JPH06272577A - 内燃機関のスロットル弁制御装置 - Google Patents
内燃機関のスロットル弁制御装置Info
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- JPH06272577A JPH06272577A JP5083996A JP8399693A JPH06272577A JP H06272577 A JPH06272577 A JP H06272577A JP 5083996 A JP5083996 A JP 5083996A JP 8399693 A JP8399693 A JP 8399693A JP H06272577 A JPH06272577 A JP H06272577A
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- Japan
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- throttle valve
- engine
- throttle
- valve
- internal combustion
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- Control Of Throttle Valves Provided In The Intake System Or In The Exhaust System (AREA)
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 ファーストアイドル時のエンストを防止し、
ISCの実施を可能にする。 【構成】 内燃機関の吸気通路2に第1スロットル弁1
0と第2スロットル弁20が直列状に配置され、第1ス
ロットル弁10がモータ等により電気的に開閉しまた第
2スロットル弁20がアクセルペダル26によって機械
的に開閉する。両スロットル弁のうち少なくとも第2ス
ロットル弁20をバイパスするバイパス通路4と、その
バイパス通路4の通路面積を内燃機関の暖機状態に応じ
て調節するバイパス空気調節弁30とを備える。
ISCの実施を可能にする。 【構成】 内燃機関の吸気通路2に第1スロットル弁1
0と第2スロットル弁20が直列状に配置され、第1ス
ロットル弁10がモータ等により電気的に開閉しまた第
2スロットル弁20がアクセルペダル26によって機械
的に開閉する。両スロットル弁のうち少なくとも第2ス
ロットル弁20をバイパスするバイパス通路4と、その
バイパス通路4の通路面積を内燃機関の暖機状態に応じ
て調節するバイパス空気調節弁30とを備える。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、内燃機関のスロットル
弁制御装置に関する。
弁制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】内燃機関のスロットル弁制御装置には、
従来、内燃機関(エンジンともいう)の吸気通路に第1
スロットル弁と第2スロットル弁が直列状に配置され、
第1スロットル弁がモータにより電気的に開閉しまた第
2スロットル弁がアクセルペダルによって機械的に開閉
するように構成された2弁式スロットルボデーがある。
このようなスロットル弁制御装置は、例えば特公昭61
−54993号にて開示されている。
従来、内燃機関(エンジンともいう)の吸気通路に第1
スロットル弁と第2スロットル弁が直列状に配置され、
第1スロットル弁がモータにより電気的に開閉しまた第
2スロットル弁がアクセルペダルによって機械的に開閉
するように構成された2弁式スロットルボデーがある。
このようなスロットル弁制御装置は、例えば特公昭61
−54993号にて開示されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】2弁式スロットルボデ
ー形式のスロットル弁制御装置は、アクセルペダルが踏
み込まれて第2スロットル弁が開かれた状態において第
1スロットル弁がモータ制御されるものである。このよ
うな従来装置には、アクセルペダルが踏み込まれておら
ず第2スロットル弁が閉じた状態におけるアイドル回転
数制御(ISCともいう)の機能が備わってない。この
ため従来では、スロットル弁制御装置とは別個に、スロ
ットル弁のバイパス通路を流れる空気量を調節して目標
回転数に制御するために高価なISC用アクチュエータ
が必要であった。
ー形式のスロットル弁制御装置は、アクセルペダルが踏
み込まれて第2スロットル弁が開かれた状態において第
1スロットル弁がモータ制御されるものである。このよ
うな従来装置には、アクセルペダルが踏み込まれておら
ず第2スロットル弁が閉じた状態におけるアイドル回転
数制御(ISCともいう)の機能が備わってない。この
ため従来では、スロットル弁制御装置とは別個に、スロ
ットル弁のバイパス通路を流れる空気量を調節して目標
回転数に制御するために高価なISC用アクチュエータ
が必要であった。
【0004】またこの対策として、第1スロットル弁の
モータ制御によってISCを実施することで、ISC用
アクチュエータを排除することが考えられる。しかしI
SCを実施する場合、アクセル操作される第2スロット
ル弁の全閉位置をエンジンの暖機後に許容されるアイド
ル回転数の上限に対応する位置に設定することになる。
このアイドル回転数は、エンジン負荷の大きい暖機前に
おけるファーストアイドル(FIともいう)時に適した
アイドル回転数よりも低い。従って、FI時にエンジン
が停止(いわゆるエンスト)することになり、前記IS
Cの実施が困難である。
モータ制御によってISCを実施することで、ISC用
アクチュエータを排除することが考えられる。しかしI
SCを実施する場合、アクセル操作される第2スロット
ル弁の全閉位置をエンジンの暖機後に許容されるアイド
ル回転数の上限に対応する位置に設定することになる。
このアイドル回転数は、エンジン負荷の大きい暖機前に
おけるファーストアイドル(FIともいう)時に適した
アイドル回転数よりも低い。従って、FI時にエンジン
が停止(いわゆるエンスト)することになり、前記IS
Cの実施が困難である。
【0005】そこで本発明は、前記した問題点を解決す
るためになされたものであり、その目的はファーストア
イドル時のエンストを防止し、ISCの実施を可能にす
る内燃機関のスロットル弁制御装置を提供することにあ
る。
るためになされたものであり、その目的はファーストア
イドル時のエンストを防止し、ISCの実施を可能にす
る内燃機関のスロットル弁制御装置を提供することにあ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決する本発
明は、内燃機関の吸気通路に第1スロットル弁と第2ス
ロットル弁が直列状に配置され、第1スロットル弁がモ
ータ等により電気的に開閉しまた第2スロットル弁がア
クセルペダルによって機械的に開閉する内燃機関のスロ
ットル弁制御装置において、前記両スロットル弁のうち
少なくとも第2スロットル弁をバイパスするバイパス通
路と、そのバイパス通路の通路面積を前記内燃機関の暖
機状態に応じて調節するバイパス空気調節弁とを備えて
いる。
明は、内燃機関の吸気通路に第1スロットル弁と第2ス
ロットル弁が直列状に配置され、第1スロットル弁がモ
ータ等により電気的に開閉しまた第2スロットル弁がア
クセルペダルによって機械的に開閉する内燃機関のスロ
ットル弁制御装置において、前記両スロットル弁のうち
少なくとも第2スロットル弁をバイパスするバイパス通
路と、そのバイパス通路の通路面積を前記内燃機関の暖
機状態に応じて調節するバイパス空気調節弁とを備えて
いる。
【0007】
【作用】前記手段によれば、エンジンの暖機状態に応じ
てバイパス通路を流れる空気量がバイパス空気調節弁に
よって調節されるため、ファーストアイドル時のエンス
トを防止することができる。
てバイパス通路を流れる空気量がバイパス空気調節弁に
よって調節されるため、ファーストアイドル時のエンス
トを防止することができる。
【0008】
【実施例】本発明の実施例1〜3について順に説明す
る。 〔実施例1〕実施例1のスロットル弁制御装置が図1に
構成図で示されている。図1において、内燃機関の吸気
系に配置されるボデー本体1はほぼ円筒形状をなしてお
り、その中空部を吸気通路2としている。ボデー本体1
には、その吸気通路2を開閉することでエンジンの吸入
空気量を調節する2つのスロットル弁、すなわちモータ
制御系の第1スロットル弁10とアクセル操作系の第2
スロットル弁20とが上下に直列状に配置されている。
第1スロットル弁10の第1スロットル軸11および第
2スロットル弁20の第2スロットル軸21の両端部
は、それぞれボデー本体1にベアリング等を介して回動
可能に支持されている。
る。 〔実施例1〕実施例1のスロットル弁制御装置が図1に
構成図で示されている。図1において、内燃機関の吸気
系に配置されるボデー本体1はほぼ円筒形状をなしてお
り、その中空部を吸気通路2としている。ボデー本体1
には、その吸気通路2を開閉することでエンジンの吸入
空気量を調節する2つのスロットル弁、すなわちモータ
制御系の第1スロットル弁10とアクセル操作系の第2
スロットル弁20とが上下に直列状に配置されている。
第1スロットル弁10の第1スロットル軸11および第
2スロットル弁20の第2スロットル軸21の両端部
は、それぞれボデー本体1にベアリング等を介して回動
可能に支持されている。
【0009】アクセル操作系において、前記第2スロッ
トル軸21の一端部(図示右端部)には、第2リターン
スプリング22が嵌装されているとともにスロットルレ
バー23が取り付けられている。第2リターンスプリン
グ22は、その両端フック部がボデー本体側およびスロ
ットルレバー側に掛止されていて、前記第2スロットル
弁20を閉方向に付勢している。
トル軸21の一端部(図示右端部)には、第2リターン
スプリング22が嵌装されているとともにスロットルレ
バー23が取り付けられている。第2リターンスプリン
グ22は、その両端フック部がボデー本体側およびスロ
ットルレバー側に掛止されていて、前記第2スロットル
弁20を閉方向に付勢している。
【0010】前記第2スロットルレバー23は、周知の
ように、アクセルワイヤ27及びアクセルリンケージ2
8を介して車両の運転席のフロア上のアクセルペダル2
6と連繋されている。なおアクセルペダル26は、アク
セルリターンスプリング29によって常には反踏み込み
方向へ付勢されている。従って第2スロットル弁20
は、アクセルペダル26の踏み込み操作によって所望の
開度に回動させられ、その踏み込みを解除すれば第2リ
ターンスプリング22の付勢によって全閉位置に閉じら
れる。また第2スロットル弁20の全閉位置は、エンジ
ンの暖機後に許容されるアイドル回転数の上限に対応し
たアイドル開度に設定されている。
ように、アクセルワイヤ27及びアクセルリンケージ2
8を介して車両の運転席のフロア上のアクセルペダル2
6と連繋されている。なおアクセルペダル26は、アク
セルリターンスプリング29によって常には反踏み込み
方向へ付勢されている。従って第2スロットル弁20
は、アクセルペダル26の踏み込み操作によって所望の
開度に回動させられ、その踏み込みを解除すれば第2リ
ターンスプリング22の付勢によって全閉位置に閉じら
れる。また第2スロットル弁20の全閉位置は、エンジ
ンの暖機後に許容されるアイドル回転数の上限に対応し
たアイドル開度に設定されている。
【0011】前記第2スロットル軸21の他端部(図示
左端部)にはセンサ用第2レバー24が取り付けられ、
この第2レバー24には前記ボデー本体1の当該側面に
設置した第2スロットルセンサ25の検出レバー(図示
省略)が係合されている。第2スロットルセンサ25
は、第2スロットル軸21の回動量から第2スロットル
弁20の開度を検出し、その検出信号をエンジン制御コ
ンピュータ(ECUという)40に入力する。
左端部)にはセンサ用第2レバー24が取り付けられ、
この第2レバー24には前記ボデー本体1の当該側面に
設置した第2スロットルセンサ25の検出レバー(図示
省略)が係合されている。第2スロットルセンサ25
は、第2スロットル軸21の回動量から第2スロットル
弁20の開度を検出し、その検出信号をエンジン制御コ
ンピュータ(ECUという)40に入力する。
【0012】モータ制御系において、前記ボデー本体1
の一側面(図示右側面)にはステップモータからなる制
御モータ16が設けられている。制御モータ16の出力
軸に駆動ギヤ17が設けられかつその駆動ギヤ17とか
み合う従動ギヤ18が第1スロットル軸11に設けられ
ている。この制御モータ16は、前記ECU40が発信
する電気信号に基づいて第1スロットル弁10を開閉制
御する。また第1スロットル弁10の全閉位置は、IS
Cの実施を考慮して、前記第2スロットル弁20のアイ
ドル開度よりも更に小さい開度に設定されている。
の一側面(図示右側面)にはステップモータからなる制
御モータ16が設けられている。制御モータ16の出力
軸に駆動ギヤ17が設けられかつその駆動ギヤ17とか
み合う従動ギヤ18が第1スロットル軸11に設けられ
ている。この制御モータ16は、前記ECU40が発信
する電気信号に基づいて第1スロットル弁10を開閉制
御する。また第1スロットル弁10の全閉位置は、IS
Cの実施を考慮して、前記第2スロットル弁20のアイ
ドル開度よりも更に小さい開度に設定されている。
【0013】前記第1スロットル軸11の他端部(図示
左端部)には、第1リターンスプリング12が嵌装され
ているとともにセンサ用第1レバー14が取り付けられ
ている。第1リターンスプリング12は、その両端がボ
デー本体側および第1レバー側に掛止されていて、前記
第1スロットル弁10を全開方向に付勢している。前記
第1レバー14には、前記ボデー本体1の当該側面に設
置した第1スロットルセンサ15の検出レバー(図示省
略)が係合されている。第1スロットルセンサ15は、
第1スロットル軸11の回動量から第1スロットル弁1
0の開度を検出し、その検出信号を前記ECU40に入
力する。
左端部)には、第1リターンスプリング12が嵌装され
ているとともにセンサ用第1レバー14が取り付けられ
ている。第1リターンスプリング12は、その両端がボ
デー本体側および第1レバー側に掛止されていて、前記
第1スロットル弁10を全開方向に付勢している。前記
第1レバー14には、前記ボデー本体1の当該側面に設
置した第1スロットルセンサ15の検出レバー(図示省
略)が係合されている。第1スロットルセンサ15は、
第1スロットル軸11の回動量から第1スロットル弁1
0の開度を検出し、その検出信号を前記ECU40に入
力する。
【0014】前記ECU40には、前記各スロットルセ
ンサ15,25の信号や、各種の入力信号が入力され
る。その入力信号としては、例えばエンジン回転数、電
気負荷、パワーステアリング、エンジン水温、車輪速、
エアコン等があげられる。ECU40は、これらの入力
信号に基づいて制御モータ16に制御信号を出力する。
すなわちECU40は、滑りやすい路面などでの発進お
よび加速時において、入力信号を基に過剰エンジン出力
と判断した際には、制御モータ16を作動させることに
よりエンジン出力を抑制するトラクション制御(TRC
ともいう)を行う。またECU40は、アイドル時にお
いてエンジンの状態に応じた目標回転数となるように、
制御モータ16を作動させることによりエンジン出力を
抑制するアイドル回転数制御(ISC)も行う。
ンサ15,25の信号や、各種の入力信号が入力され
る。その入力信号としては、例えばエンジン回転数、電
気負荷、パワーステアリング、エンジン水温、車輪速、
エアコン等があげられる。ECU40は、これらの入力
信号に基づいて制御モータ16に制御信号を出力する。
すなわちECU40は、滑りやすい路面などでの発進お
よび加速時において、入力信号を基に過剰エンジン出力
と判断した際には、制御モータ16を作動させることに
よりエンジン出力を抑制するトラクション制御(TRC
ともいう)を行う。またECU40は、アイドル時にお
いてエンジンの状態に応じた目標回転数となるように、
制御モータ16を作動させることによりエンジン出力を
抑制するアイドル回転数制御(ISC)も行う。
【0015】更に前記ボデー本体1には、前記吸気通路
2に第1スロットル弁10の上流にて上流端が連通しか
つ第2スロットル弁10の下流にて下流端が連通するバ
イパス通路4が形成されている。前記ボデー本体1に
は、バイパス通路4の通路面積を調節する感温ワックス
式バイパス空気調節弁30が設置されている。バイパス
空気調節弁30は、作動ロッド(符号省略)をもつ感温
ワックス32と、そのワックス回りにエンジン冷却水を
流す冷却水路33と、前記感温ワックス32の作動ロッ
ドに後端が当接されかつ先端バルブ部が前記バイパス通
路4に対し進退移動することにより通路面積を調節する
バルブ34と、そのバルブ34を後退方向(すなわち開
放方向)へ付勢するスプリング35とを備えている。
2に第1スロットル弁10の上流にて上流端が連通しか
つ第2スロットル弁10の下流にて下流端が連通するバ
イパス通路4が形成されている。前記ボデー本体1に
は、バイパス通路4の通路面積を調節する感温ワックス
式バイパス空気調節弁30が設置されている。バイパス
空気調節弁30は、作動ロッド(符号省略)をもつ感温
ワックス32と、そのワックス回りにエンジン冷却水を
流す冷却水路33と、前記感温ワックス32の作動ロッ
ドに後端が当接されかつ先端バルブ部が前記バイパス通
路4に対し進退移動することにより通路面積を調節する
バルブ34と、そのバルブ34を後退方向(すなわち開
放方向)へ付勢するスプリング35とを備えている。
【0016】前記バイパス空気調節弁30の作動ロッド
は、感温ワックス32によってエンジン水温に対応して
軸移動させられるもので、エンジン暖機後にはバルブ3
4をスプリング35の付勢に抗して前進させることによ
りバイパス通路4を閉じ、またエンジン暖機前にはバル
ブ34がスプリング35の付勢により後退されることに
よりバイパス通路4をエンジン水温に応じた量に開く位
置に移動する。
は、感温ワックス32によってエンジン水温に対応して
軸移動させられるもので、エンジン暖機後にはバルブ3
4をスプリング35の付勢に抗して前進させることによ
りバイパス通路4を閉じ、またエンジン暖機前にはバル
ブ34がスプリング35の付勢により後退されることに
よりバイパス通路4をエンジン水温に応じた量に開く位
置に移動する。
【0017】前記したスロットル弁制御装置において、
FI時には、第2スロットル弁20の全閉開度が、暖機
後のアイドル制御時に流す最大の空気量を流す開度に設
定されており、暖機前に必要な空気量を満たさないので
バイパス空気制御弁がエンジン水温に応じてバイパス通
路を開き、そのエンジン水温の上昇に伴って次第にバイ
パス通路を閉じていく。従って、全吸入空気量は、第2
スロットル弁の全閉開度で流れる空気流量を最大とし、
第1スロットル弁が保っている開度にて制限される空気
量と、バイパス空気制御弁の開度に対応してバイパス通
路を流れる空気量との合計量となる。これにより、エン
ジン負荷の大きい暖機前におけるFI時のエンストが防
止される。なおFI時の全吸入空気量最大値は、エンジ
ン水温に応じて許容されるエンジン回転数の上限となる
量に相当する。暖機が完了すれば、バイパス空気制御弁
が全閉し、バイパス通路を流れる空気量が0となる。
FI時には、第2スロットル弁20の全閉開度が、暖機
後のアイドル制御時に流す最大の空気量を流す開度に設
定されており、暖機前に必要な空気量を満たさないので
バイパス空気制御弁がエンジン水温に応じてバイパス通
路を開き、そのエンジン水温の上昇に伴って次第にバイ
パス通路を閉じていく。従って、全吸入空気量は、第2
スロットル弁の全閉開度で流れる空気流量を最大とし、
第1スロットル弁が保っている開度にて制限される空気
量と、バイパス空気制御弁の開度に対応してバイパス通
路を流れる空気量との合計量となる。これにより、エン
ジン負荷の大きい暖機前におけるFI時のエンストが防
止される。なおFI時の全吸入空気量最大値は、エンジ
ン水温に応じて許容されるエンジン回転数の上限となる
量に相当する。暖機が完了すれば、バイパス空気制御弁
が全閉し、バイパス通路を流れる空気量が0となる。
【0018】またエンジンのアイドル制御時におけるエ
ンジン水温と吸入空気量との関係が図2に特性線図で示
されている。図2において、横軸はエンジン冷却水の温
度、縦軸は吸入空気量であり、一点鎖線がバイパス空気
量、実線がバイパス空気量と第1スロットル弁の全閉開
度における空気量との合計量、破線がバイパス空気量と
第2スロットル弁の全閉開度における空気量との合計量
がそれぞれ示されている。なお暖機完了の設定温度はT
℃である。また第1スロットル弁10によるISCは、
破線と実線との間における斜線指示部において第1スロ
ットル弁10がエンジン温度やエンジン負荷に応じて任
意の開度に制御されることにより与えられる。
ンジン水温と吸入空気量との関係が図2に特性線図で示
されている。図2において、横軸はエンジン冷却水の温
度、縦軸は吸入空気量であり、一点鎖線がバイパス空気
量、実線がバイパス空気量と第1スロットル弁の全閉開
度における空気量との合計量、破線がバイパス空気量と
第2スロットル弁の全閉開度における空気量との合計量
がそれぞれ示されている。なお暖機完了の設定温度はT
℃である。また第1スロットル弁10によるISCは、
破線と実線との間における斜線指示部において第1スロ
ットル弁10がエンジン温度やエンジン負荷に応じて任
意の開度に制御されることにより与えられる。
【0019】前記スロットル弁制御装置によると、暖機
前後にかかわらず、ISC時は常にエンジン回転数を第
1スロットル弁10により制御でき、従来必要とした高
価なISC用アクチュエータが不要になる。また、エン
ジンの暖機前後を通して、若し第1スロットル弁10や
その制御系が故障したとしても、第2スロットル弁20
を閉じることにより、少なくともエンジンの暖機状態に
応じて許容される上限のエンジン回転数に下がるので、
高い安全性が得られる。
前後にかかわらず、ISC時は常にエンジン回転数を第
1スロットル弁10により制御でき、従来必要とした高
価なISC用アクチュエータが不要になる。また、エン
ジンの暖機前後を通して、若し第1スロットル弁10や
その制御系が故障したとしても、第2スロットル弁20
を閉じることにより、少なくともエンジンの暖機状態に
応じて許容される上限のエンジン回転数に下がるので、
高い安全性が得られる。
【0020】〔実施例2〕実施例2のスロットル弁制御
装置が図3に構成図で示されている。なお本例は、実施
例1の一部を変更したものであるからその変更部分につ
いて詳述し、実施例1と同一もしくは均等構成と考えら
れる部分には図面に同一符号を付して重複する説明は省
略する。また次以降の実施例についても同様の考えで重
複する説明は省略する。本例は、実施例1の感温ワック
ス式バイパス空気調節弁30に代えて、バイメタル式バ
イパス空気調節弁50を採用している。このバイパス空
気調節弁50は、バイパス通路4を回動によって通路面
積を調節するバタフライ式バルブ54と、そのバルブ5
4のシャフト51が連結された渦巻き形バイメタル52
と、そのバイメタル52の周囲に隔壁を介して隣接しか
つエンジン冷却水を流す冷却水路53とを備えている。
装置が図3に構成図で示されている。なお本例は、実施
例1の一部を変更したものであるからその変更部分につ
いて詳述し、実施例1と同一もしくは均等構成と考えら
れる部分には図面に同一符号を付して重複する説明は省
略する。また次以降の実施例についても同様の考えで重
複する説明は省略する。本例は、実施例1の感温ワック
ス式バイパス空気調節弁30に代えて、バイメタル式バ
イパス空気調節弁50を採用している。このバイパス空
気調節弁50は、バイパス通路4を回動によって通路面
積を調節するバタフライ式バルブ54と、そのバルブ5
4のシャフト51が連結された渦巻き形バイメタル52
と、そのバイメタル52の周囲に隔壁を介して隣接しか
つエンジン冷却水を流す冷却水路53とを備えている。
【0021】前記バイパス空気調節弁50のシャフト5
1は、バイメタル52によってエンジン水温に比例して
回動させられるもので、エンジン暖機後にはバルブ54
を閉じ、またエンジン暖機前にはバルブ54を開く位置
に作動する。本例によっても、実施例1と同等の作用・
効果が得られる。
1は、バイメタル52によってエンジン水温に比例して
回動させられるもので、エンジン暖機後にはバルブ54
を閉じ、またエンジン暖機前にはバルブ54を開く位置
に作動する。本例によっても、実施例1と同等の作用・
効果が得られる。
【0022】〔実施例3〕実施例3のスロットル弁制御
装置が図4に構成図で示されている。本例は、実施例1
のバイパス通路4に変更を加えたもので、バイパス通路
4の上流端を第1スロットル弁10の上流ではなく、両
スロットル弁10と20との間にて吸気通路2に連通さ
せたものである。
装置が図4に構成図で示されている。本例は、実施例1
のバイパス通路4に変更を加えたもので、バイパス通路
4の上流端を第1スロットル弁10の上流ではなく、両
スロットル弁10と20との間にて吸気通路2に連通さ
せたものである。
【0023】本例によるエンジンのアイドル制御時にお
けるエンジン水温と吸入空気量との関係が図5に図2の
特性線図に準じて表されている。本例によると、第1ス
ロットル弁10によるISCが図5の斜線指示部におい
て与えられることになり、実施例1または2に比べてそ
の制御範囲を広くとることができる。
けるエンジン水温と吸入空気量との関係が図5に図2の
特性線図に準じて表されている。本例によると、第1ス
ロットル弁10によるISCが図5の斜線指示部におい
て与えられることになり、実施例1または2に比べてそ
の制御範囲を広くとることができる。
【0024】なお前記実施例1〜3においては、モータ
制御系の第1スロットル弁10をアクセル操作系の第2
スロットル弁20より上流に配置したが、逆に第2スロ
ットル弁20を第1スロットル弁10より上流に配置す
ることもできる。
制御系の第1スロットル弁10をアクセル操作系の第2
スロットル弁20より上流に配置したが、逆に第2スロ
ットル弁20を第1スロットル弁10より上流に配置す
ることもできる。
【0025】
【発明の効果】本発明によれば、ファーストアイドル時
のエンストを防止でき、第1スロットル弁のモータ制御
によってISCの実施が可能となる。このため、従来の
高価なISC用アクチュエータを排除し、安価なエンジ
ン制御を実現することができる。
のエンストを防止でき、第1スロットル弁のモータ制御
によってISCの実施が可能となる。このため、従来の
高価なISC用アクチュエータを排除し、安価なエンジ
ン制御を実現することができる。
【図1】実施例1のスロットル弁制御装置を示す構成図
である。
である。
【図2】エンジン水温と吸入空気量との関係を示す特性
線図である。
線図である。
【図3】実施例2のスロットル弁制御装置を示す構成図
である。
である。
【図4】実施例3のスロットル弁制御装置を示す構成図
である。
である。
【図5】エンジン水温と吸入空気量との関係を示す特性
線図である。
線図である。
2 吸気通路 4 バイパス通路 10 第1スロットル弁 16 制御モータ 20 第2スロットル弁 26 アクセルペダル 30 バイパス空気調節弁
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 F02M 69/32 F16K 31/68 P 9179−3H
Claims (1)
- 【請求項1】 内燃機関の吸気通路に第1スロットル弁
と第2スロットル弁が直列状に配置され、第1スロット
ル弁がモータ等により電気的に開閉しまた第2スロット
ル弁がアクセルペダルによって機械的に開閉する内燃機
関のスロットル弁制御装置において、前記両スロットル
弁のうち少なくとも第2スロットル弁をバイパスするバ
イパス通路と、そのバイパス通路の通路面積を前記内燃
機関の暖機状態に応じて調節するバイパス空気調節弁と
を備えている内燃機関のスロットル弁制御装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5083996A JPH06272577A (ja) | 1993-03-17 | 1993-03-17 | 内燃機関のスロットル弁制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5083996A JPH06272577A (ja) | 1993-03-17 | 1993-03-17 | 内燃機関のスロットル弁制御装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06272577A true JPH06272577A (ja) | 1994-09-27 |
Family
ID=13818149
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5083996A Pending JPH06272577A (ja) | 1993-03-17 | 1993-03-17 | 内燃機関のスロットル弁制御装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH06272577A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE4301927C2 (de) * | 1992-01-24 | 2002-02-14 | Ngk Insulators Ltd | Verbundener Metall-Keramik-Werkstoff, dessen Verwendung und Verfahren zu dessen Herstellung |
JP2009150400A (ja) * | 2002-10-25 | 2009-07-09 | Yamaha Motor Co Ltd | 自動二輪車 |
-
1993
- 1993-03-17 JP JP5083996A patent/JPH06272577A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE4301927C2 (de) * | 1992-01-24 | 2002-02-14 | Ngk Insulators Ltd | Verbundener Metall-Keramik-Werkstoff, dessen Verwendung und Verfahren zu dessen Herstellung |
JP2009150400A (ja) * | 2002-10-25 | 2009-07-09 | Yamaha Motor Co Ltd | 自動二輪車 |
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