JPH0627939A - ナビゲート装置 - Google Patents

ナビゲート装置

Info

Publication number
JPH0627939A
JPH0627939A JP15730693A JP15730693A JPH0627939A JP H0627939 A JPH0627939 A JP H0627939A JP 15730693 A JP15730693 A JP 15730693A JP 15730693 A JP15730693 A JP 15730693A JP H0627939 A JPH0627939 A JP H0627939A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
key
pressed
data
depressed
pitch
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP15730693A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH07113827B2 (ja
Inventor
Shigeru Uchiyama
山 繁 内
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Casio Computer Co Ltd
Original Assignee
Casio Computer Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Casio Computer Co Ltd filed Critical Casio Computer Co Ltd
Priority to JP15730693A priority Critical patent/JPH07113827B2/ja
Publication of JPH0627939A publication Critical patent/JPH0627939A/ja
Publication of JPH07113827B2 publication Critical patent/JPH07113827B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【目的】 触覚及び聴覚を通じて楽曲の演奏練習を行う
ことができる鍵盤楽器用のナビゲート装置を提供する。 【構成】 楽曲の進行に従って順次に押下されるべき鍵
を押鍵駆動するための鍵駆動データが記憶されている鍵
駆動データ記憶部(ROM)から、鍵駆動データを読み
出して、対応する鍵を鍵駆動手段(ソレノイド)によっ
て通常の深さまでには至らない程度の半押下状態に押し
下げることにより、次に押下されるべき鍵を教示し、こ
の鍵が更に押下されると対応した音高の楽音の発生を指
示すると共に次の鍵駆動データを読み出す。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、触覚および聴覚を通じ
て楽曲の演奏練習を行うことができる鍵盤楽器用の押鍵
ナビゲート装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来において、鍵盤楽器における楽曲の
演奏練習を援助する装置あるいは援助可能な装置とし
て、鍵盤上の各鍵にそれぞれ対応して発光ダイオードを
各鍵の近傍位置に配設したうえ、光学的に読み取り可能
なシートなどに記録した所望の楽曲の押鍵位置情報を読
み取り、この押鍵位置情報で示される押鍵位置の発光ダ
イオードを点灯させることによって楽曲の進行に伴う押
鍵位置を教示あるいは案内するようにしたものがある。
【0003】一方、特開平1−217398号公報に提
案されているような鍵駆動装置を鍵盤部に組込み、所望
の楽曲を自動演奏できるように構成しておき、所望の楽
曲を自動演奏させることにより該楽曲の押鍵位置がどの
ように変化するかを観察させ、これによって所望の楽曲
の進行に伴う押鍵位置を教示するように構成した鍵盤楽
器がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、いずれの装置
においても押鍵位置を単に視覚的に教示するものであ
り、特に発光ダイオードの点灯によって押鍵位置を教示
する装置では鍵よりもむしろ発光ダイオードに注目しな
がら演奏操作を行うことになるため、次に押下されるべ
き鍵がどの音階の鍵であるかを聴覚および手の触覚で確
認しつつ練習するという意識が薄らいでしまう。
【0005】また、自動演奏時の押鍵位置を観察させて
押鍵位置を教示する後者の装置では、演奏者の意志に関
係なく次々に押鍵位置が変化するため、その押鍵位置の
確認が間に合わなくなり、しかも自動的に楽音が発生さ
れてしまう。このため、いずれの装置においても、次に
押下されるべき鍵がどの音階の鍵であるかを聴覚および
手の触覚で体感的に確認しつつ押鍵位置の練習を行うこ
とができず、練習効果が余り期待できないという問題を
有している。
【0006】本発明は上記のような問題を解決すること
を技術的課題とするものであり、所望の楽曲の演奏操作
を練習するに際し、次に押下されるべき鍵がどの音階の
鍵であり、かつどの位置の鍵であるかを視覚に限らず聴
覚および手の触覚によっても確認しつつ押鍵位置の練習
を行うことができる押鍵ナビゲート装置を提供すること
である。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は上記技術的課題
を達成するために、複数の鍵の中から所望の楽曲の進行
に従って順次に押下されるべき鍵を押鍵駆動するための
駆動信号を時系列的に発生する鍵駆動信号発生手段と、
前記複数の鍵のそれぞれに対応して設けられ、前記鍵駆
動信号発生手段から発生される鍵駆動信号によって対応
する鍵を半押下状態に押下げる複数の鍵駆動手段と、前
記鍵駆動手段によって半押下状態に押下げられた鍵が演
奏者によってさらに押下げられた時に当該鍵に対応した
音高を有する楽音を発生する楽音発生手段とを設ける。
【0008】
【作用】上記構成においては、楽曲の進行に従って順次
に押下されるべき鍵を押鍵駆動するための駆動信号を発
生し、該駆動信号によって対応する鍵を、通常の押下深
さまでには至らない程度の半押下状態に押下げることに
より、次に押下されるべき鍵を教示する。
【0009】そこで、この教示状態の鍵が演奏者によっ
てさらに押下されると、該鍵に対応した音高の楽音が発
生される。
【0010】従って、次に押下されるべき鍵は、半押下
状態となっている鍵を視認することによってどの鍵が押
下されるべきかを視覚で確認し、半押下状態となってい
る鍵に対応する音高を、当該鍵を押下し、実際に、対応
する音高を持つ楽音を発音させることによって、演奏者
の手による触覚と耳による聴覚の両方で確認するという
手順をとるため、視覚だけでなく手による触覚や耳によ
る聴覚によっても次に押下されるべき鍵がどの位置であ
り、どのような音高関係にあるかを、複数の感覚を通じ
て確認しつつ押鍵位置の練習を行うことができるように
なり、その結果として所望の楽曲の演奏操作の急速な上
達を図ることができる。
【0011】
【実施例】以下、本発明について図示する実施例に基づ
いて詳細に説明する。図1は、本発明を適用した電子楽
器の一実施例を示すブロック図であり、所定オクターブ
音域に亘る複数の鍵1−1〜1−nを備えた鍵盤部2
と、この鍵盤部2の各鍵1−1〜1−nにそれぞれ対応
したソレノイド3−1〜3−nを備えたソレノイド群4
の各ソレノイド3−1〜3−nを励磁するドライバ回路
5と、鍵盤部2の複数の鍵のうちどの鍵が押下されたか
を検出すると共に、ナビゲート演奏モードでは次に押下
されるべき鍵に関する駆動データを時系列に出力する中
央演算処理装置(以下、CPU)6と、このCPU6に
対して通常演奏モードまたはナビゲート演奏モードを指
示するモード選択スイッチ部7と、楽音の生成に必要な
各種のデータやプログラムを記憶した読み出し専用メモ
リ(ROM)8と、楽音の生成過程での各種データを格
納するランダムアクセスメモリ(RAM)9と、発生す
べき楽音の音高を表す音高データKNと発音開始を指示
するタイミング信号KONとがCPU6から与えられる
ことにより、前記音高データKNに対応した音高の楽音
波形データを生成し、該楽音波形データに対して前記タ
イミング信号KONに同期して生成されるエンベロープ
波形により振幅制御を行って出力する楽音生成回路10
と、この楽音波形データをアナログの楽音信号に変換
し、増幅器12を介してスピーカ13に入力することに
よって楽音として発生させるDA変換器11とを備えて
いる。
【0012】ソレノイド群4のソレノイド3−1〜3−
nはその1つ3−1を代表して示すと、図2の縦断面図
に示すように鍵1−1の下方の取り付け板14に固着さ
れ、このソレノイド3−1の内筒に上下動可能に貫通さ
れたプランジャ15は上側の端部が鍵1−1を下方向か
ら上方向に貫き、鍵1−1の上側表面に鍔50によって
固着されている。
【0013】鍵1−1は一方の端部が支軸16に所定角
度回動可能に支持されると共に、支軸16近傍の下面側
に配設されたスプリング17によって上面方向に付勢さ
れ、さらに他方の端部がストッパ板24によって上方向
への変位が規制されることにより、待機状態では実線で
示す位置に支持されている。この鍵1−1は押鍵の速さ
を検出して楽音の立上り特性等を変化させるために長さ
のことなる2つの突起片18,19が隣接して突設され
ており、これらの突起片18,19の先端部下方の所定
距離隔てた位置には2つのスイッチ部20,21が対向
配置され、指22による押鍵操作によって第1の突起片
18が第1のスイッチ部20を押圧したタイミングから
第2の突起片19が第2のスイッチ部21を押圧したタ
イミングまでの時間差によって押鍵速度を検出可能に構
成されている。
【0014】なお、CPU6は第1の突起片18が第1
のスイッチ部20を押圧した時の信号によっていずれの
鍵が押下されたかを検出するように構成されている。
【0015】一方、ソレノイド3−1を励磁するドライ
バ回路5は、ソレノイド群4の各ソレノイド3−1〜3
−nのそれぞれに励磁電流を入力するトランジスタ5−
1〜5−nと、励磁すべきソレノイドのプランジャの吸
引力を示す吸引力データPDを対応する振幅レベルの励
磁信号に変換するDA変換器5Aと、このDA変換器5
Aから出力される励磁信号を目的とするソレノイドに対
応したトランジスタ(5−1〜5−n)のベース入力に
選択出力するマルチプレクサ5Bとによって構成され、
トランジスタ5−1〜5−nはマルチプレクサ5Bから
入力された励磁信号を電流増幅してそれぞれ対応するソ
レノイド3−1〜3−nに対して励磁電流として印加す
る。なお、マルチプレクサ5Bは、押下すべき鍵の音高
データKNによって励磁信号の配分先を決定する。そし
て、この音高データKNとプランジャの吸引力を示す吸
引力データPDは、押下すべき鍵のそれぞれに対応して
一組みの駆動データとなって鍵別にCPU6から入力さ
れ、しかも押下タイミングに同期して入力される。
【0016】他方、ROM8には楽音生成に必要なプロ
グラムや各種データが予め記憶されているが、この他に
自動演奏または演奏練習を行うための情報として、所望
の楽曲の進行に伴って順次に押下されるべき鍵に対応し
た楽音の音高を示す音高データKNと該楽音の長さ(休
符の長さも含む)を示す音長データLD、ならびに該楽
音を発生させる際のソレノイド3−1〜3−nのプラン
ジャの吸引力を示す吸引力データPDが1組となり、楽
曲の進行順に必要組み数だけ記憶されている。
【0017】なお、これらの音高データ等はROM8に
記憶させる方法でなく、カセット式のメモリカードに記
憶させておいて必要な時に読み出す方法、あるいは書換
え可能なメモリを設けておいて必要な時に所望の楽曲の
音高データ等を書込んで使用する等、公知の各種のデー
タ保持方法を用いることができる。
【0018】次に上記構成の動作について図3および図
4のフローチャートを参照して説明する。
【0019】まず、上記構成の電子楽器はROM8に記
憶させておいたデータに基づきソレノイド群4によって
鍵1−1〜1−nを自動的に押下し、その押下鍵に対応
した楽音を発生させる自動演奏モードと、所望の楽曲の
演奏操作を練習するためのナビゲート演奏モードがあ
る。
【0020】図3は自動演奏モードの場合の動作を示す
フローチャートであり、モード選択スイッチ部7のモー
ド選択操作によって自動演奏モードを選択し、かつ自動
演奏の開始を指示すると、CPU6はROM8に予め記
憶させておいた自動演奏用の楽曲の音高データKN,音
長データLD,吸引力データPDを1音分ずつ読み出し
(ステップ30)、音高データKNおよび吸引力データ
PDをドライバ回路5に入力する。
【0021】ドライバ回路5のDA変換器5Aは吸引力
データPDが入力されると、該データPDを対応する振
幅レベルを有するアナログの励磁信号に変換し、マルチ
プレクサ5Bに入力する。マルチプレクサ5Bは入力さ
れたアナログの励磁信号をCPU6から入力された音高
データKNによって目的とする鍵(1−1〜1−n)に
対応したトランジスタ(5−1〜5−n)のベースに配
送する。
【0022】例えば、励磁信号がトランジスタ5−1の
ベースに入力されたものとすると、この励磁信号はトラ
ンジスタ5−1によって電流増幅されることにより励磁
電流となってソレノイド群4のソレノイド3−1に印加
される。これにより、ソレノイド3−1が励磁され、そ
の内筒に上下動自在に配置されたプランジャ15が吸引
され、これに伴って、鍵1−1が下方向に引下げられ
る。この場合の引張り力は、吸引力データPDに依存す
るが、自動演奏モードでの吸引力データPDは指22で
押下したのと同様の音量で発音されるような値に選定さ
れている。
【0023】従って、音高データKNに対応する鍵1−
1のソレノイド3−1を吸引力データPDに対応した大
きさの励磁電流で励磁することにより、このソレノイド
3−1内で上下動可能なプランジャ15が鍵1−1を指
22で押下したのと同様の速度で引張り、鍵1−1を押
下状態とする(ステップ31)。
【0024】鍵1−1が押下されると、ソレノイド1−
1のプランジャ15によって鍵1−1の支軸16近傍に
設けた2つの突起片18,19のうち垂下方向への長さ
が長い方の突起片18が、まず、その対向位置に配置さ
れている第1のスイッチ部20を押圧し、次に短い方の
他方の突起片19がその対向位置に配置されているスイ
ッチ部21を押圧するので、CPU6は突起片18がス
イッチ部20を押圧した時の信号に基づき、押下鍵が鍵
1−1であることを認識する。同時に、突起片18と突
起片19がそれぞれ対向するスイッチ部20,21を順
次押圧する時間差によって押鍵速度、すなわちタッチレ
スポンスデータTDを押鍵鍵1−1の音高データKNと
共に楽音生成回路10に転送したうえ、さらにタイミン
グ信号KONを転送して発音の開始を指示する(ステッ
プ32)。
【0025】楽音生成回路10は入力された音高データ
KNに対応した音高の楽音波形データを生成し、さら
に、該楽音波形データに対してタイミング信号KONに
同期して生成されるエンベロープ波形により振幅制御を
行う。さらにタッチレスポンスデータTDによっても振
幅制御を行った後、DA変換器11に入力する。DA変
換器11は入力された楽音波形データを対応する振幅レ
ベルのアナログ楽音信号に変換し、増幅器12で増幅さ
せた後、スピーカ13から楽音として発音させる。
【0026】楽音生成回路10がこのようにして楽音波
形データを生成している間にCPU6は予め選択されて
いた音色が変更されたか否かなどのその他の各種の処理
を行い(ステップ33)、この後に音高データKNと同
時にROM8から読出された音長データLDにより、タ
イミング信号KONを発生した後の発音時間が音長デー
タLDで示される時間に達しているかどうかを判定し
(ステップ34)、達していなければ達するまでステッ
プ33,ステップ34の処理を繰り返す。しかし、発音
時間が音長データLDで示される時間に達していたなら
ば、次の押下鍵の音高データKN,音長データLD、吸
引力データPDをROM8から読出すべくROM8への
読出しアドレスを更新する(ステップ35)。この後、
CPU6は当該楽曲の最後の楽音まで発音し終わったか
否かを判定し(ステップ36)、終わりであれば自動演
奏モードでの楽音生成動作を終了する。しかし、未だ発
音されていない楽音が残っている場合にはステップ36
からステップ30に戻り、同様にして次に発音する楽音
波形データを楽音生成回路10に生成させる。
【0027】次に、図4に示すフローチャートを参照し
てナビゲート演奏モードの動作について説明する。
【0028】まず、モード選択スイッチ部7を用いてナ
ビゲート演奏モードを選択し、かつナビゲート演奏の開
始を指示する。
【0029】すると、CPU6はROM8に予め記憶さ
せておいたナビゲート演奏用の音高データKN等を自動
演奏モードと同様にして読出し、音高データKNおよび
吸引力データPDをドライバ回路5に入力する(ステッ
プ40)。
【0030】ドライバ回路5のDA変換器Aは自動演奏
モードと同様にして吸引力データPDを対応する振幅レ
ベルのアナログ励磁信号に変換し、マルチプレクサ5B
を介して目的とするソレノイド、例えばソレノイド3−
1が接続されているトランジスタ5−1のベースに入力
することにより、ソレノイド3−1のプランジャ15を
吸引させる(ステップ41)。
【0031】この時、ナビゲート演奏モードでの吸引力
データPDは、自動演奏モードでの値の1/2程度の値
となっている。これは、自動演奏モードと同様の値の吸
引力データをCPU6で1/2の大きさに変更する方法
でもよいし、ROM8に記憶させる際に最初から1/2
程度の大きさの吸引力データとして記憶させる方法でも
よい。
【0032】吸引力データPDの大きさが自動演奏モー
ドの時の1/2程度に減じられていると、プランジャ1
5による吸引力も1/2程度に減少するため、プランジ
ャ15は鍵1−1を自動演奏モードと同じ深さまで引張
ることができなくなる。このため、鍵1−1は図2に破
線23で示すように押下可能な深さの1/2程度までし
か引張られず、しかも2つの突起片18,19がスイッ
チ部20,21を押圧する手前で停止する半押鍵状態が
作り出される。
【0033】この時、鍵1−1のみが半押鍵状態に押下
され、それに隣接する鍵は押下されていないため、半押
下状態の鍵1−1が次に押下されるべき鍵であるものと
して練習者に対し、視覚によって認識させることができ
る。
【0034】そこで、この半押下状態の鍵1−1を次に
押下されるべき鍵と認識した練習者が当該鍵1−1を押
下すると、ここではじめて、突起片18によりスイッチ
部20が押圧されるので、CPU6はこのことによって
半押下状態の鍵1−1が通常演奏と同様に押下されたも
のと検出する(ステップ42)。
【0035】この後は、自動演奏モードの場合と同様
に、第1のスイッチ部20からのスイッチング時点から
第2のスイッチ部21のスイッチング時点までの間の時
間差に対応するタッチレスポンスデータを押鍵1−1の
音高データと共に楽音生成回路10に転送したうえ、さ
らにタイミング信号KONを転送して発音の開始を指示
する(ステップ43)。
【0036】すると、楽音生成回路10は入力された音
高データKNに対応した音高の楽音波形データを生成
し、さらに、該楽音波形データに対してタイミングKO
Nに同期して生成されるエンベロープ波形により振幅制
御を行う。さらにタッチレスポンスデータTDによって
も振幅制御を行った後、DA変換器11に入力する。D
A変換器11は入力された楽音波形データを対応する振
幅レベルのアナログ楽音信号に変換し、増幅器12で増
幅させた後、スピーカ13から楽音として発音させる。
【0037】楽音生成回路10がこのようにして楽音波
形データを生成している間にCPU6は予め選択されて
いた音色が変更されたか否かなどのその他の各種の処理
を行い(ステップ44)、この後に音高データKNと同
様にROM8から読出された音長データLDにより、タ
イミング信号KONを発生した後の発音時間が音長デー
タLDで示される時間に達しているかどうか判定し(ス
テップ45)、達していなければ達するまでステップ4
4,ステップ45の処理を繰り返す。しかし、発音時間
が音長データLDで示される時間に達していたならば、
次の押下鍵の音高データKN,音長データLD、吸引力
データPDをROM8から読出すべくROM8への読出
しアドレスを更新する(ステップ46)。この後、CP
U6は当該楽曲の最後の楽音まで発音し終わったか否か
を判定し(ステップ47)、終わりであれば自動演奏モ
ードでの楽音生成動作を終了する。しかし、未だ発音さ
れていない楽音が残っている場合にはステップ47から
ステップ40に戻り、同様にして次に発音する楽音波形
データを楽音生成回路10に生成させる。
【0038】このように、ナビゲート演奏モードでは、
次に押下すべき鍵を半押下状態にすることによって練習
者に教示しているため、練習者は視覚によって次に押下
すべき鍵がどれであるかを知り、その後に実際に自己の
指22で押下したときに発音される楽音の高さによっ
て、押下した鍵の音高がどの音高であるかを知ることが
できる。従って、視覚だけでなく、触覚と聴覚によって
押鍵位置と音階を学習することができるので、楽器の練
習効果は飛躍的に向上する。
【0039】ところで、上記実施例は、半押下状態の鍵
を押鍵操作した場合に、それに応答して電子的に楽音を
生成するものであるが、この発明はこれに限定されず、
半押下状態の鍵を押鍵操作した場合に、それに応答し
て、弦などの発音体を実際に振動させる自然楽器にも適
用することができる。
【0040】図5はこのような自然楽器の一種であるア
コースチックピアノに、この発明を適用した場合の鍵1
−1の縦断面図である。
【0041】すなわち、この実施例では、支持板25に
支柱26を立設し、この支柱26の先端の支軸27にハ
ンマアーム28を回動自在に取付けたうえ、破線23で
示す半押鍵状態で演奏者の押鍵操作があった時にはハン
マアーム28の背面の突起29を鍵1−1の端部が押し
上げることにより、弦39を叩くハンマ37をハンマア
ーム28内の錘38の慣性力を利用して時計回りに回動
させ、弦39を叩き、打弦後はハンマアーム28および
該アーム28に内蔵された錘38によって元の位置に復
帰させるように構成されている。そして、鍵1−1は図
2と同様にソレノイド3−1のプランジャ15によって
半押下状態に駆動できるように構成されている。これら
の手段が実際に弦39を叩いて楽音を発生させる楽音発
生手段を構成し、この楽音発生手段が前述の実施例の楽
音発生手段を構成する楽音発生回路10、DA変換器1
1、増幅器12、スピーカ13の代わりに設けられてい
る。
【0042】この構成においても図1の実施例と同様の
効果が得られる。すなわち、この鍵構造において、CP
U6は図6および図7に示すフローチャートに基づいて
自動演奏動作およびナビゲート演奏動作を行う。なお、
これらのフローチャートにおいて図3および図4と同じ
処理を行うステップは同一記号で表している。
【0043】図6は自動演奏モードの場合の動作を示す
フローチャートであり、モード選択スイッチ部7のモー
ド選択操作によって自動演奏モードを選択し、かつ自動
演奏の開始を指示すると、CPU6はROM8に予め記
憶させておいた自動演奏用の楽曲の音高データKN,音
長データLD,吸引力データPDを1音分ずつ読み出し
(ステップ30)、音高データKNおよび吸引力データ
PDをドライバ回路5に入力する。
【0044】ドライバ回路5のDA変換器5Aは吸引力
データPDが入力されると、該データPDを対応する振
幅レベルを有するアナログの励磁信号に変換し、マルチ
プレクサ5Bに入力する。マルチプレクサ5Bは入力さ
れたアナログの励磁信号をCPU6から入力された音高
データKNによって目的とする鍵(1−1〜1−n)に
対応したトランジスタ(5−1〜5−n)のベースに配
送する。
【0045】例えば、励磁信号がトランジスタ5−1の
ベースに入力されたものとすると、この励磁信号はトラ
ンジスタ5−1によって電流増幅されることにより励磁
電流となってソレノイド群4のソレノイド3−1に印加
される。これにより、ソレノイド3−1が励磁され、そ
の内筒に上下動自在に配置されたプランジャ15が吸引
され、これに伴って、鍵1−1が下方向に引下げられ
る。この場合の引張り力は、吸引力データPDに依存す
るが、自動演奏モードでの吸引力データPDは指22で
押下したのと同様の音量で発音されるような値に選定さ
れている。
【0046】従って、音高データKNに対応する鍵1−
1のソレノイド3−1を吸引力データPDに対応した大
きさの励磁電流で励磁することにより、このソレノイド
3−1内で上下動可能なプランジャ15が鍵1−1を指
22で押下したのと同様の速度で引張り、鍵1−1を押
下状態とする(ステップ31)。
【0047】鍵1−1が押下されると、鍵1−1の端部
がハンマアーム28の背面の突起29を押し上げること
により、弦39を叩くハンマ37をハンマアーム28内
の錘38の慣性力を利用して時計回りに回動させる。こ
れにより、弦39が叩かれ、弦39の固有振動数に対応
した音高で、かつハンマ37の打弦力に対応した音量の
楽音が発音される。打弦後は、鍵1−1はハンマアーム
28および該アーム28に内蔵された錘38によって元
の位置に復帰する。
【0048】このようにして楽音が発生されている間
に、CPU6は予め選択されていた音色が変更されたか
否かなどのその他の各種の処理を行い(ステップ3
3)、この後に音高データKNと同時にROM8から読
出された音長データLDにより、鍵1−1を駆動した後
の発音時間が音長データLDで示される時間に達してい
るかどうかを判定し(ステップ34)、達していなけれ
ば達するまでステップ33,ステップ34の処理を繰り
返す。しかし、発音時間が音長データLDで示される時
間に達していたならば、次の押下鍵の音高データKN,
音長データLD、吸引力データPDをROM8から読出
すべくROM8への読出しアドレスを更新する(ステッ
プ35)。この後、CPU6は当該楽曲の最後の楽音ま
で発音し終わったか否かを判定し(ステップ36)、終
わりであれば自動演奏モードでの楽音生成動作を終了す
る。しかし、未だ発音されていない楽音が残っている場
合にはステップ36からステップ30に戻る。
【0049】次に、図7に示すフローチャートを参照し
てナビゲート演奏モードの動作について説明する。
【0050】まず、モード選択スイッチ部7を用いてナ
ビゲート演奏モードを選択し、かつナビゲート演奏の開
始を指示する。
【0051】すると、CPU6はROM8に予め記憶さ
せておいたナビゲート演奏用の音高データKN等を自動
演奏モードと同様にして読出し、音高データKNおよび
吸引力データPDをドライバ回路5に入力する(ステッ
プ40)。
【0052】ドライバ回路5のDA変換器Aは自動演奏
モードと同様にして吸引力データPDを対応する振幅レ
ベルのアナログ励磁信号に変換し、マルチプレクサ5B
を介して目的とするソレノイド、例えばソレノイド3−
1が接続されているトランジスタ5−1のベースに入力
することにより、ソレノイド3−1のプランジャ15を
吸引させる(ステップ41)。
【0053】この時、ナビゲート演奏モードでの吸引力
データPDは、自動演奏モードでの値の1/2程度の値
となっている。
【0054】吸引力データPDの大きさが自動演奏モー
ドの時の1/2程度に減じられていると、プランジャ1
5による吸引力も1/2程度に減少するため、プランジ
ャ15は鍵1−1を自動演奏モードと同じ深さまで引張
ることができなくなる。このため、鍵1−1は図5に破
線23で示すように押下可能な深さの1/2程度までし
か引張られず、しかもハンマアーム28を時計回りに回
動させるに至らない程度の変位状態で停止する半押鍵状
態が作り出される。
【0055】この時、鍵1−1のみが半押鍵状態に押下
され、それに隣接する鍵は押下されていないため、半押
下状態の鍵1−1が次に押下されるべき鍵であるものと
して練習者に対し、視覚によって認識させることができ
る。
【0056】そこで、この半押下状態の鍵1−1を次に
押下されるべき鍵と認識した練習者が当該鍵1−1を押
下すると、ここではじめて、ハンマアーム28を時計回
りに回動され、ハンマアーム28の先端のハンマ37が
弦39を叩く。これにより、弦39が叩かれ、弦39の
固有振動数に対応した音高で、かつハンマ37の打弦力
に対応した音量の楽音が発音される。打弦後は、鍵1−
1はハンマアーム28および該アーム28に内蔵された
錘38によって元の位置に復帰する。
【0057】このようにして楽音が発音されている間
に、CPU6は予め選択されていた音色が変更されたか
否かなどのその他の各種の処理を行い(ステップ4
4)、この後に音高データKNと同時にROM8から読
出された音長データLDにより、鍵1−1を駆動した後
の発音時間が音長データLDで示される時間に達してい
るかどうかを判定し(ステップ45)、達していなけれ
ば達するまでステップ44,ステップ45の処理を繰り
返す。しかし、発音時間が音長データLDで示される時
間に達していたならば、次の押下鍵の音高データKN,
音長データLD、吸引力データPDをROM8から読出
すべくROM8への読出しアドレスを更新する(ステッ
プ46)。この後、CPU6は当該楽曲の最後の楽音ま
で発音し終わったか否かを判定し(ステップ47)、終
わりであれば自動演奏モードでの楽音生成動作を終了す
る。しかし、未だ発音されていない楽音が残っている場
合にはステップ47からステップ40に戻る。
【0058】このように、弦などの発音体を実際に叩い
て楽音を発音する楽器においても、次に押下すべき鍵を
半押下状態にすることによって練習者に教示しているた
め、練習者は視覚によって次に押下すべき鍵がどれであ
るかを知り、その後に実際に自己の指22で押下したと
きに発音される楽音の高さによって、押下した鍵の音高
がどの音高であるかを知ることができる。従って、視覚
だけでなく、触覚と聴覚によって押鍵位置と音階を学習
することができるので、楽曲の練習効果は飛躍的に向上
する。
【0059】なお、ハンマ37により弦を叩く代わりに
圧力センサを押圧し、この圧力センサの出力により楽音
を電子的に生成する構成にしてもよい。
【0060】一方、前述の実施例では、自動演奏および
ナビゲート演奏における楽曲の音高データ等はROM8
に予め記憶させているが、外部から有線あるいは無線で
時系列に順次伝送する構成でもよい。
【0061】さらに、次に押鍵すべき鍵の教示は1回の
みとしているが、同一鍵について複数回行うようにすれ
ば、初心者にはさらに学習効果を高めることができる。
【0062】
【発明の効果】本発明は、楽曲の進行に従って順次に押
下されるべき鍵の駆動信号を発生し、該駆動信号によっ
て該当する鍵を通常の押下深さまでには至らない程度の
半押下状態に押下げることにより、次に押下されるべき
鍵を教示し、この教示状態の鍵が演奏者によってさらに
押下されると、該鍵に対応した音高の楽音が発生するよ
うに構成したため、次に押下されるべき鍵は、半押下状
態となっている鍵を視認することによって視覚によって
確認し、次に半押下状態の鍵を押下し、実際に該鍵に対
応した音高の楽音を発音させることによって、半押下状
態となっている鍵に対応する音高を手による触覚と耳に
よる聴覚の両方で確認するという手順となり、視覚だけ
でなく手による触覚や耳による聴覚によっても次に押下
されるべき鍵がどの位置にあり、どのような音高と対応
関係にあるかを複数の感覚を通じて確認しつつ演奏操作
の練習を行うことができるようになり、その結果として
所望の楽曲の演奏操作の急速な上達を図ることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る押鍵ナビゲート装置を適用した鍵
盤楽器の一実施例を示すブロック図。
【図2】鍵とその駆動手段の構成を示す断面図。
【図3】自動演奏モードの動作を示すフローチャート。
【図4】ナビゲート演奏モードの動作を示すフローチャ
ート。
【図5】鍵とその駆動手段の他の実施例の構成を示す断
面図。
【図6】図5の鍵構造を用いた場合の自動演奏モードの
動作を示すフローチャート。
【図7】図5の鍵構造を用いた場合のナビゲート演奏モ
ードの動作を示すフローチャート。
【符号の説明】
1−1〜1−n 鍵 2 鍵盤部 3−1〜3−n ソレノイド 4 ソレノイド群 5 ドライバ回路 6 CPU 7 モード選択スイッチ部 8 ROM 10 楽音生成回路 15 プランジャ
【手続補正書】
【提出日】平成5年6月29日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】発明の名称
【補正方法】変更
【補正内容】
【発明の名称】 ナビゲート装置
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0001
【補正方法】変更
【補正内容】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、触覚および聴覚を通じ
て楽曲の演奏練習を行うことができる鍵盤楽器用のナビ
ゲート装置に関するものである。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0006
【補正方法】変更
【補正内容】
【0006】本発明は上記のような問題を解決すること
を技術的課題とするものであり、所望の楽曲の演奏操作
を練習するに際し、次に押下されるべき鍵がどの音階の
鍵であり、かつどの位置の鍵であるかを視覚に限らず聴
覚および手の触覚によっても確認しつつ押鍵位置の練習
を行うことができるナビゲート装置を提供することであ
る。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0007
【補正方法】変更
【補正内容】
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は上記技術的課題
を達成するために、複数の鍵の中から所望の楽曲の進行
に従って順次に押下されるべき鍵を押鍵駆動するための
駆動データが記憶された鍵駆動データ記憶手段と、該鍵
駆動データ記憶手段に記憶された鍵駆動データを読み出
す読出手段と、前記複数の鍵のそれぞれに対応して設け
られ、前記読出手段によって読み出される鍵駆動データ
対応する鍵を半押下状態に押し下げる複数の鍵駆動手
段と、鍵駆動手段によって半押下状態に押し下げられ
た鍵が更に押下げられた時に当該鍵に対応した音高を有
する楽音発生を指示する楽音発生指示手段と、前記鍵
が更に押し下げられたことを検知してから、次の鍵駆動
データを読み出すよう制御する読出制御手段とを設け
る。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0008
【補正方法】変更
【補正内容】
【0008】
【作用】上記構成においては、楽曲の進行に従って順次
に押下されるべき鍵を押鍵駆動するための駆動データ
発生し、該駆動データによって対応する鍵を、通常の押
下深さまでには至らない程度の半押下状態に押下げるこ
とにより、次に押下されるべき鍵を教示する。
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0009
【補正方法】変更
【補正内容】
【0009】そこで、この教示状態の鍵が演奏者によっ
てさらに押下されると、該鍵に対応した音高の楽音発生
が指示される。
【手続補正8】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0010
【補正方法】変更
【補正内容】
【0010】従って、次に押下されるべき鍵は、半押下
状態となっている鍵を視認することによってどの鍵が押
下されるべきかを視覚で確認し、半押下状態となってい
る鍵に対応する音高を、当該鍵を押下し、実際に、対応
する音高を持つ楽音の発生を指示することによって、演
奏者の手による触覚と耳による聴覚の両方で確認すると
いう手順をとるため、視覚だけでなく手による触覚や耳
による聴覚によっても次に押下されるべき鍵がどの位置
であり、どのような音高関係にあるかを、複数の感覚を
通じて確認しつつ押鍵位置の練習を行うことができるよ
うになり、その結果として所望の楽曲の演奏操作の急速
な上達を図ることができる。
【手続補正9】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0024
【補正方法】変更
【補正内容】
【0024】鍵1−1が押下されると、ソレノイド
1のプランジャ15によって鍵1−1の支軸16近傍に
設けた2つの突起片18,19のうち垂下方向への長さ
が長い方の突起片18が、まず、その対向位置に配置さ
れている第1のスイッチ部20を押圧し、次に短い方の
他方の突起片19がその対向位置に配置されているスイ
ッチ部21を押圧するので、CPU6は突起片18がス
イッチ部20を押圧した時の信号に基づき、押下鍵が鍵
1−1であることを認識する。同時に、突起片18と突
起片19がそれぞれ対向するスイッチ部20,21を順
次押圧する時間差によって押鍵速度、すなわちタッチレ
スポンスデータTDを押鍵鍵1−1の音高データKNと
共に楽音生成回路10に転送したうえ、さらにタイミン
グ信号KONを転送して発音の開始を指示する(ステッ
プ32)。
【手続補正10】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0030
【補正方法】変更
【補正内容】
【0030】ドライバ回路5のDA変換器Aは自動演
奏モードと同様にして吸引力データPDを対応する振幅
レベルのアナログ励磁信号に変換し、マルチプレクサ5
Bを介して目的とするソレノイド、例えばソレノイド3
−1が接続されているトランジスタ5−1のベースに入
力することにより、ソレノイド3−1のプランジャ15
を吸引させる(ステップ41)。
【手続補正11】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0032
【補正方法】変更
【補正内容】
【0032】吸引力データPDの大きさが自動演奏モー
ドの時の1/2程度に減じられていると、プランジャ1
5による吸引力も1/2程度に減少するため、プランジ
ャ15は鍵1−1を自動演奏モードと同じ深さまで引張
ることができなくなる。このため、鍵1−1は図2に破
線23で示すように押下可能な深さの1/2程度までし
か引張られず、しかも2つの突起片18,19がスイッ
チ部20,21を押圧する手前で停止する半押状態が
作り出される。
【手続補正12】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0033
【補正方法】変更
【補正内容】
【0033】この時、鍵1−1のみが半押状態に押下
され、それに隣接する鍵は押下されていないため、半押
下状態の鍵1−1が次に押下されるべき鍵であるものと
して練習者に対し、視覚によって認識させることができ
る。
【手続補正13】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0041
【補正方法】変更
【補正内容】
【0041】すなわち、この実施例では、支持板25に
支柱26を立設し、この支柱26の先端の支軸27にハ
ンマアーム28を回動自在に取付けたうえ、破線23で
示す半押状態で演奏者の押鍵操作があった時にはハン
マアーム28の背面の突起29を鍵1−1の端部が押し
上げることにより、弦39を叩くハンマ37をハンマア
ーム28内の錘38の慣性力を利用して時計回りに回動
させ、弦39を叩き、打弦後はハンマアーム28および
該アーム28に内蔵された錘38によって元の位置に復
帰させるように構成されている。そして、鍵1−1は図
2と同様にソレノイド3−1のプランジャ15によって
半押下状態に駆動できるように構成されている。これら
の手段が実際に弦39を叩いて楽音を発生させる楽音発
生手段を構成し、この楽音発生手段が前述の実施例の楽
音発生手段を構成する楽音発生回路10、DA変換器1
1、増幅器12、スピーカ13の代わりに設けられてい
る。
【手続補正14】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0052
【補正方法】変更
【補正内容】
【0052】ドライバ回路5のDA変換器Aは自動演
奏モードと同様にして吸引力データPDを対応する振幅
レベルのアナログ励磁信号に変換し、マルチプレクサ5
Bを介して目的とするソレノイド、例えばソレノイド3
−1が接続されているトランジスタ5−1のベースに入
力することにより、ソレノイド3−1のプランジャ15
を吸引させる(ステップ41)。
【手続補正15】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0054
【補正方法】変更
【補正内容】
【0054】吸引力データPDの大きさが自動演奏モー
ドの時の1/2程度に減じられていると、プランジャ1
5による吸引力も1/2程度に減少するため、プランジ
ャ15は鍵1−1を自動演奏モードと同じ深さまで引張
ることができなくなる。このため、鍵1−1は図5に破
線23で示すように押下可能な深さの1/2程度までし
か引張られず、しかもハンマアーム28を時計回りに回
動させるに至らない程度の変位状態で停止する半押
態が作り出される。
【手続補正16】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0055
【補正方法】変更
【補正内容】
【0055】この時、鍵1−1のみが半押状態に押下
され、それに隣接する鍵は押下されていないため、半押
下状態の鍵1−1が次に押下されるべき鍵であるものと
して練習者に対し、視覚によって認識させることができ
る。
【手続補正17】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0062
【補正方法】変更
【補正内容】
【0062】
【発明の効果】本発明は、楽曲の進行に従って順次に押
下されるべき鍵の駆動データを発生し、該駆動データ
よって該当する鍵を通常の押下深さまでには至らない程
度の半押下状態に押下げることにより、次に押下される
べき鍵を教示し、この教示状態の鍵が更に押下される
と、該鍵に対応した音高の楽音発生が指示されるように
構成したため、次に押下されるべき鍵は、半押下状態と
なっている鍵を視認することによって視覚によって確認
し、次に半押下状態の鍵を押下し、実際に該鍵に対応し
た音高の楽音発生を指示することによって、半押下状態
となっている鍵に対応する音高を手による触覚と耳によ
る聴覚の両方で確認するという手順となり、視覚だけで
なく手による触覚や耳による聴覚によっても次に押下さ
れるべき鍵がどの位置にあり、どのような音高と対応関
係にあるかを複数の感覚を通じて確認しつつ演奏操作の
練習を行うことができるようになり、その結果として所
望の楽曲の演奏操作の急速な上達を図ることができる。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の鍵の中から所望の楽曲の進行に従
    って順次に押下されるべき鍵を押鍵駆動するための駆動
    信号を時系列的に発生する鍵駆動信号発生手段と、 前記複数の鍵のそれぞれに対応して設けられ、前記鍵駆
    動信号発生手段から発生される鍵駆動信号によって対応
    する鍵を半押下状態に押下げる複数の鍵駆動手段と、 前記鍵駆動手段によって半押下状態に押下げられた鍵が
    演奏者によってさらに押下げられた時に当該鍵に対応し
    た音高を有する楽音を発生する楽音発生手段と、 を具備したことを特徴とする押鍵ナビゲート装置。
  2. 【請求項2】 前記鍵駆動信号発生手段は、所望の楽曲
    の進行に従って順次に押下されるべき鍵を示す鍵データ
    を押鍵順に記憶した記憶手段と、この記憶手段に記憶さ
    れた鍵データを順次読み出し、この鍵データを前記駆動
    信号として時系列的に発生するように制御する制御手段
    とから構成されているをことを特徴とする請求項1記載
    の押鍵ナビゲート装置。
  3. 【請求項3】 前記楽音発生手段は、半押下状態に押下
    げられた鍵が演奏者によってさらに押下げられた時に、
    押下された鍵に対応した音高データに対応した音高を持
    つ楽音を電子的に発生するものである請求項1記載の押
    鍵ナビゲート装置。
  4. 【請求項4】 前記楽音発生手段は、半押下状態に押下
    げられた鍵が演奏者によってさらに押下げられた時に、
    当該鍵の変位により発音体に作用して該鍵に対応する音
    高を持つ楽音を発生するものである請求項1記載の押鍵
    ナビゲート装置。
JP15730693A 1993-06-28 1993-06-28 ナビゲート装置 Expired - Lifetime JPH07113827B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP15730693A JPH07113827B2 (ja) 1993-06-28 1993-06-28 ナビゲート装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP15730693A JPH07113827B2 (ja) 1993-06-28 1993-06-28 ナビゲート装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0627939A true JPH0627939A (ja) 1994-02-04
JPH07113827B2 JPH07113827B2 (ja) 1995-12-06

Family

ID=15646790

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP15730693A Expired - Lifetime JPH07113827B2 (ja) 1993-06-28 1993-06-28 ナビゲート装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH07113827B2 (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5740787A (en) * 1995-12-27 1998-04-21 Denso Corporation Electric circuit device having an excellent sealing construction
KR100365268B1 (ko) * 1994-11-10 2003-03-06 야마하 가부시키가이샤 전자악기
JP2009180894A (ja) * 2008-01-30 2009-08-13 Yamaha Corp 楽器演奏教習装置
JP2016038529A (ja) * 2014-08-11 2016-03-22 カシオ計算機株式会社 演奏案内装置、演奏案内方法、プログラムおよび電子楽器
JP2016061845A (ja) * 2014-09-16 2016-04-25 カシオ計算機株式会社 電子鍵盤楽器、駆動方法及びプログラム

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100365268B1 (ko) * 1994-11-10 2003-03-06 야마하 가부시키가이샤 전자악기
US5740787A (en) * 1995-12-27 1998-04-21 Denso Corporation Electric circuit device having an excellent sealing construction
JP2009180894A (ja) * 2008-01-30 2009-08-13 Yamaha Corp 楽器演奏教習装置
JP2016038529A (ja) * 2014-08-11 2016-03-22 カシオ計算機株式会社 演奏案内装置、演奏案内方法、プログラムおよび電子楽器
JP2016061845A (ja) * 2014-09-16 2016-04-25 カシオ計算機株式会社 電子鍵盤楽器、駆動方法及びプログラム

Also Published As

Publication number Publication date
JPH07113827B2 (ja) 1995-12-06

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5821824B2 (ja) 音声合成装置
JP4195232B2 (ja) 楽器
US7321094B2 (en) Electronic musical instrument
US7674968B2 (en) Musical instrument with electronic proof system, electric system and computer program
US7268289B2 (en) Musical instrument performing artistic visual expression and controlling system incorporated therein
JP2006235216A (ja) 楽器演奏の再生駆動装置、鍵盤楽器及び自動演奏ピアノ
JP4639795B2 (ja) 楽器の演奏駆動装置、鍵盤楽器の演奏駆動システム及び鍵盤楽器。
US7309827B2 (en) Electronic musical instrument
JP4531415B2 (ja) 自動演奏装置
JP5422969B2 (ja) 電子鍵盤楽器
JP4433065B2 (ja) 楽器
JPH0627939A (ja) ナビゲート装置
JP3586882B2 (ja) 鍵盤楽器の自動演奏システム
JP3551569B2 (ja) 自動演奏鍵盤楽器
US5335574A (en) Self playing piano and an apparatus for automatic playing of a piano
JP3407355B2 (ja) 鍵盤楽器
JPH0546069A (ja) ピアノ運指表示装置
JP4677800B2 (ja) 演奏情報再生装置
JP4442531B2 (ja) 電子鍵盤楽器
JPH0552869U (ja) 電子楽器システム
JP2005049421A (ja) 電子楽器
JP2011022599A (ja) 演奏情報再生装置
JP3986547B2 (ja) 鍵盤楽器
JPH0429288A (ja) 電子楽器システムおよびこの電子楽器システム用電子楽器
JP3991892B2 (ja) 電子楽器