JPH06272370A - 足場装置 - Google Patents
足場装置Info
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- JPH06272370A JPH06272370A JP5885393A JP5885393A JPH06272370A JP H06272370 A JPH06272370 A JP H06272370A JP 5885393 A JP5885393 A JP 5885393A JP 5885393 A JP5885393 A JP 5885393A JP H06272370 A JPH06272370 A JP H06272370A
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- Japan
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- belt
- holding
- tightening
- winding belt
- hook
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 電柱等への取付けが簡単且つ確実にできる足
場装置を提供すること 【構成】 電柱100等に着脱自在とされる抱持固定装
置2と、この抱持固定装置2に突設された踏み板部3
と、この踏み板部3の下部に枢着され所定角度内で上下
揺動自在とされた突張り脚部4とから成る足場装置にお
いて、上記抱持固定装置2は電柱等への当接部11とベ
ルト保持部12とフック具係合部21とを備えたベース
部10を有し、一端部に前記フック具係合部21に係脱
自在なフック具41を設けた巻回ベルト40を前記ベル
ト保持部12に保持させると共に前記巻回ベルト40に
ベルト締め具30を備える。
場装置を提供すること 【構成】 電柱100等に着脱自在とされる抱持固定装
置2と、この抱持固定装置2に突設された踏み板部3
と、この踏み板部3の下部に枢着され所定角度内で上下
揺動自在とされた突張り脚部4とから成る足場装置にお
いて、上記抱持固定装置2は電柱等への当接部11とベ
ルト保持部12とフック具係合部21とを備えたベース
部10を有し、一端部に前記フック具係合部21に係脱
自在なフック具41を設けた巻回ベルト40を前記ベル
ト保持部12に保持させると共に前記巻回ベルト40に
ベルト締め具30を備える。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電柱等に昇って作業す
る場合に用いる足場装置に関する。
る場合に用いる足場装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図9は従来の足場装置80の一例を示す
ものであって、この足場装置80は、抱持固定装置81
と踏み板部82と突張り脚部83とから成る。90は、
突張り脚部83の下端部を吊下げ保持するための吊りチ
ェーンである。前記抱持固定装置81は、一方端に抱持
チェーン85が接続され他方端にフック部86が設けら
れた二股状のベース部84を有している。抱持チェーン
85の先端部には、締め付けボルト88を挿通したブラ
ケット部材87が接続されている。締め付けボルト88
の一端部には回り止め用の頭部88aが設けられ、ブラ
ケット部材87を介した他端部寄りにはロックナット部
材89が螺合されている。
ものであって、この足場装置80は、抱持固定装置81
と踏み板部82と突張り脚部83とから成る。90は、
突張り脚部83の下端部を吊下げ保持するための吊りチ
ェーンである。前記抱持固定装置81は、一方端に抱持
チェーン85が接続され他方端にフック部86が設けら
れた二股状のベース部84を有している。抱持チェーン
85の先端部には、締め付けボルト88を挿通したブラ
ケット部材87が接続されている。締め付けボルト88
の一端部には回り止め用の頭部88aが設けられ、ブラ
ケット部材87を介した他端部寄りにはロックナット部
材89が螺合されている。
【0003】この足場装置80を電柱100に取り付け
るには、抱持固定装置81のベース部84の突端部及び
突張り脚部83の下端部を電柱100の側面に突き当て
るようにしながら、抱持チェーン85を電柱100の回
りに巻回させ、そして締め付けボルト88の頭部88a
をベース部84のフック部86に挟み込ませて、ロック
ナット部材89を締め込んでゆく。
るには、抱持固定装置81のベース部84の突端部及び
突張り脚部83の下端部を電柱100の側面に突き当て
るようにしながら、抱持チェーン85を電柱100の回
りに巻回させ、そして締め付けボルト88の頭部88a
をベース部84のフック部86に挟み込ませて、ロック
ナット部材89を締め込んでゆく。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】抱持チェーン85は、
電柱100への巻回時にねじれることが多々あるが、ね
じれたままで締め込みを行うと、チェーンリンク相互の
絡み合い等に起因してロックナット部材89の締め込み
が十分にできないことがあり、足場装置80のガタツキ
乃至脱落を招来して危険である。そのため、いちいち抱
持チェーン85のねじれを直しながらロックナット89
の締め込み作業を進めなければならず、極めて面倒であ
り、この種作業の熟練者であっても長時間を要してい
た。なお、締め込みの確実性を得るためには、工具を用
いるのが好ましいものとされていたが、この場合、作業
者は電柱100の足掛けボルト101だけを頼りとした
不安定な姿勢にあるから、作業を一層面倒乃至困難なも
のにするものであった。
電柱100への巻回時にねじれることが多々あるが、ね
じれたままで締め込みを行うと、チェーンリンク相互の
絡み合い等に起因してロックナット部材89の締め込み
が十分にできないことがあり、足場装置80のガタツキ
乃至脱落を招来して危険である。そのため、いちいち抱
持チェーン85のねじれを直しながらロックナット89
の締め込み作業を進めなければならず、極めて面倒であ
り、この種作業の熟練者であっても長時間を要してい
た。なお、締め込みの確実性を得るためには、工具を用
いるのが好ましいものとされていたが、この場合、作業
者は電柱100の足掛けボルト101だけを頼りとした
不安定な姿勢にあるから、作業を一層面倒乃至困難なも
のにするものであった。
【0005】本発明は、前記事情に鑑みてなされたもの
であって、電柱等への取り付けが簡単且つ確実にできる
足場装置を提供することを目的とする。
であって、電柱等への取り付けが簡単且つ確実にできる
足場装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明では、前記目的を
達成するために、次の技術的手段を講じた。即ち、本発
明は、電柱等に着脱自在とされる抱持固定装置と、この
抱持固定装置に突設された踏み板部と、この踏み板部の
下部に枢着され所定角度内で上下揺動自在とされた突張
り脚部とから成る足場装置において、前記抱持固定装置
は電柱等への当接部とベルト保持部とフック具係合部と
を備えたベース部を有し、一端部に前記フック具係合部
に係脱自在なフック具を設けた巻回ベルトを前記ベルト
保持部に保持させると共に前記巻回ベルトにベルト締め
具を備えていることを特徴としている。
達成するために、次の技術的手段を講じた。即ち、本発
明は、電柱等に着脱自在とされる抱持固定装置と、この
抱持固定装置に突設された踏み板部と、この踏み板部の
下部に枢着され所定角度内で上下揺動自在とされた突張
り脚部とから成る足場装置において、前記抱持固定装置
は電柱等への当接部とベルト保持部とフック具係合部と
を備えたベース部を有し、一端部に前記フック具係合部
に係脱自在なフック具を設けた巻回ベルトを前記ベルト
保持部に保持させると共に前記巻回ベルトにベルト締め
具を備えていることを特徴としている。
【0007】また、ベルト保持部又はフック具係合部の
少なくとも一方が水平揺動自在な増締めレバーによって
形成されていると共に、この増締めレバーに対して、巻
回ベルトの緊締を高める方向へ強制揺動させるロックボ
ルトが設けられていることを特徴としている。さらに、
ベルト締め具は蝶動自在で且つ蝶動により巻回ベルトが
締められ、ベルト保持部又はフック具係合部の少なくと
も一方が、ベルト締め具によるベルト短縮長さに満たな
い範囲で水平揺動自在であって且つ巻回ベルトの緊締を
高める方向に付勢手段により付勢された揺動レバーによ
り形成されていることを特徴としている。
少なくとも一方が水平揺動自在な増締めレバーによって
形成されていると共に、この増締めレバーに対して、巻
回ベルトの緊締を高める方向へ強制揺動させるロックボ
ルトが設けられていることを特徴としている。さらに、
ベルト締め具は蝶動自在で且つ蝶動により巻回ベルトが
締められ、ベルト保持部又はフック具係合部の少なくと
も一方が、ベルト締め具によるベルト短縮長さに満たな
い範囲で水平揺動自在であって且つ巻回ベルトの緊締を
高める方向に付勢手段により付勢された揺動レバーによ
り形成されていることを特徴としている。
【0008】また、抱持固定装置のベース部上面に、吊
り紐が設けられていることを特徴としている。
り紐が設けられていることを特徴としている。
【0009】
【作用】本発明によれば、抱持チェーンの代わりに巻回
ベルトを用いてあり、この巻回ベルトはねじれ難く電柱
への巻回が容易に行え、巻回ベルトのフック具をフック
具係合部へ係合させて巻回ベルトの自由端または中途部
を引っ張って電柱に巻回ベルトを緊締させた後、ベルト
締め具を締めるだけで足場装置の取付けが完了する。
ベルトを用いてあり、この巻回ベルトはねじれ難く電柱
への巻回が容易に行え、巻回ベルトのフック具をフック
具係合部へ係合させて巻回ベルトの自由端または中途部
を引っ張って電柱に巻回ベルトを緊締させた後、ベルト
締め具を締めるだけで足場装置の取付けが完了する。
【0010】抱持固定装置のベース部に増締めレバー及
びロックボルトを設けた場合は、このロックボルトの締
め込みにより、増締めレバーが巻回ベルトの緊締を高め
る方向に強制的に揺動して巻回ベルトの増し締めが行え
る。ベルト締め具を蝶動させて巻回ベルトを短縮させる
と揺動レバーが付勢手段に抗して揺動した後停止し、更
に巻回ベルトを短縮させることにより巻回ベルトが電柱
に強力に緊締する。
びロックボルトを設けた場合は、このロックボルトの締
め込みにより、増締めレバーが巻回ベルトの緊締を高め
る方向に強制的に揺動して巻回ベルトの増し締めが行え
る。ベルト締め具を蝶動させて巻回ベルトを短縮させる
と揺動レバーが付勢手段に抗して揺動した後停止し、更
に巻回ベルトを短縮させることにより巻回ベルトが電柱
に強力に緊締する。
【0011】ベース部上面に吊り紐を設けておけば、電
柱等の所定高さまでの足場装置の持ち上げを容易に行
え、電柱上での作業時に吊り紐を上位の足掛けボルト等
に引っ掛けておくことにより作業がより安全に行える。
柱等の所定高さまでの足場装置の持ち上げを容易に行
え、電柱上での作業時に吊り紐を上位の足掛けボルト等
に引っ掛けておくことにより作業がより安全に行える。
【0012】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づき説明す
る。図1及び図2に示すように本発明に係る足場装置1
において、その基本構成自体は従来と略同様であって、
抱持固定装置2と踏み板部3と突張り脚部4とから成
る。
る。図1及び図2に示すように本発明に係る足場装置1
において、その基本構成自体は従来と略同様であって、
抱持固定装置2と踏み板部3と突張り脚部4とから成
る。
【0013】前記抱持固定装置2はベース部10と巻回
ベルト40とを備えて成る。ベース部10の突端側(踏
み板部3とは反対側)には電柱100の側面に沿って当
接する2個の当接片11(当接部)が設けられており、
これら各当接片11の近傍に増締めレバー12及び揺動
レバー20が取り付けられている。このうち増締めレバ
ー12の突端部にベルト締め具30を介して前記した巻
回ベルト40が接続されており、本実施例では増締めレ
バー12がベルト保持部となっている。そして、この巻
回ベルト40の先端部に設けられたフック具41が、前
記揺動レバー20の突端部に形成されたフック具係合部
であるフック孔21と係脱自在になっている。
ベルト40とを備えて成る。ベース部10の突端側(踏
み板部3とは反対側)には電柱100の側面に沿って当
接する2個の当接片11(当接部)が設けられており、
これら各当接片11の近傍に増締めレバー12及び揺動
レバー20が取り付けられている。このうち増締めレバ
ー12の突端部にベルト締め具30を介して前記した巻
回ベルト40が接続されており、本実施例では増締めレ
バー12がベルト保持部となっている。そして、この巻
回ベルト40の先端部に設けられたフック具41が、前
記揺動レバー20の突端部に形成されたフック具係合部
であるフック孔21と係脱自在になっている。
【0014】図3に示すように前記揺動レバー20は、
その基部側が上下二股状に形成されておりこの部分でベ
ース部10の表裏面を挟み込んで、枢軸22により水平
揺動自在に保持されるようになっている。そして、揺動
レバー20が当接片11側に揺動した場合には、その先
端部がベース部10に設けられた当接部43に当接して
揺動が規制される。図2に示したように先端側のフック
孔21の近傍とベース部10の踏み板部3寄り適所との
間には引張りバネ23が接続されており、踏み板部3へ
向けて常に引張付勢されるようになっている。揺動レバ
ー20の基端部には、図4に示すようにボールプッシュ
構造24を内蔵した立ち筒25が立設されており、ベー
ス部10に形成する位置決め孔17の配置に応じて揺動
レバー20を所定角度に保持できるようにしてある。本
実施例では、この角度は、図2の2点鎖線で示すよう
に、後述するベルト締め具30の巻回ベルト40の締め
代に合わせて揺動レバー20が踏み板部3の長手方向に
対して直交する状態のときに、ボールプッシュ構造24
が作動するように位置決め孔17を配置している。
その基部側が上下二股状に形成されておりこの部分でベ
ース部10の表裏面を挟み込んで、枢軸22により水平
揺動自在に保持されるようになっている。そして、揺動
レバー20が当接片11側に揺動した場合には、その先
端部がベース部10に設けられた当接部43に当接して
揺動が規制される。図2に示したように先端側のフック
孔21の近傍とベース部10の踏み板部3寄り適所との
間には引張りバネ23が接続されており、踏み板部3へ
向けて常に引張付勢されるようになっている。揺動レバ
ー20の基端部には、図4に示すようにボールプッシュ
構造24を内蔵した立ち筒25が立設されており、ベー
ス部10に形成する位置決め孔17の配置に応じて揺動
レバー20を所定角度に保持できるようにしてある。本
実施例では、この角度は、図2の2点鎖線で示すよう
に、後述するベルト締め具30の巻回ベルト40の締め
代に合わせて揺動レバー20が踏み板部3の長手方向に
対して直交する状態のときに、ボールプッシュ構造24
が作動するように位置決め孔17を配置している。
【0015】図3に示すように前記増締めレバー12
は、ベース部10の表裏各面へ配されるブロック片12
a及び12bを結合して成るものであって、その先端側
に前記ベルト締め具30が保持されている。この増締め
レバー12は、ブロック片12a,12b相互間に貫設
された枢軸13により、水平揺動可能に保持されてい
る。図5に示すようにベース部10の表裏面には、増締
めレバー12を増締めするために各ブロック片12a,
12bの基端部へ向けて進退可能となったロックボルト
15が設けられている。16はロックボルト15を受け
るアンカー台である。
は、ベース部10の表裏各面へ配されるブロック片12
a及び12bを結合して成るものであって、その先端側
に前記ベルト締め具30が保持されている。この増締め
レバー12は、ブロック片12a,12b相互間に貫設
された枢軸13により、水平揺動可能に保持されてい
る。図5に示すようにベース部10の表裏面には、増締
めレバー12を増締めするために各ブロック片12a,
12bの基端部へ向けて進退可能となったロックボルト
15が設けられている。16はロックボルト15を受け
るアンカー台である。
【0016】図1乃至図3に示したようにベース部10
の上面部に吊り受具18が取り付けられており、この吊
り受具18に、吊り紐19(図1参照)が接続されてお
り、吊り紐19は輪状とされていると共に輪の大きさは
調整部材(図示略)により調節自在とされている。従っ
て、この足場装置1を電柱100の所定高さまで持ち上
げる場合には、それより上位の足掛けボルト101(図
9参照)にロープ部材(図示略)を引っ掛けて、垂れた
端部に前記吊り紐19を結び止めるようにすれば、ロー
プ部材の他端部を引っ張ることで足場装置1を楽に持ち
上げることができる。なお、吊り紐19を用いずロープ
部材の垂れた端部を直接的に吊り受具18に引っ掛けた
り、或いは前記吊り紐19を肩に掛けて持ち運びに利用
したりすることも可能である。
の上面部に吊り受具18が取り付けられており、この吊
り受具18に、吊り紐19(図1参照)が接続されてお
り、吊り紐19は輪状とされていると共に輪の大きさは
調整部材(図示略)により調節自在とされている。従っ
て、この足場装置1を電柱100の所定高さまで持ち上
げる場合には、それより上位の足掛けボルト101(図
9参照)にロープ部材(図示略)を引っ掛けて、垂れた
端部に前記吊り紐19を結び止めるようにすれば、ロー
プ部材の他端部を引っ張ることで足場装置1を楽に持ち
上げることができる。なお、吊り紐19を用いずロープ
部材の垂れた端部を直接的に吊り受具18に引っ掛けた
り、或いは前記吊り紐19を肩に掛けて持ち運びに利用
したりすることも可能である。
【0017】前記突張り脚部4は踏み板部3の下部ヒン
ジ部5を介して上下揺動自在に設けられており、その下
端部に設けられた突張り片6(図6参照)が、前記ベー
ス10の下面に取り付けられた接続具14から垂らされ
る吊りチェーン7によって吊下げられている。図7に示
すように前記ベルト締め具30は、締め具本体31と操
作片部32とが互いに蝶動自在となるように設けられた
ものである。蝶動中心となる枢軸33は、このベルト締
め具30と前記増締めレバー12との連結(図2及び図
3参照)にも共用されるものであって、ベルト締め具3
0自体が、増締めレバー12に対して揺動自在になって
いる。巻回ベルト40は、締め具本体31の先端側から
差し込まれ、枢軸33を半周して操作片部32の中央部
に折り返し状に通された後、再び締め具本体31の先端
側から導出されるようになっているので、操作片部32
の蝶動に伴ってフック具41までの長さが短縮されるよ
うに構成されている。そして、前記揺動レバー20が踏
み板部3の長手方向に対して直交する状態から当接部4
3に当接する間のフック具41の移動距離がこの短縮さ
れる締め代より若干短くされている。
ジ部5を介して上下揺動自在に設けられており、その下
端部に設けられた突張り片6(図6参照)が、前記ベー
ス10の下面に取り付けられた接続具14から垂らされ
る吊りチェーン7によって吊下げられている。図7に示
すように前記ベルト締め具30は、締め具本体31と操
作片部32とが互いに蝶動自在となるように設けられた
ものである。蝶動中心となる枢軸33は、このベルト締
め具30と前記増締めレバー12との連結(図2及び図
3参照)にも共用されるものであって、ベルト締め具3
0自体が、増締めレバー12に対して揺動自在になって
いる。巻回ベルト40は、締め具本体31の先端側から
差し込まれ、枢軸33を半周して操作片部32の中央部
に折り返し状に通された後、再び締め具本体31の先端
側から導出されるようになっているので、操作片部32
の蝶動に伴ってフック具41までの長さが短縮されるよ
うに構成されている。そして、前記揺動レバー20が踏
み板部3の長手方向に対して直交する状態から当接部4
3に当接する間のフック具41の移動距離がこの短縮さ
れる締め代より若干短くされている。
【0018】図8に示すように操作片部32の先端部に
は、その両側面(取付状態での上下面)に形成されたス
リット孔37から外方へロック片34を突出させるよう
にしてスライド板35が前後方向移動自在に設けられて
おり、このスライド板35が、弓状ばね36により先端
方向へ向けて付勢されている。また締め具本体31には
前記ロック片34と係合する係合爪38が設けられ、係
合爪38の外側面にはガイド部39が設けられている。
ガイド部39は締め具本体31と操作片部32とを閉じ
る際にロック片34の先端部34aが当接し、操作片部
32の回動によりロック片34を弓状ばね36に抗して
移動させて、ロック片34を係合爪38に係合可能とし
ている。したがって、これにより締め具本体31と操作
片部32とを閉じるだけで両者が自動的にロックされ
る。また、ロック解除は、スライド板35を弓状ばね3
6に抗して図中イの方向に押し戻し、係合爪38からロ
ック片34の係合を離脱させて操作片部32を蝶動して
行う。
は、その両側面(取付状態での上下面)に形成されたス
リット孔37から外方へロック片34を突出させるよう
にしてスライド板35が前後方向移動自在に設けられて
おり、このスライド板35が、弓状ばね36により先端
方向へ向けて付勢されている。また締め具本体31には
前記ロック片34と係合する係合爪38が設けられ、係
合爪38の外側面にはガイド部39が設けられている。
ガイド部39は締め具本体31と操作片部32とを閉じ
る際にロック片34の先端部34aが当接し、操作片部
32の回動によりロック片34を弓状ばね36に抗して
移動させて、ロック片34を係合爪38に係合可能とし
ている。したがって、これにより締め具本体31と操作
片部32とを閉じるだけで両者が自動的にロックされ
る。また、ロック解除は、スライド板35を弓状ばね3
6に抗して図中イの方向に押し戻し、係合爪38からロ
ック片34の係合を離脱させて操作片部32を蝶動して
行う。
【0019】なお、この足場装置1は、全体重量の軽減
化を図るため踏み板部3はアルミ材により形成されてお
り、またその他の金属部材には亜鉛メッキが施されてい
る。このようにして成る足場装置1を電柱100に取り
付けるには、まず揺動レバー20から巻回ベルト40の
フック具41を外しておき、揺動レバー20を踏み板部
3の長手方向に対して直交する位置、即ち、ボールプッ
シュ構造24が作動する位置にセットし、且つベルト締
め具30の締め具本体31から操作片部32を開けた状
態にしておく。そして抱持固定装置2の当接片11及び
突張り脚部4の突張り片6を電柱100の側面に突き当
てるようにしながら、巻回ベルト40を電柱100の回
りに巻回させ、そしてフック具41を揺動レバー20の
フック孔21へ掛け止めて、巻回ベルト40の自由端又
は中途部を引っ張って巻回ベルト40を電柱に緊締させ
る。
化を図るため踏み板部3はアルミ材により形成されてお
り、またその他の金属部材には亜鉛メッキが施されてい
る。このようにして成る足場装置1を電柱100に取り
付けるには、まず揺動レバー20から巻回ベルト40の
フック具41を外しておき、揺動レバー20を踏み板部
3の長手方向に対して直交する位置、即ち、ボールプッ
シュ構造24が作動する位置にセットし、且つベルト締
め具30の締め具本体31から操作片部32を開けた状
態にしておく。そして抱持固定装置2の当接片11及び
突張り脚部4の突張り片6を電柱100の側面に突き当
てるようにしながら、巻回ベルト40を電柱100の回
りに巻回させ、そしてフック具41を揺動レバー20の
フック孔21へ掛け止めて、巻回ベルト40の自由端又
は中途部を引っ張って巻回ベルト40を電柱に緊締させ
る。
【0020】次にベルト締め具30の操作片部32を閉
じる方向へ蝶動させるようにする。これにより、巻回ベ
ルト40の折り返し部分が枢軸33を介して手繰り寄せ
られるようになるので、巻回ベルト40におけるフック
具41までの長さが短縮され、これに伴い揺動レバー2
0が前記直交位置から電柱100方向へ揺動し当接部4
3に当接し、更に蝶動により巻回ベルト40が手繰り寄
せてベルト締め具30がロックされるため、電柱100
に対する強い緊締力が生じる。もし、この状態で巻回ベ
ルト40に緩みが残っている場合には、ロックボルト1
5を締め込んで増締めレバー12を踏み板部3側へ傾倒
させ、その張りを調節すればよい。これらの作業は、吊
り紐19をそれより上位の足掛けボルト101(図9参
照)に引っ掛けた状態で行うと簡単且つ安全に行うこと
ができる。
じる方向へ蝶動させるようにする。これにより、巻回ベ
ルト40の折り返し部分が枢軸33を介して手繰り寄せ
られるようになるので、巻回ベルト40におけるフック
具41までの長さが短縮され、これに伴い揺動レバー2
0が前記直交位置から電柱100方向へ揺動し当接部4
3に当接し、更に蝶動により巻回ベルト40が手繰り寄
せてベルト締め具30がロックされるため、電柱100
に対する強い緊締力が生じる。もし、この状態で巻回ベ
ルト40に緩みが残っている場合には、ロックボルト1
5を締め込んで増締めレバー12を踏み板部3側へ傾倒
させ、その張りを調節すればよい。これらの作業は、吊
り紐19をそれより上位の足掛けボルト101(図9参
照)に引っ掛けた状態で行うと簡単且つ安全に行うこと
ができる。
【0021】また、図2に示すように、電柱の直径が異
なる場合であっても、ベルト締め具30自体が増締めレ
バー12に対して揺動自在になっており、且つフック具
が揺動自在に係合できるので容易に対応できる。なお、
本発明において、ベルト締め具30の構造自体は前記し
た実施例のものに限定されるものではなく、また取付位
置も実施例では、ベルト保持部である増締めレバー12
と巻回ベルト40の間にベルト締め具30を設けている
が、これに代えて揺動レバー20側に取り付けたり又は
巻回ベルト40の任意位置に取り付けたりすることが可
能である。また、フック具41についても同様であり、
巻回ベルト40の増締めレバー12側の端部に取り付け
てもよい。
なる場合であっても、ベルト締め具30自体が増締めレ
バー12に対して揺動自在になっており、且つフック具
が揺動自在に係合できるので容易に対応できる。なお、
本発明において、ベルト締め具30の構造自体は前記し
た実施例のものに限定されるものではなく、また取付位
置も実施例では、ベルト保持部である増締めレバー12
と巻回ベルト40の間にベルト締め具30を設けている
が、これに代えて揺動レバー20側に取り付けたり又は
巻回ベルト40の任意位置に取り付けたりすることが可
能である。また、フック具41についても同様であり、
巻回ベルト40の増締めレバー12側の端部に取り付け
てもよい。
【0022】
【発明の効果】本発明は、上述の構成を具備するもので
あって、ねじれ難く電柱への巻回が容易な巻回ベルトを
用いてあるので、取り付け作業が簡単且つ迅速に行え
る。しかも巻回ベルトであれば、ワンタッチで締め込み
操作が可能なベルト締め具を使用でき、わざわざ工具を
用いる必要もないので、更に作業の容易化が図れる。
あって、ねじれ難く電柱への巻回が容易な巻回ベルトを
用いてあるので、取り付け作業が簡単且つ迅速に行え
る。しかも巻回ベルトであれば、ワンタッチで締め込み
操作が可能なベルト締め具を使用でき、わざわざ工具を
用いる必要もないので、更に作業の容易化が図れる。
【0023】増締めレバーやロックボルトを用いること
により、巻回ベルトに作用させる緊締力の増し締めや調
節が容易に行える。揺動レバーを用いることにより、ベ
ルト締め具の操作を円滑にし且つ確実な緊締が行える。
抱持固定装置に吊り紐を設けておけば、足場装置の取扱
や現場(電柱上等)での作業が安全且つ容易に行える。
により、巻回ベルトに作用させる緊締力の増し締めや調
節が容易に行える。揺動レバーを用いることにより、ベ
ルト締め具の操作を円滑にし且つ確実な緊締が行える。
抱持固定装置に吊り紐を設けておけば、足場装置の取扱
や現場(電柱上等)での作業が安全且つ容易に行える。
【図1】本発明に係る足場装置を示す側面図である。
【図2】図1のA−A線拡大図である。
【図3】図2のB−B線拡大断面図である。
【図4】図2のC−C線拡大断面図である。
【図5】図2のD−D線拡大断面図である。
【図6】図1のE−E線拡大断面図である。
【図7】フック具の使用状況を説明する拡大平面断面図
である。
である。
【図8】図7のF−F線拡大図である。
【図9】従来の足場装置を示す斜視図である。
1 足場装置 2 抱持固定装置 3 踏み板部 4 突張り脚部 10 ベース部 11 当接片(当接部) 12 増締めレバー(ベルト保持部) 15 ロックボルト 18 吊り受具 20 揺動レバー 21 フック孔(フック具係合部) 23 ばね 30 ベルト締め具 40 巻回ベルト 41 フック具
Claims (4)
- 【請求項1】 電柱等に着脱自在とされる抱持固定装置
と、この抱持固定装置に突設された踏み板部と、この踏
み板部の下部に枢着され所定角度内で上下揺動自在とさ
れた突張り脚部とから成る足場装置において、前記抱持
固定装置は電柱等への当接部とベルト保持部とフック具
係合部とを備えたベース部を有し、一端部に前記フック
具係合部に係脱自在なフック具を設けた巻回ベルトを前
記ベルト保持部に保持させると共に前記巻回ベルトにベ
ルト締め具を備えていることを特徴とする足場装置。 - 【請求項2】 ベルト保持部又はフック具係合部の少な
くとも一方が水平揺動自在な増締めレバーによって形成
されていると共に、この増締めレバーに対して、巻回ベ
ルトの緊締を高める方向へ強制揺動させるロックボルト
が設けられていることを特徴とする請求項1記載の足場
装置。 - 【請求項3】 ベルト締め具は蝶動自在で且つ蝶動によ
り巻回ベルトが締められ、ベルト保持部又はフック具係
合部の少なくとも一方が、ベルト締め具によるベルト短
縮長さに満たない範囲で水平揺動自在であって且つ巻回
ベルトの緊締を高める方向に付勢手段により付勢された
揺動レバーにより形成されていることを特徴とする請求
項1又は2記載の足場装置。 - 【請求項4】 抱持固定装置のベース部上面に、吊り紐
が設けられていることを特徴とする請求項1〜3の一つ
に記載の足場装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5058853A JP2501748B2 (ja) | 1993-03-18 | 1993-03-18 | 足場装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5058853A JP2501748B2 (ja) | 1993-03-18 | 1993-03-18 | 足場装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06272370A true JPH06272370A (ja) | 1994-09-27 |
JP2501748B2 JP2501748B2 (ja) | 1996-05-29 |
Family
ID=13096250
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5058853A Expired - Lifetime JP2501748B2 (ja) | 1993-03-18 | 1993-03-18 | 足場装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2501748B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010018987A (ja) * | 2008-07-10 | 2010-01-28 | Yasuda Seisakusho Co Ltd | 電柱用簡易作業足場及びその使用方法 |
Citations (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5215041U (ja) * | 1975-07-22 | 1977-02-02 | ||
JPS5338831U (ja) * | 1976-09-09 | 1978-04-05 | ||
JPS6122411U (ja) * | 1984-07-18 | 1986-02-08 | 松山株式会社 | 耕耘装置 |
JPH026193U (ja) * | 1988-06-27 | 1990-01-16 | ||
JPH0317987A (ja) * | 1989-06-15 | 1991-01-25 | Daikin Ind Ltd | ふとん用面発熱器具の安全装置 |
-
1993
- 1993-03-18 JP JP5058853A patent/JP2501748B2/ja not_active Expired - Lifetime
Patent Citations (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5215041U (ja) * | 1975-07-22 | 1977-02-02 | ||
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---|---|---|---|---|
JP2010018987A (ja) * | 2008-07-10 | 2010-01-28 | Yasuda Seisakusho Co Ltd | 電柱用簡易作業足場及びその使用方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2501748B2 (ja) | 1996-05-29 |
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