JP3542703B2 - 過電流保護回路 - Google Patents
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Description
【産業上の利用分野】
本発明は、過電流が流れた時、過電流を遮断して、負荷回路を保護する過電流保護回路に関する。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】
過電流保護回路には、保護される負荷回路が許容する程度の大きさの短時間の過電流は、流すことが出来る遅延特性が必要である。そして、その遅延特性は、コンデンサーと抵抗を直列に接続して、その時定数によって、調整している。
【0003】
しかし、短絡電流のような非常に大きい過電流が流れた時には、過電流保護回路は、遅延特性ではなく、瞬時に過電流を遮断しなければならない。
【0004】
本発明は、保護される負荷回路に合わせた遅延特性をもち、短絡電流のような非常に大きい過電流に対しては、瞬時に遮断することが出来る超速断特性をもつ過電流保護回路を提供することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】
過電流保護回路は、N型ディプレッション形MOS(以下、N型DMOSと略す)とP型ディプレッション形MOS(以下、P型DMOSと略す)を組み合わせ、N型DMOSのゲートに、コンデンサーと抵抗を直列に接続して遅延特性を調整しているが、上記目的を達成するために、本発明の過電流保護回路は、N型DMOSのゲートに小さい抵抗値の抵抗とコンデンサーと大きい抵抗値の抵抗を直列に接続し、小さい抵抗値の抵抗とコンデンサーの接続箇所に、ツェナーダイオードのカソードを接続することによって、非常に大きい過電流が流れた時は、コンデンサーの基準電位になるところの小さい抵抗値の抵抗とコンデンサーの接続箇所の電位を、瞬時に下げ、そして、N型DMOSのゲート電圧も同時に下げて、遮断するものである。
【0006】
【実施例】
実施例について、図1により説明する。
本発明の過電流保護回路は、N型DMOS1のソースとP型DMOS2のソースを接続し、N型DMOS1のゲートは、コンデンサー4に接続し、コンデンサー4のN型DMOS1のゲートに接続していない方の端を小さい抵抗値の抵抗3に接続し、抵抗3のコンデンサー4に接続していない方の端をN型DMOS1のドレインに接続し、同時に、N型DMOS1のゲートは、大きい抵抗値の抵抗5に接続し、抵抗5のN型DMOS1のゲートに接続していない方の端をP型DMOS2のドレインに接続し、P型DMOS2のゲートは、抵抗6に接続し、抵抗6のP型DMOS2に接続していない方の端をN型DMOS1のドレインに接続し、ツェナーダイオード7のアノードは、P型DMOS2のドレインに接続し、ツェナーダイオード7のカソードは、小さい抵抗値の抵抗3とコンデンサー4の接続箇所に接続し、N型DMOS1のドレインをプラスの端子Aとし、P型DMOS2のドレインをマイナスの端子Bとするものである。
【0007】
各部のはたらきを、以下に説明する。
この接続により、端子Aにプラス、端子Bにマイナスの電圧VABがかかる時、P型DMOS2における電位差は、N型DMOS1のゲート電圧になり、N型DMOS1における電位差は、P型DMOS2のゲート電圧になる。
このために、電圧VABが徐々に大きくなると、N型DMOS1とP型DMOS2を流れる電流IABは、徐々に大きくなる。しかし、N型DMOS1における電位差が大きくなると、P型DMOS2のゲート電圧が大きくなり、同様に、P型DMOS2における電位差が大きくなると、N型DMOS1のゲート電圧が大きくなる。そのために、電圧VABが大きくなり、電流IABが大きくなると、N型DMOS1とP型DMOS2における電位差が大きくなり、そして、N型DMOS1とP型DMOS2のゲート電圧も大きくなる。
【0008】
電圧VABがもっと大きくなっていくと、電流IABはさらに大きくなるが、N型DMOS1とP型DMOS2における電位差がもっと大きくなり、N型DMOS1とP型DMOS2のゲート電圧がもっと大きくなるために、電流IABが、回路設計上あらかじめ保護動作点とされる値に達すると、N型DMOS1とP型DMOS2は電流IABが大きくなるのを抑えるようになり、そして、次に、電流IABを減らすようになる。その後、N型DMOS1とP型DMOS2はピンチオフ状態に達して、電流IAB(過電流)を遮断する。
【0009】
このように、電流IABはある程度の大きさまでは流れるが、それ以上大きな電流が流れると、N型DMOS1とP型DMOS2は、電流IAB(過電流)を遮断し、過電流保護のはたらきをする。
この過電流保護回路の遮断の静特性を表すI−V特性を、図3に示す。
【0010】
この過電流保護回路の遮断の動特性を説明する。
今、抵抗3,5の抵抗値の比が、1:10、あるいは、それ以上とすると、過電流保護回路に、保護される負荷回路が許容する程度の大きさの短時間の過電流が流れる時、端子AB間にかかる電圧VABと、コンデンサー4と抵抗5の時定数によって、遮断時間は決まり、遅延特性を調整することが出来る。
【0011】
次に、短絡電流のような非常に大きな過電流が流れる時の遮断について説明する。
先ず、過電流保護回路におけるツェナーダイオードの従来の接続方法について、図2により説明する。
ツェナーダイオード8のアノードは、P型DMOS2のドレインに接続し、ツェナーダイオード8のカソードは、N型DMOS1のゲートに接続する。そして、この場合、コンデンサーのN型DMOS1のゲートに接続していない方の端は、直接N型DMOS1のドレインに接続する。抵抗3は接続しない。過電流保護回路の他の部分については、図1の過電流保護回路と同じである。
非常に大きな過電流が流れ、端子AB間に、ツェナーダイオード7のツェナー電圧以上の大きな電圧がかかと、ツェナーダイオード7は導通して、N型DMOS1のゲート電圧を急速に下げようとするが、N型DMOS1のドレインとゲート間にコンデンサー4が接続されているために、コンデンサー4が充電される時間分だけ遅れて、N型DMOS1のゲート電圧は下がり、N型DMOS1は遮断し、そして、その時間分だけ遅れて、過電流保護回路は過電流を遮断する。
【0012】
過電流保護回路におけるツェナーダイオードの本発明の接続方法について、図1により説明する。
ツェナーダイオード7のアノードは、P型DMOS2のドレインに接続し、ツェナーダイオード7のカソードは、小さい抵抗値の抵抗3とコンデンサー4の接続箇所に接続する。
非常に大きな過電流が流れ、端子AB間に、ツェナーダイオード7のツェナー電圧以上の大きな電圧がかかと、ツェナーダイオード7は導通して、ツェナー電流は、N型DMOS1のドレインから、抵抗3、ツェナーダイオード7を通ってP型DMOS2のドレインに流れる。ツェナー電流が、抵抗3を流れることにより、抵抗3に電圧降下が発生するが、その電圧降下によって、コンデンサー4の基準電位になるところの小さい抵抗値の抵抗3とコンデンサー4の接続箇所の電位が、瞬時にその電圧降下分だけ下がることになる。
【0013】
このことにより、コンデンサー4の基準電位が、N型DMOS1のゲート電位より下がるために、N型DMOS1のゲート電圧は、瞬時に下がり、N型DMOS1は遮断する。そして、過電流保護回路は、コンデンサー4による遅れがなく、過電流を遮断することができる。
【発明の効果】
本発明の過電流保護回路は、ツェナーダイオード7が、以上説明したように接続されているので、保護される負荷回路が許容する程度の大きさの短時間の過電流は、流すことが出来る遅延特性をもち、短絡電流のような非常に大きい過電流が流れた時には、瞬時に過電流を遮断することが出来る超速断特性をもつことができる。
それにより、非常に大きい過電流から、小さい過電流までの広い範囲にわたって、負荷回路に合わせて、過電流保護を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の過電流保護回路の回路図である。
【図2】従来の過電流保護回路の回路図である。
【図3】過電流保護回路の遮断の静特性である。
Claims (1)
- N型ディプレッション形MOS(N型DMOS)1のソースとP型ディプレッション形MOS(P型DMOS)2のソースを接続し、N型DMOS1のゲートは、コンデンサー4に接続し、コンデンサー4のN型DMOS1のゲートに接続していない方の端を小さい抵抗値の抵抗3に接続し、抵抗3のコンデンサー4に接続していない方の端をN型DMOS1のドレインに接続し、同時に、N型DMOS1のゲートは、大きい抵抗値の抵抗5に接続し、抵抗5のN型DMOS1のゲートに接続していない方の端をP型DMOS2のドレインに接続し、P型DMOS2のゲートは、抵抗6に接続し、抵抗6のP型DMOS2に接続していない方の端をN型DMOS1のドレインに接続し、N型DMOS1のドレインをプラスの端子Aとし、P型DMOS2のドレインをマイナスの端子Bとする過電流保護回路において、ツェナーダイオード7のアノードは、P型DMOS2のドレインに接続し、ツェナーダイオード7のカソードは、小さい抵抗値の抵抗3とコンデンサー4の接続箇所に接続したことを特徴とする過電流保護回路。
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- 1997-09-05 JP JP25776297A patent/JP3542703B2/ja not_active Expired - Fee Related
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