JPH06282939A - 円盤状記録媒体のチャンネルクロック形成装置,円盤状記録媒体の再生装置及び円盤状記録媒体の記録再生装置 - Google Patents

円盤状記録媒体のチャンネルクロック形成装置,円盤状記録媒体の再生装置及び円盤状記録媒体の記録再生装置

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JPH06282939A
JPH06282939A JP6834993A JP6834993A JPH06282939A JP H06282939 A JPH06282939 A JP H06282939A JP 6834993 A JP6834993 A JP 6834993A JP 6834993 A JP6834993 A JP 6834993A JP H06282939 A JPH06282939 A JP H06282939A
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clock
frequency
data
channel
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JP6834993A
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Takayasu Muto
隆保 武藤
Yoshihiro Okawa
純弘 大川
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 光磁気ディスク1上の記録再生領域(ゾー
ン)に応じてチャンネルクロックの周波数を可変するチ
ャンネルクロック形成装置2を有する光磁気ディスク記
録再生装置であって、現在の記録再生ゾーンに対応した
周波数のチャンネルクロックと、該現在の記録再生ゾー
ンに隣接するゾーンに対応した周波数のチャンネルクロ
ックとを形成し、最初は、上記現在の記録再生ゾーンに
対応した周波数のチャンネルクロックを出力し、上記記
録再生ゾーンが上記隣接するゾーンに移動するタイミン
グで上記現在の記録再生ゾーンに隣接するゾーンに対応
した周波数のチャンネルクロックを出力する。 【効果】 上記隣接するゾーンに対応した周波数のチャ
ンネルクロックが予め形成されているため、上記移動の
際に遅滞なく上記隣接するゾーンに係るチャンネルクロ
ックを出力することができ、記録時間を短縮化すること
ができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、外周側から内周側に半
径方向に向かって複数の領域に分割した、光ディスク,
光磁気ディスク,磁気ディスク等の円盤状記録媒体を角
速度一定で回転駆動して得られる再生信号から、上記円
盤状記録媒体に所定の間隔で設けられているサーボパタ
ーンを検出し、このサーボパターン検出データに基づい
て形成されたチャンネルクロックにより所望の記録デー
タの記録を行う記録装置,上記記録データの再生を行う
再生装置及び上記記録データの記録再生を行う記録再生
装置等に用いて好適な円盤状記録媒体のチャンネルクロ
ック形成装置に関し、特に、記録及び/又は再生を行う
際の、現在の領域に応じた周波数のチャンネルクロック
とともに、上記現在の領域に隣接する領域に応じた周波
数のチャンネルクロックを形成し、領域が変わる毎に、
現在の領域に応じた周波数のチャンネルクロックを選択
して出力することにより、記録及び/又は再生位置が、
現在の領域から、該現在の領域に隣接する領域に移動し
た場合に生ずる、チャンネルクロック形成の遅延化等を
防止した円盤状記録媒体のチャンネルクロック形成装置
に関する。
【0002】また、本発明は、上記円盤状記録媒体のチ
ャンネルクロック形成装置により形成されたチャンネル
クロックを用いて記録データの再生を行う円盤状記録媒
体の再生装置、及び、上記チャンネルクロックを用いて
記録データの記録再生を行う円盤状記録媒体の記録再生
装置に関する。
【0003】
【従来の技術】現在における我が国は、情報化社会と呼
ばれるように様々な情報で満ち溢れている。このため、
大量の情報を記録しておくことができるような大容量の
記憶媒体が必要となり、いわゆる光ディスクが開発され
た。この光ディスクとしては、所望の情報をピットとし
て記録するいわゆるCDや、ディスク上に光磁化膜を形
成し、この光磁化膜に所望の情報を光及び磁気を用いて
記録する光磁気ディスク等が知られている。
【0004】上記光ディスクに所望の情報を記録する場
合、該所望の情報をサンプリングして記録データを形成
し、この記録データを上記光ディスクに記録するように
なっている。また、この光ディスクに記録された記録デ
ータを再生する場合、上記光ディスクから読み出された
記録信号をサンプリングして再生し、この再生データを
出力するようになっている。
【0005】このため、上記記録される記録データ及び
再生される再生データを正確なものとするためには、記
録再生時に用いるサンプリングクロックであるチャンネ
ルクロックの位相を正確なものとする必要がある。
【0006】ここで、従来、図2に示すように、光磁気
ディスク1上の再生位置に応じてチャンネルクロックの
周波数を可変して記録データの再生を行うような光磁気
ディスク再生装置が知られている。
【0007】すなわち、この光磁気ディスク再生装置
は、記録データの再生を行う再生モードとなる前に、上
記サーボパターンの検出を行い、正確な位相の基本クロ
ックを形成するサーボパターン検出モードとなる。
【0008】このサーボパターン検出モードとなると、
上記光磁気ディスク100がスピンドルモータ102に
より、例えば角速度一定で回転駆動され、光学系103
により上記光磁気ディスク1上の記録データが上記サー
ボパターンとともに再生される。この再生信号は、R/
Wアンプ104により増幅され、チャンネルクロック形
成回路102内のA/D変換器107に供給される。
【0009】上記A/D変換器107には、第1の電圧
可変型発振器(VCO)113からの、自走周波数の基
本クロックが供給されている。上記A/D変換器107
は、この基本クロックにより上記再生信号をA/D変換
することにより再生データを形成し、これをサーボパタ
ーン検出回路109及び位相誤差検出回路106内のデ
ータラッチ回路107に供給する。
【0010】上記サーボパターンは、図3に示すように
上記光磁気ディスク1上に所定間隔で設けられているサ
ーボエリア(Servo Area)内に記録されている。具体的
には、上記サーボパターンは、記録トラック(TR)上
に形成されるクロックピット201から所定間隔置い
て、該記録トラックに対して内周側及び外周側に偏位し
た一対のウォブルピット200を形成してなっている。
【0011】上記サーボパターン検出回路109には、
このサーボパターンが予め記憶されている。上記サーボ
パターン検出回路109は、この予め記憶されているサ
ーボパターンと、上記再生データとを比較することによ
り、上記再生データ中のサーボパターンを検出し、この
サーボパターン検出データをタイミング発生器110に
供給する。
【0012】上記タイミング発生器110には、上記第
1のVCO113からの基本クロックが供給されてお
り、この基本クロックをカウントするようになってい
る。上記タイミング発生器110は、上記サーボパター
ン検出データが供給された時点でカウント値をクリア
し、再度上記基本クロックのカウントを開始する。そし
て、このカウント値が所定値となったとき、すなわち、
上記データラッチ回路107において、上記再生データ
中のサーボパターンをラッチできるようなタイミングで
上記データラッチ回路107にデータラッチパルスを供
給する。
【0013】上記データラッチ回路107は、図4に示
すように上記データラッチパルスによりサーボパターン
の再生データをラッチし、上記クロックピット201の
ラッチデータb0〜b2、上記ウォブルピット200の
ラッチデータa0〜a2,c0〜c2、上記図3に示す
何のデータも記録されない領域であり、サーボパターン
とデータセグメントとの間の領域であるミラー部のラッ
チデータd0を形成し、これらを位相誤差形成回路10
8に供給する。
【0014】上記位相誤差形成回路108は、上記一対
のウォブルピット200及びクロックピット201の再
生データの各波形は左右対象であることから、該各波形
の中心点のラッチデータである図4中a0点,b0点,
c0点より前後1基本クロック離れた両肩のラッチデー
タである同図中a1点,a2点,b1点,b2点,c1
点,c2点のレベル差に基づいて以下の式1により、上
記サーボパターンの再生データに対する上記基本クロッ
クの位相誤差を検出し、これを位相誤差検出データとし
てD/A変換器111に供給する。
【0015】 位相誤差データ=〔(a2−a1)+(c2−c1)〕/2・・・式1
【0016】なお、上記サーボパターンのラッチデータ
a0〜a2,b0〜b2,c0〜c2、及び、ミラー部
のラッチデータd0は、図示はしていないが、各部が行
う以下の式2〜式6に示す演算式により、トラッキング
エラー信号の形成、トラック中心から±1/4以内、す
なわち、上記a0とc0の和の1/2が上記b0よりも
小さくなるとハイレベルとなる信号であるトラッキング
ポラリティ信号(TPOL)の形成、トラック中心から
±1/8トラック以上外れると、すなわち、上記a0又
はc0のレベルがb0のレベルよりも大きくなるとハイ
レベルとなる信号である1/8オフトラック信号の形
成,ウォブルピットの平均レベルの検出信号の形成、及
び、上記ミラー部のレベル検出信号の形成等に用いられ
る。
【0017】 トラッキングエラー信号=c0−a0・・・式2
【0018】 1/8オフトラック信号=[(b0<a0)∨(b0<c0)]・・・式3
【0019】 TPOL=b0>〔(a0+c0)/2〕・・・式4
【0020】 ウォブルピットの平均レベルの検出信号=(a0+c0)/2・・式5
【0021】 ミラー部のレベル検出信号=d0・・・式6
【0022】上記D/A変換器111は、上記位相誤差
検出データをアナログ化し位相誤差検出信号を形成し、
これを位相補償回路112に供給する。
【0023】上記位相補償回路112は、例えばローパ
スフィルタ等で構成されており、上記位相誤差検出信号
の高域ノイズ成分を除去して該位相誤差検出信号の位相
補償を行い、これを上記第1のVCO113に供給す
る。
【0024】上記VCO113は、上記位相誤差検出信
号に応じて、出力する基本クロックの位相を可変し、こ
れを上記A/D変換器107に期間する。
【0025】上記光磁気ディスク再生装置の上記基本ク
ロックを形成する部分は、いわゆるフェーズ・ロックド
・ループ(PLL)の構成となっており、上記サーボパ
ターンの再生データの位相に同期した位相の基本クロッ
クを出力するようになっている。
【0026】上記光磁気ディスク再生装置は、上記サー
ボパターンの再生データの位相に同期した位相の基本ク
ロックが出力できるようになると、すなわち、サーボパ
ターンの再生データの位相の引き込みが終了すると、こ
のサーボパターン検出モードを終了し、上記光磁気ディ
スク100に記録されている記録データの再生を行う再
生モードとなる。
【0027】上記光磁気ディスク再生装置は、上記再生
モードとなると、上記光磁気ディスク100に記録され
ている記録データを上記光学系103により読み出す。
この光学系103からの再生信号は、上述のように上記
R/Wアンプ104を介してA/D変換器105に供給
されるとともに復調回路122に供給される。
【0028】上記A/D変換器105は、上述のように
基本クロック上記再生信号を形成し、再生データを上記
位相誤差検出回路106に供給する。これにより、上記
サーボパターンがラッチされ、上記位相誤差検出データ
が形成される。そして、この位相誤差検出データにより
上記第1のVCO113から出力される基本クロックの
位相が繰り返し可変制御される。
【0029】一方、この再生モードとなると、上記第1
のVCO113からの基本クロックが1/8分周器11
4に供給される。また、プロセッサ119が、上記光磁
気ディスク100上における光学系103の位置(再生
位置)を検出し、この位置検出データをゾーン設定レジ
スタ120に供給する。
【0030】上記光磁気ディスク100の再生位置は、
図5に示すように光磁気ディスク100の外周側から内
周側へ半径方向に向かってゾーン(Zone)0〜ゾー
ン9の計9つのゾーンに分割されている。上記ゾーン設
定レジスタ120は、上記位置検出データから、現在、
どのゾーンを再生しているかを検出し、この再生ゾーン
を示すゾーン設定データをN分周比設定回路121に供
給する。
【0031】上記1/8分周器114は、上記基本クロ
ックを8分周し、これを位相比較器115に供給する。
【0032】上記N分周比設定回路121は、上記ゾー
ン設定データに基づいてチャンネルクロックの分周比を
決定し、この分周比決定データを1/N分周器118に
供給する。
【0033】上記1/N分周器118には、第2のVC
O117からのチャンネルクロックが供給されている。
上記1/N分周器118は、上記分周比決定データに応
じて上記チャンネルクロックを分周し、これを上記位相
比較器115に供給する。すなわち、上記1/N分周器
118は、現在再生中のゾーンに応じてチャンネルクロ
ックを分周し、これを上記位相比較器115に供給す
る。
【0034】上記位相比較器115は、上記8分周され
た基本クロックに対する上記再生位置に応じてN分周さ
れたチャンネルクロックの位相誤差を検出し、この位相
誤差検出データをローパスフィルタ(LPF)116を
介して第2のVCO117に供給する。
【0035】上記第2のVCO117は、上記位相誤差
検出データに応じて、出力するチャンネルクロックの周
波数を可変して出力する。これにより、上記第2のVC
O117から出力されるチャンネルクロックを、上記基
本クロックに同期したものとすることができるうえ、上
記再生ゾーンに応じた周波数とすることができる。この
チャンネルクロックは、上記復調回路122に供給され
る。
【0036】上記復調回路122は、上記チャンネルク
ロックに基づいて上記R/Wアンプ104からの再生信
号を復調し、この復調した再生信号を出力端子123を
介して、例えば図示しないスピーカ装置等に供給する。
【0037】上述のように、上記チャンネルクロック
は、上記基本クロックに同期しているうえ、その周波数
は、上記再生ゾーンに応じて可変されたものである。こ
のため、上記復調回路122は、上記再生信号を正確に
復調することができ、正確な再生信号を出力することが
できる。
【0038】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上述の光磁気
ディスク再生装置は、基本クロックに同期し、且つ、再
生ゾーンに応じた周波数のチャンネルクロックを形成す
ることができるのはよいが、現在の再生ゾーンから隣合
った次の再生ゾーンへ、再生ゾーンが変わるとき、上記
N分周比設定回路121によりチャンネルクロックの分
周比を設定し直すのに、数百μsecから数msecの
時間を要していた。このため、上記再生ゾーンが変わっ
たときには、上記チャンネルクロックの分周比の変更が
終了するまで再生を中断する必要があった。
【0039】なお、上述の問題点は、現在の再生ゾーン
から隣合った次の再生ゾーンへ再生ゾーンが変わる場合
に生ずる問題であり、シーク等で、現在のゾーンから数
ゾーン離れたゾーンへ、再生ゾーンが変わる場合は、シ
ーク時間が、上記チャンネルクロックの分周比の変更終
了までに要する時間よりも長いため、上述の問題は生じ
ない。
【0040】本発明は、上述の問題点に鑑みてなされた
ものであり、記録及び/又は再生ゾーンが、現在のゾー
ンから隣合った次のゾーンへ変わった場合に、遅滞な
く、基本クロックに同期し、且つ、次のゾーンに応じた
周波数のチャンネルクロックを出力することができるよ
うな円盤状記録媒体のチャンネルクロック形成装置の提
供を目的とする。
【0041】また、本発明は、上述の問題点に鑑みてな
されたものであり、上記チャンネルクロック形成装置か
らのチャンネルクロックを用いて再生を行うことによ
り、再生ゾーンが、現在の再生ゾーンから隣合った次の
再生ゾーンへ変わった場合でも再生を中断することな
く、記録データを最初から終わりまでスムーズに再生す
ることができるような円盤状記録媒体の再生装置の提供
を目的とする。
【0042】また、本発明は、上述の問題点に鑑みてな
されたものであり、上記チャンネルクロック形成装置か
らのチャンネルクロックを用いて記録再生を行うことに
より、記録再生ゾーンが、現在の記録再生ゾーンから隣
合った次の記録再生ゾーンへ変わった場合でも記録再生
を中断することなく、記録データを最初から終わりまで
スムーズに記録再生することができるような円盤状記録
媒体の記録再生装置の提供を目的とする。
【0043】
【課題を解決するための手段】本発明に係る円盤状記録
媒体のチャンネルクロック形成装置は、外周側から内周
側に半径方向に向かって複数の領域に分割した円盤状記
録媒体を角速度一定で回転駆動して得られる再生信号か
ら、上記円盤状記録媒体に所定の間隔で設けられている
サーボパターンを検出し、このサーボパターンの検出デ
ータに対する基本クロックの位相誤差を零とするような
基本クロックが出力されるように基本クロック形成手段
を制御し、この基本クロック形成手段からの基本クロッ
クに同期した、その領域に応じた周波数のチャンネルク
ロックを形成して出力する円盤状記録媒体のチャンネル
クロック形成装置であって、チャンネルクロックの周波
数を設定された分周比で分周する第1の分周手段を有
し、上記基本クロックに対する上記第1の分周手段から
のチャンネルクロックの位相誤差を検出し、この位相誤
差が零となるようなチャンネルクロックを形成して出力
するフェーズ・ロックド・ループ構成の第1のチャンネ
ルクロック形成手段と、チャンネルクロックの周波数を
設定された分周比で分周する第2の分周手段を有し、上
記基本クロックに対する上記第2の分周手段からのチャ
ンネルクロックの位相誤差を検出し、この位相誤差が零
となるようなチャンネルクロックを形成して出力するフ
ェーズ・ロックド・ループ構成の第2のチャンネルクロ
ック形成手段と、上記第1のチャンネルクロック形成手
段からのチャンネルクロック及び上記第2のチャンネル
クロック形成手段からのチャンネルクロックを切り換え
て出力する切り換え手段と、現在の領域を検出し、上記
第1,第2の分周手段の何れか一方を、上記現在の領域
に対応するように分周比の設定を行い、他方を、上記現
在の領域に隣接する領域に対応するように分周比の設定
を行うとともに、領域が変わる毎に、現在の領域に対応
するチャンネルクロックが選択され出力されるように上
記切り換え手段を切り換え制御する制御手段とを有する
ことを特徴として上述の課題を解決する。
【0044】また、本発明に係る円盤状記録媒体の再生
装置は、外周側から内周側に半径方向に向かって複数の
領域に分割した円盤状記録媒体を角速度一定で回転駆動
して得られる再生信号から、上記円盤状記録媒体に所定
の間隔で設けられているサーボパターンを検出し、この
サーボパターンの検出データに対する基本クロックの位
相誤差を零とするような基本クロックが出力されるよう
に基本クロック形成手段を制御し、この基本クロック形
成手段からの基本クロックに同期した、その領域に応じ
た周波数のチャンネルクロックを形成して出力する円盤
状記録媒体のチャンネルクロック形成装置を有し、この
チャンネルクロック形成装置からのチャンネルクロック
に基づいて、再生手段が、上記円盤状記録媒体に記録さ
れている記録データを再生する円盤状記録媒体の再生装
置であって、チャンネルクロックの周波数を設定された
分周比で分周する第1の分周手段を有し、上記基本クロ
ックに対する上記第1の分周手段からのチャンネルクロ
ックの位相誤差を検出し、この位相誤差が零となるよう
なチャンネルクロックを形成して出力するフェーズ・ロ
ックド・ループ構成の第1のチャンネルクロック形成手
段と、チャンネルクロックの周波数を設定された分周比
で分周する第2の分周手段を有し、上記基本クロックに
対する上記第2の分周手段からのチャンネルクロックの
位相誤差を検出し、この位相誤差が零となるようなチャ
ンネルクロックを形成して出力するフェーズ・ロックド
・ループ構成の第2のチャンネルクロック形成手段と、
上記第1のチャンネルクロック形成手段からのチャンネ
ルクロック及び上記第2のチャンネルクロック形成手段
からのチャンネルクロックを切り換えて出力する切り換
え手段と、現在の領域を検出し、上記第1,第2の分周
手段の何れか一方を、上記現在の領域に対応するように
分周比の設定を行い、他方を、上記現在の領域に隣接す
る領域に対応するように分周比の設定を行うとともに、
領域が変わる毎に、現在の領域に対応するチャンネルク
ロックが選択され出力されるように上記切り換え手段を
切り換え制御する制御手段とを有することを特徴として
上述の課題を解決する。
【0045】また、本発明に係る円盤状記録媒体の記録
再生装置は、外周側から内周側に半径方向に向かって複
数の領域に分割した円盤状記録媒体を角速度一定で回転
駆動して得られる再生信号から、上記円盤状記録媒体に
所定の間隔で設けられているサーボパターンを検出し、
このサーボパターンの検出データに対する基本クロック
の位相誤差を零とするような基本クロックが出力される
ように基本クロック形成手段を制御し、この基本クロッ
ク形成手段からの基本クロックに同期した、その領域に
応じた周波数のチャンネルクロックを形成して出力する
円盤状記録媒体のチャンネルクロック形成装置を有し、
このチャンネルクロック形成装置からのチャンネルクロ
ックに基づいて、記録手段が上記円盤状記録媒体に記録
データを記録し、再生手段が、上記円盤状記録媒体に記
録された記録データを再生する円盤状記録媒体の記録再
生装置であって、チャンネルクロックの周波数を設定さ
れた分周比で分周する第1の分周手段を有し、上記基本
クロックに対する上記第1の分周手段からのチャンネル
クロックの位相誤差を検出し、この位相誤差が零となる
ようなチャンネルクロックを形成して出力するフェーズ
・ロックド・ループ構成の第1のチャンネルクロック形
成手段と、チャンネルクロックの周波数を設定された分
周比で分周する第2の分周手段を有し、上記基本クロッ
クに対する上記第2の分周手段からのチャンネルクロッ
クの位相誤差を検出し、この位相誤差が零となるような
チャンネルクロックを形成して出力するフェーズ・ロッ
クド・ループ構成の第2のチャンネルクロック形成手段
と、上記第1のチャンネルクロック形成手段からのチャ
ンネルクロック及び上記第2のチャンネルクロック形成
手段からのチャンネルクロックを切り換えて出力する切
り換え手段と、現在の領域を検出し、上記第1,第2の
分周手段の何れか一方を、上記現在の領域に対応するよ
うに分周比の設定を行い、他方を、上記現在の領域に隣
接する領域に対応するように分周比の設定を行うととも
に、領域が変わる毎に、現在の領域に対応するチャンネ
ルクロックが選択され出力されるように上記切り換え手
段を切り換え制御する制御手段とを有することを特徴と
して上述の課題を解決する。
【0046】
【作用】本発明に係る円盤状記録媒体のチャンネルクロ
ック形成装置は、外周側から内周側に半径方向に向かっ
て複数の領域に分割した円盤状記録媒体を角速度一定で
回転駆動して得られる再生信号から、上記円盤状記録媒
体に所定の間隔で設けられているサーボパターンを検出
し、このサーボパターンの検出データに対する基本クロ
ックの位相誤差を零とするような基本クロックが出力さ
れるように基本クロック形成手段を制御し、この基本ク
ロック形成手段からの基本クロックに同期した、その領
域に応じた周波数のチャンネルクロックを形成して出力
する円盤状記録媒体のチャンネルクロック形成装置であ
って、制御手段が、現在の領域を検出し、例えばこの現
在の領域を示すデータを第1のチャンネルクロック形成
手段の第1の分周手段に供給し、上記現在の領域に隣接
する領域を示すデータを第2のチャンネルクロック形成
手段の第2の分周手段に供給する。
【0047】上記第1の分周手段は、上記現在の領域を
示すデータに応じて分周比が設定され、この設定された
分周比でチャンネルクロックの周波数を可変制御する。
上記第1のチャンネルクロック形成手段は、上記基本ク
ロックに対する、上記現在の領域を示すデータに応じた
分周比で分周されたチャンネルクロックの位相誤差を検
出し、この位相誤差が零となるようなチャンネルクロッ
クを形成する。そして、この現在の領域に対応するチャ
ンネルクロックを切り換え手段に供給する。
【0048】また、上記第2の分周手段は、上記現在の
領域に隣接する領域を示すデータに応じて分周比が設定
され、この設定された分周比でチャンネルクロックの周
波数を可変制御する。上記第2のチャンネルクロック形
成手段は、上記基本クロックに対する、上記現在の領域
に隣接する領域を示すデータに応じた分周比で分周され
たチャンネルクロックの位相誤差を検出し、この位相誤
差が零となるようなチャンネルクロックを形成する。そ
して、この現在の領域に隣接する領域に対応するチャン
ネルクロックを切り換え手段に供給する。
【0049】上記制御手段は、常に現在の領域に対応す
るチャンネルクロックが選択され出力されるように上記
切り換え手段を切り換え制御する。
【0050】すなわち、この場合、上記制御手段は、最
初は、上記第1のチャンネルクロック形成手段からの、
現在の領域に対応するチャンネルクロックが出力される
ように上記切り換え手段を切り換え制御するが、上記領
域が、現在の領域から該現在の領域に隣接する領域に変
わると、上記第2のチャンネルクロック形成手段から
の、現在の領域に隣接する領域に対応するチャンネルク
ロックが出力されるように上記切り換え手段を切り換え
制御する。
【0051】これにより、領域が、現在の領域から、該
現在の領域に隣接する領域に変わった場合でも、遅滞な
く、その領域に対応したチャンネルクロックを出力する
ことができる。
【0052】なお、上記制御手段は、上記第1,第2の
分周手段に、交互に、現在の領域を示すデータ及び現在
の領域に隣接する領域を示すデータを供給する。これに
より、記録中及び/又は再生中は、上記第1のチャンネ
ルクロック形成手段又は第2のチャンネルクロック形成
手段において、上記隣接する領域に対応するチャンネル
クロックを常に形成しておくことができる。
【0053】また、本発明に係る円盤状記録媒体の再生
装置及び円盤状記録媒体の記録再生装置は、上述の円盤
状記録媒体のチャンネルクロック形成装置により形成さ
れたチャンネルクロックを用いて記録データの再生又は
記録再生を行う。
【0054】このため、再生領域又は記録再生領域が、
現在の再生領域又は記録再生領域から、該現在の再生領
域又は記録再生領域に隣接する再生領域又は記録再生領
域に変わっても、記録データの再生又は記録再生を遅滞
なく行うことができる。
【0055】
【実施例】以下、本発明に係る円盤状記録媒体のチャン
ネルクロック形成装置、このチャンネルクロック形成装
置を用いた円盤状記録媒体の再生装置及びこのチャンネ
ルクロック形成装置を用いた円盤状記録媒体の記録再生
装置の好ましい実施例について図面を参照しながら説明
する。
【0056】本発明に係る円盤状記録媒体の記録再生装
置は、図1に示すように円盤状記録媒体である光磁気デ
ィスク1に所望の記録データの記録再生を行う光磁気デ
ィスク記録再生装置であり、図1中点線で囲んだ円盤状
記録媒体のチャンネルクロック形成装置であるチャンネ
ルクロック形成装置2と、上記チャンネルクロック形成
装置2を用いた円盤状記録媒体の再生装置である図中一
点鎖線で囲んだ再生系3と、上記チャンネルクロック形
成装置2を用いた記録装置である図中二点鎖線で囲んだ
記録系4とで構成されている。
【0057】上記光磁気ディスク1には、上記図3に示
したように、同心円状に形成されるトラックTRの中心
から内周側及び外周側に遷移している一対のウォブルピ
ット200、及び、上記トラックTRの中心且つ上記一
対のウォブルピット200の中間に位置するクロックピ
ット201からなるサーボパターンが予め記録されてい
るサーボエリア(Servo Area)が所定の間隔で配置され
ている。なお、上記サーボパターンは、例えば一周に9
60個の割合で設けられている。また、上記サーボパタ
ーンは、いわゆるユニークパターンではない。
【0058】また、上記光磁気ディスク1の上記サーボ
エリア以外のエリアは、データエリアとなっており、こ
のデータエリアに、磁気光学効果を利用して同期デー
タ,アドレスデータ、音声データ等が交互に記録され、
この同期データやアドレスデータに基づいて音声データ
の管理が行われるようになっている。すなわち、上記同
期データにより、例えば所定単位で音声データが記録さ
れているセグメントの同期をとり、アドレスデータによ
って記録データがフレーム単位やセクタ単位で記録再生
されるようになっている。
【0059】なお、この場合、上記サーボパターンのみ
がピットで記録されており、記録データは光磁気記録す
るような上記光磁気ディスク1を用いることとしたが、
上記サーボパターン及び記録データの一部が予めピット
で記録されており、残りの領域に所望の記録データを光
磁気記録する、一部の領域がROM領域となっているよ
うな光磁気ディスクを用いるようにしてもよい。
【0060】また、上記光磁気ディスク1上における記
録再生位置は、上記図5に示したように外周側から内周
側へ半径方向に向かってZone0〜Zone8の9つ
の領域(ゾーン)に分割されている。
【0061】上記記録系4は、上記チャンネルクロック
形成装置2と、上記光磁気ディスク1を角速度一定で回
転駆動するスピンドルモータ5と、上記チャンネルクロ
ック形成装置2からのチャンネルクロックのタイミング
で、記録データに所定の変調を施す変調回路6と、磁気
ヘッド7を駆動するドライバ8と、上記光磁気ディスク
1にレーザビームを照射する光学系9と、上記光学系9
からの再生信号を増幅し、ピット信号を形成して出力す
るR/Wアンプ10とで構成されている。
【0062】なお、上記磁気ヘッド7,ドライバ8,光
学系9及び変調回路6で記録手段を構成している。
【0063】上記再生系3は、上記スピンドルモータ5
と、上記光学系9と、上記R/Wアンプ10と、上記チ
ャンネルクロック形成装置2と、上記光学系9により再
生された記録データを上記チャンネルクロック形成装置
2からのチャンネルクロックのタイミングで復調する復
調回路11とで構成されている。
【0064】なお、上記光学系9及び復調回路11で再
生手段を構成している。
【0065】上記チャンネルクロック形成装置2は、い
わゆるフェーズ・ロックド・ループ(PLL)構成とな
っており、具体的には、上記R/Wアンプ10からのピ
ット信号を基本クロックによりサンプリングしてデジタ
ル化しピットデータを形成して出力するA/D変換器2
0と、上記A/D変換器20からのピットデータに基づ
いてサーボパターンの検出データに対する基本クロック
の位相誤差を検出して位相誤差検出データを出力する位
相データ形成回路21と、上記A/D変換器20からの
ピットデータから上記サーボパターンの再生データを形
成して出力するパルス検出器24と、サーボパターンが
予め記憶されており、このサーボパターンに基づいて上
記サーボパターンの再生データからサーボパターンを検
出するサーボパターン検出器25とを有している。
【0066】なお、上記位相データ形成回路21は、上
記ピットデータを後に説明するタイミングパルスにより
ラッチするデータラッチ回路22と、上記データラッチ
回路22によりラッチされたピットデータに基づいて後
に説明する所定の演算を行い上記位相誤差を検出する位
相生成器23とで構成されている。
【0067】また、上記チャンネルクロック形成装置2
は、上記サーボパターン検出器25からのサーボパター
ン検出データをトリガとしてリセットされ、上記基本ク
ロックを所定数カウントすることにより次のセグメント
のサーボパターンを検出するための第1のウインドウパ
ルスを形成して出力するカウンタ26と、上記カウンタ
26からの第1のウインドウパルス、又は、以下に説明
する第2のウインドウパルス内に上記サーボパターン検
出データが入ったか否かを検出し、上記サーボパターン
の検出データの位相の引き込みが行われたか否かを検出
するロック/アンロック検出回路27とを有している。
【0068】また、上記チャンネルクロック形成装置2
は、上記ロック/アンロック検出回路27において、上
記第1のウインドウパルスにより示されるウインドウ内
で上記サーボパターンが検出された場合、この検出デー
タでリセットされ、上記基本クロックのカウントを開始
するセグメント内カウンタ28と、上記セグメント内カ
ウンタ28からのカウント値に応じて第2のウインドウ
パルスを形成して上記ロック/アンロック検出回路27
に供給するとともに、上記カウント値に応じてラッチパ
ルスを形成して上記データラッチ回路22に供給するタ
イミング発生器29とを有している。
【0069】また、上記チャンネルクロック形成装置2
は、上記位相生成器23からの位相誤差検出データをア
ナログ化して出力するD/A変換器30と、上記D/A
変換器30からの位相誤差検出信号の位相を補償して出
力する例えばローパスフィルタ(LPF)である位相補
償回路31と、上記位相補償回路31からの位相誤差検
出信号に基づいて位相を可変した基本クロックを形成し
て上記A/D変換器20,カウンタ26及びセグメント
内カウンタ28に供給する、基本クロック形成手段であ
る第1の電圧可変型発振器(VCO)32とを有してい
る。
【0070】また、上記チャンネルクロック形成装置2
は、現在の記録再生中のゾーンを検出し、この現在の記
録再生中のゾーンを示す現在ゾーンデータ及び該現在の
記録再生中のゾーンと隣接するゾーンを示す隣接ゾーン
データを出力するとともに、後に説明する現在の記録再
生中のゾーンに対応する位相のチャンネルクロック、又
は、現在の記録再生中のゾーンに隣接するゾーンに対応
する位相のチャンネルクロックを選択するための選択パ
ルスを出力するプロセッサ46と、上記プロセッサ46
からの現在ゾーンデータ又は隣接ゾーンデータによりゾ
ーン設定を行う第1,第2のゾーン設定レジスタ39,
44と、上記第1のゾーン設定レジスタ39からのゾー
ン設定データによりチャンネルクロックの分周比を決定
し、この分周比を示す分周比設定データを出力する第1
のN分周比設定回路38と、上記第2のゾーン設定レジ
スタ44からのゾーン設定データによりチャンネルクロ
ックの分周比を決定し、この分周比を示す分周比設定デ
ータを出力する第2のN分周比設定回路45とを有して
いる。
【0071】また、上記チャンネルクロック形成装置2
は、上記第1のVCO32からの基本クロックを例えば
8分周し、8分周クロックを出力する8分周回路33
と、チャンネルクロックを、上記第1のN分周比設定回
路38からの分周比設定データに基づいてN分周して出
力する第1の分周手段である第1のN分周回路37と、
上記8分周クロックの位相と上記第1のN分周回路37
からのN分周されたチャンネルクロックの位相とを比較
し、この位相誤差を検出して位相誤差検出データを出力
する第1の位相比較器34と、上記第1の位相比較器3
4からの位相誤差検出データの高域ノイズ成分を除去し
て出力するローパスフィルタ(LPF)35と、上記L
PF35からの位相誤差検出データにより示される位相
誤差が零となるような位相のチャンネルクロックを上記
第1のN分周回路37に供給するとともに他に出力する
第2のVCO36とを有している。
【0072】なお、上記8分周回路33〜第1のN分周
回路37で第1のチャンネルクロック形成手段を構成し
ている。
【0073】また、上記チャンネルクロック形成装置2
は、チャンネルクロックを、上記第2のN分周比設定回
路45からの分周比設定データに基づいてN分周して出
力する第2の分周手段である第2のN分周回路43と、
上記8分周回路33からの8分周クロックの位相と上記
第2のN分周回路43からのN分周されたチャンネルク
ロックの位相とを比較し、この位相誤差を検出して位相
誤差検出データを出力する第2の位相比較器40と、上
記第2の位相比較器40からの位相誤差検出データの高
域ノイズ成分を除去して出力するローパスフィルタ(L
PF)41と、上記LPF41からの位相誤差検出デー
タにより示される位相誤差が零となるような位相のチャ
ンネルクロックを上記第2のN分周回路43に帰還する
とともに他に出力する第3のVCO42とを有してい
る。
【0074】なお、上記8分周回路33及び第2の位相
比較器40〜第2のN分周回路43で第2のチャンネル
クロック形成手段を構成している。
【0075】また、上記チャンネルクロック形成装置2
は、上記プロセッサ46からの選択パルスをラッチする
ためのラッチパルスを出力するタイミングジェネレータ
47と、上記プロセッサ46からの選択パルスを上記ク
ロック切り換えパルスでラッチし、これをクロック切り
換えパルスとして出力するフィリップフロップ(FF)
48と、上記FF48からのクロック切り換えパルスに
応じて、上記第2のVCO36からのチャンネルクロッ
ク又は上記第3のVCO42からのチャンネルクロック
を選択して上記記録系4の変調回路6及び上記再生系3
の復調回路11に供給する切り換え手段であるセレクタ
49とを有している。
【0076】なお、上記第1のN分周比設定回路38,
第1のゾーン設定レジスタ39,第2のゾーン設定レジ
スタ44,第2のN分周比設定回路45,プロセッサ4
6,データタイミングジェネレータ47及びFF48で
制御手段を構成している。
【0077】次に、このような構成を有する光磁気ディ
スク記録再生装置の動作説明をする。
【0078】まず、上記光磁気ディスク記録再生装置
は、記録データの記録再生に先立って、上記チャンネル
クロック形成装置2において上記サーボパターンの検出
データの位相とチャンネルクロックの位相との合わせ込
みを行うサーボパターン検出モードとなる。
【0079】このサーボパターン検出モードとなると、
上記光磁気ディスク記録再生装置は、上記スピンドルモ
ータ5を例えば角速度一定で回転駆動する。これによ
り、上記光磁気ディスク1が、上記スピンドルモータ5
の回転に連れて回転駆動される。上記光学系9は、上記
回転駆動される光磁気ディスク1に再生用の弱いレーザ
ビームを照射して、その戻り光を検出する。そして、こ
の戻り光を光電変換することにより、該光磁気ディスク
1上に記録されている上記サーボパターン及び記録デー
タを再生し、これらの再生信号をピット信号としてR/
Wアンプ10に供給する。
【0080】上記R/Wアンプ10は、上記ピット信号
を所定の利得で増幅してA/D変換器20に供給する。
上記A/D変換器20には、第1のVCO32からの基
本クロックが供給されている。上記A/D変換器20
は、この基本クロックにより上記ピット信号をサンプリ
ングしデジタル化してピットデータを形成し、これをデ
ータラッチ回路22及びパルス検出器24に供給する。
【0081】上記パルス検出器24は、上記ピットデー
タからサーボパターンの再生データを形成し、これをサ
ーボパターン検出器25に供給する。
【0082】上記サーボパターン検出器25には、上記
光磁気ディスク1上に形成されたサーボパターンと同じ
パターンのデータが予め記憶されている。上記サーボパ
ターン検出器25は、予め記憶された上記サーボパター
ンと同じパターンのデータと上記サーボパターンの再生
データとを比較し、上記サーボパターンが検出されたと
きに例えばハイレベルとなるサーボパターン検出パルス
をカウンタ26及びロック/アンロック検出回路27に
供給する。
【0083】上記カウンタ26には、上記第1のVCO
32からの基本クロックが供給されている。上記カウン
タ26は、上記サーボパターン検出パルスをトリガとし
てカウント値をリセットする。そして、上記リセットし
た時刻より新たに上記基本クロックをカウントする。
【0084】ここで、上記第1のVCO35から出力さ
れる基本クロックが正確な位相であれば、1セグメント
の再生時間、すなわち、上記ロック/アンロック検出回
路27にハイレベルのサーボパターン検出パルスが供給
されてから、次にハイレベルのサーボパターン検出パル
スが供給されるまでの時間は、例えば296基本クロッ
ク分の時間となっている。このことから、上記カウンタ
26は、次にハイレベルのサーボパターン検出パルスが
上記ロック/アンロック検出回路27に供給される時間
をカウントにより予測し、この予測した時刻である、上
記カウント値が296となったときに第1のウインドウ
パルスを形成して上記ロック/アンロック検出回路27
に供給する。
【0085】上記ロック/アンロック検出回路27は、
上記第1のウインドウパルスが供給されたときに上記ハ
イレベルのサーボパターン検出パルスが供給されると、
ハイレベルのパルスをセグメント内カウンタ28に供給
する。
【0086】上記セグメント内カウンタ28には、上記
カウンタ26と同様に上記第1のVCO32からの基本
クロックが供給されている。上記セグメント内カウンタ
28は、上記ロック/アンロック検出回路27からのハ
イレベルのパルスをトリガとしてカウント値をリセット
する。そして、上記リセットした時刻より新たに上記基
本クロックをカウントし、このカウント値をタイミング
発生器29に供給する。
【0087】上記タイミング発生器29は、上記セグメ
ント内カウンタ28から供給されるカウント値が、例え
ば277クロック,278クロック,279クロック、
及び、282クロック,283クロック,284クロッ
ク、及び、287クロック,288クロック,289ク
ロックとなったときに、それぞれハイレベルとなるラッ
チパルスを形成し、これらを上記データラッチ回路22
に供給する。
【0088】ここで、上記サーボパターンは、上記図3
に示したように、一対のウォブルピット200、及び、
該一対のウォブルピット200の中間で上記トラックT
Rの中心に位置するクロックピット201により形成さ
れており、該サーボパターンの再生データの波形は、上
記図4に示したように、上記クロックピット201の波
形を中心として、該クロックピット201の波形よりも
レベルの低い上記ウォブルピット200の波形が該クロ
ックピット201の波形の両脇に存在するような波形と
なる。
【0089】上記データラッチ回路22は、上記セグメ
ント内カウンタ28からのカウント値が、例えば277
〜279、282〜284、287〜289となったと
きに、それぞれ供給されるラッチパルスにより、上記A
/D変換器20からの再生データをラッチすることによ
り、上記図4に示すようなサーボパターンの波形をラッ
チし、同図中に示す点a1,a0,a2、b1,b0,
b2、c1,c0,c2,d0のラッチデータを形成
し、この各ラッチデータを位相生成器23に供給する。
【0090】上記位相生成器23は、このようなサーボ
パターンの再生データが供給されると、上記3つの波形
の左右の対象性を利用して、各波形の中心点である上記
図4中a0点,b0点,c0点より前後1基本クロック
分離れた両肩の点である図中a1点,a2点,b1点,
b2点,c1点,c2点のレベル差に基づいて以下の式
7により、上記サーボパターンの再生データに対する上
記基本クロックの位相誤差を検出し、これを位相誤差検
出データとして上記D/A変換器30に供給する。
【0091】 位相誤差検出データ=〔(a2−a1)+(c2−c1)〕/2・・・式7
【0092】なお、このサーボパターンの再生データ
は、図示はしていないが、各部が行う以下の式8〜式1
2に示す演算式により、トラッキングエラー信号の形
成、トラック中心から±1/4以内、すなわち、a0と
c0の和算の1/2がb0よりも小さくなった場合にハ
イレベルとなる信号であるトラッキングポラリティ信号
(TPOL)の形成、トラック中心から±1/8トラッ
ク以上外れると、すなわち、a0又はc0のレベルがb
0のレベルよりも大きくなった場合にハイレベルとなる
信号である1/8オフトラック信号の形成,ウォブルピ
ットの平均レベルの検出信号の形成、及び、上記サーボ
パターンとデータエリアとの間に設けられているミラー
部のレベル検出信号の形成等に用いられる。
【0093】 トラッキングエラー信号=c0−a0・・・式8
【0094】 1/8オフトラック信号=[(b0<a0)∨(b0<c0)]・・・式9
【0095】 TPOL=[b0>〔(a0+c0)/2〕]・・・式10
【0096】 ウォブルピットの平均レベルの検出信号=(a0+c0)/2・・式11
【0097】 ミラー部のレベル検出信号=d0・・・式12
【0098】また、上記タイミング発生器29は、上記
セグメント内カウンタ28からのカウント値により、次
にハイレベルのサーボパターン検出パルスが上記ロック
/アンロック検出回路27に供給されるであろう時刻を
予測し、この予測した時刻である、例えば上記カウント
値が296クロックとなったときに第2のウインドウパ
ルスを上記ロック/アンロック検出回路27に供給す
る。
【0099】上記ロック/アンロック検出回路27は、
上記第2のウインドウパルス内に上記ハイレベルのサー
ボパターン検出パルスが入っているか否かを検出するこ
とにより、上記サーボパターン検出データの位相の引き
込みがなされたか否かを判別する。
【0100】上述のように上記サーボパターンは、いわ
ゆるユニークパターンではないため、再生データのパタ
ーンと一致してしまう場合がある。このため、上記カウ
ンタ26のみ設けたとすると、該カウンタ26は、再生
データのパターンをサーボパターンであると誤って検出
した場合でもリセットされてしまうため、該カウンタ2
6から出力される第1のウインドウパルスは、以後、誤
ったタイミングで出力されることとなる。従って、上記
サーボパターン検出データの位相の引き込みを行うこと
ができなくなってしまう。
【0101】しかし、このチャンネルクロック形成装置
2では、最初の第1のウインドウパルス及び次の第1の
ウインドウパルスに、2回続けて上記サーボパターン検
出パルスが入ったときにリセットされるセグメント内カ
ウンタ28を設け、このセグメント内カウンタ28が所
定のカウント値となったときに形成される上記第2のウ
インドウパルスにより、上記サーボパターン検出パルス
を検出しているため、上記サーボパターンがユニークパ
ターンでなくても、正確なサーボパターンの検出を行う
ことができる。
【0102】従って、上記データラッチ回路22が正確
に上記サーボパターンをラッチできるタイミングで上記
ラッチパルスを供給することができる。
【0103】上記D/A変換器30は、上記位相誤差検
出データをアナログ化することにより位相誤差検出信号
を形成し、これを位相補償回路31を介して上記第1の
VCO32に供給する。
【0104】上記第1のVCO32は、上記位相誤差検
出信号で示される上記サーボパターン検出データに対す
る上記基本クロックの位相誤差が零となるような位相の
基本クロックを形成し、これを上記A/D変換器20に
帰還するとともに、上記カウンタ26及びセグメント内
カウンタ28に供給する。
【0105】上記光磁気ディスク記録再生装置は、この
ようにして上記サーボパターン検出データの位相の引き
込みが終了すると、上記サーボパターン検出モードを終
了し、記録モード又は再生モードのうち指定されたモー
ドとなる。
【0106】すなわち、上記光磁気ディスク記録再生装
置は、上記記録モードとなると、プロセッサ46が現在
の記録ゾーン(ゾーン0〜ゾーン8)を検出する。そし
て、例えば上記現在の記録ゾーンを示す現在ゾーンデー
タを第1の設定レジスタ39に供給するとともに、該現
在の記録ゾーンに隣接する隣接ゾーンを示す隣接ゾーン
データを第2のゾーン設定レジスタ44に供給する。
【0107】また、この場合、上記プロセッサ46は、
現在の記録ゾーンに対応する位相のチャンネルクロック
を選択するための選択パルスを上記FF48のデータ入
力端子(D)に供給する。
【0108】上記第1のゾーン設定レジスタ39は、上
記現在ゾーンデータにより示されるゾーンに応じたゾー
ン設定データを第1のN分周比設定回路38に供給す
る。
【0109】また、上記第2のゾーン設定レジスタ44
は、上記隣接ゾーンデータにより示されるゾーンに応じ
たゾーン設定データを第2のN分周比設定回路45に供
給する。
【0110】上記第1のN分周比設定回路38は、上記
現在ゾーンデータに応じたゾーン設定データにより、チ
ャンネルクロックの分周比を決定するための分周比設定
データを形成し、これを第1のN分周回路37に供給す
る。
【0111】また、上記2のN分周比設定回路45は、
上記隣接ゾーンデータに応じたゾーン設定データによ
り、チャンネルクロックの分周比を決定するための分周
比設定データを形成し、これを第2のN分周回路43に
供給する。
【0112】上記第1のN分周回路37は、第2のVC
O36から供給されるチャンネルクロックを、上記分周
比設定データに応じて、すなわち、現在の記録ゾーンに
対応するようにN分周し、これを第1の位相比較器34
に供給する。
【0113】また、上記第2のN分周回路45は、第3
のVCO42から供給されるチャンネルクロックを、上
記分周比設定データに応じて、すなわち、現在の記録ゾ
ーンに隣接するゾーンに対応するようにN分周し、これ
を第2の位相比較器40に供給する。
【0114】一方、この記録モードとなると、上記第1
のVCO32からの基本クロックが8分周回路33に供
給される。
【0115】上記8分周回路33は、上記基本クロック
を例えば8分周し、これを上記第1の位相比較器34及
び第2の位相比較器40にそれぞれ供給する。
【0116】上記第1の位相比較器34は、上記8分周
された基本クロックに対する、上記現在の記録ゾーンに
対応するようにN分周されたチャンネルクロックの位相
誤差を検出し、この位相誤差検出データをLPF35を
介して第2のVCO36に供給する。
【0117】上記第2のVCO36は、上記位相誤差検
出データに基づいて、上記基本クロックに同期し、か
つ、上記現在の記録ゾーンに対応する周波数のチャンネ
ルクロックを形成し、これを上記第1のN分周回路37
に供給するとともに、セレクタ49に供給する。
【0118】これにより、上記セレクタ49には、上記
基本クロックに同期し、かつ、上記現在の記録ゾーンに
対応する周波数のチャンネルクロックが供給されること
となる。
【0119】上記第2の位相比較器40は、上記8分周
された基本クロックに対する、上記現在の記録ゾーンに
隣接するゾーンに対応するようにN分周されたチャンネ
ルクロックの位相誤差を検出し、この位相誤差検出デー
タをLPF41を介して第3のVCO42に供給する。
【0120】上記第3のVCO42は、上記位相誤差検
出データに基づいて、上記基本クロックに同期し、か
つ、上記現在の記録ゾーンに隣接する記録ゾーンに対応
する周波数のチャンネルクロックを形成し、これを上記
第2のN分周回路43に供給するとともに、セレクタ4
9に供給する。
【0121】これにより、上記セレクタ49には、上記
基本クロックに同期し、かつ、上記現在の記録ゾーンに
隣接する記録ゾーンに対応する周波数のチャンネルクロ
ックが供給されることとなる。
【0122】ここで、上述のように上記プロセッサ46
は、現在の記録ゾーンに対応する位相のチャンネルクロ
ックを選択するための選択パルスを上記FF48のデー
タ入力端子(D)に供給している。データタイミングジ
ェネレータ47は、このプロセッサ47からの選択パル
スをラッチするためのラッチパルスを上記FF48のク
ロック入力端子(CLK)に供給する。
【0123】上記FF48は、上記現在の記録ゾーンに
対応する位相のチャンネルクロックを選択するための選
択パルスを、上記ラッチパルスによりラッチし、これを
上記セレクタ49に供給する。
【0124】この場合、上記現在の記録ゾーンに対応す
る位相のチャンネルクロックは、上記第2のVCO36
から出力されている。このため、上記セレクタ49は、
上記選択パルスにより上記第2のVCO36から供給さ
れるチャンネルクロックを選択し、これを変調回路6に
供給する。
【0125】上記変調回路6には、入力端子12を介し
て記録データが供給されている。上記変調回路6は、上
記現在の記録ゾーンに対応するチャンネルクロックに基
づいて上記記録データに所定の変調を施し、これをドラ
イバ8に供給する。上記ドライバ8は、上記記録データ
に応じて磁気ヘッド7を駆動する。これにより、上記磁
気ヘッド7から上記光磁気ディスク1へ、記録データに
応じた変調磁界が印加されることとなる。
【0126】また、この変調磁界が印加された箇所に
は、上記光学系9から記録用の強いレーザビームが照射
される。これにより、上記レーザビームの照射された箇
所が、いわゆるキュリー温度まで熱っせられ無保磁力状
態となる。このため、上記レーザビームの照射された箇
所が上記変調磁界に応じて反転し、上記記録データの記
録が行われる。
【0127】次に、このような状態で記録データの記録
が進み、記録ゾーンが、現在の記録ゾーンから、該現在
の記録ゾーンに隣接するゾーンへ移動したとき、上記プ
ロセッサ46は、上記セレクタ49において現在選択さ
れているチャンネルクロックとは反対のチャンネルクロ
ックを選択するような選択パルスを上記FF48に供給
する。
【0128】上記FF48は、上記選択パルスを上記ラ
ッチパルスによりラッチし、これを上記セレクタ49に
供給する。
【0129】この場合、現時点において上記セレクタ4
9は、上記第2のVCO36からの現在の記録ゾーンに
対応するチャンネルクロックを選択して出力しているた
め、上記現在の記録ゾーンに隣接するゾーンへ移動した
とき、上記プロセッサ46から供給される選択パルスに
より、上記第3のVCO42からのチャンネルクロック
を選択して出力する。
【0130】上記第3のVCO42から出力されるチャ
ンネルクロックは、上記記録ゾーンの移動がある前は、
現在の記録ゾーンに隣接する記録ゾーンに対応するチャ
ンネルクロックであったが、上記記録ゾーンの移動後
は、現在の記録ゾーンに対応するチャンネルクロックと
なる。
【0131】上記プロセッサ46は、このように記録ゾ
ーンの移動がある毎にセレクタ49を切り換え制御す
る。これにより、上記セレクタ49からは、常に現在の
記録ゾーンに対応するチャンネルクロックが遅滞なく出
力されることとなる。
【0132】このため、上記変調回路6は、遅滞なく且
つ正確に記録データに変調を施すことができる。従っ
て、上記記録ゾーンが、現在の記録ゾーンから、該現在
の記録ゾーンに隣接するゾーンに移動してもそのまま連
続的に記録を続行することができ、記録データの記録に
要する時間を短縮化することができる。
【0133】なお、上記プロセッサ46は、上記記録ゾ
ーンの移動後は、上記セレクタ49で選択されていない
方のVCO(この場合は、上記第1のVCO)で、現在
の記録ゾーンに隣接する記録ゾーンに対応するチャンネ
ルクロックが形成されるように上記各部を制御する。そ
して、上記記録ゾーンの移動があったときに、この移動
後の記録ゾーンに対応するチャンネルクロックを選択す
るように上記セレクタ49を制御する。
【0134】これにより、上記セレクタ49には、現在
の記録ゾーンに対応するチャンネルクロックの他、該現
在の記録ゾーンに隣接する記録ゾーンに対応するチャン
ネルクロックが供給されることとなり、これらを記録ゾ
ーンの移動毎に切り換えて出力することにより、上述の
ように、常に現在の記録ゾーンに対応したチャンネルク
ロックを出力することができる。
【0135】次に、このように上記光磁気ディスク1に
記録された記録データは、再生モード時に再生される。
【0136】上記光磁気ディスク記録再生装置は、上記
再生モードとなると、上記光学系9から再生用の弱いレ
ーザビームを上記光磁気ディスク1に照射して該レーザ
ビームの戻り光を得、この戻り光から上記光磁気ディス
ク1に記録されている記録データを再生する。そして、
この再生信号を上記R/Wアンプ10を介して復調回路
11に供給する。
【0137】上記プロセッサ46は、上述の記録モード
時と同様にして再生ゾーンを検出し、現在の再生ゾーン
に対応するチャンネルクロック、及び、現在の再生ゾー
ンに隣接するゾーンに対応するチャンネルクロックを形
成するように上記各部を制御とともに、再生ゾーンが上
記隣接するゾーンに移動したときには、この移動した隣
接するゾーンに対応したチャンネルクロックを選択して
出力するように上記セレクタ49を制御する。
【0138】これにより、再生モード中において、上記
復調回路11には、再生中のゾーンに対応するチャンネ
ルクロックが遅滞なく供給されることとなる。
【0139】上記復調回路11は、上記セレクタ49か
らのチャンネルクロックに基づいて上記記録データを復
調し、これを再生データとして出力端子13を介して、
例えばスピーカ装置等に供給する。これにより、上記光
磁気ディスク1から再生された再生データに応じた音声
を上記スピーカ装置から発音させることができる。
【0140】上述のように、再生モード中において、上
記復調回路11には、再生中のゾーンに対応するチャン
ネルクロックが遅滞なく供給されるため、遅滞なく且つ
正確に記録データを復調して出力することができる。こ
のため、上記再生ゾーンが、現在の再生ゾーンから、該
現在の再生ゾーンに隣接するゾーンに移動してもそのま
ま連続的に再生を続行することができる。従って、記録
データの再生に要する時間を短縮化することができる。
【0141】なお、上述の実施例の説明では、上記光磁
気ディスク1に記録されているサーボパターンは、ウォ
ブルピットにより構成されることとしたが、これは、ウ
ォブルピットでなくともサーボパターンであることを認
識することができるパターンであれば何でもよい。
【0142】また、上記チャンネルクロック形成装置2
は、上記サーボパターンのみがピットで記録される光磁
気ディスクから該サーボパターンを検出して上記チャン
ネルクロックを形成するようにしたが、これは、例えば
上記サーボパターンのみならず記録データもピットによ
り記録される光ディスクや、磁気により上記サーボパタ
ーンを形成した磁気ディスクから該サーボパターンを検
出して上記チャンネルクロックを形成するようにしても
よい。
【0143】このため、本発明に係る円盤状記録媒体の
再生装置及び円盤状記録媒体の記録再生装置に用いる円
盤状記録媒体としては、上記光磁気ディスクの他、上記
光ディスク又は上記磁気ディスクを用いてもよいことは
勿論である。
【0144】また、上述の実施例の説明では、デジタル
的にデータ処理を行うフェーズ・ロックド・ループ構成
のチャンネルクロック形成装置としたが、これは、アナ
ログ的に信号処理を行うフェーズ・ロックド・ループ構
成のチャンネルクロック形成装置としてもよい。
【0145】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
に係る円盤状記録媒体のチャンネルクロック形成装置
は、基本クロックに同期し、且つ、現在の領域に対応し
た周波数のチャンネルクロックの他、該現在の領域に隣
接する領域に対応した周波数のチャンネルクロックをも
予め形成することができる。このため、領域が、現在の
領域から該現在の領域に隣接する領域に変わった場合
に、遅滞なく、上記現在の領域に対応した周波数のチャ
ンネルクロックを出力することができる。
【0146】従って、本発明に係る円盤状記録媒体のチ
ャンネルクロック形成装置を、円盤状記録媒体の再生装
置や記録再生装置等に設けた場合、再生時間又は記録再
生時間の短縮化に貢献することができる。
【0147】また、本発明に係る円盤状記録媒体の再生
装置は、上記円盤状記録媒体のチャンネルクロック形成
装置により記録データの再生を行う。このため、再生領
域が、現在の再生領域から、該現在の再生領域に隣接す
る再生領域に変わった場合でも、再生動作を一時中断す
ることなく、記録データを最初から最後まで連続して再
生することができる。
【0148】従って、記録データの再生時間を短縮化す
ることができる。
【0149】また、本発明に係る円盤状記録媒体の記録
再生装置は、上記円盤状記録媒体のチャンネルクロック
形成装置により記録データの記録再生を行う。このた
め、記録再生領域が、現在の記録再生領域から、該現在
の記録再生領域に隣接する記録再生領域に変わった場合
でも、記録再生動作を一時中断することなく、記録デー
タを最初から最後まで連続して記録再生することができ
る。
【0150】従って、記録データの記録再生時間を短縮
化することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る記録情報再生装置を光磁気ディス
クを用いて記録データの記録再生を行う光磁気ディスク
記録再生装置に適用した場合の実施例のブロック図であ
る。
【図2】再生位置に応じてチャンネルクロックの位相を
可変制御する従来の光磁気ディスクの再生装置のブロッ
ク図である。
【図3】光磁気ディスクに記録されているサーボパター
ンの一例を示す模式図である。
【図4】サーボパターン検出データに対するチャンネル
クロックの位相誤差等の演算の仕方を説明するためのサ
ーボパターンの再生波形及び該再生波形のラッチ位置を
示す図である。
【図5】光磁気ディスクの記録再生位置毎に割り当てら
れたゾーンを示す模式図である。
【符号の説明】
1・・・・・・・・・・・・・・・・光磁気ディスク 2・・・・・・・・・・・・・・・・チャンネルクロッ
ク形成装置 3・・・・・・・・・・・・・・・・再生系 4・・・・・・・・・・・・・・・・記録系 5・・・・・・・・・・・・・・・・スピンドルモータ 6・・・・・・・・・・・・・・・・変調回路 7・・・・・・・・・・・・・・・・磁気ヘッド 8・・・・・・・・・・・・・・・・ドライバ 9・・・・・・・・・・・・・・・・光学系 10・・・・・・・・・・・・・・・R/Wアンプ 11・・・・・・・・・・・・・・・復調回路 12・・・・・・・・・・・・・・・入力端子 13・・・・・・・・・・・・・・・出力端子 20・・・・・・・・・・・・・・・A/D変換器 21・・・・・・・・・・・・・・・位相データ形成回
路 22・・・・・・・・・・・・・・・データラッチ回路 23・・・・・・・・・・・・・・・位相生成器 24・・・・・・・・・・・・・・・パルス検出器 25・・・・・・・・・・・・・・・サーボパターン検
出器 26・・・・・・・・・・・・・・・カウンタ 27・・・・・・・・・・・・・・・ロック/アンロッ
ク検出回路 28・・・・・・・・・・・・・・・セグメント内カウ
ンタ 29・・・・・・・・・・・・・・・タイミング発生器 30・・・・・・・・・・・・・・・D/A変換器 31・・・・・・・・・・・・・・・位相補償回路 32・・・・・・・・・・・・・・・第1の電圧可変型
発振器(VCO) 33・・・・・・・・・・・・・・・8分周回路 34・・・・・・・・・・・・・・・第1の位相比較器 35・・・・・・・・・・・・・・・ローパスフィルタ
(LPF) 36・・・・・・・・・・・・・・・第2のVCO 37・・・・・・・・・・・・・・・第1のN分周回路 38・・・・・・・・・・・・・・・第1のN分周比設
定回路 39・・・・・・・・・・・・・・・第1のゾーン設定
レジスタ 40・・・・・・・・・・・・・・・第2の位相比較器 41・・・・・・・・・・・・・・・LPF 42・・・・・・・・・・・・・・・第3のVCO 43・・・・・・・・・・・・・・・第2のN分周回路 44・・・・・・・・・・・・・・・第2のゾーン設定
レジスタ 45・・・・・・・・・・・・・・・第2のN分周比設
定回路 46・・・・・・・・・・・・・・・プロセッサ 47・・・・・・・・・・・・・・・データタイミング
ジェネレータ 48・・・・・・・・・・・・・・・フィリップフロッ
プ(FF) 49・・・・・・・・・・・・・・・セレクタ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外周側から内周側に半径方向に向かって
    複数の領域に分割した円盤状記録媒体を角速度一定で回
    転駆動して得られる再生信号から、上記円盤状記録媒体
    に所定の間隔で設けられているサーボパターンを検出
    し、このサーボパターンの検出データに対する基本クロ
    ックの位相誤差を零とするような基本クロックが出力さ
    れるように基本クロック形成手段を制御し、この基本ク
    ロック形成手段からの基本クロックに同期した、その領
    域に応じた周波数のチャンネルクロックを形成して出力
    する円盤状記録媒体のチャンネルクロック形成装置であ
    って、 チャンネルクロックの周波数を設定された分周比で分周
    する第1の分周手段を有し、上記基本クロックに対する
    上記第1の分周手段からのチャンネルクロックの位相誤
    差を検出し、この位相誤差が零となるようなチャンネル
    クロックを形成して出力するフェーズ・ロックド・ルー
    プ構成の第1のチャンネルクロック形成手段と、 チャンネルクロックの周波数を設定された分周比で分周
    する第2の分周手段を有し、上記基本クロックに対する
    上記第2の分周手段からのチャンネルクロックの位相誤
    差を検出し、この位相誤差が零となるようなチャンネル
    クロックを形成して出力するフェーズ・ロックド・ルー
    プ構成の第2のチャンネルクロック形成手段と、 上記第1のチャンネルクロック形成手段からのチャンネ
    ルクロック及び上記第2のチャンネルクロック形成手段
    からのチャンネルクロックを切り換えて出力する切り換
    え手段と、 現在の領域を検出し、上記第1,第2の分周手段の何れ
    か一方を、上記現在の領域に対応するように分周比の設
    定を行い、他方を、上記現在の領域に隣接する領域に対
    応するように分周比の設定を行うとともに、領域が変わ
    る毎に、現在の領域に対応するチャンネルクロックが選
    択され出力されるように上記切り換え手段を切り換え制
    御する制御手段とを有することを特徴とする円盤状記録
    媒体のチャンネルクロック形成装置。
  2. 【請求項2】 外周側から内周側に半径方向に向かって
    複数の領域に分割した円盤状記録媒体を角速度一定で回
    転駆動して得られる再生信号から、上記円盤状記録媒体
    に所定の間隔で設けられているサーボパターンを検出
    し、このサーボパターンの検出データに対する基本クロ
    ックの位相誤差を零とするような基本クロックが出力さ
    れるように基本クロック形成手段を制御し、この基本ク
    ロック形成手段からの基本クロックに同期した、その領
    域に応じた周波数のチャンネルクロックを形成して出力
    する円盤状記録媒体のチャンネルクロック形成装置を有
    し、このチャンネルクロック形成装置からのチャンネル
    クロックに基づいて、再生手段が、上記円盤状記録媒体
    に記録されている記録データを再生する円盤状記録媒体
    の再生装置であって、 チャンネルクロックの周波数を設定された分周比で分周
    する第1の分周手段を有し、上記基本クロックに対する
    上記第1の分周手段からのチャンネルクロックの位相誤
    差を検出し、この位相誤差が零となるようなチャンネル
    クロックを形成して出力するフェーズ・ロックド・ルー
    プ構成の第1のチャンネルクロック形成手段と、 チャンネルクロックの周波数を設定された分周比で分周
    する第2の分周手段を有し、上記基本クロックに対する
    上記第2の分周手段からのチャンネルクロックの位相誤
    差を検出し、この位相誤差が零となるようなチャンネル
    クロックを形成して出力するフェーズ・ロックド・ルー
    プ構成の第2のチャンネルクロック形成手段と、 上記第1のチャンネルクロック形成手段からのチャンネ
    ルクロック及び上記第2のチャンネルクロック形成手段
    からのチャンネルクロックを切り換えて出力する切り換
    え手段と、 現在の領域を検出し、上記第1,第2の分周手段の何れ
    か一方を、上記現在の領域に対応するように分周比の設
    定を行い、他方を、上記現在の領域に隣接する領域に対
    応するように分周比の設定を行うとともに、領域が変わ
    る毎に、現在の領域に対応するチャンネルクロックが選
    択され出力されるように上記切り換え手段を切り換え制
    御する制御手段とを有することを特徴とする円盤状記録
    媒体の再生装置。
  3. 【請求項3】 外周側から内周側に半径方向に向かって
    複数の領域に分割した円盤状記録媒体を角速度一定で回
    転駆動して得られる再生信号から、上記円盤状記録媒体
    に所定の間隔で設けられているサーボパターンを検出
    し、このサーボパターンの検出データに対する基本クロ
    ックの位相誤差を零とするような基本クロックが出力さ
    れるように基本クロック形成手段を制御し、この基本ク
    ロック形成手段からの基本クロックに同期した、その領
    域に応じた周波数のチャンネルクロックを形成して出力
    する円盤状記録媒体のチャンネルクロック形成装置を有
    し、このチャンネルクロック形成装置からのチャンネル
    クロックに基づいて、記録手段が上記円盤状記録媒体に
    記録データを記録し、再生手段が、上記円盤状記録媒体
    に記録された記録データを再生する円盤状記録媒体の記
    録再生装置であって、 チャンネルクロックの周波数を設定された分周比で分周
    する第1の分周手段を有し、上記基本クロックに対する
    上記第1の分周手段からのチャンネルクロックの位相誤
    差を検出し、この位相誤差が零となるようなチャンネル
    クロックを形成して出力するフェーズ・ロックド・ルー
    プ構成の第1のチャンネルクロック形成手段と、 チャンネルクロックの周波数を設定された分周比で分周
    する第2の分周手段を有し、上記基本クロックに対する
    上記第2の分周手段からのチャンネルクロックの位相誤
    差を検出し、この位相誤差が零となるようなチャンネル
    クロックを形成して出力するフェーズ・ロックド・ルー
    プ構成の第2のチャンネルクロック形成手段と、 上記第1のチャンネルクロック形成手段からのチャンネ
    ルクロック及び上記第2のチャンネルクロック形成手段
    からのチャンネルクロックを切り換えて出力する切り換
    え手段と、 現在の領域を検出し、上記第1,第2の分周手段の何れ
    か一方を、上記現在の領域に対応するように分周比の設
    定を行い、他方を、上記現在の領域に隣接する領域に対
    応するように分周比の設定を行うとともに、領域が変わ
    る毎に、現在の領域に対応するチャンネルクロックが選
    択され出力されるように上記切り換え手段を切り換え制
    御する制御手段とを有することを特徴とする円盤状記録
    媒体の記録再生装置。
JP6834993A 1993-03-26 1993-03-26 円盤状記録媒体のチャンネルクロック形成装置,円盤状記録媒体の再生装置及び円盤状記録媒体の記録再生装置 Pending JPH06282939A (ja)

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JP6834993A JPH06282939A (ja) 1993-03-26 1993-03-26 円盤状記録媒体のチャンネルクロック形成装置,円盤状記録媒体の再生装置及び円盤状記録媒体の記録再生装置

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