JP3116071B2 - 過電流保護装置 - Google Patents

過電流保護装置

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JP3116071B2
JP3116071B2 JP04098351A JP9835192A JP3116071B2 JP 3116071 B2 JP3116071 B2 JP 3116071B2 JP 04098351 A JP04098351 A JP 04098351A JP 9835192 A JP9835192 A JP 9835192A JP 3116071 B2 JP3116071 B2 JP 3116071B2
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昌也 圓尾
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、負荷である回路を過電
流から保護する過電流保護装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】負荷に直列に接続して、過電流から負荷
を保護する装置として、ヒューズやブレーカ等が使用さ
れている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ヒューズやブレーカ
は、電源投入時のラッシュカレントを、そのまま負荷に
流す。また、負荷回路の1部分が故障して、過電流が流
れる場合、短時間であっても、過電流が負荷回路を流れ
る。ラッシュカレントや過電流が流れると、その度に、
正常な回路部品にストレスを与え、部品を劣化させる。
それが、新たな負荷回路の故障の原因になるという問題
点があった。
【0004】本発明は、ラッシュカレントが流れようと
する場合、電源投入時のラッシュカレント状態が終わる
まで、定常電流の1.5倍程度にラッシュカレントを抑
え、その後、定常電流を流し、そして、また、過電流が
流れようとする場合、ある時間、定常電流の1.5倍程
度に過電流を抑え、短時間で過電流状態が終われば、そ
の後、定常電流を流し、まだ過電流状態が続く時は、回
路を遮断する過電流保護装置を提供することを目的とす
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の過電流保護装置は、エンハンスメント形絶
縁ゲート形半導体のドレインとゲート間に過電流遮断回
路を接続し、該半導体のソースにコイルを接続し、該コ
イルの該半導体のソースと反対側の端と該半導体のゲー
トを抵抗で接続したものである。
【0006】上記過電流遮断回路は、N型とP型のディ
プレッション形MOS(絶縁ゲート形電界効果半導体)
で構成したものであるので、該過電流遮断回路の両端に
電圧がかかると電流は流れはじめ、ある決められた大き
さの電流が流れると遮断するものである。
【0007】
【作用】上記のように構成された過電流保護装置は、急
に過電流が流れようとすると、コイルの両端に電圧が発
生し、該電圧のために、エンハンスメント形MOS(絶
縁ゲート形電界効果半導体)のソース・ゲート間電圧が
下げられて、該半導体が過電流を定常電流の1.5倍程
度に抑え、ある時間後、過電流が終われば、定常電流を
流し、また、過電流が続いていれば、過電流を遮断す
る。
【0008】
【実施例】本発明の過電流保護装置の実施例について、
図1により説明する。先ず、N型エンハンスメント形M
OS(絶縁ゲート形電界効果半導体)(以下、N型EM
OSと略す)のドレインとゲートの間に接続する過電流
遮断回路について説明する。過電流遮断回路は、破線で
四角に囲ったところである。説明がしやすいように、過
電流遮断回路と他の回路とを結ぶための3つの端子U,
V,Wを、過電流遮断回路に設る。N型ディプレッショ
ン形MOS(絶縁ゲート形電界効果半導体)(以下、N
型DMOSと略す)13のドレインを端子Uとし、N型D
MOS13のソースとP型ディプレッション形絶縁ゲート
形電界効果半導体(以下、P型DMOSと略す)14のソ
ースとを接続し、P型DMOS14のドレインとN型DM
OS15のドレインとを接続し、N型DMOS15のソース
とP型DMOS16のドレインとを接続し、P型DMOS
16のソースとN型DMOS17のソースとを接続し、N型
DMOS17のドレインを端子Vとし、N型DMOS13の
ゲートを端子Vに接続し、P型DMOS14のゲートをダ
イオード20のカソードに接続し、ダイオード20のアノー
ドをN型DMOS19のソースに接続し、N型DMOS19
のドレインを端子Uに接続し、N型DMOS19のゲート
を端子Vに接続し、N型DMOS15のゲートとP型DM
OS16のゲートは、端子Wに接続し、N型DMOS17の
ゲートはN型DMOS13のソースに接続する。
【0009】 N型EMOS11のドレインは端子Dと
し、ソースはコイル12に接続し、ソースと接続していな
い反対側のコイル12の端を端子Tとし、ゲートは抵抗18
を通じて端子Tに接続する。過電流遮断回路の端子Uは
端子Dに接続し、端子VはN型EMOS11のゲートと接
続し、端子Wは端子Tに接続する。そして、端子Dある
いは端子Tに負荷を接続し、端子Dから端子Tに流れる
過電流を遮断する過電流保護装置である。また、過電流
遮断回路において、端子Uは、N型EMOS11のドレイ
ンに接続するプラス端子であり、端子Vは、N型EMO
S11のゲートに接続するマイナス端子であり、端子W
は、端子Tに接続してコイル12に発生する電圧を検出す
る電圧検出端子である。
【0010】各部のはたらきを説明する。端子Dがプラ
ス、端子Tがマイナスの電圧VDTがかかり、その電圧V
DTが0V(ボルト)から徐々に大きくなると、最初は、
過電流遮断回路はディプレッション形MOSで構成され
ているので、電流IUVが端子Uから端子Vに流れ、そし
て、抵抗18を通じて端子Tに流れる。抵抗18における電
圧降下がN型EMOS11の正のゲート電圧になるので、
抵抗18を流れる電流IUVが大きくなって、抵抗18におけ
る電圧降下がN型EMOS11のシュレッショルド電圧以
上になると、N型EMOS11がON状態になり、N型E
MOS11のドレイン電流IDが、端子Dからソースへ、
そして、コイル12を通じて、端子Tに流れる。
【0011】電圧VDTが大きくなるにしたがって、過電
流遮断回路を流れる電流IUVは大きくなり、そして、抵
抗18における電圧降下が大きくなるために、N型EMO
S11のゲート電圧が高くなって、ドレイン電流IDも大
きくなる。
【0012】電圧VDTがもっと大きくなると、過電流遮
断回路の電流IUVとN型EMOS11のドレイン電流ID
は大きくなるが、N型DMOS13における電圧降下はP
型DMOS14の正のゲート電圧になり、P型DMOS1
4,16とN型DMOS15,17における電圧降下はN型D
MOS13の負のゲート電圧になるために、N型DMOS
13における電圧降下がP型DMOS14のシュレッショル
ド電圧の大きさになり、P型DMOS14,16とN型DM
OS15,17における電圧降下がN型DMOS13のシュレ
ッショルド電圧の大きさになると、N型DMOS13とP
型DMOS14は電流IUVを遮断し、そのために、N型E
MOS11のゲート電圧が0V(ボルト)に下がり、N型
EMOS11はOFFになり、電流IDを遮断する。
【0013】この実施例の静遮断特性を図2に示す。電
圧VDTが0.6Vから電流IDは流れ始め、電圧VDT
2Vで電流IDは1.5A(アンペアー)になり、電圧
DTが2.3Vで遮断が始まり、電圧VDTが2.6Vで
電流IDは遮断される。従って、この過電流保護装置
は、定格電流値は1Aで、1.5Aを最大不遮断電流と
し、1.5Aを越える過電流を遮断するものとする。
【0014】また、過電流保護装置には、ラッシュカレ
ント等の負荷が許容する短時間の過電流を流すことがで
きるだけの遅延特性が必要である。P型DMOS14のゲ
ートには、ダイオード20とN型DMOS19を接続し、そ
して、N型DMOS19のゲートは端子Vに接続してい
る。過電流IUVが流れて、N型DMOS15,17とP型D
MOS16における電圧降下が大きくなると、N型DMO
S13,19のゲート電圧が下がって、N型DMOS13にお
ける電圧降下が大きくなる時、N型DMOS19における
電圧降下も大きくなる。そのために、P型DMOS14の
ゲートに高抵抗の抵抗を接続したことになり、N型DM
OS13における電圧降下が急に大きくなっても、P型D
MOS14のゲート電圧は徐々にしか大きくならないの
で、この過電流保護装置は負荷が許容する短時間の過電
流を最大不遮断電流に抑えて流すことができる。過電流
が長時間続く場合、P型DMOS14のゲート電圧が大き
くなって、P型DMOS14における電圧降下が大きくな
り、N型DMOS13とP型DMOS14が過電流IUVを遮
断して、過電流IDを遮断する。そして、過電流IUV
遮断した時のP型DMOS14のゲート電圧は、ダイオー
ド20により保持されるので、P型DMOS14の遮断状態
は長く保持され、周期的な過電流が流れる場合でも、周
期ごとに尖頭状の過電流を流すことがなく、この過電流
保護装置は過電流を遮断することができる。
【0015】P型DMOS16とN型DMOS17は、端子
Vから端子Uに流れる電流を遮断するためのものであ
る。図1の実施例は、端子Dがプラス、端子Tがマイナ
スの直流用の過電流保護装置であるが、この過電流保護
装置を2個、逆向き直列に接続して、交流用の過電流保
護装置を構成すると、端子Tがプラス、端子Dがマイナ
スの周期の時、端子Vから端子Uに電流が流れるが、そ
の電流をP型DMOS16とN型DMOS17が遮断する。
【0016】次に、この過電流保護装置に、電源投入時
のラッシュカレントが流れる場合を説明する。この過電
流保護装置を接続していない時、負荷には、最高値5
A、時間1mSECのラッシュカレントが流れるとす
る。この過電流保護装置を負荷に直列に接続した時、急
にラッシュカレントがこの過電流保護装置に流れ始める
と、コイル12のインダクタンスが急激な電流変化を阻止
して、コイル12の両端に一瞬大きな電圧が発生する。過
電流遮断回路のN型DMOS15のゲートは端子Wを通じ
て端子Tに接続し、N型DMOS13のゲートは端子Vに
接続しているので、コイル12の両端に大きな電圧が発生
すると、N型DMOS15のゲート電圧が下がって、N型
DMOS15における電圧降下が大きくなり、それによ
り、N型DMOS13のゲート電圧が下がって、N型DM
OS13における電圧降下も大きくなる。コイル12の両端
に大きな電圧が発生すると、端子DT間に大きな電圧が
かかり、過電流遮断回路に大きな電流IUVが流れようと
するが、ゲート電圧の下がったN型DMOS13,15の内
部抵抗が急に大きくなって、電流IUVの増加を抑えるの
で、N型EMOS11のゲート電圧は抑制されて、N型E
MOS11は、最大不遮断電流1.5Aを流す状態に保持
される。
【0017】図3に実施例の過電流保護装置にラッシュ
カレントが流れた時の電流を示す。点線は過電流保護装
置を接続していない負荷のラッシュカレントである。実
線が過電流保護装置を接続した負荷のラッシュカレント
である。過電流保護装置を接続していない場合、電源投
入時、電流は5Aまで立ち上がり、その後、徐々に下が
り、1mSEC後に定常電流の1Aになるラッシュカレ
ントが流れる負荷に、過電流保護装置を接続すると、電
源投入時、電流は一瞬約2Aまで立ち上がるが、その
後、すぐに最大不遮断電流の1.5Aに下がり、そのま
ま1.5Aを流し、約2mSEC後に、ラッシュカレン
ト状態が終わると、定格電流の1Aが流れる。
【0018】図4に負荷の内部が故障して、過電流が流
れた時の電流を示す。点線はヒューズ、あるいは、ブレ
ーカを保護装置として負荷に接続した場合の過電流であ
る。実線は実施例の過電流保護装置を負荷に接続した場
合の過電流である。負荷が故障して、5Aの過電流が流
れる場合、ヒューズやブレーカは、点線のように、ある
時間5Aの過電流を流し、4mSEC後、過電流を遮断
する。実施例の過電流保護装置は、ラッシュカレントの
時と同じように、過電流が流れ始めた時、電流は一瞬約
2Aまで立ち上がるが、その後、すぐに最大不遮断電流
の1.5Aに下がり、そのまま1.5Aを流し、前もっ
て決められた時間以上に過電流が続くと、過電流遮断回
路のN型DMOS13とP型DMOS14が電流IUVを遮断
し、そして、N型EMOS11がOFFして、過電流ID
を遮断する。
【0019】以下、過電流遮断回路を点線の四角とU,
V,Wの3端子のみで図5のように簡単に表示する。そ
して、この表示方法を用いて、図1の過電流保護装置
を、N型EMOS1のドレインを端子D1とし、N型E
MOS1のソースとコイルL1の一方の端を接続し、コ
イルL1の他方の端を端子T1とし、N型EMOS1の
ゲートは抵抗R1を通じて端子T1に接続し、過電流遮
断回路1の端子U1は、端子D1と接続し、端子V1は
N型EMOS1のゲートと接続し、端子W1は端子T1
と接続すると、表すこととする。他の実施例の過電流保
護装置をこの表示方法で説明する。
【0020】 次に、絶縁ゲートバイポーラトランジス
ター(以下、IGBTと略す)による直流用の過電流保
護装置の実施例を図6により説明する。IGBT2のコ
レクターを端子C2とし、IGBT2のエミッターとコ
イルL2の一方の端を接続し、コイルL2の他方の端を
端子T2とし、IGBT2のゲートは抵抗R2を通じて
端子T2に接続し、過電流遮断回路2の端子U2は、端
子C2と接続し、端子V2はIGBT2のゲートと接続
し、端子W2は端子T2と接続する。端子C2あるいは
端子T2に負荷を接続し、端子C2から端子T2に流れ
る過電流を遮断する過電流保護装置である。また、過電
流遮断回路2において、端子U2は、IGBT2のコレ
クターに接続するプラス端子であり、端子V2は、IG
BT2のエミッターに接続するマイナス端子であり、端
子W2は、端子T2に接続してコイルL2に発生する電
圧を検出する電圧検出端子である。IGBTは、基本的
にはMOSと同じ構造であるので、このIGBT2によ
る過電流保護装置は、上記の図1の過電流保護装置とほ
ぼ同じ特性を示す。
【0021】 次に、交流用の過電流保護装置の実施例
を図7により説明する。N型EMOS3のドレインとN
型EMOS4のドレインとを接続し、N型EMOS3の
ソースとコイルL3の一方の端を接続し、コイルL3の
他方の端を端子T3とし、N型EMOS4のソースとコ
イルL4の一方の端を接続し、コイルL4の他方の端を
端子T4とし、N型EMOS3のゲートは抵抗R3を通
じて端子T3に接続し、N型EMOS4のゲートは抵抗
R4を通じて端子T4に接続し、過電流遮断回路3の
ラス端子U3は、N型EMOS4のソースに接続し、
イナス端子V3はN型EMOS3のゲートに接続し、
圧検出端子W3は端子T3に接続し、過電流遮断回路4
プラス端子U4は、N型EMOS3のソースに接続
し、マイナス端子V4はN型EMOS4のゲートに接続
し、電圧検出端子W4は端子T4に接続する。そして、
端子T3またはT4の一方を電源に接続し、他方を負荷
に接続し、負荷の他方の端を反対側の電源に接続する。
【0022】 図7の交流用の過電流保護装置は、端子
T4から端子T3に流れる過電流に対しては、過電流遮
断回路3がはたらいて、N型EMOS3が過電流を遮断
し、端子T3から端子T4に流れる過電流に対しては、
過電流遮断回路4がはたらいて、N型EMOS4が過電
流を遮断する。
【0023】 交流用の過電流保護装置の別の実施例を
図8により説明する。N型EMOS5のドレインを端子
D5とし、N型EMOS5のソースをコイルL56の一方
の端と接続し、コイルL56の他方の端とN型EMOS6
のソースと接続し、N型EMOS6のドレインを端子D
6とし、N型EMOS5のゲートは、抵抗R5を通じて
N型EMOS6のソースと接続し、N型EMOS6のゲ
ートは、抵抗R6を通じてN型EMOS5のソースと接
続し、過電流遮断回路5のプラス端子U5は、端子D5
と接続し、マイナス端子V5はN型EMOS5のゲート
と接続し、電圧検出端子W5はN型EMOS6のソース
と接続し、過電流遮断回路6のプラス端子U6は、端子
D6と接続し、マイナス端子V6はN型EMOS6のゲ
ートと接続し、電圧検出端子W6は、N型EMOS5の
ソースに接続する。そして、端子D5またはD6の一方
を電源に接続し、他方を負荷に接続し、負荷の他方の端
を反対側の電源に接続する。
【0024】 図8の交流用の過電流保護装置は、端子
D5から端子D6に流れる過電流に対しては、過電流遮
断回路5がはたらいて、N型EMOS5が過電流を遮断
し、端子D6から端子D5に流れる過電流に対しては、
過電流遮断回路6がはたらいて、N型EMOS6が過電
流を遮断する。
【0025】本発明の過電流保護装置は、過電流遮断回
路を1個のチップに形成し、それとディスクリートのエ
ンハンスメント形MOS、そして、コイルとを組み合わ
せて構成することができる。また、過電流遮断回路とエ
ンハンスメント形MOSを1個のチップに形成し、それ
とコイルとを組み合わせて構成することもできる。
【0026】
【発明の効果】本発明は、以上に説明したように構成さ
れているので、以下に記載するような効果を示す。この
過電流保護装置は、定格電流の5倍、10倍の大きな過
電流を、定格電流の1.5倍程度に抑え、そして、ラッ
シュカレント等の負荷が許容する過電流に対しては、あ
る時間後定格電流を流すが、負荷の異常による過電流に
対しては、ある時間後その過電流を遮断するので、負荷
の正常な回路部品にストレスを与えず、部品を劣化させ
ることがなく、負荷回路の信頼性を高めることができ
る。
【0027】この過電流保護装置を構成するMOSやI
GBTの電圧容量、電流容量を大きくすれば、定格電圧
600Vまた1000V、定格電流30Aまた50Aの
大きな容量の過電流保護装置を形成することもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】直流用の過電流保護装置の実施例を示す回路図
である。
【図2】図1の過電流保護装置の静遮断特性を示す図で
ある。
【図3】図1の過電流保護装置にラッシュカレントが流
れた時の特性を示す図である。
【図4】図1の過電流保護装置に過電流が流れた時の遮
断特性を示す図である。
【図5】図1の過電流保護装置を簡単に表示した図であ
る。
【図6】IGBTによる過電流保護装置の実施例を示す
図である。
【図7】交流用の過電流保護装置の実施例を示す図であ
る。
【図8】交流用の過電流保護装置の別の実施例を示す図
である。
【符号の説明】
11 N型EMOS 12 コイル 13,15,17,19 N型DMOS 14,16 P型DMOS 18 抵抗 20 ダイオード
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01L 27/04 H01L 27/06 - 27/06 101 H01L 27/08 - 27/08 101 H02H 3/08 - 3/253 H02H 7/20 H02H 9/00 - 9/08 H03K 17/00 - 17/70

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 プラス端子(U)、マイナス端子(V)
    及び電圧検出端子(W)を備える過電流遮断回路にあっ
    て、マイナス端子(V)と電圧検出端子(W)が抵抗
    (18)を通して接続されている前記過電流遮断回路と、
    N型エンハンスメント形MOS(11)にあって、前記過
    電流遮断回路のプラス端子(U)にドレインを接続し、
    前記過電流遮断回路のマイナス端子(V)にゲートを接
    続したN型エンハンスメント形MOS(11)と、N型エ
    ンハンスメント形MOS(11)のソースに接続されたコ
    イル(12)からなり、 N型エンハンスメント形MOS(11)のドレインと、N
    型エンハンスメント形MOS(11)のドレインと反対側
    のコイル(12)の端を外部回路に接続して用いる2端子
    の過電流保護装置において、 前記過電流遮断回路の電圧検出端子(W)を、N型エン
    ハンスメント形MOS(11)のドレインと反対側のコイ
    ル(12)の端に接続し、N型エンハンスメント形MOS
    (11)のドレインからコイル(12)に過渡的な急激な過
    電流が流れるときにコイル(12)の両端に発生する過渡
    電圧によりN型エンハンスメント形MOS(11)のゲー
    ト電圧を下げ、N型エンハンスメント形MOS(11)に
    より過電流を抑え、N型エンハンスメント形MOS(1
    1)のドレインからコイル(12)に過電流が継続して流
    れる場合は前記過電流遮断回路がN型エンハンスメント
    形MOS(11)のゲート電流を遮断することによりN型
    エンハンスメント形MOS(11)が過電流を遮断するこ
    とを特徴とした過電流保護装置。
  2. 【請求項2】 N型ディプレッション形MOS(13)の
    ドレインをプラス端子(U)とし、N型ディプレッショ
    ン形MOS(13)のソースとP型ディプレッション形M
    OS(14)のソースを接続し、P型ディプレッション形
    MOS(14)のドレインとN型ディプレッション形MO
    S(15)のドレインを接続し、N型ディプレッション形
    MOS(15)のソースとP型ディプレッション形MOS
    (16)のドレインを接続し、P型ディプレッション形M
    OS(16)のソースとN型ディプレッション形MOS
    (17)のソースを接続し、N型ディプレッション形MO
    S(17)のドレインをマイナス端子(V)とし、N型デ
    ィプレッション形MOS(13)のゲートをマイナス端子
    (V)に接続し、P型ディプレッション形MOS(14)
    のゲートをダイオード(20)のカソードに接続し、ダイ
    オード(20)のアノードをN型ディプレッション形MO
    S(19)のソースに接続し、N型ディプレッション形M
    OS(19)のドレインをプラス端子(U)に接続し、N
    型ディプレッション形MOS(19)のゲートをマイナス
    端子(V)に接続し、N型ディプレッション形MOS
    (15)のゲートとP型ディプレッション形MOS(16)
    のゲートは、電圧検出端子(W)に接続し、N型ディプ
    レッション形MOS(17)のゲートはN型ディプレッシ
    ョン形MOS(13)のソースに接続したものを過電流遮
    断回路とする請求項1記載の過電流保護装置。
  3. 【請求項3】 プラス端子(U2)、マイナス端子(V
    2)及び電圧検出端子(W2)を備える過電流遮断回路
    2にあって、マイナス端子(V2)と電圧検出端子(W
    2)が抵抗(R2)を通して接続されている過電流遮断
    回路2と、絶縁ゲートバイポーラトランジスター(2)
    にあって、過電流遮断回路2のプラス端子(U2)にコ
    レクターを接続し、過電流遮断回路2のマイナス端子
    (V2)にゲートを接続した絶縁ゲートバイポーラトラ
    ンジスター(2)と、絶縁ゲートバイポーラトランジス
    ター(2)のエミッターに接続されたコイル(L2)か
    らなり、 絶縁ゲートバイポーラトランジスター(2)のコレクタ
    ーと、絶縁ゲートバイポーラトランジスター(2)のコ
    レクターと反対側のコイル(L2)の端を外部回路に接
    続して用いる2端子の過電流保護装置において、 過電流遮断回路2の電圧検出端子(W2)を、絶縁ゲー
    トバイポーラトランジスター(2)のコレクターと反対
    側のコイル(L2)の端に接続し、絶縁ゲートバイポー
    ラトランジスター(2)のコレクターからコイル(L
    2)に過渡的な急激な過電流が流れるときにコイル(L
    2)の両端に発生する過渡電圧により絶縁ゲートバイポ
    ーラトランジスター(2)のゲート電圧を下げ、絶縁ゲ
    ートバイポーラトランジスター(2)により過電流を抑
    え、絶縁ゲートバイポーラトランジスター(2)のコレ
    クターからコイル(L2)に過電流が継続して流れる場
    合は過電流遮断回路2が絶縁ゲートバイポーラトランジ
    スター(2)のゲート電流を遮断することにより絶縁ゲ
    ートバイポーラトランジスター(2)が過電流を遮断す
    ることを特徴とした過電流保護装置。
  4. 【請求項4】 プラス端子(U5)、マイナス端子(V
    5)及び電圧検出端子(W5)を備える過電流遮断回路
    5にあって、マイナス端子(V5)と電圧検出端子(W
    5)が抵抗(R5)を通して接続されている過電流遮断
    回路5と、N型エンハンスメント形MOS(5)にあっ
    て、過電流遮断回路5のプラス端子(U5)にドレイン
    を接続し、過電流遮断回路5のマイナス端子(V5)に
    ゲートを接続したN型エンハンスメント形MOS(5)
    と、 プラス端子(U6)、マイナス端子(V6)及び電圧検
    出端子(W6)を備える過電流遮断回路6にあって、マ
    イナス端子(V6)と電圧検出端子(W6)が抵抗(R
    6)を通して接続されている過電流遮断回路6と、N型
    エンハンスメント形MOS(6)にあって、過電流遮断
    回路6のプラス端子(U6)にドレインを接続し、過電
    流遮断回路6のマイナス端子(V6)にゲートを接続し
    たN型エンハンスメント形MOS(6)と、 N型エンハンスメント形MOS(5)のソースとN型エ
    ンハンスメント形MOS(6)のソースの間に接続され
    たコイル(L56)からなり、 N型エンハンスメント形MOS(5)のドレインとN型
    エンハンスメント形MOS(6)のドレインを外部回路
    に接続して用いる2端子の交流用の過電流保護装置にお
    いて、 過電流遮断回路5の電圧検出端子(W5)をN型エンハ
    ンスメント形MOS(6)のソースに接続し、過電流遮
    断回路6の電圧検出端子(W6)をN型エンハンスメン
    ト形MOS(5)のソースに接続し、 N型エンハンスメント形MOS(5)のドレインからN
    型エンハンスメント形MOS(6)のドレインに過渡的
    な急激な過電流が流れるときにコイル(L56)の両端に
    発生する過渡電圧によりN型エンハンスメント形MOS
    (5)のゲート電圧を下げ、N型エンハンスメント形M
    OS(5)により過電流を抑え、N型エンハンスメント
    形MOS(5)のドレインからN型エンハンスメント形
    MOS(6)のドレインに過電流が継続して流れる場合
    は過電流遮断回路5がN型エンハンスメント形MOS
    (5)のゲート電流を遮断することによりN型エンハン
    スメント形MOS(5)が過電流を遮断し、 N型エンハンスメント形MOS(6)のドレインからN
    型エンハンスメント形MOS(5)のドレインに過渡的
    な急激な過電流が流れるときにコイル(L56)の両端に
    発生する過渡電圧によりN型エンハンスメント形MOS
    (6)のゲート電圧を下げ、N型エンハンスメント形M
    OS(6)により過電流を抑え、N型エンハンスメント
    形MOS(6)のドレインからN型エンハンスメント形
    MOS(5)のドレインに過電流が継続して流れる場合
    は過電流遮断回路6がN型エンハンスメント形MOS
    (6)のゲート電流を遮断することによりN型エンハン
    スメント形MOS(6)が過電流を遮断することを特徴
    とした交流用の過電流保護装置。
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