JPH06283363A - インダクター - Google Patents

インダクター

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JPH06283363A
JPH06283363A JP7019993A JP7019993A JPH06283363A JP H06283363 A JPH06283363 A JP H06283363A JP 7019993 A JP7019993 A JP 7019993A JP 7019993 A JP7019993 A JP 7019993A JP H06283363 A JPH06283363 A JP H06283363A
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JP
Japan
Prior art keywords
coil
winding
turns
coils
core
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP7019993A
Other languages
English (en)
Inventor
Michihisa Murasato
道久 村里
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Nippon Steel Corp
Original Assignee
Nippon Steel Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Steel Corp filed Critical Nippon Steel Corp
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 チョークコイル及びトランス等のインダクタ
ー部品において、漏れ磁束を低減したものを提供する。 【構成】 コイルが巻数差の少ない2個の導体をコ型ま
たはロ型コアの双方の脚部に磁路方向に対し巻線方向が
同じくなるように巻回したものからなり、同コイルが各
々挿入され、直列に電気的結合されているコモンモード
チョークコイルまたは各次またはそのいくつかのコイル
が2個の巻数差を少なく導体を巻回したものからなり、
コ型またはロ型コアの双方の脚部に磁路方向に対し巻線
方向が同じくなるように同コイルが各々挿入され、直列
に電気的結合されているトランスよりなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は電子機器等の電圧発生回
路、電源及び電源ラインに使用されるチョークコイル及
びトランス等のインダクター部品に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のノーマルモードチョークコイルに
は図7〜図10に示すようなものが一般的に知られてい
る。まず図7に示すものは、トロイダルコア16に絶縁
ケースまたは絶縁塗料17を施し、その上に絶縁皮膜を
有する導体18を規定巻数だけ一様に巻回したものであ
る。この構成は、磁路に対し起磁力を与えるコイルが一
様に分散していることから、漏れ磁束は非常に少ないと
いう利点を有しているものの、巻回時の巻線方法が非常
に困難なことより手作業で行っているのが常である。ま
た自動巻回機を使用してもその自動巻回機の価格は高価
であり、そのため製品価格も高くなるという欠点があっ
た。
【0003】次に図8に示すものはコ形の2個のコア2
6を絶縁皮膜を有する導体29を巻回した1個の絶縁ボ
ビン28に挿入し、そのコア26をスプリング金具30
または接着剤27等により固定したものである。なおコ
形のフェライトコア26の代用としてEE型やEI型、
EER型のフェライトコアを用いる場合もある。この構
成は巻回方法及び組立作業が、図7の場合と比べて、簡
単でしかも工法的には適したものであり、広く一般的に
用いられている。しかしながら、1個のボビンにコイル
巻線を集中することにより、コアの磁路中における起磁
力が偏在してしまい、コイルの両端に磁気モーメントが
発生し、これが原因としてコアの磁路から外れて磁束が
漏れ出す現象が生じてしまう。この漏れ磁束は上記イン
ダクターの近隣に位置する回路及び部品に電磁ノイズと
して影響し、電気回路の誤動作等の原因となっている。
【0004】現在、この漏れ磁束を低減するためにチョ
ークコイルの外周に導体リングを付加または導体薄帯を
巻くことにより、導体中に漏れ磁束に相当する誘起電流
を生じさせ、これにより漏れ磁束の低減が図られてい
る。しかし導体中に流れる電流は全て導体抵抗により熱
として消失し、回路全体として損失となる。また導体リ
ング等は工程及びコストの増大にもつながるという欠点
を持つ。
【0005】コモンモードチョークコイルにおいては、
従来は図9のように各相に対応したコイルを1個のボビ
ンに作製し、2相分のコイルを磁路方向に対し逆方向に
なるようコア脚部を挿入し、コアを固定したものが用い
られている。この場合、各相のコイルによる起磁力によ
り発生する磁気モーメントの方向が、コア外部では同方
向になり、大きい漏れ磁束が生じやすいという欠点を持
つ。
【0006】トランスにおいても、従来はノーマルモー
ドチョークコイルと同様にEE型、EI型、等のフェラ
イトの中脚に各次のコイル巻線が形成されているものが
多く、上記と同じ理由によりコイルが一ケ所に集中する
ことより漏れ磁束が大きいという欠点を持っている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、従来の工法
の利便性を損なわずに、上述したインダクター部品の漏
れ磁束を低減させ電磁ノイズ等による障害を起こしにく
くするインダクター部品を提供することを目的とするも
のである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、(1)コイル
が巻数差の少ない2個の導体を巻回したものからなり、
コ型、またはロ型コアの双方の脚部に磁路方向に対し巻
線方向が同じくなるように同コイルが各々挿入され、直
列に電気的結合されていることを特徴としたノーマルモ
ードチョークコイル、(2)各次のコイルが巻数差の少
ない2個の導体を巻回したものからなり、コ型またはロ
型コアの双方の脚部に磁路方向に対し巻線方向が同じく
なるように同コイルが各々挿入され、直列に電気的結合
されていることを特徴としたコモンモードチョークコイ
ル、(3)各次またはそのいくつかのコイルが2個の巻
数差を少なく導体を巻回したものからなり、コ型または
ロ型コアの双方の脚部に磁路方向に対し巻線方向が同じ
くなるように同コイルが各々挿入され、直列に電気的結
合されていることを特徴としたトランスである。
【0009】
【作用】従来技術で述べたように、磁界の発生源となる
起磁力はコアに巻回されたコイルによって与えられる。
このコイルが図10のように1ケ所に集中した場合、図
中の矢印で示すような起磁力に相当する磁気モーメント
(図中実線矢印)が発生する。この磁気モーメントの端
から出る磁束は、ほとんどがその両端をつなぐコアによ
る磁路を経由して他端に戻るが、一部コア外部にも流出
して漏れ磁束(図中点線矢印)となる。この発生した磁
気モーメントによる漏れ磁束を低減するためには、コイ
ルの起磁力により発生する磁気モーメントを多方向に分
散し、コア外部に誘起される磁界を打ち消すことが必要
である。この具体的解決策としてはトロイダルコアに巻
線を一様に施したものが最も適しているが、従来技術で
述べたように巻線作業の工程が難しいことから大量生産
には適さない。
【0010】ここで発明者は図1〜図3に示すようにコ
イルが2個の巻数差を少なく導体を巻回したものからな
り、コ型またはロ型コアの双方の脚部に磁路方向に対し
巻線方向が同じくなるように同コイルが各々挿入され、
直列に電気的結合されていることを特徴としたインダク
ターを形成することにより、生産工程として簡便であ
り、かつコア外部に対する漏れ磁束を従来よりも大幅に
低減できることを見いだした。
【0011】作用としては図1のインダクターの場合、
コ型またはロ型コアの両端に2個の巻数差の少ないコイ
ルが巻かれているため、双方のコア脚部に発生する磁気
モーメントは図4のように上下逆になる。このためコア
外部の磁界は逆方向の磁気モーメントによって弱めら
れ、結果として漏れ磁束が低減する。このコア外部の磁
界の強さは、双方の磁気モーメントの差が巻数差分とな
り、従来のコイルと比較し同じNターンのインダクター
では巻数差がaターンの時、a/N程度になることが期
待できる。一方、この場合でもコア中で発生した磁気モ
ーメントは、磁路方向に対し同方向となり従来技術によ
るものと同様の磁束が通過し、従来のインダクターと同
じく動作する。
【0012】この考え方は図2,図3のコモンモードチ
ョークコイル、トランスにも同じく適用でき、同相のコ
イルを2つに分割することにより、図5,図6のように
コア外部に影響する磁気モーメントが分散され、漏れ磁
束の発生を抑制することが可能となる。ただし漏れ磁束
低減の効果は、任意の巻数差のコイルの組み合わせで可
能であるが、ここで述べる漏れ磁束は2つのコイルの巻
数差に比例することより2つのコイルの巻数差が同数ま
たは1ターン差の組み合わせが、漏れ磁束を低減するう
えで最も望ましい。
【0013】加えて同数のコイルを形成する際、本発明
のようなコイル構成をとることによりコイルの巻線径が
太くならないだけ巻線に使用する導体の量が少量で済
み、重量及び占有面積の点からも有用である。
【0014】
【実施例】(実施例1)磁路断面積132mm2 、磁路長
が合わせて165mmとなるコ型コアの片側の脚部のみに
100ターン巻回したチョークコイルと、図1に示すよ
うな両側の脚部に50ターンずつコイルを巻回し直列に
結合したチョークコイルを作成し、インダクタンスと漏
れ磁束を計測した出力を比較した結果を表1に示す。こ
の結果、巻線を2つに分割することにより漏れ磁束の強
度を43dB以上低減することができたことを示す。
【0015】
【表1】
【0016】(実施例2)磁路断面積132mm2 、磁路
長が合わせて165mmとなるコ型コアの双方の脚部に各
々100ターン巻回して2相分のコイルを形成したコモ
ンモードチョークコイルと、図2に示すような両側の脚
部に50ターンのコイルを2つずつコイルを巻回し各脚
部の1つずつのコイルを直列に結合したコモンモードチ
ョークコイルを作成し、インダクタンスと漏れ磁束を計
測した出力を比較した結果を表2に示す。この結果、コ
モンモードチョークコイルにおいても、巻線を2つに分
割することにより漏れ磁束の強度を約43dB低減するこ
とができたことを示す。
【0017】
【表2】
【0018】(実施例3)磁路断面積132mm2 、磁路
長が合わせて165mmとなるコ型コアの片方の脚部に1
次用巻線を100ターン巻回してコイルを形成したメイ
ントランスと、図3に示すような両側の脚部に50ター
ンずつのコイルを巻回し直列に結合して1次巻線を形成
したメイントランスを作成し、インダクタンスと漏れ磁
束を計測した出力を比較した結果を表3に示す。この結
果、メイントランスにおいても、巻線を2つに分割する
ことにより漏れ磁束の強度を約43dB低減することがで
きたことを示す。
【0019】
【表3】
【0020】
【発明の効果】以上のように本発明のインダクターは、
従来の1ケ所に集中してコイルを形成したものに対し、
同巻数または1ターン差のコイルを形成することによ
り、起磁力を分散させているので外部に影響する漏れ磁
束を小さくすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のインダクターの実施例を示す説明図。
【図2】本発明のインダクターの他の実施例を示す説明
図。
【図3】本発明のインダクターの別の実施例を示す説明
図。
【図4】本発明のインダクターの磁気モーメントの状況
を示す図。
【図5】本発明のインダクターの磁気モーメントの状況
を示す図。
【図6】本発明のインダクターの磁気モーメントの状況
を示す図。
【図7】従来の技術を示す説明図。
【図8】従来の技術を示す説明図。
【図9】従来の技術を示す説明図。
【図10】従来技術での漏れ磁束がでる理由を示す説明
図。
【符号の説明】
16 トロイダルコア 17 絶縁塗料 18 導体 26 コア 27 接着剤 28 絶縁ボビン 29 導体 30 スプリング金具

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コイルが巻数差の少ない2個の導体を巻
    回したものからなり、コ型またはロ型コアの双方の脚部
    に磁路方向に対し巻線方向が同じくなるように同コイル
    が各々挿入され、直列に電気的結合されていることを特
    徴としたノーマルモードチョークコイル。
  2. 【請求項2】 各次のコイルが巻数差の少ない2個の導
    体を巻回したものからなり、コ型またはロ型コアの双方
    の脚部に磁路方向に対し巻線方向が同じくなるように同
    コイルが各々挿入され、直列に電気的結合されているこ
    とを特徴としたコモンモードチョークコイル。
  3. 【請求項3】 各次またはそのいくつかのコイルが2個
    の巻数差を少なく導体を巻回したものからなり、コ型ま
    たはロ型コアの双方の脚部に磁路方向に対し巻線方向が
    同じくなるように同コイルが各々挿入され、直列に電気
    的結合されていることを特徴としたトランス。
JP7019993A 1993-03-29 1993-03-29 インダクター Withdrawn JPH06283363A (ja)

Priority Applications (1)

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JP7019993A JPH06283363A (ja) 1993-03-29 1993-03-29 インダクター

Applications Claiming Priority (1)

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JP7019993A JPH06283363A (ja) 1993-03-29 1993-03-29 インダクター

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JPH06283363A true JPH06283363A (ja) 1994-10-07

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ID=13424611

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JP7019993A Withdrawn JPH06283363A (ja) 1993-03-29 1993-03-29 インダクター

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2015111743A1 (ja) * 2014-01-27 2015-07-30 日立金属株式会社 トランス、電源装置およびトランスの製造方法
JP2016066744A (ja) * 2014-09-25 2016-04-28 本田技研工業株式会社 複合型リアクトル
JP2018078320A (ja) * 2017-12-26 2018-05-17 本田技研工業株式会社 複合型リアクトル

Cited By (4)

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Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20000530