JPH0627203Y2 - 帯状板への塗油装置 - Google Patents

帯状板への塗油装置

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JPH0627203Y2
JPH0627203Y2 JP14724088U JP14724088U JPH0627203Y2 JP H0627203 Y2 JPH0627203 Y2 JP H0627203Y2 JP 14724088 U JP14724088 U JP 14724088U JP 14724088 U JP14724088 U JP 14724088U JP H0627203 Y2 JPH0627203 Y2 JP H0627203Y2
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JP
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roller
strip
oil
iron plate
coil
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JP14724088U
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勝秀 木村
武男 深川
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Ube Corp
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Ube Industries Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案はリールに巻かれた連続鋳造後等の帯状板コイル
を巻戻し、これをパスライン上の圧延ローラで圧延する
ことにより表面のしわや厚みむらを除去して精整するコ
イル精整機において、走行する帯状板の表裏両面に油を
塗布する塗油装置に関するものである。
〔従来の技術〕
連続鋳造機で連続して製造される例えば幅が600〜1
800mm幅程度で厚みが200mm程度の帯状鉄板は、加
熱炉で1100℃程度に加熱されたのち圧延機で1.2〜
6.5mm厚程度に圧延され、コイルとしてリールに巻取ら
れる。
このような圧延工程においては、鉄板の表面にしわが発
生したり、鉄板に部分的な厚い箇所や薄い箇所ができた
りするので、従来、これを矯正するためにスキンパスミ
ルと呼ばれる圧延機を備えたコイル精整機が設けられて
いる。
従来におけるコイル精整機は、パスラインの入口側に設
けられて回転駆動されるペイオフリールと、パスライン
の出口側に設けられて回転駆動されるテンションリール
とを備えており、これら両リールの間には、圧延機とし
てのスキンパスミルが設けられている。また、ペイオフ
リールとスキンパスミルとの間には、複数個のローラを
千鳥状に配設してなるストレートナが設けられており、
さらにスキンパスミルとテンションリールとの間には、
裏面検査台が設けられている。
このように構成されていることにより、ペイオフリール
に供給されてそのドラム軸上のドラムからはコイルの巻
戻しにより帯状鉄板が繰出され、繰出された帯状鉄板
は、ストレートナでくせ直しされたのちスキンパスミル
で圧延されることにより精整される。精整された帯状鉄
板は、裏面の傷の有無等を検査されたのち、テンション
リール上にコイルとなって巻取られ、コイルカーで機外
へ取出される。
このようなコイルの精整においては、スキンパスミルで
圧延された帯状鉄板をそのまゝテンションリール上のボ
ビンに巻取って出荷すると、発錆することがあって品質
が低下するので、従来一般に、テンションリールの手前
には、走行する帯状鉄板の表裏両面に油を吹付けるノズ
ルと、帯状鉄板の表裏両面に接触して回転する一対のロ
ーラとを備えた塗油装置が設けられている。
〔考案が解決しようとする課題〕
ところで、このような塗油装置は、精整機が最終工程で
ある場合にのみ使用されるものであって、精整機の後に
次工程がある場合には使用されないものであり、非使用
時にはノズルへの給油を停止するとともに、ローラを帯
状鉄板から離間させ、ローラから油が垂れたりローラに
ごみが付着したりしないように上下のローラを覆う必要
がある。ところが従来は、この場合、塗油ユニット全体
を取外したり、帯状鉄板から離間させたローラをプラス
チックシートで覆ったりしていたので、作業が煩わしか
ったり、油やごみ等に対する遮蔽が完全に行われなかっ
たりするという問題があった。
〔課題を解決するための手段〕
このような課題を解決するために本考案では、走行する
帯状板の両面に油を吹付ける塗油ノズルと、帯状板の上
下に位置し帯状板に接触する塗油位置と帯状板から離間
する非塗油位置との間で上下動自在に支持された上部ロ
ーラおよび下部ローラとを設け、上部ローラと同心の円
筒状に形成されて周面に上部ローラの通過可能な開口を
備えた上部ガイドを、開口を上方と下方に向けるように
両フレーム側の円形ガイドで回動自在に支持させるとと
もに、断面円弧形の板状に形成された下部カバーを、下
部ローラの上方を覆う位置と開放する位置との間で回動
するように両フレーム側の円弧状ガイドで回動自在に支
持させた。
〔作用〕
塗油を行う場合は、上部カバーを開口が下向くように回
動させ、下部カバーを下部ローラの上方から退去するよ
うに回動させたのち、上部ローラを上部カバーの開口を
通って下降させ、下部ローラを開放空間を通って上昇さ
せると、上下のローラが帯状板を挾持するので、ノズル
から油を噴出させながら帯状板を走行させると、帯状板
には油が塗布される。
塗油を行わない場合には、上下のローラを昇降させて離
間させたのち、上下のカバーを回動させると、上部カバ
ーは開口が上向いて上部カバーの下部を覆い、下部カバ
ーが下部ローラを覆うので、油やごみから完全に遮蔽さ
れる。
〔実施例〕
第1図ないし第4図は本考案に係る帯状板への塗油装置
の実施例を示し、第1図はその正面図、第2図は第1図
のII−II断面図、第3図は本考案を実施したコイル精整
機の概略側面図、第4図は同じく概略平面図である。
第3図および第4図において、コイル精整機1は、パス
ライン2の入口側に設けられて図示しない駆動装置で回
転駆動されるペイオフリール3と、バスライン2の出口
側に設けられて図示しない駆動装置で回転駆動されるテ
ンションリール4とを備えており、これら両リール3,
4間には、油圧等で上下に圧接される4個の圧延ローラ
を備えた圧延機としてのスキンパスミル5がパスライン
2上に設けられている。ペイオフリール3とスキンパス
ミル5との間には、複数個のローラを千鳥状に配設して
なるストレートナ6が設けられており、また、パスライ
ン2上の例えばストレートナ6隣接箇所には、鉄板切断
用のシャー7が設けられている。さらに、スキンパスミ
ル5とテンションリール4との間には、裏面検査台8
と、後程詳述する塗油装置9とが設けられている。10
はペイオフリール3に供給されて支持されたコイルであ
って、このコイル10からは帯状の鉄板11が巻戻され
ており、この鉄板11はパスライン2を通ってテンショ
ンリール4上にコイル12となって巻取られ支持されて
いる。13、14は鉄板11を案内するガイドローラで
ある。15はペイオフリール3へコイル10を供給する
コイルカーであり、16はテンションリール4からコイ
ル12を取出すコイルカーである。
そこで前記塗油装置9を第1図と第2図とに基づいて説
明する。これらの図において、塗油装置9の両側のフレ
ーム17(片側のみ図示)は箱形状に形成されていて、
その上下の水平部材17a,17bには、上下一対のエ
アシリンダ18,19が固定されており、各エアシリン
ダ18,19のピストンロッド20,21には、その進
退とともに昇降する軸受22,23が案内部材で振れを
規制されてそれぞれ固定されている。左右一対ずつの軸
受22,23には、上部ローラ24と下部ローラ25と
がパスライン2すなわち鉄板11を挟んでその上下に回
転自在に軸支されており、油圧で進退するピストンロッ
ド20,21とともに昇降して第2図に鎖線で示す鉄板
11に接触する位置と、実線で示す鉄板11から離間す
る位置とを占めるように構成されている。フレーム17
にはローラ24,25の端軸を案内するガイド溝17a
が設けられている。
26、27はローラ24,25と平行して両側のフレー
ム17間に支架された上下一対の給油管であって、ポン
プとタンクとに接続されており、各給油管26,27に
は、軸方向に並列してローラ24,25の回転食い込み
部に指向する多数のノズル孔を備えたノズル管28,2
9が接続されていて、第2図に鎖線で示すように油を鉄
板11の両面にその全幅にわたり吹付けて塗布するよう
に構成されている。なお、ローラ24,25の周面に
は、油の塗布を均一にする不織布が巻かれている。3
0,31はローラ24,25と平行して両側のフレーム
17間に支架された油溜めであり、また、32は下部ロ
ーラ25の下方に底面を傾斜させて架設され排油口を油
タンクに開口された油受けである。
上昇位置にある上部ローラ24は、これと同心円筒状に
形成されて両側のフレーム17間に支架された固定カバ
ー33で覆われており、その下側には、上部ローラ24
を通過させる開口が設けられている。両側フレーム17
の内面には、L字鋼を折曲げることにより上部ローラ2
4と同心状に形成された内外2条のガイド環34,35
がガイド溝17aを除く箇所にボルト止めされており、
これらのガイド環34,35には、上部カバー36の両
端部に枢着された複数個、例えば3個のころ37が転動
自在に嵌合されている。上部カバー36は上部ローラ2
4と同心半円弧断面を有する樋状に形成れており、ころ
37をガイド環34,35内で転動させながら、第1図
に実線で示すように開口を上向けて上部ローラ24の下
半部を覆う閉鎖位置と、第1図に鎖線で示すように開口
を下向けて上部ローラ24の通過を許す開放位置との間
で回動するように構成されている。なお、上部カバー3
6の回動は、例えば図示しないエアシリンダとばね部材
との協働によって行われる。
さらに、両側フレーム17の内面には、L字鋼を折曲げ
ることにより半円弧状に形成された内外2条のガイド板
38,39がガイド溝17aを除く箇所にボルト止めさ
れており、これらのガイド板38,39には、下部カバ
ー40の両端部に枢着された複数個、例えば3個のころ
41が転動自在に嵌合されている。下部カバー40は円
弧断面を有する樋状に形成されており、ころ41をガイ
ド板38,39内で転動させながら、第1図に実線で示
すように下部ローラ25の上半部を覆う閉鎖位置と、第
1図に鎖線で示すように下部ローラ25の通過を許す開
放位置との間で回動するよういる。なお、下部カバー4
0の回動は、例えば図示しないエアシリンダとばね部材
との協働によって行われる。そして、下部カバー40の
長手方向2箇所には、例えばナイロン樹脂等で形成さ
れ、上下のローラ24,25が離間している非塗油状態
において鉄板11の先端が垂れないように案内する一対
のテーブル42が一体形成されている。
さらに塗油装置9の上流側と下流側とには、鉄板11の
走行を案内するガイドローラ43,ガイド44,ガイド
テーブル45,およびエプロン46が設けられている。
以上のように構成されたコイル精整機の動作を説明す
る。クレーンで複数個のコイル置台上に卸下されたコイ
ル10は、結束バンドを解かれたのち順次コイルカー1
5上に搭載され、コイルカー15の移動によりペイオフ
リール3に供給される。ペイオフリール3上で回転駆動
されるコイル10の巻戻しにより繰出された帯状の鉄板
11は、ストレートナ6でくせ直しされたのちスキンパ
スミル5で圧延されることにより表面のしわや厚みむら
が除去されて精整され、裏面検査台8で裏面を検査され
たのち、テンションリール4上にコイル12となって巻
取られる。巻取られたコイル12はコイルカー16によ
りコイル台上に取出され、バンドで結束されたのち、秤
量機で秤量されて出荷される。コイル終端部の不良箇所
であるフィッシュテイルはシャー7で切断除去される。
このような精整作業においては、前述したように鉄板1
1の塗油を行う場合と塗油を行わない場合とがある。先
ず塗油を行う場合には、第1図に実線で示す状態から上
部カバー36を回動操作すると、これはころ37をガイ
ド環34,35内で転動させながら180°回動し、鎖
線で示すように開口が下向く。また、第1図に実線で示
す状態から下部カバー40を回動操作すると、これはこ
ろ41をガイド板38,39内で転動させながらほゞ9
0°回動し、鎖線で示すように下部ローラ25の上方か
ら外方へ退去する。このように上下のローラ24,25
の移動径路が解放されるので、エアシリンダ18,19
のピストンロッド20,21を進退させると、上下のロ
ーラ24,25は第1図に鎖線で示すように鉄板11に
圧接される。
そこでノズル管28,29のノズル孔から油を噴出させ
ながら鉄板11を走行させると、鉄板11の両面には油
が塗布され、この油は鉄板11の走行とともに回転する
上下のローラ24,25により均一に塗布される。鉄板
11の走行初期においてその先端が上下のローラ24,
25に衝突しても、油が吹付けられているので傷付くこ
とがない。
塗油を行わない場合には、上記塗油状態からエアシリン
ダ18,19のピストンロッド20,21を進退させる
と、上下のローラ24,25は鉄板11から離間して第
1図に実線で示す位置へ移動する。そこで、上部カバー
36を回動操作すると、これはころ37をガイド環3
4,35内で転動させながら180°回動し、実線で示
すように開口が上向いて、上部ローラ24はその下半部
を上部カバー36で覆われる。また、上部ローラ24の
上半部は固定カバー33で覆われる。次いで下部カバー
40を回動操作すると、これはころ41をガイド板3
8,39内で転動させながらほゞ90°回動し、実線で
示すように下部ローラ25は下部カバー40で上方を覆
われる。また、下部ローラ25の大部分は油受け32内
に収納される。
こうして準備したのち鉄板11を走行させると、鉄板1
1は塗油されることなくガイド44,ガイドテーブル4
5で案内されて上下のローラ24,25間を過ぎ、テー
ブル42とエプロン46とで案内されて走行する。鉄板
11の先端が垂れ下がろうとしても、テーブル42があ
るので、垂れ下がることなくエプロン46に乗り移る。
そして、上部ローラ24は固定カバー33と上部カバー
36とで全周を覆われており、下部ローラ25は下部カ
バー40と油受け32とで全周を覆われているので、上
部ローラ24から油が垂れたり、上下のローラ24,2
5等にごみや異物が付着することがない。
〔考案の効果〕
以上の説明により明らかなように本考案によればコイル
精整機の塗油装置において、走行する帯状板の両面に油
を吹付ける塗油ノズルと、帯状板の上下に位置し帯状板
に接触する塗油位置と帯状板から離間する非塗油位置と
の間で上下動自在に支持された上部ローラおよび下部ロ
ーラとを設け、上部ローラと同心の円筒状に形成されて
周面に上部ローラの通過可能な開口を備えた上部ガイド
を、開口を上方と下方に向けるように両フレーム側の円
形ガイドで回動自在に支持させるとともに、断面円弧形
の板状に形成された下部カバーを、下部ローラの上方を
覆う位置と解放する位置との間で回動するように両フレ
ーム側の円弧状ガイドで回動自在に支持させたことによ
り、上下のカバーを回動させ上下のローラを昇降させる
だけの簡単な操作と短時間で塗油状態と非塗油状態とに
切替えることができるので、準備時間が短縮されて生産
性が向上するとともに、労力が軽減される。また非塗油
時には上下のローラが外部と完全に遮断され、油が垂れ
たりごみや異物がローラに付着したりすることがないの
で、環境が良化されるとともに、商品価値が向上する。
【図面の簡単な説明】
第1図ないし第4図は本考案に係る帯状板への塗油装置
の実施例を示し、第1図はその正面図、第2図は第1図
のII−II断面図、第3図は本考案を実施したコイル精整
機の概略側面図、第4図は同じく概略平面図である。 1……コイル精整機、2……パスライン、9……塗油装
置、11……鉄板、18,19……エアシリンダ、24
……上部ローラ、25……下部ローラ、28,29……
ノズル管、34,35……ガイド環、36……上部カバ
ー、37……ころ、38,39……ガイド板、40……
下部カバー、41……ころ。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】走行する帯状板の両面に油を吹付ける塗油
    ノズルと、前記帯状板の上下に位置し帯状板に接触する
    塗油位置と帯状板から離間する非塗油位置との間で上下
    動自在に支持された上部ローラおよび下部ローラと、前
    記上部ローラと同心の円筒状に形成されて周面に上部ロ
    ーラの通過可能な開口を備えこの開口を上方と下方に向
    けるように両フレーム側の円形ガイドで回動自在に支持
    された上部ガイドと、断面円弧形の板状に形成され下部
    ローラの上方を覆う位置と開放する位置との間で回動す
    るように両フレーム側の円弧状ガイドで回動自在に支持
    された下部ガイドとを設けたことを特徴とする帯状板へ
    の塗油装置。
JP14724088U 1988-11-11 1988-11-11 帯状板への塗油装置 Expired - Lifetime JPH0627203Y2 (ja)

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JP14724088U JPH0627203Y2 (ja) 1988-11-11 1988-11-11 帯状板への塗油装置

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JP14724088U JPH0627203Y2 (ja) 1988-11-11 1988-11-11 帯状板への塗油装置

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JPH0270807U JPH0270807U (ja) 1990-05-30
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JP5457603B1 (ja) * 2013-11-15 2014-04-02 富永 一 摺動担架の軽量化製作法

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