JPH0627723A - 電子写真用トナーバインダー、電子写真用トナー及びトナー像の定着方法 - Google Patents

電子写真用トナーバインダー、電子写真用トナー及びトナー像の定着方法

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JPH0627723A
JPH0627723A JP4061377A JP6137792A JPH0627723A JP H0627723 A JPH0627723 A JP H0627723A JP 4061377 A JP4061377 A JP 4061377A JP 6137792 A JP6137792 A JP 6137792A JP H0627723 A JPH0627723 A JP H0627723A
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toner
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toner binder
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vinyl polymer
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JP4061377A
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Shigeo Ochiai
茂男 落合
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Sanyo Chemical Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】低温での定着性に優れ、流動性を低下させるこ
となく、しかも耐オフセット性に優れ、更に帯電性の安
定したトナー用のバインダーを提供することである。 【構成】軟化点が95〜125℃であり、重合開始剤を
使用せずに150〜250℃で重合されるビニル重合体
(A)を含有する電子写真用トナーバインダーである。
ビニル重合体(A)は、スチレン系単量体と、(メタ)
アクリル酸エステル系単量体もしくはその他の単量体と
の共重合体である。ビニル重合体(A)は、重合温度が
150〜250℃(好ましくは170〜230℃)、重
合時間が1〜10時間(好ましくは2〜8時間)で、溶
液重合又は塊状重合により製造される。尚、重合時に溶
媒を使用した場合は、反応後、脱溶媒する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電子写真用トナーバイ
ンダー、該バインダーを含有する電子写真用トナー及び
該トナーを使用したトナー像の定着方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年処理速度の高速化の要望に対応して
複写速度が極めて大である高速複写機能を備えた複写機
・プリンタ等が製品化されている。このような高速複写
機等では、トナー粒子がヒートロールから受ける熱量が
低速複写機に比べて少ない。更に近年の省エネルギー化
の要請に伴って、ヒートロール温度が低く設定されてい
る。従って、定着工程において、複写紙がヒートロール
から熱を奪うと、ヒートロール表面温度が急激に低下し
て、トナー粒子の融着が不十分となり、定着が悪化す
る。そこで、低熱量で充分な定着性を有するトナーの出
現が強く望まれている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、低温の
定着性を大幅に向上させようとすると、非常に低分子量
のポリマーを製造する必要が生じるが、この場合比較的
大量の重合開始剤を用いなくてはならず、以下のような
問題を生じる。 重合開始剤を大量使用することにより、コストが上昇
する。 ポリマー中に開始剤が残存してしまい、その結果、ト
ナーの流動性が悪化する。 ポリマー中に開始剤が残存してしまい、その結果、ト
ナーの軟化点や溶融粘度の大幅な低下により耐オフセッ
ト性が低下する。 ポリマー中に開始剤が残存してしまい、その結果、ト
ナー中に開始剤残基のような極性の比較的高い不純物が
大量に混入する為、トナーとしての摩擦帯電性が非常に
不安定になり、鮮明で汚れのない良好な画像を長期にわ
たって得ることが困難である。 本発明は、上述の問題を解決するものであって、その目
的は、低温での定着性に優れ、流動性を低下させること
なく、しかも耐オフセット性に優れ、さらに帯電性の安
定したトナー用のバインダーを提供することである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、軟化点が95
〜125℃であり、重合開始剤を使用せずに、150〜
250℃で重合されるビニル重合体(A)を含有するこ
とを特徴とする電子写真用トナーバインダーである。
【0005】以下、本発明を詳述する。ビニル重合体
(A)としては、例えばスチレン系単量体と、(メタ)
アクリル酸エステル系単量体もしくはその他の単量体と
の共重合体を挙げることができる。スチレン系単量体と
しては、スチレン又はスチレン置換体が挙げられる。ス
チレン又はスチレン置換体としては、スチレン、アルキ
ルスチレン(例えば、αーメチルスチレン、p-メチルス
チレン)等が挙げられる。好ましくはスチレンである。
【0006】(メタ)アクリル酸エステル系単量体とし
ては、メチル(メタ)アクリレート、エチル(メタ)ア
クリレート、ブチル(メタ)アクリレート、2−エチル
ヘキシル(メタ)アクリレート、ラウリル(メタ)アク
リレート、ステアリル(メタ)アクリレート等のアルキ
ル基の炭素数が1〜18のアルキルエステル類;ヒドロ
キシルエチル(メタ)アクリレートなどのヒドロキシル
基含有(メタ)アクリレート;ジメチルアミノエチル
(メタ)アクリレート、ジエチルアミノエチル(メタ)
アクリレート等のアミノ基含有(メタ)アクリレート ;
アクリロニトリル等のニトリル基含有(メタ)アクリル
化合物及び(メタ)アクリル酸等を挙げることができ
る。
【0007】これらの内、好ましくはメチル(メタ)ア
クリレート、エチル(メタ)アクリレート、ブチル(メ
タ)アクリレート、2−エチルヘキシル(メタ)アクリ
レート、(メタ)アクリル酸及びそれらの二種以上の混
合物である。(メタ)アクリル酸エステル類以外の他の
ビニルエステルや、脂肪族炭化水素系ビニル単量体等を
併用してもよい。上記ビニルエステルとしては、酢酸ビ
ニル、プロピオン酸ビニルを、又、脂肪族炭化水素系ビ
ニル単量体としてはブタジエン等を挙げることができ
る。
【0008】ビニル重合体(A)は、重合開始剤を使用
せずに溶液重合又は塊状重合にて製造できる。重合反応
は通常、窒素等の不活性気体の雰囲気下で行われる。重
合温度は通常150〜250℃、好ましくは170〜2
30℃である。反応時間は他の条件に左右されるが、通
常1〜10時間、好ましくは2〜8時間である。反応時
間が1時間より短いと反応のコントロールが難しく、8
時間を越えると経済的に不利である。重合時、溶媒を使
用した場合は反応後、脱溶媒する。
【0009】ビニル重合体(A)の軟化点は、95〜1
25℃とされる。好ましくは100〜120℃である。
又、ビニル重合体(A)のガラス転移点Tgは40〜7
0℃とされる。尚、本発明のバインダー全体のガラス転
移点TgTは通常40〜80℃、好ましくは45〜70
℃である。ガラス転移点TgTが40℃未満では、トナ
ーの保存性が不良となり、又80℃を越えると定着下限
温度が高くなり、トナーとしての実用に耐えなくなっ
て、好ましくない。
【0010】又、ビニル重合体(A)は末端に式(1)
【化2】
【0011】(式中、A’はビニル重合体(A)の残
基、Xは水素、低級アルキル基、水酸基、アセトキシ
基、低級アルコキシ基又はハロゲン基である)で示され
るエチレン性二重結合を1分子当り平均0.05〜0.
9個有し、かつ平均粒径5〜20μmに微粉砕した状態
において、温度25℃、相対湿度60%の条件下での鉄
粉との摩擦帯電量の絶対値が7μC/g以下とされるよ
うにしてもよい。これにより、負の帯電性を有するバイ
ンダーの帯電量を小さくして、正帯電、負帯電いずれに
も安定した帯電特性を有するトナーを製造することがで
きる。
【0012】又、本発明のバインダーには、重合体
(C)を含有するようにしてもよい。重合体(C)は、
芳香族オレフィン、α−不飽和カルボン酸エステル及び
β−不飽和カルボン酸エステルの群から選ばれる少なく
とも1つの重合性単量体(B)を、重合して得られる。
該不飽和カルボン酸エステルとしては、特に多官能性メ
タクリル酸エステルが好ましい。具体的にはビニル重合
体(C)としては、スチレン系単量体と、(メタ)アク
リル酸エステル系単量体もしくはその他の単量体との共
重合体を挙げることができる。
【0013】ビニル重合体(C)は、通常、溶液重合、
懸濁重合又は塊状重合にて製造できる。重合開始剤とし
ては、アゾ系開始剤(アゾビスイソブチロニトリル、ア
ゾビスイソバレロニトリル等)、過酸化物系開始剤(ベ
ンゾイルパーオキサイド、ラウロイルパーオキサイド、
ジ−t−ブチルパーオキサイド、t−ブチルクミルパー
オキサイド、ジクミルパーオキサイド、t−ブチルパー
オキシベンゾエート、1,1−ビス(t−ブチルパーオキ
シ)3,3,5−トリメチルシクロヘキサン等)等が挙げら
れる。
【0014】重合反応は通常、窒素等の不活性気体の雰
囲気下で行われる。重合温度は通常50〜140℃、好
ましくは70〜120℃である。反応時間は他の条件に
左右されるが、通常1〜50時間、好ましくは2〜10
時間である。反応時間が1時間より短いと反応のコント
ロールが難しく、50時間を越えると経済的に不利であ
る。重合時、溶媒を使用した場合は反応後、脱溶媒す
る。本発明のバインダーの用途となる電子写真用トナー
には、必要により離型剤、着色材料、さらに種々の添加
剤等が含有される。
【0015】離型剤としては、ポリオレフィン系樹脂が
用いられる。ポリオレフィン系樹脂としては、 ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン−α−オ
レフィン(炭素数3〜8)共重合体(これを構成する単
量体としては、例えば、エチレン50重量%以上、好ま
しくは70重量%以上とし、他の単量体はポリプロピレ
ンとする) 上記のマレイン酸誘導体(無水マレイン酸、マレ
イン酸ジメチルエステル、マレイン酸ジ−2−エチルヘ
キシルエステル等)付加物 上記の酸化物 エチレン性不飽和カルボン酸〔(メタ)アクリル
酸、イタコン酸等〕及び/又はそのエステル〔アルキル
(炭素数1〜18)エステル等〕と、エチレン性不飽和
炭化水素(エチレン、プロピレン、ブテン等)との共重
合体 上記〜の内の二種以上の混合物等が挙げられ
る。
【0016】このポリオレフィン系樹脂の重量平均分子
量は通常2000〜100万、好ましくは4000〜5
0万である。重量平均分子量が100万を越えるとトナ
ー樹脂中への適度な分散性を維持する点で不利である。
前記は、高溶融粘度ポリオレフィン系樹脂を温度30
0〜450℃、反応時間0.5〜10時間で熱減成する
か、オレフィンを公知の重合方法により単独または共重
合させることによって得られる。前記は、ポリオレフ
ィンとマレイン酸誘導体とを過酸化物触媒の存在下又
は、無触媒下で付加反応させることにより得られる。前
記は、ポリオレフィンを酸素または酸素含有ガス(空
気)で酸化する方法、オゾン含有酸素またはオゾン含有
ガス(空気)で酸化する方法で得られる。酸化物の酸価
は通常50以下である。前記又はは、エチレン性不
飽和カルボン酸及び/又はアルキル(炭素数1〜18)
エステルとエチレン性不飽和炭化水素との共重合によっ
て得られる。エチレン性不飽和カルボン酸及び/又はア
ルキル(炭素数1〜18)エステルの量は重量基準で通
常30%以下、好ましくは10%以下である。
【0017】離型剤の160℃における溶融粘度は10
00cps以下、好ましくは500cps以下である。
160℃における溶融粘度が1000cpsを越えるも
のは、電子写真トナーとするとホットオフセット温度が
不充分となる。離型剤の160℃における溶融粘度はブ
ルックフィールド型回転粘度計を用いて測定することが
できる。測定温度以外の条件は、JIS−K1557−
1970に準じて行うことができる。測定試料の温度調
整には、温度レギュレーター付きオイルバスを用いるこ
とができる。
【0018】着色材料としては、カーボン、鉄黒、ベン
ジジンイエロー、キナクリドン、ローダミンB、フタロ
シアニン等が挙げられる。磁性粉として鉄、コバルト、
ニッケル等の強磁性金属の粉末もしくはマグネタイト、
ヘマタイト、フェライト等を用いてもよい。更に、種々
の添加剤としては、荷電調整剤(含金属染料、ニグロシ
ン、第4級アンモニウム塩等)等が挙げられる。荷電調
整剤は目的に応じて使用しなくてもよい。荷電調整剤を
使用する場合は、本発明のバインダーが重合開始剤を使
用せずに、重合されたビニル重合体(A)を含有するた
め、荷電調整剤の使用量は通常の使用量よりも少なくし
ても、目的の帯電の水準を維持することができる。
【0019】電子写真用トナーの成分としては、荷電調
整剤を通常0.5〜10重量%、好ましくは1〜5重量
%、離型剤を通常1〜30重量%、好ましくは2〜10
重量%、バインダーを通常45〜95重量%、好ましく
は50〜90重量%、着色材料を通常1〜60重量%、
好ましくは2〜50重量%用いる。尚、離型剤の添加方
法はトナー製造時に加えてもよく、また、バインダーに
予め混合した形で用いてもよい。また、バインダー重合
時、他成分と共に系に加えても構わない。
【0020】電子写真用トナーは以下の(1)又は
(2)の方法で製造される。 (1)前記トナー成分を乾式ブレンドした後、溶融混練
され、その後、粗粉砕され、最終的にジェット粉砕機を
用いて微粉化し、さらに分級し粒径が通常2〜20μm
の微粉として得る。 (2)バインダー成分の単量体を他のトナー成分存在下
で懸濁重合し、粒径が通常2〜20μmの微粉を得る。
尚、特に製法はこれらに限定されるものではない。
【0021】電子写真用トナーは必要に応じて鉄粉、ガ
ラスビーズ、ニッケル粉、フェライト等のキャリア粒子
と混合されて電気的潜像の現像剤として用いられる。ま
た、粉体の流動性改良のため疎水性コロイダルシリカ微
粉末を用いることもできる。電子写真用トナーは複写
機、例えば、加熱定着型の複写機またはプリンターの熱
定着用ヒートロール部で加熱されることによって、支持
体(紙、ポリエステルフィルム等)に定着されて、記録
材料とされる。
【0022】
【実施例】以下、実施例により本発明をさらに説明する
が、本発明はこれに限定されるものではない。実施例
中、部はいずれも重量部を示す。
【0023】(実施例1)キシレン274部を2リット
ルのオートクレーブに仕込み、窒素置換した後205℃
まで昇温した。これに、スチレン690部及びブチルア
クリレート310部を重合開始剤を用いずに、205℃
で4時間滴下し、1時間同温度に保持し重合を完結し
た。上記のようにして、重合開始剤を用いずに熱重合を
行い、重合体(A)を製造して、本発明のバインダーを
得た。バインダーのガラス転移点Tgは50℃、数平均
分子量は4000、重量平均分子量は10000であっ
た。分子量の測定は、ゲルパーミエーション・クロマト
グラフィーにより以下の条件で行った。
【0024】装置:東洋曹達製HLC802A 測定温度:25℃ 試料溶液:0.5重量%のTHF(テトラヒドロフラ
ン)溶液 溶液注入量:200マイクロリットル 検出装置:屈折率検出器
【0025】(実施例2)スチレン800部、ブチルア
クリレート200部及び1,6−ヘキサンジオールジメタ
クリレート1部を、トルエン溶剤250部中で、重合開
始剤にベンゾイルパーオキサイド0.2部を用いて沸点
下に8時間重合を行い、重合体(C)を得た。そして、
実施例1の重合体(A)50部と重合体(C)50部を
混合して、バインダーを得た。バインダーのガラス転移
点Tgは57℃、数平均分子量は8200、重量平均分
子量は100000であった。分子量の測定は、実施例
1と同様の方法で行った。
【0026】(比較例1)トルエン274部を2リット
ルのコルベンに仕込み、窒素置換した後、沸点まで昇温
した。これに、スチレン690部、ブチルアクリレート
310部及び、重合開始剤として、ベンゾイルパーオキ
サイド50部を加え、均一溶液とした後、この均一溶液
を4時間かけて滴下し、更に、沸点下で、1時間保持し
て、重合を完結し、重合体(D)を得た。重合体(D)
のTgは50℃、数平均分子量は4200、重量平均分
子量は11000であった。
【0027】(比較例2)比較例1の重合体(D)50
部と実施例2の重合体(C)50部を混合して、バイン
ダーを得た。バインダーのTgは57℃、数平均分子量
は8000、重量平均分子量は110000であった。
【0028】(使用例1)実施例2のバインダーを用い
て以下の方法により帯電測定試料を作成した。 (試料の作成法) バインダー 86部 離型剤 (三洋化成工業株式会社製ビスコール550P) 4部 カーボンブラック (三菱化成工業株式会社製MA−100) 8部 荷電調整剤(オリエント化学株式会社製ボントロンP−51) 2部
【0029】上記混合物を粉体ブレンドした後、ラボプ
ラストミルで140℃、30r.p.m.で10分間混
練し、混練物をジェットミルPJM100(日本ユニマ
チック社製)で微粉砕した。粉体気流分級機MSD(日
本ユニマチック社製)で微粉砕物から2μm以下の微粉
をカットした。次に、上記試料25部に電子写真キャリ
ア鉄粉(日本鉄粉社製F−100)1000部を混合し
て、帯電測定試料とした。
【0030】(比較使用例1)使用例1のバインダー
を、比較例2のバインダーとする以外は、使用例1と同
様の方法で帯電測定試料を作成した。
【0031】(使用例2)実施例1のバインダーを用い
て以下の方法により電子写真用トナーを作製し、さらに
電子写真現像剤を作製した。 (トナー作成方法) バインダー 86部 離型剤(三洋化成工業株式会社製ビスコール550P) 4部 カーボンブラック(三菱化成工業株式会社製MA−40) 8部 荷電調整剤(保土谷科学株式会社製スピロンブラックTRH) 2部
【0032】上記混合物を粉体ブレンドした後、ラブプ
ラストミルで140℃、30r.p.m.で10分間混
練し、混練物をジェットミルPJM100(日本ユニマ
チック社製)で微粉砕した。粉体気流分級機MSD(日
本ユニマチック社製)で微粉砕物から2μm以下の微粉
をカットした。得られた粉体1000部にアエロジルR
972(日本アエロジル社製)3部を均一混合して、ト
ナーを得た。上記トナー25部に電子写真用キャリア鉄
粉(日本鉄粉社製F−100)1000部を混合して、
電子写真用現像剤を得た。
【0033】(比較使用例2)使用例2のバインダーを
比較例2のバインダーにする以外は、同様の方法により
電子写真用現像剤を得た。 (帯電量、帯電量分布、流動性及び耐ホットオフセット
性の測定結果)使用例1,2、比較使用例1,2で得ら
れたトナーについて、帯電量、帯電量分布、流動性及び
耐ホットオフセット性を測定した結果を表1に示す。
【0034】
【表1】
【0035】(帯電量)トナー25部に電子写真用キャ
リア鉄粉ASR−10(日本鉄粉株式会社製)1000
部を配合し、タンブラーシェーカーミキサーにて摩擦帯
電させ、ブローオフ帯電量測定装置(東芝ケミカル株式
会社製)により帯電量を測定(20℃、65%R.H.
一昼夜調湿) (帯電量分布)粒子帯電量分布測定装置(ホソカワミク
ロン株式会社製FST−1)を用いて帯電量分布を測
定。
【0036】(流動性)ホソカワミクロン社製パウダー
テスターを用いて見かけ緩み密度を測定(大きい程、流
動性が良いことを示す。)。 (耐ホットオフセット性)市販の熱定着方式の複写機を
用い、ホットオフセットが発生するヒートロールの温度
で評価。本発明のバインダーを含んだ電子写真トナーは
トナーの流動性のみならず耐ホットオフセット性に優れ
ていることが確認できた。
【0037】
【発明の効果】本発明のバインダーは、これを含む電子
写真用トナーとした場合、通常のトナーに比べ、低温で
の定着性に優れ、流動性を低下させることなく、しかも
耐オフセット性に優れ、さらに帯電性の安定したトナー
が実現され、その有用性は極めて高い 。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成4年12月8日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】発明の名称
【補正方法】変更
【補正内容】
【発明の名称】 電子写真用トナーバインダー、電子
写真用トナー及びトナー像の定着方法

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】軟化点が95〜125℃であり、重合開始
    剤を使用せずに150〜250℃で重合されるビニル重
    合体(A)を含有することを特徴とする電子写真用トナ
    ーバインダー。
  2. 【請求項2】ビニル重合体(A)のガラス転移点が、4
    0〜70℃とされた請求項1記載の電子写真用トナーバ
    インダー。
  3. 【請求項3】ビニル重合体(A)が末端に式(1) 【化1】 (式中、A’はビニル重合体(A)の残基、Xは水素、
    低級アルキル基、水酸基、アセトキシ基、低級アルコキ
    シ基又はハロゲン基である)で示されるエチレン性二重
    結合を1分子当り平均0.05〜0.9個有し、かつ平
    均粒径5〜20μmに微粉砕したときの温度25℃、相
    対湿度60%の条件下での鉄粉との摩擦帯電量の絶対値
    が7μC/g以下とされる請求項1又は2記載の電子写
    真用トナーバインダー。
  4. 【請求項4】芳香族オレフィン、α−不飽和カルボン酸
    エステル及びβ−不飽和カルボン酸エステルの群から選
    ばれる少なくとも1つの重合性単量体(B)を、重合し
    て得られる重合体(C)を含有する請求項1乃至3の何
    れかに記載の電子写真用トナーバインダー。
  5. 【請求項5】α,β−不飽和カルボン酸エステルが、多
    官能性メタクリル酸エステルである請求項4記載の電子
    写真用トナーバインダー。
  6. 【請求項6】重合体(C)が、懸濁重合された重合体で
    ある請求項4又は5記載の電子写真用トナーバインダ
    ー。
  7. 【請求項7】請求項1乃至6の何れかに記載の電子写真
    用トナーバインダーと着色材料とから成ることを特徴と
    する電子写真用トナー。
  8. 【請求項8】請求項7記載の電子写真用トナーを使用し
    たトナー像をヒートロール又はプレスロールにより定着
    することを特徴とするトナー像の定着方法。
  9. 【請求項9】複写紙の単位長さ1cm当り15〜45K
    gの圧力下でトナー像を定着する請求項8記載のトナー
    像の定着方法。
JP4061377A 1992-02-14 1992-02-14 電子写真用トナーバインダー、電子写真用トナー及びトナー像の定着方法 Pending JPH0627723A (ja)

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JPH01214873A (ja) * 1988-02-23 1989-08-29 Sanyo Chem Ind Ltd トナー用バインダーの製造法
JPH02311851A (ja) * 1989-05-29 1990-12-27 Canon Inc トナー用結着樹脂の製造方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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