JP3215899B2 - 現像用トナー及び定着方法 - Google Patents
現像用トナー及び定着方法Info
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Description
トナーに関し、更にこの定着方法に関する。
剤等を混合し混練工程を経て作製される。混練工程に於
いては着色剤等の構成成分を樹脂中に均一に分散するこ
とが要求される。このために、混練工程に於いては樹脂
の軟化点近傍で大きなシェアを加え高い粘度の状態で分
散することが必要とされている。しかし、高い粘度で分
散することによって樹脂の分子鎖が切断され、予想した
樹脂の特性が発揮されないという現象が発生する。この
ために、樹脂自体の軟化点の設定をトナー化した後の物
性に合わせて制御することが必要となるが、このために
は混練に於ける制御が重要となるが、その制御はなかな
か困難である。
着方法が一般的となっている。この他にも熱板・フラッ
シュ定着等の方式が知られているが、定着機の簡易化等
を含めて熱ロール方式が一般的である。本定着方式に於
いては、ロールの間を通過する間に定着が行われる。こ
のために、トナーとしてはロールに対するオフセット性
の向上及び紙に対する接着性の改良が要求されている。
の粘弾性を適正に改善することが必要であり、架橋樹脂
を使用することも提案されている。しかし、架橋樹脂で
は樹脂自体の粘度が高いため、混練に於けるエネルギー
を大きくすることが必要となり、製造上問題となる。
81号では金属酸化物を添加し、カルボキシル基含有の樹
脂を使用して混練時に架橋させることによって、混練時
のエネルギーを少なくし、かつ樹脂の粘弾性を改良(向
上)する方法が提案されている。しかし、上記技術に於
いては、トナーのメルトインデックス(MI)を樹脂のMI
の1/3〜1/30に制御することが提案されている。この
場合、トナー自体は金属酸化物で架橋されているため、
オフセット性は良好となるが、紙に対する接着性が低下
し、紙から容易に剥がれる現象が発生する。また、紙に
対する接着性が低いことから高速定着には不適であり、
さらに定着時の温度を高く設定する必要が生じ、機械の
信頼性が低下する。また、上記技術では金属酸化物を使
用して架橋を行っている。しかし、これら金属酸化物が
トナー中に存在するため、環境に於ける問題や帯電性等
に問題を生ずる。
する接着性の向上とオフセット性のバランスのとれた現
像剤を提供するものである。また、融着トナーの紙への
接着性を劣化させる金属酸化物を使用しない現像剤を提
供するものである。
画質を与える定着方法を提供することにある。
るためにカルボキシル基含有樹脂を使用して荷電制御剤
によって混練時の樹脂分子鎖の切断を防止した。
体からなる荷電制御剤を含有してなるトナーの150℃/2
1.6kgfの条件で測定したMI値が15から400(g/10mi
n)であり樹脂のMI値の1/3以上2以下であること
を特徴とする現像用トナー及び 2) 前記現像用トナーを用いシリコンパッドによる定
着クリーニング機構を有する熱ローラー定着装置を用い
た定着方法によって達成される。
橋され、混練に於いて発生した樹脂切断を修復すること
が可能である。しかし、金属酸化物を使用した場合、金
属の活性が高いため、架橋が促進され樹脂のMIが高くな
ってしまう。我々は、金属錯体の荷電制御剤を使用して
配位子交換反応を混練時に行うことで樹脂からトナーへ
のMIの変化を少なくすることが可能となることを見いだ
し、本発明に至ったものである。
基含有樹脂の架橋に関しては理論的に不明瞭な点が多い
が、含金属錯体の荷電制御剤を使用することによってい
わゆる配位子交換反応が発生し、樹脂中のカルボキシル
基と反応して金属を中心とした金属架橋が発生するもの
と推定される。配位子交換を起す荷電制御剤としては配
位子交換しうる配位子を有し、中心となる金属がカルボ
キシル基に対して配位する性質を有することが重要であ
る。
式(1)及び(2)に示す構造を有するものが好適であ
り、金属としてはクロム,亜鉛,鉄,コバルト,銅が好
適である。特にクロム,亜鉛,鉄がさらに好適に使用す
ることが出来る。
Cr,Co,Zn,Fe,Cuを表し、XはH,NH4
である。
O2,−SO2−NHR(R;H,−CH3,−C6H5),Br,Cl,
F、R2はH,−NO2,Br,Cl,Fを表す。
H,−CH3,−CH(CH3)2,−C(CH3)3を表す。
らに限定するものではない。
ルボキシル基含有樹脂の酸価によって左右されるが、樹
脂に対して0.01〜2.0wt%が使用出来る。好適には
0.05〜1.0wt%である。この添加量が過多の場合には樹
脂との相互作用が激しくなり架橋反応が促進され、トナ
ー調合後のMIが低くなり、オフセット性は良好となるが
定着率が低下する。一方、添加量が少ない場合には樹脂
との架橋反応が進まずトナー調合後のMIが高くなり、定
着率は良好となるがオフセット性を損う。
系,アクリル系の樹脂が好適である。ポリエステル樹脂
では末端にのみカルボキシル基が存在しているため、反
応点が少なくMIの変化が起りにくい。スチレン・アクリ
ル樹脂では、カルボキシル基が分子中の側鎖にランダム
に存在しているため反応が容易におこる。
シル基含有樹脂を合成する場合、アクリル酸、メタクリ
ル酸を単量体成分として添加して共重合させることによ
って合成することが出来る。
する樹脂としてはスチレン・アクリル樹脂が好ましい。
で合成することが出来る。
しては、アクリル酸,メタクリル酸,マレイン酸モノブ
チル,マレイン酸モノオクチル,フマール酸モノブチ
ル,フマール酸モノオクチル等が好適に使用出来る。
m-メチルスチレン、p-メチルスチレン、p-エチルスチレ
ン、2,4-ジメチルスチレン、p-ブチルスチレン、p-ブチ
ルスチレン、p-ヘキシルスチレン、p-オクチルスチレ
ン、p-ノニルスチレン、p-デシルスチレン、p-ドデシル
スチレン、p-トキシスチレン、p-フェニルスチレン、p-
クロルスチレン、3,4-ジクロルスチレン等のスチレン及
びスチレン誘導体、アクリル酸メチル、アクリル酸エチ
ル、アクリル酸ブチル、アクリル酸イソブチル、アクリ
ル酸プロピル、アクリル酸オクチル、アクリル酸ドデシ
ル、アクリル酸-2-エチルヘキシル、アクリル酸ステア
リル、アクリル酸-2-クロルエチル、アクリル酸フェニ
ル、α-クロルアクリル酸メチル、メタクリル酸メチ
ル、メタクリル酸エチル、メタクリル酸プロピル、メタ
クリル酸ブチル、メタクリル酸イソブチル、メタクリル
酸オクチル、メタクリル酸ドデシル、メタクリル酸-2-
エチルヘキシル、メタクリル酸ステアリル、メタクリル
酸フェニル、メタクリル酸ジメチルアミノエチル、メタ
クリル酸ジエチルアミノエチル等のα-メチレン脂肪酸
モノカルボン酸エステル類等を挙げることができる。さ
らにまたアクリロニトリル、メタアクリロニトリル、ア
クリルアミド等のアクリル酸もしくはメタクリル酸誘導
体を挙げることができる。
が好適であり、より好ましくは2〜30である。
応が進行せず、また、酸価が高い場合には反応は進行す
るものの、環境依存性が高くなり、問題を生じる。
均分子量で30000〜300000であり、Mw/Mn=4〜70の範
囲が良い。
n)の範囲が定着性、オフセット性の点から好適であ
る。MIが大きい場合にはオフセット性に問題があり、MI
が小さい場合には定着率に不足を生じる。
使用する顔料、離型剤等の材料は全て使用することが出
来る。
タイト等の磁性粉が全て使用可能である。
るが、トナー中に20〜60wt%添加する事が出来る。より
好適には25〜50wt%である。
れることはなく、通常使用される流動化剤等任意に使用
できる。
ところはない。しかし本発明に係る現像用トナーは薄層
形成方式の現像方式に好適であり、バイアスとしてDC及
びACを印加する方式がより好適である。
る。
上ロールとしてハードロール(アルミの素管)の表面に弗
素樹脂(PTFE,PTFA)等を被覆したものが好適であり、下
ロールとしてはシリコーンゴムで形成されたソフトロー
ルが好適に使用される。また、これらのロールは一定の
圧力で押圧されており、その荷重は端部よりばねで荷重
が加えられているものが良い。この場合の荷重はばね荷
重で1〜5kgの荷重が片側に加えられているものが良
く、好ましくは1.5〜3kgのばね荷重である。この荷重
が低い場合には定着に於ける上下ロール間のニップ幅が
狭くなり、定着時に十分な熱を加えることが出来なくな
る。また、定着の荷重が高い場合には紙に大きな荷重が
加えられ、紙が平滑化され、光沢の高い画像となり品質
の低下を招く。
〜50mmφの範囲である。
方式としてはシリコーンオイル含浸パッドによる方式が
用いられる。
る。
アクリレート共重合体を使用し磁性粉及び荷電制御剤と
して例示化合物(1)を使用して下記配合でトナーを作製
した。
0.5μmの磁性トナーを得た。このもののMIを測定した結
果、MI=110となった。このものに対して疎水性シリカ
(R-812:日本アエロジル社製)を0.4%添加して本発明の
トナーを得た。これを「トナー1」とする。
し、さらに荷電制御剤の種類及び添加量を表1の如く変
化させてトナーを作製した。これらのものに疎水性シリ
カを実施例1と同様に加え、本発明の磁性トナーを得
た。これらを「トナー2〜7」及び「比較トナー(1)
〜(4)」とする。尚実施例1も併記した。
-3015を改造してA4縦送りでの印字速度を20枚/分と
し、6極の固定磁石を内臓した直径25mmの磁性ステンレ
ス製の現像スリーブを有し、現像領域間隙:Dsd=0.2mmと
し、現像領域に於ける現像器表面に於けるトナー層を0.
15mmとした非接触方式に改造した。感光体は積層型有機
感光体を使用して現像部電位を-500Vとし、現像バイア
スをピーク〜ピークで−50〜−550Vで周波数2kHzのA
Cバイアス及び−250VのDCバイアスを印加した。ま
た、定着方式は上ローラとして内部にヒータを内蔵した
直径30mmのアルミシリンダにテフロンコーティングした
ものを使用し、下ローラとして直径30mmのシリコーンゴ
ムローラを使用した。また、これらローラの圧力は両端
からばねによって調整され、片側で2kgのばねで圧力を
加えた。また、定着ローラのニップ幅は約4mmに調整し
た。さらに定着上ローラの表面温度を185℃に調整し
た。なお、定着上ローラのクリーニング方式としてはシ
リコーンオイル(10000cpsのジメチルポリシロキサン)を
含浸したパッドによってクリーニングする方式である。
を使用して画像を得て定着率及びオフセット性を評価し
た。
メンディングテープ(3M製)を画像に貼り、その後一定速
度で剥離しその前後の画像濃度の変化を測定する方法で
ある。定着率(X%)は剥離後の濃度(B)を剥離前の濃度
(A)で割ったもの(X=B/A×100)で示す。
00枚印字し、5分休止した後に印字を行い画像上の汚れ
及び画像裏面の汚れを判定する方法で評価した。
ある。
着性が良好であり、オフセット性も良好であることが理
解される。
測定される。測定条件によってMI自体は変化するもので
あるが、ここでは荷重=21.6kgf,150℃の条件で測定さ
れる。また、樹脂を、MIを測定する条件で荷重をかけず
に6分間放置し、次いで荷重を加えて測定する方法が好
ましい。
改善される。
Claims (2)
- 【請求項1】 カルボキシル基を含有する樹脂、磁性粉
及び金属錯体からなる荷電制御剤を含有するトナーの15
0℃/21.6kgfの条件で測定したメルトインデックス値が
15〜400(g/10min)であり、かつトナーのメルトイン
デックス値が前記樹脂のメルトインデックス値の1/3
以上2以下であることを特徴とする静電荷像現像用トナ
ー。 - 【請求項2】 前記現像用トナーを用い、シリコンパッ
ドによる定着クリーニング機構を有する熱ローラ定着装
置を用いる定着方法。
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---|---|---|---|
JP27736792A JP3215899B2 (ja) | 1992-10-15 | 1992-10-15 | 現像用トナー及び定着方法 |
Applications Claiming Priority (1)
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Publication Number | Publication Date |
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CN107254191A (zh) * | 2017-06-29 | 2017-10-17 | 广西新晶科技有限公司 | 一种偶氮二价金属络合物及其在色调剂中的用途 |
-
1992
- 1992-10-15 JP JP27736792A patent/JP3215899B2/ja not_active Expired - Fee Related
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