JPH06344243A - 割出装置 - Google Patents

割出装置

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JPH06344243A
JPH06344243A JP13424493A JP13424493A JPH06344243A JP H06344243 A JPH06344243 A JP H06344243A JP 13424493 A JP13424493 A JP 13424493A JP 13424493 A JP13424493 A JP 13424493A JP H06344243 A JPH06344243 A JP H06344243A
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JP
Japan
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clutch
input shaft
drive
shaft
indexing
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JP13424493A
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English (en)
Inventor
Toshio Ito
俊雄 伊藤
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Howa Machinery Ltd
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Howa Machinery Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 主軸のリジットタップ機能を用い、駆動アダ
プタの交換により割出テーブルを両方向へ割り出し、入
力軸を1本のみにし本体構造を簡略化する。 【構成】 加工テーブル1上に設置される本体2に、入
力軸6、ウォーム軸7、割出テーブル5を支持する。主
軸3に着脱される駆動アダプタ4に、第1スプリング2
3を介して駆動クラッチ8を軸方向へ移動可能に支持す
る。駆動クラッチ8を入力軸6の入力クラッチ9に結合
した状態で、主軸3のリジットタップ機能を用い、駆動
アダプタ8により入力軸6を昇降して割出テーブル5を
回転する。駆動アダプタ4に主軸3の回転を駆動クラッ
チ8に対し一方向のみ伝達する一方向クラッチ21を設
ける。本体2に割出テーブル5を割出位置に保持する保
持機構10を設け、これを駆動クラッチ8により入力軸
6を介して操作する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、マシニングセンタ等
の工作機械で使用される割出装置、詳しくは、主軸に装
着した駆動アダプタによって割出テーブルを割出回転す
る割出装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の割出装置として、例え
ば、特開平4−348846号公報に掲載された技術が
知られている。この従来装置は工作機械に装備されてい
るリジットタップ機能を利用して割出テーブルを割出回
転させるもので、工作機械の加工テーブル上に設置され
る本体と、工作機械の主軸に着脱可能に装着される駆動
アダプタとを備えている。本体にはワークを割り出す割
出テーブル及びそれを回転するための入力軸が支持され
ている。駆動アダプタには駆動クラッチが、入力軸には
入力クラッチがそれぞれ一体に設けられている。前記入
力軸は本体に回転可能でかつ軸方向移動可能に支持さ
れ、バネにより駆動アダプタ側へ付勢されている。ま
た、割出テーブルと入力軸との間の回転伝達系には、入
力軸が一方向へ回転する時のみに割出テーブルが回転す
るように一方向クラッチが介装されている。
【0003】前記従来装置では、駆動クラッチを入力ク
ラッチに噛み合せた状態で、主軸をリジットタップ機能
により正逆転させることによって割出テーブルを回転さ
せて割出すことができ、割出装置本体側から検出器や信
号線を不要にできる利点がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、従来装置に
おいては、主軸のリジットタップ機能により割出テーブ
ルを正逆両方向へ選択的に回転させて迅速に割出すため
には、主軸の正回転によって駆動される入力軸と、主軸
の逆回転によって駆動される入力軸との2軸を設ける必
要があり、しかも、これら2本の入力軸にそれぞれ一方
向クラッチが必要になり、回転伝達系の部品数が増え、
本体構造が大型で複雑になって、コスト高を招くという
問題点があった。
【0005】そこで、この発明の課題は、主軸のリジッ
トタップ機能を用いる場合でも、駆動アダプタの交換に
よって1本の入力軸を用いて割出テーブルを正逆両方向
へ割り出すことができ、その結果、本体構造を簡略化で
きる割出装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、この発明は、工作機械の加工テーブル上に設置さ
れる本体と、工作機械の主軸に着脱可能に装着される駆
動アダプタとを備え、本体に割出テーブル及び入力軸を
支持し、駆動アダプタに駆動クラッチを、入力軸には入
力クラッチをそれぞれ設け、両クラッチの結合状態で、
主軸の回転に伴い駆動アダプタにより入力軸を介して割
出テーブルを割出回転する割出装置において、入力軸を
軸方向へ移動可能に支持するとともに、バネ手段により
駆動クラッチ側へ付勢し、駆動アダプタには主軸の回転
を駆動クラッチに対して一方向のみ伝達する一方向クラ
ッチを設けて構成される。
【0007】また、この発明の割出装置は、本体に割出
テーブルを割出位置に保持する保持機構を設け、駆動ク
ラッチを軸方向へ移動可能に支持するとともに、バネ手
段により入力クラッチ側へ付勢し、そのバネ手段の付勢
力を入力軸のバネ手段の付勢力より大きく設定し、主軸
の軸方向移動に伴い駆動クラッチにより入力軸を移動し
て保持機構を操作するように構成される。
【0008】
【作用】この発明の割出装置においては、駆動アダプタ
を主軸に装着し、主軸の軸方向移動により駆動クラッチ
を入力クラッチに噛み合せた状態で、主軸を例えば右ね
じ用のリジットタップ機能によって所定量軸方向移動さ
せるとともに右回転させた後戻り回転させると、主軸の
一方向への回転の時のみ一方向クラッチが噛み合って主
軸の回転を駆動クラッチに伝達し、入力軸が一方向へ回
転して割出テーブルを正転させる。
【0009】割出テーブルを逆転する場合には、前記一
方向クラッチとは噛み合い方向を逆にする一方向クラッ
チを備えた別の駆動アダプタが主軸に装着される。この
場合は、主軸を左ねじ用のリジットタップ機能によって
左回転させた後戻り回転させると、主軸の前記と異なる
一方向への回転の時のみ一方向クラッチが噛み合い、入
力軸が逆方向へ回転して割出テーブルを逆転させる。従
って、駆動アダプタの交換により割出テーブルを両方向
へ割り出すことができ、その結果、入力軸を1本のみに
して本体構造を簡略化することができる。
【0010】また、この発明の請求項2の割出装置にお
いては、割出テーブルを割出位置に保持する保持機構が
主軸の軸方向移動により駆動クラッチや入力軸を介して
操作される。駆動クラッチのバネ手段の付勢力は入力軸
のバネ手段の付勢力よりも大きく設定されているので、
主軸の往動によって、入力軸がバネに抗して移動して保
持機構を解除し、割出テーブルを回転可能な状態にす
る。その後の主軸の往動によって入力軸が本体に当接し
た後は、駆動クラッチがバネに抗して相対的に移動し、
この状態で主軸の往動が停止する。その後主軸をリジッ
トタップ機能により軸方向移動させるとともに正逆転さ
せると、駆動アダプタがバネに抗して軸方向へ移動する
とともに一方向へ回転し、入力軸を本体に当接させた状
態で回転させて割出テーブルを割出回転させる。
【0011】
【実施例】以下、この発明を具体化した一実施例を図面
に基づいて説明する。まず、全体的な構成について概説
すると、図1に示すように、本実施例の割出装置は、マ
シニングセンタ等の工作機械における加工テーブル1上
に設置される本体2と、工作機械の主軸3に着脱可能に
装着される駆動アダプタ4とから構成されている。な
お、加工テーブル1としては、工作機械のベッド上に設
置された一体型テーブルのみならず、このベット上に交
換可能に載置されるパレットを使用することもできる。
【0012】本体2には、ワーク(図示略)を加工位置
に割り出す割出テーブル5と、主軸3により駆動アダプ
タ4を介して駆動される1本の入力軸6と、入力軸6の
回転を割出テーブル5に伝えるウォーム軸7とがそれぞ
れ回転可能に支持されている。そして、駆動アダプタ4
には駆動クラッチ8が、入力軸6には入力クラッチ9が
それぞれ設けられ、両クラッチ8,9の結合状態で、主
軸3の回転に伴い駆動アダプタ4により入力軸6及びウ
ォーム軸7を介して割出テーブル5を割出回転するよう
になっている。また、入力軸6とウォーム軸7との間に
は、割出テーブル5を補正回動して割出位置に保持する
保持機構10が設けられている。
【0013】次に、各部の構成について詳説すると、駆
動アダプタ4は自動工具交換装置によって主軸3に着脱
されるボディ12を備え、その内側にはスリット13を
有する支持部14が一体形成されている。支持部14に
は筒状の摺動体15が挿入され、スリット13に係合す
るスライドピン16によりボディ12に対し一体回転可
能かつ摺動自在に結合されている(図4参照)。摺動体
15の内側には駆動クラッチ8が軸受17を介して挿入
され、ボルト18及び座金19により抜け止めされてい
る。駆動クラッチ8の下端面には山部20a及び谷部2
0bを環状に列設してなる噛合部20が設けられている
(図5参照)。
【0014】摺動体15と駆動クラッチ8との間には、
主軸3によるボディ12の回転を駆動クラッチ8に対し
て一方向のみ伝達する一方向クラッチ21が介装されて
いる。摺動体15の下端部には駆動クラッチ8を囲繞す
るように支持筒22が螺合され、該支持筒22とボディ
12との間には摺動体15を下方へ付勢する第1スプリ
ング23が介装されている。これにより、駆動クラッチ
8が摺動体15と一体に駆動アダプタ4の軸方向へ移動
可能に支持されるとともに、バネ手段としての第1スプ
リング23によって入力クラッチ9側へ付勢されてい
る。なお、駆動アダプタ4は、主軸3の右回転及び左回
転に対応できるように、一方向クラッチ21の噛み合い
方向を逆にした2種類のものが用意され、これらは工作
機械の加工中にツールマガジン(図示略)の所定位置に
格納されている。
【0015】入力軸6はスリーブ25の内側に挿入され
て軸受26により垂直軸線の周りで回転可能に支持され
ている。スリーブ25は本体2に設けた挿通孔27及び
スリーブカバー28に昇降自在に挿通されて第2スプリ
ング29によって上方へ付勢され、後述のラチェット爪
56をラチェットホイール55に係止させた状態で規制
され、これにより、入力軸6は本体2に軸方向へ移動可
能に支持されるとともに、バネ手段としての第2スプリ
ング29により駆動クラッチ8側へ付勢されている。そ
して、駆動クラッチ8の前記第1スプリング23の付勢
力は入力軸6の第2スプリング29の付勢力より大きく
設定されており、主軸3の下降時には第2スプリング2
9が先に収縮され、主軸3の上昇時には第1スプリング
23が先に伸長するようになっている。
【0016】入力軸6の上端面には入力クラッチ9が駆
動クラッチ8の噛合部20と相似する形状で形成されて
いる。こうした噛合形状を採用することによって、リジ
ットタップ機能を用いる場合に、各クラッチ8,9の噛
合不良が確実に防止される。入力軸6の下端には曲面3
0が形成され、この曲面30を本体2の底板31に押し
当てた状態で、入力軸6が主軸3のリジットタップ機能
によって回転される。入力軸6の下端部には駆動歯車3
2が固定され、この駆動歯車32はウォーム軸7上の被
動歯車33に噛み合っている。
【0017】ウォーム軸7は本体2に対し複数の軸受3
5及びシャフトカバー36を介して垂直軸線の周りで回
転可能にかつ上下動不能に支持され、その下端部に被動
歯車33が締付部材37により取り付けられている。締
付部材37は内外一対のテーパリング38,39をボル
ト40で拡径及び縮径可能に組み付けて構成され、ウォ
ーム軸7と被動歯車33との回転位相を微調整できるよ
うになっている。ウォーム軸7の中間部にはウォーム4
1が形成され、このウォーム41は割出テーブル5に固
設されたウォームホイール42に噛み合っている。な
お、本実施例では、入力軸6の90゜の回転につき割出
テーブル5が1゜割り出されるように、前記各歯車3
2,33,41,42のギヤ比が設定されている。
【0018】保持機構10は被動歯車33の上面に形成
された複数の係合部44と、各係合部44に選択的に係
合してウォーム軸7を周り止めするピン45とから構成
されている。図2に示すように、係合部44は外側が開
放したU溝形状を備え、被動歯車33の周方向に40゜
の等角度で9個形成されていて、各係合部44の開放端
両側には比較的大きな面取46が設けられている。ピン
45は本体2に固着したブラケット47の筒状部48に
摺動自在に挿入され、ブラケット47に軸着したローラ
49によって案内される。ピン45の基端部にはカムフ
ォロア50が支持され、このカムフォロア50はスライ
ダ51に結合したカム体52のカム溝53に嵌合されて
いる。
【0019】スライダ51は連結部材54を介してスリ
ーブ25に連結され、スリーブ25と一体に昇降され
る。そして、カム溝53は図3に示すような屈曲形状で
形成され、このカム形状に従い、スリーブ25の下降時
にピン45が係合部44から離脱し、スリーブ25の上
昇時にはピン45が面取46を介して係合部44に係合
するようになっている。従って、本実施例の割出装置
は、主軸3の軸方向移動に伴い、駆動クラッチ8により
スリーブ25と入力軸6とを一体に移動して、保持機構
10を操作できるように構成されている。
【0020】図1に示すように、割出テーブル5にはラ
チェットホイール55が一体回転可能に設けられるとと
もに、本体2にはラチェットホイール55に係止される
ラチェット爪56が揺動自在に支持されている。これら
の部材55,56は割出テーブル5を位置決めする機構
を構成し、スリーブ25の下降時に、ピン45が係合部
44から離脱すると同時に、ラチェット爪56がラチェ
ットホイール55から解離して、割出テーブル5の回転
を許容し、また、スリーブ25の上昇時には、ピン45
が係合部44に係合した直後に、ラチェット爪56がラ
チェットホイール55に係止し、ウォームホイール42
の歯面をウォーム41に押し付けて、双方間のバックラ
ッシュを解消し、これによって割出テーブル5を正確な
割出位置に位置決めできるようになっている。なお、こ
の位置決め機構の詳細な構成については、本出願と同一
の出願人による特願平5ー95379号の明細書及び図
面を参照されたい。
【0021】次に、上記のように構成された本実施例の
割出装置の作用について説明する。加工中にワークを割
り出す必要が生じると、まず、自動工具交換装置により
駆動アダプタ4が主軸3に装着される。次いで、主軸3
が入力軸6の真上位置までX,Y軸方向へ移動された後
に、非回転の状態でZ軸方向へ下降され、下降途中で駆
動クラッチ8が入力クラッチ9に噛合され、その状態
で、入力軸6がスリーブ25とともに駆動アダプタ4に
より第2スプリング29の付勢力に抗して押し下げられ
る。そして、入力軸6が終端ストロークS(図1参照)
を下降する際に、スライダ51の下降に伴いピン45が
係合部44から離脱され、同時に、ラチェット爪56が
ラチェットホイール55から解離されて、ウォーム軸7
及び割出テーブル5の回転が許容される。
【0022】入力軸6の下端つまり曲面30が底板31
に当接した後は、その後の主軸3の下降により、駆動ク
ラッチ8が第1スプリング23に抗してボディ12の内
部へ相対的に没入し、この状態で主軸3の下降が停止さ
れる。次に、主軸3がリジットタップ機能により下降
(軸方向移動)されるとともに、その下降量と回転角度
とを同期させた状態で右回転され、駆動クラッチ8が第
1スプリング23の付勢力に抗してボディ12の内部へ
相対的に没入される。このとき、主軸3によりボディ1
2は回転されるが、一方向クラッチ21が空転するた
め、駆動クラッチ8は回転されず、従って、入力軸6、
ウォーム軸7、及び割出テーブル5が停止状態に保持さ
れる。
【0023】主軸3はリジットタップ機能により所定量
下降されながら右回転された後、リジットタップ機能に
より上昇されながらその上昇量と同期した回転角度で左
回転されて元位置に戻される。このときは、一方向クラ
ッチ21が噛み合って主軸3の回転を駆動クラッチ8に
伝達し、駆動クラッチ8が入力軸6の曲面30を底板3
1に当接させた状態で入力軸6を回転させ、駆動歯車3
1、被動歯車33、ウォーム軸7、ウォーム41、及び
ウォームホイール42を介して割出テーブル5が正転し
て所定位置に割り出される。そして、前記主軸3の上昇
に伴い、駆動クラッチ8が第1スプリング23の付勢力
によりボディ12の外側へ相対的に突出される。その
後、主軸3が非回転の状態でZ軸方向へ上昇されると、
駆動クラッチ8が更に僅かに相対的に突出移動され、ス
ライドピン16がスリット13の下端に係合して相対移
動が停止される。その後主軸3が更に上昇されると、駆
動クラッチ8の上昇に追従して入力軸6がスリーブ25
とともに第2スプリング29の付勢力によって上昇さ
れ、図示しない伝動機構を介してラチェット爪56をラ
チェットホイール55に係止させると入力軸6の上昇が
停止される。その後主軸3が更に上昇されると、駆動ク
ラッチ8が入力クラッチ9から切り離され、図1の如き
元の状態になる。
【0024】入力軸6が前記ストロークSを上昇する過
程では、スライダ51の上昇に伴いピン45が面取46
を介して係合部44に係合され、これによりウォーム軸
7が補正回転されるとともに、割出テーブル5が補正後
の割出位置に保持され、同時に、ラチェット爪56がラ
チェットホイール55に係止され、ウォーム41及びウ
ォームホイール42間のバックラッシュが解消されて、
割出テーブル5が前記割出位置に精度よく位置決めさ
れ、これをもって割出テーブル5の正転によるワークの
割出動作が完了する。
【0025】割出テーブル5を逆転する場合には、一方
向クラッチ21の噛み合い方向を逆にした別の駆動アダ
プタ4が自動工具交換装置によって主軸3に装着され
る。この場合は、主軸3が左ねじ用のリジットタップ機
能により下降しながら左回転すると、一方向クラッチ2
1が空転するため、入力軸6、ウォーム軸7、及び割出
テーブル5はそれぞれ回転しない。また、主軸3が停止
後に上昇しながら右回転したときには、一方向クラッチ
21が噛み合って主軸3の回転を駆動クラッチ8に伝達
するため、入力軸6及びウォーム軸7等を介して割出テ
ーブル5が逆転される。
【0026】従って、本実施例の割出装置によれば、2
種類の駆動アダプタ4を交換することにより、割出テー
ブル5を正逆両方向へ割り出すことができ、その結果、
入力軸6を1本のみにして本体2の構造を簡略化するこ
とができる。また、保持機構10が駆動クラッチ8によ
り入力軸6を介して操作されるため、駆動クラッチ8及
び入力軸6を割出テーブル5の回転駆動系と保持機構1
0の操作系とに兼用して、保持機構10専用のアクチュ
エータを省略でき、もって、本体2をより簡単に構成で
きるという利点もある。しかも、駆動クラッチ8の第1
スプリング23の付勢力が入力軸6の第2スプリング2
9の付勢力よりも大きく設定されているので、入力軸6
を本体2に当接させた状態で安定して回転させることが
でき、割出テーブル5を正確な位置に割り出すことがで
きる。
【0027】なお、本実施例の割出装置は、主軸3の制
御機能として前記リジットタップ機能のほかに回転角度
制御機能を用いることも可能である。この場合には、図
6に示すような駆動アダプタ58が自動工具交換装置に
よって主軸3に装着される。駆動アダプタ58は、図1
の駆動アダプタ4とは異なり、一方向クラッチを備えて
おらず、ボディ59の下端面に駆動クラッチ60が固定
的に設けられている。そして、入力軸6を駆動アダプタ
58により図1の鎖線位置P(入力軸6の下端面が底板
31より僅かに浮いた位置)まで下降させ、その上下方
向の定位置で、主軸3により一方向クラッチ21が働く
方向へ右回転又は左回転させると、駆動歯車32、被動
歯車33、ウォーム軸7、ウォーム41、及びウォーム
ホイール42を介し割出テーブル5が正転又は逆転して
割り出される。従って、主軸3の回転角度制御機能を用
いる場合も、1本の入力軸6によって割出テーブル5を
両方向へ割り出すことができ、その結果、主軸3の両制
御機能を加工条件に応じて任意に選択することが可能と
なり、割出装置の汎用性が向上する。また、本発明の割
出装置は、図6に示すように一方向クラッチを備えずに
ボディ59の下端面に駆動クラッチ60が固定的に設け
られている駆動アダプタ58と組合せ、駆動アダプタ
4,駆動アダプタ58を選択して使用するとにより汎用
性を向上できて好ましい。
【0028】この発明は上記実施例に限定されるもので
はなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で各部の形状並
びに構成を適宜に変更して具体化することも可能であ
る。例えば、主軸が横向きの工作機械にも同様に実施で
きる。
【0029】
【発明の効果】以上に詳述したように、請求項1の発明
によれば、駆動アダプタに主軸の回転を駆動クラッチに
対して一方向のみ伝達する一方向クラッチを設けたの
で、主軸のリジットタップ機能を用いる場合に、駆動ア
ダプタの交換によって割出テーブルを正逆両方向へ割り
出すことができ、入力軸を1本のみに削減して本体構造
を簡略化できるという優れた効果を奏する。
【0030】請求項2の発明によれば、主軸の軸方向移
動により駆動クラッチが入力軸を移動して保持機構を操
作するように構成したので、主軸の軸方向移動を利用し
て保持機構を確実に操作できて、保持機構専用のアクチ
ュエータを省略でき、しかも入力軸を本体に当接させた
状態で回転させることができ、割出テーブルの割出回転
を円滑にできるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す割出装置の縦断面図で
ある。
【図2】図1のA−A線断面図である。
【図3】図2のB−B線断面図である。
【図4】図1のC−C線断面図である。
【図5】図1のD−D線断面図である。
【図6】図1の割出装置で使用される駆動アダプタの別
例を示す正面図である。
【符号の説明】
1・・加工テーブル、2・・本体、3・・主軸、4,5
8・・駆動アダプタ、5・・割出テーブル、6・・入力
軸、7・・ウォーム軸、8,60・・駆動クラッチ、9
・・入力クラッチ、10・・保持機構、21・・一方向
クラッチ、23・・第1スプリング、29・・第2スプ
リング、32・・駆動歯車、33・・被動歯車、41・
・ウォーム、42・・ウォームホイール、44・・係合
部、45・・ピン、46・・面取、55・・ラチェット
ホイール、56・・ラチェット爪。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 工作機械の加工テーブル上に設置される
    本体と、工作機械の主軸に着脱可能に装着される駆動ア
    ダプタとを備え、本体に割出テーブル及び入力軸を支持
    し、駆動アダプタに駆動クラッチを、入力軸には入力ク
    ラッチをそれぞれ設け、両クラッチの結合状態で、主軸
    の回転に伴い駆動アダプタにより入力軸を介して割出テ
    ーブルを割出回転する割出装置において、前記入力軸を
    軸方向へ移動可能に支持するとともに、バネ手段により
    駆動クラッチ側へ付勢し、駆動アダプタには主軸の回転
    を駆動クラッチに対して一方向のみ伝達する一方向クラ
    ッチを設けてなることを特徴とする割出装置。
  2. 【請求項2】 前記本体に割出テーブルを割出位置に保
    持する保持機構を設け、前記駆動クラッチを軸方向へ移
    動可能に支持するとともに、バネ手段により入力クラッ
    チ側へ付勢し、そのバネ手段の付勢力を入力軸の前記バ
    ネ手段の付勢力より大きく設定し、主軸の軸方向移動に
    伴い駆動クラッチにより入力軸を移動して保持機構を操
    作するように構成したことを特徴とする請求項1に記載
    の割出,装置。
JP13424493A 1993-06-04 1993-06-04 割出装置 Pending JPH06344243A (ja)

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JP13424493A JPH06344243A (ja) 1993-06-04 1993-06-04 割出装置

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103962887A (zh) * 2014-04-29 2014-08-06 合肥工业大学 一种可调节分度机构
CN109047816A (zh) * 2018-10-23 2018-12-21 国运科技(大连)有限公司 一种三维钻床

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