JPH0627722A - 静電荷像用現像剤 - Google Patents

静電荷像用現像剤

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JPH0627722A
JPH0627722A JP4183313A JP18331392A JPH0627722A JP H0627722 A JPH0627722 A JP H0627722A JP 4183313 A JP4183313 A JP 4183313A JP 18331392 A JP18331392 A JP 18331392A JP H0627722 A JPH0627722 A JP H0627722A
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JP
Japan
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Pending
Application number
JP4183313A
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English (en)
Inventor
Toshihiko Murakami
登司彦 村上
Masa Nakamura
雅 中村
Kanjirou Okamoto
完志郎 岡本
Yasushi Sakida
裕史 崎田
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Sharp Corp
Original Assignee
Sharp Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 定着性、抗低温オフセット性及び抗高温オフ
セット性が改善された静電荷像用現像剤を提供する。 【構成】 この静電荷像用現像剤はゲル浸透クロマトグ
ラムによって測定される分子量分布において、重量平均
分子量Mwと数平均分子量Mnとの比率がMw/Mn≧
10であり、数平均分子量5×103 〜8×104 の領
域に少なくとも一つのピークを持ち、なおかつ数平均分
子量105 〜106 の領域に肩を一つ有し、かつ低分子
側ピーク領域が50〜90%存在するスチレンアクリル
系樹脂を含んで成るものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は静電荷像用現像剤、特に
低温抗オフセット性及び高温抗オフセット性に優れたス
チレンアクリル系樹脂をバインダーとする、熱圧着によ
り定着する静電荷像用現像剤に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、電子写真用現像剤は米国特許第
4,499,168号に記載されているように、ゲル浸
透クロマトグラムによる分子量ピークが5×103 〜8
×104の間に第一のピーク、105 から2×106
間に第二のピークを有し、二つの分子量ピークを有する
ものがあった。
【0003】また、特開平3−188468号には、現
像剤粒子中におけるバインダーとして、特別な特性を有
するポリエステル樹脂を用いており、このポリエステル
樹脂は数平均分子量3,000〜8,000の領域にピ
ークを少なくとも1つ有し、また数平均分子量100,
000〜600,000の領域にピークまたは肩を1つ
有し、高分子側ピーク領域が5〜15%存在する静電荷
像用現像剤が開示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】これら従来技術の電子
写真用現像剤においては、中間の分子量域の成分が実質
上、欠けているか、又は、少ない。そして、低分子量域
及び高分子量域の相溶性が乏しい。
【0005】また、低分子量域成分は定着性・抗低温オ
フセットの改善に効果があり、高分子量域成分は抗高温
オフセットの改善に効果があることが知られているが、
満足される効果は得られていない。特に両者をともに解
決した技術はなかった。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明はこれら課題を解
決するために、ゲル浸透クロマトグラム(GPC)によ
って測定される分子量分布において、重量平均分子量M
wと数平均分子量Mnとの比率がMw/Mn≧10であ
り、数平均分子量5×103 〜8×104 の領域に少な
くとも一つのピークを持ち、なおかつ数平均分子量10
5 〜106 の領域に肩を一つ有し、かつ低分子側ピーク
領域が50〜90%存在するスチレンアクリル系樹脂を
バインダーとする現像剤粒子を含んで成る静電荷像用現
像剤を提供するものである。本発明の静電荷像用現像剤
は電子写真法、静電記録法、静電印刷法などにおける静
電潜像などの現像に用いることができる。図1は本発明
で用いるスチレンアクリル系樹脂の分子量分布の一例を
示すものである。横軸は分子量を対数目盛で表わしてい
る。
【0007】Mw/Mnが10より少ないときは、ピー
クがするどく、分子量分布の幅が小さくなり、好ましく
ない。数平均分子量5×103 より小さい領域にピーク
を有すると抗高温オフセット性が劣化し、数平均分子量
8×104 より大きい領域にピークを有すると低分子量
域の特性、即ち、定着、抗低温オフセット性が劣化す
る。この領域にピークが少なくとも一つあることが必要
であるが、好ましくは一つである。この分布をつくるの
に一つだけのピークのものをつくる方が簡単であり、且
つ作用効果の制御も複雑でない。肩が数平均分子量10
5 より小さい領域にあるときは、抗高温オフセット性が
劣化する。又、肩が数平均分子量106 を超える領域に
あるときは定着性、抗低温オフセット性が劣化する。低
分子側ピーク領域は次のように測定される。図2は、本
発明のスチレンアクリル系樹脂の数平均分子量の分布の
1例を示すものであって、横軸は右方へ行くに従って分
子量が高くなる対数目盛である。左側の数平均分子量5
×103 〜8×104 の領域のピーク(ピークが二つ以
上あるときは、その右端のピーク)からカーブが右方へ
下降し、カーブが平らになる最初の点から横軸に垂線を
おろし、カーブの下の領域を二部分に分けたとき、この
左側の領域を低分子側ピーク領域と定義する。本発明に
おいては、この低分子側ピーク領域の面積は、このカー
ブの下の全領域の面積の50〜90%を占める。低分子
側ピーク領域が50%未満のときは定着性、抗低温オフ
セット性が劣化する。低分子側ピーク領域が90%を超
えるときは、抗高温オフセット性が劣化する。ゲル浸透
クロマトグラム測定は、例えば、島津製作所製の装置: 1)リクイッド・クロマトグラフ LC−6A(液送
ユニット) 2)リフラクティブ・インデックス・デテクタ
RID−6A(示差屈折計) 3)カラム・オーブン CTO−6A(カ
ラム・オーブン) 4)カラム GPC−807・HSG−40
・HKF−8023本連結(分離部) 5)クロマトパック CR−4A(デー
ター処理) を用いて行うことができる。
【0008】本発明におけるスチレンアクリル系樹脂は
スチレン系化合物とアクリル系化合物との共重合体であ
る。スチレン系化合物としては、例えばスチレン、α‐
メチルスチレン、p‐クロロスチレンなどを挙げること
ができる。アクリル系化合物としては、例えば、アクリ
ル酸、メタクリル酸(この両者を総称して、以下(メ
タ)アクリル酸と呼ぶことあり)、(メタ)アクリル酸
エステル、例えば、(メタ)アクリル酸アルキル・エス
テル(アルキル基としては炭素数が1〜15のもの)な
どを用いることができる。
【0009】共重合方法としては常法の重合方法、例え
ば、懸濁重合、エマルジョン重合、溶液重合、塊状重
合、などを用いて行うことができる。
【0010】本発明の現像剤は前記スチレンアクリル系
樹脂をバインダーとする現像剤粒子を含んで成るもので
あるが、更に、着色剤、その他、添加剤として、磁性
体、電荷制御剤、オフセット防止剤などを含んでいても
よい。着色剤としては、カーボンブラック、ニグロシン
染料などの各種顔料、及び染料を用いることができる。
磁性体としてはフェライト、マグネタイト、及び鉄、コ
バルト、ニッケルなどの強磁性金属、更に強磁性合金、
例えばマンガン‐銅‐アルミニウムなどを用い得る。電
荷制御剤としては、第4級アンモニウム化合物、ニグロ
シン、ニグロシン塩基、クリスタルバイオレット、アゾ
系含金属染料、塩素化パラフィン、塩素化ポリエステル
などを用いてもよい。更に、必要に応じ、オフセット防
止剤を加えてもよく、オフセット防止剤としては低分子
量ポリエチレン、低分子量ポリプロピレン、シリコンワ
ニスなどを用いることができる。又、現像剤は二成分系
現像剤、例えば、トナーとキャリアと混合したもの、或
いは一成分系現像剤、例えば、トナーに磁性体を含有さ
せたもの、であってもよい。また、本発明の現像剤は乾
式現像に適する。
【0011】
【実施例】以下において本発明を実施例により更に詳細
に説明する。現像剤の定着性試験は次のように行なっ
た。定着性試験機としては、シャープ株式会社製SF9
400定着UNIT改造機を用いた。ローラー温度17
0℃、ローラー速度160mm/秒に設定する。未定着コ
ピーサンプルを電子写真コピヤー(定着機能作動させ
ず)から取出し、上記ローラー温度及び速度で定着を行
う。定着後の画像の濃度をマクベス濃度計で測定する。
こすり試験機は、あらかじめエッジを出しておいた砂消
しゴム(株式会社ライオン事務器No.502)を取り
付け、定着画像を10mm/秒の速度で、1往復20秒の
割合で3回摺擦する。圧接力は1kg/cm2 である。コピ
ー紙はイゲパ紙である。このようにして摺擦された画像
の濃度を前記と同様に測定し、その濃度の比率を求め
た。 ○:濃度比率60%〜100% ×:濃度比率0%〜60%未満
【0012】また、現像剤の抗オフセット性の評価は次
のようにして行った。上記定着性試験と同様に未定着コ
ピーサンプルを電子写真コピヤー(定着機能作動させ
ず)から取出し、定着は、前記定着試験機を用い160
℃で定着し、次に、トナー画像のない転写紙を同様に定
着ローラに圧接し、オフセットの汚れが紙上に生ずるか
否かを目視で判断する(低温オフセット試験)。また、
上記と同様な操作を220℃での定着により行いオフセ
ットの汚れの発生を調べる(高温オフセット試験)。 ○:オフセットの汚れがない ×:オフセットの汚れが少なくとも一部発生 (下記で用いる諸記号の説明) PL :数平均分子量5×103 ないし8×104 の領域
内のピークに対応する数平均分子量 SH :数平均分子量105 ないし106 の領域内の肩に
対応する数平均分子量 PL Area :低分子側ピーク領域(%) Tg :ガラス転移温度 MwとMnは前記と同意義を有する。
【0013】実施例1 スチレンアクリル樹脂(スチレン・モノマー単位85モ
ル%、アクリル酸ブチル・モノマー単位15モル%;M
n=4000、Mw=95000,Mw/Mn=23.
8,PL =6000,SH =800000,PL Ares
=53.2%,Tg =60℃)を100重量部、着色剤
リーガル330Rを6重量部、電荷制御剤BONTRON P−
51を2重量部、WAX ビスコール550Pを1重量
部、WAX PE130を1重量部、用い、これらを次
のような操作により現像剤とする。上記材料をスーパー
ミキサーで混合かくはんし、二軸式押出混練機(PCM
−65)で混練する。さらに気流式粉砕分級機により重
量平均粒子径約10μmに粉砕する。それに、流動化剤
日本アエロジル社製R−972 0.2重量%、磁石
粉 戸田工業社製マグネタイトEPT−500 0.2
重量%を加え、スーパーミキサーで表面処理する。かく
して得られた現像剤の定着性、抗低温オフセット性、抗
高温オフセット性を前記のような試験で測定した。結果
は後記表1に示す。
【0014】実施例2〜6、比較例1〜6 後記表1にあるMn,Mw,Mw/Mn,PL ,SH ,
PL Area 及びTgのスチレンアクリル樹脂を用いた以
外は実施例1と同様な操作により現像剤をつくり、前記
のような試験方法で、定着性、抗オフセット性を測定し
た。結果を表1に示す。
【0015】
【表1】
【表2】
【0016】
【発明の効果】本発明によれば、熱圧着により定着する
静電荷像用現像剤において、低分子量域による定着性、
抗低温オフセット性、高分子量域による抗高温オフセッ
ト性の改善の効果が中間分子量域を有することにより夫
々著しく向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に用いるスチレンアクリル系樹脂の数平
均分子量の分布の1例を示す。
【図2】低分子側ピーク領域の測定方法の説明図であ
る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 崎田 裕史 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シ ャープ株式会社内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ゲル浸透クロマトグラムによって測定さ
    れる分子量分布において、重量平均分子量Mwと数平均
    分子量Mnとの比率がMw/Mn≧10であり、数平均
    分子量5×103 〜8×104 の領域に少なくとも一つ
    のピークを持ち、なおかつ数平均分子量105 〜106
    の領域に肩を一つ有し、かつ低分子側ピーク領域が50
    〜90%存在するスチレンアクリル系樹脂をバインダー
    とする現像剤粒子を含んで成る静電荷像用現像剤。
  2. 【請求項2】 数平均分子量5×103 〜8×104
    領域に一つのピークを有する請求項1記載の静電荷像用
    現像剤。
JP4183313A 1992-07-10 1992-07-10 静電荷像用現像剤 Pending JPH0627722A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6767683B2 (en) 1999-10-20 2004-07-27 Fuji Xerox Co., Ltd. Image forming toner, 2-component developer, image forming method and method for manufacturing image forming toner

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6767683B2 (en) 1999-10-20 2004-07-27 Fuji Xerox Co., Ltd. Image forming toner, 2-component developer, image forming method and method for manufacturing image forming toner

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