JPH06279249A - 口腔組成物およびその充填に使用する容器 - Google Patents

口腔組成物およびその充填に使用する容器

Info

Publication number
JPH06279249A
JPH06279249A JP9379593A JP9379593A JPH06279249A JP H06279249 A JPH06279249 A JP H06279249A JP 9379593 A JP9379593 A JP 9379593A JP 9379593 A JP9379593 A JP 9379593A JP H06279249 A JPH06279249 A JP H06279249A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
vessel
sodium
ethylene
oral composition
container
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP9379593A
Other languages
English (en)
Inventor
Hitoshi Watanabe
仁志 渡辺
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Johnson and Johnson KK
Original Assignee
Johnson and Johnson KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Johnson and Johnson KK filed Critical Johnson and Johnson KK
Priority to JP9379593A priority Critical patent/JPH06279249A/ja
Publication of JPH06279249A publication Critical patent/JPH06279249A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Cosmetics (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【構成】 最内層にエチレンビニル共重合体を使用した
容器に充填された、トランスアネト−ルを含有する香料
成分を含む口腔組成物および該容器。 【効果】 本発明の口腔組成物および該口腔組成物に使
用する容器は、長期にわたり該口腔組成物を容器内に貯
蔵した場合にも、トランスアネト−ルの減少がなく、こ
のため香味の低下を防止することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、最内層にエチレンビニ
ル共重合体を使用した容器に充填された、トランスアネ
ト−ルを含有する香料成分を含む口腔組成物および該容
器に関する。
【0002】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】消費
者のニ−ズにより、口腔組成物の香味も多様化し、また
より安定な香味品質が要求されている。香料成分中、コ
クのある深い香味を呈する成分の1つとしてトランスア
ネト−ルを挙げることができ、口腔組成物にトランスア
ネトールは広く使用されている。従って、口腔組成物、
例えば歯みがき剤、洗口剤の香料にトランスアネト−ル
を添加することは、公知の技術である。
【0003】一方、貯蔵中に香味が低下しないで十分に
保香された製品を提供することは、得られた口腔組成物
の製品品質の見地からは必須の要件である。発明者は、
トランスアネト−ルを含有する香料成分を添加した口腔
組成物について、現在主に使用されているプラスチック
系容器、例えば、ポリエチレン製ブロ−ボトルやアルミ
ニウム等の金属箔をラミネ−トしたラミネ−トフィルム
から得られた容器に貯蔵した口腔組成物中の、トランス
アネト−ルの保持性について経日試験を実施したとこ
ろ、トランスアネト−ルの減少が認められ、口腔組成物
全体の香味バランスが崩れてしまう、という問題点を見
出した。
【0004】従来、香味バランスの長期間にわたって安
定な口腔組成物を提供するべく、揮散性の低い香料成
分、例えば、シネオ−ル、サリチル酸メチル等の配合を
多くしたり、炭素数16−18の常温で液状の高級脂肪
酸アルコ−ルを配合すること(特開昭63−8323)
等が開示されている。しかしこれら組成面における改良
は、コクのある深い香味を呈する口腔組成物の本質を失
う危険性があり、必ずしも得策とは言い難い。また容器
の面からの保香性を高める技術として、その使い易さも
兼ね備えたアルミニウム等の金属箔をラミネ−トしたラ
ミネ−トフィルムから構成された容器を使用することも
知られている。
【0005】しかし、出願人が実施したこれらについて
の経日試験では、トランスアネト−ルの保持性は、十分
満足の行くものではなかった。出願人は上記事情に鑑
み、トランスアネト−ルの保持性が良好な容器材質を得
るために、鋭意研究を行った結果、トランスアネト−ル
を含有する香料を添加した口腔組成物を、最内層にエチ
レンビニルアルコ−ル共重合体を使用した容器に充填す
ると、他の香料成分はもとよりトランスアネト−ルの減
少がほとんど見られなくなることを知見した。本発明は
このような知見に基いてなされたもので、以下に本発明
を詳細に説明する。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明において、容器最
内層に使用する樹脂は、エチレンビニル共重合体であ
る。そして、好ましくはエチレンとビニルアルコ−ルの
ランダム共重合体であって、下式:
【化2】 によって表されるものであり、例えば、「エバ−ル」な
る商標名で入手可能である。本発明における容器形態
は、チューブ、ボトル、サッシェ等、特に限定されない
が、例えば、積層ブロ−成形ボトルが好ましく、エチレ
ンビニル共重合体の樹脂厚は、10〜500μm,好ま
しくは50〜150μmである。10μm以下では、十
分なトランスアネト−ルの保持効果が得られない。
【0007】エチレンビニル共重合体の単層容器でも、
トランスアネト−ルの保持効果は得られるが、容器のス
クイ−ズ性、外観等を考慮し、外層には、ポリエチレ
ン、ポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレ−ト、ナ
イロン、ポリアロマ−等を使用することが好ましい。こ
の場合、接着層を含めて、非常に単純な3層構造で、良
好なトランスアネト−ルの保持効果を得ることができ
る。本発明におけるトランスアネトールとは、下記構造
式を有する化合物であって、アニス特有の香味を有する
融点、約22℃の無色の固体または液体である。
【化3】 トランスアネトールは、スターアニス油を冷却して結晶
として分離するか、スターアニス油を分溜することによ
って容易に製造することができる。アネトールは、分子
中のエチレン性二重結合に対して、シス体とトランス体
が存在するが、天然に存在するものはトランス体のアネ
トールであり、本発明におけるトランスアネトールとし
て使用することができる。
【0008】口腔用として許容しうるビヒクルとして
は、練歯みがき剤、ジェル状歯みがき剤、液体歯みがき
剤、洗口液等に使用するものを挙げることができ、それ
らには更に、公知の口腔組成物用添加剤を配合すること
ができる。
【0009】なお、研磨剤を使用する場合、無水ケイ
酸、ケイ酸塩、水酸化アルミニウム、不溶性メタリン酸
ナトリウム等を通常の使用割合で配合することができ
る。本発明の組成物には、湿潤剤を加えることができ
る。かかる湿潤剤としては、グリセリン、ソルビット、
プロピレングリコ−ル、エチレングリコ−ル、1,3−
ブチレングリコ−ル、ポリエチレングリコ−ル、ポリプ
ロピレングリコ−ル、キシリット、マルチット、ラクチ
ット等の公知の湿潤剤をあげることができる。
【0010】本発明の組成物においては、粘結剤を加え
ることができる。かかる粘結剤としては、カルボキシビ
ニルアルコ−ル、カルボキシメチルセルロ−スアルカリ
金属塩、メチルセルロ−ス、ヒドロキシエチルセルロ−
ス、カルボキシメチルヒドロキシエチルセルロ−スナト
リウムなどのセルロ−ス誘導体、アルギン酸ナトリウム
などのアルカリ金属アルギネ−ト、アルギン酸プロピレ
ングリコ−ルエステル、カラゲナン、キサンタンガム、
トラガカントガム、カラヤガム、アラビヤガムなどのガ
ム類、ポリビニルアルコ−ル、ポリアクリル酸ナトリウ
ム、ポリビニルピロリドンなどの合成粘結剤、アルミニ
ウムシリカゲル、ラボナイトなどの無機粘結剤等の歯み
がきの製造に使用されるいずれの粘結剤を用いることも
できる。これらの粘結剤はその1種を単独で使用しても
よく、2種以上を併用してもよい。
【0011】本発明の組成物には、上記成分に加えて、
他のアニオン系、ノニオン系、両性等の界面活性剤、甘
味料、香料、色素、防腐剤、各種有効成分などを適宜添
加することができる。アニオン系界面活性剤としては、
ラウリル硫酸ナトリウム、ミリスチル硫酸ナトリウムな
どのアルキル硫酸ナトリウム、N−ラウロイルザルコシ
ン酸ナトリウム,N−ミリストイルザルコシン酸ナトリ
ウムなどのN−アシルザルコシン酸ナトリウム、ドデシ
ルベンゼンスルホン酸ナトリウム、水素添加ココナッツ
脂肪酸モノグリセリドモノ硫酸ナトリウム、ラウリルス
ルホ酢酸ナトリウム、N−パルミトイルグルタミン酸ナ
トリウムなどのN−アシルグルタミン酸塩、N−メチル
−N−アシルタウリンナトリウム、N−メチル−N−ア
シルアラニンナトリウム、α−オレフィンスルホン酸ナ
トリウム、ジオクチルスルホコハク酸ナトリウム等が用
いられる。
【0012】また、ノニオン系界面活性剤としては、シ
ョ糖脂肪酸エステル、マルト−ル脂肪酸エステル、ラク
ト−ス脂肪酸エステルなどの糖脂肪酸エステル、マルチ
ト−ル脂肪酸エステル、ラクチト−ル脂肪酸エステルな
どの糖アルコ−ル脂肪酸エステル、モノラウリン酸デカ
グリセリル、モノステアリン酸ジグリセリルなどの脂肪
酸ポリグリセリンエステル、ポリオキシエチレンソルビ
タンモノラウレ−ト、ポリオキシエチレンソルビタンモ
ノステアレ−トなどのポリオキシエチレンソルビタン脂
肪酸エステル、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油などの
ポリオキシエチレン脂肪酸エステル、ラウリン酸モノま
たはジエタノ−ルアミド、ミリスチン酸モノまたはジエ
タノ−ルアミドなどの脂肪酸ジエタノ−ルアミド、ソル
ビタン脂肪酸エステル、脂肪酸モノグリセリド、ポリオ
キシエチレンポリオキシプロピレン共重合体、ポリオキ
シエチレンポリオキシプロピレン脂肪酸エステル等が使
用される。両性イオン界面活性剤としては、N−ラウリ
ルジアミノエチルグリシン、N−ミリスチルジアミノエ
チルグリシンなどのN−アルキルアミノエチルグリシ
ン、N−アルキル−N−カルボキシメチルアンモニウム
ベタイン、2−アルキル−1−ヒドロキシエチルイミダ
ゾリンベタインナトリウムなどが使用される。なお、こ
れらの界面活性剤はその1種を単独で使用しても2種以
上を併用しても良い。
【0013】甘味料としては、サッカリンナトリウム、
ステビオサイド、ネオヘスペリジルジヒドロカルコン、
グリチルリチン、ペリラルチン、ソ−マチン、アスパラ
チルフェニルアラニンメチルエステル、p−メトキシシ
ンナミックアルデヒドなどを使用することができる。こ
れら甘味料の組成物中の割合は、通常0.001〜1重
量%、好ましくは0.01〜0.5重量%である。
【0014】本発明の歯みがき組成物においては、歯み
がきの薬効成分として、例えば、デキストラナ−ゼ、ム
タナ−ゼ、リゾチ−ム、アミラ−ゼ、プロテア−ゼ、溶
菌酵素、ス−パ−オキシドディスムタ−ゼなどの酵素、
モノフルオロリン酸ナトリウム、モノフルオロリン酸カ
リウムなどのアルカリ金属モノフルオロホスフェ−トや
フッ化ナトリウム、フッ化第1スズなどのフッ化物、ト
ラネキサム酸、イプシロンアミノカプロン酸、アルミニ
ウムクロルヒドロキシルアラントイン、ジヒドロコレス
タノ−ル、グリチルリチン酸類、グリチルレチン酸、ピ
サボロ−ル、グリセロホスフェ−ト、クロロフィル、塩
化ナトリウム、水溶性無機リン酸化合物、乳酸アルミニ
ウム、塩化亜鉛、塩化ストロンチウム等の薬効成分を使
用することもできる。さらに防腐剤としては、安息香酸
ナトリウム、パラオキシ安息香酸メチル、パラオキシ安
息香酸エチル、パラオキシ安息香酸プロピル、パラオキ
シ安息香酸ブチル等を使用することができる。これらの
使用量は通常、組成物中0.01〜5重量%、好ましく
は0.05〜3重量%である。
【0015】また、香料としては、メント−ル、カルボ
ン、オイゲノ−ル、リモネン、オシメン、n−デシルア
ルコ−ル、シトロネロ−ル、α−テルピネオ−ル、サリ
チル酸メチル、メチルアセテ−ト、シトロネリルアセテ
−ト、シネオ−ル、リナロ−ル、エチルリナロ−ル、ワ
ニリン、チモ−ル、スペアミント油、ペパ−ミント油、
レモン油、オレンジ油、セ−ジ油、ロ−ズマリ−油、桂
皮油、ピメント油、桂葉油、シソ油、冬緑油、丁字油、
ユ−カリ油等の香料を、トランスアネト−ルと組み合わ
せて使用することができる。
【0016】さらにこれらに加えて更に液体歯みがきま
たは洗口液の場合には、エタノ−ルを添加することがで
きる。以下、実施例により、本発明をさらに詳細に説明
する。
【0017】
【実施例】トランスアネト−ルを含有する口腔用組成物
として、表1に示す処方の歯みがき剤を調製した。
【0018】
【表1】
【0019】(実施例、比較例1〜5、対照1〜2)次
に、表2に示す材質等を最内層に調製した容器に、上記
歯みがき剤を分配し、40℃で1月間放置した。1月
後、試料10gを精密に測定し、メタノ−ル溶液10g
で芳香油成分を抽出し、ガスクロマトグラフ(カラム:
CBJWAX−M60−0.25,島津製作所製、スプ
リット比 1:70)で分析を行い、各材質別にトラン
スアネト−ルの残量を比較した。なお、対照としてガラ
ス瓶に分配した室温放置品および40℃放置品も同様の
試験を行った。なお、抽出液のメタノ−ルに10%容量
のヘキシルアセテ−ト液を添加し、内部標準液とした。
結果を表2にまとめた。
【0020】
【表2】
【0021】表2の結果から明かなように、エチレンビ
ニル共重合体(EVAL)を使用したときのトランスア
ネト−ルの残量は、ガラス瓶(室温)とほぼ同等の数値
を示しており、極めて良好なトランスアネト−ル保持性
を有することを証明している。
【0022】
【発明の効果】本発明の口腔組成物および口腔組成物に
使用する容器は、長期にわたり該口腔組成物を容器内に
貯蔵した場合にも、トランスアネト−ルの減少がなく、
このため香味の低下を防止することができる。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 最内層にエチレンビニル共重合体を使用
    した容器に充填された、トランスアネト−ルを含有する
    香料成分を含む口腔組成物。
  2. 【請求項2】 エチレンビニル共重合体が、エチレンと
    ビニルアルコ−ルのランダム・共重合体で、下式: 【化1】 で表される共重合体である、請求項1記載の口腔組成
    物。
  3. 【請求項3】 口腔用に許容しうるビヒクルを含有す
    る、請求項1に記載の口腔組成物。
  4. 【請求項4】 最内層にエチレンビニル共重合体を使用
    した、トランスアネト−ルを含有する香料成分を含む口
    腔組成物の充填に使用する容器。
JP9379593A 1993-03-30 1993-03-30 口腔組成物およびその充填に使用する容器 Pending JPH06279249A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9379593A JPH06279249A (ja) 1993-03-30 1993-03-30 口腔組成物およびその充填に使用する容器

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9379593A JPH06279249A (ja) 1993-03-30 1993-03-30 口腔組成物およびその充填に使用する容器

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH06279249A true JPH06279249A (ja) 1994-10-04

Family

ID=14092359

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP9379593A Pending JPH06279249A (ja) 1993-03-30 1993-03-30 口腔組成物およびその充填に使用する容器

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH06279249A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH115721A (ja) * 1997-06-13 1999-01-12 Toyo Seikan Kaisha Ltd 歯磨用多層チューブ容器及び包装体並びに包装体の製法

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH115721A (ja) * 1997-06-13 1999-01-12 Toyo Seikan Kaisha Ltd 歯磨用多層チューブ容器及び包装体並びに包装体の製法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5882631A (en) Oral composition
JPS58118509A (ja) 口腔用組成物
JP2003137755A (ja) 口腔用組成物
JP2778046B2 (ja) 歯磨組成物
JP4723068B2 (ja) 口腔用組成物用基剤及び口腔用組成物
JP2000198723A (ja) アスコルビン酸類配合製剤
JP3854719B2 (ja) 口腔用組成物
EP2790791B1 (en) Liquid activation system
JP2000256153A (ja) 口腔用組成物
JP2004161719A (ja) アルコール無配合液体口腔用組成物
JPH06279249A (ja) 口腔組成物およびその充填に使用する容器
JPS63192712A (ja) 練歯磨
JPS601118A (ja) 口腔用組成物
JPH07187977A (ja) 口腔用組成物
JP4632553B2 (ja) 口腔用組成物
JP4022286B2 (ja) 口腔用組成物
JP3315733B2 (ja) 口腔用組成物
JP2019206486A (ja) 口腔用組成物
JP2000256152A (ja) 口腔用組成物
JP2003183141A (ja) 歯磨組成物
JP2797716B2 (ja) 液状歯磨組成物
JP2001220336A (ja) 口腔用組成物
JP4131732B2 (ja) 口腔用組成物
JP3482323B2 (ja) 口腔用組成物
JPS6234009B2 (ja)