JPH06279291A - 脳卒中予防薬 - Google Patents
脳卒中予防薬Info
- Publication number
- JPH06279291A JPH06279291A JP5094849A JP9484993A JPH06279291A JP H06279291 A JPH06279291 A JP H06279291A JP 5094849 A JP5094849 A JP 5094849A JP 9484993 A JP9484993 A JP 9484993A JP H06279291 A JPH06279291 A JP H06279291A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- arabinogalactan
- preventive
- cerebral apoplexy
- solution
- give
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- Pending
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- Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 安全性が高く、副作用のない天然食品を構成
成分とする抗高血圧作用を有し、服用しやすい脳卒中予
防薬を開発すること。 【構成】 アラビノガラクタンを有効成分とする脳卒中
予防薬。
成分とする抗高血圧作用を有し、服用しやすい脳卒中予
防薬を開発すること。 【構成】 アラビノガラクタンを有効成分とする脳卒中
予防薬。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、アラビノガラクタンを
有効成分とする脳卒中予防薬に関するものであり、本発
明の高血圧剤はとくにアラビノガラクタンを主体とする
予防薬であるため、安全性が高く、副作用の少ない脳卒
中予防薬となっている点に大きな特徴を有している。
有効成分とする脳卒中予防薬に関するものであり、本発
明の高血圧剤はとくにアラビノガラクタンを主体とする
予防薬であるため、安全性が高く、副作用の少ない脳卒
中予防薬となっている点に大きな特徴を有している。
【０００２】
【従来の技術】現在、日本人の死亡率の高い症例の中で
も高血圧症または高血圧症を基礎疾患とする疾病、とく
に脳卒中は極めて死亡率の高いものとなっている。脳卒
中の原因となる高血圧症のうち、原因不明とされる本態
性高血圧症が全体の90％を占め残りの10％が、腎、副
腎、神経系の疾患に伴って起こる二次性高血圧症である
といわれている。
も高血圧症または高血圧症を基礎疾患とする疾病、とく
に脳卒中は極めて死亡率の高いものとなっている。脳卒
中の原因となる高血圧症のうち、原因不明とされる本態
性高血圧症が全体の90％を占め残りの10％が、腎、副
腎、神経系の疾患に伴って起こる二次性高血圧症である
といわれている。
【０００３】従来より、高血圧の予防法と治療法の開発
が進められており、血圧降下作用を有する種々の薬剤が
開発されている。なかでも抗高血圧作用の高い薬剤とし
てはカプトプリルが知られいるが、副作用が高いことか
らその用法が難しいといわれている。
が進められており、血圧降下作用を有する種々の薬剤が
開発されている。なかでも抗高血圧作用の高い薬剤とし
てはカプトプリルが知られいるが、副作用が高いことか
らその用法が難しいといわれている。
【０００４】また近年、高血圧自然発症ラット（以下Ｓ
ＨＲと略す）をもととした脳卒中易発症ＳＨＲ（以下Ｓ
ＨＲＳＰと略す）および動脈硬化易発症ラット（ＡＬＲ
と略す）が得られるようになり、ＳＨＲＳＰ及びＡＬＲ
を用いた脳卒中に関する実験的研究が進められ、脳卒中
の予防には、蛋白質と食塩の摂取量の関係が重要な因子
であることが確認されてきた。
ＨＲと略す）をもととした脳卒中易発症ＳＨＲ（以下Ｓ
ＨＲＳＰと略す）および動脈硬化易発症ラット（ＡＬＲ
と略す）が得られるようになり、ＳＨＲＳＰ及びＡＬＲ
を用いた脳卒中に関する実験的研究が進められ、脳卒中
の予防には、蛋白質と食塩の摂取量の関係が重要な因子
であることが確認されてきた。
【０００５】さらに研究が進められ特開昭５４−１５７
８３８号にはリジン、及びメチオニンを摂取することが
脳卒中の予防に顕著な効果を有することが示され、また
日本家政学会誌３９（３）１８７〜１９５，１９８８に
は食品あるいは食品添加物として分類されるアルギン酸
の摂取が脳卒中の予防に効果があったと報告され、特開
昭５３−１０１３２７号公報にはマンナンの抗高血圧作
用が報告されている。
８３８号にはリジン、及びメチオニンを摂取することが
脳卒中の予防に顕著な効果を有することが示され、また
日本家政学会誌３９（３）１８７〜１９５，１９８８に
は食品あるいは食品添加物として分類されるアルギン酸
の摂取が脳卒中の予防に効果があったと報告され、特開
昭５３−１０１３２７号公報にはマンナンの抗高血圧作
用が報告されている。
【０００６】
【発明が解決しようとする課題】これらアルギン酸やマ
ンナンは自然食品あるいは自然食品添加物であり安全性
が高く、脳卒中予防薬として使用した場合でも副作用を
起こすことはないが、アルギン酸、マンナンともに水に
対する溶解性が低く、水溶液とした場合の粘度が高くな
り（例えば、１％水溶液で数十から数百cps 程度）、医
薬として使用し難く、薬としても服用しにくいという難
点がある。
ンナンは自然食品あるいは自然食品添加物であり安全性
が高く、脳卒中予防薬として使用した場合でも副作用を
起こすことはないが、アルギン酸、マンナンともに水に
対する溶解性が低く、水溶液とした場合の粘度が高くな
り（例えば、１％水溶液で数十から数百cps 程度）、医
薬として使用し難く、薬としても服用しにくいという難
点がある。
【０００７】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明者等はこ
れらの現状に鑑み、抗高血圧作用を有し、安全性が高
く、容易に服用できる脳卒中予防薬を開発することを目
的として検討した結果、水に対する溶解性が高いアラビ
ノガラクタンが優れた抗高血圧作用を有することを見出
だし本発明を完成したものであり、その要旨とするとこ
ろは、アラビノガラクタンを有効成分とする脳卒中予防
薬にある。
れらの現状に鑑み、抗高血圧作用を有し、安全性が高
く、容易に服用できる脳卒中予防薬を開発することを目
的として検討した結果、水に対する溶解性が高いアラビ
ノガラクタンが優れた抗高血圧作用を有することを見出
だし本発明を完成したものであり、その要旨とするとこ
ろは、アラビノガラクタンを有効成分とする脳卒中予防
薬にある。
【０００８】本発明で使用するアラビノガラクタンは、
β-(1,3)- ガラクトースを主鎖とし、アラビノースを側
鎖に持つ中性多糖類であり、冷水にも容易に溶解し、そ
の水溶液は極めて低い粘度を有しており、医薬としての
使用も容易であり、薬としての服用も容易である。例え
ば、アラビノガラクタンの30％水溶液では粘度５cps程
度となる。また、アラビノガラクタンは、pH安定性や共
存塩安定性にも優れているという特性を有している。
β-(1,3)- ガラクトースを主鎖とし、アラビノースを側
鎖に持つ中性多糖類であり、冷水にも容易に溶解し、そ
の水溶液は極めて低い粘度を有しており、医薬としての
使用も容易であり、薬としての服用も容易である。例え
ば、アラビノガラクタンの30％水溶液では粘度５cps程
度となる。また、アラビノガラクタンは、pH安定性や共
存塩安定性にも優れているという特性を有している。
【０００９】アラビノガラクタンは、植物、とくにカラ
マツ材の樹木に多く含有されており、通常、カラマツの
製材鋸屑やチップを冷水に浸して抽出を行い、得られた
抽出液を濾過し不溶解分を除去した後、濾液に含まれる
タンニン酸、リグニン等のフェノール性物質を除去し、
脱水、乾燥することによって得られる。
マツ材の樹木に多く含有されており、通常、カラマツの
製材鋸屑やチップを冷水に浸して抽出を行い、得られた
抽出液を濾過し不溶解分を除去した後、濾液に含まれる
タンニン酸、リグニン等のフェノール性物質を除去し、
脱水、乾燥することによって得られる。
【００１０】この場合、タンニン酸、リグニン等のフェ
ノール性物質がアラビノガラクタン中に残留混入してい
ると、アラビノガラクタンが黄褐色に着色するととも
に、苦みや木材臭を呈する原因となるため、フェノール
性物質の残留量の少ない高度に精製されたものが好まし
い。そのため、オゾンや過酸化水素等の酸化剤を用いて
フェノール性物質を酸化分解し、イオン交換樹脂や活性
炭等を用いて分解物を吸着除去する方法、特開平２−２
７６８０２号公報に記載されているように、抽出液をポ
リオレフィン、ポリアミド、ポリスルホン等からなる限
外濾過膜を用いて濾過する方法、米国特許第３３２５４
７３号公報に記載されているように、抽出液に活性酸化
マグネシウムを用いて吸着除去する方法、特開平４−１
７５３０２号公報に記載されているように、抽出液に高
温で焼成した死焼酸化マグネシウムを用いて吸着除去す
る方法等によって、フェノール性物質を十分に除去する
ことが好ましい。
ノール性物質がアラビノガラクタン中に残留混入してい
ると、アラビノガラクタンが黄褐色に着色するととも
に、苦みや木材臭を呈する原因となるため、フェノール
性物質の残留量の少ない高度に精製されたものが好まし
い。そのため、オゾンや過酸化水素等の酸化剤を用いて
フェノール性物質を酸化分解し、イオン交換樹脂や活性
炭等を用いて分解物を吸着除去する方法、特開平２−２
７６８０２号公報に記載されているように、抽出液をポ
リオレフィン、ポリアミド、ポリスルホン等からなる限
外濾過膜を用いて濾過する方法、米国特許第３３２５４
７３号公報に記載されているように、抽出液に活性酸化
マグネシウムを用いて吸着除去する方法、特開平４−１
７５３０２号公報に記載されているように、抽出液に高
温で焼成した死焼酸化マグネシウムを用いて吸着除去す
る方法等によって、フェノール性物質を十分に除去する
ことが好ましい。
【００１１】このようにして得られたアラビノガラクタ
ンは、そのままの形で、あるいは粉末状物として、ある
いは水溶液として、脳卒中予防薬として使用することが
できる。また、このような形の予防薬を食品等に添加す
る添加剤の形で使用することもできる。
ンは、そのままの形で、あるいは粉末状物として、ある
いは水溶液として、脳卒中予防薬として使用することが
できる。また、このような形の予防薬を食品等に添加す
る添加剤の形で使用することもできる。
【００１２】以下実施例により本発明をさらに詳細に説
明する。
明する。
【００１３】
【実施例１】カラマツの製材鋸屑60Kgを 300リットルの
水と混合し、常温で30分間攪拌抽出を行った。その後、
ストレーナにて固液分離し、得られたアラビノガラクタ
ンの抽出液に、水酸化マグネシウムを1000℃で焼成した
酸化マグネシウムを対液３重量％（対固形分比20重量
％）添加し、70℃に加熱して１時間攪拌して精製処理を
行った。次いで、処理された溶液をフィルタープレスに
て固液分離を行って、得られた濾液 170リットルをドラ
ムドライヤーで乾燥粉末化してアラビノガラクタンを得
た。
水と混合し、常温で30分間攪拌抽出を行った。その後、
ストレーナにて固液分離し、得られたアラビノガラクタ
ンの抽出液に、水酸化マグネシウムを1000℃で焼成した
酸化マグネシウムを対液３重量％（対固形分比20重量
％）添加し、70℃に加熱して１時間攪拌して精製処理を
行った。次いで、処理された溶液をフィルタープレスに
て固液分離を行って、得られた濾液 170リットルをドラ
ムドライヤーで乾燥粉末化してアラビノガラクタンを得
た。
【００１４】実験動物としては、10週齢の雄性ＳＨＲＳ
Ｐを１群５匹とした３群を用い、短期間に脳卒中を発症
させるため、各群に１％食塩水を負荷した。まず１群
に、粉末飼料を（船橋農場製、ＭＭ３）にアラビノガラ
クタン10重量％を添加した被検飼料を、また他の１群に
は上記飼料にアラビノガラクタンを20重量％添加した被
検飼料を、さらに他の１群にはアラビノガラクタンを添
加していない上記飼料を被検飼料として、１日約20g/匹
自由摂取させ、投与開始から脳卒中発症までの期間およ
び生存期間を調べた。この調査結果を表１に示した。表
１には脳卒中発症までの期間および生存期間については
ラット５匹における平均日数±ＳＤ標準偏差で示した。
なお、表１の注釈のＰは統計上の危険率を示す。表１か
ら明らかなように、被検飼料中にアラビノガラクタンを
添加したラット群では、脳卒中発症までの期間および生
存期間も長くなり、本発明のアラビノガラクタンを有効
成分とする脳卒中予防薬が効果を示すことがわかる。
Ｐを１群５匹とした３群を用い、短期間に脳卒中を発症
させるため、各群に１％食塩水を負荷した。まず１群
に、粉末飼料を（船橋農場製、ＭＭ３）にアラビノガラ
クタン10重量％を添加した被検飼料を、また他の１群に
は上記飼料にアラビノガラクタンを20重量％添加した被
検飼料を、さらに他の１群にはアラビノガラクタンを添
加していない上記飼料を被検飼料として、１日約20g/匹
自由摂取させ、投与開始から脳卒中発症までの期間およ
び生存期間を調べた。この調査結果を表１に示した。表
１には脳卒中発症までの期間および生存期間については
ラット５匹における平均日数±ＳＤ標準偏差で示した。
なお、表１の注釈のＰは統計上の危険率を示す。表１か
ら明らかなように、被検飼料中にアラビノガラクタンを
添加したラット群では、脳卒中発症までの期間および生
存期間も長くなり、本発明のアラビノガラクタンを有効
成分とする脳卒中予防薬が効果を示すことがわかる。
【表１】
【００１５】
【発明の効果】本発明のアラビノガラクタンを有効成分
とする脳卒中予防薬は水に容易に溶解し、その水溶液の
粘度も低いため、医薬としての使用も容易であり、その
服用も容易である。またアラビノガラクタンを主成分と
する食物繊維は、その安全性も高く、優れた脳卒中予防
作用を有するという特徴がある。
とする脳卒中予防薬は水に容易に溶解し、その水溶液の
粘度も低いため、医薬としての使用も容易であり、その
服用も容易である。またアラビノガラクタンを主成分と
する食物繊維は、その安全性も高く、優れた脳卒中予防
作用を有するという特徴がある。
Claims (1)
- 【請求項１】 アラビノガラクタンを有効成分とする脳
卒中予防薬。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5094849A JPH06279291A (ja) | 1993-03-31 | 1993-03-31 | 脳卒中予防薬 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5094849A JPH06279291A (ja) | 1993-03-31 | 1993-03-31 | 脳卒中予防薬 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH06279291A true JPH06279291A (ja) | 1994-10-04 |
Family
ID=14121484
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP5094849A Pending JPH06279291A (ja) | 1993-03-31 | 1993-03-31 | 脳卒中予防薬 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH06279291A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2002026053A3 (en) * | 2000-09-29 | 2003-02-06 | Procter & Gamble | Beverage compositions comprising arabinogalactan and mineral supplement |
| US6706295B2 (en) | 2000-09-29 | 2004-03-16 | The Procter & Gamble Co. | Compositions comprising arabinogalactan and a defined protein component |
-
1993
- 1993-03-31 JP JP5094849A patent/JPH06279291A/ja active Pending
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2002026053A3 (en) * | 2000-09-29 | 2003-02-06 | Procter & Gamble | Beverage compositions comprising arabinogalactan and mineral supplement |
| US6703056B2 (en) | 2000-09-29 | 2004-03-09 | The Procter + Gamble Co. | Beverage compositions comprising arabinogalactan and defined minerals |
| US6706295B2 (en) | 2000-09-29 | 2004-03-16 | The Procter & Gamble Co. | Compositions comprising arabinogalactan and a defined protein component |
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