裕も生じるため、電話やファクシミリに比
較して通信情報の質、量はもとより便利性も大きく向上
する。このため、異なる複数の場所での通信回線等を利
用しての各種の会議、打ち合わせ、意思伝達の効率が大
きく向上する。
【0073】このため会議そのものは勿論、技術打ち合
わせという広い意味での会議やそれらにもとづいての回
答の送信、情況に応じての純粋な伝言やその秘密性の確
保しつつの伝言等各種の情報伝達がより便利となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る伝言型電子黒板装置の第1実施例
の構成図である。
【図2】上記実施例における表示イメージの追加の様子
を示す図である。
【図3】上記実施例における表示イメージの詳細な追加
の様子を示す図である。
【図4】上記実施例の第1利用事例の図である。
【図5】上記実施例の第2利用事例の図である。
【図6】上記実施例の第3利用事例の図である。
【図7】上記実施例における送信時の動作フロー図であ
る。
【図8】上記実施例における受信時の動作フロー図であ
る。
【図9】本発明に係る伝言型電子黒板装置の第2実施例
の構成図である。
【図10】上記実施例におけるイメージの追加の様子を
示す図である。
【図11】上記実施例におけるイメージの詳細な追加の
様子を示す第1の図である。
【図12】上記実施例におけるイメージの詳細な追加の
様子を示す第2の図である。
【図13】上記実施例における送信時の動作フロー図で
ある。
【図14】上記実施例における受信時の動作フロー図で
ある。
【図15】第1実施例の機械的、物理的構造を示す図で
ある。
【図16】第1実施例における手書きデータの流れを示
す図である。
【図17】本発明に係る伝言型電子黒板の第3実施例の
構成図である。
【符号の説明】
100a、100b、100c 伝言型電子黒板装置
全体(第1実施例) 101 入力部 102 入力制御部 103 入力位置検出部 104 加筆データ格納部 105 加筆データ送信部 105a 自動送信結果検査部 106 表示部 106a 表示用記憶部 106b 手書きデータ表示制
御部 107 加筆データ受信部 108 イメージ展開部 109 送受信制御部 110 通信回線 171 記憶データ一時記憶
部 172 点滅制御部 173 点滅解除部 174 記憶データ移送部 175 音声情報自動受信部 176 受信音声情報自動録
音部 177 受信音声発生部 177a ヘッドフォーン 178 バッファ番号指定部 900a、900b、900c 伝言型電子黒板装置
全体(第2実施例) 901 加筆データ出力形式
選択部 902 イメージ変換部 903 データ表示位置調整
部 16 入力面 18 電子ペン 19 CRT

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力部と記憶部と表示部と入力制御部と
    入力位置検出部と加筆データ格納部と加筆データ送信部
    と加筆データ受信部とを有し、 入力部は、手書きデータの入力を受け付け、 記憶部は、手書きデータ,外部から受信したデータを既
    に入力済のイメージに併せて記憶し、 表示部は、記憶部内のデータを表示し、 入力制御部は、外部からの受信データの入力及び前記入
    力部からの入力を区分けして認識した上で、それらの入
    力の調整制御を行い、 入力位置検出部は、前記入力制御部の調整制御のもとで
    受け付けた手書きデータ及び外部からのデータの前記表
    示部上での表示位置を検出し、この検出した位置情報に
    基づいてこれらのデータを前記記憶部へ出力し、また前
    記入力制御部の調整制御のもとでそれと認識した手書き
    データについては別途加筆データ格納部へも出力し、 加筆データ格納部は、前記入力位置検出部から入力され
    た手書きデータを所定量毎に外部へ送信するための加筆
    データとした上で格納し、 加筆データ送信部は、所定のプログラムからの出力要求
    を受け前記加筆データ格納部に格納されている加筆デー
    タを一括して外部へ出力し、 加筆データ受信部は、外部から受信するデータを前記入
    力制御部の制御のもとで受け付け、また前記入力制御部
    の問い合わせに応じて自装置が受信状態か否かを知らせ
    るものであることを特徴とする伝言型電子黒板装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の伝言型電子黒板装置にお
    いて、更にイメージ展開部を有し、 前記加筆データ受信部は、請求項1記載の構成に加えて
    更に外部から自装置とは別の形式で構成された加筆デー
    タの受信を行う構成を備え、 イメージ展開部は、受信した自装置とは別の形式で構成
    された加筆データを前記記憶部が記憶可能な形式のデー
    タに変換するものであることをを特徴とする請求項1記
    載の伝言型電子黒板装置。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の伝言型電子黒板装置にお
    いて、更に自動再送信作用部を有し、 自動再送信作用部は、加筆データの送信動作の結果を検
    査のうえ、もしも外部への加筆データの送信が不成功で
    あった場合には前記加筆データ送信部に自動的に再送信
    動作を行なわせるものであることを特徴とする請求項1
    記載の伝言型電子黒板装置。
  4. 【請求項4】 請求項1記載の伝言型電子黒板装置にお
    いて、更に手書きデータ表示制御部を有し、 手書きデータ表示制御部は、前記入力位置検出部から受
    け取る手書きデータについては、当初は既に表示されて
    いるイメージとは別の方法で表示部に表示させておき、
    前記加筆データ送信部からの当該手書きデータに相応す
    る加筆データの外部への送信が成功した旨の通知を受け
    た後に初めて既に表示されているイメージデータと同じ
    方法で表示させるものであることを特徴とする請求項1
    記載の伝言型電子黒板装置。
  5. 【請求項5】 請求項1記載の伝言型電子黒板装置にお
    いて、更にデータ重複表示検出部とデータ表示位置調整
    部とを有し、 データ重複表示検出部は、前記イメージ展開部から受け
    取るイメージデータを前記表示部に新たに表示するため
    に現在記憶しているデータに追加して入力する際に、前
    記新規入力のイメージデータを既に入力されているイメ
    ージにそのまま追加の上両データを合成して表示した場
    合には、両データの表示位置に重複部が生じるか否かを
    検出し、 データ表示位置調整部は、前記データ重複表示検出部が
    重複表示を検出したときにはいずれかのデータの全て若
    しくは一部の表示位置を調整することにより重なり防止
    を行うものであることを特徴とする請求項1記載の伝言
    型電子黒板装置。
  6. 【請求項6】 請求項1記載の電子黒板装置において、
    更に加筆データ出力形式選択部とイメージ変換部とを有
    し、 加筆データ出力形式選択部は、前記加筆データ送信部が
    出力要求を受けて加筆データを送信する際に相手装置が
    処理可能なデータ形式を知得し、この上でもし前記加筆
    データ格納部に格納されている加筆データそのままでは
    処理不能であると判断したならば、相手装置が処理可能
    なデータ形式を選択し、 イメージ変換部は、前記加筆データ出力形式選択部から
    受け取ったデータ形式についての情報をもとに、前記加
    筆データ格納部内の加筆データを選択された形式のデー
    タに変換した上で前記加筆データ送信部へ渡すものであ
    ることを特徴とする請求項1記載の伝言型電子黒板装
    置。
  7. 【請求項7】 外部から受信した図形データを表示部に
    表示する際に、該データ若しくは該データの一部を点滅
    表示させる、拡大表示させる、既に表示されている入力
    済のデータと別の色彩で表示させる、色彩若しくは大き
    さを時々刻々変化させて表示させるの少なくも一の機能
    を発揮する表示部用受信者注意喚起機能発揮部と、 受信者の指示により前記表示部用受信者注意喚起機能発
    揮部の作用を中止させる受信者受信情報確認操作部とを
    有していることを特徴とする請求項1若しくは請求項2
    若しくは請求項5記載の伝言型電子黒板装置。
  8. 【請求項8】 外部からの音声情報を自動受信する音声
    情報自動受信部と、 前記音声情報自動受信部で受信した音声を自動的に録音
    する受信音声情報自動録音部と、 受信者の指示により前記受信音声情報自動録音部内に録
    音されている音声を取り出した上外部へ発声させる受信
    音声情報発声部とを有していることを特徴とする請求項
    7記載の伝言型電子黒板装置。
  9. 【請求項9】 前記受信音声情報発声部は、親展機能を
    有していることを特徴とする請求項8記載の伝言型電子
    黒板装置。
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