JPH0627203U - 重量物運搬用キャスター - Google Patents

重量物運搬用キャスター

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JPH0627203U
JPH0627203U JP7031491U JP7031491U JPH0627203U JP H0627203 U JPH0627203 U JP H0627203U JP 7031491 U JP7031491 U JP 7031491U JP 7031491 U JP7031491 U JP 7031491U JP H0627203 U JPH0627203 U JP H0627203U
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caster
wheel
shaft
spherical
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 運搬走行面の凹凸、起伏等の走行面形状に沿
った俯仰角度で自在に調整されて転動し、重量物であっ
ても円滑に運搬走行できるようにする。 【構成】 台車台部B下面に固着したキャスターベース
1下面に、車輪7を支承した車輪支持体5をジョイント
体10、軸受手段15を介して水平方向に回転自在にし
て連結する。ジョイント体10におけるキャスターベー
ス1の収納凹所3開口縁に装着する連結フランジ11
に、車輪支持体5の軸穴4内に挿入される下部軸13を
突設し、下部軸13下部の突状球体面17を軸穴4底部
の凹状球体面18に周接する球対偶の球面自在継手手段
16を構成する。連結フランジ11底面と車輪支持体5
上面とに所定の間隙を設定する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
この考案は、主として、大型変圧器、大型工作機械、冷暖房装置等の重量物の 搬出入、据え付けに、また、その他の各種工場、工事現場における物品の運搬に 使用される重量物運搬用キャスターに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、各種重量物の運搬には、台部下面に走行用車輪が付設された台車を 使用し、その台部上に各種の重量物を載置した状態で台車と共に移動させるもの としている。このとき、台部下面に付設の走行用車輪は、走行方向を自在にさせ るため、水平方向での回動が自在になって、台部下面に固着されている回動ベー スに車輪を支承して成り、運搬方向に対応合致させながら移動させる。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
【0004】 ところが、例えば大型変圧器、大型工作機械、冷暖房装置等の重量物の搬出入 、据え付けを行なう各種工場、工事現場においての台車を走行移動させる走行面 は、その走行面に凹凸があったり、段差があったり等すると走行車輪がスムーズ に走行回転せず、これらの位置で停止することがある。これは、回動ベースが水 平方向での回転が自在ではあっても、俯仰角度が任意に調整されるようには設定 されておらず、剛性構造であることで、走行面の起伏に追随しないからであり、 特に、僅かな段差や凹凸であってもこれらを乗り越えられずに、停止してしまう からである。
【0005】 すなわち、例えば窪み等の凹面状部に車輪が嵌まり込むと、その車輪に運搬物 等の荷重が集中し、そこからの脱出を著しく困難にし、また、例えば床面上に突 出している配線部材等に車輪が引っ掛かると、それの乗り越えができず、運搬方 向前方への移動を全く不能にしてしまうものであった。こうした場合、その停止 した車輪部分を持ち上げる等してそこからの脱出を試みるとしても、相当に重量 がある運搬物と共に持ち上げなければならないから、相当に困難であるばかりで なく、台車全体を傾斜させるときには運搬物が台部上で滑る等して危険な場合も あった。
【0006】 そこで、この考案は、叙上のような従来存した諸事情に鑑み案出されたもので 、車輪台座が走行面の凹凸、起伏等に対応して自在に俯仰調整され、走行面形状 に沿った俯仰角度で転動することで、円滑に走行させ、相当に重量がある運搬物 であっても、これを簡単、容易に、かつ安全に運搬できるようにした重量物運搬 用キャスターを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上述した目的を達成するため、この考案にあっては、台車台部B下面に固着さ れるキャスターベース1下面に、車輪7が支承されている車輪支持体5をジョイ ント体10及びこのジョイント体10に組み込まれた軸受手段15を介して水平 方向に回転自在に連結して成るキャスターにおいて、車輪支持体5は、キャスタ ーベース1に対して球面自在継手手段16を介して俯仰自在にしてあることを特 徴とする。
【0008】 球面自在継手手段16は、キャスターベース1下面に形成した収納凹所3の開 口縁に当接装着する連結フランジ11の下部に、車輪支持体5の上部面に形成し た軸穴4内に挿入される下部軸13を突設したジョイント体10を形成し、この ジョイント体10の下部軸13下部面に形成した突状球体面17を、車輪支持体 5の軸穴4底部面に形成した凹状球体面18に周接させ、連結フランジ11底面 と車輪支持体5上面とに所定の間隙を設定して構成することができる。
【0009】
【作用】
この考案に係る重量物運搬用キャスターにあっては、キャスターベース1と車 輪支持体5とを連結するジョイント体10は、突状球体面17と凹状球体面18 とから成る球対偶で周接する球面自在継手手段16によって、キャスターベース 1に対して車輪支持体5を自在な俯仰角度で傾斜させる。このときに傾斜する俯 仰角度の範囲は、連結フランジ11底面と車輪支持体5上面との所定の間隙幅員 によって設定される。
【0010】 そのため、運搬走行面に起伏、凹凸等があると、その起伏面に沿って車輪支持 体5が俯仰自在に傾むくものとなり、起伏面に追随した転動面を形成して車輪7 を回転させ、台車自体を円滑に走行させる。
【0011】 また、キャスターベース1に対して水平方向の回転を自在にさせる軸受手段1 5は、運搬方向に自在に追随し、球面自在継手手段16における車輪支持体5の 俯仰自在性と相俟ち、運搬走行面で自由な方向性を確保させる。
【0012】
【実施例】
以下、図面を参照してこの考案の一実施例を説明するに、図において示される 符号Bは例えば各種の運搬物Pを載置し、これを運搬する台車として構成される 台車台部であり、この台車台部B底面の四隅等にこの考案キャスターが配装固定 されている(図4参照)。
【0013】 すなわち、台車台部B下面に固着されるキャスターベース1下面に、車輪7が 支承されている車輪支持体5をジョイント体10を介して回転自在に連結し、こ れらのキャスターベース1と車輪支持体5とは水平方向で自由な方向に回転自在 とし、また、車輪支持体5は、キャスターベース1に対して俯仰自在にしてある 。そのため、ジョイント体10には、キャスターベース1に対して車輪支持体5 を水平方向で回転自在にさせる軸受手段10と、同じくキャスターベース1に対 して車輪支持体5を俯仰自在に連結する球面自在継手手段16とが備えられてい るものであり、台車台部B自体の走行方向及び走行面の起伏に追随するように構 成してある。
【0014】 キャスターベース1は、平面でほぼ円盤状を呈し、周囲に配された固着孔に貫 挿され、キャスターベース1下面に捩じ込まれる取付ネジ2によって台車台部B 下面にしっかりと固着される。また、このキャスターベース1底部のほぼ中央に は、窪み状の収納凹所3が設けられていて、この収納凹所3内に装着された軸受 手段を介して車輪支持体5を回転自在に支持連結する。
【0015】 車輪支持体5は、図示のように、後述するジョイント体10の下部軸13を挿 入する軸穴4を上部面に有するブロック状の車輪支持体5本体下部に傾斜した連 結アーム部6を一体状に連設形成し、車輪7を支承する車軸8を連結アーム6下 部に貫挿したものであり、図示例にあっての車輪7は、車輪支持体5本体左右に 計一対にして配列してあり、運搬する運搬物Pの荷重に十分に耐え得るように考 慮してある。
【0016】 この車輪支持体5には、連結アーム部6の連設方向とは反対側に、孔が開穿さ れているブラケット9を一体状に付設してあり、このブラケット9における孔を 利用して牽引用のワイヤー、ロープ等を連結できるようにする。また、図2に示 すように、台車台部B下面左右に固着された車輪支持体5における孔相互間に連 結シャフトSを架装状に貫挿連結し、左右の車輪7における走行方向の固定化を 可能にし、更に、この連結シャフトSにワイヤー、ロープ等を連結して牽引でき るようにする。
【0017】 そして、この車輪支持体5を、キャスターベース1に対して水平方向での回転 を可能にさせ、また、俯仰方向での角度を自在に調整可能なものとさせるため、 前記ジョイント体10には、軸受手段15、球面自在継手手段16を組み込み構 成してある。
【0018】 しかして、ジョイント体10は、キャスターベース1の前記収納凹所3におけ る開口縁内側面の段部内に当接装着する連結フランジ11の上部に、収納凹所3 内に挿入される上部軸12を、同じく連結フランジ11の下部に、車輪支持体5 の上部面に形成した軸穴4内に挿入される下部軸13を夫々突設したものである 。このジョイント体10は、図1に示すように、後述する軸受手段15を収納凹 所3内に収納した状態で、連結フランジ11下面から当接支持させるドーナツ状 の固定盤14をキャスターベース1下面の収納凹所3の開口部外周囲にネジ止め する等してキャスターベース1に連結されるものである。
【0019】 軸受手段15は、図1に示すように、上部軸12外周面と収納凹所3内周面と の間隙内に収納されるスラストベアリング構造のもので、上部軸12上端面と収 納凹所3上底面との間に設定された間隙と共に、収納凹所3内で上部軸12、す なわちジョイント体10を水平方向で自由に回転可能となるようにしてある。な お、上部軸12上端面と収納凹所3上底面との間に設定される間隙は、収納凹所 3の開口縁内側面に形成した段部内に連結フランジ11の外周縁部を当接装着す るときに形成される。
【0020】 また、球面自在継手手段16は、図1に示すように、下部軸13下部面に形成 した突状球体面17と、車輪支持体5の軸穴4底部面に形成した凹状球体面18 とから成り、ジョイント体10底面と車輪支持体5上面との間隙と共に、球体面 17,18夫々がしっくりと当接することで車輪支持体5自体がジョイント体1 0に対して傾斜自在となる球対偶を形成し、キャスターベース1に対して俯仰角 度が自在に調整される。なお、この球面自在継手手段16は、突状球体面17を 車輪支持体5に、凹状球体面18をジョイント体10に夫々形成することも可能 である。
【0021】 なお、突状球体面17は、下部軸13上部における径に比しやや大きい径を有 するほぼ球体の外周曲面として形成されており、また、下部軸13上部における 軸部面に車輪支持体5外部から捩じ込まれて圧止される止めネジ19によって車 輪支持体5とジョイント体10とを一体化し、抜脱を阻止するようにしてある。
【0022】 図中符号20は、球体面17,18夫々の周接面の円滑な滑りを図るためのグ リースの如き潤滑剤を注入する注入口である。
【0023】 また、図3には、別の実施例が示されており、この実施例にあっては、車輪支 持体5の前後に計一対の車軸8を配し、夫々の車軸8に左右の車輪7を支承した ものである。これによると、なお一層の重量がある運搬物Pの運搬に好適なもの とすることができ、大荷重タイプのものとして使用できるもので、いずれのタイ プのものを使用するかは運搬物Pの重量その他に対応して任意に選択できる。
【0024】 次に、これが使用の一例を説明するに、図4に示すように、例えば大型で重量 がある各種の運搬物Pを運搬する台車における台車台部B底面の四隅にネジ止め 固着されるものであり、運搬物Pの運搬に際し、台車と共に走行移動させる。そ して、運搬方向は、キャスターベース1に対して水平方向の回転を自在にさせる 軸受手段15によって設定でき、必要があれば、左右に配した車輪支持体5にお けるブラケット9夫々に貫挿する連結シャフトSによって方向を固定する。
【0025】 このとき、運搬走行面に起伏があると、その起伏に沿って車輪支持体5が俯仰 自在に傾むものとなり、起伏面に追随して車輪7を回転させるから、台車自体を 円滑に走行させることができる。すなわち、台車台部B下面に固着したキャスタ ーベース1に対して車輪支持体5が、これら1,5を連結するジョイント体10 における球対偶で周接する突状球体面17と凹状球体面18とから成る球面自在 継手手段16によって、自在な俯仰角度で傾斜し、運搬走行面にある起伏面の傾 斜に沿って車輪支持体5が傾斜することで起伏面を乗り越えるからである。
【0026】 したがって、例えば運搬走行面における窪み等の凹面状部に車輪7が嵌まり込 み、その車輪7に荷重が集中しても、その凹面状部の傾斜に追随して車輪支持体 5が傾斜することで、車輪7が円滑に回転して脱出でき、また、床面上に突出し ている配線部材等に車輪7が引っ掛かることがあっても、同様に車輪7が円滑に 回転してこれを乗り越えるのであり、しかも、台車台部Bの水平状態がほぼ維持 されることとも相俟ち、台車自体の走行を円滑にしている。
【0027】
【考案の効果】
この考案は以上のように構成されており、これがため、キャスターベース1に 対して車輪支持体5が走行面の凹凸、起伏等に対応して自在に俯仰調整され、走 行面形状に沿った俯仰角度で車輪7が転動することで、円滑に走行されるのであ り、相当に重量がある運搬物Pであっても、これを簡単、容易に、かつ安全に運 搬することできる。
【0028】 すなわち、キャスターベース1と車輪支持体5とを連結するジョイント体10 は、このジョイント体10の下部軸13下部面の突状球体面17を、車輪支持体 5の上部面に形成した軸穴4底部面に形成した凹状球体面18に周接させる球対 偶を形成している球面自在継手手段16を設けたから、車輪支持体5自体はキャ スターベース1に対して自由な傾斜角度で俯仰するのであり、しかも、その俯仰 範囲は、連結フランジ11底面と車輪支持体5上面とに設定された所定の間隙幅 員に対応するからである。
【0029】 また、同じくジョイント体10には、キャスターベース1に対して水平方向の 回転を自在にさせる軸受手段15を組み込んであるから、台車自体の運搬方向に 自在に追随する方向転換を容易にし、球面自在継手手段16における車輪支持体 5の俯仰自在性と相俟ち、相当に重量がある運搬物Pであっても、これを運搬走 行面で自由な方向に円滑に運搬できるものである。
【0030】 以上説明したように、この考案によれば、例えば大型変圧器、大型工作機械、 冷暖房装置等の重量物の搬出入、据え付けに、また、その他の各種工場、工事現 場における各種の運搬物の運搬に使用するに極めて好適であり、特に、運搬走行 面に起伏、凹凸等があってもこれを自在に乗り越え、円滑に運搬でき、また、構 成簡単で安価に提供できる等の実用上優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】側断面図である。
【図2】正断面図である。
【図3】他の実施例における側面図である。
【図4】この考案キャスターを利用した台車の斜視図で
ある。
【符号の説明】 B 台車台部 P 運搬物 S 連結シャフト 1 キャスターベース 2 取付ネジ 3 収納凹所 4 軸穴 5 車輪支持体 6 連結アーム部 7 車輪 8 車軸 9 ブラケット 10 ジョイント体 11 連結フランジ 12 上部軸 13 下部軸 14 固定盤 15 軸受手段 16 球面自在継手手段 17 突状球体面 18 凹状球体面 19 止めネジ 20 注入口

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 台車台部下面に固着されるキャスターベ
    ース下面に、車輪が支承されている車輪支持体をジョイ
    ント体及びこのジョイント体に組み込まれた軸受手段を
    介して水平方向に回転自在に連結して成るキャスターに
    おいて、車輪支持体は、キャスターベースに対して球面
    自在継手手段を介して俯仰自在にしてあることを特徴と
    する重量物運搬用キャスター。
  2. 【請求項2】 球面自在継手手段は、キャスターベース
    下面に形成した収納凹所の開口縁に当接装着する連結フ
    ランジの下部に、車輪支持体の上部面に形成した軸穴内
    に挿入される下部軸を突設したジョイント体を形成し、
    このジョイント体の下部軸下部面に形成した突状球体面
    を、車輪支持体の軸穴底部面に形成した凹状球体面に周
    接させ、連結フランジ底面と車輪支持体上面とに所定の
    間隙を設定してある請求項1記載の重量物運搬用キャス
    ター。
JP1991070314U 1991-05-24 1991-05-24 重量物運搬用キャスター Expired - Lifetime JPH086564Y2 (ja)

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JPH086564Y2 JPH086564Y2 (ja) 1996-02-28

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Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5624199A (en) * 1979-05-07 1981-03-07 Rohde N J Rule for drawing parallel line doubling as dividing
JPS63279966A (ja) * 1987-02-23 1988-11-17 Hitachi Ltd 連節車両

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5624199A (en) * 1979-05-07 1981-03-07 Rohde N J Rule for drawing parallel line doubling as dividing
JPS63279966A (ja) * 1987-02-23 1988-11-17 Hitachi Ltd 連節車両

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JPH086564Y2 (ja) 1996-02-28

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