JPH07130101A - 円盤状記録媒体の記録装置及び円盤状記録媒体の再生装置 - Google Patents

円盤状記録媒体の記録装置及び円盤状記録媒体の再生装置

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JPH07130101A
JPH07130101A JP29451193A JP29451193A JPH07130101A JP H07130101 A JPH07130101 A JP H07130101A JP 29451193 A JP29451193 A JP 29451193A JP 29451193 A JP29451193 A JP 29451193A JP H07130101 A JPH07130101 A JP H07130101A
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JP29451193A
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Inventor
Takayasu Muto
隆保 武藤
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Original Assignee
Sony Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 光磁気ディスク1に所定間隔で記録されてい
るサーボパターンの検出データの位相と合致した位相の
基本クロックを出力するように制御される第1のVCO
32からの基本クロックの位相に、記録再生位置に応じ
て周波数を可変したチャンネルクロックの位相が合致す
るように制御する光磁気ディスク記録再生装置であっ
て、チェックタイミング回路42が所定の間隔で第1,
第2のチェックタイミングパルスを出力し、ロック判定
回路41が、上記2つのパルス間に基本クロックのエッ
ジが存在するか否かを検出する。そして、上記2つのパ
ルス間に基本クロックのエッジが存在した場合に、プロ
セッサ40が記録或いは再生を行うように記録系4或い
は再生系3を制御する。 【効果】 基本クロックの位相にチャンネルクロックの
位相が合ったときに記録再生を行うことができるため、
記録データの正確な記録再生を行うことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、サーボパターンが記録
されている光ディスク,光磁気ディスク,磁気ディスク
等の円盤状記録媒体に記録データの記録を行う、例えば
光ディスク記録再生装置,光磁気ディスク記録再生装
置,磁気ディスク記録再生装置等に設けて好適な円盤状
記録媒体の記録装置及び円盤状記録媒体の再生装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】現在における我が国は、情報化社会と呼
ばれるように様々な情報で満ち溢れている。このため、
大量の情報を記録しておくことができるような大容量の
記憶媒体が必要となり、いわゆる光ディスクが開発され
た。この光ディスクとしては、所望の情報をピットとし
て記録するいわゆるCDや、ディスク上に光磁化膜を形
成し、この光磁化膜に所望の情報を光及び磁気を用いて
記録する光磁気ディスク等が知られている。
【0003】上記光ディスクに所望の情報を記録する場
合、該所望の情報をサンプリングして記録データを形成
し、この記録データを上記光ディスクに記録するように
なっている。また、この光ディスクに記録された記録デ
ータを再生する場合、上記光ディスクから読み出された
記録信号をサンプリングして再生し、この再生データを
出力するようになっている。
【0004】このため、上記記録される記録データ及び
再生される再生データを正確なものとするためには、記
録再生時に用いるサンプリングクロックであるチャンネ
ルクロックの位相を正確なものとする必要がある。
【0005】ここで、従来、図3に示すように、光磁気
ディスク100上の再生位置に応じてチャンネルクロッ
クの周波数を可変して記録データの再生を行うような光
磁気ディスク記録装置が知られている。
【0006】すなわち、この光磁気ディスク記録装置
は、記録データの記録を行う記録モードとなる前に、上
記サーボパターンの検出を行い、正確な位相の基本クロ
ックを形成するサーボパターン検出モードとなる。
【0007】このサーボパターン検出モードとなると、
上記光磁気ディスク100がスピンドルモータ102に
より、例えば角速度一定で回転駆動され、光学系103
により上記光磁気ディスク1上の記録データが上記サー
ボパターンとともに再生される。この再生信号は、R/
Wアンプ104により増幅され、チャンネルクロック形
成回路102内のA/D変換器107に供給される。
【0008】上記A/D変換器107には、第1の電圧
可変型発振器(第1のVCO)113からの、自走周波
数の基本クロックが供給されている。上記A/D変換器
107は、この基本クロックにより上記再生信号をA/
D変換することにより再生データを形成し、これをサー
ボパターン検出回路109及び位相誤差検出回路106
内のデータラッチ回路107に供給する。
【0009】上記サーボパターンは、図4に示すように
上記光磁気ディスク1上に所定間隔で設けられているサ
ーボエリア(Servo Area)内に記録されている。具体的
には、上記サーボパターンは、記録トラック(TR)上
に形成されるクロックピット201から所定間隔置い
て、該記録トラックに対して内周側及び外周側に偏位し
た一対のウォブルピット200を形成してなっている。
【0010】上記サーボパターン検出回路109には、
このサーボパターンが予め記憶されている。上記サーボ
パターン検出回路109は、この予め記憶されているサ
ーボパターンと、上記再生データとを比較することによ
り、上記再生データ中のサーボパターンを検出し、この
サーボパターン検出データをタイミング発生器110に
供給する。
【0011】上記タイミング発生器110には、上記第
1のVCO113からの基本クロックが供給されてお
り、この基本クロックをカウントするようになってい
る。上記タイミング発生器110は、上記サーボパター
ン検出データが供給された時点でカウント値をクリア
し、再度上記基本クロックのカウントを開始する。そし
て、このカウント値が所定値となったとき、すなわち、
上記データラッチ回路107において、上記再生データ
中のサーボパターンをラッチできるようなタイミングで
上記データラッチ回路107にデータラッチパルスを供
給する。
【0012】上記データラッチ回路107は、図5に示
すように上記データラッチパルスによりサーボパターン
の再生データをラッチし、上記クロックピット201の
ラッチデータb0〜b2、上記ウォブルピット200の
ラッチデータa0〜a2,c0〜c2、何のデータも記
録されない領域であり、サーボパターンとデータセグメ
ントとの間の領域である上記図4に示すミラー部のラッ
チデータd0を形成し、これらを位相誤差形成回路10
8に供給する。
【0013】上記位相誤差形成回路108は、上記一対
のウォブルピット200及びクロックピット201の再
生データの各波形は左右対象であることから、該各波形
の中心点のラッチデータである図5中a0点,b0点,
c0点より前後1基本クロック離れた両肩のラッチデー
タである同図中a1点,a2点,b1点,b2点,c1
点,c2点のレベル差に基づいて以下の式1により、上
記サーボパターンの再生データに対する上記基本クロッ
クの位相誤差を検出し、これを位相誤差検出データとし
てD/A変換器111に供給する。
【0014】 位相誤差データ=〔(a2−a1)+(c2−c1)〕/2・・・式1
【0015】なお、上記サーボパターンのラッチデータ
a0〜a2,b0〜b2,c0〜c2、及び、ミラー部
のラッチデータd0は、図示はしていないが、各部が行
う以下の式2〜式6に示す演算式により、トラッキング
エラー信号の形成、トラック中心から±1/4以内、す
なわち、上記a0とc0の和の1/2が上記b0よりも
小さくなるとハイレベルとなる信号であるトラッキング
ポラリティ信号(TPOL)の形成、トラック中心から
±1/8トラック以上外れると、すなわち、上記a0又
はc0のレベルがb0のレベルよりも大きくなるとハイ
レベルとなる信号である1/8オフトラック信号の形
成,ウォブルピットの平均レベルの検出信号の形成、及
び、上記ミラー部のレベル検出信号の形成等に用いられ
る。
【0016】 トラッキングエラー信号=c0−a0・・・式2
【0017】 1/8オフトラック信号=[(b0<a0)∨(b0<c0)]・・・式3
【0018】 TPOL=b0>〔(a0+c0)/2〕・・・式4
【0019】 ウォブルピットの平均レベルの検出信号=(a0+c0)/2・・式5
【0020】 ミラー部のレベル検出信号=d0・・・式6
【0021】上記D/A変換器111は、上記位相誤差
検出データをアナログ化し位相誤差検出信号を形成し、
これを位相補償回路112に供給する。
【0022】上記位相補償回路112は、例えばローパ
スフィルタ等で構成されており、上記位相誤差検出信号
の高域ノイズ成分を除去して該位相誤差検出信号の位相
補償を行い、これを上記第1のVCO113に供給す
る。
【0023】上記VCO113は、上記位相誤差検出信
号に応じて、出力する基本クロックの位相を可変し、こ
れを上記A/D変換器107に期間する。
【0024】上記光磁気ディスク記録装置の上記基本ク
ロックを形成する部分は、いわゆるフェーズ・ロックド
・ループ(PLL)の構成となっており、上記サーボパ
ターンの再生データの位相に同期した位相の基本クロッ
クを出力するようになっている。
【0025】上記光磁気ディスク記録装置は、上記サー
ボパターンの再生データの位相に同期した位相の基本ク
ロックが出力できるようになると、すなわち、サーボパ
ターンの再生データの位相の引き込みが終了すると、こ
のサーボパターン検出モードを終了し、上記光磁気ディ
スク100に記録データを記録する記録モードとなる。
【0026】なお、この記録モード時においても、上記
光磁気ディスク100に記録されているサーボパターン
が上記光学系103により読み出され、このサーボパタ
ーンの再生信号が上述のように上記R/Wアンプ104
を介してA/D変換器105を介して位相誤差検出回路
106に供給される。そして、この位相誤差検出回路1
06において形成された位相誤差検出データにより上記
第1のVCO113が駆動され、基本クロックの位相が
繰り返し可変制御される。
【0027】まず、この再生モードとなると、上記第1
のVCO113からの基本クロックが1/M分周器11
4に供給される。上記1/M分周器114は、上記基本
クロックをM分周(例えば8分周)し、これを位相比較
器115に供給する。
【0028】一方、上記光磁気ディスク100の記録位
置は、図6に示すように光磁気ディスク100の外周側
から内周側へ半径方向に向かって例えば9つのゾーン
(Zone0〜Zone8)が割り当てられており、上
記プロセッサ119は、上記光磁気ディスク100上に
おける光学系103の位置を検出することにより記録位
置を検出し、これを示す位置検出データをゾーン設定レ
ジスタ120に供給する。
【0029】上記ゾーン設定レジスタ120は、上記位
置検出データをN分周比設定回路121に供給する。上
記N分周比設定回路121は、上記位置検出データに基
づいて分周比Nを決定し、この分周比となるように1/
N分周器118を制御する。
【0030】上記1/N分周器118には、第2のVC
O117からのチャンネルクロックが供給されており、
このチャンネルクロックを上記N分周比設定回路121
により設定された分周比でN分周し、これを上記位相比
較器115に供給する。
【0031】上記位相比較器115は、上記M分周され
た基本クロックと、上記再生位置に応じてN分周された
チャンネルクロックとの位相誤差を検出し、この位相誤
差検出データをローパスフィルタ(LPF)116に供
給する。上記LPF116は、上記位相誤差データの高
域ノイズを除去し、これを第2のVCO117に供給す
る。
【0032】上記第2のVCO117は、上記位相誤差
検出データで示される位相誤差を零とするような位相の
チャンネルクロックを出力する。これにより、上記基本
クロックを上記記録位置に応じてN/M倍して、該記録
位置に応じたチャンネルクロックを形成することができ
る。このチャンネルクロックは、変調回路122に供給
される。
【0033】上記変調回路122には、入力端子123
を介して記録データが供給されている。上記変調回路1
22は、上記第2のVCO117からのチャンネルクロ
ックに基づいて、上記記録データに変調処理を施し、こ
れを記録ヘッド124に供給する。上記記録ヘッド12
4は、上記記録データに応じた磁界を上記光磁気ディス
ク100に印加する。この磁界の印加された箇所には、
光学系からの記録用の強いレーザビームが照射されてい
る。このため、上記レーザビームの照射された箇所は、
いわゆるキュリー温度まで熱っせられ保磁力が無くな
る。従って、上記レーザビームの照射された箇所の磁界
が上記記録ヘッド124からの磁界に応じて反転し、記
録データが記録されることとなる。
【0034】上述のように、上記チャンネルクロック
は、上記記録位置に応じて可変されたものである。この
ため、上記記録位置に応じた記録データの記録を行うこ
とができる。
【0035】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上述の光磁気
ディスク記録装置は、上記光磁気ディスク100上の記
録位置が変わったときに、該変わった記録位置に応じて
チャンネルクロックを可変できないうちに記録が行われ
てしまうと、正確な記録を行うことができない問題があ
る。
【0036】上記記録位置に応じたチャンネルクロック
が形成されたか否かを判別する方法として、上記位相比
較器115からの位相誤差検出データを比較器において
閾値と比較して、該位相誤差検出データのレベルか閾値
以下であった場合に、上記記録位置に応じたチャンネル
クロックが形成できたとして記録を行う方法が考えられ
る。しかし、1チャンネルクロック程度の位相誤差検出
データのレベルは10〜数10mV程度であるため、上
記比較器においてノイズであると判断されてしまう。従
って、この方法では、上記チャンネルクロックの位相誤
差を1チャンネルクロック以内の正確さに抑えることは
できない。
【0037】また、上述の光磁気ディスク記録装置は、
記録中に、例えば外乱等により上記記録位置に応じたチ
ャンネルクロックが出力されなくなったときでも記録を
継続してしまうため、不正確な記録が行われてしまう問
題があった。
【0038】本発明は、上述の問題点に鑑みてなされた
ものであり、記録位置に応じた正確なチャンネルクロッ
クを形成してから記録を行うことができ、記録中に上記
記録位置に応じたチャンネルクロックが出力されなくな
ったときには記録を停止して不正確な記録を防止するこ
とができるような円盤状記録媒体の記録装置、及び、再
生位置に応じた正確なチャンネルクロックを形成してか
ら再生を行うことができるような円盤状記録媒体の再生
装置の提供を目的とする。
【0039】
【課題を解決するための手段】本発明に係る円盤状記録
媒体の記録装置は、外周側から内周側に半径方向に向か
って複数の領域に分割した円盤状記録媒体を角速度一定
で回転駆動して得られる再生信号から、上記円盤状記録
媒体に所定の間隔で設けられているサーボパターンを検
出し、このサーボパターンの検出データに対する基本ク
ロックの位相誤差を零とするような位相の基本クロック
が出力されるように基本クロック形成手段を制御する。
そして、上記サーボパターンが検出されるタイミングで
カウント値がクリアされる第1のカウント手段で上記基
本クロックをMカウントすることにより該基本クロック
をM分周(Mは自然数)し、上記円盤状記録媒体上の記
録を行う領域に応じて分周比N(Nは自然数)が設定さ
れる第2のカウント手段で上記チャンネルクロックをN
カウントすることにより該チャンネルクロックをN分周
し、上記M分周した基本クロックの位相と上記N分周し
たチャンネルクロックの位相との位相誤差を検出し、こ
の位相誤差を零とするようなチャンネルクロックが出力
されるようにチャンネルクロック形成手段を制御し、こ
のチャンネルクロックを用いて記録手段が上記円盤状記
録媒体に記録データを記録する円盤状記録媒体の記録装
置であって、上記N分周されたチャンネルクロックをカ
ウントし、このカウント値が所定カウント値となったと
きに異なるタイミングで第1,第2のチェックタイミン
グパルスを出力するチェックタイミングパルス出力手段
と、上記チェックタイミングパルス出力手段からの第1
のチェックタイミングパルスが供給され、次に上記第2
のチェックタイミングパルスが供給されるまでの間に、
上記M分周された基本クロックのエッジが存在するか否
かを検出し、上記2つのチェックタイミングパルスの間
に上記基本クロックのエッジの存在を検出した場合にロ
ック検出情報を出力するロック検出手段と、上記円盤状
記録媒体上の記録を行う領域が変わった場合、上記記録
データの記録を一旦停止するように上記記録手段を制御
し、上記ロック検出手段からのロック検出情報が供給さ
れたときに、記録を再開するように上記記録手段を制御
する制御手段とを有することを特徴として上述の課題を
解決する。
【0040】また、本発明に係る円盤状記録媒体の記録
装置は、上記制御手段は、記録データの記録中に、上記
ロック検出手段からのロック検出情報が供給されなくな
ったときには、記録を停止するように上記記録手段を制
御し、上記ロック検出手段からのロック検出情報が供給
されるようになったときに記録を再開するように上記記
録手段を制御することを特徴として上述の課題を解決す
る。
【0041】また、本発明に係る円盤状記録媒体の再生
装置は、外周側から内周側に半径方向に向かって複数の
領域に分割した円盤状記録媒体を角速度一定で回転駆動
して得られる再生信号から、上記円盤状記録媒体に所定
の間隔で設けられているサーボパターンを検出し、この
サーボパターンの検出データに対する基本クロックの位
相誤差を零とするような位相の基本クロックが出力され
るように基本クロック形成手段を制御する。そして、上
記サーボパターンが検出されるタイミングでカウント値
がクリアされる第1のカウント手段で上記基本クロック
をMカウントすることにより該基本クロックをM分周
(Mは自然数)し、上記円盤状記録媒体上の再生を行う
領域に応じて分周比N(Nは自然数)が設定される第2
のカウント手段で上記チャンネルクロックをNカウント
することにより該チャンネルクロックをN分周し、上記
M分周した基本クロックの位相と上記N分周したチャン
ネルクロックの位相との位相誤差を検出し、この位相誤
差を零とするようなチャンネルクロックが出力されるよ
うにチャンネルクロック形成手段を制御し、このチャン
ネルクロックを用いて再生手段が上記円盤状記録媒体に
記録された記録データを再生する円盤状記録媒体の再生
装置であって、上記N分周されたチャンネルクロックを
カウントし、このカウント値が所定カウント値となった
ときに異なるタイミングで第1,第2のチェックタイミ
ングパルスを出力するチェックタイミングパルス出力手
段と、上記チェックタイミングパルス出力手段からの第
1のチェックタイミングパルスが供給され、次に上記第
2のチェックタイミングパルスが供給されるまでの間
に、上記M分周された基本クロックのエッジが存在する
か否かを検出し、上記2つのチェックタイミングパルス
の間に上記基本クロックのエッジの存在を検出した場合
にロック検出情報を出力するロック検出手段と、上記円
盤状記録媒体上の再生を行う領域が変わった場合、上記
記録データの再生を一旦停止するように上記再生手段を
制御し、上記ロック検出手段からのロック検出情報が供
給されたときに、再生を再開するように上記再生手段を
制御する制御手段とを有することを特徴として上述の課
題を解決する。
【0042】
【作用】本発明に係る円盤状記録媒体の記録装置は、外
周側から内周側に半径方向に向かって複数の領域に分割
した円盤状記録媒体を角速度一定で回転駆動して得られ
る再生信号から、上記円盤状記録媒体に所定の間隔で設
けられているサーボパターンを検出し、このサーボパタ
ーンの検出データに対する基本クロックの位相誤差を零
とするような位相の基本クロックが出力されるように基
本クロック形成手段を制御する。
【0043】そして、上記サーボパターンが検出される
タイミングでカウント値がクリアされる第1のカウント
手段で上記基本クロックをMカウントすることにより該
基本クロックをM分周(Mは自然数)し、上記円盤状記
録媒体上の記録を行う領域に応じて分周比N(Nは自然
数)が設定される第2のカウント手段で上記チャンネル
クロックをNカウントすることにより該チャンネルクロ
ックをN分周し、上記M分周した基本クロックの位相と
上記N分周したチャンネルクロックの位相との位相誤差
を検出し、この位相誤差を零とするようなチャンネルク
ロックが出力されるようにチャンネルクロック形成手段
を制御する。
【0044】これにより、上記チャンネルクロック形成
手段からは、上記基本クロックを、上記円盤状記録媒体
の現在の記録領域に応じた周波数となるようにN/M倍
することにより形成されたチャンネルクロックが出力さ
れることとなる。このチャンネルクロックを用いて記録
手段が上記円盤状記録媒体に記録データを記録する。
【0045】ここで、チェックタイミングパルス出力手
段は、上記N分周されたチャンネルクロックをカウント
し、このカウント値が所定カウント値となったときに異
なるタイミングで第1,第2のチェックタイミングパル
スを出力する。
【0046】具体的には、上記チェックタイミングパル
ス出力手段は、上記カウント値が所定カウント値となる
と、第1のチェックタイミングパルスを出力し、この第
1のチェックタイミングパルスの出力から、例えば上記
N分周前のチャンネルクロックの1クロック分の時間を
おいて第2のチェックタイミングパルスを出力する。こ
の第1,第2のチェックタイミングパルスは、ロック検
出手段に供給される。なお、この各チェックタイミング
パルスが出力される間隔は、得たい精度に応じて任意に
設定すればよい。
【0047】上記ロック検出手段は、上記第1のチェッ
クタイミングパルスが供給され、次に上記第2のチェッ
クタイミングパルスが供給されるまでの間に、上記M分
周された基本クロックのエッジが存在するか否かを検出
する。そして、上記2つのチェックタイミングパルスの
間に上記基本クロックのエッジの存在を検出した場合に
ロック検出情報を制御手段に供給する。
【0048】上述のように、上記第1,第2のチェック
タイミングパルスが出力される間隔は、例えば上記N分
周前のチャンネルクロックの1クロック分の間隔であ
る。従って、上記ロック検出手段において、この間隔内
に上記基本クロックのエッジが存在するか否かを検出す
ることにより、上記チャンネルクロックの位相誤差を上
記1クロック内の精度で補正することができる。
【0049】上記制御手段は、上記円盤状記録媒体上の
記録を行う領域が変わった場合、上記記録データの記録
を一旦停止するように上記記録手段を制御する。そし
て、上記ロック検出手段からのロック検出情報が供給さ
れたときに、記録を再開するように上記記録手段を制御
する。
【0050】これにより、記録位置に応じた正確なチャ
ンネルクロックが形成されてから記録を行うことがで
き、該記録位置に応じた正確な記録を行うことができ
る。
【0051】次に、本発明に係る円盤状記録媒体の記録
装置は、上記制御手段は、記録データの記録中に、上記
ロック検出手段からのロック検出情報が供給されなくな
ったときには、記録を停止するように上記記録手段を制
御する。
【0052】上記ロック検出手段からのロック検出情報
が供給されなくなるということは、上記第1,第2のチ
ェックタイミングパルスが出力される間隔内に上記基本
クロックのエッジが存在していないこと、すなわち、上
記チャンネルクロックが記録位置に対応していないこと
を示している。従って、このときに上記記録を停止する
ことにより、誤ったチャンネルクロックで不正確な記録
が行われてしまうことを防止することができる。
【0053】上記制御手段は、上記記録を停止した後
に、上記ロック検出手段からロック検出情報が供給され
るまで待ち状態となる。そして、上記ロック検出手段か
らロック検出情報が供給されるようになったときに記録
を再開するように上記記録手段を制御する。これによ
り、再度、記録位置に応じた正確なチャンネルクロック
で記録を再開することができる。
【0054】次に、本発明に係る円盤状記録媒体の再生
装置は、外周側から内周側に半径方向に向かって複数の
領域に分割した円盤状記録媒体を角速度一定で回転駆動
して得られる再生信号から、上記円盤状記録媒体に所定
の間隔で設けられているサーボパターンを検出し、この
サーボパターンの検出データに対する基本クロックの位
相誤差を零とするような位相の基本クロックが出力され
るように基本クロック形成手段を制御する。
【0055】そして、上記サーボパターンが検出される
タイミングでカウント値がクリアされる第1のカウント
手段で上記基本クロックをMカウントすることにより該
基本クロックをM分周(Mは自然数)し、上記円盤状記
録媒体上の再生を行う領域に応じて分周比N(Nは自然
数)が設定される第2のカウント手段で上記チャンネル
クロックをNカウントすることにより該チャンネルクロ
ックをN分周し、上記M分周した基本クロックの位相と
上記N分周したチャンネルクロックの位相との位相誤差
を検出し、この位相誤差を零とするようなチャンネルク
ロックが出力されるようにチャンネルクロック形成手段
を制御する。
【0056】これにより、上記チャンネルクロック形成
手段からは、上記基本クロックを、上記円盤状記録媒体
の現在の再生領域に応じた周波数となるようにN/M倍
することにより形成されたチャンネルクロックが出力さ
れることとなる。このチャンネルクロックを用いて再生
手段が上記円盤状記録媒体から記録データを再生する。
【0057】ここで、チェックタイミングパルス出力手
段は、上記N分周されたチャンネルクロックをカウント
し、このカウント値が所定カウント値となったときに異
なるタイミングで第1,第2のチェックタイミングパル
スを出力する。
【0058】具体的には、上記チェックタイミングパル
ス出力手段は、上記カウント値が所定カウント値となる
と、第1のチェックタイミングパルスを出力し、この第
1のチェックタイミングパルスの出力から、例えば上記
N分周前のチャンネルクロックの1クロック分の時間を
おいて第2のチェックタイミングパルスを出力する。こ
の第1,第2のチェックタイミングパルスは、ロック検
出手段に供給される。なお、この各チェックタイミング
パルスが出力される間隔は、得たい精度に応じて任意に
設定すればよい。
【0059】上記ロック検出手段は、上記第1のチェッ
クタイミングパルスが供給され、次に上記第2のチェッ
クタイミングパルスが供給されるまでの間に、上記M分
周された基本クロックのエッジが存在するか否かを検出
する。そして、上記2つのチェックタイミングパルスの
間に上記基本クロックのエッジの存在を検出した場合に
ロック検出情報を制御手段に供給する。
【0060】上述のように、上記第1,第2のチェック
タイミングパルスが出力される間隔は、例えば上記N分
周前のチャンネルクロックの1クロック分の間隔であ
る。従って、上記ロック検出手段において、この間隔内
に上記基本クロックのエッジが存在するか否かを検出す
ることにより、上記チャンネルクロックの位相誤差を上
記1クロック内の精度で補正することができる。
【0061】上記制御手段は、上記円盤状記録媒体上の
再生を行う領域が変わった場合、上記記録データの再生
を一旦停止するように上記再生手段を制御する。そし
て、上記ロック検出手段からのロック検出情報が供給さ
れたときに、再生を再開するように上記再生手段を制御
する。
【0062】これにより、再生位置に応じた正確なチャ
ンネルクロックが形成されてから再生を行うことがで
き、該再生位置に応じた正確な再生を行うことができ
る。
【0063】
【実施例】以下、本発明に係る円盤状記録媒体の記録装
置及び円盤状記録媒体の再生装置の好ましい実施例につ
いて図面を参照しながら説明する。
【0064】まず、本発明に係る円盤状記録媒体の記録
装置及び円盤状記録媒体の再生装置は、図1に示すよう
に円盤状記録媒体である光磁気ディスク1に所望の記録
データの記録再生を行う光磁気ディスク記録再生装置に
適用することができる。
【0065】この第1の実施例に係る光磁気ディスク記
録再生装置は、図1中点線で囲んだチャンネルクロック
形成装置2と、上記チャンネルクロック形成装置2を用
いた円盤状記録媒体の再生装置である図中一点鎖線で囲
んだ再生系3と、上記チャンネルクロック形成装置2を
用いた記録装置である図中二点鎖線で囲んだ記録系4と
で構成されている。
【0066】上記光磁気ディスク1には、図4に示すよ
うに、同心円状に形成されるトラックTRの中心から内
周側及び外周側に遷移している一対のウォブルピット2
00、及び、上記トラックTRの中心且つ上記一対のウ
ォブルピット200の中間に位置するクロックピット2
01からなるサーボパターンが予め記録されているサー
ボエリア(Servo Area)が所定の間隔で配置されてい
る。なお、上記サーボパターンは、例えば一周に960
個の割合で設けられている。また、上記サーボパターン
は、いわゆるユニークパターンではない。
【0067】また、上記光磁気ディスク1の上記サーボ
エリア以外のエリアは、データエリアとなっており、こ
のデータエリアに、磁気光学効果を利用して同期デー
タ,アドレスデータ、音声データ等が交互に記録され、
この同期データやアドレスデータに基づいて音声データ
の管理が行われるようになっている。すなわち、上記同
期データにより、例えば所定単位で音声データが記録さ
れているセグメントの同期をとり、アドレスデータによ
って記録データがフレーム単位やセクタ単位で記録再生
されるようになっている。
【0068】なお、この場合、上記サーボパターンのみ
がピットで記録されており、記録データは光磁気記録す
るような上記光磁気ディスク1を用いることとしたが、
上記サーボパターン及び記録データの一部が予めピット
で記録されており、残りの領域に所望の記録データを光
磁気記録する、一部の領域がROM領域となっているよ
うな光磁気ディスクを用いるようにしてもよい。
【0069】また、上記光磁気ディスク1の記録再生領
域には、図6に示すように外周側から内周側に向かって
半径方向に、9つの記録再生領域(Zone0〜Zon
e8)が割り付けられている。本実施例に係る光磁気デ
ィスク記録再生装置は、後に説明するが、このゾーンに
応じてチャンネルクロックを可変して記録再生を行うよ
うになっている。
【0070】上記記録系4は、上記チャンネルクロック
形成装置2と、上記光磁気ディスク1を例えば角速度一
定で回転駆動するスピンドルモータ5と、上記チャンネ
ルクロック形成装置2からのチャンネルクロックのタイ
ミングで、記録データに所定の変調を施す変調回路6
と、磁気ヘッド7を駆動するドライバ8と、上記光磁気
ディスク1にレーザビームを照射する光学系9と、上記
光学系9からの再生信号を増幅し、ピット信号を形成し
て出力するR/Wアンプ10とで構成されている。
【0071】なお、上記磁気ヘッド7,ドライバ8,光
学系9及び変調回路6で記録手段を構成している。
【0072】上記再生系3は、上記スピンドルモータ5
と、上記光学系9と、上記R/Wアンプ10と、上記チ
ャンネルクロック形成装置2と、上記光学系9により再
生された記録データを上記チャンネルクロック形成装置
2からのチャンネルクロックのタイミングで復調する復
調回路11とで構成されている。
【0073】なお、上記光学系9及び復調回路11で再
生手段を構成している。
【0074】上記チャンネルクロック形成装置2は、い
わゆるフェーズ・ロックド・ループ(PLL)構成とな
っており、具体的には、上記R/Wアンプ10からのピ
ット信号をチャンネルクロックによりサンプリングして
デジタル化しピットデータを形成して出力するA/D変
換器20と、上記A/D変換器20からのピットデータ
に基づいてサーボパターンの検出データに対するチャン
ネルクロックの位相誤差を検出して位相誤差検出データ
を出力する位相データ形成回路21と、上記A/D変換
器20からのピットデータから上記サーボパターンの再
生データを形成して出力するパルス検出器24と、サー
ボパターンが予め記憶されており、このサーボパターン
に基づいて上記サーボパターンの再生データからサーボ
パターンを検出するサーボパターン検出器25とを有し
ている。
【0075】なお、上記位相データ形成回路21は、上
記ピットデータを後に説明するタイミングパルスにより
ラッチするデータラッチ回路22と、上記データラッチ
回路22によりラッチされたピットデータに基づいて後
に説明する所定の演算を行い上記位相誤差を検出する位
相生成器23とで構成されている。
【0076】また、上記チャンネルクロック形成装置2
は、上記サーボパターン検出器25からのサーボパター
ン検出データをトリガとしてリセットされ、上記チャン
ネルクロックを所定数カウントすることにより次のセグ
メントのサーボパターンを検出するための第1のウイン
ドウパルスを形成して出力するカウンタ26と、上記カ
ウンタ26からの第1のウインドウパルス、又は、以下
に説明する第2のウインドウパルス内に上記サーボパタ
ーン検出データが入ったか否かを検出し、上記サーボパ
ターンの検出データの位相の引き込みが行われたか否か
を検出するロック/アンロック検出回路27とを有して
いる。
【0077】また、上記チャンネルクロック形成装置2
は、上記ロック/アンロック検出回路27において、上
記第1のウインドウパルスにより示されるウインドウ内
で上記サーボパターンが検出された場合、この検出デー
タでリセットされ、上記チャンネルクロックのカウント
を開始するセグメント内カウンタ28と、上記セグメン
ト内カウンタ28からのカウント値に応じて第2のウイ
ンドウパルスを形成して上記ロック/アンロック検出回
路27に供給し、上記カウント値に応じてラッチパルス
を形成して上記データラッチ回路22に供給するととも
に、上記サーボパターンが検出されるタイミングで同期
クリアパルスを出力するタイミング発生器29とを有し
ている。
【0078】また、上記チャンネルクロック形成装置2
は、上記位相生成器23からの位相誤差検出データをア
ナログ化して出力するD/A変換器30と、上記D/A
変換器30からの位相誤差検出信号の位相を補償して出
力する例えばローパスフィルタ(LPF)である位相補
償回路31と、上記位相補償回路31からの位相誤差検
出信号に基づいて位相を可変した基本クロックを形成し
て上記A/D変換器20,カウンタ26及びセグメント
内カウンタ28に供給する基本クロック形成手段である
第1の電圧可変型発振器(VCO)32とを有してい
る。
【0079】また、上記チャンネルクロック形成装置2
は、上記タイミング発生器29からの同期クリアパルス
によりカウント値がリセットされ、上記基本クロックを
Mカウントすることにより該基本クロックをM分周(M
は自然数であり、例えば8)して出力する1/8分周回
路33と、記録或いは再生を行う上記光磁気ディスク1
上のゾーンを検出し、このゾーン検出データを出力する
プロセッサ40と、上記プロセッサ40からのゾーン検
出データに応じてチャンネルクロックの分周比を設定す
るゾーン設定レジスタ39及びN分周比設定回路38
と、上記N分周比設定回路38で設定された分周比でチ
ャンネルクロックをNカウントし、このカウント値を出
力するとともに、該チャンネルクロックをN分周(Nは
自然数)して出力する1/N分周回路37とを有してい
る。
【0080】また、上記チャンネルクロック形成装置2
は、上記1/8分周された基本クロック及び上記N分周
されたチャンネルクロックの位相誤差を検出して位相誤
差検出データを出力する位相比較器34と、上記位相比
較器34からの位相誤差検出データの高域ノイズ成分を
除去するローパスフィルタ(LPF)35と、上記LP
F35からの位相誤差検出データで示される位相誤差を
零とするような位相のチャンネルクロックを形成し、こ
のチャンネルクロックを上記変調回路6及び復調回路1
1に供給する第2のVCO36とを有している。
【0081】また、上記チャンネルクロック形成装置2
は、上記1/N分周回路37からのカウント値をデコー
トし、所定のカウント値となったときに所定の間隔で第
1,第2のチェックタイミングパルスを出力するチェッ
クタイミング回路42と、上記チェックタイミング回路
42から第1のチェックタイミングパルスが供給され、
次に第2のチェックタイミングパルスが供給されるまで
の間に上記1/8分周回路33からの基本クロックのエ
ッジが存在した場合に例えばハイレベルのデータである
ロック検出データを出力するロック判定回路41とを有
している。
【0082】また、上記チャンネルクロック形成装置2
は、記録時に例えばハイレベルのデータを出力するデー
タ制御回路43と、上記ロック判定回路41からのロッ
ク検出データ及び上記データ制御回路43からハイレベ
ルのデータが供給されているときにのみ書き込みを行う
ように上記光学系9を制御するANDゲート44とを有
している。
【0083】次に、このような構成を有する本実施例に
係る光磁気ディスク記録再生装置の動作説明をする。
【0084】まず、上記光磁気ディスク記録再生装置
は、記録データの記録再生に先立って、上記チャンネル
クロック形成装置2において上記サーボパターンの検出
データの位相と基本クロックの位相との合わせ込みを行
うサーボパターン検出モードとなる。
【0085】このサーボパターン検出モードとなると、
上記光磁気ディスク記録再生装置は、上記スピンドルモ
ータ5を例えば角速度一定で回転駆動する。これによ
り、上記光磁気ディスク1が、上記スピンドルモータ5
の回転に連れて回転駆動される。上記光学系9は、上記
回転駆動される光磁気ディスク1に再生用の弱いレーザ
ビームを照射して、その戻り光を検出する。そして、こ
の戻り光を光電変換することにより、該光磁気ディスク
1上に記録されている上記サーボパターン及び記録デー
タを再生し、これらの再生信号をピット信号としてR/
Wアンプ10に供給する。
【0086】上記R/Wアンプ10は、上記ピット信号
を所定の利得で増幅してA/D変換器20に供給する。
上記A/D変換器20には、上記第1のVCO32から
の基本クロックが供給されている。上記A/D変換器2
0は、この基本クロックにより上記ピット信号をサンプ
リングしデジタル化してピットデータを形成し、これを
データラッチ回路22及びパルス検出器24に供給す
る。
【0087】上記パルス検出器24は、上記ピットデー
タからサーボパターンの再生データを形成し、これをサ
ーボパターン検出器25に供給する。
【0088】上記サーボパターン検出器25には、上記
光磁気ディスク1上に形成されたサーボパターンと同じ
パターンのデータが予め記憶されている。上記サーボパ
ターン検出器25は、予め記憶された上記サーボパター
ンと同じパターンのデータと上記サーボパターンの再生
データとを比較し、上記サーボパターンが検出されたと
きに例えばハイレベルとなるサーボパターン検出パルス
をカウンタ26及びロック/アンロック検出回路27に
供給する。
【0089】上記カウンタ26には、上記第1のVCO
32からの基本クロックが供給されている。上記カウン
タ26は、上記サーボパターン検出パルスをトリガとし
てカウント値をリセットする。そして、上記リセットし
た時刻より新たに上記基本クロックをカウントする。
【0090】ここで、上記第1のVCO32から出力さ
れる基本クロックが正確な位相であれば、1セグメント
の再生時間、すなわち、上記ロック/アンロック検出回
路27にハイレベルのサーボパターン検出パルスが供給
されてから、次にハイレベルのサーボパターン検出パル
スが供給されるまでの時間は、例えば296基本クロッ
ク分の時間となっている。このことから、上記カウンタ
26は、次にハイレベルのサーボパターン検出パルスが
上記ロック/アンロック検出回路27に供給される時間
をカウントにより予測し、この予測した時刻である、上
記カウント値が296となったときに第1のウインドウ
パルスを形成して上記ロック/アンロック検出回路27
に供給する。
【0091】上記ロック/アンロック検出回路27は、
上記第1のウインドウパルスが供給されたときに上記ハ
イレベルのサーボパターン検出パルスが供給されると、
ハイレベルのパルスをセグメント内カウンタ28に供給
する。
【0092】上記セグメント内カウンタ28には、上記
カウンタ26と同様に上記第1のVCO32からの基本
クロックが供給されている。上記セグメント内カウンタ
28は、上記ロック/アンロック検出回路27からのハ
イレベルのパルスをトリガとしてカウント値をリセット
する。そして、上記リセットした時刻より新たに上記基
本クロックをカウントし、このカウント値をタイミング
発生器29に供給する。
【0093】上記タイミング発生器29は、上記セグメ
ント内カウンタ28から供給されるカウント値が、例え
ば277クロック,278クロック,279クロック、
及び、282クロック,283クロック,284クロッ
ク、及び、287クロック,288クロック,289ク
ロックとなったときに、それぞれハイレベルとなるラッ
チパルスを形成し、これらを上記データラッチ回路22
に供給する。
【0094】ここで、上記サーボパターンは、図4に示
すように、一対のウォブルピット200、及び、該一対
のウォブルピット200の中間で上記トラックTRの中
心に位置するクロックピット201により形成されてお
り、該サーボパターンの再生データの波形は、上記図5
に示すように、上記クロックピット201の波形を中心
として、該クロックピット201の波形よりもレベルの
低い上記ウォブルピット200の波形が該クロックピッ
ト201の波形の両脇に存在するような波形となる。
【0095】上記データラッチ回路22は、上記セグメ
ント内カウンタ28からのカウント値が、例えば277
〜279、282〜284、287〜289となったと
きに、それぞれ供給されるラッチパルスにより、上記A
/D変換器20からの再生データをラッチすることによ
り、上記図5に示すようなサーボパターンの波形をラッ
チし、同図中に示す点a1,a0,a2、b1,b0,
b2、c1,c0,c2,d0のラッチデータを形成
し、この各ラッチデータを位相生成器23に供給する。
【0096】上記位相生成器23は、このようなサーボ
パターンの再生データが供給されると、上記3つの波形
の左右の対象性を利用して、各波形の中心点である上記
図5中a0点,b0点,c0点より前後1基本クロック
分離れた両肩の点である図中a1点,a2点,b1点,
b2点,c1点,c2点のレベル差に基づいて以下の式
7により、上記サーボパターンの再生データに対する上
記基本クロックの位相誤差を検出し、これを位相誤差検
出データとして上記D/A変換器30に供給する。
【0097】 位相誤差検出データ=〔(a2−a1)+(c2−c1)〕/2・・・式7
【0098】なお、このサーボパターンの再生データ
は、図示はしていないが、各部が行う以下の式8〜式1
2に示す演算式により、トラッキングエラー信号の形
成、トラック中心から±1/4以内、すなわち、a0と
c0の和算の1/2がb0よりも小さくなった場合にハ
イレベルとなる信号であるトラッキングポラリティ信号
(TPOL)の形成、トラック中心から±1/8トラッ
ク以上外れると、すなわち、a0又はc0のレベルがb
0のレベルよりも大きくなった場合にハイレベルとなる
信号である1/8オフトラック信号の形成,ウォブルピ
ットの平均レベルの検出信号の形成、及び、上記サーボ
パターンとデータエリアとの間に設けられているミラー
部のレベル検出信号の形成等に用いられる。
【0099】 トラッキングエラー信号=c0−a0・・・式8
【0100】 1/8オフトラック信号=[(b0<a0)∨(b0<c0)]・・・式9
【0101】 TPOL=[b0>〔(a0+c0)/2〕]・・・式10
【0102】 ウォブルピットの平均レベルの検出信号=(a0+c0)/2・・式11
【0103】 ミラー部のレベル検出信号=d0・・・式12
【0104】また、上記タイミング発生器29は、上記
セグメント内カウンタ28からのカウント値により、次
にハイレベルのサーボパターン検出パルスが上記ロック
/アンロック検出回路27に供給されるであろう時刻を
予測し、この予測した時刻である、例えば上記カウント
値が296クロックとなったときに第2のウインドウパ
ルスを上記ロック/アンロック検出回路27に供給す
る。
【0105】上記ロック/アンロック検出回路27は、
上記第2のウインドウパルス内に上記ハイレベルのサー
ボパターン検出パルスが入っているか否かを検出するこ
とにより、上記サーボパターン検出データの位相の引き
込みがなされたか否かを判別する。
【0106】上述のように上記サーボパターンは、いわ
ゆるユニークパターンではないため、再生データのパタ
ーンと一致してしまう場合がある。このため、上記カウ
ンタ26のみ設けたとすると、該カウンタ26は、再生
データのパターンをサーボパターンであると誤って検出
した場合でもリセットされてしまうため、該カウンタ2
6から出力される第1のウインドウパルスは、以後、誤
ったタイミングで出力されることとなる。従って、上記
サーボパターン検出データの位相の引き込みを行うこと
ができなくなってしまう。
【0107】しかし、このチャンネルクロック形成装置
2では、最初の第1のウインドウパルス及び次の第1の
ウインドウパルスに、2回続けて上記サーボパターン検
出パルスが入ったときにリセットされるセグメント内カ
ウンタ28を設け、このセグメント内カウンタ28が所
定のカウント値となったときに形成される上記第2のウ
インドウパルスにより、上記サーボパターン検出パルス
を検出しているため、上記サーボパターンがユニークパ
ターンでなくても、正確なサーボパターンの検出を行う
ことができる。
【0108】従って、上記データラッチ回路22が正確
に上記サーボパターンをラッチできるタイミングで上記
ラッチパルスを供給することができる。
【0109】上記D/A変換器30は、上記位相誤差検
出データをアナログ化することにより位相誤差検出信号
を形成し、これを位相補償回路31を介して上記第1の
VCO32に供給する。
【0110】上記第1のVCO32は、上記位相誤差検
出信号で示される上記サーボパターン検出データに対す
る上記基本クロックの位相誤差が零となるような位相の
基本クロックを形成し、これを上記A/D変換器20に
帰還するとともに、上記カウンタ26及びセグメント内
カウンタ28に供給する。
【0111】上記光磁気ディスク記録再生装置は、この
ようにして上記サーボパターン検出データの位相の引き
込みが終了すると、上記サーボパターン検出モードを終
了し、記録モード又は再生モードのうち指定されたモー
ドとなる。
【0112】すなわち、上記光磁気ディスク記録再生装
置において、上記記録モードとなると、プロセッサ40
は、まず、ローレベルのデータが出力されるようにデー
タ制御回路43を制御する。このローレベルのデータは
ANDゲート44に供給される。
【0113】また、この記録モードとなると、上記第1
のVCO32からの基本クロックが1/8分周回路33
に供給される。上記1/8分周回路33には、サーボパ
ターンが検出されるタイミングである、例えば図2
(b)の時刻t1〜時刻t3間にローレベルとなる上記
タイミング発生器29からの同期クリアパルスが供給さ
れるようになっている。上記1/8分周回路33は、上
記同期クリアパルスが供給されると、カウント値がクリ
アされる。そして、同図(c)に示すように上記同期ク
リアパルスが立ち下がる時刻t3から同図(a)に示す
基本クロックのカウントを開始し、該基本クロックを4
カウントする時刻t3〜時刻t5間はローレベルとな
り、さらに基本クロックを4カウントする時刻t5〜時
刻t6間はハイレベルとなるような8分周した基本クロ
ックを形成し、これを位相比較器34及びロック判定回
路41に供給する。
【0114】一方、プロセッサ40は、現在記録を行う
上記光磁気ディスク1上のゾーンを検出し、このゾーン
を示すゾーンデータをゾーン設定レジスタ39に供給す
る。上記ゾーン設定レジスタ39は、上記ゾーンデータ
をN分周比設定回路38に供給する。上記N分周比設定
回路38は、上記ゾーンデータに応じてN分周回路37
を記録ゾーンに応じた分周比となるように制御する。
【0115】例えば、上記N分周回路37の分周比N
が、上記N分周比設定回路38により記録ゾーンに対応
するように16に設定されたとすると、上記N分周回路
37は、図2(d)に示すような第2のVCO36から
のチャンネルクロックを16カウントし、このカウント
値をチェックタイミング回路42に供給する。また、同
図(g)に示すように上記チャンネルクロックが8カウ
ントされる時刻t3〜時刻t5間はローレベルとなり、
さらにチャンネルクロックが8カウントされる時刻t5
〜時刻t6間はハイレベルとなるような16分周したチ
ャンネルクロックを形成し、これを上記位相比較器34
に供給する。
【0116】上記位相比較器34は、上記1/8分周回
路33からの8分周された基本クロックの位相と、上記
N分周回路37からの記録ゾーンに応じて16分周され
たチャンネルクロックの位相とを比較し、この位相誤差
を示す位相誤差データをローパスフィルタ35を介して
第2のVCO36に供給する。
【0117】上述のように、上記1/8分周回路33に
は、サーボパターンが検出されるタイミングで供給され
る同期クリアパルスが供給されている。このため、上記
1/8分周回路33のカウント値を決まったタイミング
でクリアすることができ、該決まったタイミングで上記
8分周した基本クロックを上記位相比較器34に供給す
ることができる。従って、上記位相比較器34で行う位
相比較のタイミングを決まったタイミングとすることが
でき、正確な位相比較を行うことができる。
【0118】ここで、上記チェックタイミング回路42
は、上記1/N分周回路37からのカウント値をデコー
ドする。そして、図2(e)に示すように、上記デコー
ドしたカウント値が14となる時刻t1〜時刻t2間に
ローレベルとなる第1のチェックタイミングパルスを形
成してロック判定回路41に供給するとともに、同図
(f)に示すように、上記デコードしたカウント値が0
となる時刻t3〜時刻t4間にローレベルとなる第2の
チェックタイミングパルスを形成してロック判定回路4
1に供給する。
【0119】すなわち、上記第2のチェックタイミング
パルスは、上記第1のチェックタイミングパルスが出力
されてから上記チャンネルクロックの1クロック分の時
間をおいて出力されることとなる。
【0120】上記ロック判定回路41には、上記1/8
分周回路33からの図2(c)に示すような8分周され
た基本クロックが供給されている。上記ロック判定回路
41は、上記第1のチェックタイミングパルスが供給さ
れてから、次に第2のチェックタイミングパルスが供給
される1チャンネルクロック間に、図2(c)の時刻t
3に示すような上記基本クロックのエッジが存在するか
否かを検出する。そして、上記1チャンネルクロック間
に上記基本クロックのエッジの存在を検出した場合に、
基本クロックの位相とチャンネルクロックの位相が合致
したと判断し、これを示す例えばハイレベルのデータで
あるロック検出データプロセッサ40及びANDゲート
44に供給する。
【0121】上記プロセッサ40は、上記ロック検出デ
ータが供給されると、ハイレベルのデータを出力するよ
うに上記データ制御回路43を制御する。このハイレベ
ルのデータはANDゲート44に供給される。
【0122】上記ANDゲート44は、上記データ制御
回路43或いは上記ロック判定回路41の何れかから供
給されるデータがローレベルの場合はローレベルのデー
タを光学系9に供給する。また、上記データ制御回路4
3及び上記ロック判定回路41の両方から供給されるデ
ータがハイレベルの場合はハイレベルのデータを光学系
9に供給する。上記光学系9は、上記ハイレベルのデー
タが供給されたときのみレーザビームを出力するように
レーザーダイオードを制御する。従って、上記光学系9
からは、上記ロック判定回路41からロック検出データ
が出力されるときのみ、すなわち、基本クロックとチャ
ンネルクロックの位相が合致したときのみレーザビーム
が出力されることとなる。なお、上記光学系9は、この
記録時には、記録用の強いレーザビームを出力する。こ
のレーザビームは、上記光磁気ディスク1に照射され
る。
【0123】一方、基本クロックの位相に合致した位相
のチャンネルクロックは、上記第2のVCO36から変
調回路6に供給される。上記変調回路6は、上記入力端
子12を介して供給されるデータに、上記チャンネルク
ロックに基づいて所定の変調処理を施し、これをドライ
バ8を介して記録ヘッド7に供給する。上記記録ヘッド
7は、上記記録データに応じた磁界を上記光磁気ディス
ク1に印加する。
【0124】この磁界の印加される箇所には、上記レー
ザビームが照射されており、いわゆるキュリー温度まで
熱っせられている。このため、上記レーザビームの照射
された箇所は保磁力がなくなり、上記磁界に応じて磁化
される。これにより、記録データの記録がなされる。
【0125】上記光磁気ディスク1には、該光磁気ディ
スク1を角速度一定で回転駆動してサーボパターンが記
録されているため、内周側と外周側では、外周側の方が
上記サーボパターンを形成するピットの長さが長くなっ
ている。このため、上記サーボパターンの再生データに
係る再生波形の両肩のレベル差から上記位相誤差検出デ
ータを得るようにしている上記光磁気ディスク再生装置
では、上記サーボパターンの再生データの時間に対する
傾きに比例してオープンループゲインが変動してしまう
問題がある。
【0126】すなわち、上記光磁気ディスク1の内外周
で上記サーボパターンの再生データの特性であるMTF
(Modulation Transfer Fanction)が変化したとき、上
記光磁気ディスク1の内周側は問題ないが、外周側は、
上記サーボパターン検出データの出力の傾きが大きくな
り、記録或いは再生の際に正確な位相のチャンネルクロ
ックを出力することができず、記録データの正確な記録
再生に支障をきたしてしまう。
【0127】しかし、上述のように上記光磁気ディスク
1上のゾーンに応じた位相に上記基本クロックの位相を
補正し、これをチャンネルクロックとして用いることに
より、上記記録データの正確な記録を行うことができ
る。
【0128】しかも、本実施例に係る光磁気ディスク記
録再生装置は、上述のように上記基本クロックに例えば
1チャンネルクロックの精度で同期した後に記録を行う
ことができる。このため、記録データの正確な記録を行
うことができる。
【0129】次に、上記プロセッサ40は、このような
記録中に上記ロック判定回路41からロック検出データ
が供給されなくなったときに、ローレベルのデータを出
力するようにデータ制御回路43を制御する。これによ
り、上記ANDゲート44からローレベルのデータが光
学系9に供給されるため、記録が停止される。上記ロッ
ク判定回路41からロック検出データが供給されなくな
ったということは、基本クロックとチャンネルクロック
との位相が合致していないことを意味する。従って、こ
のようにロック判定回路41からロック検出データが供
給されなくなったときに、記録を停止することにより、
不正確な位相のチャンネルクロックで不正確な記録を行
ってしまうような不都合を防止することができ、常に正
確な位相のチャンネルクロックでの記録を可能とするこ
とができる。
【0130】また、上記プロセッサ40は、このように
記録を進め、上記記録ゾーンが変わったことを検出する
と、ローレベルのデータを出力するようにデータ制御回
路43を制御する。これにより、上記記録ゾーンの変わ
り目に一旦記録が停止されることとなる。この停止した
状態で、上記プロセッサ40は、上記ロック検出データ
が供給されるのを待ち、該ロック検出データが供給され
たときに、現在の記録ゾーンに応じた位相のチャンネル
クロックが形成されたとしてハイレベルのデータを出力
するように上記データ制御回路43を制御する。これに
より、ANDゲート44からハイレベルのデータが出力
され、記録が再開される。従って、記録ゾーンが変わっ
たときでも正確な位相のチャンネルクロックにより記録
を行うことができ、正確な記録を行うことができる。
【0131】次に、このように上記光磁気ディスク1に
記録された記録データは、再生モード時に再生される。
【0132】上記光磁気ディスク記録再生装置は、上記
再生モードとなると、上記光学系9から再生用の弱いレ
ーザビームを上記光磁気ディスク1に照射して該レーザ
ビームの戻り光を検出し、この戻り光から上記光磁気デ
ィスク1に記録されている記録データを再生する。そし
て、この再生信号を上記R/Wアンプ10を介して復調
回路11に供給する。
【0133】この再生モード時にも、上記記録モード時
と同様の制御が行われる。すなわち、上記プロセッサ4
0は、再生を開始する前に、再生を停止状態とし上記基
本クロックとチャンネルクロックとの位相の合わせ込み
を行う。そして、2つのクロックの位相が合致したとき
(ロック判定回路41からロック検出データが供給され
たとき)に再生を開始するように上記データ制御回路4
3等の各部を制御する。これにより、再生モード時に
は、常に再生ゾーンに応じた位相のチャンネルクロック
を出力することができる。この再生モード時には、上記
第2のVCO36から出力されるチャンネルクロック
は、復調回路11に供給される。
【0134】上記復調回路11は、上記チャンネルクロ
ックに基づいて上記記録データを復調し、これを再生デ
ータとして出力端子13を介して、例えばスピーカ装置
等に供給する。これにより、上記光磁気ディスク1から
再生された再生データに応じた音響出力を得ることがで
きる。
【0135】上述のように、上記チャンネルクロック
は、上記光磁気ディスク1上の再生ゾーンに応じた位相
に補正されている。このため、上記記録データの正確な
再生を行うことができる。
【0136】また、上記プロセッサ40は、このように
再生を進め、上記再生ゾーンが変わったことを検出する
と、ローレベルのデータを出力するようにデータ制御回
路43を制御する。これにより、上記再生ゾーンの変わ
り目に一旦記録が停止されることとなる。この停止した
状態で、上記プロセッサ40は、上記ロック検出データ
が供給されるのを待ち、該ロック検出データが供給され
たときに、現在の再生ゾーンに応じた位相のチャンネル
クロックが形成されたとしてハイレベルのデータを出力
するように上記データ制御回路43を制御する。これに
より、ANDゲート44からハイレベルのデータが出力
され、再生が再開される。従って、再生ゾーンが変わっ
たときでも正確な位相のチャンネルクロックにより再生
を行うことができ、正確な再生を行うことができる。
【0137】なお、この再生モード時において、上記プ
ロセッサ40が、このような再生中に上記ロック判定回
路41からロック検出データが供給されなくなったとき
に、ローレベルのデータを出力するようにデータ制御回
路43を制御して再生を一時停止し、上記ロック判定回
路41からロック検出データが供給されるようになった
ときに再生を再開するようにしてもよい。これにより、
再生中に基本クロックとチャンネルクロックの位相誤差
が生じた場合に該位相誤差の生じた不正確な位相のチャ
ンネルクロックで不正確な記録を行ってしまうような不
都合を防止することができ、常に正確な位相のチャンネ
ルクロックでの記録を可能とすることができる。
【0138】また、上述の実施例の説明では、第1のチ
ェックタイミングパルスが出力されてから、次に第2の
チェックタイミングパルスが出力されるタイミングは、
1チャンネルクロック分の間隔であることとしたが、こ
れは他に、例えば2チャンネルクロック分の時間をおい
て出力したり、3チャンネルクロック分の時間をおいて
出力したりする等のように、得たい精度に応じて可変し
てもよい。
【0139】また、上記光磁気ディスク1に記録されて
いるサーボパターンは、ウォブルピットにより構成され
ることとしたが、これは、ウォブルピットでなくともサ
ーボパターンであることを認識することができるパター
ンであれば何でもよい。
【0140】また、上記チャンネルクロック形成装置2
は、上記サーボパターンのみがピットで記録される光磁
気ディスクから該サーボパターンを検出して上記チャン
ネルクロックを形成するようにしたが、これは、例えば
上記サーボパターンのみならず記録データもピットによ
り記録される光ディスクや、磁気により上記サーボパタ
ーンを形成した磁気ディスクから該サーボパターンを検
出して上記チャンネルクロックを形成するようにしても
よい。
【0141】このため、本発明に係る円盤状記録媒体の
記録装置及び円盤状記録媒体の再生装置に用いる円盤状
記録媒体としては、上記光磁気ディスクの他、上記光デ
ィスク又は上記磁気ディスクを用いてもよいことは勿論
である。
【0142】また、上記チャンネルクロック形成装置2
は、デジタル的にデータ処理を行うフェーズ・ロックド
・ループ構成のチャンネルクロック形成装置としたが、
これは、アナログ的に信号処理を行うフェーズ・ロック
ド・ループ構成のチャンネルクロック形成装置としても
よい。
【0143】
【発明の効果】本発明に係る円盤状記録媒体の記録装置
及び円盤状記録媒体の再生装置は、記録再生ゾーンに応
じて、基本クロックの位相にチャンネルクロックの位相
を高精度で合致させることができるうえ、該基本クロッ
クの位相にチャンネルクロックの位相が合致してから記
録再生を行うことができるため、常に記録再生位置に応
じた位相のチャンネルクロックで記録データの正確な記
録再生を行うことができる。
【0144】また、本発明に係る円盤状記録媒体の記録
装置は、記録中に上記記録位置に応じたチャンネルクロ
ックが出力されなくなったときには記録を停止し、該基
本クロックの位相にチャンネルクロックの位相が合致し
てから記録を再開することができるため、不正確な位相
のチャンネルクロックで記録を行ってしまうような不都
合を防止することができ、記録位置に応じた記録データ
の正確な記録を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る円盤状記録媒体の記録装置及び円
盤状記録媒体の再生装置を、光磁気ディスクを用いて記
録データの記録を行う光磁気ディスク記録再生装置に適
用した場合の実施例のブロック図である。
【図2】上記実施例に係る光磁気ディスク記録再生装置
の動作を説明するためのタイムチャートである。
【図3】記録位置に応じてチャンネルクロックの位相を
可変制御する従来の光磁気ディスク記録装置のブロック
図である。
【図4】光磁気ディスクに記録されているサーボパター
ンの一例を示す模式図である。
【図5】上記サーボパターンの再生波形を示す波形図で
ある。
【図6】光磁気ディスクの外周側から内周側に向かって
半径方向に割り当てられた記録再生位置(ゾーン)を示
す、該光磁気ディスクの概略図である。
【符号の説明】
1・・・・・・・・・・・・・・・・光磁気ディスク 2・・・・・・・・・・・・・・・・チャンネルクロッ
ク形成装置 3・・・・・・・・・・・・・・・・再生系 4・・・・・・・・・・・・・・・・記録系 5・・・・・・・・・・・・・・・・スピンドルモータ 6・・・・・・・・・・・・・・・・変調回路 7・・・・・・・・・・・・・・・・磁気ヘッド 8・・・・・・・・・・・・・・・・ドライバ 9・・・・・・・・・・・・・・・・光学系 10・・・・・・・・・・・・・・・R/Wアンプ 11・・・・・・・・・・・・・・・復調回路 12・・・・・・・・・・・・・・・入力端子 13・・・・・・・・・・・・・・・出力端子 20・・・・・・・・・・・・・・・A/D変換器 21・・・・・・・・・・・・・・・位相データ形成回
路 22・・・・・・・・・・・・・・・データラッチ回路 23・・・・・・・・・・・・・・・位相生成器 24・・・・・・・・・・・・・・・パルス検出器 25・・・・・・・・・・・・・・・サーボパターン検
出器 26・・・・・・・・・・・・・・・カウンタ 27・・・・・・・・・・・・・・・ロック/アンロッ
ク検出回路 28・・・・・・・・・・・・・・・セグメント内カウ
ンタ 29・・・・・・・・・・・・・・・タイミング発生器 30・・・・・・・・・・・・・・・D/A変換器 31・・・・・・・・・・・・・・・位相補償回路 32・・・・・・・・・・・・・・・第1の電圧可変型
発振器(VCO) 33・・・・・・・・・・・・・・・1/8分周回路 34・・・・・・・・・・・・・・・位相比較器 35・・・・・・・・・・・・・・・ローパスフィルタ
(LPF) 36・・・・・・・・・・・・・・・第2のVCO 37・・・・・・・・・・・・・・・N分周回路 38・・・・・・・・・・・・・・・N分周比設定回路 39・・・・・・・・・・・・・・・ゾーン設定レジス
タ 40・・・・・・・・・・・・・・・プロセッサ 41・・・・・・・・・・・・・・・ロック判定回路 42・・・・・・・・・・・・・・・チェックタイミン
グ回路 43・・・・・・・・・・・・・・・データ制御回路 44・・・・・・・・・・・・・・・ANDゲート

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外周側から内周側に半径方向に向かって
    複数の領域に分割した円盤状記録媒体を角速度一定で回
    転駆動して得られる再生信号から、上記円盤状記録媒体
    に所定の間隔で設けられているサーボパターンを検出
    し、このサーボパターンの検出データに対する基本クロ
    ックの位相誤差を零とするような位相の基本クロックが
    出力されるように基本クロック形成手段を制御し、上記
    サーボパターンが検出されるタイミングでカウント値が
    クリアされる第1のカウント手段で上記基本クロックを
    Mカウントすることにより該基本クロックをM分周(M
    は自然数)し、上記円盤状記録媒体上の記録を行う領域
    に応じて分周比N(Nは自然数)が設定される第2のカ
    ウント手段で上記チャンネルクロックをNカウントする
    ことにより該チャンネルクロックをN分周し、上記M分
    周した基本クロックの位相と上記N分周したチャンネル
    クロックの位相との位相誤差を検出し、この位相誤差を
    零とするようなチャンネルクロックが出力されるように
    チャンネルクロック形成手段を制御し、このチャンネル
    クロックを用いて記録手段が上記円盤状記録媒体に記録
    データを記録する円盤状記録媒体の記録装置であって、 上記N分周されたチャンネルクロックをカウントし、こ
    のカウント値が所定カウント値となったときに異なるタ
    イミングで第1,第2のチェックタイミングパルスを出
    力するチェックタイミングパルス出力手段と、 上記チェックタイミングパルス出力手段からの第1のチ
    ェックタイミングパルスが供給され、次に上記第2のチ
    ェックタイミングパルスが供給されるまでの間に、上記
    M分周された基本クロックのエッジが存在するか否かを
    検出し、上記2つのチェックタイミングパルスの間に上
    記基本クロックのエッジの存在を検出した場合にロック
    検出情報を出力するロック検出手段と、 上記円盤状記録媒体上の記録を行う領域が変わった場
    合、上記記録データの記録を一旦停止するように上記記
    録手段を制御し、上記ロック検出手段からのロック検出
    情報が供給されたときに、記録を再開するように上記記
    録手段を制御する制御手段とを有することを特徴とする
    円盤状記録媒体の記録装置。
  2. 【請求項2】 上記制御手段は、記録データの記録中
    に、上記ロック検出手段からのロック検出情報が供給さ
    れなくなったときには、記録を停止するように上記記録
    手段を制御し、上記ロック検出手段からのロック検出情
    報が供給されるようになったときに記録を再開するよう
    に上記記録手段を制御することを特徴とする請求項1記
    載の円盤状記録媒体の記録装置。
  3. 【請求項3】 外周側から内周側に半径方向に向かって
    複数の領域に分割した円盤状記録媒体を角速度一定で回
    転駆動して得られる再生信号から、上記円盤状記録媒体
    に所定の間隔で設けられているサーボパターンを検出
    し、このサーボパターンの検出データに対する基本クロ
    ックの位相誤差を零とするような位相の基本クロックが
    出力されるように基本クロック形成手段を制御し、上記
    サーボパターンが検出されるタイミングでカウント値が
    クリアされる第1のカウント手段で上記基本クロックを
    Mカウントすることにより該基本クロックをM分周(M
    は自然数)し、上記円盤状記録媒体上の再生を行う領域
    に応じて分周比N(Nは自然数)が設定される第2のカ
    ウント手段で上記チャンネルクロックをNカウントする
    ことにより該チャンネルクロックをN分周し、上記M分
    周した基本クロックの位相と上記N分周したチャンネル
    クロックの位相との位相誤差を検出し、この位相誤差を
    零とするようなチャンネルクロックが出力されるように
    チャンネルクロック形成手段を制御し、このチャンネル
    クロックを用いて再生手段が上記円盤状記録媒体に記録
    された記録データを再生する円盤状記録媒体の再生装置
    であって、 上記N分周されたチャンネルクロックをカウントし、こ
    のカウント値が所定カウント値となったときに異なるタ
    イミングで第1,第2のチェックタイミングパルスを出
    力するチェックタイミングパルス出力手段と、 上記チェックタイミングパルス出力手段からの第1のチ
    ェックタイミングパルスが供給され、次に上記第2のチ
    ェックタイミングパルスが供給されるまでの間に、上記
    M分周された基本クロックのエッジが存在するか否かを
    検出し、上記2つのチェックタイミングパルスの間に上
    記基本クロックのエッジの存在を検出した場合にロック
    検出情報を出力するロック検出手段と、 上記円盤状記録媒体上の再生を行う領域が変わった場
    合、上記記録データの再生を一旦停止するように上記再
    生手段を制御し、上記ロック検出手段からのロック検出
    情報が供給されたときに、再生を再開するように上記再
    生手段を制御する制御手段とを有することを特徴とする
    円盤状記録媒体の記録装置。
JP29451193A 1993-10-29 1993-10-29 円盤状記録媒体の記録装置及び円盤状記録媒体の再生装置 Withdrawn JPH07130101A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US9680526B2 (en) * 2014-12-26 2017-06-13 Panasonic Intellectual Property Management Co., Ltd. Phase error detector and optical disc device

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