JPH06282941A - ディスク状媒体およびディスク装置 - Google Patents

ディスク状媒体およびディスク装置

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JPH06282941A
JPH06282941A JP9364793A JP9364793A JPH06282941A JP H06282941 A JPH06282941 A JP H06282941A JP 9364793 A JP9364793 A JP 9364793A JP 9364793 A JP9364793 A JP 9364793A JP H06282941 A JPH06282941 A JP H06282941A
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JP
Japan
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clock
track
disk
synchronization
eccentricity
Prior art date
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JP9364793A
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English (en)
Inventor
Tome Tomizaki
止 富崎
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 装置の同期を迅速に確立することができるよ
うにする。 【構成】 装置が起動されると、ストッパ4によって、
磁気ヘッド2が、本来記録再生されるデータの記録され
ない、クロックマーク、ユニークパターン、およびホー
ムインデックスパターンから形成された同期確立用トラ
ック1bに位置するように固定され、クロックマークに
対応するクロック再生信号が抽出される。そして、その
クロック再生信号に基づいて、PLL回路13によりク
ロックが生成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば磁気ディスクや
光ディスク、光磁気ディスクなどのディスク状媒体、並
びにディスク装置に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、所謂外部同期型磁気ディスク装
置によってデータの記録再生がなされる磁気ディスク
は、トラックが複数のセクタに区分されており、各セク
タは複数のセグメントにより構成され、各セグメント
は、基本的にデータを記録するデータ領域と、サーボ用
制御信号を記録するサーボ領域とに区分されている。
【0003】サーボ領域は、1トラックに数100乃至
数1000程度、等間隔に形成され、そのうちの、等間
隔に配置された50乃至100程度のサーボ領域(例え
ば、セクタの先頭のセグメントのサーボ領域)には、サ
ーボ制御に用いられる、例えばユニークパターンやクロ
ックパターンなどが形成されている。なお、この50乃
至100程度のサーボ領域のうちの1つには、ユニーク
パターンの代わりに、ディスクの原点(回転位相の原
点)を示すホームインデックス用パターンが形成されて
いる。
【0004】また、他のサーボ領域には、上述のユニー
クパターンを除くパターンが形成されている。
【0005】クロックパターンは、装置のクロックを生
成するためのパターンであり、装置は、このクロックパ
ターンにより生成されるクロックに基づいて同期をとる
ようになされている。
【0006】ユニークパターンは、装置の起動時や、外
部振動などにより同期がはずれた場合、クロックパター
ンによる正確な同期をかける前に、おおよその同期をか
けるためのパターンである。
【0007】即ち、装置の同期がはずれた場合、様々な
パターンが形成されている磁気ディスクから、即座にク
ロックマークを検出することは困難であるため、まずユ
ニークパターンが検出され、その検出タイミングに基づ
いて、クロックマークの出現位置を予測するゲート信号
が生成される。そして、このゲート信号に基づいて、ク
ロックマークが検出され、装置の同期が確立される。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】従って、装置の同期を
確立するまでに時間がかかる課題があった。
【0009】即ち、例えば装置の電源をONにしてか
ら、装置が正常動作するまでに時間がかかる課題があっ
た。
【0010】本発明は、このような状況に鑑みてなされ
たものであり、装置の同期を、迅速に確立することがで
きるようにするものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載のディス
ク状媒体は、少なくとも1つのトラックが、データが記
録されない、クロックマークからなる同期確立用トラッ
ク1bとして設けられていることを特徴とする。
【0012】請求項2に記載のディスク状媒体は、同期
確立用トラック1bが、1周にわたって等間隔に配置さ
れた、所定数のクロックマークと、回転位相の原点を示
す、1周に1つのホームインデックスパターンと、クロ
ックマークの出現位置を予測するためのユニークパター
ンとからなることを特徴とする。
【0013】請求項3に記載のディスク状媒体は、同期
確立用トラック1b以外の、データが記録されるトラッ
ク1aの1周には、同期確立用トラック1bの1周に配
置されたクロックマークの数より少ない数のクロックマ
ークが配置されていることを特徴とする。
【0014】請求項4に記載のディスク状媒体は、同期
確立用トラック1bが、最内周側に設けられていること
を特徴とする。
【0015】請求項5に記載のディスク装置は、請求項
1乃至4のいずれかに記載のディスク状媒体としての磁
気ディスク1と、ディスク状媒体に記録された情報を再
生する再生手段としての磁気ヘッド2と、磁気ヘッド2
が、磁気ディスク1の同期確立用トラック1bに位置す
るように固定する固定手段としてのストッパ4と、磁気
ヘッド2の出力から、クロックマークに対応するクロッ
ク再生信号を抽出する抽出手段としてのクロック抽出回
路9と、クロック抽出回路9により抽出されたクロック
再生信号に基づいて、クロックを生成する生成手段とし
てのPLL回路13とを備えることを特徴とする。
【0016】請求項6に記載のディスク装置は、クロッ
ク抽出回路9により抽出されたクロック再生信号に基づ
いて、磁気ディスク1の偏心を分析する分析手段として
の偏心量分析部20をさらに備え、PLL回路13は、
クロック再生信号に加えて、偏心量分析部20の分析結
果に基づいて、クロックを生成することを特徴とする。
【0017】請求項7に記載のディスク装置は、生成手
段が、PLL回路13であり、PLL回路13の同期が
はずれたことを検出する検出手段としてのCPU14を
さらに備え、磁気ヘッド2は、CPU14によりPLL
回路14の同期がはずれたことが検出されたときには、
ストッパ4により固定される位置まで移動し、同期確立
用トラック1b上の情報を再生することを特徴とする。
【0018】
【作用】請求項1に記載のディスク状媒体においては、
少なくとも1つのトラックが、データが記録されない、
クロックマークからなる同期確立用トラック1bとして
設けられているので、このディスク状媒体にデータの記
録再生を行う場合に、同期確立用トラック1bにアクセ
スするようにすることにより、迅速に同期を確立するこ
とができる。
【0019】請求項2に記載のディスク状媒体において
は、同期確立用トラック1bが、1周にわたって等間隔
に配置された、所定数のクロックマークと、回転位相の
原点を示す、1周に1つのホームインデックスパターン
と、クロックマークの出現位置を予測するためのユニー
クパターンとからなるので、さらに迅速に同期を確立す
ることができる。
【0020】請求項3に記載のディスク状媒体において
は、同期確立用トラック1b以外の、データが記録され
るトラック1aの1周には、同期確立用トラック1bの
1周に配置されたクロックマークの数より少ない数のク
ロックマークが配置されているので、記録容量を増加さ
せることができる。
【0021】請求項4に記載のディスク状媒体において
は、同期確立用トラック1bが、最内周側に設けられて
いるので、同期確立用トラック1bへ容易にアクセスす
ることができる。
【0022】請求項5に記載のディスク装置において
は、ストッパ4によって、磁気ヘッド2が、磁気ディス
ク1の同期確立用トラック1bに位置するように固定さ
れ、クロックマークに対応するクロック再生信号が抽出
される。そして、そのクロック再生信号に基づいて、P
LL回路13によりクロックが生成される。従って、装
置の同期を迅速に確立することができる。
【0023】請求項6に記載のディスク装置において
は、クロック抽出回路9により抽出されたクロック再生
信号に基づいて、磁気ディスク1の偏心が分析され、P
LL回路13は、クロック再生信号に加えて、磁気ディ
スク1の偏心量の分析結果に基づいて、クロックを生成
する。従って、クロックを磁気ディスク1の偏心に追従
させることができる。
【0024】請求項7に記載のディスク装置において
は、PLL回路13の同期がはずれたことが検出される
と、磁気ヘッド2が、ストッパ4により固定される位置
まで移動し、同期確立用トラック1b上の情報を再生す
る。従って、例えば装置の起動時や、外部振動などによ
り同期がはずれた場合などに、装置の同期を、迅速に確
立することができる。
【0025】
【実施例】図1は、本発明のディスク装置を適用した磁
気ディスク装置の一実施例の構成を示すブロック図であ
る。磁気ディスク1は、例えばセクタサーボ型のディス
クで、トラックが複数のセクタに区分されており、各セ
クタは複数のセグメントにより構成されている。各セグ
メントは、基本的にデータを記録するデータエリアと、
サーボ情報を記録するサーボエリアとに区分されてい
る。
【0026】サーボエリアは、1トラックに数100乃
至数1000程度、等間隔に設けられており、各サーボ
エリアには、図2に示すように、クロックを生成するた
めのクロックマーク21a(21b)が形成されてい
る。
【0027】さらに、サーボエリアのうち、例えばセク
タの先頭のサーボエリアには、クロックマーク21a
(21b)に加え、このクロックマーク21a(21
b)の出現位置を予測するゲート信号を生成するための
ユニークパターン22a(22b)が形成されている。
但し、磁気ディスク1のセクタのうちの1つのセクタに
おいては、ユニークパターンに代えて、磁気ディスク1
の回転位相の原点(基準点)を表す(PGとしての機能
を有する)ホームインデックスパターンHIが形成され
ている。
【0028】クロックマーク21a(21b)、ユニー
クパターン22a(22b)、ホームインデックスパタ
ーンHIは、トラック上に形成されるだけでなく、図2
に示すように、トラックとトラックの間の領域(トラッ
ク間)にも形成されている。即ち、これらは、ディスク
の半径方向に放射状に連続して形成されている。
【0029】なお、サーボエリアには、これらに加え
て、図示していないトラッキング制御を行うためのパタ
ーンとしての、例えばグレイコード(トラック番号を示
すコード)やファインパターン(トラックセンタからず
れて配置されたトラッキングエラーを生成するためのパ
ターン)を形成するようにしても良い。
【0030】さらに、この磁気ディスク1においては、
その最内周トラックから、少なくとも1つのトラック
が、本来記録再生されるデータが記録されない、クロッ
クマーク21aおよび21b、ユニークパターン22a
および22b、並びにホームインデックスパターンHI
からなる同期確立用トラック1bとして形成されている
とともに、その他のトラック(図中、影を付してある部
分)は、以上のパターンに加え、本来記録再生されるデ
ータが記録されるデータトラック1aとして形成されて
いる。
【0031】そして、本来(従来)ならば、クロックマ
ーク21aおよびユニークパターン22aと同様に、デ
ィスク1の最内周から最外周までのトラックにあるはず
のクロックマーク21bおよびユニークパターン22b
が、同期確立用トラック1bにだけ形成されている。
【0032】即ち、この磁気ディスク1においては、同
期確立用トラック1bだけでなく、それより外周のデー
タトラック1aに本来ならば形成されるはずのクロック
マークおよびユニークパターン(図2においては、クロ
ックマーク21bおよびユニークパターン22b)が間
引かれ、その結果残るクロックマークおよびユニークパ
ターン(図2においては、クロックマーク21aおよび
ユニークパターン22a)が、例えば等間隔になるよう
になされている。
【0033】従って、データトラック1aのクロックマ
ークの数は、本来あるはずの数より少なくなっているの
で、そこには、従来より多くのデータを記録することが
できる。
【0034】図1に戻り、磁気ヘッド2は、アーム2a
の先端に取り付けられており、磁気ディスク1に形成さ
れた磁化パターンに対応する再生信号を生成して出力す
る。アーム2aは、モータ(M)3によって駆動され、
ほぼディスク半径方向に回動し、磁気ヘッド2を、磁気
ディスク1の所定の位置(トラック)に移動する。スト
ッパ4は、磁気ヘッド2が、磁気ディスク1の最内周ト
ラックの位置より内周側に移動しないように、回動アー
ム2aを固定する。即ち、回動アーム2aは、磁気ディ
スク1の内周方向へ回動したとき、ストッパ4が配置さ
れた位置で、その回動が制限される(止められる)。
【0035】アンプ5は、磁気ヘッド2からの再生信号
を増幅する。A/D変換器6は、入力されたアナログ信
号を、所定のサンプリング間隔でサンプリングし、ディ
ジタル信号に変換する。ホームインデックス検出回路7
は、磁気ヘッド2よりアンプ5およびA/D変換器6を
介して出力される再生信号から、磁気ディスク1に形成
されたホームインデックスパターンHIを検出し、検出
信号(パルス)HISを出力する。クロック抽出回路9
は、磁気ヘッド2よりアンプ5およびA/D変換器6を
介して出力される再生信号から、磁気ディスク1に形成
されたクロックマークに対応する信号成分を抽出し、ク
ロック再生信号(パルス)を出力する。
【0036】偏心量分析部20は、例えばメモリアクセ
ス部8、偏心量計測回路10、偏心補正量算出回路1
1、および記憶部12より構成され、磁気ディスク1の
偏心を分析し、それを補償するための制御信号を出力す
る。
【0037】PLL回路13は、クロック抽出回路9よ
り出力されるクロック再生信号、あるいはこのクロック
再生信号に加え、偏心量分析部20より出力される信号
に基づいて、クロックを生成する。CPU14は、PL
L回路14の状態を監視し、それがアンロック状態であ
るときには、モータ駆動回路15に制御信号を出力す
る。モータ駆動回路15は、図示せぬトラッキングサー
ボ回路からのサーボ信号にしたがって、モータ3を駆動
する他、CPU14より制御信号を受信すると、アーム
2aがストッパ4により固定される位置まで移動するよ
うに、モータ3を駆動する。
【0038】以上のように構成される磁気ディスク装置
においては、装置が起動されると、磁気ディスク1が、
図示せぬスピンドルモータによって回転されるととも
に、CPU14によってPLL回路13がアンロック状
態であることが検出され、制御信号がモータ駆動回路1
5に出力される。モータ駆動回路15は、CPU14よ
り制御信号を受信すると、アーム2aがストッパ4によ
り固定される位置まで移動するように、モータ3を駆動
する。
【0039】これにより、磁気ヘッド2が、磁気ディス
ク1の最内周から、少なくとも1トラックにわたって形
成された同期確立用トラック1bに移動され、そこに形
成された磁化パターンに対応する再生信号が生成され
て、アンプ5およびA/D変換器6を介して、ホームイ
ンデックス検出回路6およびクロック抽出回路9に出力
される。
【0040】クロック抽出回路9においては、まず磁気
ディスク1の同期確立用トラック1bに形成されたユニ
ークパターン22a(22b)が検出され、その検出タ
イミングに基づいて、クロックマーク21a(21b)
の出現タイミングを予測するクロックゲート信号が生成
される。そして、クロックゲート信号が出ている期間内
に出現する再生パルスを正規のクロックマークと見なし
て、その前後のエッジのうちの、例えば前のエッジに同
期するクロック再生信号を生成し、PLL回路13およ
び偏心量分析部20に出力する。
【0041】PLL回路13においては、クロック抽出
回路9より出力されたクロック再生信号に位相同期する
クロックが生成され、装置の各ブロックに供給される。
【0042】その後、磁気ヘッド2は、データトラック
1aに移動され、データの記録または再生が行われる。
【0043】以上のように、PLL回路13がアンロッ
ク状態の場合には、磁気ヘッド2を、同期確立用トラッ
ク1bに移動し、同期確立用トラック1bから得られる
再生信号、即ち本来記録再生されるデータの信号成分の
ない、クロックマーク21a(21b)、ユニークパタ
ーン22a(22b)、およびホームインデックスパタ
ーンHIに対応する再生信号から、クロックマーク21
a(21b)およびユニークパターン22a(22b)
を検出するようにしたので、これらを容易、且つ迅速に
検出することができ、従って装置の同期を迅速に確立す
ることができる。
【0044】ところで、磁気ディスク1は、上述したよ
うに、図示せぬスピンドルモータにより回転されるが、
磁気ディスク1をスピンドルにチャッキングする際に、
回転軸中心と、トラック円の中心とがオフセットしてし
まうこと、即ち偏心が原因となって、トラック円の実質
半径が大きい部分では高速側に、またトラック円の実質
半径が小さい部分では低速側に、実効周速が変動するこ
とにより、トラックに形成されたクロックマーク21a
(21b)から得られるクロックに大きな位相変動が発
生する。
【0045】また、この位相変動を抑制するために、P
LL回路13のループゲインの低域成分を増加させる
と、それに伴う広帯域化により高域のノイズが増加する
などして、クロックを磁気ディスク1の偏心に正確に追
従させることができなくなってしまう。
【0046】そこで、この磁気ディスク装置において
は、磁気ディスク1の偏心を分析し、この分析結果に基
づいて、クロックを偏心に正確に追従させることができ
るようになされている。
【0047】即ち、ホームインデックス検出回路7で
は、磁気ヘッド2よりアンプ5およびA/D変換器6を
介して出力された、同期確立用トラック1bに形成され
た磁化パターンに対応する再生信号から、ホームインデ
ックスパターンHIが検出され、検出信号(回転位相原
点信号)HISが、偏心量分析部20に出力される。
【0048】偏心量分析部20では、後述する方法によ
り、磁気ディスク1の同期確立用トラック1bの、回転
中心軸に対する偏心量が、ホームインデックスパターン
発生位置を角度座標値0度とするディスク上の角位置θ
の関数として計測され、その計測結果から偏心の速度が
算出される。そして、この偏心の速度は、PLL回路1
3に供給され、クロックの時間軸誤差の補正に用いられ
る。
【0049】即ち、図1に示すように、メモリアクセス
部8、偏心量計測回路10、偏心補正量算出回路11、
および記憶部12から構成される偏心量分析回路20に
おいては、偏心量計測回路10が、クロック抽出回路9
からクロック再生信号が出力される時間間隔に基づい
て、ディスク1の偏心量を計測する。偏心補正量算出回
路11は、偏心量計測回路10の計測結果から、ディス
ク1の偏心によるクロックの時間軸誤差を補正するため
の補正量、即ち偏心量計測回路10で計測された偏心量
に位相補償を施した、偏心量の速度を算出し、記憶部1
2は、この補正量を記憶する。
【0050】そして、記憶部12に記憶された補正量
が、メモリアクセス部8によってディスク1の回転に同
期して読み出され、記憶部12に内蔵される図示せぬD
/Aコンバータによってアナログ信号に変換された後、
PLL回路13を構成する、後述するの電圧制御発振器
(VCO)35(図3)の制御電圧としてフィードフォ
ワードされる。
【0051】PLL回路13は、図3に示すように、位
相比較器31と、この位相比較器31の出力に対して低
域通過フィルタリング等の所定のフィルタ処理をするル
ープフィルタ32と、このフィルタ32の出力に応じた
位相と周波数のクロックを出力する電圧制御発振器35
とを含み、位相比較器31が、クロック抽出回路9によ
って抜き出されたクロック再生信号と、電圧制御発振器
35から出力され、N分の1分周器36を介してフィー
ドバックされるクロックとの位相差を出力する。
【0052】さらに、ループフィルタ32とVCO35
との間には、アナログ加算器(演算増幅器)33が設け
られており、偏心量分析部20(図1)からスイッチ3
4を介して供給される信号と、ループフィルタ32から
出力される信号とが加算され、VCO35に供給される
ようになされている。なお、ループフィルタ32および
加算器33は、デジタル演算素子であってもよい。
【0053】このような構成になっているから、VCO
35は、位相比較器31からの出力のみならず、偏心量
分析部20から、スイッチ34を経由して到来する偏心
補正電圧によっても駆動される。したがって、VCO3
5は、ディスク1から発生するクロックマーク21a
(21b)に同期したパルス信号にいわゆるクローズド
ループ動作で追従するとともに、記憶部12からの現在
の瞬時の偏心量の補正量(偏心量の速度)により、オー
プンループ動作も行う。
【0054】すなわち、このような偏心のあるディスク
1の動作においては、θ方向(ディスクの回転方向)に
固定した再生ヘッド2から眺めて観測されるディスク1
からのクロックは、時間軸方向に粗密のゆらぎ(ジッ
タ)をもっている。このゆらぎの成分のうち、回転周波
数(例えば、60Hz)に相当する成分は、大部分上記
オープンループ動作により、VCO35が意図的に「加
振」されることにより、クロック抽出回路9から出力さ
れるクロック再生信号と、VCO35から出力されるク
ロックは、ほぼ同位相近辺まで接近させられる。
【0055】このオープンループ動作による位相接近に
より、上記クローズドループ動作は、ゆらぎ成分のうち
主として振幅の小さい高周波成分(回転周波数の数倍乃
至数十倍)を打ち消す動作をするだけで良い。よって、
最終的には、クロック抽出回路9から出力されるクロッ
ク再生信号に対してVCO35の出力信号は、極めて近
い発振位相に保持されることになる。
【0056】次に、偏心量分析部20の動作原理につい
て説明する。
【0057】図4において、参照番号500は、同期確
立用トラック1bのうちの1つのトラック502の中心
を示し、参照番号501は、ディスク1の回転中心を示
す。磁気ヘッド3は、アーム2aにより支持されていて
トラック502の中心上をトレースするように、図示せ
ぬトラッキングサーボ回路で位置決めされている。
【0058】今、トラック502の半径をr0(m)、
偏心をδ(m)、回転数をN(Hz)とすると、トラッ
ク502の平均周速V0は次のようになる。
【0059】V0=2πr0×N(m/sec)
【0060】半径r0の円形トラック502に含まれる
クロックマーク(図示せず)によるパルス数をM(個/
1回転)とすると、パルス間距離L0は次のようにな
る。
【0061】L0=2πr0/M
【0062】これを磁気ヘッド2が通過するのに要する
時間(パルス周期)T0は、次のようになる。
【0063】 T0=L0/V0=(2πr0/M)/(2πr0×N)=1/(N×M) ・・・(1)
【0064】例えばN=60.0Hz,M=840なら
ば、 T0=19.841(μsec) である。
【0065】一方、半径が偏心によりr2=r0+δに増
加した部分のパルス周期T2と、r1=r0−δに減少し
た部分のパルス周期T1は、次のようになる。
【0066】 T2=2πr0/M/(2πr2×N)=r0/r2×(N×M) ・・・(2) T1=2πr0/M/(2πr1×N)=r0/r1×(N×M) ・・・(3)
【0067】従って、例えば、r0=20mm、r2=2
0.05mmのとき、T2は、T0×1.0025とな
り、0.25%変化する。これは微小であるが、時間領
域の量なので、比較的精度よく計測できる。
【0068】すなわち、この例では、T0=19.84
1(μs)に対し、T2=19.891、T1=19.7
92(μs)であるから、Tの平均値と、最大値および
最小値とは、各々約50ns(ナノセカンド)の差があ
る。これは、現在の電子回路技術で十分な精度で計測で
きるから、偏心量の測定は、時間間隔の測定に帰着す
る。
【0069】偏心量分析部20(図1)では、偏心量計
測回路10が、以上のようにして1回転にわたり観測し
た偏心に対応する信号の進み遅れを計測し、これに対
し、偏心補正量算出回路11によって位相補償を施して
偏心の速度、即ち補正量を算出して、記憶部12にディ
ジタル数値として蓄えることにより偏心補正テーブルの
作成が完成する。なお、この記憶部12においては、メ
モリアドレスを、ディスク1上の角位置座標に対応さ
せ、各メモリアドレスには、そのアドレスに対応するデ
ィスク1上の角位置座標における偏心の補正量が記憶さ
れるようになされている。
【0070】このようにして記憶部12に記憶された偏
心補正テーブルを使用した、VCO35(図3)のフィ
ードフォワード制御は、次のように行われる。まず、メ
モリアクセス部8(図1)によりディスク1の回転位相
に同期して記憶部12の内容が読出され、そこに内蔵さ
れる図示せぬD/Aコンバータによりアナログ電圧に変
換された後、スイッチ34(図3)およびアナログ加算
器33を介してVCO35に印加される。VCO35の
発振位相は、フィードフォワード補償信号を印加しない
とき図5の実線で示すように大きく変化するが、印加す
ると図5の破線の如く、1回転の全域にわたりほぼ0゜
に近づく。
【0071】以上の実施例によれば、ディスク1上に形
成されたクロックマークに極めて正確に同期したクロッ
クを再生することが可能になり、このクロックをトラッ
ク位置誤差信号の検出やデータ符号の復調に利用する
と、極めて良好な結果を得るとができる。また、クッロ
ク再生ループの帯域を広げずに、偏心周波数域のゲイン
を上げることができる。
【0072】さらに、偏心量、即ち上述したようにクロ
ックマークが観測される時間間隔の変動量は、式(1)
乃至(3)より、トラック502の半径r0に反比例す
るので、半径r0がより小さいほど、そのダイナミック
レンジが大きくなる(時間間隔の変動量が大きくな
る)。上述したように、この磁気ディスク装置において
は、偏心測定は、磁気ディスク1の最内周側に設けられ
た同期確立用トラック1bを用いて行われるので、即ち
半径の小さいトラックを用いて行われるので、ダイナミ
ックレンジの大きい偏心の変動量を得ることができ、従
って精度の高い偏心の補正を行うことができる。
【0073】次に、偏心量を測定する他の方法について
説明する。
【0074】図6は、磁気ディスク1の最内周の円形ト
ラックD7から、例えば5トラック分外周側の円形トラ
ックD3までの円形トラックD3乃至D7からなる、1
周に亘って物理的にまたは磁気的に等間隔にN個のクロ
ックマークが記録された同期確立用トラック1bと、ア
ーム2a(図1)がストッパ4によって固定されること
により、図示せぬスピンドルモータの回転軸501、即
ちチャッキングされたディスク1の回転中心501から
一定の半径に位置する状態に固定された磁気ヘッド2の
軌跡との関係を示す。図6において、参照番号500
は、同期確立用トラック1bの中心を示し、この中心5
00に対して同心円状の各トラックD3乃至D7の1周
に亘って等間隔にN個のクロックマークCMが記録され
ている。
【0075】上述のような円形の同期確立用トラック1
bを有する磁気ディスク1がスピンドルモータ回転軸5
01にチャッキングされたときに偏心511が生じる。
参照番号503は、アーム2aがストッパ4によって固
定されることにより、チャッキングされたディスク1の
回転中心501から一定の半径510に位置する状態に
固定された磁気ヘッド2の円軌跡を示す。円軌跡503
が円形の同期確立用トラック1b(トラックD3乃至D
7)の中心500に最も近づいた時、円軌跡503が通
る同期確立トラック1b(この場合、トラックD7)上
のクロックマークCM間の距離513を磁気ヘッド2が
通過する時間が最も短くなり、円軌跡503がトラック
中心501から最も離れた時、円軌跡503が通る同期
確立トラック1b(この場合、トラックD3)上のクロ
ックマークCM間の距離514を磁気ヘッド2が通過す
る時間が最も長くなる。これは、ディスク回転半径51
0が同じであり、ヘッド通過速度が同じだからである。
【0076】従って、チャッキングされたディスク1の
回転中心501から一定の半径510に位置する状態に
固定された磁気ヘッド2から再生されるクロック再生信
号の時間間隔を測定し、これを利用することにより、偏
心511に起因する、ディスク角位置に対応した偏心量
を得ることができる。
【0077】なお、この場合、磁気ヘッド2の円軌跡5
03は、トラックD3乃至D7を横切る(あるいは接す
る)ことになるので、上述のようにして偏心量を得る場
合には、同期確立用トラック1bは、少なくとも偏心5
11の幅に対応する数だけ連続するトラックにより構成
する必要がある。
【0078】図7は、以上の方法に基づいて偏心量を分
析する、図1の偏心量分析部20の他の構成例を示して
いる。フリップフロップ71は、ディスク1の同期確立
用トラック1bから再生されるクロック再生信号CMS
が到来する毎にTTLレベルでHighとLowに切り
変わるパルス信号TDを出力する。このパルス信号TD
は、そのままカウンタ72に供給されるとともに、イン
バータ73によって反転されてカウンタ74に供給され
る。
【0079】カウンタ72は、パルス信号TDがHig
hの間の時間間隔を発振器75を用いて測定し、時間間
隔測定値CTAを出力する。他方、カウンタ74は、イ
ンバータ73から出力されるパルス信号のHighの時
間間隔すなわちパルス信号TDのLowの時間間隔を発
振器75を用いて測定し、時間間隔測定値CTBを出力
する。
【0080】スィッチ76は、カウンタ72から出力さ
れる時間間隔測定値CTAおよびカウンタ74から出力
される時間間隔測定値CTBを、CPU251がホーム
インデックス信号HIS(図1において、ホームインデ
ックス検出回路7が出力する、ホームインデックスパタ
ーンHIの出現タイミングを示す信号)に基づいて出力
するコントロール信号CNTに従って交互にカウント値
250として出力する。メモリ252は、スイッチ76
から供給される(N+N/2)個の(1回転半分の)時
間間隔測定値250を、CPU251がホームインデッ
クス信号HISに基づいて出力するコントロール信号C
S2およびアドレスAS2に従って順次記憶する。
【0081】メモリ252に記憶された時間間隔測定値
は、CPU251から出力されるコントロール信号CS
2およびアドレス信号AS2に従って読み出される。読
み出された第p番目の時間間隔測定値は、CPU251
から出力されるラッチ信号LHAに従ってラッチ253
に保持される。読み出された第(p+N/2)番目の
(第p番目のサンプリング位置から、ディスクが1/2
回転したサンプリング位置の)時間間隔測定値は、CP
U251から出力されるラッチ信号LHBに従ってラッ
チ254に保持される。
【0082】減算器255は、第p番目の時間間隔測定
値から第(p+N/2)番目の時間間隔測定値を減算す
る。減算器255は、この減算をp=1乃至Nのそれぞ
れについて行う。減算器255から得られるN個の減算
結果は、CPU251がホームインデックス信号HIS
に基づいて出力するコントロール信号CS1およびアド
レス信号AS1に従ってメモリ260に順次記憶され
る。
【0083】メモリ260に記憶された減算結果は、デ
ィスク角位置に対応した偏心量であり、トラックD3と
ヘッド軌跡503(図6参照)との偏心に起因する距離
を表し、CPU251がホームインデックス信号HIS
に基づいて出力するコントロール信号CS1およびアド
レス信号AS1に従って偏心量261として読み出さ
れ、偏心補正を行うための偏心距離テーブルとして利用
することができる。
【0084】図8は、図7の構成例における、クロック
再生信号CMSと測定される時間間隔との関係を示す図
である。図8において、第n番目のクロック再生信号C
MSと第(n+1)番目のクロック再生信号CMSの時
間間隔のカウント値をt(n)と表すと、図6の円軌跡
503がトラック中心500から最も離れた時のカウン
ト値をt(k)とした時、最も近づいた時のカウント値
はt(k+N/2)となる。
【0085】図9は、クロック再生信号の時間間隔の一
例、すなわちメモリ252に記憶されるカウント値列2
50をデータ番号(サンプリング番号)に関連づけて表
したものである。図9において、図6の円軌跡503が
トラック中心500から最も離れた時のカウント値はt
(k)であり、最も近づいた時のカウント値はt(k+
N/2)である。
【0086】図10は、メモリ260にディスク1の回
転角に関連づけて記憶される偏心量の一例、すなわちト
ラックとヘッド軌跡503(図6参照)との偏心に起因
する距離を表し、前述のように、第p番目の時間間隔測
定値から第(p+N/2)番目の時間間隔測定値を減算
して得られる偏心測定結果である。メモリ260に記憶
されたデータ列261は、ディスク角位置に対応した偏
心距離テーブルとして、偏心補正を行うために利用でき
る。
【0087】図11は、図1の偏心量分析部20のさら
に他の構成例を示している。時間間隔測定部70Cは、
ホームインデックス信号HISを使用して、ディスク1
から再生された第(n+m)番目(nは1乃至Nのいず
れかの整数)のクロック再生信号CMSと、第(n+m
+1)番目のクロック再生信号CMSとの時間間隔の測
定を、m=0乃至(N+N/2−1)の整数のそれぞれ
について行う。時間間隔測定部70Cによって測定され
た時間間隔測定値は、メモリアクセス部251Cがホー
ムインデックス信号HISに基づいて出力するコントロ
ール信号CS8およびアドレス信号AS8に従って、メ
モリ252Cに順次記憶される。
【0088】メモリ252Cに記憶された時間間隔測定
値は、メモリアクセス部251Cがホームインデックス
信号HISに基づいて出力するコントロール信号CS8
およびアドレス信号AS8に従って読み出される。加算
器255Cは、読み出された第p番目の時間間隔測定値
から第(p+N/2)番目の時間間隔測定値までのN/
2個の加算(即ち、1/2回転分の加算)を、p=1乃
至Nの整数のそれぞれについて実行する。加算器255
Cで得られた加算結果は、メモリアクセス部251Cが
ホームインデックス信号HISに基づいて出力するコン
トロール信号CS9およびアドレス信号AS9に従って
メモリ256Cに順次記憶される。
【0089】他方、加算器255Cで得られた加算結果
は、加算器257CでN個分加算(即ち、1回転分の加
算)され、加算器257Cで得られた加算結果は、除算
器258Cで1/Nされ、平均値AV3が出力される。
【0090】メモリ256Cに記憶された加算結果は、
メモリアクセス部251Cがホームインデックス信号H
ISに基づいて出力するコントロール信号CS9および
アドレス信号AS9に従って順次読み出される。減算器
259Cは、読み出された第k番目の減算結果から平均
値AV3の減算をk=1乃至Nの整数のそれぞれについ
て実行する。減算器259C得られた減算結果は、メモ
リアクセス部251Cがホームインデックス信号HIS
に基づいて出力するコントロール信号CS10およびア
ドレス信号AS10に従ってメモリ260Cに順次記憶
される。
【0091】メモリ260Cに記憶された減算結果は、
ディスク角位置に対応した偏心量であり、トラックD3
とヘッド軌跡503(図6参照)との偏心に起因する距
離を表し、メモリアクセス部251Cがホームインデッ
クス信号HISに基づいて出力するコントロール信号C
S10およびアドレス信号AS10に従って偏心量26
1Cとして読み出され、偏心補正を行うための偏心距離
テーブルとして利用することができる。従って、図11
の構成例は、ノイズを低減できるとともに、時間間隔測
定に使用するカウンタ長を短くすることができる。
【0092】図12は、図11に示された実施例におけ
る、クロック再生信号と測定された時間間隔250Cと
の関係を示す。図12において、第n番目のクロック再
生信号CMSと、第(n+1)番目のクロック再生信号
との時間間隔は、t(n)である。
【0093】図13は、図11に示された実施例におい
て、時間間隔測定部70Cにより測定されメモリ252
Cに記憶されたクロック再生信号の時間間隔250C、
ならびに除算器258Cから出力される平均値AV3を
示す図である。時間間隔測定部70Cは、測定手段の持
つ最小時間単位を計測する。最小時間単位が偏心量に対
して粗い時、測定された時間間隔データ列250Cはデ
ィスク角位置に対してステップ状になる。ステップ状に
測定された時間間隔データ列250Cを、加算器255
Cにおいて加算する数N/2が十分大きければ、得られ
る偏心情報はディスク角位置に対して滑らかに再現でき
る。
【0094】図14は、図11に示された実施例におけ
るメモリ260Cにディスク1の回転角に関連づけてに
記憶される偏心量の一例261C、すなわちトラックD
3とヘッド軌跡503(図6参照)との偏心に起因する
距離を表し、メモリ260Cに記憶されたデータ列26
1Cは、ディスク角位置に対応した偏心距離テーブルと
して、偏心補正を行うために利用できる。
【0095】なお、以上においては、クロックマークか
ら偏心を測定するようにしたが、同期確立用トラック1
bに形成された他のパターンとしての、例えばユニーク
パターン(ホームインデックスパターンを含む)22a
(22b)などから測定するようにしてもよい。
【0096】以上、本発明を磁気ディスク装置に適用し
た場合について説明したが、本発明は磁気ディスク装置
に限らず、例えば光ディスク装置など他のディスク装置
に適用することができる。
【0097】なお、本実施例においては、同期確立用ト
ラック1bを、磁気ディスク1の最内周側に設けるよう
にしたが、これに限られることはなく、他の位置に設け
るようにすることができる。但し、本実施例における場
合のように同期確立用トラック1bを、磁気ディスク1
の最内周側に設けるようにすると、アーム2aを、それ
がストッパ4によって物理的に固定される位置まで移動
するという簡単な動作制御で、磁気ヘッド2を同期確立
用トラック1bに位置するようにすることができるの
で、同期確立用トラック1bは、磁気ディスク1の最内
周側に設けるのが好ましい。
【0098】
【発明の効果】請求項1に記載のディスク状媒体によれ
ば、少なくとも1つのトラックが、データが記録されな
い、クロックマークからなる同期確立用トラックとして
設けられているので、このディスク状媒体にデータの記
録再生を行う場合に、同期確立用トラックにアクセスす
るようにすることにより、迅速に同期を確立することが
できる。
【0099】請求項2に記載のディスク状媒体によれ
ば、同期確立用トラックが、1周にわたって等間隔に配
置された、所定数のクロックマークと、回転位相の原点
を示す、1周に1つのホームインデックスパターンと、
クロックマークの出現位置を予測するためのユニークパ
ターンとからなるので、さらに迅速に同期を確立するこ
とができる。
【0100】請求項3に記載のディスク状媒体によれ
ば、同期確立用トラック以外の、データが記録されるト
ラックの1周には、同期確立用トラックの1周に配置さ
れたクロックマークの数より少ない数のクロックマーク
が配置されているので、記録容量を増加させることがで
きる。
【0101】請求項4に記載のディスク状媒体によれ
ば、同期確立用トラックが、最内周側に設けられている
ので、同期確立用トラックへ容易にアクセスすることが
できる。
【0102】請求項5に記載のディスク装置によれば、
固定手段によって、再生手段が、ディスク状媒体の同期
確立用トラックに位置するように固定され、クロックマ
ークに対応するクロック再生信号が抽出される。そし
て、そのクロック再生信号に基づいて、生成手段により
クロックが生成される。従って、装置の同期を迅速に確
立することができる。
【0103】請求項6に記載のディスク装置によれば、
抽出手段により抽出されたクロック再生信号に基づい
て、ディスク状媒体の偏心が分析され、生成手段は、ク
ロック再生信号に加えて、ディスク状媒体の偏心量の分
析結果に基づいて、クロックを生成する。従って、クロ
ックをディスク状媒体の偏心に追従させることができ
る。
【0104】請求項7に記載のディスク装置によれば、
PLL回路の同期がはずれたことが検出されると、再生
手段が、固定手段により固定される位置まで移動し、同
期確立用トラック上の情報を再生する。従って、例えば
装置の起動時や、外部振動などにより同期がはずれた場
合などに、装置の同期を、迅速に確立することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のディスク装置を適用した磁気ディスク
装置の一実施例の構成を示すブロック図である。
【図2】図1の磁気ディスク1の構成を示す平面図であ
る。
【図3】図1のPLL回路13のより詳細なブロック図
である。
【図4】磁気ディスク1の偏心を説明する図である。
【図5】磁気ディスク1から抽出されたクロックに対す
る、PLL回路13からのクロックの位相を示すグラフ
である。
【図6】磁気ディスク1のトラックと、磁気ディスク1
の回転中心から所定の半径に位置するように固定された
磁気ヘッド2の軌跡との関係を示す図である。
【図7】図1の偏心量分析部20の他の構成例を示すブ
ロック図である。
【図8】クロック再生信号を示す波形図である。
【図9】図8のクロック再生信号から得られた、クロッ
クマークが観測される時間間隔を示すグラフである。
【図10】図9のクロックマークが観測される時間間隔
から得られた、磁気ディスク1の回転角に対応する偏心
量を示すグラフである。
【図11】図1の偏心量分析部20の他の構成例を示す
ブロック図である。
【図12】クロック再生信号を示す波形図である。
【図13】図12のクロック再生信号から得られた、ク
ロックマークが観測される時間間隔を示すグラフであ
る。
【図14】図13のクロックマークが観測される時間間
隔から得られた、磁気ディスク1の回転角に対応する偏
心量を示すグラフである。
【符号の説明】
1 磁気ディスク 1a データトラック 1b 同期確立用トラック 2 磁気ヘッド 2a アーム 3 モータ 4 ストッパ 5 アンプ 6 A/D変換器 7 ホームインデックス検出回路 8 メモリアクセス部 9 クロック抽出回路 10 偏心量計測回路 11 偏心補正量算出回路 12 記憶部 13 PLL回路 14 CPU 20 偏心量分析部 21a,21b クロックマーク 22a,22b ユニークパターン 31 位相比較器 32 ループフィルタ 33 アナログ加算器 34 スイッチ 35 VCO 36 1/N分周器

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも1つのトラックが、データが
    記録されない、クロックマークからなる同期確立用トラ
    ックとして設けられていることを特徴とするディスク状
    媒体。
  2. 【請求項2】 前記同期確立用トラックは、 1周にわたって等間隔に配置された、所定数の前記クロ
    ックマークと、 回転位相の原点を示す、1周に1つのホームインデック
    スパターンと、 前記クロックマークの出現位置を予測するためのユニー
    クパターンとからなることを特徴とする請求項1に記載
    のディスク状媒体。
  3. 【請求項3】 前記同期確立用トラック以外の、データ
    が記録されるトラックの1周には、前記同期確立用トラ
    ックの1周に配置されたクロックマークの数より少ない
    数のクロックマークが配置されていることを特徴とする
    請求項1または2に記載のディスク状媒体。
  4. 【請求項4】 前記同期確立用トラックは、最内周側に
    設けられていることを特徴とする請求項1乃至3のいず
    れかに記載のディスク状媒体。
  5. 【請求項5】 請求項1乃至4のいずれかに記載のディ
    スク状媒体と、 前記ディスク状媒体に記録された情報を再生する再生手
    段と、 前記再生手段が、前記ディスク状媒体の前記同期確立用
    トラックに位置するように固定する固定手段と、 前記再生手段の出力から、前記クロックマークに対応す
    るクロック再生信号を抽出する抽出手段と、 前記抽出手段により抽出されたクロック再生信号に基づ
    いて、クロックを生成する生成手段とを備えることを特
    徴とするディスク装置。
  6. 【請求項6】 前記抽出手段により抽出されたクロック
    再生信号に基づいて、前記ディスク状媒体の偏心を分析
    する分析手段をさらに備え、 前記生成手段は、前記クロック再生信号に加えて、前記
    分析手段の分析結果に基づいて、前記クロックを生成す
    ることを特徴とする請求項5に記載のディスク装置。
  7. 【請求項7】 前記生成手段は、PLL回路であり、 前記PLL回路の同期がはずれたことを検出する検出手
    段をさらに備え、 前記再生手段は、前記検出手段により前記PLL回路の
    同期がはずれたことが検出されたときには、前記固定手
    段により固定される位置まで移動し、前記同期確立用ト
    ラック上の情報を再生することを特徴とする請求項5ま
    たは6に記載のディスク装置。
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