JPH0627947A - 操作力センスデータ出力装置及びそれを用いた電子楽器 - Google Patents

操作力センスデータ出力装置及びそれを用いた電子楽器

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JPH0627947A
JPH0627947A JP5155543A JP15554393A JPH0627947A JP H0627947 A JPH0627947 A JP H0627947A JP 5155543 A JP5155543 A JP 5155543A JP 15554393 A JP15554393 A JP 15554393A JP H0627947 A JPH0627947 A JP H0627947A
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JP
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initial touch
key
musical tone
output device
touch sensitivity
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JP5155543A
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Inventor
Shigeo Sakashita
重夫 坂下
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Casio Computer Co Ltd
Original Assignee
Casio Computer Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 演奏用の操作子に対する操作により、操作子
に加えられる操作力が同じであっても異なる値の楽音特
性指示情報が出力されるようにする。 【構成】 鍵盤の各鍵に設けられた感圧センサにより押
鍵時のタッチデータを検出する(ステップSB1〜SB
3)。ここでイニシャルタッチ感度設定モードなら(S
B4)タッチデータを感度モードとしてレジスタINC
HBFにストアする(SB5)。そうでなければこのタ
ッチデータとレジスタINCHBFにストアされた感度
データに基づいて楽音特性を変更させるタッチデータを
算出して出力する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、操作子に加わるイニシ
ャルタッチ又はアフタータッチ等の操作力に基づいて楽
音特性を指示する楽音特性指示情報を出力する操作力セ
ンスデータ出力装置、及びその操作力センスデータ出力
装置から出力される楽音特性指示情報に基づいて楽音発
生を行う電子楽器に関する。
【0002】
【従来の技術】自然鍵盤楽器においては、鍵(キー)を
叩く強さ(タッチの強さ)によって、発音体に加わるエ
ネルギーの大きさが変化するので、タッチの強弱に応じ
て音量、音色が微妙に変化するようになっている。
【0003】このような自然鍵盤楽器の動作を模倣する
ために、電子鍵盤楽器において、鍵が叩かれた際の押鍵
速度に関する情報をイニシャルタッチとして、さらに押
鍵後、鍵が押され続けている場合、鍵が押される圧力を
アフタータッチとして検出して、イニシャルタッチの大
きさに応じて音色や音量等の楽音特性指示情報を制御し
(イニシャルタッチ制御)、アフタータッチの大きさに
応じて音量や音色等の楽音の特性あるいはパラメータ、
さらにはビブラート等のエフェクトを制御する(アフタ
ータッチ制御)ようにしたものが知られている。
【0004】上記のようなイニシャルタッチ又はアフタ
ータッチの制御は、例えば押鍵速度を音色・音量に変換
する変換テーブルを内部に複数設け、現在選択されてい
る変換テーブルを参照しながら押鍵速度に応じて、楽音
発生開始時又は楽音発生中の楽音の音色・音量さらには
エフェクト等の楽音特性指示情報を可変制御するもので
あった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上述のような方法によ
りイニシャルタッチ又はアフタータッチの制御を行う電
子楽器においては、前記複数の変換テーブルの中からい
ずれか1つの所望の変換テーブルを選択するための選択
スイッチ及び現在選択されている変換テーブルを表示す
るための表示装置を設ける必要があり、そのために実装
面積が大きくなるという問題があった。また、イニシャ
ルタッチ又はアフタータッチ制御をよりきめ細かに行お
うとすると変換テーブルを多数設ける必要があり、それ
に伴ってメモリ容量が増えるのでコスト高となってしま
う問題もあった。
【0006】又、実装面積を小さくするために表示装置
を設けず、その代わりに複数の変換テーブルに1対1に
対応して例えばトグル型、又はLED(発光ダイオー
ド)が上面部に内蔵された選択スイッチを設け、所望の
変換テーブルに対応する選択スイッチを操作することに
より、所望の変換テーブルが選択される方式のものもあ
った。
【0007】しかしながら、この場合、選択スイッチの
位置(トグル型の場合)又はLEDの点灯状態(LED
内蔵の選択スイッチの場合)により、現在選択されてい
る変換テーブルを知ることができるが、実装面積の制限
により、設置可能な選択スイッチの数も、概ね4〜5個
に限定されてしまい、その結果として変換テーブルの数
も限定されてしまうという欠点があった。
【0008】本発明の課題は、演奏用の操作子に対する
操作により、操作子に加えられる操作力が同じであって
も異なる値の楽音特性指示情報が出力されるように設定
することが可能で、かつ実装面積が小さな操作力センス
データ出力装置、およびその操作力センスデータ出力装
置から出力される楽音パラメータに基づいて楽音発生を
行う電子楽器を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】第1の発明の手段は次の
通りである。操作子は、例えば電子鍵楽器における鍵、
電子弦楽器における弦、または電子打楽器における打繋
体であり、それらの操作子に対する押鍵操作、弾弦操
作、又は打撃操作によって演奏が行われる。
【0010】感知手段は、例えば押鍵速度もしくは押圧
力(操作子が鍵の場合)、弾弦操作力(操作子が弦の場
合)、打繋力(操作子が打繋体の場合)等の操作子に加
えられる操作状態等を感知するセンサを有し、その操作
状態に対応するセンス信号を出力する。
【0011】設定手段は、例えば、マイクロプロセッサ
であり、前記感知手段によって感知されたセンス信号に
基づいて、対応する操作状態変換情報の設定を行う。出
力手段は、例えばマイクロプロセッサから成り、演奏時
に前記操作子に対して操作がなされたとき、前記感知手
段によって感知されたセンス信号と前記設定手段により
設定された操作状態変換情報とに基づいて、発生される
べき楽音の楽音特性を指示する楽音特性指示情報を出力
する。
【0012】上記出力手段は、例えば請求項2記載のよ
うに前記操作子に対する操作が開始されたとき、前記感
知手段によって感知されたセンス信号と前記設定手段に
より設定された操作状態変換情報とに基づいて、発生さ
れる楽音の楽音特性を指示する楽音特性指示情報を出力
する。
【0013】また、上記出力手段は、例えば請求項3記
載のように前記操作子に対して操作が加えられ、その操
作に対応する楽音が発生した後に、前記感知手段により
感知されたセンス信号と前記設定手段により設定された
操作状態変換情報とに基づいて、前記発生中の楽音の楽
音特性を指示する楽音特性指示情報を出力する。
【0014】次に第2の発明の手段は次の通りである。
上記操作子、上記感知手段、上記設定手段、及び上記出
力手段を具備する前記第1の発明の操作力センスデータ
出力装置に加え、前記操作力センスデータ出力装置か
ら、出力される楽音特性指示情報に基づいて、操作され
た前記操作子に対する楽音の発生を行う楽音発生手段を
具備する。
【0015】
【作用】第1の発明である操作力センスデータ出力装置
の手段の作用は次の通りである。
【0016】操作子に対する操作が行われると、その操
作子に加えられる操作力が感知手段により感知され、感
知手段からその操作力に対応するセンス信号が出力手段
に出力される。
【0017】出力手段は、入力されるセンス信号を例え
ば予め定められた変換式に基づいて変換し、演奏開始時
又は演奏中に前記感知手段から出力される上記センス信
号をイニシャルタッチやアフタータッチ制御用等の楽音
特性指示情報に変換するための操作状態変換情報を設定
する。
【0018】次に、演奏時において上記操作子に対して
操作が加えられると、感知手段からその操作子に加わる
操作力に対応するセンス信号が出力され、そのセンス信
号が出力手段に出力される。
【0019】出力手段は、入力されるセンス信号を前記
出力手段により設定された前記操作状態変換情報に基づ
いて、イニシャルタッチ又はアフタータッチ制御用等の
楽音特性指示情報に変換し出力する。
【0020】このように、演奏用の操作子に対して操作
を行うことにより、演奏開始前に感知手段から出力され
るセンス信号を楽音特性制御用の楽音特性指示情報に変
換する操作状態変換情報を予め設定することができる。
出力手段は、例えば入力されるセンス信号を予め定めら
れた変換式にしたがって変換して、操作状態変換情報を
設定するので、その設定される操作状態変換情報はセン
ス信号の大きさ、すなわち操作子に対して加えられる操
作状態によって変化する。
【0021】したがって、電子鍵盤楽器における鍵、電
子弦楽器における弦、又は電子打楽器における打撃体等
の電子楽器の操作子に対する操作を行うことにより、前
記操作状態変換情報を設定することができ、しかも、そ
れらの操作子に加える操作状態を変化させることによ
り、前記操作状態変換情報を可変設定することができ
る。
【0022】また、第2の発明である電子楽器の手段の
作用は次の通りである。楽音発生手段は、操作された操
作子に対応する楽音を上記操作力センスデータ出力装置
から出力される楽音特性指示情報に対応する楽音特性で
発生させる。
【0023】上述したように、前記操作力センスデータ
出力装置においては、演奏開始前に、前記操作子に対す
る操作を行うことにより、前記操作状態変換情報が可変
設定されるので、例えば同一の操作状態となるように操
作子を操作しても、前記操作力センスデータ出力装置か
ら出力される楽音特性指示情報は、予め設定されている
操作状態変換情報に応じて変化する。
【0024】したがって、前記操作状態変換情報を可変
設定することにより、自分に最適なタッチセンス(電子
鍵盤楽器)、弾弦操作(電子弦楽器)、又は打繋操作
(電子打楽器)での演奏が可能になると共に多様で豊か
な演奏表現も可能となる。
【0025】
【実施例】以下、図面を参照しながら、本発明に係る一
実施例について説明する。 {構成}外観 図1は、本発明に係る一実施例である電子鍵盤楽器の外
観図である。
【0026】同図に示すように、電子鍵盤楽器本体1の
上部の手前側には所定の音域(例えば、「E1 」〜
「C6 」までの4オクターブ以上の音域)の各音高を半
音階単位で指定する複数の白鍵2aと黒鍵2bから成る
鍵盤部2が設けられている。
【0027】また、鍵盤部2の左端及び右端の上方に
は、スピーカ10−2及びスピーカ10−2′が設けら
れている。また、前記スピーカ10−2の図面上向かっ
て右隣りにはイニシャルタッチ感度情報の設定が可能と
なるイニシャルタッチ感度情報設定モードに切り換える
ための押しボタン型のイニシャルタッチ感度変更スイッ
チ4が設けられている。さらに、そのイニシャルタッチ
感度変更スイッチ4の右隣りには、ピアノ、チェンバ
ロ、ハープシコード等の5種類の音色を選択する音色選
択スイッチ5−1、5−2、……5−5から成る音色選
択スイッチ群5が設けられている。鍵の構成 図2は、前記鍵盤部2上に配設されている白鍵2a及び
そのアクチュエータの構成を示す側面図である。白鍵2
aは、その下方の端部が基盤11上に配設されたスプリ
ング12の付勢力により支持されている。また、その白
鍵2aの先端の突起部2a−1が基盤11と一体成形さ
れている支持部11aに設けられた孔に緩く嵌挿されて
いる。上記構成において、白鍵2aはスプリング12の
付勢力により、突起部2a−1の前記孔の貫通部を支点
とする上方向への回動力を受けるが、白鍵2aの一部で
あるL字形状のL字形部2a−2が導電率の高い金属等
から成る第1の電極13の折り曲げ部分13aの下方に
粘着されたフェルト14に当接して、スプリング12か
ら加わる付勢力を支えている。すなわち、白鍵2aに対
して鍵操作が行われていないときは、白鍵2aのフェル
ト14にL字形部2a−2が当接して、白鍵2aの先端
部がスプリング12から受ける付勢力を支える所定の位
置に静止している。
【0028】また、前記第1の電極13は前記白鍵2a
のL字形部2a−2の図面上右下方で、図面上向かって
左側にL字状に折り曲げられており、その第1の電極1
3のL字状の下部13bの上面には導電ゴム15が貼着
されており、その導電ゴム15の上面には第2の電極1
6が貼着されている。すなわち、導電ゴム15が上記第
1の電極13と第2の電極16の間に狭装されている。
また、特に図示してはいないが上記2の電極16は電源
DDに接続され、上記第1の電極13は抵抗値RO を有
する抵抗器17を介して接地されている。
【0029】図3(a) に、前記図2において一点鎖線で
囲んで示す部分20の拡大図を示す。尚、同図において
第1の電極13と抵抗器17の接続は模式的に示してい
る。同図(a) に示す電源VDD、第1の電極13、導電ゴ
ム15、第2の電極16、及び抵抗器17は、同図(b)
に示すような等価回路で示される感圧センサ30を構成
している。そして、第1の電極13bと抵抗器17の接
続部位Cの電圧値V f が感圧センサ30の出力電圧とな
っている。
【0030】上記構成において、図2に示す白鍵2aの
押指部2a−2を押し下げると、図3(a) に示すよう
に、白鍵2aのL字形部13aが図中A方向に押し下げ
られ、さらに押し下げ操作を続けると第2の電極16を
介して導電ゴム15に押圧力が加わるようになる。した
がって、白鍵2aの押指部2a−2を押し下げ操作する
(以後、白鍵2aを押鍵操作すると表現する)と第2の
電極16を介して導電ゴム15に加わる押圧力に応じた
電圧値Vf が感圧センサ30から出力される。図4は、
この白鍵2aに対する押鍵操作に応じて感圧センサ30
から出力される電圧Vf の一例を示す図である。
【0031】尚、特に図示していないが黒鍵2bも上記
白鍵2aと同様な構成となっており、押鍵操作すること
により、その押鍵操作された黒鍵2bに対応する感圧セ
ンサ30から、押鍵操作力に対応する電圧値Vf が出力
される。
【0032】次に、図5は上記のような構造を有する電
子鍵盤楽器1のシステム構成図である。CPU41は、
特に図示していないROM(リード・オンリ・メモリ)
に格納されているプログラムに従って動作するシステム
全体の制御を行う中央処理装置であり、マイクロプロセ
ッサから成っている。CPU41は、制御信号SELに
よりマルチプレクサ42を介して鍵盤部2の各鍵2a、
2b、2a、2b……に対応する感圧センサ30、3
0、30、30……の出力電圧Vf を所定時間間隔で順
次A/D変換器(アナログ/デジタル変換器)に入力さ
せる。
【0033】A/D変換器43は、順次時分割で入力さ
れる各鍵2a、2b、2a、2b……に対応する感圧セ
ンサ30、30、30、30……の出力電圧Vf を所定
ビット(本実施例においては、7ビット)のデジタルデ
ータDf (以後、タッチデータDf と表現する)に変換
し、CPU41に出力する。
【0034】上述のようにして、CPU41は各鍵2
a、2b……に対する押鍵操作に対応する出力電圧Vf
を、マルチプレクサ42及びA/D変換器43を介し
て、順次時分割で読み出すことにより、各鍵2a、2b
……の押鍵状態を所定時間間隔で監視しており、例えば
図4に示すようにタッチデータDf が予め定められた第
1の閾値VSTよりも大きくなったサンプリング時刻Ti1
から計時を開始し、上記タッチデータDf が上記第1の
閾値VSTを越えてから、予め定められた第2の閾値Von
を越えるまでに要したイニシャルタッチ時間Tonを計時
する。この時間Tonの計時は、内蔵しているタイマ41
aを用いて行う。また、上記タイマ41aの代わりに現
在時刻を計時するタイマ・クロックを用いて、上記イニ
シャルタッチ時間Tonの計時を行ってもよい。
【0035】また、CPU41は、後述するようにイニ
シャルタッチ感度設定モードにおいて上記イニシャルタ
ッチ時間Tonに基づいて、イニシャルタッチ感度情報の
設定を行い、通常演奏モードにおいては、押鍵速度に対
応する上記イニシャルタッチ時間Tonとイニシャルタッ
チ感度設定モードにおいて設定された前記イニシャルタ
ッチ感度情報等を用いて楽音発生開始時の楽音の特性を
設定するイニシャルタッチデータの設定を行い、押鍵操
作された鍵2a、2bに対応する音高の楽音がそのイニ
シャルタッチデータに対応する楽音特性(音色・音量)
で発生されるように、楽音発生回路9を制御する。
【0036】イニシャルタッチ感度変更スイッチ4は押
下する毎に交互にオン、オフと変化するオルタネート・
タイプのスイッチであり、オンとなった場合にはイニシ
ャルタッチ感度変更設定スイッチから電圧VDDがCPU
41に加わる。
【0037】CPU41は上記イニシャルタッチ感度変
更スイッチ4のステイタス(オン/オフ状態)を、所定
時間間隔で監視しており、イニシャルタッチ感度変更ス
イッチ4がオンとなっていればイニシャルタッチ感度変
更モードに切り換え、マルチプレクサ42及びA/D変
換器43を介して最も新しく押鍵操作された鍵2a、2
bのタッチデータDf を読み出し、その読み出したタッ
チデータをイニシャルタッチ感度情報としてランダム・
アクセス・メモリから成るRAM8内のバッファINC
HBFに格納する。
【0038】また、CPU6は特に図示していないセレ
クタを介して、音色選択スイッチ群5の各音色選択スイ
ッチ5−1、5−2……5−5のステイタス(オン/オ
フ状態)を各音色選択スイッチ毎に独立に読み出してお
り、オンとなっている音色選択スイッチ5−1、5−
2、……5−5を検出し、そのオンとなっている音色選
択スイッチ5−i(i=1〜5)に対応する音色を指示
する音色情報を、楽音発生回路9へ出力する。
【0039】RAM8は、前記イニシャルタッチ感度情
報格納用のバッファINCHBF、イニシャルタッチデ
ータ格納用のバッファINTDAT、イニシャル感度変
更スイッチステイタスフラグINSWOW、及びキーナ
ンバー(鍵ナンバ)格納用のバッファKEYNOB、及
び特に図示していないが前記イニシャルタッチ時間T on
を、“1”〜“127 ”までのイニシャルタッチデータに
変換するための変換テーブル等を有しているランダム・
アクセス・メモリである。
【0040】上記フラグ及び上記各バッファの機能は以
下の通りである。 INSWON……イニシャルタッチ感度設定モードが選択され
ているか否かを記憶するフラグ。イニシャル感度設定モ
ードであれば「1」を、通常演奏モードであれば「0」
を記憶する。 KEYNOB……押鍵操作されている鍵に対応するキーNo. を
格納するバッファ。上記キーNo. は音高と1対1に対応
づけられている。 INTDAT……押鍵操作された鍵のイニシャルタッチデータ
を格納するバッファ。 INCHBF……イニシャルタッチ感度変更スイッチが“オ
ン”のときに最新に押鍵操作された鍵のイニシャルタッ
チ感度情報を格納するバッファ。
【0041】楽音発生回路9は、例えばiPD音源、P
CM音源、又はFM音源等のデジタル音源を有してお
り、CPU6から加えられる音高、音色、音量等を指示
する楽音特性指示情報に基づいた楽音特性で楽音波形を
発生し、楽音出力部10に出力する。
【0042】楽音出力部10は、増幅器(アンプ)10
−1及び2個のスピーカ10−2、10−2’から成
り、楽音発生回路9から加わる楽音波形を音声として外
部に放音させる。 {動作}次に、上記構成の電子鍵盤楽器1の動作を説明
する。概略動作 演奏者は、イニシャルタッチ感度変更スイッチ4を“オ
ン”に操作してイニシャルタッチ感度情報設定モードに
切り換え、任意の白鍵2a又は黒鍵2bを押鍵操作する
ことにより、イニシャルタッチの感度を所望の感度に設
定することができる。
【0043】さらに詳しく説明するとイニシャルタッチ
感度変更スイッチ4をオンにした後、任意の白鍵2a又
は黒鍵2bを所定の押鍵速度(押圧力)で押鍵すると、
その押鍵速度に対応するイニシャルタッチ感度情報がC
PU41により設定され、RAM8内のイニシャルタッ
チ感度情報バッファINCHBFに格納される。このイニシャ
ルタッチ感度情報は、イニシャルタッチ感度変更スイッ
チ4が“オン”となっている間行われる最新の押鍵操作
に応じて随時変更される。
【0044】すなわち、イニシャルタッチの感度を決定
するイニシャルタッチ感度情報は、イニシャルタッチ感
度変更スイッチ4が“オン”状態のときに、最新に押鍵
操作された白鍵2a又は黒鍵2bの押鍵速度によって決
定される。そして、イニシャルタッチ感度変更スイッチ
4が“オン”から“オフ”に切り換えられると通常演奏
モードに切り換わり、イニシャル感度変更スイッチ4が
“オン”状態のときに設定された前記イニシャルタッチ
感度情報に基づいて、押鍵操作開始時の押鍵速度データ
すなわち楽音発生開始時の音色・音量を設定するための
データであるイニシャルタッチデータを変更する。
【0045】本実施例においては、押鍵操作開始時の押
鍵速度に対応するイニシャルタッチ時間TONを、RAM
8内に格納されている変換テーブルを用いて“1”から
“127 ”までの127 段階のイニシャルタッチデータに変
換し、そのイニシャルタッチデータに基づいて楽音発生
開始時の音色・音量を設定するが、上記イニシャルタッ
チデータをそのまま使用するのではなく、イニシャルタ
ッチ感度設定モードにおいて設定したイニシャルタッチ
感度情報を用いて、実際の押鍵操作時のイニシャルタッ
チデータを変換し、その変換により得られたイニシャル
タッチデータに基づいて実際の楽音発生開始時の音色・
音量制御を行っている。
【0046】上記イニシャルタッチデータの変換は、下
記の変換式(1.1)により行われる。
【0047】
【数1】
【0048】尚、上記式(1.1)において、INTD
ATは押鍵操作が行われたときのイニシャルタッチデー
タINCHBFは前記イニシャルタッチ感度情報設定モ
ードにおいて設定されたイニシャルタッチ感度情報であ
り、便宜上それらのデータ(情報)が格納されるバッフ
ァ名をそのままデータ名に用いている。
【0049】本実施例においては、イニシャルタッチ感
度情報INCHBFとして、前記イニシャルタッチ感度
設定モードにおいて最新にサンプリングされた押鍵操作
開始時の押鍵速度に比例するイニシャルタッチデータを
用いている。また、式(1.1)における定数であるイ
ニシャルタッチ感度係数αは、イニシャルタッチ感度情
報INCHBFに反比例している。また、本実施例にお
いては、押鍵速度に逆比例する前記イニシャルタッチ時
間Tonを“1”から“127 ”までの値をとるイニシャル
タッチ感度情報INCHBFに変換する。すなわち、前
記イニシャルタッチ感度情報INCHBFは図6に示す
ように前記イニシャルタッチ時間TONにほぼ逆比例す
る。
【0050】したがって、イニシャルタッチ感度設定モ
ードにおいて押鍵操作をより強く行うと(押鍵操作開始
時の押鍵速度がより速いと)イニシャルタッチ感度係数
αはより小さな値となり、押鍵操作をより弱く行うと
(押鍵操作開始時の押鍵速度がより遅いと)イニシャル
タッチ感度係数αはより大きな値となる。
【0051】したがって、イニシャルタッチ感度をより
高くするには、イニシャルタッチ感度設定モードにおい
て押鍵操作をより弱く行えばよく、逆にイニシャルタッ
チ感度をより小さくするには、イニシャルタッチ感度設
定モードにおいて押鍵操作をより強く行えばよい。
【0052】具体例として、例えばイニシャルタッチ感
度設定モードにおいて、押鍵操作を非常に弱く行って、
イニシャルタッチ感度情報INCHBFが最小値“1”
に設定された場合、αは「127 」となり、通常演奏モー
ドにおいて実際に押鍵操作を行った場合、その押鍵操作
により得られたイニシャルタッチデータINTDATは
127 倍される。
【0053】また、逆にイニシャルタッチ感度設定モー
ドにおいて、押鍵操作を非常に強く行ってイニシャルタ
ッチ感度情報INCHBFが最大値「127 」に設定され
た場合には、通常演奏モードにおいて押鍵操作を行うと
その押鍵操作により得られたイニシャルタッチデータI
NTDATは変換されることなく、実際のイニシャルタ
ッチデータINTDATが、そのまま楽音発生開始時の
音色・音量制御用の楽音パタメータとして用いられる。
【0054】次に、上述したようなイニシャルタッチ制
御を行うCPUの動作を図7及至図9のフローチャート
を用いて説明する。ゼネラル・フローチャート 図7はCPU41により行われるシステム全体の制御処
理を説明するフローチャートである。
【0055】電源がオンになると、CPU41はまずR
AM8内のバッファINCHBF、バッファINTDA
T、バッファKEYNOB、フラグINSWON及び作
業領域の初期化等を行うイニシャライズ処理を行い(処
理S1)、続けて鍵盤部2の各鍵の押鍵状態を順次スキ
ャンして押鍵操作により指定されている音高情報をキー
ナンバー格納バッファKEYNOBに格納する(処理S
2)。
【0056】さらに、音色選択スイッチ群5のステイタ
ス(オン/オフ状態)を順次スキャンして、現在設定さ
れている音色情報を判別し、その音色情報を楽音発生回
路9へ出力する(処理S3)。
【0057】続けて、イニシャルタッチ感度変更スイッ
チ4のステイタス(オン/オフ状態)をスキャンして、
前記イニシャルタッチ感度変更スイッチステイタスフラ
グINSWONの設定を行うイニシャルタッチ感度変更
スイッチスキャン処理S4を行い、さらに続けてイニシ
ャルタッチ感度設定モード又は通常演奏モードが選択さ
れているか否かを判別し、現在選択されているモードに
応じて、押鍵操作されている鍵に対応する音高の楽音を
発生させるイニシャルタッチ制御処理S5を行う。
【0058】上記処理S2〜S5は、電源がオンとなっ
ている間、繰り返し行われる。また、CPU41は電源
がオンになると押鍵操作が行われて既に楽音が発生され
ている鍵の押鍵状態に対応するタッチデータDf をマル
チプレクサ42及びA/D変換器43を介して読み出
し、その読み出したタッチデータDf に基づいて前記発
生中の楽音の音量制御を行うアフタータッチ制御処理S
6を起動させる。このアフタータッチ制御処理S6は、
起動された後、所定の時間間隔で、メインルーチン(前
記処理S1〜S5から成るルーチン)に対しタイマイン
タラプト(タイマ割り込み)を発生させ、そのタイマイ
ンタラプト毎に当該処理を行う。イニシャルタッチ感度変更処理 図8は、CPU41により行われる前記イニシャルタッ
チ感度変更処理S4を詳細に説明するフローチャートで
ある。
【0059】CPU41は、まずイニシャルタッチ感度
変更スイッチ4から加わる電圧値に基づいて、イニシャ
ルタッチ感度変更スイッチ4が現在オンとなっているか
否か判別し(処理SA1)、イニシャルタッチ感度変更
スイッチ4がオンとなっていれば、さらにフラグINS
WONが「1」となっているか否か判別する(処理SA
2)。そして、「1」となっていなければ、フラグIN
SWONを「1」にセットする(処理SA3)。
【0060】上記動作により、イニシャルタッチ感度変
更スイッチ4が「オフ」から「オン」に変化すると、フ
ラグINSWONが「0」から「1」に変更され、イニ
シャルタッチ感度変更モードに切り換わったことが記憶
される。
【0061】一方、上記処理SA1でイニシャル感度変
更スイッチ4がオフであれば、次にフラグINSWON
が「1」であるか否か判別し(処理SA4)、フラグI
NSWONが「1」であれば、フラグINSWONを
「0」にリセットする(処理SA5)。
【0062】上記動作により、イニシャルタッチ感度変
更スイッチ4が「オン」から「オフ」に変化すると、フ
ラグINSWONが「1」から「0」に変更され、通常
演奏モードに切り換わったことが記憶される。イニシャルタッチ制御処理 図9は、CPU41により行われる前記イニシャルタッ
チ制御処理S4を詳細に説明するフローチャートであ
る。
【0063】CPU41は、マルチプレクサ42及びA
/D変換器43を介して、鍵盤部2の各鍵2a、2b、
……に対応する感圧センサ30の出力電圧Vf に対応す
るタッチデータDf を時分割でサンプリングし、押鍵操
作されている黒鍵2a又は黒鍵2bがあるか否か判別す
る(処理SB1〜処理SB2)。
【0064】そして、押鍵操作されている白鍵2a又は
黒鍵2bがあれば、その押鍵操作された白鍵2a又は黒
鍵2bの前記イニシャルタッチ時間Tonを計時し、その
イニシャルタッチ時間Tonに基づいてイニシャルタッチ
データを設定し、押鍵操作されている鍵に対応するキー
No. をバッファKEYNOBに、前記設定されたイニシ
ャルタッチデータをバッファINTDATに格納する
(処理SB3)。
【0065】次に、フラグINSWONが「1」である
か否か判別し(SB4)、フラグINSWONが
「1」、すなわち現在イニシャルタッチ感度設定モード
であれば、バッファINTDATに格納されているイニ
シャルタッチデータをバッファINCHBFに格納する
(処理SB5)。
【0066】そして、次にバッファKEYNOBに格納
されている押鍵操作された鍵2a(2b)に対応するキ
ーNo. 情報と、バッファINTDATに格納されている
イニシャルタッチデータとを、楽音の発生開始を指示す
るキーオン信号と共に楽音発生回路9へ出力する(処理
SB7)。
【0067】上記動作により、イニシャルタッチモード
設定モードにおいて、押鍵操作を行うと、その押鍵速度
に対応するイニシャルタッチデータが新たなイニシャル
タッチ感度情報としてバッファINCHBFに格納され
ると共に、その押鍵操作された鍵2a(2b)に対応す
る音高の楽音が、押鍵速度に応じた音色・音量で楽音発
生回路9から発生され、さらに楽音出力部10を介して
外部に放音される。
【0068】すなわち、イニシャルタッチ感度設定モー
ドにおいて押鍵操作を行うと、その押鍵速度に応じたイ
ニシャルタッチ感度情報が新たに設定される。また、押
鍵操作された白鍵2a又は黒鍵2bに対応する音高の楽
音が、その押鍵速度に対応する音色・音量で発生される
ので、その音色・音量により設定されたイニシャルタッ
チ感度情報の大きさを容易に知ることができる。
【0069】一方、上記SB4でフラグINSWONが
「1」すなわち現在通常演奏モードが選択されていれ
ば、前記式(1.1)に示されている
【0070】
【数2】
【0071】(INTDATは、前記処理SB1でバッ
ファINTDATに格納されたイニシャルタッチデー
タ、INCHBFはイニシャルタッチ感度設定モードに
おいて設定されバッファINCHBFに格納されている
最新のイニシャルタッチ感度情報)の算出を行い、その
算出結果をバッファINTDATに格納し(処理SB
6)、続けて前記処理SB7を行う。
【0072】上記動作により、通常演奏モードにおいて
押鍵操作を行うと、その押鍵速度に対応するイニシャル
タッチデータが、イニシャルタッチ感度設定モードにお
いて設定されたイニシャルタッチ感度情報に応じて変換
され、その変換されたイニシャルタッチデータに対応す
る音色・音量で押鍵操作された白鍵2a又は黒鍵2bに
対応する音高の楽音が楽音発生回路9から発生され、さ
らに楽音出力部10を介して外部に放音される。
【0073】上述したように、イニシャルタッチ感度情
報及びイニシャルタッチデータは共に「1」から「127
」までの127 種類の値をとりうるので、前記式(1.
1)により算出される値は16129 (=127 ×127 )種類
の値をとりうる。すなわち、イニシャルタッチの感度は
実に16129 段階に可変制御される。
【0074】一方、上記SB2で押鍵操作されている白
鍵2a又は黒鍵2bがなければ直ちにメイン・ルーチン
に復帰(リターン)する。上記動作により、イニシャル
感度設定モードにおいて押鍵操作が行われなかった場合
には、バッファINCHBFに格納されているイニシャ
ルタッチ感度情報は変更されない。
【0075】尚、上記実施例ではイニシャルデータがと
りうる可能な値を、「1」〜「16129 」までとしている
が、MIDI音源モジュールを音源モジュールとして用
いる場合には、MIDI規格のベロシティデータに沿っ
て、イニシャルタッチデータを「1」〜「127 」の整数
値に変換するようにしてもよい。
【0076】また、本実施例では、押鍵速度に対応する
イニシャルタッチ時間Tonを「1」から「127 」までの
イニシャルタッチデータに変換しているが、イニシャル
タッチ時間Tonが所定時間以上長い場合には、イニシャ
ルタッチデータを「0」に設定し、バッファINCHB
Fに格納されているイニシャルタッチ感度情報を変更し
ないようにしてもよい。
【0077】また、上記実施例ではイニシャルタッチの
感度制御のみを行うようにしているが、本発明は押鍵開
始後の押鍵力に対応して発生中の楽音の音色・音量を制
御するアフタータッチの感度制御にも容易に適用可能で
ある。また適用される電子楽器も電子鍵盤楽器のみに限
定されることなく、弾弦操作力、打撃力に基づいてイニ
シャルタッチや感度情報を設定することにより電子弦楽
器、電子打楽器等の他の電子楽器にも適用可能である。
【0078】
【発明の効果】第1の発明である操作力センスデータ出
力装置によれば、押鍵操作、押弦操作、又は打繋操作等
のように、演奏用の操作子に対して演奏時と同様な操作
で強弱を変化させて行うことにより、操作子に加えられ
る操作状態を、対応する楽音特性指示情報に変換するた
めの操作状態変換情報を容易に可変設定できるので、演
奏時に各演奏者の演奏テクニックや演奏の特徴に応じた
最適な楽音特性指示情報が出力されるようにすることが
可能となる。しかも押しボタン型のスイッチ等から成る
指示手段を付加するだけで良いので実装面積もほとんど
増加することはない。
【0079】また、第2の発明である電子楽器によれ
ば、上記第1の発明である操作力センスデータ出力装置
から出力される楽音特性指示情報に基づいて、操作され
た操作子の状態に対応する楽音を発生させるので、前記
操作力センスデータ出力装置において各演奏者の演奏操
作の特徴に応じた操作状態変換情報を設定することによ
り、一つの楽曲を各演奏者が同様な楽音特性で演奏する
ことが可能となる。また、各演奏者の個性に応じた操作
状態変換情報を設定することにより、演奏者の所望する
演奏表現、さらには多様な演奏表現が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る一実施例である電子鍵盤楽器の外
観図である。
【図2】白鍵及びそのアクチュエータの構成を示す側面
図である。
【図3】(a) 、(b) はそれぞれ感圧センサの構成図、感
圧センサの等価回路図である。
【図4】押鍵操作に伴う感圧センサ出力の一例を示す図
である。
【図5】上記実施例のシステム構成図である。
【図6】イニシャルタッチ時間とイニシャルタッチデー
タ(イニシャルタッチ感度情報)との対応関係を示す図
である。
【図7】CPUにより行われるシステム全体の制御処理
を説明するゼネラルフローチャートである。
【図8】CPUにより行われるイニシャルタッチ感度変
更スイッチスキャン処理を説明するフローチャートであ
る。
【図9】CPUにより行われるイニシャルタッチ制御処
理を説明するフローチャートである。
【符号の説明】
2 鍵盤部 2a 白鍵 2a−1 突起部 2a−2 L字形部 2b 黒鍵 4 イニシャルタッチ感度変更スイッチ 8 RAM 12 スプリング 13 第1の電極 14 フェルト 15 導電ゴム 16 第2の電極 17 抵抗器 20 感圧センサ 9 楽音発生回路 10 楽音出力部 41 CPU(マイクロプロセッサ) 41a タイマ 42 マルチプレクサ 43 A/D変換器(アナログ/デジタル変換器)
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成5年6月30日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項1
【補正方法】変更
【補正内容】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項2
【補正方法】変更
【補正内容】
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項3
【補正方法】変更
【補正内容】
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0001
【補正方法】変更
【補正内容】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、操作子に加わるイニシ
ャルタッチ又はアフタータッチ等の操作力に基づいて
響特性を指示する音響特性指示情報を出力する操作力セ
ンスデータ出力装置、及びその操作力センスデータ出力
装置から出力される楽音特性指示情報に基づいて楽音発
生を行う電子楽器に関する。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0010
【補正方法】変更
【補正内容】
【0010】感知手段は、例えば押鍵速度もしくは押圧
力(操作子が鍵の場合)、弾弦操作力(操作子が弦の場
合)、打繋力(操作子が打繋体の場合)等の操作子に加
えられる操作状態等を感知するセンサを有し、その操作
状態に対応するセンス信号を出力する。モード設定手段
は、例えば外部スイッチ等からなり、第1のモードと第
2のモードに設定する。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0011
【補正方法】変更
【補正内容】
【0011】設定手段は、例えば、マイクロプロセッサ
であり、第1のモードにおいて前記感知手段によって感
知されたセンス信号に基づいて、対応する操作状態変換
情報の設定を行う。出力手段は、例えばマイクロプロセ
ッサから成り、第2のモード時に前記操作子に対して操
作がなされたとき、前記感知手段によって感知されたセ
ンス信号と前記設定手段により設定された操作状態変換
情報とに基づいて、発生されるべき楽音の楽音特性を指
示する楽音特性指示情報を出力する。
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0012
【補正方法】変更
【補正内容】
【0012】上記出力手段は、例えば請求項2記載のよ
うに前記操作子に対する操作が開始されたとき、前記感
知手段によって感知されたセンス信号と前記設定手段に
より設定された操作状態変換情報とに基づいて、発生さ
れる音響音音響特性を指示する音響特性指示情報を出
力する。
【手続補正8】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0013
【補正方法】変更
【補正内容】
【0013】また、上記出力手段は、例えば請求項3記
載のように前記操作子に対して操作が加えられ、その操
作に対応する音響音が発生した後に、前記感知手段によ
り感知されたセンス信号と前記設定手段により設定され
た操作状態変換情報とに基づいて、前記発生中の音響音
音響特性を指示する楽音特性指示情報を出力する。
【手続補正9】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0017
【補正方法】変更
【補正内容】
【0017】出力手段は、入力されるセンス信号を例え
ば予め定められた変換式に基づいて変換し、第1のモー
ド時に前記感知手段から出力される上記センス信号をイ
ニシャルタッチやアフタータッチ制御用等の音響特性指
示情報に変換するための操作状態変換情報を設定する。
【手続補正10】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0018
【補正方法】変更
【補正内容】
【0018】次に、第2のモードにおいて上記操作子に
対して操作が加えられると、感知手段からその操作子に
加わる操作力に対応するセンス信号が出力され、そのセ
ンス信号が出力手段に出力される。
【手続補正11】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0019
【補正方法】変更
【補正内容】
【0019】出力手段は、入力されるセンス信号を前記
出力手段により設定された前記操作状態変換情報に基づ
いて、イニシャルタッチ又はアフタータッチ制御用等の
音響特性指示情報に変換し出力する。
【手続補正12】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0020
【補正方法】変更
【補正内容】
【0020】このように、操作子に対して操作を行うこ
とにより、第1のモード時に感知手段から出力されるセ
ンス信号を音響特性制御用の音響特性指示情報に変換す
る操作状態変換情報を予め設定することができる。出力
手段は、例えば入力されるセンス信号を予め定められた
変換式にしたがって変換して、操作状態変換情報を設定
するので、その設定される操作状態変換情報はセンス信
号の大きさ、すなわち操作子に対して加えられる操作状
態によって変化する。
【手続補正13】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0021
【補正方法】変更
【補正内容】
【0021】したがって、例えば電子鍵盤楽器における
鍵、電子弦楽器における弦、又は電子打楽器における打
撃体等の電子楽器の操作子に対する操作を行うことによ
り、前記操作状態変換情報を設定することができ、しか
も、それらの操作子に加える操作状態を変化させること
により、前記操作状態変換情報を可変設定することがで
きる。
【手続補正14】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0023
【補正方法】変更
【補正内容】
【0023】上述したように、前記操作力センスデータ
出力装置においては、演奏開始前に第1のモードとし
、前記操作子に対する操作を行うことにより、前記操
作状態変換情報が可変設定されるので、例えば同一の操
作状態となるように操作子を操作しても、前記操作力セ
ンスデータ出力装置から出力される楽音特性指示情報
は、予め設定されている操作状態変換情報に応じて変化
する。
【手続補正15】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0078
【補正方法】変更
【補正内容】
【0078】
【発明の効果】第1の発明である操作力センスデータ出
力装置によれば、押鍵操作、押弦操作、又は打繋操作等
のように、操作子に対して例えば演奏時と同様な操作で
強弱を変化させて行うことにより、操作子に加えられる
操作状態を、対応する音響特性指示情報に変換するため
の操作状態変換情報を容易に可変設定できるので、演奏
時に各演奏者の演奏テクニックや演奏の特徴に応じた最
適な音響特性指示情報が出力されるようにすることが可
能となる。しかも押しボタン型のスイッチ等から成る指
示手段を付加するだけで良いので実装面積もほとんど増
加することはない。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 演奏用の操作子と、 該操作子に加えられる操作状態を感知し、対応するセン
    ス信号を出力する感知手段と、 前記感知手段によって感知されたセンス信号に基づい
    て、対応する操作状態変換情報の設定を行う設定手段
    と、 演奏時に前記操作子に対して操作がなされたとき、前記
    感知手段によって感知されたセンス信号と、前記設定手
    段によって設定された操作状態変換情報とに基づいて、
    発生されるべき楽音の楽音特性を指示する楽音特性指示
    情報を出力する出力手段と、 を具備することを特徴とする操作力センスデータ出力装
    置。
  2. 【請求項2】 前記出力手段は、前記操作子に対する操
    作が開始されたときに、前記感知手段によって感知され
    たセンス信号と前記設定手段により設定された前記操作
    状態変換情報とに基づいて、前記操作子に対する操作に
    対応して発生される楽音の楽音特性を指示する楽音特性
    指示情報を出力することを特徴とする請求項1記載の操
    作力センスデータ出力装置。
  3. 【請求項3】 前記出力手段は、前記操作子に対して操
    作が加えられ、その操作に対応する楽音が発生した後
    に、前記感知手段により感知されたセンス信号と前記設
    定手段により設定された前記操作状態変換情報とに基づ
    いて前記発生中の楽音の楽音特性を指示する楽音特性指
    示情報を出力することを特徴とする請求項1又は2記載
    の操作力センスデータ出力装置。
  4. 【請求項4】 前記操作子は鍵であり、かつ前記感知手
    段によって感知される前記操作子に対する操作状態は前
    記鍵の押鍵速度であることを特徴とする請求項1、2又
    は3記載の操作力センスデータ出力装置。
  5. 【請求項5】 前記操作子は弦であり、前記感知手段に
    よって感知される操作状態は前記弦の弾弦操作力である
    ことを特徴とする請求項1、又は2記載の操作力センス
    データ出力装置。
  6. 【請求項6】 前記操作子は打撃体であり、前記感知手
    段によって感知される操作状態は戦記打撃体による打繋
    力であることを特徴とする請求項1、又は2記載の操作
    力センスデータ出力装置。
  7. 【請求項7】 請求項1、2、3、4、5又は6記載の
    操作力センスデータ出力装置と、 該操作力センスデータ出力装置から出力される楽音特性
    指示情報に対応する楽音特性で、操作された前記操作子
    に対応する楽音の発生を行う楽音発生手段と、 を具備することを特徴とする電子楽器。
JP5155543A 1993-06-25 1993-06-25 操作力センスデータ出力装置及びそれを用いた電子楽器 Pending JPH0627947A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US10714067B1 (en) 2019-05-31 2020-07-14 Roli Ltd. Controller for producing control signals
EP3745391A1 (en) * 2019-05-31 2020-12-02 Roli Limited A controller for producing control signals

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US10714067B1 (en) 2019-05-31 2020-07-14 Roli Ltd. Controller for producing control signals
EP3745391A1 (en) * 2019-05-31 2020-12-02 Roli Limited A controller for producing control signals

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