JPH06276659A - 過電流保護 - Google Patents

過電流保護

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JPH06276659A
JPH06276659A JP4598493A JP4598493A JPH06276659A JP H06276659 A JPH06276659 A JP H06276659A JP 4598493 A JP4598493 A JP 4598493A JP 4598493 A JP4598493 A JP 4598493A JP H06276659 A JPH06276659 A JP H06276659A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 簡単に負荷に直列に接続することができ、負
荷に合わせて遮断時間を、速動形にも遅延形にもできる
過電流保護回路と素子。 【構成】 N型ディプレッション形MOS半導体1のソ
ースとP型ディプレッション形MOS半導体2のソース
とを接続し、N型ディプレッション形MOS半導体1に
おける電位差がP型ディプレッション形MOS半導体2
のゲート電圧になり、P型ディプレッション形MOS半
導体2における電位差がN型ディプレッション形MOS
半導体1のゲート電圧になるように、各ゲートを抵抗等
で接続し、短絡電流のような大きい過電流が流れた場
合、過電流を特に短時間で遮断させるために、N型ディ
プレッション形MOS半導体1とP型ディプレッション
形MOS半導体2の各ゲートにツェナー・ダイオード等
を接続し、そして、遮断の基準電流値のバラツキを補正
する回路を設けた過電流保護回路と素子。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、負荷である回路を過電
流から保護する過電流保護回路に関するものである。
【0002】
【従来の技術】負荷に直列に接続して、過電流から負荷
を保護する装置として、ヒューズやブレーカ等が使用さ
れている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ヒューズは、過電流が
流れると溶断するために、その度に、交換しなければな
らない。ブレーカは、遮断速度が遅いために、速動性を
必要とする回路には使用できない。本発明者は、ヒュー
ズやブレーカのように、必要なところに簡単に負荷に直
列に接続することができ、過電流が流れるたびに交換す
る必要がなく、遮断特性を負荷に合わせて、速動形に
も、遅延形にもできる、N型・P型のディプレッション
形MOS電界効果半導体による過電流保護回路を、特願
平3−354816において提供した。
【0004】この先の発明は、定格電流値の1000%
以上のような大きな過電流も、定格電流値の200%〜
800%の過電流も、同じ遮断特性でしか遮断すること
ができない、そして、1個のICチップに形成した時、
遮断の定格電流値のバラツキを補正する事ができないと
いう問題点があった。
【0005】本発明は、定格電流値の1000%以上の
ような大きな過電流は、定格電流値の200%〜800
%の遮断特性とは別の、特に速い遮断特性で遮断でき、
そして、1個のICチップに形成した時、遮断の基準電
流値のバラツキを補正する事ができる過電流保護回路を
提供する事を目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、N型ディプレ
ッション形MOS半導体(以下N型DMOSと略す)の
ソースとP型ディプレッション形MOS半導体(以下P
型DMOSと略す)のソースとを接続し、N型DMOS
のゲートは抵抗等を通じてP型DMOSのドレインに接
続し、P型DMOSのゲートは抵抗等を通じてN型DM
OSのドレインに接続し、N型DMOSのドレインをプ
ラス、P型DMOSのドレインをマイナスとする先の発
明の過電流保護回路に、上記目的を達成するために、定
格電流値の1000%以上の、あるいは、短絡電流のよ
うな大きい過電流が流れた場合、過電流を短時間で遮断
させるために、N型DMOSとP型DMOSのそれぞれ
のゲートにツェナー・ダイオード等を接続し、そして、
遮断の基準電流値のバラツキを補正するための回路を設
けたものである。
【0007】
【実施例】本発明の過電流保護回路の実施例を、図1に
より説明する。N型DMOS1のソースとP型DMOS
2のソースとを接続し、N型DMOS1のゲートはダイ
オード5のアノードに接続し、ダイオード5のカソード
は抵抗6を通じてツェナー・ダイオード7のカソードに
接続し、ツェナー・ダイオード7のアノードはP型DM
OS2のドレインに接続し、そして、同時に、N型DM
OS1のゲートはP型DMOS8のドレインに接続し、
P型DMOS8のソースはP型DMOS9のドレインに
接続し、P型DMOS9のソースはN型DMOS10のソ
ースに接続し、N型DMOS10のドレインは抵抗11を通
じてP型DMOS2のドレインに接続する。
【0008】P型DMOS8のゲートはN型DMOS1
のソースに接続し、P型DMOS9のゲートはP型DM
OS2のドレインに接続し、N型DMOS10のゲートは
P型DMOS8のドレイン(N型DMOS1のゲート)
に接続する。
【0009】N型DMOS12のドレインはN型DMOS
1のドレインに接続し、N型DMOS12のソースはダイ
オード14のアノードに接続し、ダイオード14のカソード
は抵抗15を通じてツェナー・ダイオード16のカソードに
接続し、ツェナー・ダイオード16のアノードはP型DM
OS2のゲートに接続し、N型DMOS12のゲートは抵
抗13を通じてP型DMOS2のゲートに接続する。
【0010】P型DMOS18のドレインは抵抗17を通じ
てN型DMOS1のドレインに接続し、P型DMOS18
のソースはN型DMOS19のソースに接続し、N型DM
OS19のドレインはN型DMOS20のソースに接続し、
N型DMOS20のドレインはP型DMOS2のゲートに
接続し、P型DMOS18のゲートはN型DMOS20のド
レイン(P型DMOS2のゲート)に接続し、N型DM
OS19のゲートはP型DMOS18のドレインに接続し、
N型DMOS20のゲートはP型DMOS2のソースに接
続する。
【0011】N型DMOS3のドレインはヒューズ21を
通じてN型DMOS1のドレインに接続し、N型DMO
S3のゲートはN型DMOS1のゲートに接続し、N型
DMOS3のソースはP型DMOS4のソースに接続
し、P型DMOS4のゲートはP型DMOS2のゲート
に接続し、P型DMOS4のドレインはヒューズ22を通
じてP型DMOS3のドレインに接続する。
【0012】そして、N型DMOS1のドレインを外部
へのプラスの端子Aとし、P型DMOS2のドレインを
外部へのマイナスの端子Bとした過電流保護回路であ
る。
【0013】この接続により、端子Aにプラス、端子B
にマイナスの電圧VABがかかる時、P型DMOS2にお
ける電位差は、N型DMOS1のゲート電圧になり、N
型DMOS1における電位差は、P型DMOS2のゲー
ト電圧になる。
【0014】このために、電圧VABが徐々に大きくなる
と、N型DMOS1とP型DMOS2を流れる電流IAB
は、徐々に大きくなる。しかし、N型DMOS1におけ
る電位差が大きくなると、P型DMOS2のゲート電圧
が大きくなり、同様に、P型DMOS2における電位差
が大きくなると、N型DMOS1のゲート電圧が大きく
なるように接続されているために、電圧VABが大きくな
ると、電流IABは大きくなるが、N型DMOS1とP型
DMOS2における電位差が大きくなり、そして、N型
DMOS1とP型DMOS2のゲート電圧が大きくな
る。
【0015】電圧VABがもっと大きくなっていくと、N
型DMOS1とP型DMOS2における電位差がもっと
大きくなり、N型DMOS1とP型DMOS2のゲート
電圧がもっと大きくになるために、N型DMOS1とP
型DMOS2は電流IABが大きくなるのを抑えるように
なり、そして、次に、電流IABを減らすようになる。そ
の後、N型DMOS1とP型DMOS2はピンチオフ状
態に達して、電流IAB(過電流)を遮断する。
【0016】このように、電流IABはある程度の大きさ
までは流れるが、それ以上大きな電流が流れると、N型
DMOS1とP型DMOS2のそれぞれにおける電位差
が大きくなり、それによりN型DMOS1とP型DMO
S2のそれぞれのゲート電圧が大きくなる。そして、ゲ
ート電圧が大きくなると、また、その電位差が大きくな
り、また、ゲート電圧が大きくなることを、N型DMO
S1とP型DMOS2は互いに作用し合って繰り返し
て、電流IAB(過電流)を遮断し、過電流保護のはたら
きをする。
【0017】この過電流保護回路の遮断の静特性を図2
に示す。
【0018】次に、N型DMOS1のゲートに接続され
ているP型DMOS8,9とN型DMOS10の作用につ
いて説明する。端子AB間に端子Aがプラス、端子Bが
マイナスのパルス状の電圧VABがかかって、周期的な電
流IABが流れるとする。定格電流値程度の大きさの正常
な電流IABが流れる場合、N型DMOS1とP型DMO
S2における電位差が小さいので、P型DMOS8のゲ
ート電圧は小さく、P型DMOS8における電位差は非
常に小さい。
【0019】過電流IABが流れる場合、N型DMOS1
とP型DMOS2が互いに作用し合って過電流IABを遮
断すると、N型DMOS1とP型DMOS2の両端に電
源電圧がかかるために、N型DMOS1とP型DMOS
2のゲート電圧は大きくなる。そして、P型DMOS8
のドレインはN型DMOS1のゲートに接続し、P型D
MOS8のゲートはN型DMOS1のソースに接続され
ているために、P型DMOS8のゲート電圧は大きくな
り、P型DMOS8における電位差は、ある程度の大き
さになる。
【0020】そして、P型DMOS9のドレインはP型
DMOS8のソースに接続し、P型DMOS9のソース
はN型DMOS10のソースに接続し、N型DMOS10の
ドレインは抵抗11を通じてP型DMOS2のドレインに
接続し、P型DMOS9のゲートはP型DMOS2のド
レインに接続し、N型DMOS10のゲートはP型DMO
S8のドレイン(N型DMOS1のゲート)に接続して
いるために、P型DMOS9からN型DMOS10へ流れ
る電流に対しては、P型DMOS9とN型DMOS10は
低抵抗状態になるが、N型DMOS10からP型DMOS
9へ流れる電流に対しては、P型DMOS8,9におけ
る電位差がN型DMOS10のゲート電圧になり、N型D
MOS10における電位差がP型DMOS9のゲート電圧
になるために、P型DMOS9とN型DMOS10は高抵
抗状態、あるいは、遮断状態になる。
【0021】従って、パルス状の電圧VABが、電圧が加
わる周期から、電圧が下がって、電圧が0Vの周期にな
ると、電圧が加わる周期の時に充電されたN型DMOS
1のゲート電圧が放電するために、逆向きのゲート電流
がN型DMOS10からP型DMOS9へ流れようとする
が、遮断時、ある程度の大きさになったP型DMOS8
の電位差が、N型DMOS10のゲート電圧になるため
に、N型DMOS10における電位差が大きくなる。そし
て、N型DMOS10の大きな電位差により、P型DMO
S9のゲート電圧と電位差が大きくなって、P型DMO
S9とN型DMOS10は高抵抗状態あるいは遮断状態に
なり、それにより、N型DMOS1のゲート電圧は放電
されずに保持され、N型DMOS1の遮断状態は保持さ
れる。
【0022】同様にして、P型DMOS2のゲートに接
続されているP型DMOS18とN型DMOS19,20は、
P型DMOS18からN型DMOS19へ向かって流れるP
型DMOS2のゲートの充電電流に対しては、低抵抗状
態になり、充電電流を流すが、N型DMOS19からP型
DMOS18へ向かって流れるP型DMOS2のゲートの
放電電流に対しては、高抵抗状態あるいは遮断状態にな
り、放電電流を遮断する。従って、P型DMOS2のゲ
ート電圧は保持され、P型DMOS2の遮断状態は保持
される。
【0023】これにより、電圧が加わる次の周期まで過
電流保護回路の遮断状態は保持されるので、パルスの周
期ごとに尖頭状の突入電流が流れることがなく、パルス
状の過電流を遮断することができる。
【0024】また、N型DMOS1のゲートに接続して
いる抵抗11と、P型DMOS2のゲートに接続している
抵抗17の抵抗値を小さくすると、遮断時間を速くでき、
大きくすると、遮断時間を遅くすることができる。
【0025】次に、N型DMOS1のゲートに接続され
ているダイオード5と抵抗6とツェナー・ダイオード7
について説明する。
【0026】定格電流値の1000%以上、あるいは、
短絡電流のような大きな過電流が流れた場合、N型DM
OS1のゲート電圧を急に下げて、短時間でN型DMO
S1を遮断させることが必要である。今、大きな過電流
が流れて、P型DMOS2における電位差がツェナー・
ダイオード7のツェナー電圧以上になると、ツェナー・
ダイオード7は導通し、N型DMOS1のゲート電流
は、ツェナー・ダイオード7を通じて流れる。従って、
抵抗6の抵抗値を、抵抗11の抵抗値に較べて非常に小さ
く設定していると、N型DMOS1が抵抗11を流れるゲ
ート電流だけで遮断するのに較べて、1/2 〜 1/
20の時間でN型DMOS1を遮断させることができ
る。過電流が大きくなる程、抵抗6を流れるゲート電流
の割合が多くなるので、より短時間で遮断することがで
きる。
【0027】P型DMOS2のゲートに接続されている
N型DMOS12と抵抗13、15とダイオード14とツェナー
・ダイオード16について説明する。N型DMOS12のソ
ースは、ダイオード14と抵抗15を通じてツェナー・ダイ
オード16のアノードに接続し、N型DMOS12のゲート
は抵抗13を通じてツェナー・ダイオード16のカソードに
接続している。P型DMOS12のスレッショルド電圧は
0.3V〜1.5Vで、ツェナー・ダイオード16のツェ
ナー電圧は4V〜12Vとする。
【0028】N型DMOS1のゲートに接続されている
ツェナー・ダイオード7と同様に、大きな過電流が流れ
て、N型DMOS1における電位差がツェナー・ダイオ
ード16のツェナー電圧以上になると、ツェナー・ダイオ
ード16は導通し、P型DMOS12のゲート電圧がスレッ
ショルド電圧に達するまでの間、P型DMOS2のゲー
ト電流は、ツェナー・ダイオード16を通じて流れるが、
P型DMOS12のゲート電圧がスレッショルド電圧に達
すると、P型DMOS12は遮断し、P型DMOS2のゲ
ート電流は、ツェナー・ダイオード16を流れなくなる。
【0029】従って、ツェナー・ダイオード16には、大
きな過電流が流れた瞬間から、P型DMOS12のゲート
電圧がシュレッショルド電圧に達するまでの短時間の間
だけ、P型DMOS2のゲート電流を流すことができ
る。そして、抵抗13の大きさを変えることにより、P型
DMOS12のゲート電圧がシュレッショルド電圧に達す
るまでの時間を調整することができる。
【0030】これにより、定格電流値の1000%程度
の過電流ではなく、短絡電流のような非常に大きな過電
流が流れた場合だけ、P型DMOS2のゲート電流をツ
ェナー・ダイオード16を通じて流し、P型DMOS2を
より速く遮断することができるので、短絡電流のような
非常に大きな過電流を、非常に速く遮断することができ
る。
【0031】次に、ICチップに形成した時の、遮断の
基準電流値のバラツキを補正するための、N型DMOS
3とP型DMOS4の定格補正回路について説明する。
N型DMOS3のドレインは、ヒューズ21を通じてN型
DMOS1のドレインに接続し、N型DMOS3のゲー
トはN型DMOS1のゲートに接続し、N型DMOS3
のソースはP型DMOS4のソースに接続し、P型DM
OS4のゲートはP型DMOS2のゲートに接続し、P
型DMOS4のドレインは、ヒューズ22を通じてP型D
MOS2のドレインに接続している。
【0032】この実施例の1例として、N型DMOS1
の電流容量は、N型DMOS1とN型DMOS3を加え
た全電流容量の89%とし、N型DMOS3の電流容量
は、全電流容量の11%とする。同様に、P型DMOS
2の電流容量は、P型DMOS2とP型DMOS4を加
えた全電流容量の89%とし、P型DMOS4の電流容
量は、全電流容量の11%とする。そして、遮断の定格
電流値100mAの過電流保護回路を1個のICチップ
として生産した場合、図3に示すように、ICチップの
基準電流値は、83mA〜117mAにバラツクと仮定
する。
【0033】今、仮に、基準電流値が94mA〜106
mAのチップを、定格電流値100mAの良品であると
する。そして、基準電流値が106mAを越えたチップ
は、そのチップに設けているヒューズ21,22を、レザー
等で切断して、N型DMOS3とP型DMOS4を、N
型DMOS1とP型DMOS2から切り離すと、106
mAを越えた基準電流値は11%下がり、94mA〜1
06mAの範囲に入り、定格電流値100mAの良品に
することができる。
【0034】また、同様に、基準電流値が94mA未満
のチップは、そのチップのヒューズ21,22を切断する
と、基準電流値が11%下がり、定格電流値80mAの
良品範囲(約75mA〜85mA)にほぼ入り、良品に
することができる。基準電流値を11%下げて、定格補
正できる様子を図4に示す。
【0035】N型DMOS1の電流容量は、N型DMO
S1とN型DMOS3を加えた全電流容量の85%〜9
5%とし、N型DMOS3の電流容量は、全電流容量の
5%〜15%とする。P型DMOS2の電流容量は、P
型DMOS2とP型DMOS4を加えた全電流容量の8
5%〜95%とし、P型DMOS4の電流容量は、全電
流容量の5%〜15%とする。
【0036】そして、1個のICチップにした時の基準
電流値のバラツキの大きさを考慮して、N型DMOS1
とN型DMOS3の電流容量の割合と、P型DMOS2
とP型DMOS4の電流容量の割合を調整することによ
り、ほとんどのチップを良品にすることができる。
【0037】
【発明の効果】本発明は、以上に説明したように構成さ
れているので、以下に記載するような効果を示す。この
過電流保護回路は、ディプレッション形MOS半導体で
構成されているために、シュレッショルド電圧の小さい
ディプレッション形MOS半導体で回路を構成すれば、
正常電流が流れる時の過電流保護回路における電圧降下
を小さくすることができ、また、負荷回路の正常電流
は、1つのPN接合も横切らないために、正常電流はゼ
ロから正常値までスムーズに立ち上がることができる。
【0038】負荷の回路電流が流れるN型DMOS1と
P型DMOS2のゲートには、それぞれ、ゲートの充電
電流に対しては低抵抗状態になり、ゲートの放電電流に
対しては遮断状態になるP型DMOSとN型DMOSの
組が接続されているので、使用する温度が高温でも低温
でも安定して、遮断時のゲート電圧は保持され、過電流
保護回路は遮断状態を保持する。そして、過電流保護回
路は、パルスの周期ごとに尖頭状の突入電流が流れるこ
とがなく、パルス状の過電流を遮断することができる。
【0039】N型DMOS1のゲートに接続している抵
抗11と、P型DMOS2のゲートに接続している抵抗17
の抵抗値を小さくすると、遮断時間を速くでき、大きく
すると、遮断時間を遅くすることができるので、負荷に
合わせて、過電流保護回路を速動形にも、遅延形にもす
ることができる。
【0040】定格電流値の1000%以上の、あるい
は、短絡電流のような大きな過電流が流れた場合、定格
電流値の200%〜800%における遮断特性とは異な
り、特に速く遮断することができるので、負荷である回
路を、大きな過電流から、非常に速く、そして、確実に
保護することができる。
【0041】定格補正回路により、基準電流値がズレた
ICチップも、それぞれの定格電流値の良品の範囲に入
れることができるので、無駄のない生産を行うことがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の過電流保護回路の実施例を示す回路図
である。
【図2】本発明の過電流保護回路の遮断の静特性を示す
図である。
【図3】ICチップの基準電流値のバラツキを示す図で
ある。
【図4】基準電流値を11%下げる時の、定格補正の様
子を示す図である。
【符号の説明】
1、3、10、12、19、20 N型ディプレッション形MO
S半導体 2、4、8、9、18 P型ディプレッション形MO
S半導体 6、11、13、15、17 抵抗 5、14 ダイオード 7、16 ツェナー・ダイオード 21、22 ヒューズ(部)

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 N型ディプレッション形MOS半導体
    (1)のソースとP型ディプレッション形MOS半導体
    (2)のソースとを接続し、 N型ディプレッション形MOS半導体(1)のゲート
    は、P型ディプレッション形MOS半導体(8)のドレ
    インに接続し、P型ディプレッション形MOS半導体
    (8)のソースは、P型ディプレッション形MOS半導
    体(9)のドレインに接続し、P型ディプレッション形
    MOS半導体(9)のソースは、N型ディプレッション
    形MOS半導体(10)のソースに接続し、N型ディプレ
    ッション形MOS半導体(10)のドレインは抵抗(11)
    を通じてP型ディプレッション形MOS半導体(2)の
    ドレインに接続し、 P型ディプレッション形MOS半導体(8)のゲート
    は、N型ディプレッション形MOS半導体(1)のソー
    スに接続し、P型ディプレッション形MOS半導体
    (9)のゲートは、P型ディプレッション形MOS半導
    体(2)のドレインに接続し、N型ディプレッション形
    MOS半導体(10)のゲートは、P型ディプレッション
    形MOS半導体(8)のドレインに接続し、 P型ディプレッション形MOS半導体(18)のドレイン
    は、抵抗(17)を通じてN型ディプレッション形MOS
    半導体(1)のドレインに接続し、P型ディプレッショ
    ン形MOS半導体(18)のソースは、N型ディプレッシ
    ョン形MOS半導体(19)のソースに接続し、N型ディ
    プレッション形MOS半導体(19)のドレインは、N型
    ディプレッション形MOS半導体(20)のソースに接続
    し、N型ディプレッション形MOS半導体(20)のドレ
    インは、P型ディプレッション形MOS半導体(2)の
    ゲートに接続し、 P型ディプレッション形MOS半導体(18)のゲート
    は、N型ディプレッション形MOS半導体(20)のドレ
    インに接続し、N型ディプレッション形MOS半導体
    (19)のゲートは、P型ディプレッション形MOS半導
    体(18)のドレインに接続し、N型ディプレッション形
    MOS半導体(20)のゲートは、P型ディプレッション
    形MOS半導体(2)のソースに接続し、 そして、N型ディプレッション形MOS半導体(1)の
    ドレインを、プラスの端子とし、P型ディプレッション
    形MOS半導体(2)のドレインを、マイナスの端子と
    する過電流保護回路。
  2. 【請求項2】 N型ディプレッション形MOS半導体
    (1)のゲートに、ダイオード(5)のアノードを接続
    し、ダイオード(5)のカソードは、抵抗(6)を通じ
    てツェナー・ダイオード(7)のカソードに接続し、ツ
    ェナー・ダイオード(7)のアノードを、P型ディプレ
    ッション形MOS半導体(2)のドレインに接続する請
    求項1記載の過電流保護回路。
  3. 【請求項3】 N型ディプレッション形MOS半導体
    (12)のドレインを、N型ディプレッション形MOS半
    導体(1)のドレインに接続し、N型ディプレッション
    形MOS半導体(12)のソースは、ダイオード(14)の
    アノードに接続し、ダイオード(14)のカソードは、抵
    抗(15)を通じてツェナー・ダイオード(16)のカソー
    ドに接続し、ツェナー・ダイオード(16)のアノード
    を、P型ディプレッション形MOS半導体(2)のゲー
    トに接続し、N型ディプレッション形MOS半導体(1
    2)のゲートは、抵抗(13)を通じてP型ディプレッシ
    ョン形MOS半導体(2)のゲートに接続する請求項1
    記載の過電流保護回路。
  4. 【請求項4】 N型ディプレッション形MOS半導体
    (3)のドレインを、ヒューズ(21)を通じてN型ディ
    プレッション形MOS半導体(1)のドレインに接続
    し、N型ディプレッション形MOS半導体(3)のゲー
    トを、N型ディプレッション形MOS半導体(1)のゲ
    ートに接続し、N型ディプレッション形MOS半導体
    (3)のソースは、P型ディプレッション形MOS半導
    体(4)のソースに接続し、P型ディプレッション形M
    OS半導体(4)のゲートを、P型ディプレッション形
    MOS半導体(2)のゲートに接続し、P型ディプレッ
    ション形MOS半導体(4)のドレインを、ヒューズ
    (22)を通じてP型ディプレッション形MOS半導体
    (3)のドレインに接続する請求項1記載の過電流保護
    回路。
  5. 【請求項5】 請求項1記載の過電流保護回路を1個の
    ICチップに形成した素子。
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