JPH06280560A - 放熱型防音パネル - Google Patents

放熱型防音パネル

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Publication number
JPH06280560A
JPH06280560A JP6901893A JP6901893A JPH06280560A JP H06280560 A JPH06280560 A JP H06280560A JP 6901893 A JP6901893 A JP 6901893A JP 6901893 A JP6901893 A JP 6901893A JP H06280560 A JPH06280560 A JP H06280560A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
heat
engine
soundproof panel
transport medium
panel
Prior art date
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Pending
Application number
JP6901893A
Other languages
English (en)
Inventor
Tetsuo Kosasa
鉄男 小佐々
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Denso Corp
Original Assignee
NipponDenso Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by NipponDenso Co Ltd filed Critical NipponDenso Co Ltd
Priority to JP6901893A priority Critical patent/JPH06280560A/ja
Publication of JPH06280560A publication Critical patent/JPH06280560A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ポンプを不要とし、軽く、薄くかつ製作コス
トが安価であって、防音ならびに適温制御が可能な放熱
型防音パネルを提供する。 【構成】 エンジンを収容するエンジン室の一側壁を放
熱機能付きの防音パネル6で構成する。この防音パネル
6の内部のエンジン室側にサーモサイホン式熱輸送装置
20を構成する吸熱器22が組み込まれる。エンジンが
発生する騒音は防音パネル6により遮蔽されるととも
に、エンジンが発生する排熱は吸熱器22中の熱輸送媒
体により汲み上げられ、熱を汲み上げた熱輸送媒体はチ
ューブ37中を通り外部の放熱器24で放熱する。感温
筒43の動作により熱輸送媒体流路を開閉する開閉弁3
6が作動することでエンジン室が適温に制御される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、エンジン駆動ヒートポ
ンプのエンジン室の防音と室温制御を行なう放熱型防音
パネルに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、エンジン駆動ヒートポンプで
は、エンジン室の冷却は送風機による換気冷却方式が採
用され、エンジン室の音漏れ防止は吸気口や排気口に取
付けられるレゾネータによる消音箱が採用されており、
このためエンジン室箱体が複雑な構造になっている。
【0003】実開昭63−14924号、実開昭63−
14925号の各公報には、パネルに熱伝導性の金属製
吸音材や突起片を内側に貼り付けた防音と放熱を兼ねた
方式が開示されている。また実開平1−174535号
公報には、小型のユニットパネルで大量に熱輸送を可能
にするようパネルの内側面と外側面に熱交換器を配設
し、ポンプでブラインを循環させて放熱させる方法、あ
るいは冷媒をコンプレッサで循環させて冷却サイクルを
構成する方法等が開示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、実開昭63−
14924号、実開昭63−14925号の各公報に開
示されるものは、熱輸送量が不足がちでありパネルが大
きな面積を必要とするという問題がある。また、実開平
1−174535号公報に示されるものは、重量やパネ
ルの厚みが大きくなることから製作コストが高くなると
いう問題がある。
【0005】本発明が解決しようとする課題は、ポンプ
を不要とし、軽く、薄くかつ製作コストが安価であっ
て、防音ならびに適温制御が可能な放熱型防音パネルを
提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記課題を目的を達成す
るための本発明による放熱型防音パネルは、エンジンを
収容するエンジン室を区画する防音壁体と、前記防音壁
体の少なくとも一部を構成する防音パネルと、この防音
パネルの内側に組込まれるサーモサイホン式の吸熱器と
を備えたことを特徴とする。
【0007】
【作用】本発明の上記構成によると、エンジンの発生す
る騒音は防音パネルで遮蔽され、エンジン室の発生熱は
サーモサイホン式の吸熱器側で吸熱されて外部の放熱器
側に伝達され、放熱される。
【0008】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面にもとづいて説
明する。本発明を適用したエンジン駆動ヒートポンプ装
置の室外ユニットを示す第1実施例を図1〜図4に示
す。図2に示すように、エンジン駆動ヒートポンプ装置
1は、下側にエンジン室2を有し上側にヒートポンプシ
ステム室3を有する。
【0009】エンジン室2に収納されるエンジン4は、
ヒートポンプシステムを構成する圧縮機を駆動するもの
で、エンジン室2の周囲は側面および底面、上面が防音
壁体5、7、8、9、10と防音パネル6により密閉さ
れている。上側のヒートポンプシステム室3の内部に
は、エンジン4で駆動される圧縮機により圧送される冷
媒回路を有するヒートポンプシステム室外装置が収容さ
れている。またヒートポンプシステム室3の内側にはエ
ンジン4の排ガスを排出する図示しない排気管が貫通
し、最上部の排ガス排出口18に導かれる。そして、ヒ
ートポンプシステム室3の三方の側面は、ヒートポンプ
システムの室外熱交換器12により覆われており、残る
一方の側面が本発明のサーモサイホン式熱輸送装置20
の放熱器24として機能する放熱パネル15で構成され
ている。このヒートポンプシステム室3の上面には、室
外熱交換器12および放熱パネル15の送風用として、
室外ファン16、17が回転可能に取付けられている。
従って、室外ファン16、17は、ヒートポンプシステ
ムの室外熱交換器12の吸熱放熱熱交換をすると同時
に、エンジン室2の内部のエンジン発生熱を、エンジン
駆動ヒートポンプ装置1の側面に形成されるサーモサイ
ホン式熱輸送装置20の吸熱器22で吸熱し、ヒートポ
ンプシステム室3の残る一方の側面に形成された放熱パ
ネル15(放熱器24)を通してヒートポンプシステム
室3から室外ファン16、17により外部に放熱され
る。
【0010】サーモサイホン式熱輸送装置20は、所定
の厚さをもつ平面状の形をなして組込まれ、エンジン室
2の側面側に設けられる吸熱器22とヒートポンプシス
テム室3の側面に設けられる放熱器24とを有する。こ
の熱輸送装置20の下側は、図1に示すように、エンジ
ン室2の外側に騒音遮蔽と仕切りの役割を果たす防音パ
ネル6が設けられ、その防音パネル6は外側に仕切り構
造体パネル32と、その内側に制振と遮音の役割を果す
制振シート33とが貼り付けられている。この防音パネ
ル6の内側に前述のサーモサイホン式熱輸送装置20の
吸熱器22がパネル状にユニット化構造をなしている。
【0011】熱輸送装置20は、チューブ37の内部に
熱輸送媒体が一定量封入されており、エンジン室2側に
熱輸送媒体の流路を開閉する制御弁36と吸熱器22と
が防音パネル6の内側に設けられている。吸熱器22の
上側に位置する部分に放熱器24が配置され、吸熱器2
2と放熱器24は1本のチューブ37で直列に閉ループ
を構成している。
【0012】吸熱器22は、図1に示すように、1本の
チューブ37にスパイン状フィン38が巻き付けられ、
下方から上方に向かって蛇行状に形成されている。吸熱
器22の上方から突き出される熱輸送媒体出口チューブ
37aは、防音パネル6の上下仕切り板39を貫通し、
外部に放熱される放熱器24の最上部入口チューブ37
bに接続されている。放熱器24の熱輸送媒体出口であ
る最下部出口チューブ37cは、吸熱器22の熱輸送媒
体出口チューブ37aの最上部よりも上側に位置する。
放熱器24の下側から出た熱輸送媒体チューブ37は、
防音パネル6の上下仕切り板39を貫通して下側にある
制御弁36に接続されている。この開閉弁36の出口側
は吸熱器22に接続されている。
【0013】熱輸送媒体流路を開閉する制御弁36は、
図3に示すように、感温筒43と、弁手段50と、感温
筒43と弁手段50を結ぶキャピラリチューブ45とか
らなる。感温筒43は、エンジン室2の温度を感知す
る。エンジン室2の温度を感知する感温筒43の密封ガ
スは、その温度に応じて体積膨張または収縮することで
キャピラリチューブ45を経由してベローズ型容器44
にガス圧を伝達する。ベローズ型容器44の一方の端部
44aは、弁ハウジング51の固定部52に取付けられ
ており、ベローズ型容器44の他方の端部44bが可動
板49に連結されている。可動板49は調整バネ47に
より下方に付勢されている。また弁ハウジング51の内
部には熱輸送媒体が充填されている。可動板49の下方
の端部には弁体46が連結されており、この弁体46は
圧縮コイルスプリング48により上方向すなわち弁開方
向に付勢されている。ベローズ型容器44の圧力が上昇
すると、ベローズ型容器44の上側の端部44bが可動
板49を押し上げ弁体46を開く方向に動作させる。
【0014】弁手段50は、エンジン室温が設定室温よ
り高い場合開弁し、エンジン室温が設定温度以下の場合
閉弁する。設定室温の調整は、調整バネ47の圧縮代長
さを変化させることにより行なう。本実施例によると、
エンジン室2の温度が設定室温よりも高温の場合、開閉
弁36の弁体46を開状態にし、これにより熱輸送媒体
を吸熱器22と放熱器24の間で循環させる。すなわち
図4に示すように、矢印方向に熱輸送媒体が循環する。
これにより吸熱器24によりエンジン室2が吸熱されて
この熱が熱輸送媒体を通して放熱器24で放熱され、こ
の放熱された熱が空気に伝わって室外ファン16、17
により外部に放出される。
【0015】本実施例によると、エンジン4が発生する
騒音は、仕切り構造体パネル32と制振シート33から
なる防音パネル6とスパイン状フィン38により遮蔽さ
れる。このとき、スパイン状フィン38が箔状で細長い
フィンが密集しパネル面に対し垂直に立った形状である
ことから騒音を吸収する効果は大である。さらに低周波
騒音については、仕切り構造体パネル32と質量が相対
的に大きい制振シート33により効果的に遮音される。
【0016】エンジン4で発生した熱は、熱輸送装置2
0により吸熱器22から放熱器24に輸送される。図4
に示すように、エンジン室2の室温が高くなると、開閉
弁36が設定温度以上で開弁し、放熱器24側に溜って
いた液状態の熱輸送媒体が高低落差の重力により吸熱器
22側に落下し、落下した液状態の熱輸送媒体はエンジ
ン室2の高温熱風を受熱し加熱されてガス化し、蒸発潜
熱によりエンジン室2が冷却される。
【0017】ガス化した熱輸送媒体は、吸熱器22から
放熱器24側に排出され、放熱器24側では冷たい外気
により冷却され、液状態の熱輸送媒体に変化し、そのと
きの凝縮潜熱により多量のエンジン発生熱を外気中に放
出する。この外気は室外ファン16、17により外部に
放出される。一方、液化した熱輸送媒体は再び開閉弁3
6を経由して高低落差の重力により吸熱器22側に導入
され、以下同様に熱輸送媒体は、状態変化を伴いながら
循環しエンジン発生熱が外部へ熱輸送されるとともにエ
ンジン室2が冷却される。エンジン室2が設定室温より
過冷却されると、開閉弁36が閉弁し、図3に示すよう
に熱輸送が停止されて過冷却が抑えられ、エンジン室2
内の温度が一定制御される。
【0018】本実施例の放熱型防音パネルによると、コ
ンパクトにユニット化されたパネル状の1枚もので防音
とエンジン室温の一定制御の複合機能を果たすことがで
きるとともに、一般的なパネルとしての薄さ、軽量を保
持する。さらに、この放熱型防音パネルはポンプを要す
ることなく配線、配管等の継ぎ込みもなく着脱組立も容
易になるという効果がある。
【0019】本実施例における開閉弁36は、ベローズ
式のものを用いたが、本発明としてはこの弁に代えてバ
イメタル式、電磁弁式、あるいは形状記憶合金式の開閉
弁等を使用することもできる。次に本発明の第2実施例
を図5に示す。図5に示す第2実施例は、吸熱器22を
エンジン室2側壁の下側に配置し、放熱器24をエンジ
ン室2側壁の上側部分に配置した例である。放熱器24
は、外気空気が自然対流によって放熱されるものであ
る。エンジン室2の上側のヒートポンプシステム室3の
側壁は通常のパネル60が取付けられている。図5にお
いて、図2と実質的に同一の構成部分については同一符
号を付し、説明を省略する。放熱器24は、外気の流通
により熱輸送媒体のもつ熱が奪われる。
【0020】第2実施例によると、エンジン室2で発生
した熱は吸熱器22で奪われ、熱を奪った熱輸送媒体が
放熱器24で外気に熱が奪われる。
【0021】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の放熱型防
音パネルによると、エンジンが発生する騒音は防音パネ
ルにより遮蔽されるとともにエンジン室の室温はサーモ
サイホン式熱輸送装置により小型な装置で適温に制御さ
れるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例による防音パネルを示す透
視斜視図である。
【図2】本発明の第1実施例を適用したエンジン駆動ヒ
ートポンプの外観を示す斜視図である。
【図3】本発明の第1実施例によるサーモサイホン式熱
輸送媒体回路の閉状態を示す回路図である。
【図4】本発明の第1実施例によるサーモサイホン式熱
輸送媒体回路の開状態を示す回路図である。
【図5】本発明の第2実施例によるエンジン駆動ヒート
ポンプを示す斜視図である。
【符号の説明】
2 エンジン室 3 ヒートポンプシステム室 4 エンジン 5、7、8、9 防音壁体 6 防音パネル 20 サーモサイホン式熱輸送装置 22 吸熱器 24 放熱器 32 仕切り構造体パネル 33 制振シート 36 制御弁

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エンジンを収容するエンジン室を区画す
    る防音壁体と、 前記防音壁体の少なくとも一部を構成する防音パネル
    と、 この防音パネルの内側に組込まれるサーモサイホン式の
    吸熱器とを備えたことを特徴とする放熱型防音パネル。
JP6901893A 1993-03-29 1993-03-29 放熱型防音パネル Pending JPH06280560A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6901893A JPH06280560A (ja) 1993-03-29 1993-03-29 放熱型防音パネル

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6901893A JPH06280560A (ja) 1993-03-29 1993-03-29 放熱型防音パネル

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH06280560A true JPH06280560A (ja) 1994-10-04

Family

ID=13390434

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP6901893A Pending JPH06280560A (ja) 1993-03-29 1993-03-29 放熱型防音パネル

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JP (1) JPH06280560A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016151222A (ja) * 2015-02-17 2016-08-22 愛三工業株式会社 車両用エンジンの吸気系温水加熱装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016151222A (ja) * 2015-02-17 2016-08-22 愛三工業株式会社 車両用エンジンの吸気系温水加熱装置

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