JPH06279809A - 金属繊維成形体の製造方法 - Google Patents

金属繊維成形体の製造方法

Info

Publication number
JPH06279809A
JPH06279809A JP5089504A JP8950493A JPH06279809A JP H06279809 A JPH06279809 A JP H06279809A JP 5089504 A JP5089504 A JP 5089504A JP 8950493 A JP8950493 A JP 8950493A JP H06279809 A JPH06279809 A JP H06279809A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
metal
metal fiber
fiber molded
fibers
fiber
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP5089504A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2649768B2 (ja
Inventor
Kazunori Sato
和徳 佐藤
Shigeru Tochihira
茂 栃平
Katsuhiko Katayama
勝彦 片山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tomoegawa Co Ltd
Original Assignee
Tomoegawa Paper Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Tomoegawa Paper Co Ltd filed Critical Tomoegawa Paper Co Ltd
Priority to JP8950493A priority Critical patent/JP2649768B2/ja
Publication of JPH06279809A publication Critical patent/JPH06279809A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2649768B2 publication Critical patent/JP2649768B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Manufacture Of Alloys Or Alloy Compounds (AREA)
  • Powder Metallurgy (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 所望の孔径を有する金属繊維成形体を簡便な
方法で得ることができる製造方法を提供する。 【構成】 金属繊維を含む分散液中に、成形用型を浸漬
し、吸引して成形用型の吸引面に金属繊維を付着させ、
金属繊維の付着した成形用型を吸引しながら分散液中か
ら引き上げ、さらに吸引し、所望の厚さの金属繊維成形
吸着体を製造した後、金属繊維成形吸着体を金属繊維の
融点を越えない温度にて焼結し金属繊維成形体を製造す
る製造方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は組織の均一な、簡便に製
造できる金属繊維成形体の製造方法に関する。さらに詳
しくは、金属自身が具備している導電性あるいは、金属
繊維自体の物性をそこなうことなく、必要に応じ内側か
ら外側に向かって、すなわち厚さ方向に孔径の異なるフ
ィルタ−等への使用に適した金属繊維成形体を簡便な方
法で製造できる金属繊維成形体の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】耐熱性、耐薬品性、耐錆性に優れた金属
材料、例えばステンレスは、フィルタ−等への使用に適
している。従来、このような金属材料を用いたフィルタ
−等の多孔質成形品は湿式抄紙法により得られた多孔質
シ−トを原料とするか、あるいは焼結金属パウダ−を原
料として得る方法が知られている。多孔質シ−トを原料
とする場合は、多孔質シートを焼結した後積層成形し、
圧着して得られる。この方法は、各層の継目の接合が困
難であり所望の多孔質を維持した成形体を得ることが困
難であるという問題点を有している。さらに厚さ方向に
孔径の異なる多孔質成形品を製造する場合、繊維長、繊
維径の異なる金属繊維の多孔質シ−トを作成し、これを
積層する必要があり、製造工程も繁雑とならざるを得な
かった。また厚さ方向に連続的に孔径の異なる多孔質成
型品を作ることは不可能であった。一方、焼結金属パウ
ダ−を原料とする方法は、金属の微粉パウダ−を焼結さ
せて多孔質を作り、シリンダ−形状に成形し得られるも
のであるが、この方法では、薄いフィルターを得る場
合、孔径の小さなものが出来なく濾過精度に限界があり
膜状構造のフィルタ−を作ることは不可能であった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、従来技術に
おける問題を解決し、所望の孔径を有する金属繊維成形
体を簡便な方法で得ることができる製造方法を提供す
る。さらに本発明は、厚さ方向に孔径を層状に、あるい
は連続的に変化させ所望の孔径を有する金属繊維成形体
の簡便な製造方法を提供する。
【0004】
【課題を解決するための手段】第1の発明は、下記工程
(a)、(b)、(c)および(d)からなる金属繊維
成形体の製造方法である。(a) 金属繊維を含む分散
液中に、成形用型を浸漬し、吸引して成形用型の吸引面
に金属繊維を付着させる工程、(b) 金属繊維の付着
した成形用型を吸引しながら分散液中から引き上げ、さ
らに吸引する工程、(c) 上記(a)および(b)の
工程を繰り返して所望厚さの金属繊維成形吸着体を製造
する工程、(d) 金属繊維成形吸着体を金属繊維の融
点を越えない温度にて焼結し金属繊維成形体を製造する
工程。
【0005】第2の本発明は上記金属繊維を含む分散液
を、異なる繊維長および/または繊維径からなる金属繊
維を含む分散液に逐次変更し、孔径の異なる層の積層さ
れた金属繊維成形体の製造方法を提供する。第3の本発
明は上記金属繊維を含む分散液に、異なる繊維長および
/または繊維径からなる金属繊維を含む分散液を逐次添
加し、連続的に孔径を変化させた金属繊維成形体の製造
方法を提供する。
【0006】本発明でいう金属繊維とは繊維長が1〜1
2mm、好ましくは2〜6mm、繊維径1〜10μmの
ステンレス、チタン、真ちゅう、銅、アルミニウム等の
繊維であり、これらの中でも細線加工が可能、耐熱性、
耐錆性の理由によりステンレス繊維が本発明に好適に用
いられる。
【0007】以下本発明を図に基づいて説明する。図1
は、本発明で使用される成形用型の一実施例を示す。こ
の成形用型は、細孔を有するステンレス等の金属製円筒
1、該金属製円筒1の内部に配設され、かつ金属製円筒
1の上部開口部に真空ポンプ等に連結される吸引口2を
突出させた細孔を有するステンレス等の金属製小円筒
3、金属製円筒1の上部開口および下部開口を封止する
ゴム栓等の封止部材4、金属製円筒1の外周部に捲回し
てなるステンレス等の金網5、から構成されている。ま
た図2は、他の成形用型の一実施例を示す。この成形用
型は、吸引口2を突出させ、かつ吸引口2を有する面が
封止され、他面が開口されているステンレス等の金属製
円筒6、ステンレス等の円筒状の金網5、金網5の上部
開口部および金網5と金属製円筒6との隙間を封止する
ゴム栓等の封止部材4、から構成されている。図1の成
形用型では、金属繊維は金網5の外周部の吸引面に付着
される。一方、図2の成形用型では、金属繊維は金網5
の開口部(図2の矢印αの方向)から入り、金網5の内
周部の吸引面に付着される。図1および図2における金
網5のメッシュ数は、適宜選択することができるが、通
常は12〜150メッシュの範囲から選択される。図1
における金属製円筒1は、目的とする金属繊維成形体の
形状に応じて適宜の形状を選ぶことが出来る。例えば金
属繊維成形体が四角形の場合には、金属製円筒1は箱型
にされる。また図2における金網5も目的とする金属繊
維成形体の形状に応じて適宜の形状を選ぶことが出来
る。図1における金網5は、本例においては金属製円筒
1の外周部全体を1枚の金網で捲回させるようにしたも
のが採用されているが、細長いテープ状長方形の金網を
螺旋状に捲回してもよい。この場合、金網の接合面は、
相互に重なり合わないように捲回することが好ましい。
重ね部があると、その部分に吸引量の差が生じ、金属繊
維成形体となったときに物理的強度に部分的差異が生じ
るので好ましくない。
【0008】図3は、本発明の製造方法を示す説明図で
ある。容器7に金属繊維を含む分散液8を注入する。分
散液8における金属繊維以外の原料は水、接着剤用繊
維、界面活性剤および合成粘剤等である。分散液中の金
属繊維の濃度は、適宜選択されるが、通常好ましくは
0.01〜0.5重量%の範囲から選択される。接着剤
用繊維は、例えばクラレ社製のクラレビニロンフィブリ
ッドVP(商品名)として知られているような水中溶解
温度40〜100℃の易溶解性PVA繊維が好適に用い
られる。この接着剤用繊維の配合量は通常金属繊維の重
量に対し10%以下が好ましい。本発明の製造方法で
は、まず上記分散液8内に、吸引口2を吸引装置(図示
せず)、例えば真空ポンプに連結し、吸引を開始した成
形用型9を短時間浸漬し、金属繊維を成形用型9の吸引
面に付着する。ついで成形用型9を吸引しながら分散液
8から引き出し、吸引を継続し、成形用型9の吸引面に
金属繊維を固着させる。この操作を繰り返すことによ
り、所定厚さの金属繊維成形吸着体を成形する。上記操
作中、最初の金属繊維の分散液8を、これとは異なる繊
維長および/または繊維径の金属繊維の分散液に置き換
えることにより、孔径の異なる層が積層された金属繊維
成形吸着体を形成することもできる。また上記操作中、
最初の金属繊維の分散液8に、これとは異なる繊維長お
よび/または繊維径の金属繊維の分散液を逐次追加注入
することにより、厚さ方向に連続的に孔径の異なる金属
繊維成形吸着体を形成することもできる。厚さ方向に孔
径分布の異なる金属繊維成形吸着体は、例えばフィルタ
−として使用した場合、表面濾過のみならず深層濾過も
実施され、大きな異物から小さな異物まで順次濾過する
ことができ、高い集塵能力と正確な濾過精度が達成さ
れ、濾過寿命が長い等の利点を有する。
【0009】そして、上記工程で得られた金属繊維成形
吸着体から成形用型9の封止部材4を除去し、金属繊維
成形吸着体を乾燥させる。乾燥温度は、通常120℃前
後が好ましい。乾燥後、上記金属繊維成形吸着体を金属
繊維表面の酸化防止と還元効果を上げるため乾燥した水
素ガス雰囲気の下あるいは窒素ガスやアルゴンガス等の
不活性ガス雰囲気の下で金属繊維の融点を越えない温度
で繊維間の焼結をおこなうことにより本発明の金属繊維
成形体を得る。その際の焼結条件は1100〜1200
℃を焼結温度に設定し1.5〜2.5時間焼結するのが
好ましい。この場合、焼結を水素ガス単独でおこなって
もよいし、不活性ガス単独でおこなってもよい。また、
不活性ガス雰囲気炉を前工程、水素ガス雰囲気炉を後工
程とし不活性ガス雰囲気炉を併用した連続焼結炉でおこ
なってもよい。この場合、不活性ガス雰囲気炉を前工程
として併用することにより焼結前の酸化防止の効果が期
待できる。
【0010】本発明においては、焼結炉における加熱の
過程でまず金属繊維成形吸着体中の接着剤である非金属
繊維が400℃位で(PVA繊維の場合)熱分解し、そ
の結果一旦繊維間の結絡性がなくなり金属繊維成形吸着
体のハンドリング性もなくなるが、更に昇温し800℃
になると金属繊維の一部が焼結しはじめ繊維間結合が生
じ、ハンドリング性のある物理強度の大きい金属繊維成
形体を得ることが出来る。また、上記金属繊維成形吸着
体を温水に浸漬しPVA繊維を流水させた後、真空状態
で焼結して金属繊維成形体を製造してもよい。
【0011】本発明では、繊維間の結合、結絡状態をよ
り安定化するために焼結の前工程、後工程もしくは焼結
時に加圧処理を施すことが好ましい。上記焼結の前工程
もしくは後工程に加圧処理を施す方法の一例を図4に示
す。図4は金属繊維成形吸着体または金属繊維成形体が
円筒状物の場合の方法であって、金属繊維成形吸着体ま
たは金属繊維成形体である10の内側にロ−ル11を通
し、該ロール11を回転させ金属繊維成形吸着体または
金属繊維成形体である10をロール11と受台12との
圧力により加圧処理し、結合、結絡状態を安定化させ密
度の向上を図るものである。
【0012】
【実施例】以下本発明を実施例に基づいてより詳細に説
明する。以下の各例において%は特にことわりの無い限
り重量%を意味する。
【0013】実施例1 繊維長4mm、繊維径8μmのステンレス繊維120g
および水中溶解温度70℃であるPVA繊維(商品名”
フィブリボンドVPB105−1”、クラレ社製)11
gを2%濃度となるように水中に入れ、ノニオン系界面
活性剤(商品名”デスグランB”、大和化学工業(株)
製)0.33gを加え攪拌して分散した。この分散液を
直径60cm、容積120リットルの容器中に入れ、さ
らに製紙用ポリアクリルアミド系分散粘剤溶液(固形分
濃度0.08%、商品名”アクリパ−ズPMP”、ダイ
ヤブロック社製)1.5リットルを加え、さらに水を加
えて100リットルとし攪拌し分散させた。これに12
0メッシュの金網を巻き付けた図1に示す形状の成形用
型(直径5cm、長さ15cm)を真空ポンプで吸引し
ながら、容器に浸漬し、約1秒間保持した後、引き上
げ、空気中で約1秒間保持した。この操作を繰り返し
て、厚さ20mmの金属繊維成形吸着体を作製した。こ
の操作中、容器の液面を成形用型の上端より上に保持す
るように注水した。封止部材を取り除いた金属繊維成形
吸着体を、温度120℃の乾燥機に入れ、120分間乾
燥させた。この金属繊維成形吸着体から成形用型を取り
除き加圧を施すことなく水素ガス単独連続焼結炉で焼結
温度1150℃、15cm/minの速度で焼結し金属
繊維成形体を作製した。さらに図4に示すように金属繊
維成形体を加圧し、ステンレス製の金属繊維成形体を製
造した。得られた金属繊維成形体は、内径51mm、長
さ155mm、厚さ1.5mm、密度2.7g/cm3
の円筒形の多孔質成形体であった。
【0014】実施例2 実施例1においてPVA繊維の代わりにセルロ−ズ繊維
(固形分濃度4%、商品名”MFC−100”、ダイセ
ル化学工業社製)270gを接着剤用繊維として用いた
他は、全て実施例1と同要領でステンレス製の金属繊維
成形体を作製した。得られた金属繊維成形体は、内径5
1mm、長さ155mm、厚さ1.3mm、密度3.4
g/cm3 の円筒形の多孔質成形体であった。
【0015】実施例3 繊維長2mm、繊維径2μmのステンレス繊維A60g
および水中溶解温度70℃であるPVA繊維(商品名”
フィブリボンドVPB105−1”、クラレ社製)5.
5gを2%濃度となるように水中に入れ、ノニオン系界
面活性剤(商品名”デスグランB”、大和化学工業
(株)製)0.16gを加え攪拌して分散した。この分
散液を直径40cm、容積60リットルの容器中に入
れ、さらに製紙用ポリアクリルアミド系分散粘剤溶液
(固形分濃度0.08%、商品名”アクリパ−ズPM
P”、ダイヤブロック社製)0.8リットルを加え、さ
らに水を加えて50リットルとし攪拌しステンレス繊維
Aの分散液を作製した。また、繊維長4mm、繊維径8
μmのステンレス繊維B60gおよび水中溶解温度70
℃であるPVA繊維(商品名”フィブリボンドVPB1
05−1”、クラレ社製)5.5gを2%濃度となるよ
うに水中に入れ、ノニオン系界面活性剤(商品名”デス
グランB”、大和化学工業(株)製)0.16gを加え
攪拌して分散した。この分散液を直径40cm、容積6
0リットルの容器中に入れ、さらに製紙用ポリアクリル
アミド系分散粘剤溶液(固形分濃度0.08%、商品
名”アクリパ−ズPMP”、ダイヤブロック社製)0.
8リットルを加え、さらに水を加えて50リットルとし
攪拌しステンレス繊維Bの分散液を作製した。そして、
ステンレス繊維Aの分散液を入れた容器に、実施例1と
同じ成形用型を浸漬し、実施例1と同様に操作してステ
ンレス繊維Aをほぼ全量成形用型に付着させた。ついで
この金属繊維が付着した成形用型をステンレス繊維Bの
分散液を入れた容器に浸漬し実施例1と同様に操作して
ステンレス繊維Bをほぼ全量成形用型に付着させて金属
繊維成形吸着体を作製した。その後実施例1と同様に操
作して孔径の異なる層が積層された金属繊維成形体を製
造した。得られたステンレス製の金属繊維成形体は内径
51mm、長さ155mm、厚さ2mm、密度2.0g
/cm3 の円筒形の多孔質成形体であった。
【0016】実施例4 実施例3で作製したステンレス繊維Aの分散液を入れた
容器に実施例1と同じ成形用型を浸漬し、実施例1と同
様に操作しながら実施例3で作製したステンレス繊維B
の分散液を12リットル/分の速度で注入し、これによ
り合計厚さ17mmの金属繊維成形吸着体を作製した。
その後実施例1と同様に操作して連続的に孔径が変化し
ている金属繊維成形体を作製した。得られたステンレス
製の金属繊維成形体は、内径51mm、長さ155m
m、厚さ1.8mm、密度2.2g/cm3 の円筒形の
多孔質成形体であった。
【0017】実施例5 繊維長4mm、繊維径8μmのステンレス繊維70gお
よび水中溶解温度70℃であるPVA繊維(商品名”フ
ィブリボンドVPB105−1”、クラレ社製)6.5
gを2%濃度となるように水中に入れ、ノニオン系界面
活性剤(商品名”デスグランB”、大和化学工業(株)
製)0.2gを加え攪拌して分散した。この分散液を直
径60cm、容積120リットルの容器中に入れ、さら
に製紙用ポリアクリルアミド系分散粘剤溶液(固形分濃
度0.08%、商品名”アクリパ−ズPMP”、ダイヤ
ブロック社製)0.9リットルを加え、さらに水を加え
て70リットルとし攪拌し分散させた。これに120メ
ッシュの円筒状の金網を設けた図2に示す形状の成形用
型(内径5cm、長さ10cm)を真空ポンプで吸引し
ながら、容器に浸漬し、約1秒間保持した後、引き上
げ、空気中で約1秒間保持した。この操作を繰り返し
て、厚さ18mmの金属繊維成形吸着体を作製した。こ
の操作中、容器の液面を成形用型の上端より上に保持す
るように注水した。封止部材を取り除いた金属繊維成形
吸着体を、温度120℃の乾燥機に入れ、120分間乾
燥させた。この金属繊維成形吸着体から成形用型を取り
除き加圧を施すことなく水素ガス単独連続焼結炉で焼結
温度1150℃、15cm/minの速度で焼結し金属
繊維成形体を作製した。さらに図4に示すように金属繊
維成形体を加圧し、ステンレス製の金属繊維成形体を製
造した。得られた金属繊維成形体は、内径49mm、長
さ102mm、厚さ2mm、密度1.9g/cm3 の円
筒形の多孔質成形体であった。
【0018】
【発明の効果】本発明によれば、一体性に優れた任意の
形状の金属繊維成形体を簡便に製造できる製造方法が提
供される。さらに本発明によれば、厚さ方向に連続的ま
たは層状に孔径分布を変化させた任意の孔径および形状
の金属繊維成形体を簡便に製造できる製造方法が提供さ
れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の成型用型の一実施例を示す説明図であ
る。
【図2】本発明の他の成型用型の一実施例を示す説明図
である。
【図3】本発明の製造方法を示す説明図である。
【図4】本発明の製造方法の一実施例を示す説明図であ
る。
【符号の説明】
1 金属製円筒 2 吸引口 3 金属製小円筒 4 封止部材 5 金網 6 金属製円筒 7 容器 8 分散液 9 成型用型 10 金属繊維成形吸着体または金属繊維成形体 11 ロ−ル 12 受台

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】次の工程(a)、(b)、(c)および
    (d)からなる金属繊維成形体の製造方法、(a) 金
    属繊維を含む分散液中に、成形用型を浸漬し、吸引して
    成形用型の吸引面に金属繊維を付着させる工程、(b)
    金属繊維の付着した成形用型を吸引しながら分散液中
    から引き上げ、さらに吸引する工程、(c) 上記
    (a)および(b)の工程を繰り返して所望厚さの金属
    繊維成形吸着体を製造する工程、(d) 金属繊維成形
    吸着体を金属繊維の融点を越えない温度にて焼結し金属
    繊維成形体を製造する工程。
  2. 【請求項2】請求項1記載の金属繊維を含む分散液を、
    異なる繊維長および/または繊維径からなる金属繊維を
    含む分散液に逐次変更し、孔径の異なる層の積層された
    金属繊維成形吸着体を形成する請求項1記載の金属繊維
    成形体の製造方法。
  3. 【請求項3】請求項1記載の金属繊維を含む分散液に、
    異なる繊維長および/または繊維径からなる金属繊維を
    含む分散液を逐次添加し、連続的に孔径を変化させた金
    属繊維成形吸着体を形成する請求項1記載の金属繊維成
    形体の製造方法。
  4. 【請求項4】請求項1記載の(c)の工程で製造された
    金属繊維成形吸着体に対して加圧処理を施してなる請求
    項1記載の金属繊維成形体の製造方法。
  5. 【請求項5】請求項1記載の(d)の工程で製造された
    金属繊維成形体に対して加圧処理を施してなる請求項1
    記載の金属繊維成形体の製造方法。
  6. 【請求項6】請求項1記載の金属繊維成形吸着体を水素
    ガス雰囲気の下あるいは不活性ガス雰囲気の下または真
    空状態で焼結する請求項1記載の金属繊維成形体の製造
    方法。
JP8950493A 1993-03-25 1993-03-25 金属繊維成形体の製造方法 Expired - Fee Related JP2649768B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8950493A JP2649768B2 (ja) 1993-03-25 1993-03-25 金属繊維成形体の製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8950493A JP2649768B2 (ja) 1993-03-25 1993-03-25 金属繊維成形体の製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH06279809A true JPH06279809A (ja) 1994-10-04
JP2649768B2 JP2649768B2 (ja) 1997-09-03

Family

ID=13972613

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP8950493A Expired - Fee Related JP2649768B2 (ja) 1993-03-25 1993-03-25 金属繊維成形体の製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2649768B2 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2000040360A1 (fr) * 1998-12-28 2000-07-13 Bridgestone Corporation Fabrication d'elements frittes en fibre metallique, et feuille frittee en tissu metallique non tisse
JP2011502743A (ja) * 2007-10-24 2011-01-27 モット・コーポレーション 焼結繊維フィルタ
WO2021192669A1 (ja) 2020-03-27 2021-09-30 株式会社巴川製紙所 金属繊維成形体、温調ユニットおよび金属繊維成形体の製造方法

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN104205869B (zh) 2012-03-21 2017-11-21 株式会社巴川制纸所 麦克风装置、麦克风单元、麦克风结构及电子设备

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2000040360A1 (fr) * 1998-12-28 2000-07-13 Bridgestone Corporation Fabrication d'elements frittes en fibre metallique, et feuille frittee en tissu metallique non tisse
JP2011502743A (ja) * 2007-10-24 2011-01-27 モット・コーポレーション 焼結繊維フィルタ
US8673065B2 (en) 2007-10-24 2014-03-18 Mott Corporation Sintered fiber filter
US9308584B2 (en) 2007-10-24 2016-04-12 Mott Corporation Sintered fiber filter
WO2021192669A1 (ja) 2020-03-27 2021-09-30 株式会社巴川製紙所 金属繊維成形体、温調ユニットおよび金属繊維成形体の製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2649768B2 (ja) 1997-09-03

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3177512B2 (ja) 金属フィルタ
US6660115B2 (en) Method of manufacturing a ceramic matrix composite
US3127668A (en) High strength-variable porosity sintered metal fiber articles and method of making the same
CA1325389C (en) Sintered coating for porous metallic filter surfaces
JP2002514493A (ja) 複合多孔性媒質
JPS61238315A (ja) 複層フイルタの製造方法
US6712939B2 (en) Process for manufacturing wet-felted and thermally bonded porous structures and porous structures formed by the process
JP6185391B2 (ja) 多孔質焼結体及び多孔質焼結体の製造方法
JPH06279809A (ja) 金属繊維成形体の製造方法
CN109550410A (zh) 一种聚四氟乙烯中空纤维膜及制造方法
JPH02175803A (ja) 多孔質金属材
JP2630547B2 (ja) フッ素系繊維成形体の製造方法
KR0139817B1 (ko) 복합멤브레인
US20160030923A1 (en) Porous Media Compositions and Methods for Producing the Same
JP2004089838A (ja) 分離膜モジュール及びその製造方法
GB2347113A (en) Manufacturing a ceramic matrix composite
JPH01133988A (ja) 網目状シリカウィスカー・セラミックス多孔質体複合体の製造方法
JP7210012B2 (ja) 酸素バリア材及びその製造方法
JP4977593B2 (ja) 超高分子量ポリエチレン多孔質シートの製造方法
JPH0299700A (ja) 短繊維成形体の製造方法
JP3916021B2 (ja) セラミックスフィルターの製造方法
JPH06192466A (ja) 合成樹脂系多孔質体の製造方法
US20240200279A1 (en) Decreasing fiber density in wet parts formed from slurries
JPS6171841A (ja) フル−ト状セラミツクス担持触媒の製造法
JP3600321B2 (ja) 高純度ガス用の精密フィルター及びその製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 19970401

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees