JPH06275990A - ワーク実装機の同期装置 - Google Patents

ワーク実装機の同期装置

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JPH06275990A
JPH06275990A JP5063739A JP6373993A JPH06275990A JP H06275990 A JPH06275990 A JP H06275990A JP 5063739 A JP5063739 A JP 5063739A JP 6373993 A JP6373993 A JP 6373993A JP H06275990 A JPH06275990 A JP H06275990A
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JP
Japan
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work
head
rotary drum
shaft
nozzle
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JP5063739A
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English (en)
Inventor
Yutaka Okumoto
裕 奥本
Kazuhiro Tokitsu
和博 時津
Hisao Suzuki
久雄 鈴木
Hiroshi Horai
浩 宝来
Ikuo Hayafuji
育生 早藤
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Toshiba Corp
Japan Tobacco Inc
Original Assignee
Toshiba Corp
Japan Tobacco Inc
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 吸着ノズルのサイクロイド運動を利用して、
ワークの吸着動作及び装着動作を行うワーク実装機にお
いて、そのサイクロイド運動の軌跡を周期毎に同一と
し、ワークを装着精度を高める。 【構成】 この発明のワーク実装機の同期装置は、回転
ドラム4の回転に伴い、吸着ノズル16のヘッド12に
向けて動力を伝達する動力伝達経路に介挿され、ノズル
ヘッド12を一定の旋回速度で旋回させ、その吸着ノズ
ル16にサイクロイド運動を与える遊星ギヤ機構と、そ
の遊星ギヤ86のキャリア76を回転させ、ノズルヘッ
ド12の旋回速度を増減する制御モータ30,ウォーム
軸108及びウォームホィール106とを備え、遊星ギ
ヤ機構のサンギヤ84、遊星ギヤ86及びリングギヤ8
8の噛み合いは、前記サイクロイド運動の1周期毎に同
一の状態が繰り返して再現される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、ヘッドのサイクロイ
ド運動を利用して、ワークフィーダからのワークの取り
出し及び実装用基板へのワークの装着を可能としたワー
ク実装機に係わり、特に、ヘッドに高精度なサイクロイ
ド運動を与えるワーク実装機の同期装置に関する。
【0002】
【従来の技術】この種のワーク実装機は回転ドラムを備
えており、この回転ドラムの周囲にはその下方に位置し
て複数のワークフィーダが配置されているとともに、こ
れらワークフィーダから回転ドラムの周方向に離間して
実装用基板つまりプリント基板が配置されている。
【0003】回転ドラムの外周には、その周方向に等間
隔を存して複数のヘッドが取り付けられ、これらヘッド
は回転ドラムの径方向に延びる軸線を中心として旋回可
能であり、また、その周面からは吸着ノズルが下方に向
けて突出されている。回転ドラムの回転中、前記ヘッド
がその姿勢を一定に維持した状態で所定の方向に旋回さ
れると、ヘッドは上下運動を繰り返しながら回転ドラム
の周方向に移動することから、その吸着ノズルにサイク
ロイド運動を与えることができる。一方、回転ドラムの
回転速度、つまり、その公転速度に対するヘッドの旋回
速度を適切に設定すれば、吸着ノズルのサイクロイド運
動中、吸着ノズルが下死点に達したとき、その対地速度
を零にすることができる。
【0004】従って、そのサイクロイド運動中、吸着ノ
ズルが下死点に達する位置に、前記ワークフィーダやプ
リント基板をそれぞれ配置しておけば、吸着ノズルがワ
ークフィーダ上に達したとき、ワークフィーダのワーク
を吸着ノズルに吸着して取り出すことができ、この後、
吸着ノズルがプリント基板上に達したとき、吸着したワ
ークを解放すれば、プリント基板にワークを装着するこ
とができる。
【0005】なお、プリント基板は、XYテーブル上に
配置されており、このXYテーブルの作動を制御するこ
とで、プリント基板上の任意の点にワークを装着するこ
とができる。上述したワーク実装機によれば、回転ドラ
ムを連続回転させた状態で、吸着ノズルによるワークフ
ィーダからのワークの吸着動作、また、プリント基板へ
のワークを吸着動作を行え、プリント基板へのワークの
実装効率が大幅に向上することになる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述したタ
イプのワーク実装機にあっては、回転ドラムの回転速度
に応じてヘッドの旋回速度が一義的に決定されてしまう
ことから、吸着ノズルの下死点もまた回転ドラムの周方
向でみて一定の位置に位置付けられることになる。この
ため、ワークフィーダはその設置位置に大きな制約を受
け、回転ドラムの周囲に多数のワークフィーダを配置で
きない不具合がある。
【0007】このようなことから、ヘッドへの動力伝達
経路の途中に、いわゆるハーモニックドライブ機構と称
される差動装置を介挿しておけば、この差動装置によ
り、通常は回転ドラムの回転速度に対しヘッドの旋回速
度を一定に維持できるばかりでなく、必要に応じ、ヘッ
ドの旋回速度つまり前記サイクロイド運動を周期を可変
でき、これにより、吸着ノズルの下死点を回転ドラムの
周方向でみて任意の点に位置付け、個の結果、任意のワ
ークフィーダからのワークの取り出しが可能となる。
【0008】しかしながら、上述したハーモニックドラ
イブ機構においては、そのフレクスプラインとサーキュ
ラススプラインとの間でのギヤの噛み合いに関し、その
バックラッシュを一定に維持するのが困難であることか
ら、吸着ノズルがサイクロイド運動を繰り返すとき、そ
の周期毎にサイクロイド運動の軌跡に僅かなずれが発生
する虞がある。このずれは、プリント基板へのワークの
装着の際、その装着位置のずれを発生させ、ワークの装
着精度に悪影響を与えることになる。
【0009】この発明は、上述した事情に基づいてなさ
れたもので、その目的とするところは、前記サイクロイ
ド運動の軌跡を各周期において安定させることができ、
ワークの装着精度を向上可能とするワーク実装機の同期
装置を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】この発明は、上述したタ
イプのヘッドにサイクロイド運動を与えるワーク実装機
において、その同期装置は、ヘッドに旋回力を与える動
力伝達経路に介挿され、ヘッドの吸着体が前記サイクロ
イド運動の下死点に達したとき、吸着体の対地速度が零
となるようにヘッドの旋回速度を設定する遊星ギヤ機構
と、この遊星ギヤ機構に制御入力を与えてヘッドの旋回
速度を増減し、前記サイクロイド運動の周期を可変する
周期可変手段とを備えており、前記遊星ギヤ機構内での
ギヤの噛み合いは、前記サイクロイド運動の周期毎に同
一の状態が再現されるものとなっている。
【0011】
【作用】上述した同期装置によれば、前記ヘッドへの旋
回力は、前記動力伝達経路中の遊星ギヤ機構を介して伝
達され、この遊星ギヤ機構は、回転ドラムの回転ドラム
の回転速度に応じてヘッドの旋回速度を設定し、ヘッド
の吸着体にサイクロイド運動を与える。遊星ギヤ機構内
のギヤの噛み合いは、サイクロイド運動の周期毎に同一
の状態が再現されるから、吸着体の各サイクロイド運動
は同一の軌跡で繰り返されることになる。
【0012】一方、周期可変手段から遊星ギヤ機構に制
御入力が与えられると、遊星ギヤ機構を介してヘッドの
旋回速度が増減され、吸着体のサイクロイド運動の周期
が可変される。
【0013】
【実施例】図1を参照すると、ワーク実装機の主要部が
概略的に示されている。ワーク実装機は鉛直な回転軸2
を備え、この回転軸2には回転ドラム4が取り付けられ
ている。回転軸2は駆動源に接続されており、この駆動
源からの駆動力を受けて、回転ドラム4は一方向つまり
図1中矢印A方向に一定の速度で回転可能となってい
る。
【0014】回転ドラム4の外周には、その周方向に等
間隔を存して同一構成のヘッドユニット6が備えられて
いるが、図1には1つのヘッドユニット6のみが簡略化
して示されている。ヘッドユニット6は、回転ドラム4
の径方向に延びる旋回軸8を有しており、この旋回軸8
の外端にはリンクアーム10が取り付けられ、また、そ
の動力伝達経路を介して前記駆動源に接続されている。
従って、回転ドラム4が回転されると同時に、旋回軸8
つまりリンクアーム10もまた回転されることになる。
【0015】リンクアーム10の一端には円形をなした
ヘッド、つまり、ノズルヘッド12が設けられており、
その他端にはバランスウエイト14が取り付けられてい
る。このバランスウエイト14はノズルヘッド12とほ
ぼ同一の重量を有している。ノズルヘッド12の外周面
からは下向きにして吸着ノズル16が突出されており、
また、この吸着ノズル16以外にも例えば3個の吸着ノ
ズル17がその外周面から突出されている。これら吸着
ノズル16,17はノズルヘッド12の周方向に等間隔
を存して配置されているが、これら吸着ノズルのうち、
その先端が下方を向いた吸着ノズル16のみが図示しな
いサクション圧源及び空圧源に選択的に接続可能となっ
ている。従って、吸着ノズル16のみがワークの吸着及
び装着に使用可能となっている。しかしながら、他の吸
着ノズル17に関しては、ノズルヘッド12自体をその
軸線回りに90゜ずつ回転させていくことで、サクショ
ン圧源又は空圧源と接続可能、つまり、その使用が可能
となっている。
【0016】また、旋回軸8とノズルヘッド12との間
は、図1には示されていないけれども、ベルト型の遊星
機構を介して接続されている。この遊星機構に関して
は、旋回軸8とともにリンクアーム10が回転され、こ
の結果、ノズルヘッド12が旋回軸8を中心として旋回
されても、ノズルヘッド12の姿勢を一定に維持する機
能を有している。従って、ノズルヘッド12の旋回中、
吸着ノズル16もまたその姿勢を一定として旋回される
ことになる。
【0017】旋回軸8つまりノズルヘッド12は、回転
ドラム4の回転速度に応じた旋回速度でもって、図1中
矢印B方向に旋回可能となっている。ここで、回転ドラ
ム4の回転に伴うノズルヘッド12の公転方向と、ノズ
ルヘッド12が下降過程の後半にあるときの、その移動
方向とは互いに逆向きとなっている。従って、ノズルヘ
ッド12の公転と旋回とが組み合わされると、ノズルヘ
ッド12は上下運動を繰り返しながら回転ドラム4の周
方向に移動し、この結果、吸着ノズル16の先端は図1
中破線で示すようなサイクロイド曲線を描きながら運動
することになる。
【0018】吸着ノズル16即ちノズルヘッド12にサ
イクロイド運動を与えるにあたり、ノズルヘッド12公
転速度に対し、その旋回速度が適切に設定されていれ
ば、サイクロイド運動中、吸着ノズル16がその下死点
に達したとき、その対地速度を零にすることができる。
そして、回転ドラム4の下方に、ノズルヘッド12の公
転軌跡に沿って、複数のワークフィーダ、また、実装用
基板としてのプリント基板をXYテーブルを介して配置
しておけば、各ノズルヘッド12の吸着ノズル16は、
そのサイクロイド運動を利用して、所定のワークフィー
ダ上のワークをサクション圧により吸着でき、そして、
そのワークを吸着保持した状態で、プリント基板上まで
搬送した後、そのサクション圧が解放されることで、ワ
ークをプリント基板上の所望の実装位置に装着すること
ができる。
【0019】なお、図1中、XYテーブルは示されてい
ないが、プリント基板は参照符号PBで示されている。
また、図1にはワークフィーダもまた示されていない
が、これらワークフィーダの設置領域はプリント基板P
Bに対し回転ドラム4の直径方向に離間した領域に配置
されており、各ワークフィーダは吸着ノズル16によ
り、そのワーク取出位置からワークが吸着して取り出さ
れると、この後、新たなワークをワーク取出位置に送り
出されるようになっている。
【0020】また、プリント基板PB上にワークを装着
するにあたり、その吸着ノズル16に前記空圧源からの
ブロー圧を供給すれば、ワークの装着がより確実なもの
となる。次に、図2を参照すると、前述した回転軸2か
らノズルヘッド12側つまりその旋回軸8にまでの動力
伝達経路に加え、ヘッドユニット6の構成が概略的に示
されている。
【0021】先ず、図2から明らかなように回転軸2
は、その下端が前記駆動源としての駆動モータ20に接
続されており、その上端に回転ドラム4が取り付けられ
ている。前記動力伝達経路は、回転軸2を囲む固定スリ
ーブ22を備えており、この固定スリーブ22には固定
ギヤ24が取り付けられている。
【0022】固定ギヤ24は、後述する同期装置28の
入力ピニオン26に噛合されており、この同期装置28
は回転ドラム4上に固定して取り付けられている。従っ
て、回転ドラム4が回転されると、同期装置28の入力
ピニオン26は固定ギヤ24と噛み合により、この固定
ギヤ24の外周に沿って公転しながら自転し、この自転
は同期装置28に定速回転の第1入力を与えることにな
る。また、同期装置28は、第1入力の他に、制御モー
タ30からの第2入力をも供給可能となっている。
【0023】同期装置28の出力は、その出力軸及び一
対のベベルギヤ32,34を介して前記旋回軸8に伝達
可能となっている。即ち、一方のベベルギヤ32は同期
装置28の出力軸に取り付けられており、他方のベベル
ギヤ34は旋回軸8の基端に取り付けられている。旋回
軸8の基端部は、回転ドラム4側に回転自在にして支持
され、また、旋回軸8は図2から明らかなように中空軸
となっている。
【0024】従って、駆動モータ20により回転軸2を
介して回転ドラム4が回転されると、この回転ドラム4
の回転に伴い、同期装置28の入力ピニオン26が回転
され、この結果、同期装置28の出力軸は一対のベベル
ギヤ34,36を介して旋回軸8を回転させる。ここ
で、同期装置28への入力が入力ピニオン26からのみ
の場合、旋回軸8の回転速度つまりノズルヘッド12の
旋回速度は、吸着ノズル16がサイクロイド運動の下死
点に達したとき、その対地速度が零となるように設定さ
れている。
【0025】次に、ノズルヘッド12の旋回中、その姿
勢を一定に維持するベルト型の遊星機構に関して説明す
ると、この遊星機構は、旋回軸8を貫通する固定軸36
を備えている。この固定軸36の基端は回転ドラム4側
に支持されており、その先端には歯付きのセンタプーリ
38が取り付けられている。一方、ノズルヘッド12か
ら中空の自転軸40が延び、ノズルヘッド12は自転軸
40を介して前記リンクアーム10に回転自在に支持さ
れている。自転軸40には、センタプーリ38と協働す
る歯付きの旋回プーリ42が取り付けられており、これ
らセンタプーリ40及び旋回プーリ42は歯付きベルト
44を介して相互に接続されている。従って、旋回軸8
とともにリンクアーム10が回転されると、センタプー
リ40、旋回プーリ42及び歯付きベルト44からなる
遊星機構を介して、ヘッドノズル12は、その吸着ノズ
ル16を下向きとした一定の姿勢を維持しつつ、旋回軸
8の回りを旋回することになる。
【0026】更に、自転軸40と旋回軸8との間もま
た、前述した遊星機構と同様な遊星機構を介して接続さ
れており、その遊星機構のセンタプーリ37は旋回軸8
に回転自在に取り付けられているとともに、制御モータ
46からの回転力を受けて回転可能となっている。従っ
て、制御モータ46により、そのセンタプーリが回転さ
れると、自転軸40を介してノズルヘッド12を回転さ
せることができ、これより、前述した吸着ノズルの切換
えが可能となるばかりでなく、ノズルヘッド12の旋回
姿勢をも必要に応じて可変することができる。
【0027】また、ノズルヘッド12からは自転軸40
を貫通してノズル駆動軸48が延びており、このノズル
駆動軸48と旋回軸8との間もまた同様な遊星機構を介
して接続されている。この遊星機構のセンタプーリ37
もまた旋回軸8に回転自在に取り付けられ、制御モータ
50からの回転力を受けて回転可能となっている。一
方、ノズルヘッド12内において、ノズル駆動軸48と
各吸着ノズルとの間は、図示しないけれども回転角伝達
系を介して接続された状態にある。従って、制御モータ
50により、その遊星機構を介してノズル駆動軸48が
回転されると、その回転は、前記回転角伝達系を介して
各吸着ノズルに伝達され、これら吸着ノズル16,17
は自身の軸線回りに所望の回転角だけ回転することがで
きる。このようにして各吸着ノズルが回転可能である
と、その吸着ノズルに吸着したワークの姿勢にずれが発
生しても、ワークの吸着姿勢を補正することが可能とな
る。
【0028】なお、前述した制御モータ30,46,5
0は、回転ドラム4上に固定して配置されており、回転
ドラム4の回転に伴い、対応するヘッドユニット6とと
もに公転するものとなっている。次に、図3を参照する
と、前述した同期装置28の詳細が示されており、以下
に、同期装置28の構成を説明する。
【0029】同期装置28は、円筒形状をなしたハウジ
ング60を備えており、このハウジング60の外周面に
は、その下端部に取付フランジ62が形成されている。
この取付フランジ62には、その周方向に離間して複数
の取付ボルト64が貫挿されており、これら取付ボルト
64は回転ドラム4に対し、ハウジング60を固定する
のに利用される。即ち、回転ドラム4には、ハウジング
60の下端部を装着するための装着孔が形成されてお
り、回転ドラム4にハウジング60が固定されたとき、
ハウジング60の下端部は回転ドラム4の下側に突出し
た状態となっている。
【0030】ハウジング60内には、その下端側に位置
してロータ66が収容されており、このロータ66は円
筒形状をなし、上下一対の軸受68を介してハウジング
60に回転自在に支持されている。ロータ66の下端部
は縮径されて、ハウジング60の下端面から下方に突出
し、この突出部に前述した入力ピニオン26が取り付け
られている。入力ピニオン26とロータ66とは、複数
の取付ボルト65を介して相互に連結され、これら入力
ピニオン26とロータ60とは一体に回転可能となって
いる。
【0031】ロータ66内には出力軸70が同心にして
貫通されており、この出力軸70は、上下の軸受72,
74を介してロータ66に回転自在に支持されている。
出力軸70の下端は、入力ピニオン26から下方に突出
され、この下端に前述したベベルギヤ32が取り付けら
れている。出力軸70の上端は、円筒状をなしたキャリ
ア76内に突出し、このキャリア76に軸受78を介し
て回転自在に支持されている。キャリア76は、ハウジ
ング60内の上部に位置し、軸受80を介してハウジン
グ60に回転自在に支持されている。
【0032】ロータ66の上端面には凹所82が形成さ
れており、この凹所82に遊星ギヤ機構が収容されてい
る。即ち、この遊星ギヤ機構は、出力軸70の上端部に
取り付けられたサンギヤ84を備えており、このサンギ
ヤ84は、4個の遊星ギヤ86を介して内歯のリングギ
ヤ88に噛合されている。リングギヤ88は、ロータ6
6の上端面に複数の取付ボルト90を介して固定され、
従って、リングギヤ88はロータ66と一体にして回転
可能となっている。
【0033】遊星ギヤ86は、図4から明らかなように
サンギヤ84の周方向に等間隔を存して4個備えられて
おり、これら遊星ギヤ86からはギヤ軸92が上方に向
けて突出されている。各遊星ギヤ86のギヤ軸92は、
キャリア76の下面に取り付けれたプレート94を貫通
してキャリア76内に延び、上下一対の軸受96を介し
てキャリア76に回転自在に支持されている。
【0034】一方、キャリア76の上面からは、前記出
力軸70と同軸にしてキャリア軸98が延びており、こ
のキャリア軸98は、ハウジング60の上端壁100を
貫通するとともに、この上端壁100に軸受102を介
して回転自在に支持されている。ハウジング60の上端
壁100には、門形をなしたフレーム104が取り付け
られており、前記キャリア軸98の上端はフレーム10
4内に突出されている。キャリア軸98の上端にはウォ
ームホィール106が取り付けられており、このウォー
ムホィール104はウォーム軸108に噛合されてい
る。このウォーム軸108の両端は、フレーム104に
回転自在に支持されているとともに、その一方の端部は
前述した制御モータ30に接続されている。
【0035】上述した同期装置28によれば、制御モー
タ30の駆動が停止されていると、ウォーム軸108が
回転されることはなく、従って、ウォームホィール10
6及びキャリア軸98を介して連結されているキャリア
76もまた、その回転が停止した状態にある。このよう
な状態で、回転ドラム4の回転に伴い、同期装置28の
入力ピニオン26が定速回転されると、ロータ66を介
して遊星ギヤ機構のリングギヤ88が回転され、この回
転は4つの遊星ギヤ86を介してサンギヤ84に伝達さ
れて、このサンギヤ84を回転させる。従って、このサ
ンギヤ84に対し、出力軸70を介して同軸のベベルギ
ヤ32もまた回転されることから、このベベルギヤ32
は前述したベベルギヤ34を介して旋回軸8を定速回転
させ、この結果、ノズルヘッド12は旋回軸8を中心と
して旋回運動することになる。
【0036】ここで、旋回軸8は入力ピニオン26の回
転が遊星ギヤ機構により減速されて回転されることにな
るが、遊星ギヤ機構の減速比は、そのサイクロイド運動
中、吸着ノズル16が下死点に達したとき、その対地速
度が零となるように旋回軸8の回転速度つまりノズルヘ
ッド12の旋回速度が設定されている。更に、この実施
例の同期装置28にあっては、例えばベベルギヤ32,
34のギヤ比が整数NBBに設定されていると、その出力
軸70がNBB回転する毎に、旋回軸8が1回転して、吸
着ノズル16に1周期のサイクロイド運動を与えること
になり、この場合、前記遊星ギヤ機構内のリングギヤ8
8と遊星ギヤ86の間のギヤ比、また、遊星ギヤ86と
サンギヤ84との間のギヤ比もまた整数NRP,NPSに夫
々設定されている。従って、遊星ギヤ機構内のギヤ間の
噛み合いに関し、そのサイクロイド運動の1周期毎に、
リングギヤ88と各遊星ギヤ86とは同一の状態とな
り、また、同時に各遊星ギヤ86とサンギヤ84との間
もまた同一の噛み合い状態となる。
【0037】具体的には、遊星ギヤ機構のサンギヤ8
4、遊星ギヤ86及びリングギヤ88の歯数をTS,T
P,TRとすると、これら歯数TS,TP,TRは、40,
20,80に夫々設定されている。上述したように同期
装置28の遊星ギヤ機構においては、その内部のギヤの
噛み合いに関し、吸着ノズル16におけるサイクロイド
運動の1周期毎に同一の状態が再現されることになるか
ら、そのサイクロイド運動の1周期当たりの軌跡が同一
となり、吸着ノズル16に高精度なサイクロイド運動を
与えることが可能となる。
【0038】この結果、前述したように制御モータ50
により、その遊星機構、ノズル駆動軸48及び回転角伝
達系を介して、吸着ノズル16を回転させ、その吸着し
たワークの姿勢を補正する際に、その補正を正確に行
え、プリント基板PB上へワークの装着精度を向上可能
となる。この点に関して詳述すると、ワーク実装機には
図1に示されているように、回転ドラム4の外側に、そ
のレンズを上方に向けて配置された認識カメラ110を
備えている。この認識カメラ110は、回転ドラム4の
回転方向でみて、前述したワークフィーダの設置領域か
らプリント基板PBまでの間のノズルヘッド12の公転
軌跡上において、そのサイクロイド運動中、吸着ノズル
16が下死点に達する位置の直下に位置付けられてい
る。従って、認識カメラ110は、ワークを吸着した吸
着ノズル16がその直上に達したとき、吸着ノズル16
に吸着されているワークの姿勢つまりその吸着姿勢を撮
影することができる。
【0039】このうようにして得られたワークの撮影画
像は、図示しないコントローラに供給され、このコント
ローラでの画像処理により、ワークの吸着姿勢が正規な
姿勢となっているか否かが判定される。そして、その判
定結果が否である場合には、前述したようにして吸着ノ
ズル16が回転され、ワークの吸着姿勢は正規な姿勢に
補正されることになる。
【0040】ここで、認識カメラ110によるワークの
吸着姿勢の撮影時及びプリント基板PBへのワークの装
着時において、吸着ノズル16はそのサイクロイド運動
の下死点に夫々あることから、同期装置28における遊
星ギヤ機構内のギヤの噛み合いは同一の状態となる。従
って、撮影画像に基づき、ワークの吸着姿勢を補正して
も、ワークの装着時、その補正にずれが発生するような
ことはなく、ワークの装着精度を大きく向上できること
になる。
【0041】一方、前述した同期装置28において、制
御モータ30より、ウォーム軸108が正又は逆回転さ
れると、その回転はウォームホィール106及びキャリ
ア軸98を介してキャリア76に伝達され、このキャリ
ア76もまた正又は逆回転されることになる。キャリア
76が正又は逆回転されると、遊星ギヤ機構の各遊星ギ
ヤ86はサンギヤ84の回りを一方向に公転することか
ら、サンギヤ84つまり出力軸70の回転速度が増減さ
れることになる。従って、同期装置28はベベルギヤ3
2,34及び旋回軸8を介して、ノズルヘッド12の旋
回速度を増減させ、この結果、吸着ノズル16のサイク
ロイド運動の周期が任意に可変されることになる。
【0042】このうようにしてサイクロイド運動の周期
が可変可能であると、各ノズルヘッド12の吸着ノズル
16は、そのサイクロイド運動の下死点位置を公転軌跡
上の任意の位置に位置付け可能となる。従って、各ノズ
ルヘッド12き吸着ノズル16は、任意のワークフィー
ダからワークを吸着して取り出すことができ、例え1つ
のワークフィーダが空となっても、他のワークフィーダ
からワークを供給を受けることができ、ワーク実装機の
稼働率を大きく高めることができる。
【0043】なお、前述したように各ノズルヘッド12
は、制御モータ46より、その自転40を介して回転可
能となっていることから、その吸着ノズル16がワーク
の吸着動作や装着動作また認識カメラ110へのアクセ
ス動作を行う以外にあっては、ノズルヘッド12は45
゜だけ回転された状態にあり、これにより、そのサイク
ロイド運動中、吸着ノズルが目的するワークフィーダ以
外のワークフィーダや他の機器に対し、不用意に干渉し
たりするのを防止することができる。
【0044】
【発明の効果】以上説明したように、この発明のワーク
実装機の同期装置は、ヘッドの旋回速度を設定するにあ
たり、遊星ギヤ機構を採用する一方、この遊星ギヤ機構
内でのギヤの噛み合いに関し、吸着体の1周期のサイク
ロイド運動毎に同一の状態が繰り返して再現されるよう
になっているから、そのサイクロイド運動の軌跡は各周
期で同一となり、ワークの装着精度を高めることができ
る。また、同期装置は、サイクロイド運動の周期を可変
する周期可変手段をも備えていることから、そのサイク
ロイド運動において、吸着体の下死点をヘッドの公転軌
跡上の任意の位置に位置付けることができるから、ヘッ
ドの吸着体は任意のワークフィーダからワークを取り出
すことができる利点を有する等の優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】ワーク実装機を概略的に示した斜視図である。
【図2】ワーク実装機の駆動モータからノズルヘッドま
での動力伝達経路を示した概略図である。
【図3】図2の同期装置の詳細を示した断面図である。
【図4】図3中、IV−IV線に沿う断面図である。
【符号の説明】
4 回転ドラム 12 ノズルヘッド 16 吸着ノズル 20 駆動モータ 24 固定ギヤ 26 入力ピニオン 28 同期装置 30 制御モータ 32,34 ベベルギヤ 60 ハウジング 66 ロータ 70 出力軸 76 キャリア 84 サンギヤ 86 遊星ギヤ 88 リングギヤ 98 キャリア軸 106 ウォームホィール 108 ウォーム軸
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 鈴木 久雄 東京都北区堀船2丁目20番46号 日本たば こ産業株式会社機械技術開発センター内 (72)発明者 宝来 浩 三重県三重郡朝日町大字縄生2121番地 株 式会社東芝三重工場内 (72)発明者 早藤 育生 三重県三重郡朝日町大字縄生2121番地 株 式会社東芝三重工場内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転ドラムの周囲にワークフィーダ及び
    実装用基板を配置し、前記回転ドラムの外周に、この回
    転ドラムの径方向に延びる軸線を中心に旋回可能なヘッ
    ドを設ける一方、このヘッドから吸着体を突出して設
    け、前記ヘッドの姿勢を一定に維持した状態で、前記回
    転ドラムの回転と前記ヘッドの旋回運動とを組み合わせ
    て前記吸着体に回転ドラムの周方向に沿うサイクロイド
    運動を与え、この吸着体のサイクロイド運動を利用し
    て、前記ワークフィーダからワークを吸着して取り出
    し、この後、吸着したワークを前記実装用基板に装着す
    るワーク実装機において、 前記ヘッドに旋回力を与える動力伝達経路に介挿され、
    ヘッドの吸着体が前記サイクロイド運動の下死点に達し
    たとき、吸着体の対地速度が零となるようにヘッドの旋
    回速度を設定する遊星ギヤ機構と、この遊星ギヤ機構に
    制御入力を与えてヘッドの旋回速度を増減し、前記サイ
    クロイド運動の周期を可変する周期可変手段とを備えて
    おり、 前記遊星ギヤ機構内でのギヤの噛み合いは、前記サイク
    ロイド運動の周期毎に同一の状態が再現されることを特
    徴とするワーク実装機の同期装置。
JP5063739A 1993-03-23 1993-03-23 ワーク実装機の同期装置 Pending JPH06275990A (ja)

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Cited By (2)

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