JPH0627309A - 反射部材の製造法 - Google Patents

反射部材の製造法

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JPH0627309A
JPH0627309A JP22060292A JP22060292A JPH0627309A JP H0627309 A JPH0627309 A JP H0627309A JP 22060292 A JP22060292 A JP 22060292A JP 22060292 A JP22060292 A JP 22060292A JP H0627309 A JPH0627309 A JP H0627309A
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JP
Japan
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thin film
silver
lamp holder
molding
mold
Prior art date
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Pending
Application number
JP22060292A
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English (en)
Inventor
Kazuaki Yokoyama
和明 横山
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Enplas Corp
Original Assignee
Enplas Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 面光源装置等に用いられる、表面に光源の熱
に対する保護層を有する銀の薄膜を貼着した合成樹脂製
反射部材を、成形によって一体的に作る。 【構成】 ポリエチレンテレフタレート製シートと銀の
薄膜を成形後も剥がれないようにして、ポリエチレンテ
レフタレート製シートに、成形時の金型に対する離型層
と、光源の熱に対する銀の薄膜の保護層の二つの役目を
させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、面光源装置等に用いら
れる光反射面を有する部材の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】面光源装置は、現在、軽く薄型で、高輝
度のものが求められている。そのため、放電管と、放電
管から出射される光を特定の方向に向かわせるための反
射面との間隔は狭くなっている。
【0003】例えば図1に示すような構成の面光源装置
の場合、放電管1より出射された光が導光体2内に入射
し、導光体2内を伝達する間に、反射シート3によって
反射され、あるいは、直接導光体2の出射面2aに向か
い、出射面2aより出射され、更に、出射面2a上に配
置された拡散シート4によって拡散されて、均一な面光
源とするものである。
【0004】図1に示すような構成の面光源装置の場
合、放電管1より出射された光をできるだけ多く導光体
2の中へ入れようとするために、特に放電管1とランプ
ホルダー5に設けられた反射面5aとの間隔を狭くする
ので、反射面5aが放電管から発する熱の影響を受けや
すい。そこで一般的には、耐熱性のよいアルミ薄膜を軽
い合成樹脂製ランプホルダーに貼着したものがよく用い
られている。
【0005】しかし、アルミは光の反射率があまり高く
ないので、高輝度な面光源装置を実現するためには、放
電管から出射される光量を増やさなければならなかっ
た。アルミ薄膜の代わりに、光の反射率の高い銀の薄膜
を用いることも考えられているが、銀の薄膜は、長時間
使用していると表面が黒く変色してしまい、そのままで
は反射面に用いることができなかった。
【0006】そこで、銀の薄膜の表面に透明な保護層を
設けて、放電管から発する熱の影響を防ぐことが考えら
れていた。透明の保護層を設ける方法としては、真空蒸
着で保護膜をコーティングしたり、透明の合成樹脂シー
トを接着剤等で貼着するなどの方法があった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし、真空蒸着や接
着剤で保護膜を銀の薄膜の上に設けるのは手間が掛か
り、コストの面で問題があった。また、保護膜が厚すぎ
ると、放電管から出射される光の多くが保護膜によって
吸収されて、照明装置としての光の利用効率が低下して
しまう、逆に保護膜があまり薄すぎると、放電管からの
熱に対する保護効果が薄れ、保護膜として役に立たなく
なってしまったり、保護膜を貼着する際に皺になったり
する、という問題があった。
【0008】また、一方、面光源装置のランプホルダー
を作る方法の一つとして従来、所謂、インサートモール
ド方式と呼ばれる成形方法が知られている。この方法
は、例えば図2に示すように、表面に成形後金型から分
離するための離型層、裏面にランプホルダーとの接着層
を設けたリボン状の金属箔6を、ランプホルダーを成形
するための金型の上型7と下型8の間に、離型層を設け
た側の面が下型8の方を向くように挟んで金型を閉じ、
金属箔6の接着層を設けた側の面に向かって成形機のノ
ズル9よりランプホルダーを成形するための合成樹脂を
射出して、下型8内の成形駒に前記金属箔6の離型層を
設けた側の面を密着させ、前記樹脂の熱で金属箔を前記
樹脂に接着させながらランプホルダーを形成すること
で、金属箔とランプホルダーを一体的に成形するもので
ある。そして、成形後、金型よりランプホルダーを取り
出し、金属箔6に貼着されていた離型層を剥がして、使
用していた。
【0009】前記の成形法の場合、成形後金属箔より離
型層を剥がさなければならず、金属箔の表面を汚した
り、傷つけたりせずに離型層を剥がすのは大変であっ
た。もし、少しでも金属箔の表面を汚したり、傷つけた
りすると、光の反射効率に大きく影響してしまう。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記のインサ
ートモールド方式の成形法において、前記離型層には厚
さ25μmのポリエチレンテレフタレート製シートを用
い、金属箔には銀の薄膜を用い、ポリエチレンテレフタ
レート製シートと銀の薄膜の間は成形後も剥がれないよ
うにすることによって、上記の課題を解決する。
【0011】
【作用】ポリエチレンテレフタレート製シートと銀の薄
膜が剥がれないことによって、銀の薄膜の表面はポリエ
チレンテレフタレート製シートに覆われた状態となるの
で、面光源装置等に組み込まれたとき、放電管の熱から
銀の薄膜が保護される。
【0012】ポリエチレンテレフタレート製シートの厚
さを25μmとしたのは、これ以上厚いと、ポリエチレ
ンテレフタレート製シートの柔軟性が失われ、ランプホ
ルダーの形状に対する転写性が悪くなって剥がれやすく
なることと、ポリエチレンテレフタレート製シートが吸
収する光の量が面光源装置の使用に大きく影響するよう
になってしまうためである。
【0013】逆に、ポリエチレンテレフタレート製シー
トの厚さがこれ以上薄いと、面光源装置の光源として一
般によく用いられる冷陰極管をポリエチレンテレフタレ
ート製シートの表面に接触させた状態で長時間点灯して
いると、銀の薄膜の表面が黒く変色してきてしまう、ま
た、前記成形時にノズルより合成樹脂を射出したときの
射出圧によって、ポリエチレンテレフタレート製シート
と銀の薄膜に皺ができてしまうなどの不具合が生じてし
まう。
【0014】そこで、ポリエチレンテレフタレート製シ
ートの厚さを25μmとした。もちろん、発光しても温
度の余り上がらない光源を用い、成形時には低い射出圧
で成形するた場合は、光の吸収は僅かでも少ないほうが
良いので、ポリエチレンテレフタレート製シートの厚さ
は、25μmより薄いほうが望ましい。図1に示すよう
な面光源装置のランプホルダーの場合、反射面5aがR
形状をしているので、実験より12μmから25μm程
度の厚さが前記成形時に皺になりにくく、反射面5aの
R形状に対する転写性も良く望ましい。
【0015】
【実施例】裏面に接着層を有する銀の細長いリボン状の
薄膜と、厚さ25μmの同じく細長いリボン状のポリエ
チレンテレフタレート製シートを用意する。ランプホル
ダーを成形するための金型内に、前記銀の薄膜の表面と
前記ポリエチレンテレフタレート製シートを接着剤で貼
り合わせた状態で金型内に挿入し、次に溶融したABS
樹脂を成形機のノズルより前記銀の薄膜の裏面に向かっ
て射出し、前記ポリエチレンテレフタレート製シートを
金型内の成形駒に密着させる。すると、溶融したABS
樹脂の熱でABS樹脂と銀の薄膜の裏面が接着し、同時
に、ランプホルダーが形成される。
【0016】そして、前記樹脂が冷却固化することで成
形されたランプホルダーの反射面に、銀の薄膜と銀の薄
膜の上に接着されたポリエチレンテレフタレート製シー
トがー体となったランプホルダーが得られる。ここで金
型を開いて成形したランプホルダーを取り出す。このと
き、銀の薄膜の上には、離型のためのポリエチレンテレ
フタレート製シートが貼着されているので、銀の薄膜を
傷めることなく金型から容易に取り出せる。
【0017】なお、上記実施例においては、ABS樹脂
で成形されたランプホルダーに反射面を設ける例を説明
したが、本発明はこれに限定するものではなく、ランプ
ホルダーを成形する樹脂は耐熱性の良い樹脂ならば何で
も良く、また、ランプホルダー以外の部材に反射面を設
ける場合にも応用できる。更に、銀の薄膜とポリエチレ
ンテレフタレート製シートを予め接着しておかず、金型
内に挿入した後で、合成樹脂の熱によって接着しても良
い。
【0018】
【発明の効果】本発明は、反射面を有する部材と、光の
反射率の高い銀の薄膜を一体成形するとき、銀の薄膜上
に設ける金型から取り出すための離型層を、ポリエチレ
ンテレフタレート製シートとし、成形後も前記シートを
剥がさず、前記銀の薄膜の保護層の役目をさせるもの
で、成形後離型層を除去する工程が省け、更に、耐熱性
が良く、しかも光の反射率の高い反射面を有する部材を
容易に作ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】面光源装置の構成の一例を示す断面図である。
【図2】インサートモールド方式の成形装置の構成の一
例を示す部分側面図である。
【符号の説明】
1 放電管 2 導光体 3 反射シート 4 拡散シート 5 ランプホルダー 6 金属箔 7 上型 8 下型 9 ノズル

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 金型内に、表面に離型層、裏面に接着層
    を設けた光反射機能を有する金属箔を挿入して金型を閉
    じ、前記金型内の前記金属箔の裏面に向けて溶融した合
    成樹脂を射出注入することで、反射面を有する部材を一
    体的に成形する成形法において、前記金属箔は銀の薄
    膜、前記離型層はポリエチレンテレフタレート製シート
    とし、銀の薄膜とポリエチレンテレフタレート製シート
    は成形後も剥がれないように接着したことを特徴とする
    反射部材の製造方法。
JP22060292A 1992-07-08 1992-07-08 反射部材の製造法 Pending JPH0627309A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0745872A2 (en) * 1995-05-31 1996-12-04 Mitsui Toatsu Chemicals, Incorporated Reflecting film and reflector making use of the same
US20180257188A1 (en) * 2015-09-17 2018-09-13 Komatsu Ntc Ltd. Gantry type conveying device and processing line
US11305388B2 (en) 2017-09-13 2022-04-19 Makino Milling Machine Co., Ltd. Machine tool

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