JPH06280858A - 動圧軸受 - Google Patents
動圧軸受Info
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- JPH06280858A JPH06280858A JP5069837A JP6983793A JPH06280858A JP H06280858 A JPH06280858 A JP H06280858A JP 5069837 A JP5069837 A JP 5069837A JP 6983793 A JP6983793 A JP 6983793A JP H06280858 A JPH06280858 A JP H06280858A
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- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16C—SHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
- F16C33/00—Parts of bearings; Special methods for making bearings or parts thereof
- F16C33/02—Parts of sliding-contact bearings
- F16C33/04—Brasses; Bushes; Linings
- F16C33/06—Sliding surface mainly made of metal
- F16C33/10—Construction relative to lubrication
- F16C33/1025—Construction relative to lubrication with liquid, e.g. oil, as lubricant
- F16C33/106—Details of distribution or circulation inside the bearings, e.g. details of the bearing surfaces to affect flow or pressure of the liquid
- F16C33/107—Grooves for generating pressure
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16C—SHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
- F16C17/00—Sliding-contact bearings for exclusively rotary movement
- F16C17/02—Sliding-contact bearings for exclusively rotary movement for radial load only
- F16C17/026—Sliding-contact bearings for exclusively rotary movement for radial load only with helical grooves in the bearing surface to generate hydrodynamic pressure, e.g. herringbone grooves
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- Oil, Petroleum & Natural Gas (AREA)
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 起動停止時の摩耗を低減でき、かつ、逆回転
時の焼き付きを防止できる動圧軸受を提供する。 【構成】 スリーブ２の内側に挿入されたシャフト１の
外周面に、回転方向に対して一方向に傾斜する第１の傾
斜溝１ａと、この第１の傾斜溝１ａに対して軸方向に所
定の間隔を開けて、上記第１の傾斜溝１ａと逆方向に傾
斜する第２の傾斜溝１ｂとを形成する。上記第１の傾斜
溝１ａのある領域５と第２の傾斜溝１ｂのある領域６と
の間の中間領域７に、互いに交差する交差溝１ｃを形成
する。上記シャフト１とスリーブ２との間に潤滑流体を
充填する。
時の焼き付きを防止できる動圧軸受を提供する。 【構成】 スリーブ２の内側に挿入されたシャフト１の
外周面に、回転方向に対して一方向に傾斜する第１の傾
斜溝１ａと、この第１の傾斜溝１ａに対して軸方向に所
定の間隔を開けて、上記第１の傾斜溝１ａと逆方向に傾
斜する第２の傾斜溝１ｂとを形成する。上記第１の傾斜
溝１ａのある領域５と第２の傾斜溝１ｂのある領域６と
の間の中間領域７に、互いに交差する交差溝１ｃを形成
する。上記シャフト１とスリーブ２との間に潤滑流体を
充填する。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】この発明は、起動停止時の摩耗を
低減できると共に、逆回転時の焼き付きを防止できる動
圧軸受に関する。
低減できると共に、逆回転時の焼き付きを防止できる動
圧軸受に関する。
【０００２】
【従来の技術】従来、動圧軸受としては、図５に示すよ
うに、シャフト１１とこのシャフト１１が内側に挿入さ
れたスリーブ１２とを備え、上記シャフト１１の外周面
に、回転方向に対して一方向に傾斜する第１の傾斜溝１
１ａと、この第１の傾斜溝１１ａに対して軸方向に所定
の間隔をあけて設けられ、上記第１の傾斜溝１１ａと逆
方向に傾斜する第２の傾斜溝１１ｂとを形成したものが
ある。上記第１の傾斜溝１１ａと第２の傾斜溝１１ｂ
は、ヘリンボーン型の動圧発生溝を構成している。そし
て、上記シャフト１１とスリーブ１２との間に潤滑流体
を充填している。上記シャフト１１が回転方向Ｘに回転
すると、上記第１，２の傾斜溝１１ａ，１１ｂからなる
動圧発生溝により、シャフト１１とスリーブ１２との間
に動圧が発生して、シャフト１１をスリーブ１２に対し
てラジアル方向に支持する。
うに、シャフト１１とこのシャフト１１が内側に挿入さ
れたスリーブ１２とを備え、上記シャフト１１の外周面
に、回転方向に対して一方向に傾斜する第１の傾斜溝１
１ａと、この第１の傾斜溝１１ａに対して軸方向に所定
の間隔をあけて設けられ、上記第１の傾斜溝１１ａと逆
方向に傾斜する第２の傾斜溝１１ｂとを形成したものが
ある。上記第１の傾斜溝１１ａと第２の傾斜溝１１ｂ
は、ヘリンボーン型の動圧発生溝を構成している。そし
て、上記シャフト１１とスリーブ１２との間に潤滑流体
を充填している。上記シャフト１１が回転方向Ｘに回転
すると、上記第１，２の傾斜溝１１ａ，１１ｂからなる
動圧発生溝により、シャフト１１とスリーブ１２との間
に動圧が発生して、シャフト１１をスリーブ１２に対し
てラジアル方向に支持する。
【０００３】上記従来の動圧軸受では、第１の傾斜溝１
１ａのある領域１５と第２の傾斜溝１１ｂのある領域１
６の間の中間領域１７に発生する動圧の分布は軸方向に
略均一となり、軸受荷重や曲げモーメントを軸方向の広
い範囲で支えることができる。したがって、軸受スパン
の短い動圧軸受でも、Ｖ字形状の動圧発生溝を用いたも
のに比べ、許容支持荷重を大きくでき、シャフト１１の
振れを小さくできる。
１ａのある領域１５と第２の傾斜溝１１ｂのある領域１
６の間の中間領域１７に発生する動圧の分布は軸方向に
略均一となり、軸受荷重や曲げモーメントを軸方向の広
い範囲で支えることができる。したがって、軸受スパン
の短い動圧軸受でも、Ｖ字形状の動圧発生溝を用いたも
のに比べ、許容支持荷重を大きくでき、シャフト１１の
振れを小さくできる。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記従来の
動圧軸受は、起動停止時に回転速度が低下して、動圧が
なくなると、上記中間領域１７に潤滑流体を保持する機
能がないため、中間領域においてシャフト１１の外周面
とスリーブ１２の内周面とが直接接触して、シャフト１
１とスリーブ１２との接触面が摩耗するという問題があ
る。また、誤って逆回転させた場合に動圧発生溝が逆に
作用し、シャフト１１とスリーブ１２との間から潤滑流
体が外部に流出して、潤滑性が悪くなり、シャフト１１
とスリーブ１２との接触面が焼き付くという問題があ
る。
動圧軸受は、起動停止時に回転速度が低下して、動圧が
なくなると、上記中間領域１７に潤滑流体を保持する機
能がないため、中間領域においてシャフト１１の外周面
とスリーブ１２の内周面とが直接接触して、シャフト１
１とスリーブ１２との接触面が摩耗するという問題があ
る。また、誤って逆回転させた場合に動圧発生溝が逆に
作用し、シャフト１１とスリーブ１２との間から潤滑流
体が外部に流出して、潤滑性が悪くなり、シャフト１１
とスリーブ１２との接触面が焼き付くという問題があ
る。
【０００５】そこで、この発明の目的は、起動停止時の
シャフトとスリーブとの接触面の摩耗を低減すると共
に、逆回転時の焼き付きを防止できる動圧軸受を提供す
ることにある。
シャフトとスリーブとの接触面の摩耗を低減すると共
に、逆回転時の焼き付きを防止できる動圧軸受を提供す
ることにある。
【０００６】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、この発明の動圧軸受は、シャフトと、上記シャフト
が内側に配置されたスリーブとを備え、上記シャフトの
外周面または上記スリーブの内周面の少なくとも一方に
動圧発生溝を形成した動圧軸受において、上記動圧発生
溝は、回転方向に対して一方向に傾斜する第１の傾斜溝
と、上記第１の傾斜溝に対して軸方向に所定の間隔を開
けて設けられ、上記第１の傾斜溝と逆方向に傾斜する第
２の傾斜溝と、上記第１の傾斜溝のある領域と上記第２
の傾斜溝のある領域との間の中間領域に存し、回転方向
に対して傾斜し、かつ、互いに交差する交差溝とを有す
ることを特徴としている。
め、この発明の動圧軸受は、シャフトと、上記シャフト
が内側に配置されたスリーブとを備え、上記シャフトの
外周面または上記スリーブの内周面の少なくとも一方に
動圧発生溝を形成した動圧軸受において、上記動圧発生
溝は、回転方向に対して一方向に傾斜する第１の傾斜溝
と、上記第１の傾斜溝に対して軸方向に所定の間隔を開
けて設けられ、上記第１の傾斜溝と逆方向に傾斜する第
２の傾斜溝と、上記第１の傾斜溝のある領域と上記第２
の傾斜溝のある領域との間の中間領域に存し、回転方向
に対して傾斜し、かつ、互いに交差する交差溝とを有す
ることを特徴としている。
【０００７】
【作用】上記構成の動圧軸受は、上記スリーブまたはシ
ャフトが回転すると、上記シャフトの外周面またはスリ
ーブの内周面に形成した第１の傾斜溝と第２の傾斜溝と
により、上記シャフトとスリーブとの間の潤滑流体に動
圧が発生して、シャフトがスリーブに対してラジアル方
向に相対的に支持される。また、起動停止時に、上記第
１の傾斜溝のある領域と上記第２の傾斜溝のある領域と
の間の中間領域にある交差溝に潤滑流体が溜っている。
したがって、起動停止時に、上記交差溝に保持された潤
滑流体により、シャフトとスリーブとの境界潤滑性がよ
くなり、シャフトとスリーブとの接触面の摩耗を防止で
きる。また、上記スリーブまたはシャフトを逆回転させ
ても、上記交差溝から潤滑流体が外部に流出しにくくな
り、上記交差溝に潤滑流体が保持される。したがって、
シャフトとスリーブとの接触面の焼き付きを防止でき
る。
ャフトが回転すると、上記シャフトの外周面またはスリ
ーブの内周面に形成した第１の傾斜溝と第２の傾斜溝と
により、上記シャフトとスリーブとの間の潤滑流体に動
圧が発生して、シャフトがスリーブに対してラジアル方
向に相対的に支持される。また、起動停止時に、上記第
１の傾斜溝のある領域と上記第２の傾斜溝のある領域と
の間の中間領域にある交差溝に潤滑流体が溜っている。
したがって、起動停止時に、上記交差溝に保持された潤
滑流体により、シャフトとスリーブとの境界潤滑性がよ
くなり、シャフトとスリーブとの接触面の摩耗を防止で
きる。また、上記スリーブまたはシャフトを逆回転させ
ても、上記交差溝から潤滑流体が外部に流出しにくくな
り、上記交差溝に潤滑流体が保持される。したがって、
シャフトとスリーブとの接触面の焼き付きを防止でき
る。
【０００８】
【実施例】以下、この発明の動圧軸受を実施例により詳
細に説明する。
細に説明する。
【０００９】図１はこの発明の一実施例の動圧軸受の断
面図を示しており、１はシャフト、２は上記シャフト１
を内側に挿入したスリーブである。上記シャフト１の外
周面に、回転方向Ｘに対して一方向に傾斜する第１の傾
斜溝１ａと、上記第１の傾斜溝１ａに対して軸方向に所
定の間隔を開けて、上記第１の傾斜溝１ａと逆方向に傾
斜する第２の傾斜溝１ｂとを形成している。上記第１の
傾斜溝１ａと第２の傾斜溝１ｂは、ヘリンボーン型の動
圧発生溝を構成している。そして、上記第１の傾斜溝１
ａのある領域５と第２の傾斜溝１ｂのある領域６との間
の中間領域７に、回転方向Ｘに対して傾斜し、互いに交
差する交差溝１ｃを形成している。この交差溝１ｃは傾
斜溝１ａ，１ｂとは連通していない。上記シャフト１と
スリーブ２との間に油等の潤滑流体を充填している。
面図を示しており、１はシャフト、２は上記シャフト１
を内側に挿入したスリーブである。上記シャフト１の外
周面に、回転方向Ｘに対して一方向に傾斜する第１の傾
斜溝１ａと、上記第１の傾斜溝１ａに対して軸方向に所
定の間隔を開けて、上記第１の傾斜溝１ａと逆方向に傾
斜する第２の傾斜溝１ｂとを形成している。上記第１の
傾斜溝１ａと第２の傾斜溝１ｂは、ヘリンボーン型の動
圧発生溝を構成している。そして、上記第１の傾斜溝１
ａのある領域５と第２の傾斜溝１ｂのある領域６との間
の中間領域７に、回転方向Ｘに対して傾斜し、互いに交
差する交差溝１ｃを形成している。この交差溝１ｃは傾
斜溝１ａ，１ｂとは連通していない。上記シャフト１と
スリーブ２との間に油等の潤滑流体を充填している。
【００１０】上記シャフト１が回転方向Ｘにスリーブ２
に対して回転すると、上記シャフト１の外周面の第１，
２の傾斜溝１ａ，１ｂにより、シャフト１とスリーブ２
との間の潤滑流体に動圧が発生して、シャフト１をスリ
ーブ２に対してラジアル方向に支持する。上記第１の傾
斜溝１ａの存在する領域５と第２の傾斜溝１ｂの存在す
る領域６との間の中間領域７に発生する動圧の分布は軸
方向に略均一となり、軸受荷重や曲げモーメントを軸方
向の広い範囲で支える。また、起動停止時には、上記交
差溝１ｃに溜まっている潤滑流体により、境界潤滑性が
従来に比べてよくなる。したがって、上記シャフト１と
スリーブ２との接触面の摩耗を防止することができる。
また、上記シャフト１またはスリーブ２を誤って逆回転
させても、この交差溝１ｃから潤滑流体が流出しにくく
て、交差溝１ｃに潤滑流体が所定期間保持される。した
がって、上記シャフト１とスリーブ２との接触面の焼き
付きを防止することができる。
に対して回転すると、上記シャフト１の外周面の第１，
２の傾斜溝１ａ，１ｂにより、シャフト１とスリーブ２
との間の潤滑流体に動圧が発生して、シャフト１をスリ
ーブ２に対してラジアル方向に支持する。上記第１の傾
斜溝１ａの存在する領域５と第２の傾斜溝１ｂの存在す
る領域６との間の中間領域７に発生する動圧の分布は軸
方向に略均一となり、軸受荷重や曲げモーメントを軸方
向の広い範囲で支える。また、起動停止時には、上記交
差溝１ｃに溜まっている潤滑流体により、境界潤滑性が
従来に比べてよくなる。したがって、上記シャフト１と
スリーブ２との接触面の摩耗を防止することができる。
また、上記シャフト１またはスリーブ２を誤って逆回転
させても、この交差溝１ｃから潤滑流体が流出しにくく
て、交差溝１ｃに潤滑流体が所定期間保持される。した
がって、上記シャフト１とスリーブ２との接触面の焼き
付きを防止することができる。
【００１１】さらに、上記実施例の動圧軸受では、軸受
スパンの短い動圧軸受でＶ字形状の動圧発生溝を用いた
ものに比べ、軸方向の広い範囲で動圧が略均一に作用す
るから、許容支持荷重を大きくでき、シャフト１の振れ
回りを小さくすることできる。
スパンの短い動圧軸受でＶ字形状の動圧発生溝を用いた
ものに比べ、軸方向の広い範囲で動圧が略均一に作用す
るから、許容支持荷重を大きくでき、シャフト１の振れ
回りを小さくすることできる。
【００１２】また、上記第１の傾斜溝１ａの存在する領
域５と第２の傾斜溝１ｂの存在する領域６との間の中間
領域７に、対向する第１，２の傾斜溝１ａ，１ｂ同士を
連絡する軸方向に平行な溝を形成すると、シャフト１の
外周面に発生する動圧の大きさが溝のある部分と溝のな
い部分では異なるため、動圧の分布が周方向に不均一と
なってしまうが、上記交差溝１ｃを用いた動圧軸受で
は、シャフト１の外周面の母線に沿った溝がないので、
外周面に発生する動圧の分布は周方向に略均一となり、
シャフト１とスリーブ２の同心度を保ちやすい。
域５と第２の傾斜溝１ｂの存在する領域６との間の中間
領域７に、対向する第１，２の傾斜溝１ａ，１ｂ同士を
連絡する軸方向に平行な溝を形成すると、シャフト１の
外周面に発生する動圧の大きさが溝のある部分と溝のな
い部分では異なるため、動圧の分布が周方向に不均一と
なってしまうが、上記交差溝１ｃを用いた動圧軸受で
は、シャフト１の外周面の母線に沿った溝がないので、
外周面に発生する動圧の分布は周方向に略均一となり、
シャフト１とスリーブ２の同心度を保ちやすい。
【００１３】上記実施例では、上記シャフト１の外周面
に第１の傾斜溝１ａと第２の傾斜溝１ｂと交差溝１ｃと
を形成したが、スリーブの内周面に形成してもよいのは
勿論である。
に第１の傾斜溝１ａと第２の傾斜溝１ｂと交差溝１ｃと
を形成したが、スリーブの内周面に形成してもよいのは
勿論である。
【００１４】また、この発明の動圧発生溝のパターン
は、上記実施例のものに限らず、例えば、図２，３，４
に示すようにしてもよい。
は、上記実施例のものに限らず、例えば、図２，３，４
に示すようにしてもよい。
【００１５】すなわち、図２に示す動圧軸受は、シャフ
ト２０の外周面に、回転方向に対して一方向に傾斜する
第１の傾斜溝２０ａと、上記第１の傾斜溝２０ａに対し
て軸方向に所定の間隔を開けて、上記第１の傾斜溝２０
ａと逆方向に傾斜する第２の傾斜溝２０ｂとを形成す
る。そして、上記第１の傾斜溝２０ａのある領域２１と
上記第２の傾斜溝３ｂのある領域２２との中間に、上記
領域２１，領域２２に対して軸方向に所定の間隔を開け
た領域２３に、回転方向に対して傾斜し、互いに交差す
る溝からなる交差溝２０ｃを形成する。
ト２０の外周面に、回転方向に対して一方向に傾斜する
第１の傾斜溝２０ａと、上記第１の傾斜溝２０ａに対し
て軸方向に所定の間隔を開けて、上記第１の傾斜溝２０
ａと逆方向に傾斜する第２の傾斜溝２０ｂとを形成す
る。そして、上記第１の傾斜溝２０ａのある領域２１と
上記第２の傾斜溝３ｂのある領域２２との中間に、上記
領域２１，領域２２に対して軸方向に所定の間隔を開け
た領域２３に、回転方向に対して傾斜し、互いに交差す
る溝からなる交差溝２０ｃを形成する。
【００１６】また、図３に示す動圧軸受は、シャフト３
０の外周面に、回転方向に対して一方向に傾斜する第１
の傾斜溝３０ａと、上記第１の傾斜溝３０ａに対して軸
方向に所定の間隔を開けて、上記第１の傾斜溝３０ａと
逆方向に傾斜する第２の傾斜溝３０ｂとを形成する。ま
た、上記第１の傾斜溝３０ａと第２の傾斜溝３０ｂは、
回転方向に同じ間隔で互いに対向するように配列する。
そして、上記第１の傾斜溝３０ａの一つの溝３０ａ−１
の第２の傾斜溝３０ｂ側の一端と、対向する第２の傾斜
溝３０ｂの溝３０ｂ−１に隣接する二つの溝３０ｂ−
２，３０ｂ−３の一端とを、夫々連絡するＶ字形状の溝
３０ｃ−１，３０ｃ−２を形成する。同様に、上記第１
の傾斜溝３０ａの他の溝に対しても、夫々Ｖ字形状の溝
３０ｃ−１，３０ｃ−２を形成することにより、Ｖ字形
状の溝３０ｃ−１，３０ｃ−２は互いに交差して、交差
溝３０ｃを形成する。
０の外周面に、回転方向に対して一方向に傾斜する第１
の傾斜溝３０ａと、上記第１の傾斜溝３０ａに対して軸
方向に所定の間隔を開けて、上記第１の傾斜溝３０ａと
逆方向に傾斜する第２の傾斜溝３０ｂとを形成する。ま
た、上記第１の傾斜溝３０ａと第２の傾斜溝３０ｂは、
回転方向に同じ間隔で互いに対向するように配列する。
そして、上記第１の傾斜溝３０ａの一つの溝３０ａ−１
の第２の傾斜溝３０ｂ側の一端と、対向する第２の傾斜
溝３０ｂの溝３０ｂ−１に隣接する二つの溝３０ｂ−
２，３０ｂ−３の一端とを、夫々連絡するＶ字形状の溝
３０ｃ−１，３０ｃ−２を形成する。同様に、上記第１
の傾斜溝３０ａの他の溝に対しても、夫々Ｖ字形状の溝
３０ｃ−１，３０ｃ−２を形成することにより、Ｖ字形
状の溝３０ｃ−１，３０ｃ−２は互いに交差して、交差
溝３０ｃを形成する。
【００１７】また、図４に示す動圧軸受は、シャフト４
０の外周面の領域４１に、回転方向に対して一方向に傾
斜する第１の傾斜溝４０ａを複数形成し、上記第１の傾
斜溝４０ａに対して軸方向に所定の間隔を有する領域４
２に、上記第１の傾斜溝４０ａと逆方向に傾斜する第２
の傾斜溝４０ｂを複数形成する。上記第１の傾斜溝４０
ａと第２の傾斜溝４０ｂは、回転方向に同じ間隔で互い
に対向するように配列する。そして、上記第１の傾斜溝
４０ａは領域４３で交互に第２の傾斜溝４０ｂ側に延び
て、第２の傾斜溝４０ｂの一端と連絡する溝４５を形成
する。同様に、上記第１の傾斜溝４０ａと連絡していな
い第２の傾斜溝４０ｂは、領域４３で交互に第１の傾斜
溝４０ａ側に延びて、第１の傾斜溝４０ａの一端と連絡
する溝４６を形成する。すなわち、上記第１の傾斜溝４
０ａのある領域４１と第２の傾斜溝４０ｂのある領域４
２との中間の領域４３に、溝４５，４６からなる互いに
交差する交差溝４０ｃを形成したことになる。
０の外周面の領域４１に、回転方向に対して一方向に傾
斜する第１の傾斜溝４０ａを複数形成し、上記第１の傾
斜溝４０ａに対して軸方向に所定の間隔を有する領域４
２に、上記第１の傾斜溝４０ａと逆方向に傾斜する第２
の傾斜溝４０ｂを複数形成する。上記第１の傾斜溝４０
ａと第２の傾斜溝４０ｂは、回転方向に同じ間隔で互い
に対向するように配列する。そして、上記第１の傾斜溝
４０ａは領域４３で交互に第２の傾斜溝４０ｂ側に延び
て、第２の傾斜溝４０ｂの一端と連絡する溝４５を形成
する。同様に、上記第１の傾斜溝４０ａと連絡していな
い第２の傾斜溝４０ｂは、領域４３で交互に第１の傾斜
溝４０ａ側に延びて、第１の傾斜溝４０ａの一端と連絡
する溝４６を形成する。すなわち、上記第１の傾斜溝４
０ａのある領域４１と第２の傾斜溝４０ｂのある領域４
２との中間の領域４３に、溝４５，４６からなる互いに
交差する交差溝４０ｃを形成したことになる。
【００１８】尚、スリーブの内周面に鋼球等を圧接させ
て動圧発生溝を転造形成する場合に、図１，図２に示さ
れた実施例では、第１，第２の傾斜溝と交差溝とが不連
続に形成されているので、各動圧発生溝を別々に形成す
る必要があり、加工工数が増えるが、図３，図４に示し
た実施例では、第１，第２の傾斜溝と中間領域にある交
差溝とが連続しているので、各動圧発生溝を連続して一
度に形成することができ、加工工数を減らすことができ
る。
て動圧発生溝を転造形成する場合に、図１，図２に示さ
れた実施例では、第１，第２の傾斜溝と交差溝とが不連
続に形成されているので、各動圧発生溝を別々に形成す
る必要があり、加工工数が増えるが、図３，図４に示し
た実施例では、第１，第２の傾斜溝と中間領域にある交
差溝とが連続しているので、各動圧発生溝を連続して一
度に形成することができ、加工工数を減らすことができ
る。
【００１９】
【発明の効果】以上より明らかなように、この発明の動
圧軸受は、シャフトの外周面またはスリーブの内周面の
少なくとも一方に、回転方向に対して一方向に傾斜する
第１の傾斜溝と、上記第１の傾斜溝に対して軸方向に所
定の間隔を開けて設けられ、上記第１の傾斜溝と逆方向
に傾斜する第２の傾斜溝と、上記第１の傾斜溝のある領
域と第２の傾斜溝のある領域との間の中間領域に、回転
方向に対して傾斜し、互いに交差する交差溝とを形成し
たものである。
圧軸受は、シャフトの外周面またはスリーブの内周面の
少なくとも一方に、回転方向に対して一方向に傾斜する
第１の傾斜溝と、上記第１の傾斜溝に対して軸方向に所
定の間隔を開けて設けられ、上記第１の傾斜溝と逆方向
に傾斜する第２の傾斜溝と、上記第１の傾斜溝のある領
域と第２の傾斜溝のある領域との間の中間領域に、回転
方向に対して傾斜し、互いに交差する交差溝とを形成し
たものである。
【００２０】したがって、この発明によれば、起動停止
時に、上記交差溝に保持された潤滑流体により、シャフ
トとスリーブとの境界潤滑性がよくなり、従来に比して
シャフトとスリーブとの接触面の摩耗を大幅に防止する
ことができる。また、誤って逆回転させた場合にも、上
記交差溝に潤滑流体が保持されているから、シャフトと
スリーブとの接触面の焼き付きを防止することができ
る。
時に、上記交差溝に保持された潤滑流体により、シャフ
トとスリーブとの境界潤滑性がよくなり、従来に比して
シャフトとスリーブとの接触面の摩耗を大幅に防止する
ことができる。また、誤って逆回転させた場合にも、上
記交差溝に潤滑流体が保持されているから、シャフトと
スリーブとの接触面の焼き付きを防止することができ
る。
【００２１】また、上記中間領域に軸方向に平行な円筒
面の母線に沿った溝を設けた場合には、溝のある部分と
溝のない部分で発生する圧力が異なるので、動圧の分布
が周方向で不均一となってしまうが、この発明によれ
ば、上記中間領域にある交差溝は回転方向に傾斜してい
るから、円筒面の周りに発生する動圧の分布は周方向に
略均一となり、シャフトとスリーブの同心度を保ちやす
い。
面の母線に沿った溝を設けた場合には、溝のある部分と
溝のない部分で発生する圧力が異なるので、動圧の分布
が周方向で不均一となってしまうが、この発明によれ
ば、上記中間領域にある交差溝は回転方向に傾斜してい
るから、円筒面の周りに発生する動圧の分布は周方向に
略均一となり、シャフトとスリーブの同心度を保ちやす
い。
【図１】 図１はこの発明の一実施例の動圧軸受の断面
図である。
図である。
【図２】 図２はこの発明の他の実施例の動圧軸受の断
面図である。
面図である。
【図３】 図３はこの発明の他の実施例の動圧軸受の断
面図である。
面図である。
【図４】 図４はこの発明の他の実施例の動圧軸受の断
面図である。
面図である。
【図５】 図５は従来の動圧軸受の断面図である。
１…シャフト、１ａ…第１の傾斜溝、１ｂ…第２の傾斜
溝、１ｃ…交差溝、２…スリーブ。
溝、１ｃ…交差溝、２…スリーブ。
Claims (1)
- 【請求項１】 シャフトと、上記シャフトが内側に配置
されたスリーブとを備え、上記シャフトの外周面または
上記スリーブの内周面の少なくとも一方に動圧発生溝を
形成した動圧軸受において、 上記動圧発生溝は、回転方向に対して一方向に傾斜する
第１の傾斜溝と、上記第１の傾斜溝に対して軸方向に所
定の間隔を開けて設けられ、上記第１の傾斜溝と逆方向
に傾斜する第２の傾斜溝と、上記第１の傾斜溝のある領
域と上記第２の傾斜溝のある領域との間の中間領域に存
し、回転方向に対して傾斜し、かつ、互いに交差する交
差溝とを有することを特徴とする動圧軸受。
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|---|---|---|---|
| JP5069837A JP2902262B2 (ja) | 1993-03-29 | 1993-03-29 | 動圧軸受 |
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|---|---|---|---|
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