JPH06280763A - 流体圧縮機 - Google Patents

流体圧縮機

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JPH06280763A
JPH06280763A JP6948593A JP6948593A JPH06280763A JP H06280763 A JPH06280763 A JP H06280763A JP 6948593 A JP6948593 A JP 6948593A JP 6948593 A JP6948593 A JP 6948593A JP H06280763 A JPH06280763 A JP H06280763A
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Japan
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groove
blade
cylinder
fluid compressor
rotating body
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JP6948593A
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Makoto Hayano
誠 早野
Takuya Hirayama
卓也 平山
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ねじれのきつい吸い込み側のブレードの出入
りを良好にすることにより摩擦損失を小さくし、性能を
向上させる。 【構成】 両端に支軸受けを有するシリンダ内に偏心配
置した回転体と、この回転体の外周部に軸方向に向かっ
て徐々にピッチが狭くなる螺旋状に形成した溝と、この
溝のピッチの大きさによって前記溝との軸方向の隙間が
異なり複数の作動室を形成するように出入り自在に嵌合
したブレードとを具備している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば、冷凍サイクル
の冷媒を圧縮する流体圧縮機に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の流体圧縮機を図4及び図5を用い
て説明する。従来の螺旋ブレード方式の流体機械は図4
に示すように、ステータ101及びロータ103からな
る駆動手段と、駆動手段によって回転するシリンダ10
5とシリンダ105内にeだけ偏心して配置されたオル
ダムリング107を介してシリンダ105に対し相対的
に旋回可能な回転体109とを備え、回転体109の外
周面には螺旋状の溝111が形成され、この溝111に
螺旋状のブレード113が出入り自在に嵌合されてい
る。ブレード113の外周面はシリンダ105の内周面
と密着し合い、ブレード113は回転体109と一体的
に回転する。シリンダ105に対する回転体109は偏
心していて旋回するため、回転体109の外周面とこれ
に対向するシリンダ内周面との間には、相対速度が生
じ、さらに、この相対速度は1回転を1周期して変化す
る。そのために、前記に示したように、ブレード113
が螺旋状の溝111に対して出入りすることで回転体1
09とシリンダ105との間の空間に複数の作動室11
5が軸方向に沿って形成されるうになる。
【0003】作動室115の容積は、図5に示すように
ブレード113が嵌合される螺旋状の溝111のピッチ
Pによって決定され、溝111のピッチPは回転体10
9の一端から他端に向かって徐々に小さくなっている。
従って、ブレード113によって形成される作動室11
5の容積は、吸い込みパイプ117側となる回転体10
9の吸い込み端側から吐出パイプ119側となる吐出端
側に向かって徐々小さくなるため、冷媒は吐出端側に向
けて順次移送される間に圧縮されて外に吐出される構造
になっている。
【0004】ブレード113は螺旋状溝111に出入り
するため幅方向に一様なクリアランスを設定している。
しかし従来の流体圧縮機ではブレードと螺旋状溝111
の幅方向のクリアランスが一様であると、溝111のピ
ッチPの広いねじれのきつい吸い込み側ではブレード1
13の出入りが悪くなるため、摩擦損失が大きくなり性
能が低下するという問題点があった。
【0005】また、ブレード113の出入りを良くする
ために吸い込み側の幅方向のクリアランスを大きくする
と、吐出側の幅方向クリアランスが必要以上大きくなっ
てしまい、性能が低下するという問題点があった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上述したように従来の
流体圧縮機では性能が低下するという欠点があった。そ
こで、本発明は上記欠点を除去し、性能の高い螺旋ブレ
ード方式の流体圧縮機を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明では、両端に支軸受けを有するシリンダ内に偏
心配置した回転体と、この回転体の外周部に軸方向に向
かって徐々にピッチが狭くなる螺旋状に形成した溝と、
この溝のピッチの大きさによって前記溝との軸方向の隙
間が異なり複数の作動室を形成するように出入り自在に
嵌合したブレードとを具備している。
【0008】
【作用】このように構成されたものにおいては、ブレー
ドのねじれのきつい吸い込み側でも吐出側と同様にブレ
ードの出入りが容易になり、性能を向上させることがで
きる。
【0009】
【実施例】本発明の実施例を図1乃至図3を参照し、詳
細に説明する。電動要素13は、密閉ケース1の内面に
固定されたステータ17と、その内側に設けられた回転
可能なロータ19とを有している。
【0010】圧縮要素15は両端が開放されたシリンダ
21を有しており、シリンダ21は密閉ケース1の内面
に固定された主軸受け23,副軸受け25により回転自
在に両端支持されている。主軸受け23,副軸受け25
はシリンダ21の端部が回転自在に勘合したボス部23
a,25aと、これらボス部23a,25aよりも大径
で前記密閉容器1の内面に固定された基部23b,25
bとからなり、シリンダ21の両端は気密的に閉塞され
ている。
【0011】シリンダ21の内部には、シリンダ21の
内径よりも小さい円筒状の回転体27がシリンダ21の
軸方向に沿って配設されている。回転体27は鉄系また
は、その他の材料からなり、その中心軸線Aがシリンダ
21の中心軸線Bに対し距離eだけ図1において下方に
偏心して配設され一部が内周面と線摺接している。
【0012】回転体27の両端部には、それぞれ径の細
い支軸部27a,27bが設けられ、これら支軸部27
a,27bはそれぞれ前記主軸受け23,副軸受け25
のボス部23a,25aに形成された軸受け穴23c,
25cに回転自在に挿入支持されている。
【0013】回転体27の一方の支軸部27a側には、
オルダムリング29を介してシリンダ21側から回転動
力が伝達される動力伝達面として機能する断面正方形状
の角柱部31が形成されている。図3に示すように、こ
の角柱部31は、オルダムリング29に形成された矩形
状の長孔32と遊びを有して勘合し合うとともに、遊び
の範囲内において角柱部31のスライドが可能になって
いる。また、オルダムリング29の外周面には、長孔3
2の長手方向と直交する径方向に一対の伝達ピン33
a,33bの一端部がそれぞれスライド自在に嵌挿さ
れ、伝達ピン33a,33bの他端部はシリンダ21の
周壁に穿設された嵌合孔35に嵌合固定されている。こ
れにより、回転体27はシリンダ21に対して偏心した
位置で無理なく結合状態が確保されるとともに、シリン
ダ21の回転力はオルダムリング29を介して回転体2
7に伝達されるようになっている。従って、電動要素1
3の作動によりシリンダ21がロータ19と一体的に回
転することで、シリンダ21に対して、回転体27はオ
ルダムリング29介して偏心して回転運動する。この
時、回転体21の外周面と、それと対向するシリンダ2
1の内周面との間には相対速度が生じ、この相対速度は
1回転を1周期として変化しながらシリンダ21内で内
転し、シリンダ21に対して旋回運動するようになる。
【0014】一方、回転体27の外周面には螺旋状の溝
37が設けられており、この螺旋状の溝37は、吸い込
み端側(図1右側)のピッチPがいちばん大きく、以
下、吐出端側(図1左側)へ向けてピッチが順次小さく
なるように設定されている。そして螺旋状の溝37に
は、合成樹脂系等の弾性材料で形成された螺旋状のブレ
ード39が弾性力を利用して出入自在に嵌め込まれてい
る。
【0015】図2は図1に示したブレードと回転体の拡
大図である図に示すように、ブレード39のねじれのき
つい吸い込み側1.5巻の幅は他の部分の幅より10乃
至20μm小さくなっている。つまり、吸い込み側から
1.5巻のブレード39の幅を小さくすることによりブ
レード39と溝37の側面部との間隔であるクリアラン
ス40が、ブレード39のねじれのきつさに応じて確保
される。これによりブレード39のねじれのきつい吸い
込み側から1.5巻のクリアランス40aは他の部分の
クリアランス40bより大きい構造となっている。
【0016】これにより、各作動室41が形成されると
ともに吸い込み端側となる作動室41の容積が順次小さ
くなるように設定され、吐出側となる最終の作動室41
は、副軸受け25に形成された密閉ケース1内に開放さ
れた吐出口43と接続連通している。また、各作動室4
1は図3に示すようにブレード39に沿って回転体27
とシリンダ21の内周面21aとの接触部から次の接触
部までのびたほぼ三日月状の領域となっている。吸い込
み端側の第1番目の作動室41は、回転体27の主軸受
け23に設けられた第2の吸い込み孔47とを介して冷
凍サイクルの吸い込みパイプ5とを接続連通している。
これにより、吸い込みパイプ5からシリンダ21に吸引
される冷媒は第1番目の作動室41に途切れることなく
確実に導入されるようになっている。
【0017】次に、このように構成された流体圧縮機の
動作について説明する。まず、ステータ17に電流が流
れることでロータ19が回転し、このロータ19と一体
にシリンダ21も回転する。シリンダ21が回転すれ
ば、オルダムリング29を介して回転体27も回転す
る。シリンダ21に対する回転体27は、偏心した位置
で回転し、シリンダ21に対して回転体27は旋回運動
する。この結果、吸い込み端側の作動室41へ向けて順
次送られながら圧縮され、高温,高圧となり、吐出パイ
プ7から吐出される。また、密閉容器1内の圧力が上昇
すれば、密閉容器1の底部に蓄えられた潤滑油が導入管
63,連通孔61及び油導入路59を通って、溝37に
送り込まれることでブレード39の出入りがスムーズに
なるとともに、この潤滑油によりクリアランス40にシ
ールが確保され作動室41からのガス漏れを防ぐ。
【0018】なお、本発明の実施例ではブレードのねじ
れのきつい吸い込み側1.5巻の幅を他の幅より小さく
したが、吸い込み側から吐出側に向けて徐々に小さくし
たり、または段階的に小さくしても同様の効果を得るこ
とができる。
【0019】またブレード幅を小さくしたが、溝幅側を
大きくしても同様の効果を得ることができるし、ブレー
ドあるいは溝のどちらか一方、あるいは両方の断面形状
を概略台形の形状にしても同様の効果を得ることができ
る。
【0020】
【発明の効果】以上説明したように、本発明では、ブレ
ードのねじれのきつい部分と回転体の溝との摩擦損失を
小さくすることによりコンプレッサの入力の低減をはか
るという効果を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る流体圧縮機の断面図で
ある。
【図2】図1に示した圧縮要素の拡大図である。
【図3】本発明の一実施例に係る図である。
【図4】従来の流体圧縮機の断面図である。
【図5】従来の圧縮要素の概要図である。
【符号の説明】
15…圧縮要素,21…シリンダ,23…主軸受け,2
5…副軸受け,27…回転体,37…溝,39…ブレー
ド,40…クリアランス,41…作動室。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 両端に支軸受けを有するシリンダ内に偏
    心配置した回転体と、 この回転体の外周部に軸方向に向かって徐々にピッチが
    狭くなる螺旋状に形成した溝と、 この溝のピッチの大きさによって前記溝との軸方向の隙
    間が異なり複数の作動室を形成するように出入り自在に
    嵌合したブレードとを具備してなることを特徴とする流
    体圧縮機。
  2. 【請求項2】 前記溝と前記ブレードとの軸方向の隙間
    は、前記溝ピッチが狭くなるに従って徐々に小さくした
    ことを特徴とする請求項1記載の流体圧縮機。
  3. 【請求項3】 前記溝と前記ブレードとの軸方向の隙間
    は、前記溝ピッチが狭くなるに従って階段状に小さくし
    たことを特徴とする請求項1記載の流体圧縮機。
  4. 【請求項4】 前記溝の軸方向の間隔は、底面部より表
    面部を長くした形状としたことを特徴とする請求項1記
    載の流体圧縮機。
  5. 【請求項5】 前記ブレードの幅方向の間隔は、前記溝
    底面部より前記シリンダ側面部をを長くした形状とした
    ことを特徴とする請求項1記載の流体圧縮機。
JP06948593A 1993-03-29 1993-03-29 流体圧縮機 Expired - Fee Related JP3388798B2 (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2008096963A1 (en) * 2007-02-05 2008-08-14 Seung Jong Park Screw pump
KR20150082893A (ko) * 2014-01-08 2015-07-16 한라비스테온공조 주식회사 압축기

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WO2008096963A1 (en) * 2007-02-05 2008-08-14 Seung Jong Park Screw pump
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