JPH06279612A - スチレン系樹脂発泡体 - Google Patents
スチレン系樹脂発泡体Info
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- JPH06279612A JPH06279612A JP8946593A JP8946593A JPH06279612A JP H06279612 A JPH06279612 A JP H06279612A JP 8946593 A JP8946593 A JP 8946593A JP 8946593 A JP8946593 A JP 8946593A JP H06279612 A JPH06279612 A JP H06279612A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 表面状態、発泡倍率、発泡押出安定性、生産
性に優れたスチレン系樹脂発泡体を提供する。 【構成】 芳香族ビニル単量体を重合するに際し下記化
1〜化3で表わされる有機過酸化物の1種または2種以
上を50〜2000ppm添加して得られるスチレン系
樹脂を発泡させてなるスチレン系樹脂発泡体。 【化1】 【化2】 【化3】 【効果】本発明のポリスチレン系樹脂発泡体は、高発泡
倍率で、表面状態が良好な発泡体を安定性よく製造する
ことが可能である。
性に優れたスチレン系樹脂発泡体を提供する。 【構成】 芳香族ビニル単量体を重合するに際し下記化
1〜化3で表わされる有機過酸化物の1種または2種以
上を50〜2000ppm添加して得られるスチレン系
樹脂を発泡させてなるスチレン系樹脂発泡体。 【化1】 【化2】 【化3】 【効果】本発明のポリスチレン系樹脂発泡体は、高発泡
倍率で、表面状態が良好な発泡体を安定性よく製造する
ことが可能である。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】ポリスチレン発泡体は保温性に優
れかつ軽量である性質を生かし、食品容器、断熱材、緩
衝材等に広く用いられており、特に発泡ポリスチレンシ
ートは熱成形による2次成形性に優れているため、食品
容器や即席麺の容器(ドンブリ)等に広く利用されてい
る。
れかつ軽量である性質を生かし、食品容器、断熱材、緩
衝材等に広く用いられており、特に発泡ポリスチレンシ
ートは熱成形による2次成形性に優れているため、食品
容器や即席麺の容器(ドンブリ)等に広く利用されてい
る。
【0002】本発明はその表面状態が良好かつ高発泡倍
率であり、また発泡押出し安定性に優れたスチレン系樹
脂発泡体に関するものである。
率であり、また発泡押出し安定性に優れたスチレン系樹
脂発泡体に関するものである。
【0003】
【従来の技術】発泡ポリスチレンシートを製造するにあ
たり、1次発泡(原料樹脂の発泡押出)により得られる
発泡シート表面は2次成形後の製品の表面状態に大きな
影響を与え、特に即席麺容器の曲面印刷性は、平滑性、
発泡セルの径、均一性等の表面状態に大きく支配され
る。
たり、1次発泡(原料樹脂の発泡押出)により得られる
発泡シート表面は2次成形後の製品の表面状態に大きな
影響を与え、特に即席麺容器の曲面印刷性は、平滑性、
発泡セルの径、均一性等の表面状態に大きく支配され
る。
【0004】従来の樹脂では分子量の調整や、低分子量
成分あるいは高分子量成分の含有量の調整により、1次
発泡の高発泡倍率化が可能ではあったが、強度が低下し
たり、あるいは表面状態の悪化や生産性が著しく低下す
るという問題点があった。また押出し条件で表面状態を
ある程度まで制御することは可能ではあっても発泡倍率
の低下や押出安定性が悪化する等の問題点があった。こ
れらの、発泡体の表面状態、発泡倍率、生産性のバラン
スを充分に満足する樹脂は見出されていなかった。
成分あるいは高分子量成分の含有量の調整により、1次
発泡の高発泡倍率化が可能ではあったが、強度が低下し
たり、あるいは表面状態の悪化や生産性が著しく低下す
るという問題点があった。また押出し条件で表面状態を
ある程度まで制御することは可能ではあっても発泡倍率
の低下や押出安定性が悪化する等の問題点があった。こ
れらの、発泡体の表面状態、発泡倍率、生産性のバラン
スを充分に満足する樹脂は見出されていなかった。
【0005】分子量の調整や、高分子量成分の含有量の
調整を行う手法として、例えば特開昭58−76405
号公報には3官能開始剤であるトリス(ターシャリーブ
チル−パーオキシ)トリアジンを用いてスチレン系の樹
脂を製造する方法が、特開平4−272909号公報に
は、4官能の有機過酸化物の存在下にスチレン系単量体
を重合することが記載されているが、これらの重合体の
発泡体として適合性に関してはなんら開示されていな
い。
調整を行う手法として、例えば特開昭58−76405
号公報には3官能開始剤であるトリス(ターシャリーブ
チル−パーオキシ)トリアジンを用いてスチレン系の樹
脂を製造する方法が、特開平4−272909号公報に
は、4官能の有機過酸化物の存在下にスチレン系単量体
を重合することが記載されているが、これらの重合体の
発泡体として適合性に関してはなんら開示されていな
い。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、これらの状
況を鑑み、発泡体の表面状態、発泡倍率、発泡押出安定
性、生産性に優れたスチレン系樹脂発泡体を提供するこ
とを目的としてなされたものである。
況を鑑み、発泡体の表面状態、発泡倍率、発泡押出安定
性、生産性に優れたスチレン系樹脂発泡体を提供するこ
とを目的としてなされたものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
鋭意検討を重ねた結果、本発明者らは、特定の重合開始
剤により重合されたスチレン系樹脂を用いることによ
り、驚くべきことに同等の分子量、流動性であるにもか
かわらず、発泡体の表面状態や発泡倍率に関して、予想
だにしない顕著な改善効果が得られることを見出し、本
発明を完成するに至った。
鋭意検討を重ねた結果、本発明者らは、特定の重合開始
剤により重合されたスチレン系樹脂を用いることによ
り、驚くべきことに同等の分子量、流動性であるにもか
かわらず、発泡体の表面状態や発泡倍率に関して、予想
だにしない顕著な改善効果が得られることを見出し、本
発明を完成するに至った。
【0008】すなわち本発明は、芳香族ビニル単量体を
重合するに際し、下記化1〜化3で表わされる有機過酸
化物の1種または2種以上を50〜2000ppm添加
して得られる重量平均分子量は15万〜45万、分子量
分布が2〜4であるスチレン系樹脂を発砲させなるスチ
レン系樹脂発泡体を提供するものである。
重合するに際し、下記化1〜化3で表わされる有機過酸
化物の1種または2種以上を50〜2000ppm添加
して得られる重量平均分子量は15万〜45万、分子量
分布が2〜4であるスチレン系樹脂を発砲させなるスチ
レン系樹脂発泡体を提供するものである。
【0009】
【化1】 Rは3級アルキル基または3級アラルキル基、R1 ,R
2 は炭素数1〜2のアルキル基である。
2 は炭素数1〜2のアルキル基である。
【0010】
【化2】 Rは炭素数1〜2のアルキル基、シクロヘキシル基であ
る。
る。
【0011】
【化3】 また上記のスチレン系樹脂は、重量平均分子量は15万
〜45万であって、かつまた数平均分子量は7万〜22
万であることが好ましい。
〜45万であって、かつまた数平均分子量は7万〜22
万であることが好ましい。
【0012】以下本発明について詳しく説明する。
【0013】本発明のスチレン系樹脂の重合に用いられ
る有機過酸化物類は前記化1〜化3の一般式で表される
特定の4官能または3官能の有機過酸化物群である。
る有機過酸化物類は前記化1〜化3の一般式で表される
特定の4官能または3官能の有機過酸化物群である。
【0014】化1の一般式で示される有機過酸化物の具
体例としては、2,2−ビス(4,4−ジターシャリー
ブチルパーオキシシクロヘキシル)プロパン、2,2−
ビス(4,4−ジターシャリーアミルパーオキシシクロ
ヘキシル)プロパン、2,2−ビス(4,4−ジクミル
パーオキシシクロヘキシル)プロパン、2,2−ビス
(4,4−ジターシャリーブチルパーオキシシクロヘキ
シル)ブタンなどを挙げることが出来る。
体例としては、2,2−ビス(4,4−ジターシャリー
ブチルパーオキシシクロヘキシル)プロパン、2,2−
ビス(4,4−ジターシャリーアミルパーオキシシクロ
ヘキシル)プロパン、2,2−ビス(4,4−ジクミル
パーオキシシクロヘキシル)プロパン、2,2−ビス
(4,4−ジターシャリーブチルパーオキシシクロヘキ
シル)ブタンなどを挙げることが出来る。
【0015】化2の一般式で示される有機過酸化物の具
体例としては、トリス(ターシャリーブチルパーオキ
シ)トリアジン、トリス(ターシャリーアミルパーオキ
シ)トリアジン、トリス(ジターシャリーブチルパーオ
キシシクロヘキシル)トリアジン、トリス(ジクミルパ
ーオキシシクロヘキシル)トリアジン等を挙げることが
出来る。
体例としては、トリス(ターシャリーブチルパーオキ
シ)トリアジン、トリス(ターシャリーアミルパーオキ
シ)トリアジン、トリス(ジターシャリーブチルパーオ
キシシクロヘキシル)トリアジン、トリス(ジクミルパ
ーオキシシクロヘキシル)トリアジン等を挙げることが
出来る。
【0016】化3の一般式で示される有機過酸化物の具
体例としては、1,2,4−トリ(ターシャリーブチ
ル)トリメリテート、1,2,3−トリ(ターシャリー
ブチル)トリメリテート、1,3,5−トリ(ターシャ
リーブチル)トリメリテートなどを挙げることが出来
る。
体例としては、1,2,4−トリ(ターシャリーブチ
ル)トリメリテート、1,2,3−トリ(ターシャリー
ブチル)トリメリテート、1,3,5−トリ(ターシャ
リーブチル)トリメリテートなどを挙げることが出来
る。
【0017】これら化1〜化3の一般式で示される有機
過酸化物類を2種以上併用することも出来、これら有機
過酸化物は、芳香族ビニル単量体の重合のいずれかの工
程にて重合系(重合原料溶液または重合途中の溶液)に
添加される。一般には重合原料溶液に加えられるが、重
合途中の溶液に必要に応じて複数回に分割して添加して
も良く、上記有機過酸化物のより好ましい添加量は、重
合の制御の上から100〜1000ppmである。
過酸化物類を2種以上併用することも出来、これら有機
過酸化物は、芳香族ビニル単量体の重合のいずれかの工
程にて重合系(重合原料溶液または重合途中の溶液)に
添加される。一般には重合原料溶液に加えられるが、重
合途中の溶液に必要に応じて複数回に分割して添加して
も良く、上記有機過酸化物のより好ましい添加量は、重
合の制御の上から100〜1000ppmである。
【0018】なお本発明においては、上記の有機過酸化
物に加えて他の周知の有機過酸化物を、上記の有機過酸
化物の添加量を越えない範囲で併用することはなんらさ
しつかえなく、これらの有機過酸化物としては1,1−
ビス(t−ブチルパーオキシ)シクロヘキサン、1,1
−ビス(t−ブチルパーオキシ)3,3,5−トリメチ
ルシクロヘキサン等のパーオキシケタール類、ジ−t−
ブチルパーオキサイド、2,5−ジメチル−2,5−ジ
(t−ブチルパーオキシ)ヘキサン等のジアルキルパー
オキサイド類、ベンゾイルパーオキサイド、m−トルオ
イルパーオキサイド等のジアシルパーオキサイド類、ジ
ミリスチルパーオキシジカーボネート等のパーオキシジ
カーボネート類、t−ブチルパーオキシイソプロピルカ
ーボネート等のパーオキシエステル類、シクロヘキサノ
ンパーオキサイド等のケトンパーオキサイド類、p−メ
ンタハイドロパーオキサイド等のハイドロパーオキサイ
ド類がある。
物に加えて他の周知の有機過酸化物を、上記の有機過酸
化物の添加量を越えない範囲で併用することはなんらさ
しつかえなく、これらの有機過酸化物としては1,1−
ビス(t−ブチルパーオキシ)シクロヘキサン、1,1
−ビス(t−ブチルパーオキシ)3,3,5−トリメチ
ルシクロヘキサン等のパーオキシケタール類、ジ−t−
ブチルパーオキサイド、2,5−ジメチル−2,5−ジ
(t−ブチルパーオキシ)ヘキサン等のジアルキルパー
オキサイド類、ベンゾイルパーオキサイド、m−トルオ
イルパーオキサイド等のジアシルパーオキサイド類、ジ
ミリスチルパーオキシジカーボネート等のパーオキシジ
カーボネート類、t−ブチルパーオキシイソプロピルカ
ーボネート等のパーオキシエステル類、シクロヘキサノ
ンパーオキサイド等のケトンパーオキサイド類、p−メ
ンタハイドロパーオキサイド等のハイドロパーオキサイ
ド類がある。
【0019】また本発明のスチレン系樹脂を製造するに
あたり、耐熱性、耐油性の向上等を目的として、芳香族
ビニル単量体と他のビニル単量体を共重合してもよく、
上記の芳香族ビニル単量体と共重合可能なビニル単量体
の種類としては、α,β−不飽和カルボン酸、α,β−
不飽和カルボン酸エステル、α,β−不飽和ジカルボン
酸無水物、マレイミド系単量体などのビニル単量体を挙
げることが出来る。
あたり、耐熱性、耐油性の向上等を目的として、芳香族
ビニル単量体と他のビニル単量体を共重合してもよく、
上記の芳香族ビニル単量体と共重合可能なビニル単量体
の種類としては、α,β−不飽和カルボン酸、α,β−
不飽和カルボン酸エステル、α,β−不飽和ジカルボン
酸無水物、マレイミド系単量体などのビニル単量体を挙
げることが出来る。
【0020】なお、本発明の芳香族ビニル単量体とは、
スチレンのほかo−メチルスチレンm−メチルスチレ
ン、p−メチルスチレン、2,4−ジメチルスチレン、
エチルスチレン、p−tert−ブチルスチレンなどの
核アルキル置換スチレン、α−メチルスチレン、α−メ
チル−p−メチルスチレンなどのα−アルキル置換スチ
レン、ジブロムスチレン、トリブロムスチレン、モノク
ロロスチレン、ジクロロスチレンなどの核ハロゲン置換
スチレンなどを指すが、代表的なものとしては、スチレ
ンの単独もしくは、その一部をスチレン以外の上記ビニ
ル芳香族単量体で置き換えた単量体混合物である。
スチレンのほかo−メチルスチレンm−メチルスチレ
ン、p−メチルスチレン、2,4−ジメチルスチレン、
エチルスチレン、p−tert−ブチルスチレンなどの
核アルキル置換スチレン、α−メチルスチレン、α−メ
チル−p−メチルスチレンなどのα−アルキル置換スチ
レン、ジブロムスチレン、トリブロムスチレン、モノク
ロロスチレン、ジクロロスチレンなどの核ハロゲン置換
スチレンなどを指すが、代表的なものとしては、スチレ
ンの単独もしくは、その一部をスチレン以外の上記ビニ
ル芳香族単量体で置き換えた単量体混合物である。
【0021】また上記α,β−不飽和カルボン酸とは、
メタクリル酸、アクリル酸などである。また上記α,β
−不飽和カルボン酸エステルとは、メチルメタクリレー
ト、ブチルアクリレート、2−エチルヘキシルアクリレ
ートなどである。また上記α,β−不飽和ジカルボン酸
無水物とは、無水マレイン酸などであり、マレイミド系
単量体とは、N−フェニルマレイミドなどである。
メタクリル酸、アクリル酸などである。また上記α,β
−不飽和カルボン酸エステルとは、メチルメタクリレー
ト、ブチルアクリレート、2−エチルヘキシルアクリレ
ートなどである。また上記α,β−不飽和ジカルボン酸
無水物とは、無水マレイン酸などであり、マレイミド系
単量体とは、N−フェニルマレイミドなどである。
【0022】次に実施例および比較例によって本発明を
さらに詳細に説明する。
さらに詳細に説明する。
【0023】なお実施例および比較例中の重量平均分子
量、数平均分子量はゲルパーミエーションクロマトグラ
フィーにより測定した。
量、数平均分子量はゲルパーミエーションクロマトグラ
フィーにより測定した。
【0024】測定条件を下記に示す。 測定溶媒 : テトラヒドロフラン 試料濃度 : スチレン系樹脂10mgを10mlの
該溶媒に溶解。 分別カラム : 東ソー製、TSK−gel−GMH−
XL 測定機本体 : 東ソー製、HLC8020 表1に示す発泡倍率、発泡Swell比は下記の様に定
義した。
該溶媒に溶解。 分別カラム : 東ソー製、TSK−gel−GMH−
XL 測定機本体 : 東ソー製、HLC8020 表1に示す発泡倍率、発泡Swell比は下記の様に定
義した。
【0025】発泡倍率 = 成形体の比重/ポリスチレ
ン系樹脂の比重 発泡Swell比 = 発泡体幅/押出機ダイス幅 また表1のメルトフローレートはISO−R1133に
準拠して測定した。
ン系樹脂の比重 発泡Swell比 = 発泡体幅/押出機ダイス幅 また表1のメルトフローレートはISO−R1133に
準拠して測定した。
【0026】
(実施例1) [スチレン系重合体の製造]スチレン86重量%、エチ
ルベンゼン14重量%の混合液100重量部に対し、
2,2−ビス(4,4−ジターシャリーブチルパーオキ
シシクロヘキシル)プロパン0.01重量部を添加して
なる重合液を、7.2リットルの完全混合型反応器に続
いて直列に接続された合計4.3リットルの3槽の層流
型反応器を有する重合反応装置に1.08kg/hrで
連続的に仕込む。完全混合型反応器の温度を122℃、
3槽の層流型反応器の温度をそれぞれ125℃/140
℃/155℃に調節する。最終の層流型反応器出口の固
形分濃度は69%である。重合反応器より連続して排出
される重合体溶液を20torrに減圧されたベント口
を持ち220℃に加熱された導入し脱揮後ペレタイズす
る。得られる重合体の重量平均分子量は30.8万、数
平均分子量は14.2万である。
ルベンゼン14重量%の混合液100重量部に対し、
2,2−ビス(4,4−ジターシャリーブチルパーオキ
シシクロヘキシル)プロパン0.01重量部を添加して
なる重合液を、7.2リットルの完全混合型反応器に続
いて直列に接続された合計4.3リットルの3槽の層流
型反応器を有する重合反応装置に1.08kg/hrで
連続的に仕込む。完全混合型反応器の温度を122℃、
3槽の層流型反応器の温度をそれぞれ125℃/140
℃/155℃に調節する。最終の層流型反応器出口の固
形分濃度は69%である。重合反応器より連続して排出
される重合体溶液を20torrに減圧されたベント口
を持ち220℃に加熱された導入し脱揮後ペレタイズす
る。得られる重合体の重量平均分子量は30.8万、数
平均分子量は14.2万である。
【0027】[スチレン系重合体の発泡押出し]幅30
mmのTダイを備えた30mm押出発泡機を用いて、発
泡核剤を樹脂に対して1重量部、発泡剤を樹脂に対して
3重量部添加して発泡体を製造する。樹脂溶融ゾーンの
温度は180〜200℃、ロータリークーラー温度は1
50〜160℃、Tダイ温度を120〜130℃に調節
する。
mmのTダイを備えた30mm押出発泡機を用いて、発
泡核剤を樹脂に対して1重量部、発泡剤を樹脂に対して
3重量部添加して発泡体を製造する。樹脂溶融ゾーンの
温度は180〜200℃、ロータリークーラー温度は1
50〜160℃、Tダイ温度を120〜130℃に調節
する。
【0028】発泡核剤には日本ミストロン製、ミストロ
ンベーパーを用い、発泡剤にはLPG(ノルマルブタン
/イソブタン=70/30<体積分率>)を用いる。
ンベーパーを用い、発泡剤にはLPG(ノルマルブタン
/イソブタン=70/30<体積分率>)を用いる。
【0029】この結果を表1に示す。
【0030】(実施例2)実施例1で製造した樹脂を用
い、発泡剤量を4重量部とする他は実施例1と同様にし
て発泡体を製造する。この結果を表1に示す。
い、発泡剤量を4重量部とする他は実施例1と同様にし
て発泡体を製造する。この結果を表1に示す。
【0031】(実施例3) [スチレン系重合体の製造]スチレン82重量%、エチ
ルベンゼン18重量%の混合液100重量部に対し、
2,2−ビス(4,4−ジターシャリーブチルパーオキ
シシクロヘキシル)プロパン0.03重量部を添加して
なる重合液を、実施例1で示した重合反応装置に1.2
9kg/hrで連続的に仕込む。完全混合型反応器の温
度を113℃、3槽の層流型反応器の温度を実施例1と
同じに調節する。最終の層流型反応器出口の固形分濃度
は65%である。重合反応器より連続して排出される重
合体溶液を実施例1と同様にペレタイズする。得られる
重合体の重量平均分子量は32.1万、数平均分子量は
14.7万である。
ルベンゼン18重量%の混合液100重量部に対し、
2,2−ビス(4,4−ジターシャリーブチルパーオキ
シシクロヘキシル)プロパン0.03重量部を添加して
なる重合液を、実施例1で示した重合反応装置に1.2
9kg/hrで連続的に仕込む。完全混合型反応器の温
度を113℃、3槽の層流型反応器の温度を実施例1と
同じに調節する。最終の層流型反応器出口の固形分濃度
は65%である。重合反応器より連続して排出される重
合体溶液を実施例1と同様にペレタイズする。得られる
重合体の重量平均分子量は32.1万、数平均分子量は
14.7万である。
【0032】[スチレン系重合体の発泡押出し]実施例
1と同様にして発泡体を製造する。この結果を表1に示
す。
1と同様にして発泡体を製造する。この結果を表1に示
す。
【0033】(実施例4)実施例3で製造した樹脂を用
い、発泡剤量を4重量部とした他は実施例1と同様にし
て発泡体を製造する。結果を表1に示す。
い、発泡剤量を4重量部とした他は実施例1と同様にし
て発泡体を製造する。結果を表1に示す。
【0034】(実施例5) [スチレン系重合体の製造]スチレン80重量%、エチ
ルベンゼン20重量%の混合液100重量部に対し、
2,2−ビス(4,4−ジターシャリーブチルパーオキ
シシクロヘキシル)プロパン0.05重量部を添加して
なる重合液を、実施例1で示した重合反応装置に1.2
9kg/hrで連続的に仕込む。完全混合型反応器の温
度を103℃、3槽の層流型反応器の温度を実施例1と
同じに調節する。最終の層流型反応器出口の固形分濃度
は63%であった。重合反応器より連続して排出される
重合体溶液を実施例1と同様にペレタイズする。得られ
る重合体の重量平均分子量は34.3万、数平均分子量
は14.9万である。
ルベンゼン20重量%の混合液100重量部に対し、
2,2−ビス(4,4−ジターシャリーブチルパーオキ
シシクロヘキシル)プロパン0.05重量部を添加して
なる重合液を、実施例1で示した重合反応装置に1.2
9kg/hrで連続的に仕込む。完全混合型反応器の温
度を103℃、3槽の層流型反応器の温度を実施例1と
同じに調節する。最終の層流型反応器出口の固形分濃度
は63%であった。重合反応器より連続して排出される
重合体溶液を実施例1と同様にペレタイズする。得られ
る重合体の重量平均分子量は34.3万、数平均分子量
は14.9万である。
【0035】[スチレン系重合体の発泡押出し]実施例
1と同様にして発泡体を製造する。この結果を表1に示
す。
1と同様にして発泡体を製造する。この結果を表1に示
す。
【0036】(実施例6)実施例5で製造した樹脂を用
い、発泡剤量を4重量部とした他は実施例1と同様にし
て発泡体を製造する。この結果を表1に示す。
い、発泡剤量を4重量部とした他は実施例1と同様にし
て発泡体を製造する。この結果を表1に示す。
【0037】(比較例1) [スチレン系重合体の製造]スチレン88重量%、エチ
ルベンゼン12重量%の混合液100重量部に対し、
1,1−ジターシャリーブチルパーオキシ3,3,5ト
リメチルシクロヘキサン0.01重量部を添加してなる
重合液を、実施例1と同じ条件で重合する。最終の層流
型反応器出口の固形分濃度は72%である。重合反応器
より連続して排出される重合体溶液を実施例1と同様に
ペレタイズする。得られる重合体の重量平均分子量は2
9.9万、数平均分子量は13.1万である。
ルベンゼン12重量%の混合液100重量部に対し、
1,1−ジターシャリーブチルパーオキシ3,3,5ト
リメチルシクロヘキサン0.01重量部を添加してなる
重合液を、実施例1と同じ条件で重合する。最終の層流
型反応器出口の固形分濃度は72%である。重合反応器
より連続して排出される重合体溶液を実施例1と同様に
ペレタイズする。得られる重合体の重量平均分子量は2
9.9万、数平均分子量は13.1万である。
【0038】[スチレン系重合体の発泡押出し]実施例
1と同様に発泡体を製造する。結果を表1に示す。
1と同様に発泡体を製造する。結果を表1に示す。
【0039】(比較例2)比較例1で製造した樹脂を用
い、発泡剤量を4重量部とする他は実施例1と同様にし
て発泡体を製造する。この結果を表1に示す。
い、発泡剤量を4重量部とする他は実施例1と同様にし
て発泡体を製造する。この結果を表1に示す。
【0040】(比較例3) [スチレン系重合体の製造]スチレン82重量%、エチ
ルベンゼン18重量%の混合液100重量部に対し、
2,2−ビス(4,4−ジターシャリーブチルパーオキ
シシクロヘキシル)プロパン0.004重量部(40p
pm)を添加してなる重合液を、実施例1と同じ条件で
重合する。最終の層流型反応器出口の固形分濃度は71
%である。重合反応器より連続して排出される重合体溶
液を実施例1と同様にペレタイズする。得られる重合体
の重量平均分子量は30.2万、数平均分子量は13.
2万である。
ルベンゼン18重量%の混合液100重量部に対し、
2,2−ビス(4,4−ジターシャリーブチルパーオキ
シシクロヘキシル)プロパン0.004重量部(40p
pm)を添加してなる重合液を、実施例1と同じ条件で
重合する。最終の層流型反応器出口の固形分濃度は71
%である。重合反応器より連続して排出される重合体溶
液を実施例1と同様にペレタイズする。得られる重合体
の重量平均分子量は30.2万、数平均分子量は13.
2万である。
【0041】[スチレン系重合体の発泡押出し]実施例
1と同様に発泡体を製造する。この結果を表1に示す。
1と同様に発泡体を製造する。この結果を表1に示す。
【0042】(比較例4)実施例3で製造した樹脂を用
い、発泡剤量を4重量部とする他は実施例1と同様にし
て発泡体を製造する。この結果を表1に示す。
い、発泡剤量を4重量部とする他は実施例1と同様にし
て発泡体を製造する。この結果を表1に示す。
【0043】
【表1】
【0044】
【発明の効果】本発明のポリスチレン系樹脂を用いるこ
とにより、高発泡倍率で、表面状態が良好な発泡体を安
定性よく製造することが可能である。
とにより、高発泡倍率で、表面状態が良好な発泡体を安
定性よく製造することが可能である。
Claims (1)
- 【請求項1】 芳香族ビニル単量体を重合するに際し下
記化1〜化3でわされる有機過酸化物の1種または2種
以上を50〜2000ppm添加して得られる重量平均
分子量が15万〜45万、分子量分布が2〜4であるス
チレン系樹脂を発泡させてなるスチレン系樹脂発泡体。 【化1】 Rは3級アルキル基または3級アラルキル基、R1 ,R
2 は炭素数1〜2のアルキル基である。 【化2】 Rは炭素数1〜2のアルキル基、シクロヘキシル基であ
る。 【化3】
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8946593A JPH06279612A (ja) | 1993-03-25 | 1993-03-25 | スチレン系樹脂発泡体 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8946593A JPH06279612A (ja) | 1993-03-25 | 1993-03-25 | スチレン系樹脂発泡体 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06279612A true JPH06279612A (ja) | 1994-10-04 |
Family
ID=13971465
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8946593A Pending JPH06279612A (ja) | 1993-03-25 | 1993-03-25 | スチレン系樹脂発泡体 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH06279612A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003508613A (ja) * | 1999-09-03 | 2003-03-04 | ザ ダウ ケミカル カンパニー | 広い分子量分布のモノビニル芳香族ポリマーをもつ断熱用押出し発泡体 |
-
1993
- 1993-03-25 JP JP8946593A patent/JPH06279612A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003508613A (ja) * | 1999-09-03 | 2003-03-04 | ザ ダウ ケミカル カンパニー | 広い分子量分布のモノビニル芳香族ポリマーをもつ断熱用押出し発泡体 |
JP4794791B2 (ja) * | 1999-09-03 | 2011-10-19 | ダウ、グローバル、テクノロジーズ、リミテッド、ライアビリティー、カンパニー | 広い分子量分布のモノビニル芳香族ポリマーをもつ断熱用押出し発泡体 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20020730 |