JP7038531B2 - 電源逆接続保護機能を備えた負荷駆動回路 - Google Patents

電源逆接続保護機能を備えた負荷駆動回路 Download PDF

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本発明は、負荷に電源電圧を供給する負荷駆動回路の回路保護に係り、電源逆接続時の回路保護の信頼性向上等を図ったものに関する。
外部から供給される電源電圧を安定化し、必要に応じて所要の電圧として負荷に供給するため、電子機器等において負荷駆動回路が用いられることは良く知られている通りである。
この負荷駆動回路において、電源として電池を使用する場合、電池の極性を違えて接続する誤りが生ずることがある。
このような電源逆接続に対する回路保護の方法としては、以下に述べるように2つの方法に大別できる。
その一つは、負荷駆動回路に用いられる負荷駆動トランジスタのゲートを開いて、グランドから負荷を介して逆接続された電池に流れる電流によって発生する負荷駆動回路における電圧降下を低下させ、負荷駆動回路での電力消費を抑えることで、負荷駆動回路を発熱による故障から保護するものである。
この方法の場合、負荷駆動回路は保護されるが、負荷は保護されないという欠点がある。
もう一つの方法は、負荷駆動トランジスタと電源の間に、逆流防止トランジスタを挿入し、負荷を駆動する通常動作時には、負荷駆動トラジスタと逆流防止トラジスタの双方をオンとして負荷駆動を行う。一方、電源逆接続時には負荷駆動トランジスタの状態によらず逆流防止トランジスタをオフとすることで、グランドから負荷と負荷駆動トランジスタを介して逆極性の電流が流れるのを阻止するものである。
この方法の場合、電流が逆流することがないため、上述の前者の方法と異なり、負荷駆動回路と負荷の双方の保護が可能である。
この後者の方法の具体例としては、例えば、非特許文献1等に開示されたものなどがある。
図4には、非特許文献1に開示された電源逆接続保護機能を備えた負荷駆動回路の構成例の一つが示されており、以下、同図を参照しつつ、この従来回路について説明する。
この従来回路は、負荷駆動回路制御用IC51を中心として電源逆接続保護と共に、過電圧保護と過電流保護を可能に構成されたものである。
以下、この従来回路における電源逆接続保護動作について説明する。
まず、通常の負荷駆動動作においては、負荷駆動トランジスタQ1と逆流防止トランジスタQ2の各々のゲートに、負荷駆動回路制御用IC51からチャージポンプによる電荷が供給されてトランジスタQ1,Q2がオンとされる。その結果、出力端子53に接続された負荷(図示せず)と電源端子52とが導通し、図示されない負荷への電源供給が可能となる。
一方、電源逆接続時においては、VIN=-12Vとなり、グランドから抵抗器R5、トランジスタQ3のベース・エミッタと抵抗器R6を介して電源端子52に電流が流れる。
また、この際、負荷駆動回路制御用IC51のGATE端子には、図示されていないがグランドと短絡されている半導体基板と半導体集積回路内の素子との間に形成される寄生ダイオードを介して電流が流れ、抵抗器R4、ダイオードD4を介してトランジスタQ3のコレクタ電流となり電源端子52へ流入する。
上述の非特許文献1の図5に示された回路定数での電流値の具体例を挙げれば、トランジスタQ3のコレクタ電流が約10μA、ベース電流がコレクタ電流の100倍に当たる約1mAの場合、通常、このバイアス状態ではNPNトランジスタは飽和領域で動作することになるため、コレクタ・エミッタ電圧はベース・エミッタ間電圧を下回る。
その結果、トランジスタQ2のゲート・ソース間電圧は、閾値電圧より低くなるため、トランジスタQ2はオフ状態となり、図示されない負荷から出力端子53を介して電源端子52へ流入する電流が阻止されることとなる。
この際、トランジスタQ2のゲートは、-12V程度となる一方で、トランジスタQ1のソースは、出力端子53に接続された負荷(図示せず)を介してグランド電位と同程度となっており、トランジスタQ1のゲート電圧次第では、トランジスタQ1のゲート・ソース間が耐圧を越えて破壊に至る虞がある。
しかし、この従来回路例においては、高抵抗の抵抗器R4にトランジスタQ3のコレクタ電流が流れて生ずる電圧降下により、トランジスタQ1とトランジスタQ2のゲート間の電圧が確保されるようになっているため、上述のようにトランジスタQ1が破壊に至ることがない。
リニアテクノロジー社製LTC4380データシート
しかしながら、上述の従来回路は、ディスクリート素子で構成した場合には、問題なく機能するが、半導体集積回路として一般的なP型半導体基板上に形成した場合、回路を構成する素子とP型半導体基板との間に生ずる寄生ダイオードのために上述の機能を果たすことができなくなるという問題がある。
具体的には、上述の従来回路の場合、NPNトランジスタQ3のコレクタには、グランドをアノード、Q3のコレクタをカソードとする寄生ダイオードが形成されるため、電源逆接続時にトランジスタQ2のゲートはグランドにクランプされる。
その一方、トランジスタQ2のソースは負電圧となり、トランジスタQ2はオフ状態にならないばかりか、電源端子52に印加された負電圧値とトランジスタQ2のゲート・ソース間耐圧の関係次第では、トランジスタQ2が破壊に至る虞がある。
また、電源逆接続時に電源端子52の電圧は、電源電圧に応じた負電圧となるため、抵抗器R5と抵抗器R6の抵抗値は、電源電圧の値に応じてトランジスタQ3が飽和状態で動作してトランジスタQ2を確実にオフ状態とするような適切な値に設定する必要がある。しかしながら、半導体集積回路に内蔵する場合には、抵抗値の変更はできないため、使用可能な電源電圧の範囲が限定されることになる。
さらに、電源逆接続時に、トラジスタQ2のゲートは電源端子52とほぼ同電位となるため、この際トランジスタQ1,Q2のゲート間のインピーダンスが低いと、トランジスタQ1のゲート・ソース間電圧が過大となり、トランジスタQ1が故障する虞がある。このため、トランジスタQ1,Q2のゲート間に、高抵抗値の抵抗器R4を挿入しているが、通常、負荷駆動回路動作開始時に、トランジスタQ2のゲートには、負荷駆動回路制御用IC51のGATE端子から抵抗器R4を介して電流が供給されるため、高抵抗値の抵抗器R4により供給電流が制限されることになり動作開始の遅延を招くという欠点がある。
本発明は、上記実状に鑑みてなされたもので、P型半導体基板上に半導体集積回路として形成可能で、使用可能な電源電圧範囲が広く、かつ、負荷駆動回路としての動作開始遅延が少なく確実な電源逆接続保護を可能とする電源逆接続保護機能を備えた負荷駆動回路を提供するものである。
上記本発明の目的を達成するため、本発明に係る電源逆接続保護機能を備えた負荷駆動回路は、
負荷駆動トランジスタと逆流防止トランジスタが電源端子と出力端子の間に直列接続されて、前記負荷駆動トランジスタと逆流防止トランジスタの動作制御により前記出力端子に接続された負荷への電源供給が制御可能に構成されてなる負荷駆動回において、
前記負荷駆動トランジスタ及び逆流防止トランジスタをオンとするチャージポンプ回路が設けられ、当該チャージポンプ回路の出力段は、前記負荷駆動トランジスタのゲートに接続される一方、第1のダイオードのアノードに接続され、前記第1のダイオードのカソードは、デプレッション型MOSFETの第5のトランジスタのドレインに接続され、当該第5のトランジスタのソース及びゲートは、共に前記逆流防止トランジスタのゲートに接続されると共に、第4のトランジスタのドレインに接続され、前記第4のトランジスタは、バックゲートであるP型半導体領域がN型半導体領域を介してP型半導体基板と電気的に絶縁されて設けられ、前記第4のトランジスタの前記バックゲートとソースは、前記電源端子に接続され、前記第4のトランジスタのゲートと前記電源端子との間には、誘電体層により前記P型半導体基板と絶縁された多結晶シリコンにより形成された第1の抵抗器が接続されると共に、前記第4のトランジスタのゲートには、当該第4のトランジスタのバックゲートを共用して形成された第6のトランジスタのドレインが接続され、前記第6のトランジスタのゲート及びソースは前記電源端子に接続され、前記第4のトランジスタのゲートとグランドとの間に、ゲートとソースが短絡されたデプレッション型MOSFETの第3のトランジスタと第2のダイオードが直列接続されて設けられ、前記第3のトランジスタは、ゲート及びソースが前記第4のトランジスタのゲートに接続される一方、ドレインが前記第2のダイオードのカソードに接続され、前記第2のダイオードのアノードがグランドに接続され、前記P型半導体基板はグランドと同電位とされ、前記負荷駆動トランジスタ及び逆流防止トランジスタを除く残余の構成部分が前記P型半導体基板上に形成されてなるものである。
本発明によれば、P型半導体基板に形成することで、従来と異なり、使用可能な電圧範囲を広く確保することができ、電源逆接続時には、逆流防止トランジスタをオフとすることでグランドから負荷を介して電源端子への大電流の流入が確実に遮断可能である一方、逆流防止トランジスタをオンとする際にチャージポンプ回路からの電流をダイオードと定電流素子を介して供給するよう構成することで、負荷駆動回路としての動作開始遅延が従来に比して格段に小さく、安定性、信頼性の高い回路動作を確保することができるという効果を奏するものである。
本発明の実施の形態における電源逆接続保護機能を備えた負荷駆動回路の回路構成例を示す回路図である。 図1に示された回路構成において生ずる寄生ダイオードを構成部品に含めた等価回路図である。 図1に示された本発明の実施の形態における電源逆接続保護機能を備えた負荷駆動回路における第4のトランジスタ及び第6のトランジスタの断面構造を模式的に表した模式図である。 従来の電源逆接続保護機能を備えた負荷駆動回路の回路構成例を示す回路図である。
以下、本発明の実施の形態について、図1乃至図3を参照しつつ説明する。
なお、以下に説明する部材、配置等は本発明を限定するものではなく、本発明の趣旨の範囲内で種々改変することができるものである。
最初に、本発明の実施の形態における電源逆接続保護機能を備えた負荷駆動回路の回路構成について説明する。
図1には、本発明の実施の形態における電源逆接続保護機能を備えた負荷駆動回路の回路構成例を示す回路図が示されている。また、図2には、特に、いわゆる寄生ダイオードも構成部品として等価的に表した回路図が示されている。
以下、本発明の実施の形態における電源逆接続保護機能を備えた負荷駆動回路の説明においては、主に図2を参照することとする。
本発明の実施の形態における電源逆接続保護機能を備えた負荷駆動回路は、負荷駆動トランジスタ(図1、図2においては「Q1」と表記)1及び逆流防止トランジスタ(図1、図2においては「Q2」と表記)2と、チャージポンプ回路(図1、図2においては「CHP」と表記)20とを主たる構成要素として、出力端子32に接続された負荷16に対する電源電流の供給を可能とすると共に、電源逆接続時における回路保護(詳細は後述)が可能に構成されたものとなっている。
本発明の実施の形態において、負荷駆動トランジスタ1及び逆流防止トランジスタ2には、nチャンネルMOSFETが用いられている。
負荷駆動トランジスタ1と逆流防止トランジスタ2は、ドレインが相互に接続されて、逆流防止トランジスタ2のソースが電源端子31に、負荷駆動トランジスタ1のソースが出力端子32に、それぞれ接続されている。
そして、出力端子32とグランドとの間には、負荷16が接続されている。
また、負荷駆動トランジスタ1のゲートには、チャージポンプ接続端子33を介してチャージポンプ回路20の出力段が接続されて、チャージポンプ回路20からの所要の電流供給が行われるようになっている。
また、負荷駆動トランジスタ1のゲートには、第1のダイオード(図1、図2においては「D1」と表記)11のアノードが接続されており、この第1のダイオード11のカソードは、第5のトランジスタ(図1、図2においては「Q5」と表記)5のドレインに接続されている。
第5のトランジスタ5には、デプレッション型のnチャンネルMOSFETが用いられており、そのソースとゲートは相互に接続されて逆流防止トランジスタ2のゲートに接続されている。
上述の第1のダイオード11は、電源端子31に印加された電圧電圧VCCがチャージポンプ接続端子33の電圧を超えて高くなった場合に、電源端子31とチャージポンプ接続端子33の耐圧を確保する機能を果たすものとなっている。
また、第5のトランジスタ5は、上述の接続により定電流源として機能するものとなっている。
負荷駆動時においては、負荷駆動トランジスタ1と逆流防止トランジスタ2の双方がオンとなる必要がある。そのため、第5のトランジスタ5のゲート長とゲート幅は、チャージポンプ回路10から供給される最大時電流の半分程度の定電流源として機能するよう設定されている。
また、逆流防止トランジスタ2のゲートには、エンハンスメント型のnチャンネルMOSFETを用いた第4のトランジスタ(図1、図2においては「Q4」と表記)4ドレインが接続され、この第4のトランジスタ4のソースは、逆流防止トランジスタ2のソースと共に、電源端子31に接続されている。
第4のトランジスタ4のゲートには、デプレッション型のnチャンネルMOSFETを用いた第3のトランジスタ(図1、図2においては「Q3」と表記)3のゲート及びソースが接続されており、第3のトランジスタ3のドレインは第2のダイオード(図1、図2においては「D2」と表記)12のカソードに接続されている。そして、第2のダイオード12のアノードは、グランドに接続されている。
さらに、第4のトランジスタ4のゲート・ソース間保護を目的として、エンハンスメント型のnチャンネルMOSFETを用いた第6のトランジスタ6のドレインが第4のトランジスタ4のゲートに、ソースが電源端子31に、それぞれ接続されて設けられている。
そして、この第6のトランジスタ6のドレイン・ソース間には第1の抵抗器(図1、図2においては「R1」と表記)15が並列接続されて設けられている。
図3には、第4及び第6のトランジスタ4,6の断面構造を模式的に表した模式図が示されており、以下、同図を参照しつつ、第4及び第6のトランジスタ4,6の構造等について説明する。
まず、P型半導体基板41は、本発明の実施の形態における電源逆接続保護機能を備えた負荷駆動回路が形成される基盤となるものである。
このP型半導体基板41上の適宜な位置に、N型埋め込み層42が形成されると共に、このN型埋め込み層42を覆うように、かつ、N型埋め込み層42周辺のP型半導体基板41の上面を覆うようにしてN型エピタキシャル層43が形成されている。そして、N型エピタキシャル層43の周囲には、P型分離拡散層44がN型エピタキシャル層43を囲むようにして形成されている。
そして、N型エピタキシャル層43を介してP型半導体基板41とは電気的に絶縁されたP型ウェル45がN型エピタキシャル層43に形成され、P型ウェル45をバックゲートとするエンハンスメント型のnチャンネルMOSFETである第4のトランジスタ4(第6のトランジスタ6)が設けられている。
すなわち、このP型ウェル45に形成されたn+層46-1,46-2間にゲート電極47が設けられて、n+層46-1がドレイン,46-2がソースとされている。
本発明の実施の形態において、第4のトランジスタ4のバックゲートと第6のトラジスタ6のバックゲートは共用される構成となっている。
また、本発明の実施の形態においては、負荷駆動回路を構成する素子は、負荷駆動トランジスタ1及び逆流防止トランジスタ2を除いてP型半導体基板41上に形成されたものとなっている。
また、本発明の実施の形態において、抵抗器15は、P型半導体基板41と誘電体層(図示せず)によって絶縁された多結晶シリコンにより形成されたものとなっている。
次に、かかる構成における回路動作について説明する。
最初に、正常に電源印加が行われて負荷駆動が行われる場合について説明する。
この場合、第2のダイオード12は、逆バイアスされるため導通することはなく、第4のトランジスタ4のゲート電位は、電源電圧VCCに等しく、第4のトランジスタ4はオフ状態である。
そのため、チャージポンプ回路10から第1のダイオード11、第5のトランジスタ5を介して供給された電荷は、第2のトランジスタ2のゲートに印加されて第2のトランジスタ2はオン状態となる。
このとき、負荷駆動トランジスタ1は、チャージポンプ回路10から直接電荷がゲートに印加されてオン状態にあるので、逆流防止トランジスタ2、負荷駆動トランジスタ1を介して負荷16へ電源電圧VCCが供給されることとなる。
次に、電源端子31に極性を違えて電池(図示せず)を接続し、電源端子31に負電圧が印加された場合について説明する。
この場合、グランドと同電位であるP型半導体基板41と、回路内で使用されている素子との間に存在する寄生ダイオードを考慮する必要がある。
まず、この負荷駆動回路に存在する寄生ダイオードについて説明する。
P型半導体基板41(図3参照)をアノードとし、負荷駆動トランジスタ1及び逆流防止トランジスタ2のドレインに第1の寄生ダイオード(図2においては「PD1」と表記)21が、第5のトランジスタ5に第2の寄生ダイオード(図2においては「PD2」と表記)22が、第3のトランジスタ3のドレインに第3の寄生ダイオード(図2においては「PD3」と表記)23が、それぞれ存在する(図2参照)。
さらに、第4及び第6のトランジスタ4,6のソースには、バックゲートであるP型ウェル45とN型エピタキシャル層43(図3参照)による第4の寄生ダイオード(図2においては「PD4」と表記)24と、N型エピタキシャル層43とN型埋め込み層42(図3参照)をカソードとしてP型分離拡散層44とP型半導体基板41(図3参照)をアノードとした第5の寄生ダイオード(図2においては「PD5」と表記)25が、各々のカソードでバック・ツー・バック接続、すなわち、反対の極性で直列に接続されている。
しかして、電源端子31が負電圧となった際、第4の寄生ダイオード24は、逆バイアスとなるため、グランドから第5及び第4の寄生ダイオード24,25を介して電流が流れることはない。
この状態で、電流が、順方向にバイアスされた第2のダイオード12と第3の寄生ダイオード23と、定電流源として機能する第3のトランジスタ3を介して第4のトランジスタ4のゲートに流れ、さらに、第1の抵抗器15を介して電池逆接続によって負電圧となっている電源端子31に流入する。
ここで、第3のトランジスタ3に流れる定電流をI3とし、第1の抵抗器15の抵抗値をR1とすると、第4のトランジスタ4のゲート・ソース間電圧は、R1×I3となる。そこで、この値が第4のトランジスタ4の閾値電圧よりも大きく、かつ、第4のトランジスタ4のゲート・ソース間耐圧を越えることがないように第3のトランジスタ3のゲート長とゲート幅、及び、第1の抵抗器15の抵抗値を適宜設定することで第4のトランジスタ4をオンとすることができる。
なお、第6のトランジスタ6は、第4のトランジスタ4のゲート・ソース間保護を目的としており、第4のトランジスタ4のゲート・ソース間電圧が異常に高くなり、第6のトランジスタ6のドレイン・ソース間耐圧を越えない限り機能することはない。
第4のトランジスタ4がオンとなると、第4のトランジスタ4のドレインにはグランドから第2の寄生ダイオード22と定電流源である第5のトランジスタ5を介して電流が流れ、この電流は第4のトランジスタ4のソースを介して電源端子31に流入する。
第4のトランジスタ4のゲート長とゲート幅を、第5のトランジスタ5による定電流と第4のトランジスタ4のゲート・ソース間電圧の関係で第4のトランジスタ4が線形領域で動作するように適切な値に設定することにより、逆流防止トランジスタ2のゲート・ソース間電圧を、その閾値電圧以下として逆流防止トランジスタ2をオフ状態にすることができる。これによって、グランドから負荷16や第1の寄生ダイオード21を介して電源端子31へ流れる大電流が遮断され、半導体集積回路と負荷16の故障が確実に防止されることとなる。
なお、定電流源として機能する第3及び第5のトランジスタ3,5を介してグランドから電源端子31に電流が流れるが、これらは、定電流として制御された電流であり、半導体集積回路の破壊に至るものではない。
また、電源逆接続時に第3及び第5のトランジスタ3,5のドレイン・ソース間には、電源電圧相当の電圧降下が生ずることになるので、第3及び第5のトランジスタ3,5には、電源電圧より高いドレイン・ソース間耐圧のデプレッション型トランジスタを用いるのが好適である。
さらに、逆流防止トランジスタ2がオフ状態で、ドレイン・ソース間に電流が流れないことから、負荷駆動トランジスタ1のソース電位は、負荷16を介して接続されているグランド電位に等しい。
その一方、負荷駆動トランジスタ1のゲートは、第1のダイオード11を介して、アノードがグランドに接続された第2の寄生ダイオード22のカソードと接続されていることから、負荷駆動トランジスタ1のゲート・ソースに、その耐圧を越える電圧が印加されることはなく、そのため、負荷駆動トランジスタ1が故障に至ることがない。
このように、電源逆接続時には、逆流防止トランジスタ2をオフすることで負荷駆動トランジスタ1と負荷16に、故障を誘発するような大電流の流入が確実に遮断され、回路を構成する各素子を破壊するような電流が流れたり電圧が印加されることがなく、確実な回路保護が確保される(電源逆接続時保護機能)。
使用可能な電源電圧範囲が広く、かつ、負荷駆動回路としての動作開始遅延が少なく確実な電源逆接続保護が所望される負荷駆動回路に適用できる。
1…負荷駆動トランジスタ
2…逆流防止トランジスタ
10…チャージポンプ回路

Claims (1)

  1. 負荷駆動トランジスタと逆流防止トランジスタが電源端子と出力端子の間に直列接続されて、前記負荷駆動トランジスタと逆流防止トランジスタの動作制御により前記出力端子に接続された負荷への電源供給が制御可能に構成されてなる負荷駆動回において、
    前記負荷駆動トランジスタ及び逆流防止トランジスタをオンとするチャージポンプ回路が設けられ、当該チャージポンプ回路の出力段は、前記負荷駆動トランジスタのゲートに接続される一方、第1のダイオードのアノードに接続され、前記第1のダイオードのカソードは、デプレッション型MOSFETの第5のトランジスタのドレインに接続され、当該第5のトランジスタのソース及びゲートは、共に前記逆流防止トランジスタのゲートに接続されると共に、第4のトランジスタのドレインに接続され、前記第4のトランジスタは、バックゲートであるP型半導体領域がN型半導体領域を介してP型半導体基板と電気的に絶縁されて設けられ、前記第4のトランジスタの前記バックゲートとソースは、前記電源端子に接続され、前記第4のトランジスタのゲートと前記電源端子との間には、誘電体層により前記P型半導体基板と絶縁された多結晶シリコンにより形成された第1の抵抗器が接続されると共に、前記第4のトランジスタのゲートには、当該第4のトランジスタのバックゲートを共用して形成された第6のトランジスタのドレインが接続され、前記第6のトランジスタのゲート及びソースは前記電源端子に接続され、前記第4のトランジスタのゲートとグランドとの間に、ゲートとソースが短絡されたデプレッション型MOSFETの第3のトランジスタと第2のダイオードが直列接続されて設けられ、前記第3のトランジスタは、ゲート及びソースが前記第4のトランジスタのゲートに接続される一方、ドレインが前記第2のダイオードのカソードに接続され、前記第2のダイオードのアノードがグランドに接続され、前記P型半導体基板はグランドと同電位とされ、前記負荷駆動トランジスタ及び逆流防止トランジスタを除く残余の構成部分が前記P型半導体基板上に形成されてなることを特徴とする電源逆接続保護機能を備えた負荷駆動回路。
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