JPH0627708B2 - 円筒物体の端面検査装置 - Google Patents

円筒物体の端面検査装置

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JPH0627708B2
JPH0627708B2 JP60063597A JP6359785A JPH0627708B2 JP H0627708 B2 JPH0627708 B2 JP H0627708B2 JP 60063597 A JP60063597 A JP 60063597A JP 6359785 A JP6359785 A JP 6359785A JP H0627708 B2 JPH0627708 B2 JP H0627708B2
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E30/00Energy generation of nuclear origin
    • Y02E30/30Nuclear fission reactors

Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の利用分野〕 本発明は、核燃料用の核燃料ペレット等の円筒物体の端
面を検査する装置に関するものである。
〔発明の背景〕 核燃料用ペレットは粉末を焼結した円筒状のセラミック
スであり、その円筒周面は研摩されるが円筒端面は研摩
されずプレス成形されたままの状態となっている。
この核燃料ペレットには特開昭56-160645号に記載され
ているように周面および端面に亀裂(これをクラックと
いう)や欠損(こをチップという)、また金属が混入し
たり(これをメタルインクルージョンという)、気泡が
混入したり(これをピットという)することに対し判定
基準を設け、基準以上のそれらの欠陥があれば不良品と
して排除する必要がある。そこでこのような核燃料ペレ
ットの製造過程の最終段階において全ての核燃料ペレッ
トの表面全体(周面及び端面)を厳密に検査する必要が
ある。
更に核燃料用ペレットは円筒形状を有し、周面及び端面
を検査しなければならなかった。しかしながら、従来は
第1図(詳細は特開昭53-125057号の第6図,及び第7
図)に示す如く、U字状の溝に核燃料ペレットが搭載さ
れた状態で端面を検査していた。そのため、核燃料の製
造によってU字状の半円溝に落下した粉末によって核燃
料ペレットが傾いて押し上げられ、端面位置がずれてし
まい、検査精度に悪影響を及ぼすことになっていた。
〔発明の目的〕
本発明は、上記従来技術の問題点をなくし、複数の核燃
料ペレット等の円筒物体を緩衝させて確実に並列保持さ
せて円筒物体の端面検査を能率良く、精度よく行うこと
ができる円筒物体の端面検査装置を提供するにある。
〔発明の概要〕
本発明は、上記目的を達成するために、円筒物体の端面
を検査する検査手段を設け、前記円筒物体をその軸方向
とは略直角方向に複数載置して配列するための複数のV
字溝を備えたパレット部と、前記各V字溝上の円筒物体
を上方から押えるために、前記パレット部に対して相対
的に上下動し得るように構成され、且つ円筒物体個々に
緩衝しうる緩衝部材を当接する如く構成した押え機構と
を有するパレットを、前記検査手段が設けられた検査位
置に送り込み、更に送り出す搬送手段を設け、該パレッ
トに搭載された複数の円筒物体の端面を前記検査手段に
臨ませて前記パレットと前記検査手段を相対的に走査す
る走査手段を備え、前記検査手段から得られる検査信号
により各円筒物体の端面について検査するように構成し
たことを特徴とする円筒物体の端面検査装置である。
特にパレット部の溝をV字溝にしたことにより、V字溝
上に載置された核燃料ペレットの下部と該V字溝の底部
との間に空間が生じるようにし、粉末が該下部空間内に
集積されるようにすることにより、粉末あるいはゴミ等
に押し上げられて核燃料ペレットの位置がずれることの
ないようにしたことを特徴とすると共に、押え機構によ
り該パレット部上の核燃料ペレットを上方から緩く押え
ることにより、核燃料ペレットを傷つけることなく、移
送手段で検査位置を送り込み、送り出す際生じる機械的
振動等によって核燃料ペレットの軸方向の位置がずれる
ことがないようにして検査手段との相対的位置ずれをな
くし、能率よく高精度に検査できるようにしたことにあ
る。押え機構における各核燃料ペレットに当接する箇所
には適宜の緩衝部材が設けられ、ペレットの損傷を防い
でいる。この押え機構は上下動可能であり、パレット部
に核燃料ペレットを搭載するとき、パレット部から核燃
料ペレットを排出するとき、検査に先立ってパレット部
に搭載された核燃料ペレットの端面を面合せをすると
き、上方に移動させて押えを解除し、その後降下させて
各核燃料ペレットを上から緩く押えるようにした。
〔発明の実施例〕
以下、添付図面を参照してこの発明の一実施例を詳細に
説明する。
第1図はこの発明に係る核燃料ペレット表面検査方法の
一実施例を示す図で、処理手順に従って核燃料ペレット
の流れが大まかに示されている。1は、複数の被検査核
燃料ペレット2を複数列状に配列したトレイであり、一
例として22列分の波形配列溝を有し、そのうち両側の各
1列を除いた20列に複数の核燃料ペレット2が配列され
ている。各列における核燃料ペレット2は互いの端面を
接し合い、その円筒周面を該核燃料ペレット列の側面に
見せて、全体として細長の円筒状に配列されている。
第1の検査ステップT1では、トレイ1から1列の核燃料
ペレットを順次送り出して移送し、その移送路で該核燃
料ペレット列2Aの側面に相当する各核燃料ペレットの面
(つまりこの場合は円筒周面)を非接触的に検査する。
一例として、この検査T1は所定の光学的検査装置(図示
せず)を用いて、核燃料ペレット列2Aが移送されてゆく
過程で実行され、検査結果は図示しないコンピュータ等
によって管理される。現在検査中の核燃料ペレット列2A
をトレイ1の何列目から取り出したか、及び現在検査中
の核燃料ペレットがこの核燃料ペレット列2Aの中の何番
目(何行目の)のペレットか、によって個々の核燃料ペ
レットを区別することができ、これにより個別の核燃料
ペレットの検査結果を管理することができる。
次の行変換ステップでは、まず、第1の検査ステップで
検査済みの核燃料ペレット列をトレイ3上に複数列並列
に順次整列させる。これは1列の核燃料ペレットをトレ
イ3上の1列に収納する毎に該トレイ3を矢印A方向に
1列分だけ動かすことにより行われる。こうしてトレイ
3上に1トレイ分の核燃料ペレットを全部整列させた
ら、そこから1行分の核燃料ペレット2Bを順次取り出し
て(行変換して、第2の検査ステップT2へ向けて送り出
す。
第2の検査ステップT2では、行変換された核燃料ペレッ
トの配列2Bを移送し、その移送路で該核燃料ペレット行
の配列2Bの側面に相当する各核燃料ペレットの面(つま
りこの場合は円筒の両端面)を非接触的に検査する。一
例としてこの検査も所定の光学的検査装置を用いて実行
され、検査結果はコンピュータ等によって管理される。
核燃料ペレット行配列2Bにおける各核燃料ペレットの順
序は列番号に対応しており、個々の核燃料ペレットを区
別することができる。
第1の検査結果と第2の検査結果との総合により個々の
核燃料ペレットの最終的検査結果が判明する。この最終
的な判断は、コンピュータ等により自動的に下すことが
できる。
最終的な検査結果に応じて良,不良の核燃料ペレットを
振分ければよい。この場合の一方法として、最終的検査
結果に応じて第2の検査ステップで検査済みの各核燃料
ペレットを等級分けし、トレイ上に複数列状に配列し直
すようにするとよい。
第2図は、上述のこの発明方法を実施するために用いら
れる本発明に係る核燃料ペレット表面検査装置の一実施
例を略示する平面図である。10はローダー部であり、前
述のように20列の被検査核燃料ペレットを配列したトレ
イ1が始端10aに置かれると、これを図示しないコンベ
アによって矢印B方向に移送し、所定のP位置で図示し
ないプッシャー機構によりトレイ1上の1列の核燃料ペ
レットを円筒面検査部11の方に順次送り出す。ローダー
部10における矢印B方向へのトレイ1の移送は、P位置
で1列の核燃料ペレットが送り出される毎に1列分だけ
動かすように行われる。空になったトレイ1′は、終端
のラック部10bに収納される。
円筒面検査部11は、P位置でローダ部10から送りをされ
た核燃料ペレット列2Aを直線的に移送する移送手段8
に、その移送路で該核燃料ペレット列2Aにおける各核燃
料ペレットの円筒周面を非接触的に検査する円筒面検査
光学系6a,6a′とを含んでいる。
第3図は、円筒面検査部11の一実施例の要部を拡大して
示す斜視図である。移送手段8における移送路は近接し
て並置された2本の回転ローラ12,13によって構成され
る。この回転ローラ12,13はモータ4によって同一方向
に常に回転される。ローダー部10から送り出された1列
の核燃料ペレット列2AはV溝シュート14を通って回転ロ
ーラ12,13間に導かれ、後述するプシャー機構(回転ロ
ーラ12,13の沿って設けられたレールに摺って移動す
る。)によって矢印C方向に押されて精度トレイ部15の
方に移送される。この移送中、第4図に示すように、回
転ローラ12,13の同方向回転によりその上に置かれた核
燃料ペレット列2Aは常に反対方向に従動回転する。移送
路の途中の所定位置に固定された特開昭56-160645号の
第4図に示す光学系6a,6a′は、回転ローラ上の核燃料
ペレット列2Aに焦点を合わせた細長い焦点の光を投射す
る投光系6aと、この投射光の核燃料ペレット表面からの
反射光を集光し、受光する受光系6a′とを含んでいる。
核燃料ペレット列2Aが移動し、かつ回転するので、固定
された光学系6a,6a′によって個々の核燃料ペレットの
円筒周面全体を列内の全核燃料ペレットに関して検査す
ることができる。さらに、特開昭56-160645号の第5図
に示す光学系6b,6b′が上記光学系6a,6a′に並設されて
いる。
第5図は、個々分離部16の一例を一部省略して(及び核
燃料ペレットの配列を省略して)示す拡大斜視図であ
る。1トレイ分の全核燃料ペレット列を整列させた精度
トレイ15aが一点鎖線15a′で示すように分離トレイ16a
の位置に合致したとき、図示しない一括プッシャによっ
て精度トレイ15a上の核燃料ペレット列が最後部から矢
印E方向に押されて全例同時に分離トレイ16a上に移さ
れる。分離トレイ16a上で行列状に配列された核燃料ペ
レットのうち1行分の核燃料ペレットが個別分離部16の
行分離機構によって順次取り出され、行配列移送用のパ
レット17上に載せられる。第5図ではパレット17は他の
部分よりも拡大して示してある。
分離トレイ16aの各列毎に列に沿って細長い開口があけ
てあり、この開口内を各列毎に設けられたプッシャ25が
移動し得るようになっている。プッシャ25の移動は全列
共通ではなく、各列独立に駆動できるようになってい
る。そしてセパレータ37の分離孔に押し込まれた核燃料
ペレット2がセパレータ37ごと180度ラック35及びピニ
オン34の機構により反転される。この時、セパレータ37
の分離孔に連通穿設した分離プッシャの通る孔の直径
は、分離孔の直径(ペレット2の直径)より小さくして
あるから、分離孔内の核燃料ペレットが分離孔から下部
下方に落下することはない。尚、分離孔の断面は菱形で
あり、中に押入されたペレット2との間にクリアランス
が生じるようにして、その損傷を防いでいる。また、分
離孔の上辺長は、ペレット2の最大長より幾分長く、下
辺長はペレット2の最小長よりも幾分短くなっており、
必らず1列につき1個だけのペレットをピックアップす
るようになっている。セパレータ37の分離孔の上下に分
離孔内の核燃料ペレットの有無を検出するための受光素
子3B,発光素子からなるセンサが設けてあるが、全分離
孔内に「核燃料ペレット有り」と検出されるとプッシャ
25すなわち、プーリー27aへの動力を切り(駆動軸にシ
リンダーの出力軸に設けられたローラを係合させてプー
リー27aへの動力を伝達する)、セパレータ駆動用カム2
9に従動するレバー30,リンク31,及びレバー32により
セパレータ37を前進させる。セパレータ37にはピニオン
34がついており、ガイド部に設けたラック35と噛み合っ
ているので前進と同時に回転し、セパレータ37が180度
回転したところで、分離プッシャ用駆動カム40に従動す
るレバー41によって動く分離プッシャ43によりセパレー
タ分離孔内部の核燃料ペレット2を押し出し、分離ステ
ーション31eに停止位置決めされたパレット17上に送り
出す。かかるペレット2の行別分離作業を行列の行数だ
け繰り返し、分離トレイ16a上の最終行まで行うと、1
トレイ分の行分離作業が終了する。その間、1行分のペ
レット2が送り出される毎にタクト運動によってパレッ
ト17が矢印F方向に移送され、空のパレット17が分離プ
ッシャ43に対応する位置に来る。また、1トレイ分の行
分離作業が行われている間に、精度トレイ15a上に別の
1トレイ分の新たな核燃料ペレット2が行列状に整列さ
せられる。
以上のようにして、1行毎の核燃料ペレット2が夫々そ
の端面を側方に見せて第6図に示すように、パレット17
上に配列される。
第2図に示す如く、端面検査部31は、1行分の核燃料ペ
レットの配列2Bをのせたパレット17を矢印Fで示すよう
に直線的に移送する移送手段55と、その移送路の途中で
パレット17上の核燃料ペレット配列2Bの側面、つまり各
核燃料ペレットの端面を第7図に示す如く光学的に検査
する右端面検査ステーション31a,左端面検査ステーシ
ョン31bとを含んでいる。各端面検査ステーション31a,3
1bの手前には面合せステーション31f,31gが設定されて
おり、パレット17上の各ペレットの検査すべき一端面の
位置を合わせる処理を行う。パレット17は、各端面検査
ステーション31a,31bに対応する位置で一旦停止,位置
決めされ、各ステーション31a,31bの検査用光学系54が
矢印Hに示す如く一定速度で移動してパレット17上の各
核燃料ペレットの端面を順次検査する。この検査結果
は、コンピュータ等によって管理される。そして検査し
た光学系54は元の位置に矢印Hに示す如く復帰される。
上記各ステーション31a,31bに設けられた検査用光学系5
4は、特開昭56-160645号の第4図に示されているように
第7図に示す如く、光源45、光源45からの光を集め、ほ
ぼ平行光に変換するコリメータレンズ46、コリメータレ
ンズ46からの光をスリット光に変換するスリット47、こ
のスリット光を反射するミラー48,49,反射されたスリ
ット光を集光して核燃料ペレット2の端面に反射するた
めのシリンドリカルレンズ50,核燃料ペレット2の端面
からの反射光を集光して結像させるための結像レンズ5
1,結像された光像を映像信号に変換するためのCCD等の
自己走査型固体撮像素子52,及び上記光学系を取付けた
移動テーブル53から構成される。この他、特開昭56-160
645号の第5図に示す光学系も上記移動テーブル53上に
並設されている。上記搬送手段55は、第9図,第11図及
び第12図に示すようにパレット17の巾寸法でもって摺動
できるように形成された溝58と、パレット17を案内する
ように形成され、弾性変形しうるように構成されたゴム
ローラ67と、パレット17を案内指示する回転自在に指示
されたローラ59と、パレット17の下端に形成された2つ
の溝(入口は面取りされている。)60の1つまたは2つ
に噛合うように爪61を固着したバー62と、該バー62を矢
印Iに示す如く1ステーションの長さ直線往復運動させ
ると共に爪61をパレット17の溝60から解除させて次のパ
レット17の溝60と噛合せるために矢印Jに示す如く回転
運動させる手段(図示せず)とから構成されている。更
に、バー62の往復運動及び回転運動によって1ステーシ
ョンの間隔で順次送られるパレット17は、各ステーショ
ンの位置で停止し、上記バー62と同期して矢印Kに示す
ように回転駆動されるレバー63に従ってスプリング64の
圧力によって矢印Lに示す如く直線移動する位置決めピ
ン65が位置決め用の穴66に嵌合すると共に対向面に押付
けられて位置決めされる。
一方、パレット17は具体的には第9図、第10図に示すよ
うに構成されている。即ち、パレット部70には一例とし
て20個のV字溝71を並列に設けられており、このパレッ
ト部70が基部72の上辺にねじ74によって固定されてい
る。押え機構75は基部72及びパレット部70に対して相対
的に上下動可能に取付けられた2本のスライド部材76
と、パレット部70の上方に位置し、両スライド部材76の
上端間に固定された押え部材77とを含んでいる。押え部
材77にはパレット部70の各V字溝71に対応して押えピン
78は摺動自在に設けられている。押えピン78は核燃料ペ
レット2に当接していない状態では、圧縮スプリング79
によって下方にバイアスされ、ストッパ用のフランジ80
と押え部材77の上辺との係合により止められている。押
えピン78の頭部がV字溝71上の核燃料ペレット2に当接
した状態では、圧縮スプリング79が圧縮され、上方に移
動する。自重により押え部材77が降下してV字溝71上の
核燃料ペレット2を押える際、上記圧縮スプリング79の
作用により、核燃料ペレット2に対する上方から押圧力
が緩衝され、各押えピン78が各核燃料ペレット2を支障
なく押え付けることが可能となる。
第9図、及び第10図では、説明の便宜上、パレット部70
の一部のV字溝71にしか核燃料ペレット2が載置されて
いないが、実際にはより多くのV字溝もしくは全部のV
字溝71に核燃料ペレット2が載置される。
このパレット17は前述のように移送手段55、即ちバー62
のステーション間隙分の直線往復運動と回転運動との併
用によって矢印F方向に移送される。分離ステーション
31eまで移送されたとき、第11図、及び第12図に示すの
と同様に基部72の位置決め穴66に位置決め用ピン65が押
入されてその位置で仮固定され、スライド部材76が第12
図に示す如く他の部材62,63と同期して矢印Mで示す如
く回転駆動されるレバー81に係合することによって所定
量上昇されて押え部材77が第9図に示すように、一点鎖
線で示す位置まで上昇する。その状態で多数の核燃料ペ
レット2が並列的に各V字溝71上に載置され、その後レ
バー81が回転復帰して押え部材77が自重等により元の位
置まで降下して各押えピン78の頭部が各V字溝71上の核
燃料ペレット2に当接し、該核燃料ペレット2を固定す
る。
次に、面合せステーション31f,31gにおいては、第12図
に示す如く矢印N方向に微動でき、且つ基準面82を有す
るステージ83が設けられ、このステージ83はスプリング
84が装置されたピン85によって左方向に圧力が付与され
て常に回転するカム86に係合し、位置付けされるように
なっている。一方、各核燃料ペレット2に対応して設け
られた押圧ピン87をスプリング88を介装した形成で摺動
自在に支持し、且つ矢印P方向に移動できるように構成
されたステージ89が設けられ、このステージ89は回転す
るレバー90の揺動端に設けられたローラ91に噛合せられ
ている。従って上記の如く核燃料ペレット2が固定され
たパレット17が面合せ移送手段55でステーション31f,31
gに移送され、位置決めピン65が挿入されて位置決めさ
れる。その後レバー81の反時計方向の回転によって押え
部材77が上昇して核燃料ペレット2の固定を解除し、カ
ム86の回転に伴ってステージ83が右方向に前進し、基準
面82が位置付けされると共にレバー90が反時計方向に回
転されてステージ89が左方向に前進し、各押圧ピン87が
各核燃料ペレット2を押して各核燃料ペレット2の左端
面が基準面82に押付けられる。その後レバー81が時計方
向に回転することによって押え部材77が自重等によって
降下し、押えピン78によって各核燃料ペレット2がV字
溝71上に固定され、その後ステージ83及び89が後退して
核燃料ペレット2の面合せが完了する。
面合せが完了した核燃料ペレット2はパレット17によっ
て端面検査ステーション31a,31bに移送されて停止し、
第11図に示す状態となる。その後端面検査用の光学系
(検出系も含む)が移送テーブル53によって一定速度で
走査し、端面検査が行なわれる。なお、パレット17の左
右の位置決めを正確に行うためにパレット基準面92が設
けられている。また、パレット17が移送される際、パレ
ットの側面が摩耗しないような超鋼合金93が埋設されて
いる 端面検査部31で検査済みの核燃料ペレットはアンローダ
部33において最終的に回収される。この実施例ではアン
ローダ部33の前段に排出部32が設けられている。排出部
32では、コンピュータ等により管理された各核燃料ペレ
ットを等級分けする。一例としてA級,B級,C級の3
ランクに分け、初めはA級ステーション32AでA級にラ
ンク付けされた核燃料ペレットをパレット17のV字溝71
上から押え部材77を上昇させて撰択的に動作するプッシ
ャ機構94によって選択的に排出し、次にB級ステーショ
ン32BでB級にランク付けされた核燃料ペレットをパレ
ット17のV字溝71上から上記と同様にプッシャ機構94に
よって撰択的に排出し、最後にC級ステーション32Cで
C級にランク付けされた不合格の核燃料ペレットをパレ
ット17のV字溝71上から排出する。空になったパレット
17は、パレット下降機構31cで下降され、下層の回送移
送手段95(駆動源96によって移動させるチェーン97上に
設けられたピン98でパレット17をはさむようにした形で
ガイド案内99上を移送する機構)によってパレット上昇
機構31dに至り、そこで上昇させて再び個別分離部16に
向う。
アンローダ部33のラック部33aから回収用トレイ34が送
り出され、まずA級ステーション32Aで振り分けられた
A級合格品の核燃料ペレットが該トレイ34上に整列させ
られる。次にB級ステーション32Bで振分けられたB級
合格品の核燃料ペレットが該トレイ34上の所定の2列に
整列させられる。合格品を配列したトレイ34は矢印G方
向に送られ、トレイ34と共に人手等によって搬出・回収
される。一方、C級ステーション32で振分けられた不合
格品はホッパーに収納され、再生利用される。1つの回
収用トレイ34にのせられるのは最初の同じトレイ1にの
せられていた1トレイ分の核燃料ペレット群である。前
述の通り、1トレイは22列であり、最初のトレイ1には
20列分だけに核燃料ペレットが配列されており、2列分
の空きスペースがある。従って最後のトレイ34におい
て、2列分のB級合格品を収納する所定の2列分スペー
スを必らず確保することができる。
以上述べたような第2図の核燃料ペレット表面検査装置
におけるシーケンシャルな、各装置の動作は図示しない
制御装置及び機器によって全自動で実行される。そのた
めのシーケンス制御装置及び細部機構の詳細は上述の説
明と公知技術を用いて容易に実現できるので、本明細書
では特にその詳細は説明しない。
なお、上記実施例では最初に円筒周面の検査を行い、そ
の後端面の検査を行っているが、これを逆にすることも
不可能ではない。しかし、トレイにおける核燃料ペレッ
トの配列を考えると、実施例通りの順序の方が比較的容
易に実施することができる。また、検査手段は光学系に
限らず、その他の非接触的手段(超音波,X線等)を用
いてもよい。
第2図では、円筒面検査部11と端面検査部31の各移送路
が直角を成し、L字形状となっているが、これに限らな
い。例えば、精度トレイ部15で全列整列済みのトレイ15
aを90度ターンさせれば、全体として一直線状にするこ
とができる。しかし、ローダー部10におけるトレイの搬
入作業、及びアンローダ部33におけるトレイ34の搬出作
業は人手によって行われるため、図示のようにL字形状
配置とすれば、ローダ部10とアンローダ部33とが近接
し、両部10,31間の空トレイの搬送作業が楽になると共
に、両部10,31における作業を単一人で行うことができ
るようになり、省力化が達成できる。第6図、及び第11
図に示す例では、パレット部70は各V字溝71に2個の核
燃料ペレット2を並べることができる幅を有しており、
押え部材77においても緩衝部材78が2列並んで設けらて
いる。この場合、各V字溝71に1個づつ載置された核燃
料ペレット2は、その右端面を検査するとき右列側に寄
せて右端面が合うよう整列させられ、その左端面を検査
するとき左列側に寄せて左端面が合うように整列させら
れる。しかし、これに限らず、緩衝部材78は一列分だけ
設けるようにしてもよい。
第6図はパレット部70上に載置された核燃料ペレット2
の配列を拡大して示したものである。同図に示されるよ
うに、各V字溝71の底部に更に溝71aが切り込んであっ
てもよい。
パレット部70のV字溝71はハードクロームめっきによっ
てコーティングするのが好ましい。これは、核燃料ペレ
ット2はセラミックスであるため、如何にその周面が研
磨してあろうとも面が粗くなっており、パレット部70の
V字溝71が軟弱な材質である場合はその面がペレット面
によって経時的に削られ、V字溝71の形状が変化し、ペ
レット固定位置がずれて検査精度に悪影響を及ぼすから
である。V字溝71をハードクロームめっきによってコー
ティングすれば粗いペレット面によって摩耗することな
く、常にV字形状を維持することができる。また、ハー
ドクロームめっきにより鏡面に近い滑らかな面とするこ
とができるので、下部に溜った粉末を容易に吸引清掃す
ることができる。また、V字溝71の角度は略90度とする
のが好ましいことが実物によって確認された。この角度
は、比較的弱い押圧力で最も安定に円筒を固定すること
ができる角度であることが確められた。なお、緩衝部材
78は、上述のような圧縮スプリングの作用によるものに
限らず、スポンジその他のものでもよい。
〔発明の効果〕
以上の通りこの発明によれば、V字溝に円筒物体を載置
するようにしたので、円筒物体はV字溝の中間で止ま
り、円筒物体に付着してきた粉末をV字溝の底部と円筒
物体下部との間の空間に溜めることができ、落下した粉
末により円筒物体の位置に変調をきたすことがなく、確
実に円筒物体の位置を仮固定することができ、能率よく
しかも高精度に端面検査することができる効果を奏す
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は、この発明に係る核燃料ペレット表面検査方法
の一実施例を処理手順に従った核燃料ペレットの大まか
な流れによって示す図、第2図はこの発明に係る核燃料
ペレット表面検査装置の一実施例を示す平面概略図、第
3図は第2図における円筒面検査部の一実施例を示す要
部拡大斜視図、第4図は第3図のIV−IV線矢視断面図、
第5図は第2図における個別分離部の一実施例を示す要
部拡大斜視図、第6図はパレット上に配列された1行分
の核燃料ペレットの一部を示す拡大斜視図、第7図は端
面検査用の光学系の一実施例を示した斜視図、第8図は
端面検査部用パレットの核燃料ペレット固定状態を示し
た図、第9図は端面検査部用パレット等を示す正面図、
第10図は第9図の平面図、第11図は端面検査部の端面検
査ステーションを示す断面図、第12図は端面検査部の面
合せステーションを示す断面図である。 1,3,34……トレイ、2……核燃料ペレット、 2A……核燃料ペレット列、 2B……1行分の核燃料ペレットの配列、 10……ローダ部、11……円筒面検査部、 11a,11b……円筒面検査光学系、 12,13……回転ローラ、 15……精度トレイ部、15a……精度トレイ、 16……個別分離部、16a……分離トレイ、 17……パレット、18,28……プッシャ、 26……セパレータ、31……端面検査部、 31a,31b……左、右の端面検査ステーション、 32……排出部、33……アンローダ部、 55……移送手段、70……パレット部、 71……V字溝、 78……緩衝部材(押えピン)。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 渡邊 哲也 神奈川県足柄上郡中井町久所300 日立電 子エンジニアリング株式会社内 (72)発明者 勝守 利夫 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地 株 式会社日立製作所生産技術研究所内 (72)発明者 宇高 信 神奈川県横須賀市内川2丁目3番1号 日 本ニユクリア・フユエル株式会社内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】円筒物体の端面を検査する検査手段を設
    け、前記円筒物体をその軸方向とは略直角方向に複数載
    置して配列するための複数のV字溝を備えたパレット部
    と、前記各V字溝上の円筒物体を上方から押えるため
    に、前記パレット部に対して相対的に上下動し得るよう
    に構成され、且つ円筒物体個々に緩衝しうる緩衝部材を
    当接する如く構成した押え機構とを有するパレットを、
    前記検査手段が設けられた検査位置に送り込み、更に送
    り出す搬送手段を設け、該パレットに搭載された複数の
    円筒物体の端面を前記検査手段に臨ませて前記パレット
    と前記検査手段を相対的に走査する走査手段を備え、前
    記検査手段から得られる検査信号により各円筒物体の端
    面について検査するように構成したことを特徴とする円
    筒物体の端面検査装置。
  2. 【請求項2】前記V字溝がハードクロームめっきによっ
    てコーティングされていることを特徴とする特許請求の
    範囲第1項記載の円筒物体の端面検査装置。
  3. 【請求項3】前記押え機構を上昇させて押えを解除した
    状態で、前記V字溝に搭載されている各円筒物体の端面
    を対向する基準面にプッシャで押付けて面合せをし、そ
    の後前記押え機構を降下させて各円筒物体を固定する面
    合せ手段を、前記搬送手段の搬送経路に沿った検査位置
    の手前に設けたことを特徴とする特許請求の範囲第1項
    記載の円筒物体の端面検査装置。
JP60063597A 1985-03-29 1985-03-29 円筒物体の端面検査装置 Expired - Lifetime JPH0627708B2 (ja)

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JPS62172295A (ja) * 1986-01-27 1987-07-29 日本ニユクリア・フユエル株式会社 核燃料ペレツト端面検査装置
JP4708620B2 (ja) * 2001-08-06 2011-06-22 東芝機械株式会社 光コネクタ端面検査装置

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