JPH0864998A - ワーク実装機 - Google Patents

ワーク実装機

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JPH0864998A
JPH0864998A JP6194333A JP19433394A JPH0864998A JP H0864998 A JPH0864998 A JP H0864998A JP 6194333 A JP6194333 A JP 6194333A JP 19433394 A JP19433394 A JP 19433394A JP H0864998 A JPH0864998 A JP H0864998A
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Japan
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head
work
rotary drum
balancer
turning
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JP6194333A
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Yutaka Okumoto
裕 奥本
Akitake Natsume
明剛 夏目
Koji Taira
弘二 平
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Toshiba Corp
Japan Tobacco Inc
Original Assignee
Toshiba Corp
Japan Tobacco Inc
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Publication date
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    • HELECTRICITY
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 回転ドラムの回転と回転ドラムの径方向に延
びる旋回軸周りの旋回との組合せによりサイクロイド運
動するヘッド上にワークの吸着と装着を行う吸着体を有
するワーク実装機において、旋回時の吸着体の振動を少
なくし、ワークの確実な吸着および装着を可能にする。 【構成】 旋回軸を中心にヘッド(12)と対称に位置し、
ヘッドと同一旋回方向に同期して旋回するバランサ(60)
は、液体(67)が封入されたケーシング(61,62) と、ケー
シング内(66)に収納され、ヘッドの旋回面内で移動自在
なウェイト(63)と、ケーシングの内壁とウェイト間に設
けられ、ウェイトを中心軸線(X) 上のセンタ位置に弾性
的に付勢するばね手段(64,65) とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、ヘッドのサイクロイ
ド運動を利用して、ワークフィーダからのワークの取り
出し及び実装用基板へのワークの装着を行うワーク実装
機に係り、特に、旋回軸周りに旋回し、ヘッドに高精度
なサイクロイド運動を実現可能なバランサに関する。
【0002】
【従来の技術】この種のワーク実装機は回転ドラムを備
えており、この回転ドラムの周囲にはその下方に位置し
て複数のワークフィーダが配置されているとともに、こ
れらワークフィーダから回転ドラムの周方向に離間して
実装用基板つまりプリント基板が配置されている。
【0003】回転ドラムの外周には、その周方向に等間
隔を存して複数のヘッドが取り付けられ、これらヘッド
は回転ドラムの径方向に延びる軸線を中心とした旋回軸
周りに旋回可能であり、また、その周面からは吸着ノズ
ル(吸着体)が下方に向けて突出されている。回転ドラ
ムの回転中、ヘッドがその姿勢を一定に維持した状態で
所定の方向に旋回されると、ヘッドは上下運動を繰り返
しながら回転ドラムの周方向に移動することから、その
吸着ノズルにサイクロイド運動を与えることができる。
この吸着ノズルのサイクロイド運動中、吸着ノズルが旋
回下死点に達したときには、その対地速度が常にゼロと
なるように設定されている。
【0004】従って、回転ドラムの連続回転によるサイ
クロイド運動中、吸着ノズルが旋回下死点に達する位置
に、ワークフィーダやプリント基板をそれぞれ配置して
おけば、吸着ノズルがワークフィーダ上に達したとき、
ワークフィーダのワークを吸着ノズルに吸着して取り出
すことができ、この後、吸着ノズルがプリント基板上に
達したとき、吸着したワークを解放すれば、プリント基
板にワークを装着することができる。
【0005】また、この旋回軸周りの旋回は、その旋回
速度が変更可能になっており、回転ドラム周りにワーク
フィーダやプリント基板を多数配置しておいても、運転
中にその旋回周期を変更し、吸着ノズルの旋回下死点間
のピッチを変化させることによって、吸着ノズルが吸着
あるいは装着作業を行うワークフィーダやプリント基板
を適宜選択できるようになっている。
【0006】ところで、上述したワーク実装機は、プリ
ント基板へのワークの装着速度を向上させ生産性を高め
るために、回転ドラムの回転速度とヘッドの旋回速度と
を高速化することが要求される。しかしながら、ヘッド
は旋回軸周りに偏心するようにして取付けられているこ
とから、ヘッドの旋回速度を高速化すると旋回軸が遠心
力によってヘッド側に振られることになり、安定した旋
回が行われなくなってしまう。そこで、旋回軸を中心と
してヘッドと対称位置に、ヘッドの偏心を相殺するよう
なバランサを設け、これにより旋回軸周りのモーメント
がゼロになるようにしてヘッドの旋回軸周りの旋回を安
定化させるようにしている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上述したバランサを備
えるようにすると、旋回軸にはヘッドとバランサの両方
の重量が掛かることになり、旋回軸周りの慣性モーメン
トが大きくなってしまう。このように慣性モーメントが
大きくなると、ワーク実装機の運転中において、選択す
るワークフィーダやプリント基板に応じて旋回周期すな
わち旋回速度の変更を行ったり、その他旋回面内での何
らかの外力が加わるような場合に、その旋回速度差分に
対応するヘッドとバランサの両方の慣性力が旋回方向に
作用し、旋回軸が捩じられることになる。このような捩
じれが発生すると、捩じれを戻そうとする反力により、
ヘッドとバランサが旋回軸周りで振動することになる。
この振動は、振幅が大きくなるほど減衰し難く、旋回軸
が一定方向に旋回を継続した状態のまま旋回面内での減
衰振動を長時間に亘り実施することになる。
【0008】このようなヘッドとバランサの振動は、ヘ
ッドに取付けられた吸着ノズルにも影響を与え、この振
動が継続している間は、吸着ノズルが旋回下死点に達し
たときにワークフィーダからワークを吸着したりプリン
ト基板にワークを装着しようとしても、吸着ノズルの先
端の位置決めが正確にできず、ワークの吸着不良や装着
不良を引き起こすことになる。この現象は旋回速度を高
速化するにつれて顕著なものとなり、生産性向上の障害
となる。
【0009】そこで、ヘッドやバランサに慣性力が作用
しても吸着ノズルが振動しないような剛性の高い旋回軸
を用いることが考えられるが、このような高剛性の旋回
軸は、その軸径が大きくなることからワーク実装機全体
を不必要に大型化させたり、また高価な材料に変更する
ことからコストアップさせてしまうことになる。本発明
は、上述した事情に基づいてなされたもので、その目的
とするところは、回転ドラム周りで旋回するヘッドやバ
ランサに旋回速度の変化等による慣性力が作用する場合
であっても、ヘッドに取付けられ回転ドラム周りでサイ
クロイド運動を行う吸着ノズルに振動を与えることな
く、旋回下死点においてワークの吸着と装着とを確実に
実施可能なワーク実装機を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明のワーク実装機は、回転ドラムの周囲にワ
ークフィーダ及び実装用基板を配置し、前記回転ドラム
の外周に、この回転ドラムの径方向に延びる旋回軸を中
心に旋回可能なヘッドを設ける一方、このヘッドから吸
着体を突出して設け、前記ヘッドの姿勢を一定に維持し
た状態で、前記回転ドラムの回転と前記ヘッドの旋回運
動とを組み合わせて前記吸着体に回転ドラムの周方向に
沿うサイクロイド運動を与え、この吸着体のサイクロイ
ド運動を利用して、前記ワークフィーダからワークを吸
着して取り出し、この後、吸着したワークを前記実装用
基板に装着するワーク実装機において、前記旋回軸を中
心として前記ヘッドと対称位置に設けられ、前記ヘッド
と同一の旋回方向に同期して旋回するバランサを備えて
おり、このバランサは、液体が封入されたケーシング
と、このケーシング内に収容され、前記ヘッドの旋回面
内で移動自在なウェイトと、前記ケーシングの内壁とウ
ェイトとの間に設けられ、前記ウェイトを前記ヘッドの
中心と旋回軸の軸線とを結ぶライン上のセンタ位置に弾
性的に付勢するばね手段とからなることを特徴とする。
【0011】
【作用】上述したワーク実装機によれば、旋回軸周りの
高速旋回は、ヘッドとともに旋回するバランサの存在に
よって安定する。このとき、旋回速度が変化させられ速
度差が生じると、バランサのケーシングに収容されたウ
ェイトに慣性力が作用し、このウェイトは運動エネルギ
を得て旋回面内で慣性力の作用する方向に移動しばね手
段により振動する。そして、このウェイトの移動ととも
に、ケーシング内に封入された液体が、ケーシングとウ
ェイト間の隙間を通り、ウェイトの移動する側からウェ
イトを挟んで反対側へと流れることになるが、この液体
がケーシングとウェイト間を流れる際、液体とウェイト
間において摩擦力が発生することになり、これによって
ウェイトの運動エネルギが摩擦熱に変換され、ウェイト
は静止させられる。
【0012】また、ヘッドの慣性力の作用によって旋回
軸が捩じられるためにヘッドとバランサはともに振動す
ることになるが、このとき、バランサのケーシング内に
おいて移動したウェイトを戻そうとするばね手段の反力
がこの振動を相殺するような方向、すなわち旋回軸の捩
れと逆方向にバランサを押すことになる。従って、ヘッ
ドとバランサの慣性力の作用によって引き起こされる振
動は全てこのバランサによって抑制されることになり、
ヘッドに設けられた吸着ノズルの振動は短時間で良好に
減衰することになる。
【0013】
【実施例】図1は、ワーク実装機の主要部を示した概略
図であり、以下同図に基づいてワーク実装機の概略構成
について説明する。同図に示すように、ワーク実装機は
鉛直な回転軸2を備え、この回転軸2には回転ドラム4
が取り付けられている。回転軸2は後述の駆動源(図3
中の符号20)に接続されており、この駆動源からの駆
動力を受けて、回転ドラム4は一方向つまり図1中矢印
A方向に一定の速度で回転可能となっている。
【0014】回転ドラム4の外周上には、等間隔を存し
て同一構成のヘッドユニット6が複数備えられている
が、図1には一つのヘッドユニット6のみを簡略化して
示している。ヘッドユニット6は、回転ドラム4の径方
向に延びる旋回軸8を有しており、この旋回軸8の外端
部にはリンクアーム10が取り付けられ、リンクアーム
10の一端には円形をなしたノズルヘッド12が設けら
れており、その他端には本発明に係るリキッドダンパ式
バランサ60が取り付けられている。
【0015】旋回軸8の他端部は、後述の動力伝達系を
介して駆動源に接続されており、ヘッドユニット6が回
転ドラム4とともにその外周上を公転すると、リンクア
ーム10を有するヘッドユニット6も、旋回軸8周りに
矢印B方向で旋回することになる。従って、これらリン
クアーム10の端部に取付けられたノズルヘッド12と
バランサ60は、回転ドラム4の外周上を公転すると同
時に旋回軸8周りに旋回することになり、これらは、上
下運動を繰り返しながら回転ドラム4周りで移動するこ
とになる。
【0016】ノズルヘッド12の外周面からはワークの
吸着及び装着を実施する吸着ノズル(吸着体)16が下
向きに突出されており、また、この吸着ノズル16以外
にも例えば3個の吸着ノズル17がその外周面から同様
に突出されている。これら吸着ノズル16,17はノズ
ルヘッド12の周方向に所定角度(例えば、90゜)を
おいて等間隔に配置されているが、これら吸着ノズルの
うち、その先端が下方を向いた吸着ノズル16のみが後
述の正圧源または負圧源(図2中の符号88,89)に
選択的に接続可能となっている。従って、吸着ノズル1
6のみがワークの吸着及び装着に使用可能となってい
る。他の吸着ノズル17に関しては、ノズルヘッド12
自体をその軸線回りに上記所定角度(90゜)ずつ回転
させることで、正圧源または負圧源と接続可能、つまり
その使用が可能となる。
【0017】また、旋回軸8とノズルヘッド12とは、
図1中図示しないが後述するベルト型の遊星機構(図2
及び図3の符号38,44)を介して接続されており、
ノズルヘッド12が旋回軸8を中心として矢印B方向に
旋回されても、ノズルヘッド12の姿勢が一定に維持可
能なようになっている。従って、ノズルヘッド12の旋
回中、吸着ノズル16はその姿勢を一定に保ちながら旋
回軸8周りを旋回することになる。
【0018】このように、吸着ノズル16は、一定の姿
勢を保ちながらノズルヘッド12とともに前述したよう
な上下運動を繰り返しながら回転ドラム4周りで移動す
ることになるが、ノズルヘッド12が旋回軸8よりも上
死点側において旋回しているときには、ノズルヘッド1
2の旋回方向(矢印B)は、回転ドラム4の回転による
ノズルヘッド12の公転方向(矢印A)と同一方向とな
り、一方、ノズルヘッド12が旋回軸8よりも下死点側
において旋回しているときには、公転方向(矢印A)と
逆方向となる。従って、ノズルヘッド12と吸着ノズル
16とは、図1中破線で示すような所謂サイクロイド曲
線を描きながら移動することになる。
【0019】この吸着ノズル16のサイクロイド運動
は、後述するように旋回軸8周りの旋回速度を変化させ
てその周期を適宜変更させることが可能になっている
が、ノズルヘッド12の回転ドラム4周りの公転速度と
旋回軸8周りの旋回速度とが適切に設定された場合に
は、サイクロイド運動中、吸着ノズル16が旋回下死点
に達したときに、その対地速度がゼロとなるようになっ
ている。
【0020】従って、ノズルヘッド12の公転軌跡に沿
うようにして、複数のワークフィーダと、実装用基板
(プリント基板)を保持可能なXYテーブルとを適切な
位置、すなわち上記のサイクロイド運動の対地速度がゼ
ロとなる地点またはその近傍にそれぞれ配置させれば、
各ノズルヘッド12の吸着ノズル16は、そのサイクロ
イド運動を利用して、所定のワークフィーダ上のワーク
を負圧(サクション圧)により吸着し、そのワークを吸
着保持した状態でプリント基板上まで搬送した後、その
サクション圧を解放するようにして、ワークをプリント
基板上の所望の実装位置に装着することができる。尚、
プリント基板上にワークを装着するにあたり、その吸着
ノズル16に前述した正圧源からの正圧(ブロー圧)を
供給すれば、ワークの装着はより確実なものとなる。
【0021】図1中にはXYテーブルは示していない
が、例えば一つのプリント基板を参照符号PBで示して
ある。また、複数からなるワークフィーダも示していな
いが、これらのワークフィーダは、プリント基板PBに
対し回転ドラム4の直径方向に離間し、対地速度のゼロ
地点近傍の適切な領域に並べて配置されている。個々の
ワークフィーダは、ワーク取出位置から吸着ノズル16
によってワークが取り出されると、この後、ワーク取出
位置には、新たなワークが順次送り出されるような構造
のものになっている。
【0022】尚、図1中、符号110はワーク姿勢検出
用の認識カメラであり、この認識カメラ110は、ワー
クフィーダの設置領域からプリント基板PBまでのワー
クの搬送経路上、吸着ノズル16が一旦旋回下死点とな
る所定の位置において、ワークを真下から撮影できるよ
うに設置されている。従って、認識カメラ110は、ワ
ークを吸着した吸着ノズル16がその真上に達したと
き、吸着ノズル16に吸着されているワーク姿勢を、吸
着ノズル16がプリント基板PBに装着するときと同じ
状態で撮影することが可能になっている。
【0023】図2は、上述した図1のC−C断面の一
部、すなわち回転軸2からノズルヘッド12までの動力
伝達系を示した断面図であり、また、図3は図2の主要
部を模式的に示した図である。以下、図2及び図3に基
づいてワーク実装機の動力伝達系の構成を説明する。
尚、これらの図には、図1では省略した構成要素につい
ても合わせて示してある。
【0024】前述した動力原としての駆動モータ20
(図3に示す)に取り付けられた回転軸2の上部には、
回転ドラム4が回転軸2を囲むように取付けられてい
る。この回転軸2は、回転ドラム4よりも下部におい
て、固定スリーブ22に回転可能に支持されており、こ
の固定スリーブ22の上端部には、固定ギヤ24がスリ
ーブ22周りに取付けられている。
【0025】固定ギヤ24は、同期装置28の入力ピニ
オンギヤ26に噛合されており、この同期装置28は回
転ドラム4の外周部に固定して取り付けられている。従
って、回転ドラム4が回転させられると、同期装置28
の入力ピニオンギヤ26は固定ギヤ24との噛み合いに
より、固定ギヤ24の外周に沿って公転しながら自転す
ることになる。この自転は、回転ドラム4の回転速度に
応じた定速回転となり、同期装置28への安定入力とな
る。
【0026】同期装置28内には、図示しないリングギ
ヤ、遊星ギヤ、サンギヤからなる差動機構を備えてお
り、上述の入力ピニオンギヤ26がリングギアに、同期
装置28上部に備えられた第一制御モータ30が遊星ギ
ヤに、そして同期出力軸31がサンギヤに接続されてい
る。これにより、第一制御モータ30を作動させ、遊星
ギヤをサンギヤ周りに回転させることで、固定ギヤ24
からの定速回転の入力をその回転方向及び回転速度に応
じて変速させて出力することが可能になっている。
【0027】同期装置28の出力は、同期出力軸31、
一対のベベルギヤ32,34を介して旋回軸8に伝達さ
れるようになっている。この旋回軸8は、旋回軸基端部
35において回転ドラム4に回転自在に支持されてお
り、旋回軸8の先端にはリンクアーム10が接続されて
いる。また、旋回軸8は中空軸であり、この中空部に
は、固定軸36が貫通している。この固定軸36は、固
定軸基端部41において回転ドラム4に固定状態に支持
されており、固定軸36の先端には歯付きのセンタプー
リ37が取り付けられている。
【0028】リンクアーム10の一端には、中空の自転
軸40が回転自在に支持されており、自転軸40の先端
は、ノズルヘッド12に接続されている。また、リンク
アーム10とノズルヘッド12間の自転軸40周りに
は、センタプーリ37と協働する歯付きの旋回プーリ4
2が回転自在に取付けられており、センタプーリ37と
旋回プーリ42とは歯付きベルト43によって互いに連
結され、遊星機構を構成している。前述したように、セ
ンタプーリ37は固定軸基端部41において回転ドラム
4に固定されていることから、旋回プーリ42がリンク
アーム10とともに旋回軸8周りに旋回すると、旋回プ
ーリ42は、その姿勢を一定に保ちながらセンタプーリ
37周りを旋回することになる。
【0029】さらに、この旋回プーリ42はヘッドディ
スク13に接続されており、このヘッドディスク13と
ノズルヘッド12とは互いに摺接している。そして、そ
の摺接面においては、後述するようにヘッドディスク1
3とノズルヘッド12の内部を流れるサクションエアや
ブローエアが通過することから、これらのエアが外部に
漏洩しないよう気密性が保たれるようになっている。
【0030】自転軸40の後端には、歯付きのヘッド駆
動プーリ44が取付けられている。このヘッド駆動プー
リ44は、歯付きベルト46によって、旋回軸8に回転
自在に支持された出力プーリ38と互いに連結され協働
するようになっている。さらに、この出力プーリ38
は、出力プーリ38上部に設けられた第二制御モータ5
0と歯付きベルト51によって連結されている。従っ
て、この第二制御モータ50の回転をヘッド駆動プーリ
44を介してノズルヘッド12に伝達し、ノズルヘッド
12を自転軸40周りに回転させることができるように
なっている。これにより、吸着ノズル16,17の選択
切換えが可能となるばかりでなく、必要に応じてノズル
ヘッド12の旋回姿勢を変化させることができる。
【0031】この第二制御モータ50の回転を停止して
いるときには、出力プーリ38は固定状態となり、この
場合には、出力プーリ38とヘッド駆動プーリ44と
は、前述した旋回プーリ42とセンタプーリ37との関
係のように遊星機構として機能する。つまり、ヘッド駆
動プーリ44すなわちノズルヘッド12は、その姿勢を
一定に保ちながら出力プーリ38周りに旋回することに
なる。従って、出力プーリ38が固定された状態では、
ノズルヘッド12はヘッドディスク13と摺動すること
なく一体となって旋回軸8周りを旋回する。
【0032】自転軸40の中空部には、貫通するように
ノズル駆動軸48が延びており、その先端は図示しない
回転角伝達系を介してノズルヘッド12内の吸着ノズル
16や吸着ノズル17に連結されている。一方、後端は
歯付きのノズル駆動プーリ45に接続されており、この
ノズル駆動プーリ45は、歯付きベルト47によって、
旋回軸8に回転自在に支持された出力プーリ39と互い
に連結され協働するようになっている。さらに、出力プ
ーリ39は出力プーリ39上部に設けられた第三制御モ
ータ52と歯付きベルト53によって連結されている。
従って、第三制御モータ52の回転をノズル駆動プーリ
45を介して吸着ノズル16,17の上記回転角伝達系
に伝達し、吸着ノズル16,17自体をその軸線周りに
所望の回転角だけ回転させることができる。これによ
り、吸着ノズル16に吸着したワークの姿勢にずれが発
生した場合でも、後述するようにその姿勢を補正するこ
とが可能となっている。
【0033】この第三制御モータ52の回転が停止して
いるときには、出力プーリ39は固定状態になり、この
場合には、上記出力プーリ38とヘッド駆動プーリ44
のように、出力プーリ39とノズル駆動プーリ45とは
遊星機構として機能することになる。ところで、リンク
アーム10の他端には、前述したリキッドダンパ式のバ
ランサ60が設けられており、このバランサ60は、旋
回軸8周りのモーメントがゼロに等しくなるように重量
が設定されている。このバランサ60は、上述のように
第一制御モータ30によって旋回軸8の回転速度が変化
させられたときでも、バランサ60やノズルヘッド12
の慣性力の作用によるリンクアーム10の振動を発生さ
せず、ノズルヘッド12が安定して旋回軸8周りに旋回
し続けることができるようになっている。以下、図4に
基づきその構成を詳細に説明する。
【0034】図4は、図2のD−D断面、すなわちバラ
ンサ60の断面を示した図である。同図のように、リン
クアーム10にボルト11等によって取付けられたケー
シング61は、結合部68においてキャップ62と螺合
してその開口部が塞がれ、ケーシング61内に液体室6
6を形成している。このキャップ62にはオイルシール
69が外嵌されており、液体室66を密閉状態に保持し
ている。
【0035】ケーシング61内の液体室66には、鋼球
等でできた球状のウェイト63が収納されており、この
ウェイト63は、ケーシング61またはキャップ62と
ウェイト63間に縮設されたコイルスプリング(ばね手
段)64,65によって、通常は液体室66の中央部、
すなわちウェイト63の中心がセンタラインXと重なる
原位置に支持されている(図示の位置)。ここに、コイ
ルスプリング64,65は、所定のばね定数、例えばコ
イルスプリング64,65によって振動するウェイト6
3の振動数と旋回軸8の捩じりによって振動するバラン
サ60の振動数とが略一致するようなばね定数に設定さ
れている。そして、このウェイト63は、液体室66の
長手方向(軸線Y方向)では、コイルスプリング64,
65の弾性変化する範囲において滑らかに移動可能とな
っている。
【0036】図5は、図4の断面E−Eに沿うバランサ
60の横断面を示した図であるが、同図に示すように、
ウェイト63は、例えば4箇所の接触点66cにおいて
ケーシング61の内壁面と微小の隙間をもって接触する
ようになっており、接触点66c以外の非接触部分に
は、内壁面と所定の空隙をもって液体通路66dが形成
されている。
【0037】液体室66には、作動油等の低粘性の液体
67が封入されている。この液体67は、上記液体通路
66dを通って、ウェイト63によって二分された液体
室66a,66b間を互いに行き来できるようになって
いる。従って、例えばウェイト63がコイルスプリング
64のばね力に逆らって液体室66a側に移動すると、
液体室66a内の液体67は液体通路66dを通って液
体室66b側に移動させられる。
【0038】図2に示すように、上記ヘッドディスク1
3には、吸気ポート14が設けられている。この吸気ポ
ート14は制御弁70に接続され、制御弁70は、切換
弁72及び圧力調整弁74を含む正圧(ブロー圧)供給
側のブロー空路76及び負圧(サクション圧)供給側の
サクション空路78に接続されており、ブロー圧とサク
ション圧の切換制御を行っている。ここに、切換弁72
は必要に応じて開弁されブロー圧を供給する常閉弁であ
り、圧力調整弁74はブロー圧を適正圧に調節する調圧
弁である。
【0039】ブロー空路76及びサクション空路78
は、回転軸2に設けられたコネクタ80,81を介して
回転軸2内の軸内空路82,83にそれぞれ接続され、
回転軸2の外周面に設けられた空路溝84,85、固定
スリーブ22に設けられたコネクタ86,87を介し
て、コネクタ86については正圧源88に、またコネク
タ87については負圧源89にそれぞれ接続されてい
る。
【0040】図2中の符号55は、旋回軸8の旋回に制
動力を与えるブレーキ装置を示しており、このブレーキ
装置55は、旋回軸8の旋回方向に常に一定の摩擦力を
働かせるようになっている。これにより、作動装置28
やベベルギヤ32,34間に発生するがた付きが吸収さ
れ、旋回軸8の円滑な旋回が得られるようになってい
る。また、符号57は、ロータリエンコーダであり、回
転ドラム4や旋回軸8等の回転角あるいは旋回角を検出
している。
【0041】前述した第一乃至第三制御モータ30,5
0,52、ブロー回路の制御弁70、切換弁72、上述
の認識カメラ110やロータリエンコーダ57等は、図
示しない電子コントローラに電気的に接続されており、
この電子コントローラは、認識カメラ110やロータリ
エンコーダ57等の入力信号に基づいて、第一乃至第三
制御モータ30,50,52、ブロー回路の制御弁7
0、切換弁72等の作動を制御するようになっている。
【0042】以上のように動力伝達系等が構成されたワ
ーク実装機は、前述したように、吸着ノズル16が回転
ドラム4周りでサイクロイド運動をしながらワークの吸
着と装着とを行うことになるが、以下、動力伝達系の作
動とバランサ60の作用についてより詳しく説明する。
先ず、ワークフィーダやXYテーブルに設けられた図示
しない形状センサ等により吸着あるいは装着すべきワー
クの形状が検出されると、これに基づいて各ノズルヘッ
ド12毎に設けられた複数の吸着ノズル16,17の中
から、使用すべきノズルが予め選定される。使用する吸
着ノズルが選定されると第二制御モータ50が作動し、
その選定されたノズルが吸着ノズル16の位置に移動す
る。
【0043】そして、駆動モータ20が作動し、回転軸
2を介して回転ドラム4の回転が開始されると、この回
転ドラム4の回転は、入力ピニオンギヤ26、同期装置
28を介して出力軸31に伝達され、さらに、出力軸3
1、一対のベベルギヤ34,36を介して旋回軸8に伝
達される。これにより、リンクアーム10に取付けられ
たノズルヘッド12の吸着ノズル16が旋回軸8周りに
旋回し、ワークフィーダとXYテーブル上のプリント基
板PB間をサイクロイド運動することになる。
【0044】ところで、電子コントローラには、前述し
たワークを吸着する複数のワークフィーダの位置とワー
クを装着する複数のプリント基板PBの位置間での実施
可能な全ての組合せに関する旋回軸8すなわち吸着ノズ
ル16の旋回周期が予め設定され記憶されている。従っ
て、例えば、ワークフィーダに備えられた図示しない在
籍センサ等の信号に基づき、使用するワークフィーダが
選定されると、電子コントローラは、これらの旋回周期
の中から使用する旋回周期を選択し、その選択した周期
に適合するように、同期装置28に接続された第一制御
モータ30を所定の速度で作動させる。これにより、吸
着ノズル16の対地速度がゼロとなる旋回下死点位置を
移動させることができ、吸着ノズル16は、選択された
ワークフィーダとプリント基板PB間を適正なピッチで
サイクロイド運動することになる。
【0045】吸着ノズル16は、ワークフィーダからワ
ークを吸着すると、サイクロイド運動をして所定のXY
テーブル上のプリント基板PBにワークを装着すること
になるが、図1に示すような、吸着ノズル16がXYテ
ーブル手前の所定の下死点位置になったときには、認識
カメラ110によってそのワーク姿勢が検出される。こ
の検出信号は電子コントローラに供給され、撮影された
ワーク姿勢は、この電子コントローラの有する画像処理
機能によってその吸着姿勢が正常であるか否かが判別さ
れる。この判別により、ワーク姿勢がプリント基板PB
の装着姿勢と適合せず、正常でないと判定された場合に
は、第三制御モータ52が作動し、出力プーリ39、ノ
ズル駆動プーリ48を介してノズル駆動軸48が回転し
て、吸着ノズル16自体がその軸線周りに回転する。こ
れにより、ワーク姿勢が正常状態に補正され、プリント
基板PB上へのワークの装着精度が向上することにな
る。
【0046】尚、ノズルヘッド12は、第二制御モータ
50の作動により、自転軸40周りに回転可能となって
いることから、その吸着ノズル16がワークの吸着動作
や装着動作また認識カメラ110へのアクセス動作を行
う以外にあっては、所定角度(例えば、45゜)だけ回
転させた状態にできる。これにより、サイクロイド運動
中において、吸着ノズルが、目的とするワークフィーダ
以外のワークフィーダや他の機器に不用意に干渉するこ
とを防止できる。
【0047】このようにして、吸着ノズル16は第一乃
至第三制御モータ30,50,52によって制御されな
がらサイクロイド運動を繰り返すことになるが、使用中
のワークフィーダのワークが無くなると、電子コントロ
ーラは前述したように次の実ワークフィーダとプリント
基板PB間のピッチに合うように第一制御モータ30の
旋回速度を変更して旋回周期を切換えることになる。そ
して、このように旋回速度を変更すると、その旋回速度
差分だけノズルヘッド12やバランサ60に大きな慣性
力を作用させ、ヘッドユニット6を旋回軸8周りに振動
させることになる。しかし、このような慣性力や振動は
バランサ60がリキッドダンパとして機能することで良
好に吸収されることになり、以下、このバランサ60の
作用について説明する。
【0048】バランサ60の重量の大部分はバランサ6
0内に収納されたウェイト63のものであるため、バラ
ンサ60に慣性力が作用すると、主としてこのウェイト
63に運動エネルギが発生することになる。このウェイ
ト63は、前述したように、バランサ60内をコイルス
プリング64,65が弾性変化する範囲において移動可
能なため、慣性力の作用によりコイルスプリング64,
65が平衡状態を脱すると、その作用する方向に移動
し、コイルスプリング64,65間で減衰振動すること
になる。
【0049】このとき、バランサ60内の液体67が、
ウェイト63が移動する方向の液体室66aあるいは6
6bから液体通路66dを通って液体室66bあるいは
66aに移動する。この液体67の移動は、液体67と
ウェイト63またはケーシング61間にウェイト63の
移動を制止するような摩擦力を発生させることになり、
これにより、ウェイト63の運動エネルギは摩擦熱に変
換され、ウェイト63の振動は短時間で速やかに減衰す
る。
【0050】一方、ノズルヘッド12の慣性力の作用に
よって発生する振動は、リンクアーム10を介してバラ
ンサ60をも振動させることになる。ところが、バラン
サ60には、上述のようにバランサ60内で移動したウ
ェイト63を原位置に戻そうとするコイルスプリング6
4,65の反力が働いており、この反力は、前述したよ
うにコイルスプリング64,65が所定のばね定数に設
定されていることから、バランサ60の振動を適切に打
ち消すように作用する。従って、ノズルヘッド12によ
る振動についてもバランサ60によって相殺されること
になる。
【0051】以上のようにして、バランサ60はリキッ
ドダンパとしての機能を充分に果たすことになり、ヘッ
ドユニット6全体の振動は良好に減衰されることにな
る。従って、旋回速度を高速化した場合であってもノズ
ルヘッド12に取付けられた吸着ノズル16の先端の振
動を抑え、旋回下死点での吸着ノズル16の位置決め精
度の悪化を最小限にとどめることができ、ワークフィー
ダからのワークの吸着やプリント基板PBへのワークの
装着を確実なものとすることができる。
【0052】尚、第一制御モータ30の作動により同期
装置28によって旋回速度が変速させられると、実際に
は、吸着ノズル16は本来のサイクロイド運動とは若干
異なった軌跡を描くことになり、吸着ノズル16が旋回
下死点に達したときでも、その対地速度が必ずしもゼロ
にならない場合がある。このようなときには、吸着ノズ
ル16が旋回下死点に達したときの対地速度が常にゼロ
になるように、電子コントローラによって補正制御され
るようになっている。
【0053】また、上記実施例において、ヘッドユニッ
ト6の旋回面内での振動は、第一制御モータ30の回転
速度を変化させ、旋回軸8の旋回速度を変更することに
より発生するものとして説明したが、このヘッドユニッ
ト6の振動は、他の外力、例えばワーク実装機自体の振
動等によっても発生し得るものであり、このような場合
にも、リキッドダンパ式バランサ60は良好にその振動
を減衰させることになる。
【0054】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のワーク実
装機によれば、回転ドラムの周囲にワークフィーダ及び
実装用基板を配置し、回転ドラムの外周に、この回転ド
ラムの径方向に延びる旋回軸を中心に旋回可能なヘッド
を設ける一方、このヘッドから吸着体を突出して設け、
ヘッドの姿勢を一定に維持した状態で、回転ドラムの回
転とヘッドの旋回運動とを組み合わせて吸着体に回転ド
ラムの周方向に沿うサイクロイド運動を与え、この吸着
体のサイクロイド運動を利用して、ワークフィーダから
ワークを吸着して取り出し、この後、吸着したワークを
実装用基板に装着するワーク実装機において、旋回軸を
中心としてヘッドと対称位置に設けられ、ヘッドと同一
の旋回方向に同期して旋回するバランサを備えており、
このバランサは、液体が封入されたケーシングと、この
ケーシング内に収容され、ヘッドの旋回面内で移動自在
なウェイトと、ケーシングの内壁とウェイトとの間に設
けられ、ウェイトをヘッドの中心と旋回軸の軸線とを結
ぶライン上のセンタ位置に弾性的に付勢するばね手段と
からなるようにしたので、旋回軸の旋回速度が変化し、
ヘッドやバランサに慣性力が作用することがあっても、
これにより引き起こされる振動は、バランサによって良
好に吸収されることになり、サイクロイド運動を行う吸
着体には振動を与えないようにでき、旋回下死点でのワ
ークの吸着と装着とを確実に実施することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】ワーク実装機を概略的に示した斜視図である。
【図2】図1のC−C断面に沿う動力伝達系を示す断面
詳細図である。
【図3】図2の断面詳細図の主要部を示した概略図であ
る。
【図4】図2のD−D断面に沿うリキッドダンパ式バラ
ンサの断面図である。
【図5】図4のE−E断面に沿う断面図である。
【符号の説明】 4 回転ドラム 6 ヘッドユニット 8 旋回軸 10 リンクアーム 12 ノズルヘッド 16 吸着ノズル(吸着体) 20 駆動モータ 24 固定ギヤ 26 入力ピニオンギヤ 28 同期装置 30 第一制御モータ 50 第二制御モータ 52 第三制御モータ 60 リキッドダンパ式バランサ 61 ケーシング 62 キャップ 63 ウェイト 64 コイルスプリング(ばね手段) 65 コイルスプリング(ばね手段) 67 液体
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 平 弘二 三重県三重郡朝日町大字縄生2121番地 株 式会社東芝三重工場内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転ドラムの周囲にワークフィーダ及び
    実装用基板を配置し、前記回転ドラムの外周に、この回
    転ドラムの径方向に延びる旋回軸を中心に旋回可能なヘ
    ッドを設ける一方、このヘッドから吸着体を突出して設
    け、前記ヘッドの姿勢を一定に維持した状態で、前記回
    転ドラムの回転と前記ヘッドの旋回運動とを組み合わせ
    て前記吸着体に回転ドラムの周方向に沿うサイクロイド
    運動を与え、この吸着体のサイクロイド運動を利用し
    て、前記ワークフィーダからワークを吸着して取り出
    し、この後、吸着したワークを前記実装用基板に装着す
    るワーク実装機において、 前記旋回軸を中心として前記ヘッドと対称位置に設けら
    れ、前記ヘッドと同一の旋回方向に同期して旋回するバ
    ランサを備えており、 このバランサは、液体が封入されたケーシングと、この
    ケーシング内に収容され、前記ヘッドの旋回面内で移動
    自在なウェイトと、前記ケーシングの内壁とウェイトと
    の間に設けられ、前記ウェイトを前記ヘッドの中心と旋
    回軸の軸線とを結ぶライン上のセンタ位置に弾性的に付
    勢するばね手段とからなることを特徴とするワーク実装
    機。
JP6194333A 1994-08-18 1994-08-18 ワーク実装機 Pending JPH0864998A (ja)

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US08/515,226 US5636435A (en) 1994-08-18 1995-08-15 Work mounting apparatus
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