JPH0596406A - チヤツク - Google Patents

チヤツク

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JPH0596406A
JPH0596406A JP28574491A JP28574491A JPH0596406A JP H0596406 A JPH0596406 A JP H0596406A JP 28574491 A JP28574491 A JP 28574491A JP 28574491 A JP28574491 A JP 28574491A JP H0596406 A JPH0596406 A JP H0596406A
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tightening
chuck
claw
chuck body
plunger
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Eiichi Morizaki
栄一 森崎
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Howa Machinery Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 複数の締付爪を半径方向から交換するチャッ
クにおいて、把持力及びチャックボディの剛性を低下さ
せることなく締付爪を確実に脱着する。 【構成】 締付爪2に楔部8と係合凹部9とを形成し、
楔部8に噛合う楔溝14を備えたプランジャ13を噛合
及び解離位置の間で軸方向へ摺動自在に設ける。チャッ
クボディ1側に規制部材27を設け、その先端に係合凹
部9に係脱可能な突起28を形成する。規制部材27と
プランジャ13との間にガイドバー19及びドロープレ
ート21を介装し、プランジャ13の摺動に伴い突起2
8を非規制位置と規制位置とに回動する。突起28は非
規制位置で締付爪2の半径方向移動を許容し、規制位置
で締付爪2を閉鎖位置に位置決めする。操作部材33を
回動し、突起28を係合凹部9から解離して締付爪2を
交換する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は複数の締付爪を半径方
向から脱着して交換するように構成したチャックに関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】従来、チャックボディに複数の締付爪を
半径方向へ移動自在に設けるとともに、各締付爪に噛合
うウェッジ部材を噛合位置と解離位置との間で軸方向へ
摺動自在に設けたチャックが知られている。この種のチ
ャックでは、締付爪の交換に際してウェッジ部材を解離
位置に摺動すると、全部の締付爪がウェッジ部材から解
離れるので、締付爪の自重による脱落を防止する必要が
あり、そのための手段として、従来は、各締付爪の背面
に脱落防止プレートを取付けていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、従来のチャ
ックによると、締付爪に脱落防止プレートが取付けられ
ているので、半径方向へ移動する部材の質量が大きくな
り、チャックの回転に伴う遠心力により、特に、高速回
転時における締付爪の把持力が低下するばかりでなく、
チャックボディの剛性も低下するという問題点があっ
た。そこで、この発明の課題は、締付爪の把持力及びチ
ャックボディの剛性を低下させることなく、締付爪を確
実に脱着できるチャックを提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、この発明においては、チャックボディに複数の締
付爪を半径方向へ移動自在に装着するとともに、各締付
爪に噛合うウェッジ部材を噛合位置と解離位置との間で
軸方向へ摺動自在に設けてなるチャックにおいて、各締
付爪に係合凹部を形成し、チャックボディには、係合凹
部に進退移動自在かつその移動軸線の周りで回動可能な
規制部材と、ウェッジ部材の解離位置への摺動に伴い規
制部材を規制位置に回動するとともにウェッジ部材の噛
合位置への摺動に伴い規制部材を非規制位置に回動する
連動機構と、規制部材を係合凹部に対し進退移動する操
作部材とを設け、係合凹部を規制部材の非規制位置にお
いて締付爪の半径方向移動を許容しかつ規制部材の規制
位置において締付爪の半径方向移動を阻止する形状で形
成するという手段が採られている。
【0005】
【作用】この発明のチャックによれば、ウェッジ部材が
締付爪から解離されると、連動機構により規制部材が規
制位置に回動され、その規制部材と締付爪の係合凹部と
の係合によって各締付爪の半径方向への移動が阻止され
る。このため、締付爪を一つずつ交換する場合でも、他
の締付爪の脱落が確実に防止されて、交換後にウェッジ
部材が各締付爪に対し一斉にかつスムーズに噛合う。ま
た、ウェッジ部材は締付爪に直接噛合うので、交換後に
おける各締付爪の半径方向位置のばらつきが極めて小さ
くなり、工作物に対する把持精度が向上する。しかも、
締付爪はチャックボディに設けた規制部材によって位置
決めされるので、締付爪に他部品を付加する必要がな
く、半径方向へ移動する部材が締付爪のみで軽量に構成
され、その結果、遠心力により把持力が低下したりチャ
ックボディの剛性が低下したりするおそれがなくなり、
爪交換しないチャックと同等の大きな把持力及び剛性が
確保される。
【0006】
【実施例】以下、この発明を具体化した一実施例を図1
〜図5に基づいて説明する。図1〜図3に示すように、
この実施例のチャックにおいては、チャックボディ1の
前部に3個の締付爪2が装着されている。各締付爪2は
チャックボディ1の内部に収容されたマスタジョー3
と、チャックボディ1の前方へ突出するトップジョー4
とから構成され、トップジョー4はマスタジョー3にボ
ルト5により結合されている。マスタジョー3の両側面
にはチャックボディ1の案内溝6に嵌合する凸部7が形
成され、これにより、締付爪2がチャックボディ1に対
し半径方向へ移動自在に装着されている。また、マスタ
ジョー3の両側面内端部には断面T字形の楔部8が刻設
されるとともに、マスタジョー3の背面には係合凹部9
が半径方向に長く形成されている。
【0007】チャックボディ1の中心部にはパイロット
プレート10がボルト11により固定され、その裏面に
はボス部12が内側に向けて突設されている。チャック
ボディ1の中心部に形成された摺動孔1aにはウェッジ
部材としてのプランジャ13がチャックボディ1の軸線
方向に摺動自在に外嵌され、その外周部にはマスタジョ
ー3の楔部8に噛合う断面T字形の楔溝14が形成され
ている。またプランジャ13に設けた中心孔13aに前
記ボス部12が嵌合されている。プランジャ13の後端
にはドローチューブ15が螺合され、図示しないアクチ
ュエータによりドローチューブ15と一体にプランジャ
13が噛合位置と解離位置との間で前後に摺動される。
そして、楔部8と楔溝14との係合により、プランジャ
13の後退時に締付爪2が半径方向内側へ閉鎖移動さ
れ、プランジャ13の前進時には締付爪2が半径方向外
側へ開放移動される。プランジャ13が後退端つまり解
離位置に達したときには、図3に示すように、楔溝14
が楔部8から完全に解離され、その状態で、締付爪2を
チャックボディ1の半径方向から脱着して交換できるよ
うになっている。なお、楔部8の後端及び楔溝14の前
端には、双方がスムーズに噛合うように面取16が設け
られている。
【0008】チャックボディ1の背面にはバックプレー
ト17がボルト18により固定され、その前面の各締付
爪2と対応する位置にはガイドバー19が押え板20を
介して回動可能に支持されている。各ガイドバー19に
はドロープレート21が摺動可能に支持され、プランジ
ャ13の後退時にはそれによって後方へ押動され、プラ
ンジャ13の前進時にはスプリング22の付勢力でチャ
ックボディ1の内突壁23に接合する位置まで前進され
る。ガイドバー19にはリード溝24が刻設され、ドロ
ープレート21にはリードピン25が固着されていて、
ドロープレート21の前後動に伴いリード溝24とリー
ドピン25との嵌合を介してガイドバー19が所定の角
度で往復回動されるようになっている。
【0009】各ガイドバー19と対応する位置の内突壁
23には収容孔26が形成され、ここには締付爪2の係
合凹部9に向けて進退移動自在でかつその移動軸線の周
りで回動可能な規制部材27が収容され、その規制部材
27の内部にガイドバー19の前端部が挿入されてい
る。規制部材27の先端面には係合凹部9に嵌合する突
起28が一方に偏った位置に形成されるとともに、規制
部材27の周壁にはガイドバー19のキー溝29に嵌合
する回り止めピン30が植設されている。そして、規制
部材27はプランジャ13の前後動に伴いドロープレー
ト21及びガイドバー19からなる連動機構を介して往
復回動され、プランジャ13の噛合位置においては、図
4に示すように、突起28が半径方向に整合する非規制
位置に配置され、また、プランジャ13の解離位置にお
いては、図5に示すように、突起28が半径方向に対し
斜交する規制位置に配置される。なお、ガイドバー19
と規制部材27とをスプラインを介して結合してもよ
い。
【0010】前記係合凹部9は片側に膨出部32を備え
た略ひょうたん形状で形成され、規制部材27の突起2
8が非規制位置に配置されたときに締付爪2の半径方向
移動を許容し、かつ、突起28が規制位置に配置された
ときには締付爪2の半径方向移動を阻止するようになっ
ている。すなわち、締付爪2がプランジャ13に噛合っ
ているときには、図4に示すように、突起28が係合凹
部9のほぼ中心で非規制位置に配置され、この状態で、
締付爪2がプランジャ13の摺動に伴って半径方向へ移
動される。これに対し、締付爪2がプランジャ13から
解離したときには、図5に示すように、締付爪2がボス
部12に当接して半径方向内側への移動が規制される。
また、突起28が係合凹部9内で規制位置に配置され、
突起28と膨出部32の内壁面との当接により締付爪2
の半径方向外側への移動が阻止され、これによって、締
付爪2がチャックボディ1の所定の半径方向位置、つま
り、閉鎖位置に位置決めされる。
【0011】なお、解離位置の締付爪2とボス部12と
の間、及び、規制位置の突起28と膨出部32の内壁面
との間には微小間隙G1,G2が設定されていて、締付
爪2を若干の遊びをもって位置決めするようになってい
る。また、締付爪2の内側への移動を、ボス部12によ
らず、チャックボディ1の一部またはそれに固定した他
の部品により規制するように構成してもよい。
【0012】一方、図1及び図3に示すように、前記規
制部材27と対応する位置のチャックボディ1の外周部
には操作部材33が回動可能に挿着され、キャッププレ
ート34により抜け止め保持されている。操作部材33
は、レンチ35が挿脱される挿入孔36と、規制部材2
7の周溝37に嵌合する偏心突起38とを備え、レンチ
35により回動操作されて、規制部材27の突起28を
係合凹部9に対し進退移動できるように構成されてい
る。また、操作部材33の周壁に形成された孔にはスチ
ールボール39が収容されると共に、挿入孔36側の孔
径を小さくして抜止めされ、そのスチールボール39が
嵌合する一つの退避凹部40がチャックボディ1に形成
されている。そして、突起28が係合凹部9に進入した
ときの操作部材33の特定の回動位置において、スチー
ルボール39が退避凹部40に退避し、その位置におい
てのみ、レンチ35を挿入孔36に挿脱でき、操作部材
33のその他の回動位置では、スチールボール39がレ
ンチ35の係止凹部41に嵌合して、レンチ35を抜外
しできないようになっている。なお、符号50はチャッ
クを図示しない工作機械のスピンドルに取付ける為のボ
ルトである。
【0013】次に、上記のように構成されたこの実施例
のチャックの作用について説明する。図1は締付爪2が
チャックボディ1に装着された状態を示し、このとき、
プランジャ13は噛合位置に配置され、その楔溝14は
締付爪2の楔部8に噛合い、ドロープレート21はスプ
リング22の付勢力により内突壁23に圧接され、そし
て、規制部材27の突起28は係合凹部9内において非
規制位置に配置されている(図4参照)。したがって、
ドローチューブ15と一体にプランジャ13が軸線方向
へ摺動されると、楔溝14及び楔部8のウェッジ作用に
より、各締付爪2がチャックボディ1の半径方向へ一斉
に開閉移動される。
【0014】工作物(図示略)の径に応じて締付爪2を
交換する場合には、まず、図1に示す状態において、プ
ランジャ13が解離位置に向けて後退される。プランジ
ャ13の後退時には、楔部8と楔溝14との係合により
各締付爪2が一斉に半径方向内側に閉鎖移動されるとと
もに、プランジャ13によりドロープレート21が押動
されスプリング22の付勢力に抗して後退される。ドロ
ープレート21の後退に伴い、リードピン25及びリー
ド溝24を介してガイドバー19が一方向へ回動され、
これと同時に、キー溝29及び回り止めピン30を介し
て規制部材27がガイドバー19と一体に回動される。
【0015】そして、図3及び図5に示すように、プラ
ンジャ13が解離位置に到達すると、規制部材27の突
起28が係合凹部9内で規制位置に配置されて膨出部3
2の内壁面に当接するとともに、締付爪2がボス部12
に当接し、それにより、各締付爪2の半径方向移動が阻
止されて、締付爪2が閉鎖位置に確実かつ正確に位置決
めされ、またプランジャ13の楔溝14が楔部8から解
離される。次いで、レンチ35が挿入孔36に挿入さ
れ、操作部材33が一方向へ回動される。すると、偏心
突起38と周溝37との嵌合を介して規制部材27が後
方へ移動され、突起28が係合凹部9から退避される。
したがって、この状態で、締付爪2を半径方向外側へ移
動してチャックボディ1から取外すことができる。
【0016】その後、レンチ35により操作部材33が
挿入位置まで逆回動されて突起28が前進され、その位
置でレンチ35が操作部材33から抜取られる。続い
て、チャックボディ1が回転され、次の締付爪2が作業
位置に割出され、前記と同様の手順で残りの締付爪2が
順次取外される。この場合、残りの締付爪2は突起28
及びボス部12により閉鎖位置に確実に位置決めされて
いるので、チャックボディ1の割出回転中に脱落するお
それがなく、各締付爪2を一つずつ確実に取外すことが
できる。
【0017】新しい締付爪2を取付ける場合には、ま
ず、レンチ35が挿入孔36に挿入されて、操作部材3
3が回動され、突起28が係合凹部9から退避される。
次いで、新しい締付爪2が案内溝6に案内されてボス部
12に当接する位置まで挿入される。次に、レンチ35
により操作部材33が逆回動され、突起28が係合凹部
9内に進入され、その状態で、レンチ35が抜取られ
る。このとき、突起28は規制位置に配置されているの
で、その突起28と膨出部32の内壁面との当接、及
び、ボス部14と締付爪2との当接により、新たに挿入
された締付爪2が閉鎖位置に確実かつ正確に位置決めさ
れる。
【0018】続いて、チャックボディ1が回転されて次
の装着位置に割出され、前記と同様の手順で残りの締付
爪2が順次装着される。そして、全部の締付爪2が装着
されると、プランジャー13が噛合位置に向けて前進さ
れ、その楔溝14が各締付爪2の楔部8に一斉に噛み合
されるとともに、ドロープレート21の前進に伴いガイ
ドバー19及び規制部材27が一体に逆回動され、突起
28が係合凹部9内で非規制位置に配置される。これ
で、締付爪2の交換作業が完了し、チャックが使用可能
な状態となる。
【0019】この爪装着作業時においても、新たに装着
された締付爪2が突起28及びボス部12により位置決
めされているので、チャックボディ1の割出回転中に締
付爪2の位置がずれるおそれがなく、交換後にプランジ
ャ13を各締付爪2に対し一斉にかつスムーズに噛合わ
せることができる。特に、この実施例では、楔部8及び
楔溝14に面取16が設けられているため、締付爪2に
若干の遊びを付与して、プランジャ13を各締付爪2に
よりスムーズに係合できる。
【0020】また、プランジャ13は締付爪2に直接噛
合うので、中間部品を介装した場合と比較して、交換後
の各締付爪2の半径方向位置のばらつきを極めて小さく
でき、もって、工作物に対する把持精度を向上できる。
しかも、締付爪2はチャックボディ1に設けた規制部材
27の突起28によって位置決めされるので、従来の脱
落防止プレートのような他部品を締付爪2に付加する必
要がなく、半径方向へ移動する部材を締付爪2のみで軽
量に構成でき、その結果、遠心力により把持力が低下し
たり、チャックボディ1の剛性が低下したりするおそれ
がなく、爪交換しないチャックと同等の大きな把持力及
び剛性を確保することができる。
【0021】なお、前述した交換手順の説明では、先の
締付爪2を全部取外したのちに、新しい締付爪2が装着
されるようになっているが、先の締付爪2を取外した箇
所に新しい締付爪2を装着し、これを順次繰返して交換
することも可能である。この手順によれば、チャックボ
ディ1の割出し回数を半減できるうえ、突起28を係合
凹部9から解離したままの状態で新しい締付爪2を挿入
でき、レンチ35の操作回数も減少する。
【0022】次に、この発明の別の実施例を図6〜図1
0に基づいて説明する。図6は規制部材27の突起28
及び係合凹部9の変形例を示すもので、ここでは、突起
28が規制部材27の直径と同じ長さで形成されるとと
もに、係合凹部9の両側に膨出部32が設けられてい
る。これによれば、規制位置に配置された突起28の両
端が各膨出部32の内壁面に当接するので、前記実施例
とは異なり、突起28のみで締付爪2をチャックボディ
1における所定の半径方向位置に位置決めできる。した
がって、この位置決め機構を用いれば、締付爪2を開放
位置で交換するタイプのチャックを構成することが可能
となる。
【0023】図7は規制部材27を回動する連動機構の
変更例を示すもので、ここでは、ガイドバー19がボル
ト42によりドロープレート21に固定され、ガイドバ
ー19のリード溝24に嵌合するリードピン25は規制
部材27に植設されている。この構成によっても、ドロ
ープレート19の前後動に伴い規制部材27がガイドバ
ー19の周りで回動されて、突起28が規制位置及び非
規制位置に配置されため、前記実施例と同様の作用効果
が得られる。
【0024】図8〜図10は係合凹部9の形成位置及び
規制部材27の取付位置の変更例を示すもので、ここで
は、係合凹部9が締付爪2の一側面に半径方向に長く形
成されるとともに、規制部材27がチャックボディ1の
外周面から横方向に形成された挿入孔49に挿入され、
係合凹部9に対し進退移動自在かつその移動軸線の周り
で回動可能となっている。挿入孔49はネジ栓43によ
り塞がれている。ドロープレート21にはガイドバー1
9がボルト42により固定され、その外周面にラック4
4が刻設されている。規制部材27は、ラック44に係
合する歯車45を一体に備え、ガイドバー19の前後動
に伴って往復回動され、突起28が係合凹部9内で非規
制位置と規制位置とに配置されて、規制位置で係合凹部
9の片側に設けた膨出部32の内壁面に当接されるよう
になっている。
【0025】操作部材33は、各締付爪2の周方向に隣
接する位置においてチャックボディ1に回動可能に挿着
されてネジピン46により抜け止めされ、前記実施例と
同様、規制部材27の周溝37に嵌合する偏心突起38
と、レンチ35の挿脱位置を特定するスチールボール3
9とを具備している。したがって、この変更例によって
も、前記実施例と同等の作用効果を発揮でき、加えて、
ガイドバー19及び規制部材27を各締付爪2の横側に
配設して、チャックボディ1を薄型に構成できるという
特有の効果もある。
【0026】なお、この発明は上記した各実施例の構成
に限定されるものではなく、例えばウエッジ部材として
プランジャによって移動されるウエッジバ−を用いた
り、プランジャ13及びドロ−プレート21を親子シリ
ンダによりそれぞれ別個に駆動したり、プランジャ13
とドロ−プレ−ト21を一体に構成したり、係合凹部9
及び突起28の形状を適宜に変形したり、操作部材33
を爪交換装置のロボットアームで作動して各締付爪2を
自動交換するように構成したりするなど、本発明の趣旨
を逸脱しない範囲で各部の形状並びに構成を任意に変更
して具体化することも可能である。
【0027】
【発明の効果】以上に詳述したように、この発明によれ
ば、複数の締付爪がチャックボディに設けた規制部材に
よって所定の半径方向位置に確実かつ正確に位置決めさ
れるので、締付爪の把持力及びチャックボディの剛性を
低下させることなく、締付爪を確実に脱着できるという
優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例を示すチャックの断面図で
ある。
【図2】図1のチャックの正面図である。
【図3】図1のチャックを爪交換可能な状態で示す断面
図である。
【図4】図1の状態における締付爪の背面図である。
【図5】図3の状態における締付爪の背面図である。
【図6】この発明の一変更例を示す締付爪の背面図であ
る。
【図7】この発明の別の変更例を示すチャックの断面図
である。
【図8】この発明の更に別の変更例を示すチャックの一
部破断正面図である。
【図9】図8のチャックの側面図である。
【図10】図8のチャックにおける締付爪の側面図であ
る。
【符号の説明】
1・・チャックボディ、2・・締付爪、3・・マスタジ
ョー、4・・トップジョー、8・・楔部、9・・係合凹
部、10・・パイロットプレート、12・・ボス部、1
3・・ウェッジ部材としてのプランジャ、14・・楔
溝、15・・ドローチューブ、16・・面取、17・・
バックプレート、19,21・・連動機構を構成するガ
イドバー及びドロープレート、22・・スプリング、2
4・・リード溝、25・・リードピン、27・・規制部
材、28・・突起、32・・膨出部、33・・操作部
材、35・・レンチ、38・・偏心突起、39・・スチ
ールボール、44・・ラック、45・・歯車。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 チャックボディに複数の締付爪を半径方
    向へ移動自在に装着するとともに、各締付爪に噛合うウ
    ェッジ部材を噛合位置と解離位置との間で軸方向へ摺動
    自在に設けてなるチャックにおいて、各締付爪に係合凹
    部を形成し、チャックボディには、前記係合凹部に進退
    移動自在かつその移動軸線の周りで回動可能な規制部材
    と、ウェッジ部材の解離位置への摺動に伴い前記規制部
    材を規制位置に回動するとともにウェッジ部材の噛合位
    置への摺動に伴い規制部材を非規制位置に回動する連動
    機構と、規制部材を係合凹部に対し進退移動する操作部
    材とを設け、前記係合凹部を規制部材の非規制位置にお
    いて締付爪の半径方向移動を許容しかつ規制部材の規制
    位置において締付爪の半径方向移動を阻止する形状で形
    成したことを特徴とするチャック。
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