JPH06277986A - 割出装置の補正装置 - Google Patents
割出装置の補正装置Info
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- JPH06277986A JPH06277986A JP9537993A JP9537993A JPH06277986A JP H06277986 A JPH06277986 A JP H06277986A JP 9537993 A JP9537993 A JP 9537993A JP 9537993 A JP9537993 A JP 9537993A JP H06277986 A JPH06277986 A JP H06277986A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 ウォーム軸と割出ギヤにより割出テーブルを
回転させる割出装置において、ウォーム軸方向のサイズ
を小型化できるウォーム軸の回転位置の補正装置を得
る。 【構成】 マシニングセンタの主軸回転により入力軸1
4からウォーム軸20を経て割出テーブルを割出回転す
る。主軸の回転誤差によりウォーム軸20に回転進み又
は遅れが生じ、本体10に設けた補正ピン44が従動歯
車28の補正回転係合部41と正対しなくても、補正ピ
ン44の嵌入部44aの面取44bに補正回転係合部4
1の面取41aが倣って従動歯車28の半径方向から両
者が嵌入し、ウォーム軸20の回転進み遅れを補正す
る。
回転させる割出装置において、ウォーム軸方向のサイズ
を小型化できるウォーム軸の回転位置の補正装置を得
る。 【構成】 マシニングセンタの主軸回転により入力軸1
4からウォーム軸20を経て割出テーブルを割出回転す
る。主軸の回転誤差によりウォーム軸20に回転進み又
は遅れが生じ、本体10に設けた補正ピン44が従動歯
車28の補正回転係合部41と正対しなくても、補正ピ
ン44の嵌入部44aの面取44bに補正回転係合部4
1の面取41aが倣って従動歯車28の半径方向から両
者が嵌入し、ウォーム軸20の回転進み遅れを補正す
る。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は工作機械等のテーブル
あるいはパレット上に取付けられる割出装置に関し、特
に割出機構にウォームを用いたものに関する。
あるいはパレット上に取付けられる割出装置に関し、特
に割出機構にウォームを用いたものに関する。
【0002】
【従来の技術】このような割出装置として、特開平4−
348846号に開示されたものがある。特開平4−3
48846号は工作機械(マシニングセンタ)が予め持
っている主軸のリジッドタップ機能を利用して割出しを
行うもので、マシニングセンタの主軸に取付けたクラッ
チを、割出装置の入力軸のクラッチに噛合せ、まずリジ
ッドタップ機能で入力軸を軸方向へ押しつつ正転させ
る。正転時、入力軸とウォーム軸間にある一方向のクラ
ッチの作用でウォーム軸は回転されず割出をしない。マ
シニングセンタ主軸が停止後に、リジットタップ機能で
逆回転するとウォーム軸が回転して割出テーブルが割出
回転される。そして、この割出装置では、入力軸の下端
に取付けた駆動歯車と噛合い、回転方向に一体で軸方向
移動するようにウォーム軸下端に取付けた従動歯車上端
に三角形の突片を設けると共にこの突片と係脱する切欠
を本体に設けてウォーム軸の回転補正装置を構成し、入
力軸の軸方向移動で駆動歯車が従動歯車を引っ掛けてウ
ォーム軸に沿って昇降させ、突片と切欠を係脱してウォ
ーム軸の、入力軸による回転進み、遅れを補正してい
る。
348846号に開示されたものがある。特開平4−3
48846号は工作機械(マシニングセンタ)が予め持
っている主軸のリジッドタップ機能を利用して割出しを
行うもので、マシニングセンタの主軸に取付けたクラッ
チを、割出装置の入力軸のクラッチに噛合せ、まずリジ
ッドタップ機能で入力軸を軸方向へ押しつつ正転させ
る。正転時、入力軸とウォーム軸間にある一方向のクラ
ッチの作用でウォーム軸は回転されず割出をしない。マ
シニングセンタ主軸が停止後に、リジットタップ機能で
逆回転するとウォーム軸が回転して割出テーブルが割出
回転される。そして、この割出装置では、入力軸の下端
に取付けた駆動歯車と噛合い、回転方向に一体で軸方向
移動するようにウォーム軸下端に取付けた従動歯車上端
に三角形の突片を設けると共にこの突片と係脱する切欠
を本体に設けてウォーム軸の回転補正装置を構成し、入
力軸の軸方向移動で駆動歯車が従動歯車を引っ掛けてウ
ォーム軸に沿って昇降させ、突片と切欠を係脱してウォ
ーム軸の、入力軸による回転進み、遅れを補正してい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前記補正装置では、ウ
ォーム軸下端の従動歯車がウォーム軸に沿って昇降して
突片を本体の切欠と係脱させているので、ウォーム軸下
部に、大きな従動歯車の移動空間が必要となって、割出
装置全体のウォーム軸方向のサイズが大きくなる問題が
あった。また、入力軸は駆動歯車と共にリジッドタップ
機能で回転しつつ昇降し、駆動歯車の歯端面が、従動歯
車に設けたプレートと圧接した状態で従動歯車を昇降さ
せるので、プレートが摩耗し易い問題もあった。
ォーム軸下端の従動歯車がウォーム軸に沿って昇降して
突片を本体の切欠と係脱させているので、ウォーム軸下
部に、大きな従動歯車の移動空間が必要となって、割出
装置全体のウォーム軸方向のサイズが大きくなる問題が
あった。また、入力軸は駆動歯車と共にリジッドタップ
機能で回転しつつ昇降し、駆動歯車の歯端面が、従動歯
車に設けたプレートと圧接した状態で従動歯車を昇降さ
せるので、プレートが摩耗し易い問題もあった。
【0004】
【課題を解決するための手段】この発明は割出装置のウ
ォーム軸方向のサイズを小さくすることのできるウォー
ム軸回転の補正装置を得ることを目的とし、本体に回動
自在に支持した割出テーブルにウォーム軸のウォームと
噛合う割出ギヤを一体装着し、このウォーム軸を工作機
械の主軸により回転して割出テーブルを割出回転させる
割出装置であって、割出テーブルの位置決めに先立ち、
ウォーム軸と本体間に設けた補正装置によって、ウォー
ム軸を補正回転するようにしてある割出装置において、
本体にはウォーム軸と直交する方向に進退する補正ピン
を設け、ウォーム軸には補正ピンが嵌脱する、ウォーム
軸直角方向のウォーム軸の補正回転係合部を設けたこと
を特徴とする。
ォーム軸方向のサイズを小さくすることのできるウォー
ム軸回転の補正装置を得ることを目的とし、本体に回動
自在に支持した割出テーブルにウォーム軸のウォームと
噛合う割出ギヤを一体装着し、このウォーム軸を工作機
械の主軸により回転して割出テーブルを割出回転させる
割出装置であって、割出テーブルの位置決めに先立ち、
ウォーム軸と本体間に設けた補正装置によって、ウォー
ム軸を補正回転するようにしてある割出装置において、
本体にはウォーム軸と直交する方向に進退する補正ピン
を設け、ウォーム軸には補正ピンが嵌脱する、ウォーム
軸直角方向のウォーム軸の補正回転係合部を設けたこと
を特徴とする。
【0005】
【作用】ウォーム軸と直交する補正ピンを本体に設け、
ウォーム軸に、この補正ピンが係脱するウォーム軸の補
正回転係合部をウォーム軸と直交して設けたので、ウォ
ーム軸の軸方向に突片が移動するものに比べ、ウォーム
軸端部の大きな移動空間が不要となり、割出装置のウォ
ーム軸方向のサイズを小さくできる。
ウォーム軸に、この補正ピンが係脱するウォーム軸の補
正回転係合部をウォーム軸と直交して設けたので、ウォ
ーム軸の軸方向に突片が移動するものに比べ、ウォーム
軸端部の大きな移動空間が不要となり、割出装置のウォ
ーム軸方向のサイズを小さくできる。
【0006】
【実施例】実施例について図面を参照し説明する。図1
に示すように本願発明の割出装置1はマシニングセンタ
等の工作機の加工テーブル2又はパレット上に搭載され
る。割出装置1の上方には正、逆回転可能な主軸3がX
Y方向(水平方向)と、加工テーブル2面に対してZ軸
方向(垂直方向)に移動可能に備えられている。主軸3
の下端には後述の入力軸14のクラッチ15と係脱可能
なクラッチ4を先端に備えた駆動アダプタ5を着脱自在
に装着してある。この駆動アダプタ5はマシニングセン
タが加工テーブル2上で加工を行っている間はツールマ
ガジンの所定の位置に保持されている。マシニングセン
タの主軸3は、マシニングセンタに付属した図示しない
制御装置の主軸回転角度制御機能によって割出時には9
0度の整数倍の所望の角度で回転停止されるようになっ
ている。
に示すように本願発明の割出装置1はマシニングセンタ
等の工作機の加工テーブル2又はパレット上に搭載され
る。割出装置1の上方には正、逆回転可能な主軸3がX
Y方向(水平方向)と、加工テーブル2面に対してZ軸
方向(垂直方向)に移動可能に備えられている。主軸3
の下端には後述の入力軸14のクラッチ15と係脱可能
なクラッチ4を先端に備えた駆動アダプタ5を着脱自在
に装着してある。この駆動アダプタ5はマシニングセン
タが加工テーブル2上で加工を行っている間はツールマ
ガジンの所定の位置に保持されている。マシニングセン
タの主軸3は、マシニングセンタに付属した図示しない
制御装置の主軸回転角度制御機能によって割出時には9
0度の整数倍の所望の角度で回転停止されるようになっ
ている。
【0007】割出装置1の本体10には、図1に示すよ
うに支承スリーブ11が上下方向の挿通孔12に上下方
向(軸方向)に摺動自在に挿通してある。支承スリーブ
11には上下の軸受13を介して入力軸14が回動自在
に支持され、入力軸14の上端は本体10の上面に取着
したスリーブカバー90の上方へ突出している。入力軸
14の上端には、前記クラッチ4と噛み合う凸形状のク
ラッチ15(図7)が形成されている。入力軸14の下
端には、駆動歯車16がキー連結してある。支承スリー
ブ11は段付に形成され、本体10との間のばね17に
よって上方へ付勢され支承スリーブ11の段部11a
は、スリーブカバー90の下面90aに対して、後述の
ようにラチェット爪65〜67とラチェットホイール6
1がばね17のばね力で噛合ったときに図1のように充
分下方に位置している。
うに支承スリーブ11が上下方向の挿通孔12に上下方
向(軸方向)に摺動自在に挿通してある。支承スリーブ
11には上下の軸受13を介して入力軸14が回動自在
に支持され、入力軸14の上端は本体10の上面に取着
したスリーブカバー90の上方へ突出している。入力軸
14の上端には、前記クラッチ4と噛み合う凸形状のク
ラッチ15(図7)が形成されている。入力軸14の下
端には、駆動歯車16がキー連結してある。支承スリー
ブ11は段付に形成され、本体10との間のばね17に
よって上方へ付勢され支承スリーブ11の段部11a
は、スリーブカバー90の下面90aに対して、後述の
ようにラチェット爪65〜67とラチェットホイール6
1がばね17のばね力で噛合ったときに図1のように充
分下方に位置している。
【0008】入力軸14と平行にウォーム軸20が上下
の軸受21,22及びウォーム軸カバー23によって、
上下方向移動不能に、しかし、回動自在に本体10に支
承してある。ウォーム軸20は軸方向中間にウォーム2
4を備えている。ウォーム軸20の下端には、内側リン
グ25と外側リング26から成る締付手段27を介して
従動歯車28が一体連結してある。この従動歯車28は
駆動歯車16と噛合い、ギヤ比は、駆動歯車:従動歯車
=1:2.25に設定してある。締付手段27は、締付
ボルト29を締付けると内側リング25が図1において
下方へ引張られてわずかに移動し、これによって外側リ
ング26と内側リング25のテーパー面25a,26a
間のくさび作用で外側リング26の外周面が従動歯車2
8の中心孔28aに押付けられ、また、内側リング25
の内周面がウォーム軸20の外周面に押付けられ、この
押付力による摩擦力でウォーム軸20と従動歯車28を
一体締結するものである。このような締付手段27を用
いたことにより、従動歯車28の回転位相とウォーム軸
20の回転位相(これは、割出テーブル32の回転位相
ともなるが)の微調整が可能で、後述のウォーム軸20
の補正装置40によりウォーム軸が回り止めされた時
に、割出テーブル32に取付けた治具に保持されたワー
クが、主軸に対して所定方向に向いていない時に締付手
段27を緩めて割出テーブル32の角度位置を補正する
のに役立つ。
の軸受21,22及びウォーム軸カバー23によって、
上下方向移動不能に、しかし、回動自在に本体10に支
承してある。ウォーム軸20は軸方向中間にウォーム2
4を備えている。ウォーム軸20の下端には、内側リン
グ25と外側リング26から成る締付手段27を介して
従動歯車28が一体連結してある。この従動歯車28は
駆動歯車16と噛合い、ギヤ比は、駆動歯車:従動歯車
=1:2.25に設定してある。締付手段27は、締付
ボルト29を締付けると内側リング25が図1において
下方へ引張られてわずかに移動し、これによって外側リ
ング26と内側リング25のテーパー面25a,26a
間のくさび作用で外側リング26の外周面が従動歯車2
8の中心孔28aに押付けられ、また、内側リング25
の内周面がウォーム軸20の外周面に押付けられ、この
押付力による摩擦力でウォーム軸20と従動歯車28を
一体締結するものである。このような締付手段27を用
いたことにより、従動歯車28の回転位相とウォーム軸
20の回転位相(これは、割出テーブル32の回転位相
ともなるが)の微調整が可能で、後述のウォーム軸20
の補正装置40によりウォーム軸が回り止めされた時
に、割出テーブル32に取付けた治具に保持されたワー
クが、主軸に対して所定方向に向いていない時に締付手
段27を緩めて割出テーブル32の角度位置を補正する
のに役立つ。
【0009】ウォーム軸20の側方には、図4に示すよ
うにウォーム軸20と直交してテーブル軸30が前後の
軸受31で本体10に回動自在に支持され、このテーブ
ル軸30の前端に割出テーブル32が一体に取付けてあ
る。テーブル軸30の軸方向中間には割出ギヤ33が一
体形成され、この割出ギヤ33はウォームホイール又は
はすば歯車から構成してあり、前記ウォーム軸20のウ
ォーム24と軸直角に噛み合っている。ウォーム24と
割出ギヤ33間の減速比はこの実施例では1/40に設
定され、従って入力軸14を90度回転されると、駆
動、従動歯車16,28間のギヤ比1/2.25とウォ
ーム24、割出ギヤ33間の減速比1/40の積から割
出テーブル32は、1度割出されることになり、この実
施例では、最小割出単位は1度である。
うにウォーム軸20と直交してテーブル軸30が前後の
軸受31で本体10に回動自在に支持され、このテーブ
ル軸30の前端に割出テーブル32が一体に取付けてあ
る。テーブル軸30の軸方向中間には割出ギヤ33が一
体形成され、この割出ギヤ33はウォームホイール又は
はすば歯車から構成してあり、前記ウォーム軸20のウ
ォーム24と軸直角に噛み合っている。ウォーム24と
割出ギヤ33間の減速比はこの実施例では1/40に設
定され、従って入力軸14を90度回転されると、駆
動、従動歯車16,28間のギヤ比1/2.25とウォ
ーム24、割出ギヤ33間の減速比1/40の積から割
出テーブル32は、1度割出されることになり、この実
施例では、最小割出単位は1度である。
【0010】次にウォーム軸20を補正回転させる補正
装置40について説明する。前記従動歯車28の上端部
には、図2に示すように駆動歯車16と従動歯車28の
ギヤ比に関連して円周方向に40度毎に、ウォーム軸直
角方向の9個の補正回転係合部41が形成してある。各
補正回転係合部41は、半径方向外方が開放した溝形状
を成し、その入口両縁に面取41aが施してある。ま
た、図2,3に示すように、本体10の背面下部には、
前記従動歯車28の補正回転係合部41と対向する高さ
位置にウォーム軸20の回転軸芯に向いた案内スリーブ
42aを有する補正ピンブラケット42が固着してあ
る。この補正ピンブラケット42は、案内スリーブ42
aの、ウォーム軸20と直交する方向の案内孔42bの
側方に、後方へ向って突壁42cが設けられ、この突壁
42cの上下には、垂直軸線回りに案内ローラ43が回
転自在に支承してある。前記案内孔42bには補正ピン
44が摺動自在に案内され、補正ピン44の後端には、
回止体45が一体に取付けてあり、この回止体45の一
側面が案内ローラ43により案内され、補正ピン44を
回り止めしている。補正ピン44の先端は上下を平面と
した嵌入部44aに形成され、その嵌入部44aの左右
に面取44bが施してある。
装置40について説明する。前記従動歯車28の上端部
には、図2に示すように駆動歯車16と従動歯車28の
ギヤ比に関連して円周方向に40度毎に、ウォーム軸直
角方向の9個の補正回転係合部41が形成してある。各
補正回転係合部41は、半径方向外方が開放した溝形状
を成し、その入口両縁に面取41aが施してある。ま
た、図2,3に示すように、本体10の背面下部には、
前記従動歯車28の補正回転係合部41と対向する高さ
位置にウォーム軸20の回転軸芯に向いた案内スリーブ
42aを有する補正ピンブラケット42が固着してあ
る。この補正ピンブラケット42は、案内スリーブ42
aの、ウォーム軸20と直交する方向の案内孔42bの
側方に、後方へ向って突壁42cが設けられ、この突壁
42cの上下には、垂直軸線回りに案内ローラ43が回
転自在に支承してある。前記案内孔42bには補正ピン
44が摺動自在に案内され、補正ピン44の後端には、
回止体45が一体に取付けてあり、この回止体45の一
側面が案内ローラ43により案内され、補正ピン44を
回り止めしている。補正ピン44の先端は上下を平面と
した嵌入部44aに形成され、その嵌入部44aの左右
に面取44bが施してある。
【0011】回止体45には、案内ローラ43に案内さ
れる側と反対側面にカムフォロア46が取付けてある。
このカムフォロア46は後述のラチェット爪押付機構8
0の一部を構成するスライダ52下端に取付けたカム部
材47のカム溝47a内に嵌入している。図2,3に示
すように本体10背面の上下の座48には、回り止めさ
れたスペーサ49を挾んで押え板50がネジ51によっ
て共締めされ、スライダ52は図8に詳細に示すように
その上下の長孔53が前記スペーサ49の左右の案内面
49bに案内された状態で押え板50と座48の間に上
下摺動自在に挾まれている。図3,4に示すようにスラ
イダ52には上下の長孔53の中間に連結部材54が取
付られ、連結部材54の軸先端部54aが本体10に穿
けた挿通長孔55を通って前記支承スリーブ11に連結
してある。そして、前記カム溝47aは、ウォーム軸2
0の割出回転に先立ち主軸3によって入力軸14ごと支
承スリーブ11が下降してスライダ52が下降すると補
正ピン44が回転補正係合部41から抜け、ウォーム軸
20が割出回転された後、後述の位置決め動作前に回転
補正係合部41に嵌入するようにカムフォロア46を案
内する形状にしてある。
れる側と反対側面にカムフォロア46が取付けてある。
このカムフォロア46は後述のラチェット爪押付機構8
0の一部を構成するスライダ52下端に取付けたカム部
材47のカム溝47a内に嵌入している。図2,3に示
すように本体10背面の上下の座48には、回り止めさ
れたスペーサ49を挾んで押え板50がネジ51によっ
て共締めされ、スライダ52は図8に詳細に示すように
その上下の長孔53が前記スペーサ49の左右の案内面
49bに案内された状態で押え板50と座48の間に上
下摺動自在に挾まれている。図3,4に示すようにスラ
イダ52には上下の長孔53の中間に連結部材54が取
付られ、連結部材54の軸先端部54aが本体10に穿
けた挿通長孔55を通って前記支承スリーブ11に連結
してある。そして、前記カム溝47aは、ウォーム軸2
0の割出回転に先立ち主軸3によって入力軸14ごと支
承スリーブ11が下降してスライダ52が下降すると補
正ピン44が回転補正係合部41から抜け、ウォーム軸
20が割出回転された後、後述の位置決め動作前に回転
補正係合部41に嵌入するようにカムフォロア46を案
内する形状にしてある。
【0012】このように補正ピン44をウォーム軸20
に直交する方向に進退させる補正装置40によれば、ウ
ォーム軸20方向に突片を移動させる従来のものに比
べ、ウォーム軸方向端部に大きな移動空間を必要としな
い。また、従来装置のように摩耗し易いプレートもなく
なり、部品取換の手間もない。
に直交する方向に進退させる補正装置40によれば、ウ
ォーム軸20方向に突片を移動させる従来のものに比
べ、ウォーム軸方向端部に大きな移動空間を必要としな
い。また、従来装置のように摩耗し易いプレートもなく
なり、部品取換の手間もない。
【0013】次に割出テーブル32の位置決め装置60
について説明する。テーブル軸30の後端には本体10
背面より突出してラチェットホイール61がキー止めし
てある。ラチェットホイール61はこの実施例では外周
に設けたラチェット歯61aの数は120個でラチェッ
ト歯61a間の角度間隔は図9に示すように3度であ
る。図8に示すように、本体10の背面には、ラチェッ
トホイール61の側方位置、即ちラチェットホイール6
1と前記スライダ52の間にラチェット爪ホルダ62が
支軸63を介してラチェットホイール61に向かって揺
動自在に支持してある。ラチェット爪ホルダ62の上部
の収容部64には、3枚のラチェット爪65〜67の基
部がピン68によって揺動自在に支持してある。ラチェ
ット爪ホルダ62の上端には、板ばね材から成る第1の
爪保持ばね69の基端部69aが押え板70によって取
付られ、この第1の爪保持ばね69は基端部69aから
前方が各ラチェット爪に対応して3つに分割され、各分
割部69bの先端が対応するラチェット爪65〜67を
下方へ押え付けるようにしてある。また、ラチェット爪
ホルダ62のラチェットホイール61に向く側面下部に
は、第2の爪保持ばね71の基端部71aが押え板72
を介して固着され、その基端部71aより上方へ伸びる
部分が第1の爪保持ばね69と同様に各ラチェット爪6
5〜67に対応して3分割された分割部71bに形成さ
れ、各ラチェット爪65〜67の下端部において、ラチ
ェット爪ホルダ側面と当接している。
について説明する。テーブル軸30の後端には本体10
背面より突出してラチェットホイール61がキー止めし
てある。ラチェットホイール61はこの実施例では外周
に設けたラチェット歯61aの数は120個でラチェッ
ト歯61a間の角度間隔は図9に示すように3度であ
る。図8に示すように、本体10の背面には、ラチェッ
トホイール61の側方位置、即ちラチェットホイール6
1と前記スライダ52の間にラチェット爪ホルダ62が
支軸63を介してラチェットホイール61に向かって揺
動自在に支持してある。ラチェット爪ホルダ62の上部
の収容部64には、3枚のラチェット爪65〜67の基
部がピン68によって揺動自在に支持してある。ラチェ
ット爪ホルダ62の上端には、板ばね材から成る第1の
爪保持ばね69の基端部69aが押え板70によって取
付られ、この第1の爪保持ばね69は基端部69aから
前方が各ラチェット爪に対応して3つに分割され、各分
割部69bの先端が対応するラチェット爪65〜67を
下方へ押え付けるようにしてある。また、ラチェット爪
ホルダ62のラチェットホイール61に向く側面下部に
は、第2の爪保持ばね71の基端部71aが押え板72
を介して固着され、その基端部71aより上方へ伸びる
部分が第1の爪保持ばね69と同様に各ラチェット爪6
5〜67に対応して3分割された分割部71bに形成さ
れ、各ラチェット爪65〜67の下端部において、ラチ
ェット爪ホルダ側面と当接している。
【0014】各ラチェット爪65〜67は、このように
第1,第2の爪保持ばね69,71によりラチェット爪
ホルダ62に弾性的に揺動可能に支持してある状態で、
図9(a),図10(a),図11(a)に示すように
ラチェット歯61a間の角度間隔(3度)の間に3つの
ラチェット爪65〜67の先端部65a〜67aが位置
し、実施例においては割出時にラチェットホイール61
の鉛直中心線Lと成す角度が30度となる位置に割出さ
れたラチェット歯61a(このラチェット歯を他と区別
するために係止ラチェット歯Tと記す)に対して、中央
のラチェット爪66の先端部66aがそのラチェット歯
Tと噛合い(図10(b))、それより1°手前(図9
の29°)ではラチェット爪65の先端部65aが前記
と同じ係止ラチェット歯Tと噛合い(図9(b))、1
°先(図11の31°)ではラチェット爪67の先端部
67aが係止ラチェット歯Tと噛み合うようにラチェッ
トホイール61に対して円周方向で位相がずれるよう
に、各長さ及び先端部65a〜67aの形状が設定して
ある。
第1,第2の爪保持ばね69,71によりラチェット爪
ホルダ62に弾性的に揺動可能に支持してある状態で、
図9(a),図10(a),図11(a)に示すように
ラチェット歯61a間の角度間隔(3度)の間に3つの
ラチェット爪65〜67の先端部65a〜67aが位置
し、実施例においては割出時にラチェットホイール61
の鉛直中心線Lと成す角度が30度となる位置に割出さ
れたラチェット歯61a(このラチェット歯を他と区別
するために係止ラチェット歯Tと記す)に対して、中央
のラチェット爪66の先端部66aがそのラチェット歯
Tと噛合い(図10(b))、それより1°手前(図9
の29°)ではラチェット爪65の先端部65aが前記
と同じ係止ラチェット歯Tと噛合い(図9(b))、1
°先(図11の31°)ではラチェット爪67の先端部
67aが係止ラチェット歯Tと噛み合うようにラチェッ
トホイール61に対して円周方向で位相がずれるよう
に、各長さ及び先端部65a〜67aの形状が設定して
ある。
【0015】次に位置決め装置60におけるラチェット
爪押付機構80について説明する。ラチェット爪ホルダ
62のスライダ52方向面にはカム81が形成され、こ
のカム81は上部に形成された押付カム面81aと下部
に形成された解除カム面81bから成る。また、前述の
スライダ52の、カム81と対向面には、作用カム82
が設けられ、この作用カム82は押付カム面81aと係
脱する押付動作カム面82aと、解除カム面81bと係
脱する解除動作カム面82bと、両カム面82a,82
b間をつなぐ解除保持カム面82cから成る。これらの
カム81,82は、主軸3によるスライダ52下降で補
正ピン44の後退と同時に解除動作カム面82bが解除
カム面81bと係合してラチェット爪65(66,6
7)をラチェットホイール61への押付状態から解除
し、また、補正ピン44の前進(補正回転)後のスライ
ダ52上昇で押付カム面81aに押付動作カム面82a
が係合してラチェット爪ホルダ62を揺動させてラチェ
ット爪65(66,67)をラチェットホイール61の
ラチェット歯61aへ押付けるようになっており、この
押付状態は、ばね17によるばね力で、次の押付解除ま
で保持されるようになっている。
爪押付機構80について説明する。ラチェット爪ホルダ
62のスライダ52方向面にはカム81が形成され、こ
のカム81は上部に形成された押付カム面81aと下部
に形成された解除カム面81bから成る。また、前述の
スライダ52の、カム81と対向面には、作用カム82
が設けられ、この作用カム82は押付カム面81aと係
脱する押付動作カム面82aと、解除カム面81bと係
脱する解除動作カム面82bと、両カム面82a,82
b間をつなぐ解除保持カム面82cから成る。これらの
カム81,82は、主軸3によるスライダ52下降で補
正ピン44の後退と同時に解除動作カム面82bが解除
カム面81bと係合してラチェット爪65(66,6
7)をラチェットホイール61への押付状態から解除
し、また、補正ピン44の前進(補正回転)後のスライ
ダ52上昇で押付カム面81aに押付動作カム面82a
が係合してラチェット爪ホルダ62を揺動させてラチェ
ット爪65(66,67)をラチェットホイール61の
ラチェット歯61aへ押付けるようになっており、この
押付状態は、ばね17によるばね力で、次の押付解除ま
で保持されるようになっている。
【0016】マシニングセンタでのワーク加工中に、割
出の必要が生じるとマシニングセンタは工具交換装置に
よって主軸3に駆動アダプタ5を装着する。次に、主軸
3をX,Y軸に沿って移動し、入力軸14上方でZ軸方
向へ下降し、クラッチ4をクラッチ15と噛み合わせ、
更に支承スリーブ11ごとばね17のばね力に抗して入
力軸14を所定量下降させる。この支承スリーブ11の
下降でスライダ52が図3に実線で示す位置から図8に
示す位置まで下降し、これと共にカム部材47が下降し
てそのカム溝47aにカムフォロア46が案内されて嵌
入状態にあった補正ピン44を後退させて嵌入部44a
を補正回転係合部41から抜き、従動歯車28の回り止
めを解除する。同時に解除動作カム面82bが解除カム
面81bと係合してラチェット爪ホルダ62を支軸63
回りに図3で時計方向に揺動させ、図8のようにラチェ
ット爪65(66,67)による係止ラチェット歯の押
付を解除する。ラチェット爪65(66,67)のうち
の1つが係止ラチェット歯Tの面T2 に押付けられてい
る状態は図9(b),図10(b),図11(b)の何
れか1つのパターンであり、この押付状態のチェット爪
65(66,67)がラチェット爪ホルダ62により時
計方向へ揺動して係止ラチェット歯Tから外れる時に、
係止ラチェット歯Tとラチェット爪65〜67が干渉し
ても、ラチェット爪65〜67は第2の爪保持ばね71
をたわませて反時計方向へ僅かにピン68を中心に揺動
するので、ラチェット爪65〜67が係止ラチェット歯
Tから確実に外れる。
出の必要が生じるとマシニングセンタは工具交換装置に
よって主軸3に駆動アダプタ5を装着する。次に、主軸
3をX,Y軸に沿って移動し、入力軸14上方でZ軸方
向へ下降し、クラッチ4をクラッチ15と噛み合わせ、
更に支承スリーブ11ごとばね17のばね力に抗して入
力軸14を所定量下降させる。この支承スリーブ11の
下降でスライダ52が図3に実線で示す位置から図8に
示す位置まで下降し、これと共にカム部材47が下降し
てそのカム溝47aにカムフォロア46が案内されて嵌
入状態にあった補正ピン44を後退させて嵌入部44a
を補正回転係合部41から抜き、従動歯車28の回り止
めを解除する。同時に解除動作カム面82bが解除カム
面81bと係合してラチェット爪ホルダ62を支軸63
回りに図3で時計方向に揺動させ、図8のようにラチェ
ット爪65(66,67)による係止ラチェット歯の押
付を解除する。ラチェット爪65(66,67)のうち
の1つが係止ラチェット歯Tの面T2 に押付けられてい
る状態は図9(b),図10(b),図11(b)の何
れか1つのパターンであり、この押付状態のチェット爪
65(66,67)がラチェット爪ホルダ62により時
計方向へ揺動して係止ラチェット歯Tから外れる時に、
係止ラチェット歯Tとラチェット爪65〜67が干渉し
ても、ラチェット爪65〜67は第2の爪保持ばね71
をたわませて反時計方向へ僅かにピン68を中心に揺動
するので、ラチェット爪65〜67が係止ラチェット歯
Tから確実に外れる。
【0017】次に主軸3が入力軸14を押込んだまま主
軸回転角度制御機能により90°の整数倍回転される。
割出テーブル32を現在位置から30度割出回転させる
場合には、主軸3を7.5回転させる。するとクラッチ
4,15を介して入力軸14が7.5回転し、駆動歯車
16、従動歯車28を介してウォーム軸20がその1/
2.25回転し、ウォーム24を割出ギヤ33を介して
割出テーブル32が更にその1/40、即ち30度割出
回転される。
軸回転角度制御機能により90°の整数倍回転される。
割出テーブル32を現在位置から30度割出回転させる
場合には、主軸3を7.5回転させる。するとクラッチ
4,15を介して入力軸14が7.5回転し、駆動歯車
16、従動歯車28を介してウォーム軸20がその1/
2.25回転し、ウォーム24を割出ギヤ33を介して
割出テーブル32が更にその1/40、即ち30度割出
回転される。
【0018】しかし、主軸3の回転制御には誤差があ
り、これによってウォーム軸20に進み遅れが生じ、回
転補正係合部41の1つが、補正ピン44と正しく相対
向せず円周方向に僅かにずれが生じる。そこでこのウォ
ーム軸20の割出回転後に主軸3が上方へ移動し入力軸
14から離れると、入力軸14が支承スリーブ11と共
にばね17の力で上昇され、これによりスライダ52が
上昇し、カム溝47aにカムフォロア46が案内されて
補正ピン44の嵌入部44aを回転補正係合部41へ嵌
入し、嵌入開始時に嵌入部44aの面取部44bに、回
転補正係合部41の面取部41aが倣って従動歯車28
即ち、ウオーム軸20を正しい割出位置まで補正回転さ
せて回り止めする。この補正回転により、割出テーブル
32も補正回転され、正しく30度回転した位置に至
り、割出前に線L上にあったラチェット歯61aが、図
10(a)の位置に正確に位置し、係止ラチェット歯T
となる。
り、これによってウォーム軸20に進み遅れが生じ、回
転補正係合部41の1つが、補正ピン44と正しく相対
向せず円周方向に僅かにずれが生じる。そこでこのウォ
ーム軸20の割出回転後に主軸3が上方へ移動し入力軸
14から離れると、入力軸14が支承スリーブ11と共
にばね17の力で上昇され、これによりスライダ52が
上昇し、カム溝47aにカムフォロア46が案内されて
補正ピン44の嵌入部44aを回転補正係合部41へ嵌
入し、嵌入開始時に嵌入部44aの面取部44bに、回
転補正係合部41の面取部41aが倣って従動歯車28
即ち、ウオーム軸20を正しい割出位置まで補正回転さ
せて回り止めする。この補正回転により、割出テーブル
32も補正回転され、正しく30度回転した位置に至
り、割出前に線L上にあったラチェット歯61aが、図
10(a)の位置に正確に位置し、係止ラチェット歯T
となる。
【0019】こうして、ウォーム軸20の補正回転、回
り止めが行われた直後のタイミングで上昇するスライダ
52の押付動作カム面82aが、ラチェット爪ホルダ6
2の押付カム面81aと係合し、ラチェット爪65〜6
7ごとラチェット爪ホルダ62をラチェットホイール6
1方向へ揺動させる。揺動途中で押付直前の状態を図1
0(a)に示し、この時、ラチェット爪66の歯先端6
6aが係止ラチェット歯Tの半径方向係止面T2 の直前
に位置し、ラチェット爪65の先端65aは係止ラチェ
ット歯Tの円周方向面T1 上方にある。そして、ラチェ
ット爪ホルダ62がばね17のばね力で更に反時計方向
に揺動されるとラチェット爪66の先端部66aが係止
ラチェット歯Tと噛み合って第1の爪保持ばね69によ
り押え付けられ、噛み合わなかった他のラチェット爪6
5は面T1 上に、また、ラチェット爪67は次のラチェ
ット歯61aの面T3 上に夫々第1の爪保持ばね69に
より押付られる。こうして噛み合ったラチェット爪66
は、ばね17のばね力でラチェットホイール61を図3
に示す矢印方向へ回転力を与え、これによって図1に示
すようにウォーム24のウォーム歯面24aに割出ギヤ
33のギヤ歯面33aを押付けて割出テーブル32を位
置決めする。ウォーム24は回り止めされ、かつ割出位
置が正確に補正されており、このウォーム歯面24aに
割出ギヤ33を押付けるために、位置決め時にウォーム
歯面24aとギヤ歯面33a間に摺動がなく、ラチェッ
ト爪65〜67先端が多少摩耗するようなことがあって
も、ウォーム軸20を基準とした高精度の位置決めがで
きる。
り止めが行われた直後のタイミングで上昇するスライダ
52の押付動作カム面82aが、ラチェット爪ホルダ6
2の押付カム面81aと係合し、ラチェット爪65〜6
7ごとラチェット爪ホルダ62をラチェットホイール6
1方向へ揺動させる。揺動途中で押付直前の状態を図1
0(a)に示し、この時、ラチェット爪66の歯先端6
6aが係止ラチェット歯Tの半径方向係止面T2 の直前
に位置し、ラチェット爪65の先端65aは係止ラチェ
ット歯Tの円周方向面T1 上方にある。そして、ラチェ
ット爪ホルダ62がばね17のばね力で更に反時計方向
に揺動されるとラチェット爪66の先端部66aが係止
ラチェット歯Tと噛み合って第1の爪保持ばね69によ
り押え付けられ、噛み合わなかった他のラチェット爪6
5は面T1 上に、また、ラチェット爪67は次のラチェ
ット歯61aの面T3 上に夫々第1の爪保持ばね69に
より押付られる。こうして噛み合ったラチェット爪66
は、ばね17のばね力でラチェットホイール61を図3
に示す矢印方向へ回転力を与え、これによって図1に示
すようにウォーム24のウォーム歯面24aに割出ギヤ
33のギヤ歯面33aを押付けて割出テーブル32を位
置決めする。ウォーム24は回り止めされ、かつ割出位
置が正確に補正されており、このウォーム歯面24aに
割出ギヤ33を押付けるために、位置決め時にウォーム
歯面24aとギヤ歯面33a間に摺動がなく、ラチェッ
ト爪65〜67先端が多少摩耗するようなことがあって
も、ウォーム軸20を基準とした高精度の位置決めがで
きる。
【0020】次に割出テーブル32を図10(a)の状
態から入力軸14の回転で1°戻した時には、図9
(a)に示すように係止ラチェット歯Tは線Lと29度
を成す割出位置となり、この時にはラチェット爪65の
先端部65aが面T2 に最も近くなり、前記同様にラチ
ェット爪ホルダ62がスライダ52の上昇で反時計方向
へ揺動すると、ラチェット爪65が係止ラチェット歯T
と噛み合って、ラチェットホイール61に矢印方向の回
転力を与えてこの状態を保持してウォーム歯面24aに
割出ギヤ33のギヤ歯面33aを押付けて位置決めし、
噛み合ない残りのラチェット爪66,67は面T3 上に
第1の爪保持ばね69により圧接される。
態から入力軸14の回転で1°戻した時には、図9
(a)に示すように係止ラチェット歯Tは線Lと29度
を成す割出位置となり、この時にはラチェット爪65の
先端部65aが面T2 に最も近くなり、前記同様にラチ
ェット爪ホルダ62がスライダ52の上昇で反時計方向
へ揺動すると、ラチェット爪65が係止ラチェット歯T
と噛み合って、ラチェットホイール61に矢印方向の回
転力を与えてこの状態を保持してウォーム歯面24aに
割出ギヤ33のギヤ歯面33aを押付けて位置決めし、
噛み合ない残りのラチェット爪66,67は面T3 上に
第1の爪保持ばね69により圧接される。
【0021】また、割出テーブル32を図10(a)の
状態から1°進めた時には、ラチェット歯Tは線Lと3
1度を成す割出位置となり、この時には、ラチェット爪
67の先端部67aが面T2 に最も近くなり、ラチェッ
ト爪ホルダ62の揺動で、ラチェット爪67が係止ラチ
ェット歯7と噛み合い、ラチェットホイール61に矢印
方向の回動力を与えて位置決めし、噛み合なかったラチ
ェット爪65,66は面T1 上に圧接される。
状態から1°進めた時には、ラチェット歯Tは線Lと3
1度を成す割出位置となり、この時には、ラチェット爪
67の先端部67aが面T2 に最も近くなり、ラチェッ
ト爪ホルダ62の揺動で、ラチェット爪67が係止ラチ
ェット歯7と噛み合い、ラチェットホイール61に矢印
方向の回動力を与えて位置決めし、噛み合なかったラチ
ェット爪65,66は面T1 上に圧接される。
【0022】このように本装置ではラチェットホイール
61に形成されているラチェット歯61aの周方向角度
間隔を更に細かく分割した位置で割出位置決めができる
ので、ラチェット歯61a間の角度間隔を大きくして強
度を持たせることができ、またラチェット歯の加工も容
易となる。
61に形成されているラチェット歯61aの周方向角度
間隔を更に細かく分割した位置で割出位置決めができる
ので、ラチェット歯61a間の角度間隔を大きくして強
度を持たせることができ、またラチェット歯の加工も容
易となる。
【0023】このようにして位置決めされた割出テーブ
ル32には、ワーク加工によるテーブル軸30回りのモ
ーメントが生じるが、図1において矢印M1方向のモー
メントはウォーム24のウォーム歯面24aに対して割
出ギヤ33のギヤ歯面33aが押圧されることでウォー
ム歯面24aが受け、また、その逆方向のモーメントM
2が生じた時は、ラチェット歯61a,ラチェット爪6
5〜67、ピン68、押付カム面81a、押付動作カム
面82a、スライダ52を介して座48の側壁48aで
受けることになる。
ル32には、ワーク加工によるテーブル軸30回りのモ
ーメントが生じるが、図1において矢印M1方向のモー
メントはウォーム24のウォーム歯面24aに対して割
出ギヤ33のギヤ歯面33aが押圧されることでウォー
ム歯面24aが受け、また、その逆方向のモーメントM
2が生じた時は、ラチェット歯61a,ラチェット爪6
5〜67、ピン68、押付カム面81a、押付動作カム
面82a、スライダ52を介して座48の側壁48aで
受けることになる。
【0024】尚、本発明において、位置決め装置は特開
平4−348846号開示のように、テーブル軸に設け
たクランププレートの噛合爪間に位置決め軸が嵌脱する
ものであってもよい。
平4−348846号開示のように、テーブル軸に設け
たクランププレートの噛合爪間に位置決め軸が嵌脱する
ものであってもよい。
【0025】
【発明の効果】以上のように本発明では、ウォーム軸と
直交する補正ピンを本体に設け、ウォーム軸に、この補
正ピンが係脱するウォーム軸の補正回転係合部をウォー
ム軸と直交して設けたので、ウォーム軸の軸方向に突片
が移動するものに比べ、ウォーム軸端部の大きな移動空
間が不要となり、割出装置のウォーム軸方向のサイズを
小さくできる。
直交する補正ピンを本体に設け、ウォーム軸に、この補
正ピンが係脱するウォーム軸の補正回転係合部をウォー
ム軸と直交して設けたので、ウォーム軸の軸方向に突片
が移動するものに比べ、ウォーム軸端部の大きな移動空
間が不要となり、割出装置のウォーム軸方向のサイズを
小さくできる。
【図1】本発明に係る割出装置の正面図である。
【図2】図1のII−II線断面図である。
【図3】図1の背面図である。
【図4】図1のIV−IV線断面図である。
【図5】図3のV−V線断面図である。
【図6】カム溝形状を示す図である。
【図7】図1のVII視図である。
【図8】位置決め装置の拡大図である。
【図9】作動説明図である。
【図10】作動説明図である。
【図11】作動説明図である。
1 割出装置、 3 主軸、 10 本体、 20 ウ
ォーム軸、24 ウォーム、 33 割出ギヤ、 40
補正装置、41 補正回転係合部、 44 補正ピン
ォーム軸、24 ウォーム、 33 割出ギヤ、 40
補正装置、41 補正回転係合部、 44 補正ピン
Claims (1)
- 【請求項1】 本体に回動自在に支持した割出テーブル
にウォーム軸のウォームと噛合う割出ギヤを一体装着
し、このウォーム軸を工作機械の主軸により回転して割
出テーブルを割出回転させる割出装置であって、割出テ
ーブルの位置決めに先立ち、ウォーム軸と本体間に設け
た補正装置によって、ウォーム軸を補正回転するように
してある割出装置において、本体にはウォーム軸と直交
する方向に進退する補正ピンを設け、ウォーム軸には補
正ピンが嵌脱する、ウォーム軸直角方向のウォーム軸の
補正回転係合部を設けたことを特徴とする割出装置の補
正装置。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9537993A JPH06277986A (ja) | 1993-03-29 | 1993-03-29 | 割出装置の補正装置 |
TW082111020A TW240186B (en) | 1993-03-29 | 1993-12-27 | Index device |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9537993A JPH06277986A (ja) | 1993-03-29 | 1993-03-29 | 割出装置の補正装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06277986A true JPH06277986A (ja) | 1994-10-04 |
Family
ID=14136019
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9537993A Pending JPH06277986A (ja) | 1993-03-29 | 1993-03-29 | 割出装置の補正装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH06277986A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN104668609A (zh) * | 2015-03-10 | 2015-06-03 | 常熟纳佳利精密零件有限公司 | 一种高精度多孔钻孔机 |
-
1993
- 1993-03-29 JP JP9537993A patent/JPH06277986A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN104668609A (zh) * | 2015-03-10 | 2015-06-03 | 常熟纳佳利精密零件有限公司 | 一种高精度多孔钻孔机 |
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