JPH0628338U - スラスト針状ころ軸受 - Google Patents

スラスト針状ころ軸受

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JPH0628338U
JPH0628338U JP6454192U JP6454192U JPH0628338U JP H0628338 U JPH0628338 U JP H0628338U JP 6454192 U JP6454192 U JP 6454192U JP 6454192 U JP6454192 U JP 6454192U JP H0628338 U JPH0628338 U JP H0628338U
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roller bearing
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信吾 河野
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NTN Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 軸受取付部の大きさに合わせて軸受幅を容易
に調整することができる組立ての簡単なスラスト針状こ
ろ軸受を提供する。 【構成】 フランジ4を有し、そのフランジ4の開口縁
に保持器2の抜け止め用の係合部5を設けた軌道輪1
を、フランジ4を有する外側軌道輪1aと、その外側軌
道輪1aの内面に重ね合わせた環状の内側軌道輪1bと
で形成する。内側軌道輪1bを厚みの異なる内側軌道輪
1bとの取り替えによって軸受幅を調整する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
この考案は、非分離形のスラスト針状ころ軸受に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
非分離形のスラスト針状ころ軸受として、図5に示したものが従来から知られ ている。このスラスト針状ころ軸受は、鋼板のプレス成形品から成る軌道輪20 の外径縁にフランジ21を形成し、そのフランジ21の開口縁から内向きに係合 突起22を設け、この係合突起22によって針状ころ23を保持する保持器24 を抜け止めしている。
【0003】 上記のようなスラスト針状ころ軸受においては、針状ころ23の転動を案内す る軌道輪20に硬度が要求されるため、軌道輪20は、プレス成形後に熱処理さ れて硬度が高められる。その熱処理によって軌道輪20に歪みを生じることが多 いため、普通、熱処理後に歪み取りが行なわれる。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
ところで、従来のスラスト針状ころ軸受においては、軌道輪20がフランジ2 1を有するため、軌道輪の剛性が高く、熱処理後の歪み取りが困難であるという 不都合がある。
【0005】 また、針状ころ23の外径D2 が小さくなると、フランジ21の軸方向の長さ L2 も短かくしなければならず、軸方向長さL2 が短かくなるにつれてフランジ 21の絞り込みが困難になり、軌道輪20の形成、および係合突起22の形成も 難しくなる。
【0006】 さらに、保持器24は係合突起22を外方向に弾性変形させてフランジ21の 内側に組立てるのであるが、フランジ21の軸方向長さL2 が短かくなると、フ ランジ21の剛性が高くなり、係合突起22が内方向に弾性変形し難く、保持器 24の組立てにも手間がかかる不都合がある。
【0007】 一般に、スラスト針状ころ軸受の組付けにおいて、軸受組付け部の寸法と軸受 幅とに差があると、その差に相当する厚みの間隙調整用シムをスラスト針状ころ 軸受に重ね合わせ軸受の取付けの安定化を図るようにしている。このような、間 隙調整用シムを用いる場合、このシムは針状ころ軸受と別体であるため、両者の 組付けは別々となり、針状ころ軸受の組付け時に、予め先に組付けられたシムを 保持し、脱落や位置ずれを防止する状態で針状ころ軸受を組付ける必要が生じ、 針状ころ軸受の組付けにも手間がかかる不都合がある。
【0008】 この考案は上記従来の不都合を解消し、軌道輪の熱処理後の歪み取りを容易と すること、スラスト針状ころ軸受の組立ておよび組付けの容易化を図ることを技 術的課題としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するために、この考案においては、針状ころの転動を案内す る軌道輪を、フランジを有し、そのフランジの開口縁に保持器抜け止め用の係合 部を設けた外側軌道輪と、その外側軌道輪に重ね合わせた環状の内側軌道輪とで 形成した構成を採用したのである。
【0010】
【作用】
この考案に係るスラスト針状ころ軸受においては、軌道輪を外側軌道輪と内側 軌道輪の2枚の軌道輪で形成したことにより、針状ころの転動を案内する内側軌 道輪のみを熱処理によって硬度を高めるだけでよく、その内側軌道輪は環状のシ ンプルな形状であるため、熱処理後の歪み取りが容易である。
【0011】 また、外側軌道輪のフランジの軸方向長さは、軌道輪を単一としたものに比較 して長くすることができるため、フランジが外径方向に弾性変形し易く、保持器 の組込みが容易である。
【0012】 さらに、内側軌道輪はシムを兼用するため、厚みの異なる内側の軌道輪と入れ 替えることによって軸受幅を軸受組付け部の寸法に一致させることができ、シム の使用を不要とすることができる。
【0013】
【実施例】
以下、この考案の実施例を図1乃至図4に基づいて説明する。
【0014】 図1に示すように、この考案に係るスラスト針状ころ軸受は、軌道輪1と、保 持器2および保持器2に保持された針状ころ3とから成る。
【0015】 軌道輪1は、外側軌道輪1aと、その内側に重ね合わされた内側軌道輪1bと で形成され、外側軌道輪1aの外径縁にはフランジ4が設けられている。フラン ジ4の開口縁には保持器抜け止め用の係合部5が設けられている。
【0016】 ここで、係合部5は図2に示すように、突起状のものであってもよく、あるい は図示で省略したが、フランジ4の開口縁全体を内向きに折曲げた環状のもので あってもよい。突起状の係合部5の場合は、周方向に所要の間隔をおいて複数形 成する。
【0017】 上記の構成から成るスラスト針状ころ軸受は、針状ころ3の転動を案内する内 側軌道輪1bのみを熱処理して硬度を高め、その熱処理後に歪み取りを行なう。 このとき、内側軌道輪1bは環状のシンプルな形状であるため、歪み取りが容易 である。
【0018】 スラスト針状ころ軸受の組立ては、外側軌道輪1aのフランジ4の開口部から 内側に向けて内側軌道輪1bおよび保持器2を順に押し込み、係合部5の内方向 への弾性変形によってフランジ4の内側に内側軌道輪1bと保持器2とを挿入す る。
【0019】 実施例のように、軌道輪1を外側軌道輪1aと内側軌道輪1bの2枚の軌道輪 で形成したことにより、スラスト針状ころ軸受の軸受幅W1 および針状ころ3の 外径D1 を図5に示すスラスト針状ころ軸受の軸受幅W2 および針状ころ23の 外径D2 に等しくした場合に、外側軌道輪1aのフランジ4の軸方向長さL1 を 図5のフランジ21の軸方向長さL2 より長くすることができる。このため、フ ランジ4は外径方向に弾性変形し易く、フランジ4の内側に対して内側軌道輪1 bおよび保持器2を容易に挿入することができ、スラスト針状ころ軸受の組立て が容易である。
【0020】 機械や装置に対するスラスト針状ころ軸受の組付け時に、組付け部における寸 法と軸受の幅寸法に差がある場合は、厚みの異なる内側軌道輪との取り替えによ って軸受幅を調整し、軸受取付け部の寸法に一致させる。
【0021】 なお、スラスト針状ころ軸受の組付けに際しては、外側軌道輪1aを回り止め する場合がある。その回り止めに際しては、図1の鎖線で示すように、外側軌道 輪1aの内径縁、あるいは外面に突起6を設け、この突起6を軸受支持部に形成 された凹部に係合させる。
【0022】 図1に示す実施例では、外側軌道輪1aの外径縁にフランジ4を設けたが、図 3に示すように、外側軌道輪1aの内径縁にフランジ4を設けてもよい。また、 軌道輪1は、図4に示すように、保持器2の軸方向両側に設けるようにしてもよ い。
【0023】
【考案の効果】
以上のように、この考案に係るスラスト針状ころ軸受においては、軌道輪を外 側軌道輪と内側軌道輪の2枚の軌道輪で形成したので、内側軌道輪のみを熱処理 して硬度を高めるだけでよく、熱処理後の歪み取りが容易である。
【0024】 また、外側軌道輪のフランジの軸方向長さを従来の軸受におけるフランジの軸 方向長さより長くすることができるため、内側軌道輪や保持器の挿入が簡単にな り、軸受の組立てが容易である。
【0025】 さらに、内側軌道輪を厚みの異なる内側軌道輪と取り替えることによって軸受 幅を任意に調整することができるため、内側軌道輪はシムを兼用することになり 、軸受組付け部の寸法と軸受幅とに差がある場合でも、内側軌道輪の取り替えに よる軸受幅の調整によってスラスト針状ころ軸受をがたつきのない安定した取付 け状態を得ることができ、シムの使用を不要とする分、軸受の組付けが容易であ る。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案に係るスラスト針状ころ軸受の一実施
例を示す断面図
【図2】同上の外側軌道輪の一部を示す斜視図
【図3】同上軸受の他の例を示す断面図
【図4】同上軸受の他の例を示す断面図
【図5】従来のスラスト針状ころ軸受の断面図
【符号の説明】
1 軌道輪 1a 外側軌道輪 1b 内側軌道輪 2 保持器 4 フランジ 5 係合部

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 軌道輪にフランジを設け、そのフランジ
    の開口縁に保持器抜け止め用の係合部を設けた非分離形
    のスラスト針状ころ軸受において、前記軌道輪を、フラ
    ンジを有する外側軌道輪と、その外側軌道輪に重ね合わ
    せた環状の内側軌道輪とで形成したことを特徴とするス
    ラスト針状ころ軸受。
JP1992064541U 1992-09-16 1992-09-16 スラスト針状ころ軸受 Expired - Lifetime JP2568862Y2 (ja)

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JPH0628338U true JPH0628338U (ja) 1994-04-15
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