JPH0627939Y2 - 内燃機関の点火コイル - Google Patents

内燃機関の点火コイル

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JPH0627939Y2
JPH0627939Y2 JP1990120773U JP12077390U JPH0627939Y2 JP H0627939 Y2 JPH0627939 Y2 JP H0627939Y2 JP 1990120773 U JP1990120773 U JP 1990120773U JP 12077390 U JP12077390 U JP 12077390U JP H0627939 Y2 JPH0627939 Y2 JP H0627939Y2
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JP
Japan
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coil
case
housing
insulating
switching module
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JP1990120773U
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JPH0477220U (ja
Inventor
悟 高見
Original Assignee
阪神エレクトリック株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 この考案は自動車のエンジンなどの内燃機関の点火プラ
グに火花放電を生じさせるための点火コイルに関する。
〈従来の技術〉 点火コイルの1次コイルを制御するスイッチングモジュ
ールを点火コイルと一体化することは特開平2−103
913号公報により公知である。
これは鉄心に固定されたヒートシンクにセラミックなど
の絶縁板を介してスイッチングモジュールを取付け、絶
縁ケースに設けた窓からヒートシンクの一部を露出さ
せ、スイッチングモジュールが発生する熱をヒートシン
クの露出部から放熱させるようになっている。
〈考案が解決しようとする課題〉 上記従来例ではヒートシンクを使用するため小形、軽量
化に限度があると共に、樹脂で絶縁ケースを成形する際
にヒートシンクを一体にインサートモールドする必要が
あり、しかも、絶縁ケースにはヒートシンクの一部を露
出させる窓を形成しなければならず、これによって絶縁
ケースを成形する金型は非常に複雑になる上、成形に手
数がかゝる。更に、鉄心を組付けて鉄心とヒートシンク
を固定する工程も必要で、生産性が悪い。
〈課題を解決するための手段〉 そこで本考案は放熱用のヒートシンクを使用せず、小
形、軽量で、生産も容易な点火コイルを得るために開発
されたのであって、絶縁ケース(4)の内部に隔壁
(5)で仕切られたコイル収容部(4a)と補助収容部
(6)とを設け、上記コイル収容部中に鉄心が貫通する
1次コイル(1)と、該1次コイルの外に嵌合した2次
コイル(2)を収容し、皿形金属ケース(9)の底にス
イッチング素子(10)と混成集積回路(11)を取付け、且つ
皿内にシリコンゲル(13)を充填したスイッチングモジュ
ール(8)を前記補助収容部(6)中に収容し、熱伝導
の良いフィラーを含む絶縁樹脂を前記絶縁ケース内に注
型し、その硬化した絶縁樹脂層(7)により1次コイル
と、2次コイルをコイル収容部中に固定すると共に、補
助収容部中にスイッチングモジュールを固定したことを
特徴とする。
〈実施例〉 図示の実施例において、1は1次コイル、2は2次コイ
ル、3は1次コイルのボビン中に中央部が貫通する二組
のE形鉄心、4は絶縁ケースを示す。
絶縁ケース4は合成樹脂製で、第3図に示すように1
次、2次両コイルの収容部4aと、該収容部4aと劃壁
5で隔たれたポケット型の補助収容部6を一体に備えて
いる。収容部4a及び補助収容部6は共にケースの開放
面に開口しているが、劃壁5の高さはケースの開放面よ
りも低いため、絶縁樹脂、例えばエポキシ樹脂を収容部
4aに注型する際に、樹脂の一部は補助収容部6にも入
り、共に硬化して絶縁樹脂層になる。尚、劃壁5には補
助収容部の底に達するスリット5′を設け、樹脂が入り
易いようにして置く。
8はスイッチングモジュールで、前記補助収容部6中に
収容できる浅い皿形の、例えば鉄板製の金属ケース9
と、ケースの底に半田付けで取付けたパワートランジス
タなどのスイッチング素子チップ10と、同じくケース
の底に接着などで取付けた混成集積回路(ハイブリット
IC)11と、ケース9を塞ぐ合成樹脂の蓋12と、ケ
ース内に充填されたシリコンゲル13とからなる。金属
ケース9は放熱用であり、蓋12と、シリコンゲル13
はチップ10と、混成集積回路11の保護用であるが、
蓋12は省略することもできる。
又、絶縁ケース4は高圧端子14の保持部4b、低圧端
子15の保持部4cを有し、これらの各端子14,15は絶縁
ケース4を成形する際に各保持部4b,4cにインサー
トモールドで一体に固定する。尚、低圧端子15は1次コ
イルを自動車の電池に接続する端子、コントロールユ
ニットからの点火信号をスイッチングモジュールに印加
する端子、アース用の端子からなり、1次コイル
1、2次コイル2、スイッチングモジュール8、高圧及
び低圧の各端子14,15の接続状況は第4図の回路図
に示す。
収容部4aの底の中央には鉄心を通すための孔が開設さ
れているため、この孔の回りに1次コイルのボビンを位
置させて1次コイル1を収容部4aの底の上に立てると
共に、1次コイルの外に2次コイル2を同心状に嵌合し
て両コイルを収容部4aに収容して、又、補助収容部6
にはスイッチングモジュール8を入れ、各コイル1,
2、スイッチングモジュール8、高圧及び低圧の各端子
14,15を前述のように配線で接続する。そして絶縁
樹脂、例えばエポキシ樹脂にフィラーとしてシリコン、
アルミナ等の熱伝導のよい材料の粉末を含有率50%程
度、或るいはそれ以上、加え、熱伝導性を向上させたも
のをケース内に真空注型し、硬化させ、この絶縁樹脂層
7により1次、2次両コイルを収容部4a中に、又、ス
イッチングモジュール入り金属ケースを補助収容部6中
に夫々固定し、且つ二つのE形鉄心3,3の中央脚を1
次コイルのボビンにケースの底からと、ケースの上から
挿入し、各鉄心の両側の脚はケースの側面の外に沿わせ
て固定する。
又、自動車に取付けるには絶縁ケースの外に露出した鉄
心のかどにある取付け孔3′を利用してエンジンブロッ
クに固定する。
〈考案の効果〉 本考案ではスイッチングモジュールのスイッチング素子
チップ10を金属ケース9に直接半田付けで取付け、ケ
ースとチップ間の熱抵抗を小さくしたあるため、スイッ
チング素子チップの発熱は金属ケースに一様に拡散され
る。そして、絶縁樹脂層7は二次コイルに発生する高電
圧を絶縁するが、熱伝導の良いフィラーの含有率が高い
ため上記金属ケースに拡散された熱を絶縁ケース4に伝
え、ケースの表面から放散する。尚、金属ケース9はス
イッチング素子チップがパワートランジスタの場合、コ
レクタ電位になるが、絶縁樹脂層7で絶縁固定されてい
るので問題はない。
又、自動車のエンジンルームやエンジンに点火コイルを
取付けると、運転中は100℃程度の温度に曝され、停
止しているとき冬期は零度まで冷やされる。このような
運転、停止による冷、熱のくり返しの熱応力を絶縁樹脂
は受け、絶縁樹脂の方がスイッチング素子チップや混成
集積回路よりも線膨張係数が大きなために温度の変化で
絶縁樹脂はチップや回路を押したり(高温時)、引張っ
たり(低温時)し、チップや回路は割れたり、配線が断
線し、自動車は故障する。
しかし、本案では金属ケースにシリコンゲルを充填して
あるので、絶縁樹脂が熱応力を受けてもシリコンゲルが
スイッチング素子チップや、混成集積回路を保護する。
従って、故障の余地がない点火コイルを提供する。
こうして、ヒートシンクを使用せずにスイッチングモジ
ュールのスイッチング素子チップが発生する熱を放散
し、且つ故障の虞れがない小形で軽量な点火コイルが得
られる。
【図面の簡単な説明】 図面は本考案の点火コイルの一実施例を示すもので、第
1図は全体の斜視図、第2図は縦断面図、第3図は絶縁
ケースの斜視図、第4図は回路図である。 図中、1は1次コイル、2は2次コイル、3は鉄心、4
は絶縁ケース、7はフィラー入り絶縁樹脂層、8はスイ
ッチングモジュール、9は金属ケース、10はスイッチ
ング素子チップ、11は混成集積回路を示す。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】絶縁ケース(4)の内部に隔壁(5)で仕
    切られたコイル収容部(4a)と補助収容部(6)とを
    設け、上記コイル収容部中に鉄心が貫通する1次コイル
    (1)と、該1次コイルの外に嵌合した2次コイル
    (2)を収容し、皿形金属ケース(9)の底にスイッチ
    ング素子(10)と混成集積回路(11)を取付け、且つ皿内に
    シリコンゲル(13)を充填したスイッチングモジュール
    (8)を前記補助収容部(6)中に収容し、熱伝導の良
    いフィラーを含む絶縁樹脂を前記絶縁ケース内に注型
    し、その硬化した絶縁樹脂層(7)により1次コイル
    と、2次コイルをコイル収容部中に固定すると共に、補
    助収容部中にスイッチングモジュールを固定したことを
    特徴とする内燃機関の点火コイル。
JP1990120773U 1990-11-20 1990-11-20 内燃機関の点火コイル Expired - Lifetime JPH0627939Y2 (ja)

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JPH0477220U JPH0477220U (ja) 1992-07-06
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