JPH06279914A - 金属射出成形用組成物 - Google Patents

金属射出成形用組成物

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JPH06279914A
JPH06279914A JP8784493A JP8784493A JPH06279914A JP H06279914 A JPH06279914 A JP H06279914A JP 8784493 A JP8784493 A JP 8784493A JP 8784493 A JP8784493 A JP 8784493A JP H06279914 A JPH06279914 A JP H06279914A
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JP
Japan
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powder
corrosion resistance
metal injection
compsn
weight
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Pending
Application number
JP8784493A
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English (en)
Inventor
Yoshiyo Shiraishi
佳代 白石
Masakazu Enboku
正和 遠北
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Metal Mining Co Ltd
Original Assignee
Sumitomo Metal Mining Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 焼結体中の気孔が少なく、耐食性の優れた焼
結体が得られる金属射出成形用組成物を提供すること。 【構成】 平均粒径が20〜200μmのNi−Cr−
Mo系ステンレス鋼粉と平均粒径が20μm以下の銅粉
とを混合した金属射出成形用組成物で、該金属射出成形
用組成物の平均組成が、Cu0.5〜20重量%、Ni
8〜30重量%、Cr12〜30重量%、Mo1〜6重
量%および残部Feからなることを特徴とする金属射出
成形用組成物による。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】高密度のステンレス鋼焼結部品に
用いられる金属射出成形用組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】粉末冶金においては、ステンレス鋼粉と
Cu粉と2重量%以下のバインダーとの混合粉を圧粉成
形、焼成して、焼結密度を高めて耐食性を悪くする空隙
を減らした焼結体を得ることにより、焼結体の耐食性を
向上させる方法が知られている。例えば特開昭52−3
5708に示される方法は、150メッシュより粗い粉
を含むステンレス鋼粉と、Cu粉を最大4重量%と、
0.5重量%のステアリン酸亜鉛とを混合、圧粉、焼結
し、最大焼結密度約88重量%(7.05g/cm3
の焼結体を得るものである。又、特開昭62−2354
58に示される方法は、25μ未満の粉を約0〜20重
量%含む粗いステンレス鋼粉と、Cu粉を最大16重量
%と、1重量%のステアリン酸リチウムとを混合、圧
粉、焼結したもので、最大焼結密度約86%(6.89
g/cm3)の焼結体を得るものである。
【0003】本発明者は、上記の粉末冶金法に対して添
加されるバインダー量8〜10重量%と多い金属射出成
形法においても、ステンレス鋼粉の粒度と添加Cu粉の
量とを厳密に管理することにより、焼結密度がより高く
気孔の少ない、耐食性の優れている焼結体を得る方法を
見いだした。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、焼結
体の焼結密度がより高く気孔が少ない、耐食性の優れた
焼結体が得られる金属射出成形用組成物を提供すること
にある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題は、平均粒径が
20〜200μmのNi−Cr−Mo系ステンレス鋼粉
と平均粒径が20μm以下の銅粉とを混合し、その平均
組成が、Cu0.5〜20重量%、Ni8〜30重量
%、Cr12〜30重量%、Mo1〜6重量%および残
部Feとする金属射出成形用組成物により解決される。
【0006】
【作用】本発明の金属射出成形用組成物は、Cu粉とC
uを添加元素として含まないNi−Cr−Mo系ステン
レス鋼粉とを均一に混合して作られる。
【0007】上記金属射出成形用組成物の平均組成は、
Cu0.5〜20重量%Ni8〜30重量%Cr12〜
30重量%Mo1〜6重量%残部Feとからならなけれ
ばならない。Cuは耐硫酸、耐希硝酸及び耐塩酸性を改
善する元素であるが、0.5重量%未満であると耐食性
改善効果が不十分であり、一方20重量%を越えて添加
してもそれ以上耐食性は改善されない。Niはオーステ
ナイト安定化元素であるが、8重量%未満だとフェライ
ト相が出現して耐食性が劣り、一方30重量%を越えて
添加してもそれ以上耐食性は改善されない。Crは不導
体皮膜を形成し耐食性を向上させる元素であるが、12
重量%未満だと不動態皮膜の形成が不十分で耐食性が劣
り、一方30重量%を越えて添加してもそれ以上耐食性
は改善されない。Moは不動態皮膜の安定化に寄与する
が、1重量%未満だと不動態皮膜の安定化の効果が不十
分で耐食性が劣り、一方6重量%を越えて添加してもそ
れ以上耐食性は改善されない。
【0008】上記ステンレス鋼粉の平均粒径は20〜2
00μmでなければならない。20μm未満であると射
出成形に要するバインダー量が多くなり過ぎ、その結果
焼結体に残留する炭素量が増加し、炭化物を形成し、耐
食性が低下することになる。一方200μmを越えると
射出成形に要するバインダー量は少なくできるが、焼結
密度が向上せず、残留した気孔が原因となって耐食性は
低下する。また上記Cu粉の平均粒径が大きすぎると焼
結体中のCuの偏析が大きくなり過ぎ好ましくないの
で、該Cu粉の平均粒径を20μm以下とする。
【0009】本発明の金属射出成形用組成物と公知のバ
インダーとを混練し、射出成形、脱バインダー、焼結
等、公知の金属射出成形法により焼結密度が高く、優れ
た耐食性を有する焼結体が得られる。
【0010】
【実施例】平均粒径が5、15、22、50及び75μ
mの種々の組成を有する水アトマイズNi−Cr−Mo
系ステンレス鋼粉と平均粒径8μmで純度99.9重量
%の水アトマイズCu粉とを表1に示す成分になるよう
に配合した。アクリル樹脂(三菱レーヨン(株)製 商
品名BR105)とパラフィンワックスとを当重量配合
したバインダーを用意した。上記混合粉と該バインダー
とを1:1の重量比率で混練し、射出温度100℃で射
出圧力600kgf/cm2の条件で射出成形して寸法
10mm×10mm×50mmの直方体形状のグリーン
体を得た。該グリーン体を窒素気流中で温度300℃ま
で加熱して脱バインダー処理をした後に、真空雰囲気中
で温度1350℃で焼結した。
【0011】
【表1】
【0012】上記焼結体の密度を金属焼結体の焼結方法
(JIS Z 2502)に準拠して測定し、気孔の無
いときの真密度を100%としたときの密度比を求め
た。また、該焼結体の孔食電位を孔食電位測定方法(J
IS G 0577)に準拠して測定した。結果を合わ
せて表1に示す。
【0013】表1によると、平均粒径が20以上で、か
つCu含有量が0.5〜20重量%であるものは全て、
焼結密度が高く、また孔食電位も高く耐食性が優れてい
ることが分かる。
【0014】
【発明の効果】本発明の金属射出成形用組成物によれ
ば、気孔が少なく、耐食性の優れた焼結体が得られる。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 平均粒径が20〜200μmのNi−C
    r−Mo系ステンレス鋼粉と平均粒径が20μm以下の
    銅粉とを混合した金属射出成形用組成物で、該金属射出
    成形用組成物の平均組成が、Cu0.5〜20重量%、
    Ni8〜30重量%、Cr12〜30重量%、Mo1〜
    6重量%および残部Feからなることを特徴とする金属
    射出成形用組成物。
JP8784493A 1993-03-24 1993-03-24 金属射出成形用組成物 Pending JPH06279914A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010250874A (ja) * 2009-04-13 2010-11-04 Fujifilm Corp 記録テープカートリッジにおけるリーダー部材及びその製造方法並びに記録テープカートリッジ

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010250874A (ja) * 2009-04-13 2010-11-04 Fujifilm Corp 記録テープカートリッジにおけるリーダー部材及びその製造方法並びに記録テープカートリッジ
US8707540B2 (en) 2009-04-13 2014-04-29 Fujifilm Corporation Method of manufacturing a leader member in recording tape cartridge

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