JPH0627268B2 - アゾ顔料組成物 - Google Patents
アゾ顔料組成物Info
- Publication number
- JPH0627268B2 JPH0627268B2 JP61192962A JP19296286A JPH0627268B2 JP H0627268 B2 JPH0627268 B2 JP H0627268B2 JP 61192962 A JP61192962 A JP 61192962A JP 19296286 A JP19296286 A JP 19296286A JP H0627268 B2 JPH0627268 B2 JP H0627268B2
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- JP
- Japan
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- pigment
- strontium
- azo
- acid groups
- pigment composition
- Prior art date
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Description
【発明の詳細な説明】 〔発明の目的〕 (産業上の利用分野) 本発明は使用適性、特に流動性、光沢、鮮明性および経
時安定性が優れたアゾ顔料組成物に関する。
時安定性が優れたアゾ顔料組成物に関する。
(従来の技術) カルボン酸基またはスルホン酸基を2個以上有するアゾ
染料のカルシウムまたはバリウムレーキ顔料を、水性被
覆剤、例えば、水性印刷インキ、水性塗料に使用する
と、分散不良の為に光沢、鮮明性が低下し、また、バイ
ンダーとの物理化学的相互作用により粘度が高くなり、
その上貯蔵時にインキの増粘ないしゲル化がおこり、実
用が困難であった。
染料のカルシウムまたはバリウムレーキ顔料を、水性被
覆剤、例えば、水性印刷インキ、水性塗料に使用する
と、分散不良の為に光沢、鮮明性が低下し、また、バイ
ンダーとの物理化学的相互作用により粘度が高くなり、
その上貯蔵時にインキの増粘ないしゲル化がおこり、実
用が困難であった。
従来、上記問題の解決方法として各種樹脂や界面活性剤
を顔料に表面処理する方法やストロンチウムなどの異種
アルカリ土類金属による共レーキが行われてきたが、こ
れらの方法では上記問題を解決するには十分ではなかっ
た。
を顔料に表面処理する方法やストロンチウムなどの異種
アルカリ土類金属による共レーキが行われてきたが、こ
れらの方法では上記問題を解決するには十分ではなかっ
た。
(発明が解決しようとする問題点) 本発明は、カルボン酸基またはスルホン酸基を2個以上
有するアゾ染料のカルシウムまたはバリウムレーキ顔料
を水性被覆剤の使用した場合のレオロジー的性質を改良
するものである。
有するアゾ染料のカルシウムまたはバリウムレーキ顔料
を水性被覆剤の使用した場合のレオロジー的性質を改良
するものである。
〔発明の構成〕 (問題を解決するための手段) 本発明は、カルボン酸基またはスルホン酸基を2個以上
有するアゾ染料のカルシウムまたはバリウムレーキ顔料
に、ストロンチウムアゾレーキ顔料またはアニオン系界
面活性剤に難溶性ストロンチウム塩を添加してなること
を特徴とするアゾ顔料組成物である。
有するアゾ染料のカルシウムまたはバリウムレーキ顔料
に、ストロンチウムアゾレーキ顔料またはアニオン系界
面活性剤に難溶性ストロンチウム塩を添加してなること
を特徴とするアゾ顔料組成物である。
本発明の顔料組成物は、カルボン酸基またはスルホン酸
基を2個以上有するアゾ染料のカルシウムまたはバリウ
ムレーキ顔料に対して、ストロンチウムアゾレーキ顔料
またはアニオン系界面活性剤の難溶性ストロンチウム塩
を乾燥状態で乾式混合するか、顔料スラリーに添加して
攪拌する湿式混合により得られる。
基を2個以上有するアゾ染料のカルシウムまたはバリウ
ムレーキ顔料に対して、ストロンチウムアゾレーキ顔料
またはアニオン系界面活性剤の難溶性ストロンチウム塩
を乾燥状態で乾式混合するか、顔料スラリーに添加して
攪拌する湿式混合により得られる。
本発明において、カルボン酸基またはスルホン酸基を2
個以上有するアゾ染料のカルシウムまたはバリウムレー
キ顔料としては、例えば、C.I.15825:1、
C.I.15825:2、C.I.15850:1、
C.I.15850:2、C.I.15865:1、
C.I.15865:2、C.I.16105:1など
がある。
個以上有するアゾ染料のカルシウムまたはバリウムレー
キ顔料としては、例えば、C.I.15825:1、
C.I.15825:2、C.I.15850:1、
C.I.15850:2、C.I.15865:1、
C.I.15865:2、C.I.16105:1など
がある。
本発明のストロンチウムアゾレーキ顔料としては、上記
カルボン酸基またはスルホン酸基を2個以上有するアゾ
染料のカルシウムまたはバリウムレーキ顔料の対応する
ストロンチウム塩、または1分子中に酸基が1個である
アゾ染料のストロンチウム塩であってもよい。
カルボン酸基またはスルホン酸基を2個以上有するアゾ
染料のカルシウムまたはバリウムレーキ顔料の対応する
ストロンチウム塩、または1分子中に酸基が1個である
アゾ染料のストロンチウム塩であってもよい。
本発明のアニオン系界面活性の難溶性ストロンチウム塩
としては、例えば、マルセル石けん、リノール酸ナトリ
ウム、ステアリン酸ナトリウム、ラウリル硫酸アンモニ
ウム、ポリオキシエチレンアルキルフェノールエーテル
硫酸ナトリウム、ナフタリンスルホン酸ホルマリン縮合
物ナトリウム塩、ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウ
ム、アルキルナフタリンスルホン酸ナトリウム、ポリカ
ルボン酸型高分子活性剤などのアニオン系界面活性のス
トロンチウム塩などがある。
としては、例えば、マルセル石けん、リノール酸ナトリ
ウム、ステアリン酸ナトリウム、ラウリル硫酸アンモニ
ウム、ポリオキシエチレンアルキルフェノールエーテル
硫酸ナトリウム、ナフタリンスルホン酸ホルマリン縮合
物ナトリウム塩、ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウ
ム、アルキルナフタリンスルホン酸ナトリウム、ポリカ
ルボン酸型高分子活性剤などのアニオン系界面活性のス
トロンチウム塩などがある。
ストロンチウムアゾレーキ顔料又はアニオン系界面活性
の難溶性ストロンチウム塩の添加量は、カルボン酸基ま
たはスルホン酸基を2個以上有するアゾ染料のカルシウ
ムまたはバリウムレーキ顔料に対して1〜20重量%で
ある。この範囲において、ストロンチウムアゾレーキ顔
料又はアニオン系界面活性の難溶性ストロンチウム塩
は、水性被覆剤にワニスとの相互作用によりレオロジー
的性質を改良し、水性媒体中の水によって引き起こされ
る顔料の結晶転移を防止して色相の変化を防止すること
ができ。る 以下実施例により本発明を説明する。例中部とは重量部
を、%は重量%をそれぞれ表す。
の難溶性ストロンチウム塩の添加量は、カルボン酸基ま
たはスルホン酸基を2個以上有するアゾ染料のカルシウ
ムまたはバリウムレーキ顔料に対して1〜20重量%で
ある。この範囲において、ストロンチウムアゾレーキ顔
料又はアニオン系界面活性の難溶性ストロンチウム塩
は、水性被覆剤にワニスとの相互作用によりレオロジー
的性質を改良し、水性媒体中の水によって引き起こされ
る顔料の結晶転移を防止して色相の変化を防止すること
ができ。る 以下実施例により本発明を説明する。例中部とは重量部
を、%は重量%をそれぞれ表す。
実施例1 ブリリアントカーミン6Bのスラリー(顔料含有率5
%)に、1−(3′−カルボキシ−2′−ヒドロキシナ
フチル)アゾベンゼン−2−カルボン酸ストロンチウム
を固形分比で重量比1/9となるように混合して顔料組
成物を得た。
%)に、1−(3′−カルボキシ−2′−ヒドロキシナ
フチル)アゾベンゼン−2−カルボン酸ストロンチウム
を固形分比で重量比1/9となるように混合して顔料組
成物を得た。
得られた顔料組成物14部を、一般の水性グラビアワニ
ス86部の中で150部のアルミナ・ビーズを使用した
ペイントコンデショナーで分散した。得られたインキの
粘度、色相の鮮明性、着色力および光沢の結果を表1に
まとめた。
ス86部の中で150部のアルミナ・ビーズを使用した
ペイントコンデショナーで分散した。得られたインキの
粘度、色相の鮮明性、着色力および光沢の結果を表1に
まとめた。
比較例1 ストロンチウム塩を添加しない顔料について実施例1と
同様にしてインキを作成した。得られたインキの評価結
果を表1に示した。
同様にしてインキを作成した。得られたインキの評価結
果を表1に示した。
実施例2 パーマネントレッド2B 9部およびアルキル硫酸スト
ロンチウム1部をV型混合機で乾式混合した顔料組成物
について、実施例1と同様にしてインキを作成した。得
られたインキの評価結果を表1に示した。
ロンチウム1部をV型混合機で乾式混合した顔料組成物
について、実施例1と同様にしてインキを作成した。得
られたインキの評価結果を表1に示した。
比較例2 実施例2においてストロンチウム塩を添加しない顔料を
使用してインキを作成した。得られたインキの評価結果
を表1に示した。
使用してインキを作成した。得られたインキの評価結果
を表1に示した。
実施例3 リソールビンGK 9部およびドデシルベンゼンスルホ
ン酸ストロンチウム1部をV型混合機で乾式混合した顔
料組成物について、実施例1と同様にしてインキを作成
した。得られたインキの評価結果を表1に示した。
ン酸ストロンチウム1部をV型混合機で乾式混合した顔
料組成物について、実施例1と同様にしてインキを作成
した。得られたインキの評価結果を表1に示した。
比較例3 実施例3においてストロンチウム塩を添加しない顔料を
使用してインキを作成した。得られたインキの評価結果
を表1に示した。
使用してインキを作成した。得られたインキの評価結果
を表1に示した。
本発明において、添加成分であるストロンチウムアゾレ
ーキ顔料又はアニオン系界面活性の難溶性ストロンチウ
ム塩は、水性被覆剤のワニスとの相互作用によりレオロ
ジー的性質を改良し、水性媒体中の水によって引き起こ
される顔料の結晶転移を防止して色相の変化を防止する
という作用を有する。
ーキ顔料又はアニオン系界面活性の難溶性ストロンチウ
ム塩は、水性被覆剤のワニスとの相互作用によりレオロ
ジー的性質を改良し、水性媒体中の水によって引き起こ
される顔料の結晶転移を防止して色相の変化を防止する
という作用を有する。
このため、本発明の顔料組成物を水性被覆剤に使用する
と、流動性、非集合性などのレオロジー的特性が改良さ
れ、水性印刷インキに対する使用適性が向上し、また、
色相の鮮明性、着色力およびインキの被膜の光沢が改良
される。
と、流動性、非集合性などのレオロジー的特性が改良さ
れ、水性印刷インキに対する使用適性が向上し、また、
色相の鮮明性、着色力およびインキの被膜の光沢が改良
される。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C09B 67/46 Z 7306−4H C09D 11/02 PTF 7415−4J
Claims (1)
- 【請求項1】カルボン酸基またはスルホン酸基を2個以
上有するアゾ染料のカルシウムまたはバリウムレーキ顔
料に、ストロンチウムアゾレーキ顔料またはアニオン系
界面活性剤の難溶性ストロンチウム塩を添加してなるこ
とを特徴とするアゾ顔料組成物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP61192962A JPH0627268B2 (ja) | 1986-08-20 | 1986-08-20 | アゾ顔料組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP61192962A JPH0627268B2 (ja) | 1986-08-20 | 1986-08-20 | アゾ顔料組成物 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS6351463A JPS6351463A (ja) | 1988-03-04 |
JPH0627268B2 true JPH0627268B2 (ja) | 1994-04-13 |
Family
ID=16299934
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP61192962A Expired - Fee Related JPH0627268B2 (ja) | 1986-08-20 | 1986-08-20 | アゾ顔料組成物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0627268B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2022209690A1 (ja) * | 2021-04-01 | 2022-10-06 | Dic株式会社 | 顔料組成物及びそれを用いたインキ |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US4143036A (en) * | 1977-01-31 | 1979-03-06 | E. I. Du Pont De Nemours And Company | Process for preparing metalized azo pigments |
-
1986
- 1986-08-20 JP JP61192962A patent/JPH0627268B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS6351463A (ja) | 1988-03-04 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |