JP2002360809A - 遊技機部品及びその製造方法 - Google Patents

遊技機部品及びその製造方法

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JP2002360809A
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Minoru Miwa
稔 三輪
Koji Nakano
幸二 中野
Yoshihiro Hayashi
嘉弘 林
Tatsuji Oyama
竜児 大山
Hideki Ogawa
秀樹 小川
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 遊技機部品をインサート成形する際の歩留ま
りを向上させる。 【解決手段】 インサート体INS(登録商標)は保護
フィルム51、粘着剤52、表フィルム53、印刷層5
4(又は印刷層54と蒸着層55)及び裏フィルム56
からなる複層フィルムFを3次元形状にしたものであ
る。インサート体INSをキャビティ面61に装着し、
型閉して、成形樹脂PLSを射出する。成形樹脂PLS
の固化を待ってから遊技機部品Pを取り出して保護フィ
ルム51を剥がす。インサート体INSは単独で3次元
形状を維持可能であるから、インサートに際しての位置
決めも容易かつ正確となり製造効率が向上する。保護フ
ィルム51は、金型との接触や摩擦で表フィルム53が
損傷したりほこり等の付着による汚染を防止する。これ
らのことから、歩留まりの向上と製造コストの低減が可
能となり、廃棄される樹脂量も少なくなるので省資源の
面でも優れている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、遊技機の技術分野
に属し、詳しくは遊技機に使用される遊技機部品に関す
るする。
【0002】
【従来の技術】パチンコ機やスロットマシン等の遊技機
には多種多様の樹脂部品が使用されている。そうした樹
脂部品の中でも遊技機の表側(遊技者に見える部分)に
使用されるものには、色や形状などで装飾性を持たせる
ことが多い。この樹脂部品の殆どが射出成形で製造され
るので、色(例えば模様や文字など)によって装飾性を
与える場合、一色であれば樹脂に着色しておけばよいの
で難しくはない。ところが、この樹脂に着色しておく方
法では複数色を用いる模様などを実現できないので、例
えば色毎にパーツ分けして射出成形したり、模様などを
印刷したシールを貼り付ける手法が採用されていた。だ
が、こうした手法では工程が複雑化したりコストの低減
が困難であった。
【0003】この問題に対する一つの解決策として、プ
ラスチックフィルムに模様などを印刷しておき、そのフ
ィルムをキャビティに挿入してから射出成形すること
で、フィルムと成形樹脂とを一体化(接着)させたりフ
ィルムから成形樹脂に模様などを転写するインモールド
成形がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、インモ
ールド成形では射出成形に伴うフィルムの伸び変形によ
り、例えばコーナー部分で模様などの印刷部分にひびが
発生することがあった。また、柔弱なフィルムが使用さ
れていたので正確な位置決めが難しく位置ずれが発生す
ることもあった。そして、これらの不具合は成形品を取
り出してから判明するので、不良品として廃棄される樹
脂量も少なくはなかった。
【0005】
【課題を解決するための手段および発明の効果】上記課
題を解決するための請求項1記載の遊技機部品は、透光
性の表フィルム、該表フィルムと積層される裏フィルム
及び前記表フィルムと裏フィルムとの間に設けられた着
色層を含む積層フィルムを予め3次元形状に成型したも
のであって単独で前記3次元形状を維持可能な強度を備
える表層体と、インサート成形により前記表層体の前記
裏フィルム側に一体化された成形体とからなるので、表
層体の不良品、例えば3次元形状に成型する際に着色層
にひび等が発生したものはインサート前に発見して排除
できる。インサート成形後にそのような不良品を発見、
排除する場合は成形樹脂共々廃棄しなければならない
が、この場合は表層体の廃棄だけで済む。
【0006】また、表層体は単独で3次元形状を維持可
能であるから、インサートに際しての位置決めも容易か
つ正確となる。よって製造効率が向上する。これらのこ
とから、歩留まりの向上と製造コストの低減が可能とな
り、廃棄される樹脂量も少なくなるので省資源の面でも
優れている。
【0007】表層体が3次元形状を維持可能な強度を持
つためには表フィルム及び裏フィルムの合成強度(合計
の厚み)がある程度以上は必要となる。この厚みは、表
フィルム及び裏フィルムの材質にもよるが、通常は合計
の厚みが100μm以上あれば十分である。一方、3次
元成型の作業性や完成品の美観等を考慮すれば表層体の
厚みには自ずと上限が発生する。この上限は、表フィル
ム及び裏フィルムの材質や遊技機部品のデザイン、用途
などによっても違ってくるので一律には決まらないが、
通常は1000μm程度である。また3次元加工前の積
層フィルムをロールで扱う場合には上限厚みは1000
μm程度、好ましくは500μm以下である。したがっ
て、厚みは100〜500μmが良好と言える。
【0008】表フィルム及び裏フィルムとしては公知の
各種樹脂フィルム、例えばアクリル樹脂、ABS、ポリ
カーボネート、ポリプロピレン、ポリエチレンテレフタ
レート等を使用できる。表フィルムと裏フィルムとは同
材質でも異なる材質でもかまわない。なお、裏フィルム
はインサート成形時の成形樹脂との接着性を考慮して選
定する必要がある。
【0009】着色層は、印刷や蒸着などの公知の手法で
設ければよい。また、着色層は例えば表フィルムの全域
に相当する部分に設けてもよいし部分的に設けてもよ
い。積層フィルムを3次元形状に成型するのは真空成型
が適しているが、他の方法を用いてもよい。その際に適
宜加熱してもよい。
【0010】表フィルムは、その背面の着色層を見せる
ために透光性(透明または半透明)とする必要がある。
ただし、透光性が確保される限りは顔料や染料で着色さ
れていてもよい。請求項2記載のように、裏フィルム及
び成形体を共に透光性にするのは、成形体の背後から光
を透過させる電飾などに適している。なお、この場合は
着色層の少なくとも一部を透光性としたり表フィルムの
一部の領域には着色層を設けないで透光性を確保する必
要がある。
【0011】また請求項3記載のように、裏フィルムま
たは成形体を遮光性にするのは、外光によって(反射
で)着色層の装飾効果を得るのに適している。この場
合、裏フィルムまたは成形体を着色層に対する地の色と
して利用できる。或いは裏フィルムまたは成形体の遮光
性に頼らずに、着色層を印刷による模様などの層と金属
蒸着層との複層構造にして、蒸着層を模様などの層の下
地とすることもできる。
【0012】請求項1ないし3に記載の遊技機部品は、
請求項4の方法で製造するとよい。請求項4記載の遊技
機部品の製造方法は、透光性の表フィルム、該表フィル
ムと積層される裏フィルム、前記表フィルムと裏フィル
ムとの間に設けられた着色層及び前記表フィルムに剥離
可能に貼着された保護フィルムを含む複層フィルムを3
次元形状に成型したものであって単独で前記3次元形状
を維持可能な強度を備えるインサート体を、前記保護フ
ィルムがキャビティ面に接触する姿勢で成形金型のキャ
ビティにインサートしてから、前記キャビティに成形樹
脂を射出して前記裏フィルム側に該成形樹脂を一体化さ
せる工程が含まれることを特徴とする。
【0013】インサート体の層構造は請求項1に記載の
表層体の表フィルムに保護フィルムを貼着した構造に相
当する。つまり、インサート体から保護フィルムを剥離
させれば表層体となる。インサート体を3次元形状に成
型するには上述のとおり真空成型が適しているが、他の
方法を用いてもよい。その際に適宜加熱してもよい。
【0014】保護フィルムは、例えば真空成型や射出成
形際しての金型との接触や摩擦で表フィルムが損傷した
りほこり等の付着による汚染を防止する。なお、表フィ
ルムの損傷や汚染を深刻に考慮する必要がない場合或い
は表フィルムが損傷し難い材質であるときには、保護フ
ィルムを使用しなくてもよい。
【0015】保護フィルムの材質には特段の限定はない
が、熱(射出成形時の加熱、冷却)によって伸縮しにく
い材質が好ましく、例えばポリ塩化ビニルフィルム、非
晶性または低結晶性のポリエステルフィルム、非晶性ま
たは低結晶性のポリプロピレンフィルム、ポリブチレン
テレフタレートフィルム、未延伸または低延伸性のエチ
レンビニルアルコールフィルム、耐熱ポリエチレンフィ
ルムなどを使用できる。ただし、例えば着色層の欠陥を
良好に発見するために、保護フィルムを透明または透明
に近い材質にするのが望ましい。
【0016】表層体に該当する部分(表フィルム、着色
層及び裏フィルム)の材質、構造などは請求項1ないし
3についての記述と同様である。複層フィルムが3次元
形状を維持可能な強度を持つためには強度(厚み)があ
る程度以上は必要となる。
【0017】この厚みは、保護フィルム、表フィルム及
び裏フィルムの材質にもよるが、通常は合計の厚みが2
00μm以上あれば十分である。一方、3次元成型の作
業性や完成品の美観等を考慮すれば表層体の厚みには自
ずと上限が発生する。この上限は、保護フィルム、表フ
ィルム及び裏フィルムの材質や遊技機部品のデザイン、
用途などによっても違ってくるので一律には決まらない
が、通常は1000μm程度である。また3次元加工前
の積層フィルムをロールで扱う場合には上限厚みは10
00μm程度、好ましくは500μm以下である。
【0018】ただし、複層フィルムの厚み(強度)の大
半を保護フィルムに担わせることができるから、相対的
に保護フィルムを厚くすることで表層体に該当する部分
を薄くできる。前述したように表層体に該当する部分だ
けで3次元形状を維持させるには少なくとも100μm
程度の厚みが必要となるが、保護フィルムを厚くするこ
とでこれをさらに薄くできる。例えば保護フィルムの厚
みを200μmとすれば、表層体に相当する部分をきわ
めて薄くしてもよい。
【0019】しかし、印刷などの都合を考慮すれば表フ
ィルムまたは裏フィルムは50μm以上の厚みがある方
がよい。したがって、保護フィルムを厚くした場合でも
表層体に相当する部分の厚みは50μmを下回るほどに
はならない。
【0020】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施例により発明
の実施の形態を説明する。
【0021】
【実施例】図1に示すのは、遊技機の一種であるパチン
コ機1の正面図である。この図に示すように、パチンコ
機1は、プラスチック製の外枠2、ヒンジ3により外枠
2に蝶着されているプラスチック製の中枠4を備えてお
り、中枠4にて他の各部を支持し、その中枠4を外枠2
にて支持する構造である。
【0022】中枠4は遊技盤5を保持しており、その遊
技盤5の前面側はガラス保持枠6aに保持されたガラス
板6によって覆われている。なお、ガラス保持枠6a
は、プラスチック製で中枠4に開閉可能に蝶着されてい
る。また中枠4は皿扉7bを開閉可能に保持しており、
皿扉7bには上受皿7が設けられている。上受皿7の内
側には、パチンコ機1の本体内部に通じる上皿出口7a
が開口している。この上受皿7は賞球として排出された
遊技球の貯留皿であり発射用の遊技球を貯留しておく発
射球供給皿でもある。
【0023】上受皿7の下方においては、下受皿8が、
中枠4の前面側に固着されている。下受皿8の内側に
は、パチンコ機1の本体内部に通じる下皿出口8aが開
口している。また、下受皿8の右側では、発射装置(図
示しない)を操作するための操作ダイヤル9が中枠4に
取付けられている。
【0024】図2に示すように、遊技盤5には2つの円
弧状の誘導レール19a、19bが取り付けられてお
り、これらに囲まれる部分が遊技領域21とされる。遊
技領域21の中央部には、特別図柄表示装置18が設置
されており、その液晶表示盤20には当たり外れを示す
ための特別図柄やアニメーションなどが表示される。
【0025】特別図柄表示装置18の下方には始動入賞
装置22が配置されている。この始動入賞装置22は、
周知のチューリップ式の入賞装置であり、一対の開閉羽
根24、24を立てた閉鎖状態(図中破線で示す状態)
と左右に倒した開放状態(図中実線で示す状態)とに変
化する。
【0026】この始動入賞装置22の下方には、ゲート
26が配置されている。このゲート26を遊技球が通過
すると、ゲート26の下方の大入賞装置28に組み付け
られている普通図柄表示器30のデジタルが変動してか
ら静止表示され、その数値が当たり(例えば77)であ
ると始動入賞装置22が開放状態にされる。
【0027】大入賞装置28は、開閉板32によって開
閉される大入賞口34を備えており、大入賞口34は、
特別図柄表示装置18で当たりを示す特別図柄が表示さ
れたことを前提条件として開放状態とされる。また、開
閉板32の背面側には遊技球を1球だけ受け止めること
が可能な球受36が設けられている。さらに、大入賞口
34の左右には、普通入賞口38、38が設けられてい
る。
【0028】図2に示されているのは開閉板32を手前
側に倒した状態(開放状態)であり、この開放状態では
大入賞口34はきわめて入賞しやすい。しかし、開閉板
32を立てて大入賞口34を閉鎖すると(閉鎖状態)、
大入賞口34は入賞不可能となる。なお、開放状態にあ
るときに大入賞口34に入賞して球受36に受け止めら
れていた遊技球は、開閉板32を閉鎖した際に大入賞口
34内部に落下する。また、普通入賞口38、38は開
閉変化せず、常時入賞可能である。
【0029】遊技領域21には、特別図柄表示装置18
の左右に配された普通入賞口40、40、これらの下方
に配された普通入賞口42、42、ランプ風車44、4
4、サイド飾46、46が設置され、最下部にはアウト
穴48が設けられている。なお図示は省略しているが、
遊技領域21には周知の障害釘や風車等も取り付けられ
ている。
【0030】このパチンコ機1には、本発明の遊技機部
品に該当する部品が多数使用されている。例えば図1に
示されるトップランプLNPのレンズ部分や操作ダイヤ
ル9の握り部分9a、図2に示される始動入賞装置22
の前飾り22a、普通入賞口40、42、ランプ風車4
4の風車部分44a、サイド飾46のレンズ部分46a
等であり、また大入賞装置28の一部にも使用されてい
る。
【0031】これら遊技機部品に該当する部品は、それ
ぞれに形状に違いがあり、また材質もすべてが同じとい
うわけではないが、製造工程はほぼ同じであるのでまと
めて遊技機部品Pとして、その製造手順を説明する。ま
ず複層フィルムFの層構造は図3に示すとおりで、保護
フィルム51、粘着剤52、表フィルム53、印刷層5
4及び裏フィルム56からなるもの(図3(a))と印
刷層54と裏フィルム56の間に蒸着層55が設けられ
ているもの(図3(b))とがある。
【0032】図3(b)の層構造は普通入賞口40、4
2や握り部分9aのような透過光を用いない部品に使用
される。また、透過光を用いない部品でも蒸着層55に
よる金属光沢を採用しないデザインのものは図3(a)
の構造となる。複層フィルムFを製造するには、表フィ
ルム53または裏フィルム56の片面に例えばシルクス
クリーン印刷やグラビア印刷などで印刷層54を設けて
から、表フィルム53と裏フィルム56とを積層(接
着)する。アルミニウムやクロームなどの金属蒸着層5
5を設ける場合には、印刷層54の上に蒸着したり、金
属蒸着層55の上に印刷したり、或いは表フィルム53
に印刷層54を設け裏フィルム56に金属を蒸着してお
いて表フィルム53と裏フィルム56とを貼り合わせ
る。本実施例の場合、表フィルム53には透明なアクリ
ル樹脂、裏フィルム56にはポリカーボネートを使用し
た。
【0033】この積層フィルムを粘着剤52が塗布され
ているほぼ透明な保護フィルム51と貼り合わせること
で複層フィルムFが完成する。次に複層フィルムFを例
えば真空成型にて遊技機部品Pの表面形状に合わせた3
次元形状にする。そして、必要な3次元形状部分を切り
離してインサート体INSとする。なお、例えば切断刃
付きのプレス金型を使用してインサート体INSをプレ
ス成型と同時に切り離してもよい。また、予めインサー
ト体INSの形状に対応する平面形状で複層フィルムF
を切断しておいて、これを成型してインサート体INS
にすることもできる。
【0034】次に、インサート体INSを例えば可動金
型60のキャビティ面61に密接するように装着してか
ら(図4(a))、型閉して可動金型60と固定金型7
0とでキャビティを形成し、成形樹脂PLS(例えばポ
リカーボネート)をゲート72から射出する。ゲートカ
ット後、成形樹脂PLSの固化を待ってから型開して成
形品すなわち遊技機部品Pを取り出す。
【0035】保護フィルム51は、例えば真空成型や射
出成形際しての金型との接触や摩擦で表フィルム53が
損傷したりほこり等の付着による汚染を防止する。射出
された成形樹脂PLSはインサート体INS(その裏フ
ィルム56)と一体化している(図4(c)参照)。そ
して、保護フィルム51を剥がせばよい。なお、保護フ
ィルム51をインサート成形の直後に剥がさずに、例え
ば他の部品との組み立て時に剥がしてもよい。こうすれ
ば保護フィルム51による保護作用を成形後の搬送や保
管時にも利用できる。
【0036】遊技機部品Pは、透光性の表フィルム5
3、表フィルム53と積層される裏フィルム56及び表
フィルム53と裏フィルム56との間に設けられた着色
層(印刷層54、蒸着層55)及び表フィルム53に剥
離可能に貼着された保護フィルム51を含む複層フィル
ムFを3次元形状に成型したものであって単独で3次元
形状を維持可能な強度を備えるインサート体INSを、
保護フィルム51がキャビティ面61に接触する姿勢で
成形金型のキャビティにインサートしてから、キャビテ
ィに成形樹脂PLSを射出して裏フィルム56側に成形
樹脂PLSを一体化させることで製造されている。
【0037】保護フィルム51をほぼ透明としているの
でインサート体INSの不良品、例えば3次元形状に成
型する際に着色層(印刷層54または蒸着層55)にひ
び等が発生したものはインサート前に発見して排除でき
る。インサート成形後にそのような不良品を発見、排除
する場合は成形樹脂共々廃棄しなければならないが、こ
の場合はインサート体INSの廃棄だけで済む。
【0038】また、インサート体INSは単独で3次元
形状を維持可能であるから、インサートに際しての位置
決めも容易かつ正確となる。よって製造効率が向上す
る。これらのことから、歩留まりの向上と製造コストの
低減が可能となり、廃棄される樹脂量も少なくなるので
省資源の面でも優れている。
【0039】以上、実施例に従って、本発明の実施の形
態について説明したが、本発明はこのような実施例に限
定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲
でさまざまに実施できることは言うまでもない。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施例の遊技機部品を装着したパチンコ機の
正面図である。
【図2】 図1のパチンコ機に装着された遊技盤の正面
図である。
【図3】 実施例の遊技機部品に使用した複層フィルム
の層構造の説明図である。
【図4】 実施例の遊技機部品の製造工程の説明図であ
る。
【符号の説明】
1 パチンコ機(遊技機) 5 遊技盤 9 操作ダイヤル 9a 握り部分(遊技機部品) 22 始動入賞装置 22a 前飾り(遊技機部品) 28 大入賞装置 38 普通入賞口 40 普通入賞口(遊技機部品) 42 普通入賞口(遊技機部品) 44 ランプ風車 44a 風車部分(遊技機部品) 46 サイド飾 46a レンズ部分(遊技機部品) 51 保護フィルム 52 粘着剤 53 表フィルム 54 印刷層 55 金属蒸着層 56 裏フィルム 61 キャビティ面 71 キャビティ F 複層フィルム INS インサート体 LNP トップランプ(遊技機部品) P 遊技機部品 PLS 成形樹脂
フロントページの続き (72)発明者 林 嘉弘 愛知県名古屋市守山区川宮町460番地 有 限会社愛和ライト内 (72)発明者 大山 竜児 愛知県名古屋市守山区川宮町460番地 有 限会社愛和ライト内 (72)発明者 小川 秀樹 愛知県名古屋市守山区川宮町460番地 有 限会社愛和ライト内 Fターム(参考) 2C088 DA13 EA02 EB68 EB78 4F100 AB10 AB13 AK01A AK01C AK01E AK25 AK45 AR00B AT00D BA04 BA05 BA07 BA10A BA10D CB00C EH362 EH66 GB90 HB31B JL00 JL06 JL10B JL14E JN01A JN01C JN01E JN02C JN02E 4F206 AA28 AD08 AD20 AD27 AG03 AH59 JA07 JB12

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 透光性の表フィルム、該表フィルムと積
    層される裏フィルム及び前記表フィルムと裏フィルムと
    の間に設けられた着色層を含む積層フィルムを予め3次
    元形状に成型したものであって単独で前記3次元形状を
    維持可能な強度を備える表層体と、 インサート成形により前記表層体の前記裏フィルム側に
    一体化された成形体とからなる遊技機部品。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の遊技機部品において、 前記裏フィルム及び前記成形体が共に透光性であること
    を特徴とする遊技機部品。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の遊技機部品において、 前記裏フィルムまたは成形体が遮光性であることを特徴
    とする遊技機部品。
  4. 【請求項4】 透光性の表フィルム、該表フィルムと積
    層される裏フィルム、前記表フィルムと裏フィルムとの
    間に設けられた着色層及び前記表フィルムに剥離可能に
    貼着された保護フィルムを含む複層フィルムを3次元形
    状に成型したものであって単独で前記3次元形状を維持
    可能な強度を備えるインサート体を、前記保護フィルム
    がキャビティ面に接触する姿勢で成形金型のキャビティ
    にインサートしてから、前記キャビティに成形樹脂を射
    出して前記裏フィルム側に該成形樹脂を一体化させる工
    程が含まれることを特徴とする遊技機部品の製造方法。
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