JPH06281685A - 電磁波吸収特性測定装置 - Google Patents
電磁波吸収特性測定装置Info
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- JPH06281685A JPH06281685A JP9069993A JP9069993A JPH06281685A JP H06281685 A JPH06281685 A JP H06281685A JP 9069993 A JP9069993 A JP 9069993A JP 9069993 A JP9069993 A JP 9069993A JP H06281685 A JPH06281685 A JP H06281685A
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Abstract
提供する。 【構成】 電波吸収体16の吸収特性を測定するための
斜め入射測定法を用いた電磁波吸収特性測定装置であ
る。電波吸収体16による反射電波を受信するプローブ
アンテナを2次元平面上で走査させて近傍電磁界分布を
測定する。この近傍電磁界分布より演算手段22により
遠方電磁界分布を演算する。電波吸収体16と校正用金
属導体からそれぞれ得られた遠方電磁界分布を比較して
吸収特性を演算する。
Description
を測定するための電磁波吸収特性測定装置に関するもの
である。
として斜め入射測定法がある。図4は、アーチ法と称さ
れる従来の電波吸収体の吸収特性を測定するための斜め
入射測定装置の一例を示す図である。これを簡単に説明
するならば、放射アンテナ10とプローブアンテナ12
とが、ともに円弧状の支持部材14により支持される。
また、支持部材14の円弧の中心点に電波吸収体16が
配置される。さらに、シグナルソース18で出力された
測定周波数信号が放射アンテナ10から電波吸収体16
に入射方向がθの角度で照射され、その反射電波がθの
角度の反射方向に配置されたプローブアンテナ12に入
射されて受信機20で直接受信される。
直接受信して得られる電磁界の強さと、電波吸収体16
に代えて置き換えられる同じ大きさの校正用金属導体板
による反射電波を直接受信して得られる電磁界の強さと
の比から吸収特性が演算される。
あっては、アンテナからの距離に対して定在波の存在に
より放射エネルギーの分布が大きく変化することが知ら
れている。また、測定周波数信号の位相差の変化による
測定誤差を排除するために、電波吸収体16の位置で平
面波とみなせるだけの距離Rを、放射アンテナ10と電
波吸収体16の間に設ける必要がある。また、同様な理
由により、プローブアンテナ12と電波吸収体16の間
にも距離Rを設ける必要がある。
ブアンテナ12の開口径が同じでこの開口径をd1と
し、電波吸収体16の寸法をDとし、測定周波数信号の
波長をλとすれば、電波吸収体16の開口径d2は、 d2=D・sin(90°−θ) であり、下記の数1を満たしていなければならない。
ナ12の開口径が異なるならば、または電波吸収体16
の開口径が縦と横で異なるならば、数1による距離Rの
値の大きい方が採用される。
電磁波吸収特性測定装置にあっては、測定周波数信号が
低い周波数であり、または電波吸収体16の寸法Dが大
きなものであると、距離Rを大きくしなければならず、
円弧状の支持部材14の半径が大きなものとなる。そし
て、電波吸収体16が吸収特性に優れているほど、反射
電波の電磁界は弱くなる。この結果、プローブアンテナ
12は微弱な反射電波を直接受信しなければならず、そ
れだけ外部からの雑音電波等の悪影響を大きく受ける。
そこで、正確な測定を行なうためには、電波無響室内で
測定がなされなければならない。
が大型であって高価であるのに加えて、この装置を収納
し得る大型の電波無響室の建設に多大な費用が必要であ
り、電波吸収体16の開発および評価を行なう上で大き
な障害となっていた。
なされたもので、小型に構成し得る電磁波吸収特性測定
装置を提供することを目的とする。
めに、本発明の電磁波吸収特性測定装置は、測定対象の
電波吸収体およびこの電波吸収体に代えて置き換えられ
る同じ大きさの校正用金属導体板に斜めの入射方向で平
面波の電波を照射する送信アンテナ機構と、前記電波吸
収体および校正用金属導体板による反射電波を受信し2
次元平面上を走査する受信アンテナ機構と、この受信ア
ンテナ機構で得られる近傍電磁界分布より遠方電磁界分
布を演算するとともに前記電波吸収体と校正用金属導体
の遠方電磁界分布の比から吸収特性を演算する演算手段
と、を備えて構成されている。
トパラボラ反射鏡とその焦点に配置した1次放射器を含
んで構成しても良い。
れた電波が前記電波吸収体で反射されない状態で前記送
信アンテナ機構から前記受信アンテナ機構に直接波とし
て受信される電磁界分布を予め求める手段と、前記電波
吸収体と校正用金属導体による反射電波を前記受信アン
テナ機構で受信してそれぞれ得られる近傍電磁界分布を
前記直接波として受信される電磁界分布により補正する
補正手段と、を備え、前記演算手段は補正された近傍電
磁界分布より遠方電磁界分布を演算するように構成する
こともできる。
ンテナ機構を2次元平面上を走査させて近傍電磁界分布
を求め、この近傍電磁界分布より演算手段により遠方電
磁界分布を演算するようにしたので、反射電波の定在波
による影響を排除でき、電波吸収体と受信アンテナ機構
との間に必要とされる距離が短かなものとなり、装置を
小型化し得る。
ラボラ反射鏡とその焦点に設けた1次放射器を含んで構
成するならば、オフセットパラボラ反射鏡で反射された
電波を平面波とすることができるので、送信アンテナ機
構と電波吸収体との間に必要とされる距離が短かなもの
となるとともに、オフセットパラボラ反射鏡を適宜に設
定することで開口径の大きな電波吸収体を測定し得る。
状態で直接波として予め受信された電磁界分布で、電波
吸収体と校正用金属導体による反射電波のそれぞれの近
傍電磁界分布を補正するならば、送信アンテナ機構と受
信アンテナ機構の直接結合による測定誤差を排除し得
る。
参照して説明する。図1は、本発明の電磁波吸収特性測
定装置の第1の実施例のブロック構成図である。
された測定周波数信号が放射アンテナ10から電波とし
て放射され、距離Rtxだけ離れて斜めに配置された電
波吸収体16に入射角度θで照射される。図1にあって
は、放射アンテナ10はX軸方向に指向性を有し、電波
吸収体16はY軸を回転軸とする斜めの面に配設され
る。そして、電波吸収体16に平面波が照射されるよう
に、距離Rtxは、図4に示す従来の測定装置と同様に
数1を充すだけの寸法が必要である。なお、シグナルソ
ース18と放射アンテナ10により送信アンテナ機構が
形成されている。
離Rrxだけ離れて、電波吸収体16による反射電波を
X−Y2次元平面上で図示しない機構により平面走査さ
れるようにプローブアンテナ12が配設され、入射され
た信号が受信機20に与えられる。図1にあっては、入
射角度θが45°であるために、電波吸収体16による
反射波の指向方向は、プローブアンテナ12が走査され
るX−Y平面に対して垂直である。さらに、受信機20
はシグナルソース18から測定周波数信号の一部が参照
信号として与えられ、プローブアンテナ12で受信され
た反射波の電磁界の強さに応じた信号が演算手段22に
与えられる。なお、受信機20とプローブアンテナ12
により受信アンテナ機構が形成されている。また、電波
吸収体16が入射角θを45°以外で配設されたなら
ば、反射波の指向方向がプローブアンテナ12の走査面
に垂直とならないが、受信される近傍電磁界分布より反
射波の方向性を考慮して遠方電磁界分布が適宜に演算さ
れる。そしてまた、プローブアンテナ12の走査面が、
X−Y2次平面でなく、Y軸を回転軸とする斜めの面で
あっても良く、遠方電磁界分布を適宜に演算し得る。
体16との間の距離Rrxは、プローブアンテナ12に
近傍電磁界が入射されれば良く、定在波による影響を受
けないので、Rrx<Rtxと短かく設定できる。
による反射電波を2次元平面上を走査されるプローブア
ンテナ12で受信して近傍電磁界分布を求め、この近傍
電磁界分布から演算手段22により遠方電磁界分布が演
算される。この近傍電磁界分布から遠方電磁界分布を演
算する手法については、電子通信学会誌1979年10
月号(Vol.62,No.10)第1145頁乃至第
1153頁等に詳記されており、説明を省略する。
さの校正用金属導体板に置き換えて近傍電磁界分布を求
め、そして演算手段22により遠方電磁界分布が演算さ
れる。
板とからそれぞれに得られた遠方電磁界分布より、それ
ぞれ最大の強さの電磁界を演算し、これらの電磁界の強
さの比が、演算手段22で比較されて吸収特性が演算さ
れる。この電磁界の強さを比較する吸収特性の演算は、
従来のアーチ法等と同様であり、その説明を省略する。
特性測定装置の第1の実施例にあっては、近傍電磁界分
布より遠方電磁界分布を演算するので定在波の影響が排
除され、電波吸収体16とプローブアンテナ12との間
の距離Rrxを短かくすることができるので、電磁波吸
収特性測定装置全体を従来のアーチ法等の装置に比較し
て小型化できる。そして、電磁波吸収特性測定装置を小
型化できるために、これを収納する電波無響室も小さく
て足りる。また、電波吸収体16とプローブアンテナ1
2との間の距離Rrxが短かいために、外部からの雑音
電波の影響を受けにくい。しかも、電波吸収体16から
の微弱な反射電波が入射され易く、それだけ測定装置の
ダイナミックレンジを広いものとすることができる。さ
らに、ダイナミックレンジとして充分な余裕があるの
で、放射アンテナ10を開口径の小さなものを用いても
充分に測定精度が確保できるため、放射アンテナ10と
電波吸収体16との間の距離Rtxとして必要となる寸
法を短かなものにすることができ、装置をより小型化す
ることが可能である。
磁波吸収特性測定装置において測定できる電波吸収体1
6の寸法は、放射アンテナ10の開口径および放射アン
テナ10と電波吸収体16との間の距離Rtxにより制
約される。
れば、例えば測定周波数信号を1〜3GHzとし放射ア
ンテナ10として半波長ダイポールを用いた場合は、放
射アンテナ10の縦方向の開口径d1はλ/2であり、
横方向の開口径d1は0とみなせる。そして、電波吸収
体16の縦方向の開口径d2は縦方向の寸法Dv×si
n(90°−θ)であり、横方向の開口径d2は横方向
の寸法Dhである。そこで、縦方向の寸法Dvの最大外
径は、数2で示され、横方向の寸法Dhの最大外径は、
数3で示される。
h,Rtxは[m]、測定周波数fは[GHz]、θは
[degree]を単位とする。
Rtx=1mとした場合の測定周波数信号に対する電波
吸収体16の最大外径Dv×Dhを示す。
とし放射アンテナ10として10.7×4.3mmの開
口を有するWR42型方形導波管を用いた場合では、放
射アンテナ10の縦方向の開口径d1は0.0107m
であり、横方向の開口径d1は0.0043mである。
そこで、縦方向の寸法Dvの最大外径は、数4で示さ
れ、横方向の寸法Dhの最大外径は、数5で示される。
波管を用いてRtx=1mとした場合の測定周波数信号
に対する電波吸収体16の最大外径Dv×Dhを示す。
の第2の実施例の要部を説明する図であり、(a)はオ
フセットパラボラ反射鏡と1次放射器を含む送信アンテ
ナ機構の構造図であり、(b)はオフセットパラボラ反
射鏡の正面図である。
30の焦点に、オフセットパラボラ反射鏡30に向けて
1次放射器32が配設され、1次放射器32から放射状
に放射された測定周波数信号の電波がオフセットパラボ
ラ反射鏡30で反射されて平面波に変換されて電波吸収
体16に照射される。オフセットパラボラ反射鏡30の
両側は、エッジ部分からの回析波を抑制すべく、図2
(b)のごとくのこぎり歯状とされる。
発明の電磁波吸収特性測定装置の第2の実施例にあって
は、オフセットパラボラ反射鏡30で平面波が発生され
るので、オフセットパラボラ反射鏡30と電波吸収体1
6との間の距離を任意に短かくすることができ、実質的
に送信アンテナ機構と電波吸収体16との距離を短かく
することが可能である。また、オフセットパラボラ反射
鏡30を適宜に設定して開口径の広い平面波を発生させ
れば、開口径の大きな電波吸収体16を測定することが
できる。
の第3の実施例の動作を説明するフローチャートであ
る。
は図1に示す第1の実施例と同じである。まず、予め測
定すべき電波吸収体16に代えて反射の極めて少ない校
正用電波吸収体に置き換え、または電波吸収体16を配
設すべき位置から電波を反射する部材を全て除いて、放
射アンテナ10から放射された電波が電波吸収体16等
で反射されない状態で、プローブアンテナ12に放射ア
ンテナ10から直接波として受信される電磁界分布が求
められ、適宜に記憶される(ステップ)。次に、電波
吸収体16に代えて、校正用金属導電板を配設してその
近傍電磁界分布が求められ適宜に記憶される(ステップ
)。そして、測定すべき電波吸収体16を配設してそ
の近傍電磁界分布が求められ、適宜に記憶される(ステ
ップ)。
属導電板による近傍電磁界分布が、ステップで求めら
れた反射されない状態の電磁界分布により補正され、放
射アンテナ10とプローブアンテナ12の直接結合によ
る影響が排除された近傍電磁界分布が記憶される(ステ
ップ)。また、ステップで求められた電波吸収体1
6による近傍電磁界分布がステップで求められた電磁
界分布により補正されて記憶される(ステップ)。
た校正用金属導電板と電波吸収体16との近傍電磁界分
布から、それぞれ遠方電磁界分布が演算されて記憶され
る(ステップ)。そして、校正用金属導電板と電波吸
収体16とのそれぞれの遠方電磁界分布より、それぞれ
最大の強さの電磁界が演算され、これらの電磁界の強さ
の比較により吸収特性が演算される(ステップ)。な
お、上記動作の各ステップは、演算手段22により適宜
に行なわれる。
射アンテナ10からの直接波がプローブアンテナ12で
受信される直接結合の影響を排除することができ、微弱
な反射波が直接波によりマスキングされるようなことが
なく、それだけダイナミックレンジが改善される。発明
者らの研究によれば、校正用電波吸収体の反射減衰レベ
ルまで本発明装置のダイナミックレンジが改善できる。
アンテナ10の指向方向をX軸としているが、これに限
られないことは勿論である。
に、本発明の電磁波吸収特性測定装置は以下のごとき格
別な効果を奏する。
は、電波吸収体と受信アンテナ機構との間の距離を従来
のこの種の装置に比べて短かくすることができ、電磁波
吸収特性測定装置を小型化することができる。そして、
この小型化によりこの装置を収納する電波無響室も小さ
くて足り、システム全体として経済的に構成できる。ま
た、測定装置のダイナミックレンジが改善でき、このダ
イナミックレンジの改善に応じて送信アンテナ機構の開
口径を小さく設定するならば、電波吸収体と送信アンテ
ナ機構との間の距離を短かくすることも可能である。
装置は、電波吸収体と送信アンテナ機構との間の距離を
任意に設定することができる。しかも、オフセットパラ
ボラ反射鏡を適宜に設定することで開口径の大きな電波
吸収体の測定も可能である。
定装置にあっては、送信アンテナ機構と受信アンテナ機
構との直接結合による影響が排除され、ダイナミックレ
ンジの改善が一層図られる。
例のブロック構成図である。
例の要部を説明する図であり、(a)はオフセットパラ
ボラ反射鏡と1次放射器を含む送信アンテナ機構の構造
図であり、(b)はオフセットパラボラ反射鏡の正面図
である。
例の動作を説明するフローチャートである。
性を測定するための斜め入射測定装置の一例を示す図で
ある。
Claims (3)
- 【請求項1】 測定対象の電波吸収体およびこの電波吸
収体に代えて置き換えられる同じ大きさの校正用金属導
体板に斜めの入射方向で平面波の電波を照射する送信ア
ンテナ機構と、前記電波吸収体および校正用金属導体板
による反射電波を受信し2次元平面上を走査する受信ア
ンテナ機構と、この受信アンテナ機構で得られる近傍電
磁界分布より遠方電磁界分布を演算するとともに前記電
波吸収体と校正用金属導体の遠方電磁界分布の比から吸
収特性を演算する演算手段と、を備えたことを特徴とす
る電磁波吸収特性測定装置。 - 【請求項2】 請求項1記載の電磁波吸収特性測定装置
において、前記送信アンテナ機構を、オフセットパラボ
ラ反射鏡とその焦点に配置した1次放射器を含んで構成
したことを特徴とする電磁波吸収特性測定装置。 - 【請求項3】 請求項1または2記載の電磁波吸収特性
測定装置において、前記送信アンテナ機構から放射され
た電波が前記電波吸収体で反射されない状態で前記送信
アンテナ機構から前記受信アンテナ機構に直接波として
受信される電磁界分布を予め求める手段と、前記電波吸
収体と校正用金属導体による反射電波を前記受信アンテ
ナ機構で受信してそれぞれ得られる近傍電磁界分布を前
記直接波として受信される電磁界分布により補正する補
正手段と、を備え、前記演算手段は補正された近傍電磁
界分布より遠方電磁界分布を演算するように構成したこ
とを特徴とする電磁波吸収特性測定装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP09069993A JP3716940B2 (ja) | 1993-03-25 | 1993-03-25 | 電磁波吸収特性の測定方法 |
Applications Claiming Priority (1)
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---|---|---|---|
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JPH06281685A true JPH06281685A (ja) | 1994-10-07 |
JP3716940B2 JP3716940B2 (ja) | 2005-11-16 |
Family
ID=14005780
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
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Country Status (1)
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-
1993
- 1993-03-25 JP JP09069993A patent/JP3716940B2/ja not_active Expired - Lifetime
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