JPH0627732A - 非磁性一成分現像方法 - Google Patents

非磁性一成分現像方法

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JPH0627732A JP3334623A JP33462391A JPH0627732A JP H0627732 A JPH0627732 A JP H0627732A JP 3334623 A JP3334623 A JP 3334623A JP 33462391 A JP33462391 A JP 33462391A JP H0627732 A JPH0627732 A JP H0627732A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 電子写真複写機、電子写真プリンタなどに用
いられる非磁性一成分現像方法に関し、長時間連続印刷
を行っても印字品位が高く、画像変化を起こさない非磁
性一成分現像方法を提供することを目的とする。 【構成】 潜像担持体に対して現像剤担持体によって搬
送される現像剤を層厚規制部材により摩擦帯電するとと
もに層厚を規制して現像を行う非磁性一成分現像方法に
おいて、前記現像剤として、乳化重合粒子凝集法により
得られ、その体積平均粒径が5.0〜10.5μmであ
り、かつ、BET比表面積を体積平均粒径で割った値が
0.5×106 〜0.6×1062 /gであるトナー
を用いるように構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電子写真複写機、電子
写真プリンタなどに用いられる非磁性一成分現像方法に
関する。電子写真法としては米国特許第2297691
号などに記載された方式が周知であるが、これは、一般
には光導電性絶縁体(感光体ドラムなど)を利用し、コ
ロナ放電などにより光導電性絶縁体上に一様な静電荷を
与え、様々な手段により光導電性絶縁体上に光像を照射
することによって静電潜像を形成し、次いで、潜像をト
ナーと呼ばれる微粉末を用いて現像可視化し、必要に応
じて紙等にトナー画像を転写した後、加圧、加熱、溶剤
蒸気、光等によりトナー画像を溶融させて紙等に定着さ
せ、印刷物を得るものである。これらの静電潜像を現像
するトナーとしては、従来より天然または合成高分子物
質よりなるバインダ樹脂中に染料、カーボンブラックな
どの着色剤等を分散させたものを1〜30μm程度に微
粉砕した粒子が用いられていた。
【0002】かかるトナーは通常、トナー単体もしくは
鉄粉、ガラスビーズなどの担体物質(キャリア)と混合
され、静電潜像の現像に用いられる。トナー単体で現像
に供せられた場合(非磁性一成分現像方法)、トナーは
層厚規制ブレードや現像器内の各部材と摩擦帯電された
後現像ローラによって運搬され、光導電性絶縁体上の潜
像部分と接触させることによって可視像を形成する。
【0003】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】しか
しながら、このような従来の非磁性一成分現像法にあっ
ては、層厚規制装置を用いて現像剤担持体に付着させる
トナー量を規制しており、トナーとしてはスチレン−ア
クリル等の樹脂に着色剤などを分散させ、粉砕したトナ
ーを用いていた。粉砕法によって製造したトナーは形状
が不定形となり、トナーの形状は鋭角部が多いものとな
る。
【0004】非磁性一成分現像法は、層厚規制ブレード
との強力な摩擦によって瞬時に帯電させるため、トナー
にかかる圧力は非常に大きくなる。このストレスによっ
てトナーは鋭角部分から破砕され、生じた微粉が層厚規
制ブレードをすり抜けやすくなり摩擦帯電効率が低下
し、トナー帯電量が低下することから印字濃度が低下し
たり、無帯電トナーが増加することでかぶりが増え印字
品位が劣化することが大きな問題となっていた。
【0005】本発明は、このような従来の問題点に鑑み
てなされたものであって、トナーの形状の鋭角部分をな
くし、帯電量の低下、印字濃度の低下を防止すること
で、長時間連続印刷を行っても印字品位が高く、画像変
化を起こさない非磁性一成分現像方法を提供することを
目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】非磁性一成分現像方法に
おいては、(1)層厚規制ブレードのストレスによりト
ナー破砕が生じないこと、(2)クリーニングブレード
でブレードをすりぬけることなく確実にクリーニングさ
れなければならないこと、以上のような特性が求められ
ている。
【0007】上記の特性を満足する方法として(1)層
厚規制ブレードのストレスによるトナー破砕を防止する
ためには、トナーの形状に鋭角部分がないこと、(2)
クリーニングブレードのすりぬけを防止するためには、
トナーとクリーニングブレードとの接触を増加させるた
めに、トナーが適当な不定形度を有していることなどが
考えられる。
【0008】そこで、本発明者らは、これらの特性を満
たすために、非磁性一成分現像方法において、(1)乳
化重合法により得られた微小粒子を凝集し、微粒子界面
を融着させ一つのトナーとなる乳化重合粒子凝集法で作
成したトナーを用いる、(2)トナー粒径を5.0〜1
0.5μmの範囲に制御する、(3)微粒子界面を融着
させる(以後、熟成という)時間を変更し、トナー形状
を一定範囲に制御することで、乳化微粒子間を十分加熱
融着しトナーの耐破砕性を向上させ、層厚規制ブレード
のストレスで破砕を防止し、かつ適当な不定形を付与す
ることにより、クリーニングブレードにおいてはすりぬ
けがおきず、クリーニング不良を生じることのない現像
方法を発明するに至った。
【0009】つぎに、トナー形状の指標として、BET
比表面積を体積平均粒径で割った値(以後、S/R値と
いう)を用いた根拠を説明する。粒子の形状を表す指標
としては、一般にワーデルの球形化度、実際の粒子と同
じ体積を有する球の表面積を実際の粒子の表面積で割っ
た値(ψ)等が用いられる。しかし、これらはどれも測
定、計算が煩雑である。我々は、S/R値とトナーのS
EM写真の比較から、乳化粒子凝集法で作製し、かつト
ナーの体積平均粒径が4〜12μm程度という限られた
系ではS/R値を用いることにより簡単にトナー形状を
表すことができることを確認した。
【0010】次に、乳化重合粒子凝集法によるトナー作
製方法について説明する。作製方法は特許公開報63−
281172,63−282749などに詳しいが簡単
に説明すると、まず、モノマ、着色剤等の予備分散を行
う。そして、この予備分散を行ったモノマ混合物を乳化
剤の入った水溶液混合物中に添加し、撹拌を行い乳化微
粒子を作製する。ここに、重合開始剤を添加し、加熱を
行いラジカル重合反応を行う。この重合温度は50℃以
上、一般的には70〜90℃の温度で行う。この工程で
平均粒径1〜3μmの微粒子を得る。次に、この重合体
が分散した液を撹拌しながら塩析剤を添加し微粒子を凝
集させ、さらに撹拌を続けながら樹脂のガラス転移点以
上の温度で加熱を行うことにより、微粒子間を融着させ
(熟成)平均粒径3〜20μmのトナーを得る。
【0011】熟成終了後、生成物を洗浄、濾過デカンテ
ーション等適当な方法により回収し、乳化重合粒子凝集
法トナーを得る。本発明において用いられるモノマは当
然スチレン−アクリルに限定されるものではなく、一分
子中にエチレン性不飽和結合を一つ有するモノマであれ
ばよい。例えば、スチレン、o−メチルスチレン、m−
メチルスチレン、p−メチルスチレン、p−メトキシス
チレン、p−フェニルスチレン、p−クロルスチレン、
3,4-ジクロルスチレン、p−エチルスチレン、2,4-ジメ
チルスチレン、p-n-ブチルスチレン、 p-tert-ブチルス
チレン、p-n-ノニルスチレン、p-n-オクチルスチレン、
p-n-ヘキシルスチレン、p-n-ドデシルスチレン等のスチ
レンおよびその誘導体、エチレン、プロピレン、ブチレ
ン、イソブチレン等のエチレン不飽和モノオレフィン
類、塩化ビニル、塩化ビニリデン、臭化ビニル、フッ化
ビニル等のハロゲン化ビニル類、酢酸ビニル、プロピオ
ン酸ビニル、ベンゾイル酸ビニル等のビニルエステル
類、メタクリル酸メチル、メタクリル酸エチル、メタク
リル酸プロピル、メタクリル酸n-ブチル、メタクリル酸
イソブチル、メタクリル酸n-オクチル、メタクリル酸ド
デシル、メタクリル酸-2- エチルヘキシル、メタクリル
酸ステアリル、メタクリル酸フェニル、メタクリル酸ジ
メチルアミノエチル、メタクリル酸ジエチルアミノエチ
ル等のα−メチレン脂肪酸モノカルボン酸エステル類、
アクリル酸メチル、アクリル酸エチル、アクリル酸n-ブ
チル、アクリル酸イソブチル等のアクリル酸エステル
類、ビニルメチルエーテル、ビニルエチルエーテル、ビ
ニルイソブチルエーテル等のビニルエーテル類、ビニル
メチルケトン、ビニルヘキシルケトン、メチルイソプロ
ペニルケトン等のビニルケトン類、N-ビニルピロール、
N-ビニカルバゾール、N-ビニルインドール、N-ビニルピ
ロリドン等のn-ビニル化合物、ビニルナフタリン類、ア
クリロニトリル、メタクリロニトリル、アクリルアミド
等アクリル酸もしくはメタクリル酸誘導体等がある。こ
れらは、単独もしくは混合して用いることができる。
【0012】乳化剤としては、公知の乳化剤、例えば石
鹸、カチオン活性剤、アニオン活性剤、フッソ活性剤等
が使用し得る。一般にこれらの乳化剤の使用量は、水に
対して0.01〜1重量%(さらに好ましくは、0.1
〜0.5重量%)が好ましい。次に、重合開始剤として
は、公知の熱重合開始剤、例えば過硫酸カリウム等の過
硫酸塩、アゾビスイソブチロニトリル、ベンゾイルパー
オキサイド、メチルエチルケトンパセーオキサイド、イ
ソプロピルパーオキシカーボネート等、さらにはレドッ
クス系の開始剤を使用しても重合を行わせることができ
る。通常、これらの重合開始剤の使用量は、一般に重合
性混合物の重量の約0.01〜10%(より好ましくは
0.05〜5重量%)で充分である。
【0013】着色剤としては、公知の顔料、および染料
が使用できる。例えば、黒色顔料としては、チャネルブ
ラック、ファーネスブラック等があり、着色顔料として
は、カドミウムイエロー、ピラゾロンレッド、フタロシ
アニンブルーB、フタロシアニングリーン等がある。染
料としては、C.Iダイレクトレッド1、C.Iダイレ
クトブルー1等がある。
【0014】さらに、トナー原料成分の中には、必要に
応じて帯電制御剤、流動性改質剤等の添加剤を加えても
よい。
【0015】
【作用】鋭意研究の結果、乳化微粒子凝集法で作製した
トナーの粒径を5.0〜10.5μm、かつS/R値を
0.5×106 〜0.6×106 の範囲に制御すること
で、層厚規制ブレードのストレスによる破砕を防止し、
さらに良好なクリーニング性を確保することを可能とし
た。これにより、高画像品位を長期に渡り保持すること
ができる。これは、(1)乳化粒子凝集法でトナーを作
製することで、トナー表面に鋭角部が存在しないことか
ら、層厚規制ブレードによって破砕されない、(2)ト
ナー形状が真球状ではなく一定範囲の不定形を有してい
るため、トナーとクリーニングブレードとの接触面積が
大きくなりクリーニングブレードで完全に回収されるこ
と等が原因として考えられる。
【0016】
【実施例】以下、本発明を実施例によりさらに具体的に
説明するが、これにより限定されるものでない。まず、
本発明の非磁性一成分現像方法を実施するための電子写
真記録装置を説明する。
【0017】図1において、現像剤1の貯蔵手段2と、
現像剤1を現像領域を含む所定の循環経路に沿って搬送
する現像剤担持体3との間に、表面部に可塑材が被着さ
れたローラ状の現像剤回収手段4を前記現像剤担持体3
に接触するように設ける。そして、前記現像剤担持体3
と前記現像剤回収手段4との間に、現像剤1が前記現像
剤担持体3から前記現像剤回収手段4に向かう方向にバ
イアス電圧(以後、回収バイアスとする)を印加する。
これは、接触による機械的な回収のみならず、回収バイ
アスによる電気的な回収を行うことによって、安定かつ
確実に前記現像剤担持体3上の機械的かつ電気的な履歴
を解消するためである。そこで新たに、前記現像剤担持
体3に接触しつつ前記貯蔵手段2に貯蔵されている現像
剤1を前記現像剤担持体3に供給し、機械的な摩擦によ
り現像剤を帯電させ、帯電トナー層を前記現像剤担持体
3上に形成し、層厚規制ブレード5によりその層厚を所
望の厚さに規制した後現像領域に搬送し現像を行う。
【0018】6は潜像担持体であり、表面に形成された
潜像を現像部に搬送し、できた現像剤の像を記録用紙に
転写する位置に搬送するものである。この潜像担持体6
には、潜像形成方式によって光導電材料である感光体
(有機感光体、セレン感光体、アモルファスシリコン感
光体等)や絶縁体を用いることができる。また、ここで
用いる現像剤担持体3は3〜20μmの気孔を持つ多孔
質ポリウレタンで形成し、6μm前後のトナーが侵入し
ないようにした。我々の実験では、多孔質の状態が、そ
れぞれ連続する連泡状態においても、気孔の大きさを2
0μm以下にするとトナーが、気孔内で互いに支え合い
侵入しない事を確認した。また、20μm以上の気孔に
なると、単泡にすればトナーの侵入を防ぐことはできる
が、凹部において、潜像と導電体(この場合スポンジ自
身)の距離が離れ、その部分のトナーに現像バイアスが
かからなくなり、スポンジの凹部に応じた低濃度部が印
字に表れる。従って、気孔部は、20μm以下の大きさ
が望ましい。また、スポンジの体積抵抗値は104 〜1
10Ωcmの範囲が望ましく電気抵抗値が低くなると、
層厚規制ブレード5へ大電流が流れ込みジュール熱が発
生し、現像剤担持体3が焼損する。また、現像剤担持体
表面硬度はアスカーC硬度計で50°以下とした。 実施例1 モノマ スチレン(和光純薬製) 90重量部 ブチルアクリレート(和光純薬製) 10重量部 n-ブチルメタクリレート(和光純薬製) 5重量部 着色剤 カーボンブラック(150T,デグザ社製) 2重量部 アゾクロム染料(S:34,オリエント社製) 2重量部 乳化剤 ネオゲンSC(第一工業製薬製) 0.2重量部 熱重合開始剤 ベンゾイルパーオキサイド 0.2重量部 塩析剤 10%食塩水 0.05重量部 外添剤 疎水性シリカ H−2000(ヘキスト社製) 0.5重量部 上記モノマ、着色剤をディスパーサー(ヤマト科学製)
を用い、3分間撹拌しモノマ混合物を調整した。つぎ
に、重合開始剤、乳化剤を添加した蒸留水500重量部
中にこのモノマ混合物を入れ、室温(20度)でディス
パーサー(4,000r.p.m )を用いて3分間撹拌し
た。その後ディスパーサーをスリーワンモーターに変
え、100r.p.m にて撹拌しながら60℃に加熱し、完
全にモノマ混合物を重合させた。次に、水に分散した生
成微粒子に塩析剤を滴下し、100℃に加熱して4時間
熟成を続けた。次に、水に分散したトナーを遠心分離
し、ろ別した。このトナーをphが8以下になるまで水
洗を繰り返しトナーを得た。このトナーに流動性改質剤
として疎水性シリカを0.5重量部添加した。このトナ
ーの体積平均粒径をコールタカウンタTAII(コールタ
社製)で測定したところ5.0μmであった。また、B
ET比表面積をモノソーブ(湯浅アイオニクス社製)で
測定したところ3.2m2 /gであった。S/R値は
0.6×106 であった。
【0019】このトナー200gを前記装置(20枚/
分)に搭載し、連続印字テストを行い印字品位、および
現像剤担持体上のトナーの粒径分布、クリーニング性の
変化を調べた。結果、10万枚の連続印字後も印字品
位、トナーの粒径分布、クリーニング性には全く問題な
かった。 実施例2 実施例1と同様の方法により乳化微粒子を作製し、塩析
剤を添加したのち100℃に加熱して8時間熟成を行っ
た。さらに実施例1と同様の処理を施し体積平均粒径
5.7μm,BET比表面積2.7m2 /g,S/R値
=0.5×106のトナーを作製し、前記装置により1
0万枚の連続印字試験を行った。
【0020】結果、試験後の印字品位、トナーの粒径分
布、クリーニング性には全く問題なかった。 実施例3 実施例1において用いる塩析剤の量を0.01重量部と
した他は、全く同様にして粒径10.5μm,BET比
表面積5.8m2 /g,S/R値=0.6×106 のト
ナーを作製し、前記装置により10万枚の連続印字試験
を行った。
【0021】結果、試験後の印字品位、トナーの粒径分
布、クリーニング性には全く問題なかった。 実施例4 実施例2において用いる塩析剤の量を0.01重量部と
した他は、全く同様にして粒径10.3μm,BET比
表面積5.2m2 /g,S/R値=0.5×106 のト
ナーを作製し、前記装置により10万枚の連続印字試験
を行った。
【0022】結果、試験後も印字品位、トナーの粒径分
布、クリーニング性には全く問題なかった。 比較例1 S/R値が0.6×106 より大きい場合の比較例を示
す。
【0023】実施例1と同様の方法により乳化微粒子を
作製し、塩析剤を添加したのち100℃に加熱して2時
間熟成を行い、体積平均粒径6.0μm,BET比表面
積4.3m2 /g,S/R値=0.7×106 のトナー
を作製し、前記装置により10万枚の連続印字試験を行
った。結果、試験後の印字サンプルにおいて『かすれ』
が生じ、かぶりも増加し印字品質が初期と比べて大きく
低下した。また、トナーも3μm以下の微粉が増加し、
粒径分布がブロードとなりドラム上にはクリーニングさ
れないトナー層が形成した。 比較例2 S/R値が0.5より小さい場合の比較例を示す。
【0024】実施例1と同様の方法により乳化微粒子を
作製し、塩析剤を添加したのち100℃に加熱して12
時間熟成を行い、体積平均粒径6.4μm,BET比表
面積2.7m2 /g,S/R値=0.4×106 のトナ
ーを作製し、前記装置により印字試験を行ったところ初
期においてクリーニング不良が発生した。 比較例3 体積平均粒径が10.5μm以上の場合の比較例を示
す。
【0025】実施例1と同様の方法により乳化微粒子を
作製し、塩析剤0.01重量部を添加したのち100℃
に加熱して4時間熟成を行い、体積平均粒径12.4μ
m,BET比表面積6.3m2 /g,S/R値=0.5
×106 のトナーを作製し、前記装置により10万枚の
連続印字試験を行った。結果、試験後の印字サンプルに
おいて『かすれ』が生じ、かぶりも増加し印字品質が初
期と比べて大きく低下した。また、トナーも3μm以下
の微粉が増加し、粒径分布がブロードとなりドラム上に
はクリーニングされないトナー層が形成した。 比較例4 体積平均粒径が5.0μm以下の場合の比較例を示す。
【0026】実施例1と同様の方法により乳化微粒子を
作製し、塩析剤0.1重量部添加したのち100℃に加
熱して4時間熟成を行い、体積平均粒径4.2μm,B
ET比表面積2.7m2 /g,S/R値=0.6×10
6 のトナーを作製し、前記装置により印字試験を行った
ところ初期においてクリーニング不良が発生した。
【0027】
【発明の効果】以上説明してきたように、本発明によれ
ば、帯電特性およびクリーニング性が良好であり、連続
印刷においても印字特性が低下することなく、良好な印
字品質を長期にわたり維持することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】電子写真記録装置を示す図
【符号の説明】
1:現像剤 2:貯蔵手段 3:現像剤担持体 4:現像剤回収手段 5:層厚規制ブレード 6:潜像担持体

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】潜像担持体に対して現像剤担持体によって
    搬送される現像剤を層厚規制部材により摩擦帯電すると
    ともに層厚を規制して現像を行う非磁性一成分現像方法
    において、 前記現像剤として、乳化重合粒子凝集法により得られ、
    その体積平均粒径が5.0〜10.5μmであり、か
    つ、BET比表面積を体積平均粒径で割った値が0.5
    ×106 〜0.6×1062 /gであるトナーを用い
    ることを特徴とする非磁性一成分現像方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010139558A (ja) * 2008-12-09 2010-06-24 Ricoh Co Ltd 静電荷像現像用トナー及びその製造方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS60220358A (ja) * 1984-04-17 1985-11-05 Hitachi Chem Co Ltd 電子写真用トナ−の製造方法
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