JPH0627251Y2 - 溶融金属容器上部内張り構造 - Google Patents
溶融金属容器上部内張り構造Info
- Publication number
- JPH0627251Y2 JPH0627251Y2 JP1988062187U JP6218788U JPH0627251Y2 JP H0627251 Y2 JPH0627251 Y2 JP H0627251Y2 JP 1988062187 U JP1988062187 U JP 1988062187U JP 6218788 U JP6218788 U JP 6218788U JP H0627251 Y2 JPH0627251 Y2 JP H0627251Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- brick
- molten metal
- castable
- metal container
- lining structure
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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- Casting Support Devices, Ladles, And Melt Control Thereby (AREA)
- Furnace Housings, Linings, Walls, And Ceilings (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は溶融金属容器の最上段部における耐火物内張り
構造に関し、泥漿状のキャスタブル耐火物を効率的に、
かつ完全に充填(流し込み)することによって、溶鋼に
対して強固な内張りを提供することを目的とする。
構造に関し、泥漿状のキャスタブル耐火物を効率的に、
かつ完全に充填(流し込み)することによって、溶鋼に
対して強固な内張りを提供することを目的とする。
(従来の技術) 従来、溶融金属容器(以下単に取鍋という)の最上段部
における内張りにおいて、キャスタブル施工(流し込み
施工)を行う場合、流し込み用型枠を使用し、型枠には
グリース等の離型剤を塗布し、キャスタブルの水分を吸
収させないような手段が講じられている。しかしれんが
面にはこの手段が講じられておらずれんが内に水分が吸
収されキャスタブルの施工性に悪影響を及ぼしている。
における内張りにおいて、キャスタブル施工(流し込み
施工)を行う場合、流し込み用型枠を使用し、型枠には
グリース等の離型剤を塗布し、キャスタブルの水分を吸
収させないような手段が講じられている。しかしれんが
面にはこの手段が講じられておらずれんが内に水分が吸
収されキャスタブルの施工性に悪影響を及ぼしている。
第3図に従来構造の一例を部分断面図として示す。この
種従来構造の施工手順としては、パーマれんか(一層
目)5およびパーマれんが(二層目)6を施工後、内張
りれんが7および押えれんが8を施工し、最後に不定形
耐火物9(キャスタブルを流し込み)を施工する。
種従来構造の施工手順としては、パーマれんか(一層
目)5およびパーマれんが(二層目)6を施工後、内張
りれんが7および押えれんが8を施工し、最後に不定形
耐火物9(キャスタブルを流し込み)を施工する。
キャスタブルの流し込み施工時には、キャスタブルの流
動性によってキャスタブルが炉内面に流出しないための
仮設のリング状の型枠10が必要である。この型枠はキャ
スタブルが硬化した後取外している。
動性によってキャスタブルが炉内面に流出しないための
仮設のリング状の型枠10が必要である。この型枠はキャ
スタブルが硬化した後取外している。
なお、第3図において、1は鉄皮、2は押え金具、3は
リブ、4はスタッドをそれぞれ示す。
リブ、4はスタッドをそれぞれ示す。
(考案が解決しようとする課題) (1)不定形耐火物9の施工時型枠が必要であり、また
施工完了後不定形耐火物9が硬化するまで型枠10を取外
すことができない。
施工完了後不定形耐火物9が硬化するまで型枠10を取外
すことができない。
(2)不定形耐火物9が水分を含有したもの(例えばキ
ャスタブル)は水分がれんが8に吸収され不定形耐火物
の適正な水分量が得られないために十分な硬化が期待で
きなく所定の強度が得られない。
ャスタブル)は水分がれんが8に吸収され不定形耐火物
の適正な水分量が得られないために十分な硬化が期待で
きなく所定の強度が得られない。
(3)従来の構造では、取鍋稼働時内張りれんが7の上
部方向への熱膨張により不定形耐火物9が破損しやす
い。
部方向への熱膨張により不定形耐火物9が破損しやす
い。
(課題を解決するための手段) 本考案者等は前述の如き従来方式の諸問題点を解決すべ
く種々検討、実験の結果、本考案の開発に成功したもの
であり、本考案の技術的構成は前記実用新案登録請求の
範囲各項に明記したとおりであるが、添付図面に示す具
体例に基いて更に詳細に説明する。
く種々検討、実験の結果、本考案の開発に成功したもの
であり、本考案の技術的構成は前記実用新案登録請求の
範囲各項に明記したとおりであるが、添付図面に示す具
体例に基いて更に詳細に説明する。
第1図は本考案構造を当社溶鋼取鍋に適用した例を示す
上部縦断面図である。
上部縦断面図である。
取鍋内張りの新設施工に当っては、取鍋側壁の鉄皮1に
沿って下部より上部の押え金具2まで一層目パーマれん
が5(例えばろう石質れんが)を施工する。次に二層目
パーマれんが6(例えばスピネル質れんが)を一層目パ
ーマれんが5に沿って同様に押え金具2まで施工する。
更にこの二層目パーマれんが6に沿って溶湯と接触する
内張りれんが7(例えばマグ・カーボンれんが)を所定
の高さまで施工する。次いでこの内張りれんが7の上面
に、取鍋外側に向かってL型の切欠部を有する押えれん
が8′(例えば高アルミナ質れんが)を配設する。この
押えれんが8′のL型切欠部表面には後述する如き吸水
防止材11を0.01〜0.5mm程度に被覆する(予め被覆して
おいても良い)。
沿って下部より上部の押え金具2まで一層目パーマれん
が5(例えばろう石質れんが)を施工する。次に二層目
パーマれんが6(例えばスピネル質れんが)を一層目パ
ーマれんが5に沿って同様に押え金具2まで施工する。
更にこの二層目パーマれんが6に沿って溶湯と接触する
内張りれんが7(例えばマグ・カーボンれんが)を所定
の高さまで施工する。次いでこの内張りれんが7の上面
に、取鍋外側に向かってL型の切欠部を有する押えれん
が8′(例えば高アルミナ質れんが)を配設する。この
押えれんが8′のL型切欠部表面には後述する如き吸水
防止材11を0.01〜0.5mm程度に被覆する(予め被覆して
おいても良い)。
以上のように各種れんが層を配設、施工することにより
形成されたL型切欠部を有する押えれんが8′及び押え
金具2上方の空間に不定形耐火物9を取鍋の最上面ま
で、押え金具2、リブ3、及びスタッド4を包被する如
く流し込み施工する。
形成されたL型切欠部を有する押えれんが8′及び押え
金具2上方の空間に不定形耐火物9を取鍋の最上面ま
で、押え金具2、リブ3、及びスタッド4を包被する如
く流し込み施工する。
押えれんが8′をL型にすることにより不定形耐火物9
の施工を型枠10を使用せず可能とする。
の施工を型枠10を使用せず可能とする。
また本考案構造にすると不定形耐火物9の施工時型枠を
必要としないことから、キャスタブルの流し込み施工は
もとより、キャスタブルの塗り付け施工、モルタル、プ
ラスチック材、吹付材、パッチング材、ラミング材等の
施工も容易となり施工時間の短縮が計れる。
必要としないことから、キャスタブルの流し込み施工は
もとより、キャスタブルの塗り付け施工、モルタル、プ
ラスチック材、吹付材、パッチング材、ラミング材等の
施工も容易となり施工時間の短縮が計れる。
前記吸水防止材としては下記のものが適当である。
アクリル樹脂エナメル アクリル樹脂ワニス 塩化ビニル樹脂エナメル 合成樹脂エマルションペイント 前記不定形耐火物としては下記の材質のものが使用しう
る。
る。
キャスタブル、モルタル、プラスチック、吹付材、パッ
チング材、ラミング材、さらに前記L型れんがとしては
下記の材質のものが使用しうる。
チング材、ラミング材、さらに前記L型れんがとしては
下記の材質のものが使用しうる。
アルミナ質、シャモット質、アルミナーカーボン質等脆
化や消化しない材質又は対策を講じたもの。
化や消化しない材質又は対策を講じたもの。
(実施例) 本発明の構造を当社溶鋼取鍋の炉壁最上段フランジ部に
おいて実施した。
おいて実施した。
予めL型の切欠部を有する押えれんが8′を成型後切欠
部表面に吸水防止材11として油性ペイントを被覆したも
のを準備しておき、この押えれんが8′を施工後鉄皮1
との空間に不定形耐火物(キャスタブル)9を流し込み
施工した。
部表面に吸水防止材11として油性ペイントを被覆したも
のを準備しておき、この押えれんが8′を施工後鉄皮1
との空間に不定形耐火物(キャスタブル)9を流し込み
施工した。
これにより、キャスタブルの施工を所定水分(従来17重
量%を14重量%)で実施することができた。キャスタブ
ル施工においてはキャスタブル流出防止用の型枠を必要
とせず、施工時間を1/4に短縮(従来4時間を1時間以
内)できた。
量%を14重量%)で実施することができた。キャスタブ
ル施工においてはキャスタブル流出防止用の型枠を必要
とせず、施工時間を1/4に短縮(従来4時間を1時間以
内)できた。
第2図に押えれんが8′の単品の斜視図を示す。
吸水防止材の実施例を第1表に示す。
(考案の効果) (1)不定形耐火物9(キャスタブルの流し込み)の施
工において、流出防止用の型枠を全く必要とせず施工時
間を約1/4に短縮できた。
工において、流出防止用の型枠を全く必要とせず施工時
間を約1/4に短縮できた。
(2)を押えれんが8′のL型切欠部12に吸水防止材11
を塗布しておくことにより、キャスタブル施工時の水分
が押えれんがに吸水されないためキャスタブルの添加水
分を所期の適正水分で可能とし所定の強度を得ることが
できた。
を塗布しておくことにより、キャスタブル施工時の水分
が押えれんがに吸水されないためキャスタブルの添加水
分を所期の適正水分で可能とし所定の強度を得ることが
できた。
(3)使用後において従来構造ではキャスタブルの強度
不足及び内張りれんが7の上部垂直方向の熱膨張等によ
りキャスタブル全体の約1/2が破損していたのに対し本
考案の構造を採用した結果押えれんが8′およびキャス
タブル9は健全な状態で残存しており、キャスタブルの
補修を行う必要がなくなった。これにより耐火物使用量
を約1/3低減することができた。
不足及び内張りれんが7の上部垂直方向の熱膨張等によ
りキャスタブル全体の約1/2が破損していたのに対し本
考案の構造を採用した結果押えれんが8′およびキャス
タブル9は健全な状態で残存しており、キャスタブルの
補修を行う必要がなくなった。これにより耐火物使用量
を約1/3低減することができた。
第1図は本考案の一例を示す断面図、第2図は本考案に
用いる押えれんがの斜視図であって、L型切欠部の表面
に吸水防止を塗布した状態を示す。第3図は従来例を示
す断面図であり、図中、 1…鉄皮、2…押え金具、3…リブ、4…スタッド、5
…パーマれんが(一層目)、6…パーマれんが(二層
目)、7…内張りれんが、8,8′…押えれんが、9…
不定形耐火物、11…L型切欠部吸水防止材、12…L型切
欠部。
用いる押えれんがの斜視図であって、L型切欠部の表面
に吸水防止を塗布した状態を示す。第3図は従来例を示
す断面図であり、図中、 1…鉄皮、2…押え金具、3…リブ、4…スタッド、5
…パーマれんが(一層目)、6…パーマれんが(二層
目)、7…内張りれんが、8,8′…押えれんが、9…
不定形耐火物、11…L型切欠部吸水防止材、12…L型切
欠部。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 金井 孝一 愛知県瀬戸市東松山町91―11 (72)考案者 前川 宗也 兵庫県赤穂市細野町125―11 (72)考案者 寺崎 守 兵庫県加古郡播磨町本荘206―1 (56)参考文献 特開 昭57−68265(JP,A) 特開 昭62−203662(JP,A) 特開 昭62−292254(JP,A)
Claims (1)
- 【請求項1】溶融金属容器の鉄皮(1)上部内方に設けた
押え金具(2)およびその上面に設けたリブ(3)ならびにス
タッド(4)が不定形耐火物(9)で埋設された溶融金属容器
上部内張り構造において、最内側内張りれんが(7)の上
部に、吸水防止材(11)を表面に被覆したL型切欠部(12)
を有する押えれんが(8′)が該容器外側に向けて周設さ
れ、該鉄皮(1)との空間に不定形耐火物(9)を配設してな
る、溶融金属容器上部内張り構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1988062187U JPH0627251Y2 (ja) | 1988-05-13 | 1988-05-13 | 溶融金属容器上部内張り構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1988062187U JPH0627251Y2 (ja) | 1988-05-13 | 1988-05-13 | 溶融金属容器上部内張り構造 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH01165160U JPH01165160U (ja) | 1989-11-17 |
JPH0627251Y2 true JPH0627251Y2 (ja) | 1994-07-27 |
Family
ID=31287817
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1988062187U Expired - Lifetime JPH0627251Y2 (ja) | 1988-05-13 | 1988-05-13 | 溶融金属容器上部内張り構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0627251Y2 (ja) |
Family Cites Families (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5910867B2 (ja) * | 1980-10-14 | 1984-03-12 | 黒崎窯業株式会社 | 冶金容器 |
JPS62203662A (ja) * | 1986-03-04 | 1987-09-08 | Nippon Kokan Kk <Nkk> | 溶湯収納容器 |
JPS62292254A (ja) * | 1986-06-13 | 1987-12-18 | Harima Refract Co Ltd | 溶融金属容器の内張り構造 |
-
1988
- 1988-05-13 JP JP1988062187U patent/JPH0627251Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH01165160U (ja) | 1989-11-17 |
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