JPH06271246A - 建築資材用揚重リフト - Google Patents

建築資材用揚重リフト

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Publication number
JPH06271246A
JPH06271246A JP8145693A JP8145693A JPH06271246A JP H06271246 A JPH06271246 A JP H06271246A JP 8145693 A JP8145693 A JP 8145693A JP 8145693 A JP8145693 A JP 8145693A JP H06271246 A JPH06271246 A JP H06271246A
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JP
Japan
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unit
lifting
floor
carriage
trolley
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Application number
JP8145693A
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English (en)
Inventor
Ichiro Yamamoto
一朗 山本
Kunikichi Tachibana
九二吉 橘
Kentaro Tokura
健太郎 戸倉
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsui Construction Co Ltd
Original Assignee
Mitsui Construction Co Ltd
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Publication date
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Publication of JPH06271246A publication Critical patent/JPH06271246A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】複数個の揚重ユニットを上下方向に連結積層し
て形成される建築資材用揚重リフトにおいて、上下方向
に隣接する揚重ユニット間で台車を確実に受渡すこと。 【構成】複数個の揚重ユニット8を上下方向に連結積層
して形成される建築資材用揚重リフト1において、それ
ぞれの揚重ユニットの台車支持部16、16の速度及び
位置を受渡同期データSDATとして出力し得る速度セ
ンサ26及び位置センサ27を設け、これら上下の揚重
ユニットの受渡同期データに基づいて、一方の揚重ユニ
ットを昇降中の台車30を、他方の揚重ユニットの台車
支持部へ係合受渡しできるように、他方の揚重ユニット
の昇降モータ11、11を、昇降中の台車の位置により
昇降モータの駆動制御の開始終了を指示する昇降制御部
55の指示を受けた受渡制御部56により駆動制御し得
るようにして構成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、高層ビル等の建築物を
建築する際に、各階に建築資材等を搬入するために用い
る建築資材用揚重リフトに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、高層ビル等の建築物を建築する
際、各階に建築資材等を搬入するためには、エレベータ
等の1つの搬機を走行シャフトを走行させることにより
資材を所定の階まで揚げ、該搬機を所定階に停止させた
状態で運搬した資材を該所定階に荷降ししていた。これ
では、1つの搬機しかないので、他の階へ資材を搬入し
ようとしても、前記所定階に移動した搬機から所定階へ
の荷降ろしが終了し、かつ、該搬機が下方に降りて資材
積込位置に戻らないと、新たな建築資材を積み込むこと
が行えないので、建築資材を搬入する効率が悪く資材搬
入に時間を要していた。そこで、搬機である台車を独立
して昇降させることができる揚重ユニットを上下方向に
複数個連結積層して、1つの走行シャフトを形成する建
築資材用揚重リフトが考えられている。即ち、この建築
資材用揚重リフトは、各揚重ユニット毎に搬機である台
車を昇降させることにより、1つの走行シャフトにおい
て複数個の台車を昇降させることが可能となるので、所
定階に移動した台車が荷降ろしを終えて資材積込位置ま
で戻るのを待つこと無く、別の台車により新たな建築資
材の搬入を並行して行うことができ、建築資材を搬入す
る効率を向上させて資材搬入に要する時間を短縮するこ
とが可能である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、複数個の揚重
ユニットを上下方向に連結積層して形成される建築資材
用揚重リフトにおいては、上下方向に隣接する揚重ユニ
ット間で、一方の揚重ユニットを昇降中の台車を、他方
の揚重ユニットへ確実に受渡すことが難しかった。
【0004】そこで、本発明は、上記事情に鑑み、複数
個の揚重ユニットを上下方向に連結積層して形成される
建築資材用揚重リフトにおいて、上下方向に隣接する揚
重ユニット間で台車を確実に受渡し得る建築資材用揚重
リフトを提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】即ち、本発明は、連結自
在な単位本体(17)を有し、前記単位本体に、台車
(30)を支持し得る台車支持手段(16)を複数個該
単位本体に沿って上下方向に移動自在に設けると共に、
前記単位本体に、これら台車支持手段を上下方向に移動
駆動自在な駆動手段(11)を設け、また、前記単位本
体を複数個上下方向に連結積層する形で設け、上下方向
に隣接する前記単位本体間で、一方の前記単位本体の台
車支持手段に支持された台車を、他方の前記単位本体の
台車支持手段に受渡し得る建築資材用揚重リフトにおい
て、それぞれの前記単位本体の台車支持手段の速度及び
位置を検出情報(SDAT)として出力し得る受渡情報
検出手段(26、27)を設け、前記上下方向に隣接す
る単位本体の台車支持手段に関する前記受渡情報検出手
段の前記検出情報に基づいて、前記一方の単位本体の台
車支持手段に支持された台車を、前記他方の単位本体の
台車支持手段へ係合受渡し得るように、これら上下方向
に隣接する単位本体の駆動手段を駆動制御し得る駆動制
御手段(56)を設け、前記一方の単位本体の台車支持
手段に支持された台車の位置に基づいて、前記駆動制御
手段に対してこれら上下方向に隣接する単位本体の駆動
手段の前記駆動制御を開始するように指示すると共に、
前記他方の単位本体の台車支持手段に支持された台車の
位置に基づいて、前記駆動制御手段に対してこれら上下
方向に隣接する単位本体の駆動手段の前記駆動制御を終
了するように指示し得る昇降制御手段(55)を設けて
構成される。
【0006】なお、括弧内の番号等は、図面における対
応する要素を示す便宜的なものであり、従って、本記述
は図面上の記載に限定拘束されるものではない。以下の
「作用」の欄についても同様である。
【0007】
【作用】上記した構成により、本発明は、上下方向に隣
接する単位本体(17)間で、台車(30)が一方の単
位本体を昇降中に、該台車が、一方の単位本体から他方
の単位本体への台車の受渡しが行なわれる位置に近づい
たら、昇降制御手段(55)が、受渡制御手段(56)
に対して、これら単位本体の各台車支持手段(16)の
速度と位置を各受渡情報検出手段(26、27)により
検出した検出情報(SDAT)に基づいて、単位本体の
駆動手段(11)を、駆動制御開始するように指示する
ように作用する。また、他方の単位本体(17)の台車
支持手段(16)に係合受渡される台車(30)が、他
方の単位本体の台車支持手段に支持されたところで、昇
降制御手段(55)が、受渡制御手段(56)に対し
て、前記単位本体の駆動手段(11)の前記駆動制御を
終了するように指示するように作用する。
【0008】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づき説明す
る。図1は、本発明による揚重リフトを建設中の建物に
適用した一実施例を示す破断側面図、図2は、本発明に
よる揚重リフトの揚重ユニットを示す正面図、図3は、
図2に示した揚重ユニットの側面図、図4は、本発明に
よる揚重リフトの揚重制御装置のうち上り制御部に関連
する部分を示すブロック図、図5は、図4に関連した図
であり、揚重制御装置のうち下り制御部に関連する部分
を示すブロック図、図6は、図1に示した揚重リフトが
台車を上昇させる手順を示す模式図であり、(a)は、
第1揚重ユニットに台車を搭載したところを示す図であ
る。(b)は、第1揚重ユニットに搭載した台車を上昇
させたところを示す図である。(c)は、第1揚重ユニ
ットに搭載した台車を、第2揚重ユニットへ受渡すとこ
ろを示す図である。図7は、図6に続く図であり、図1
に示した揚重リフトが台車を上昇させる手順を示す模式
図であり、(a)は、第1揚重ユニットから第2揚重ユ
ニットへ台車を受渡し終えたところを示す図である。
(b)は、第2揚重ユニットに搭載した台車を上昇させ
たところを示す図である。(c)は、第2揚重ユニット
に搭載した台車を、第3揚重ユニットへ受渡すところを
示す図である。図8は、図7に続く図であり、図1に示
した揚重リフトが台車を上昇させる手順を示す模式図で
あり、第3揚重ユニットの乗降位置に台車が位置したと
ころを示す図である。図9は、図1に示した揚重リフト
が台車を下降させる手順を示す模式図であり、(a)
は、第3揚重ユニットに台車を搭載したところを示す図
である。(b)は、第3揚重ユニットに搭載した台車
を、第2揚重ユニットへ受渡すところを示す図である。
(c)は、第3揚重ユニットから第2揚重ユニットへ台
車を受渡し終えたところを示す図である。図10は、図
9に続く図であり、図1に示した揚重リフトが台車を下
降させる手順を示す模式図であり、(a)は、第2揚重
ユニットに搭載した台車を下降させたところを示す図で
ある。(b)は、第2揚重ユニットに搭載した台車を、
第1揚重ユニットへ受渡すところを示す図である。
(c)は、第2揚重ユニットから第1揚重ユニットへ台
車を受渡し終えたところを示す図である。図11は、図
10に続く図であり、図1に示した揚重リフトが台車を
下降させる手順を示す模式図であり、第1揚重ユニット
の乗降位置に台車が位置したところを示す図である。
【0009】建設中の建物40には、図1に示すよう
に、スラブ35が水平方向に各階の床の床面35aを形
成する形で設けられており、また、建物40の周囲に
は、本発明による揚重リフト1を構成する後述する揚重
ユニット8を取付ける外壁41が上下方向に側面41a
を形成する形で設けられている。建物40の図1中左右
(矢印C、D方向)の外壁41、41には、それぞれ開
口部41bが台車30が床面35aへ出入りし得るよう
に各外壁41を貫通する形で各階毎に設けられており、
各開口部41bは、図3に示すように、所定階の床面3
5aと台車30の走行車輪31が略一致する乗降位置X
1にそれぞれ設けられている。また、各開口部41bに
は、それぞれ補助床3が台車昇降装置10とスラブ35
との隙間を補う形で設けられており、補助床3は、スラ
ブ35の形成する床面35aと同等な高さの面を形成し
ている。これら開口部41bには、本発明による揚重リ
フト1が揚重リフト1の各資材搬出入口2aをそれぞれ
一致させる形で設けられており、揚重リフト1は、台車
昇降装置10、防護パネル2A、2Bから成る揚重ユニ
ット8を積層したものを外壁41に固定する形で設けら
れている。
【0010】揚重ユニット8は、図2に示すように、2
つの台車昇降装置10、10が台車30の幅より若干広
い間隔で向かい合う形で、かつ台車30を上下方向(矢
印A、B方向)に搬送し得る形で設けられており、台車
昇降装置10、10の間には、鉄板等から成る防護パネ
ル2A、2Bが互いに平行な上下方向の面を形成し、こ
れら台車昇降装置10、10を繋ぐ形で設けられてい
る。防護パネル2Aには、図3に示すように、開口部で
ある資材搬出入口2aが台車30が揚重ユニット8から
出入りし得るように設けられている。即ち、揚重ユニッ
ト8は、2つの台車昇降装置10、10が対向し、その
間を2枚の防護パネル2A、2Bで繋ぎ直方体形状のユ
ニットを形成する形で構成されている。
【0011】ところで、各台車昇降装置10は、図2に
示すように、鉄板等から成る細長い直方体形状のベース
17を有しており、ベース17には、上部結合部17
b、下部結合部17cが連結自在に設けられている。ま
た、ベース17には、図3に示すように、正逆回転駆動
自在、かつ位置決め自在な昇降モータ11が設けられて
おり、昇降モータ11には、それぞれスプロケット等か
ら成る駆動輪13、13が図示しない減速機等を介して
回転自在に接続されている。また、各々の駆動輪13
は、水平方向である矢印C、D方向(図2中では紙面垂
直方向)に2個並列に設けられており、更に、図2に示
すように、これら駆動輪13の上方(矢印A方向)に
は、それぞれスプロケット等から成る誘導輪14がベー
ス17に沿って伸延する1対の昇降チェーン15を介し
て接続されている。これら誘導輪14は、それぞれ駆動
輪13に対向しかつ平行な形で回転自在に設けられてお
り、前記一対の昇降チェーン15、15間には、台車3
0の左右(矢印E、F方向)の上部懸垂部37A、下部
懸垂部37Bを支持するL字型の台車支持部16が所定
の取付け間隔で複数設けられている。即ち、台車支持部
16は、昇降チェーン15、15と共に上下方向(矢印
A、B方向)に位置決め自在に移動する形で設けられて
いる。
【0012】また、台車30は、図2に示すように、建
築資材を積載する板状のパレット本体34を有してお
り、パレット本体34の両端部(矢印E、F方向)に
は、台車支持部16に支持される上部懸垂部37A、下
部懸垂部37Bがそれぞれの端部に設けられている。上
部懸垂部37A、下部懸垂部37Bは、パレット本体3
4端部に位置する垂直(矢印A、B方向)な面から外側
に垂直(矢印E、F方向)に突き出し、かつ紙面垂直方
向に伸延するリブ状の部材に、図示しない複数のローラ
から成るガイドローラが設けられたものであり、上部懸
垂部37A、下部懸垂部37Bは、互いに平行で、台車
支持部16の取付け間隔と同一の間隔で設けられてい
る。また、パレット本体34の下部で上部懸垂部37
A、37A、下部懸垂部37B、37Bよりも内側(図
中中心側)の4隅には、それぞれキャスター等から成る
走行車輪31がパレット本体34を支持する形で回転及
び旋回自在に設けられている。即ち、台車30は、上部
懸垂部37A、下部懸垂部37Bに設けられた図示しな
いガイドローラで図3中水平方向(矢印C、D方向)に
台車支持部16上を移動し得る。
【0013】従って、揚重ユニット8は、図2に示すよ
うに、2つの台車昇降装置10、10がこれら台車昇降
装置10、10の駆動輪13、13を台車30の幅より
若干広い間隔で向かい合い同期作動する形で設け、かつ
これら台車昇降装置10、10の台車支持部16、1
6、16、16で台車30の上部懸垂部37A、37
A、下部懸垂部37B、37Bを支持し、台車昇降装置
10、10が台車30を上下方向(矢印A、B方向)に
搬送する、即ち上昇(矢印A方向)または下降(矢印B
方向)する形で設けられている。また、前述したよう
に、台車昇降装置10、10の間には、防護パネル2
A、2Bがこれら台車昇降装置10、10を水平方向
(矢印E、F方向)に固定する形で平行に設けられてお
り、資材搬出入口2aの設けられた防護パネル2Aは、
資材搬出入口2aが台車30が揚重ユニット8から出入
りし得るように床面35aと連続した位置に矢印C、D
方向に貫通した形で設けられている。
【0014】従って、揚重リフト1は、図2に示すよう
に、各揚重ユニット8を、一方の揚重ユニット8の台車
昇降装置10、10の上部結合部17b、17bと他方
の揚重ユニット8の台車昇降装置10、10の下部結合
部17c、17cとを連結し上方向(矢印A方向)に積
層する形で構築する。即ち、揚重リフト1は、図1に示
すように、建物40の図中左右の外壁41、41におい
て、まず、最下方の階である1階に、前述したように台
車昇降装置10、10を前述したような形で上下方向
(矢印A、B方向)に向けてそれぞれ設置する。そし
て、資材搬出入口2aが所定階の床面35aと台車30
の走行車輪31が略一致する乗降位置X1に位置する形
で、また、左右(矢印C、D方向)どちらからでも資材
を搬出入し得るように防護パネル2A、2Aを左右両側
に設ける形で1つの揚重ユニット8を形成する。次に、
1つの揚重ユニット8を形成したら、図2に示すよう
に、該形成済の揚重ユニット8の台車昇降装置10、1
0の上方に、別のこれから形成する揚重ユニット8を構
成する台車昇降装置10、10を搬送する。そして、前
記形成済の揚重ユニット8の台車昇降装置10、10の
上部結合部17b、17bに、別のこれから形成する揚
重ユニット8を構成する台車昇降装置10、10の下部
結合部17c、17cを連結して上方向(矢印A方向)
に積層する。そして、図3に示すように、揚重ユニット
8の資材搬出入口2aが所定階の床面35aと台車30
の走行車輪31が略一致する乗降位置X1に位置するよ
うに防護パネル2Aを設けると共に、反対側に防護パネ
ル2Bを設けて前記別の揚重ユニット8を形成する。ま
た、防護パネル2Aの資材搬出入口2aには、補助床3
が揚重ユニット8とスラブ35との隙間を補う形で設け
られており、補助床3は、スラブ35の形成する床面3
5aと同等な高さの面を形成している。
【0015】このような工程を繰り返して、揚重ユニッ
ト8を複数個上下方向に連結積層することにより、揚重
リフト1が形成される。即ち、本実施例においては、1
つの揚重リフト1は、図1に示すように、建物40の図
1中左方の外壁41に、1階の上り用の揚重ユニット8
AU、2階の上り用の揚重ユニット8BU、3階の上り
用の揚重ユニット8CU等と揚重ユニット8が上下方向
に連結積層され、台車30を上下方向(矢印A、B方
向)に移動し得る空間である上り走行シャフト4を形成
する形で構築される。また、他の1つの揚重リフト1
は、建物40の図1中右方の外壁41に、1階の下り用
の揚重ユニット8AD、2階の下り用の揚重ユニット8
BD、3階の下り用の揚重ユニット8CD等と揚重ユニ
ット8が積層され、台車30を上下方向(矢印A、B方
向)に移動し得る空間である下り走行シャフト5を形成
する形で構築される。そして、上り走行シャフト4(図
1中左側)は、台車30を上昇させるために専用に使用
され、また、下り走行シャフト5(図1中右側)は、台
車30を下降させるために専用に使用される。また、揚
重リフト1は、揚重リフト1を形成するこれら上下方向
に隣接する揚重ユニット8、8の間で、一方の揚重ユニ
ット8の台車支持部16、16に支持された台車30
を、他方の揚重ユニット8の台車支持部16、16に受
け渡す形で、台車30を所定階から所定階まで上昇或い
は下降させる。
【0016】更に、図1に示す各揚重リフト1には、図
4乃至図5に示すように、揚重制御装置50が各揚重ユ
ニット8の台車昇降装置10、10の各昇降モータ11
の回転数を制御し得る形で接続されており、揚重制御装
置50は、図4に示すように、主制御部51、入力部5
2、表示部53、昇降制御部55、受渡制御部56、上
り制御部100及び図5に示す下り制御部101等から
構成されている。なお、図4中「」は、図5中「」
に続くものであり、図5に示す下り制御部101は、図
4に示す揚重制御装置50を構成する一部分である。即
ち、上り制御部100は、図4中破線で囲んだ範囲で示
すように、上り用第1揚重ユニット制御部61AU、上
り用第2揚重ユニット制御部61BU、上り用第3揚重
ユニット制御部61CU、……、上り用第n揚重ユニッ
ト制御部(図示せず)等から構成され、これら上り用揚
重ユニット制御部61AU、61BU、61CU、……
は、図1中左方に示す上り走行シャフト4を形成する揚
重リフト1における、建物40の各階に対応する各揚重
ユニット8を制御する。また、下り制御部101は、図
5中破線で囲んだ範囲で示すように、下り用第1揚重ユ
ニット制御部61AD、下り用第2揚重ユニット制御部
61BD、下り用第3揚重ユニット制御部61CD、…
…、下り用第n揚重ユニット制御部(図示せず)等から
構成され、これら下り用揚重ユニット制御部61AD、
61BD、61CD、……は、図1中右方に示す下り走
行シャフト5を形成する揚重リフト1における、建物4
0の各階に対応する各揚重ユニット8を制御する。
【0017】また、これら上り用及び下り用揚重ユニッ
ト制御部61AU、61BU、61CU、61AD、6
1BD、61CDには、図4乃至図5に示すように、リ
ミットスイッチ等から成る下部受渡検出器21、下部台
車検出器22、上部台車検出器23及び上部受渡検出器
24と、速度センサ26、位置センサ27及び各昇降モ
ータ11がそれぞれ接続されている。下部受渡検出器2
1は、図2、図6乃至図11に示すように、各揚重ユニ
ット8の下方の乗換位置X2(下方に隣接する揚重ユニ
ット8と台車30を受渡しする位置)近傍の検出位置L
1に、台車30の有無を検出し得る形で設けられてお
り、下部台車検出器22は、各揚重ユニット8の下部受
渡検出器21の検出位置L1より上方の乗降位置X1に
対応する検出位置L2に、台車30の有無を検出し得る
形で設けられている。上部台車検出器23は、各揚重ユ
ニット8の上方の検出位置L3に、台車30の有無を検
出し得る形で設けられており、上部受渡検出器24は、
各揚重ユニット8の上部台車検出器23の検出位置L3
より上方の乗換位置X2(上方に隣接する揚重ユニット
8と台車30を受渡しする位置)近傍の検出位置L4
に、台車30の有無を検出し得る形で設けられている。
また、速度センサ26は、各揚重ユニット8の台車支持
部16の速度を検出し得る形で設けられており、位置セ
ンサ27は、各揚重ユニット8の台車支持部16の位置
を検出し得る形で設けられている。各揚重ユニット8の
これら速度センサ26及び位置センサ27で検出された
各揚重ユニット8の台車支持部16の速度及び位置は、
受渡同期データSDATとして出力される。
【0018】本発明は、以上のような構成を有するの
で、建設中の建物40の所望する階に建築資材を搬入す
る際は、まず、図1に示すように、建設中の建物40の
1階等に仮設された建築資材置場等で台車30のパレッ
ト本体34に建築資材39を積載し、該建築資材39を
積載した台車30を走行車輪31を使用して、建物40
の図中左方に設けられた上り走行シャフト4を形成する
揚重リフト1の資材搬出入口2aのところまで矢印C方
向へ移動させる。
【0019】また、揚重制御装置50を作動させて、台
車30を搬送させたい階のうち、台車30を出発させる
始発階SFNと台車30を到着させる終着階GFNを、
入力部52を介して入力し、主制御部51に対して台車
30を搬送するように指令を出力する。すると、搬送指
令を受けた主制御部51は、昇降制御部55に対して、
台車30を始発階SFNから終着階EFNまで搬送する
作業を実行するように指示し、これを受けた昇降制御部
55は、まず、始発階SFN及び終着階EFNから、台
車30を搬送する方向を判断する。即ち、昇降制御部5
5は、始発階SFN<終着階EFNならば、台車30を
上昇(矢印A方向)させることを判断し、一方、始発階
SFN>終着階EFNならば、台車30を下降(矢印B
方向)させることを判断する。
【0020】そこで、例えば、始発階SFN=「1」
(即ち1階)、終着階EFN=「3」(即ち3階)とす
ると、始発階SFN<終着階EFNとなるので、昇降制
御部55は、台車30を上昇させることを判断する。そ
して、昇降制御部55は、台車30の搬送方向(ここで
は、台車30を上昇させる)を判断したら、該判断した
搬送方向に応じて、上り走行シャフト4を形成する揚重
リフト1のうち、始発階SFN(=「1」)、即ち1階
の上り用の揚重ユニット8AUを、該上り用の揚重ユニ
ット8AUの上り用第1揚重ユニット制御部61AUを
介して、図6(a)に示すように、1階の上り用の揚重
ユニット8AUの台車昇降装置10、10の図中左右の
台車支持部16、16を水平方向に対向させる形で昇降
モーター11、11を台車30が上昇する回転方向に同
期駆動して、台車支持部16、16を台車30が乗り込
める乗降位置X1に位置決めする。
【0021】次に、1階の上り用の揚重ユニット8AU
の台車支持部16、16が乗降位置X1に位置決めされ
たのを確認したら、建築資材39を積載した台車30
を、図6(a)に示すように、台車30の上部懸垂部3
7A、37A、下部懸垂部37B、37Bを台車昇降装
置10、10の台車支持部16、16、16、16に載
せる形で、1階の上り用の揚重ユニット8AUに搭載す
る。すると、1階の上り用の揚重ユニット8AUの検出
位置L2の下部台車検出器22が作動して、該揚重ユニ
ット8AUの上り用第1揚重ユニット制御部61AUを
介して、台車30が1階の上り用の揚重ユニット8AU
の乗降位置X1に位置したことを知らせる乗降位置信号
を昇降制御部55に出力する。すると、該乗降位置信号
を受けた昇降制御部55は、台車30が1階の上り用の
揚重ユニット8AUの乗降位置X1に搭載されたことを
認識し、該揚重ユニット8AUの上り用第1揚重ユニッ
ト制御部61AUを介して、1階の上り用の揚重ユニッ
ト8AUの昇降モータ11、11を駆動させて台車30
を上昇(矢印A方向)させる。
【0022】そして、台車30が上昇するのに伴い、図
6(b)に示すように、1階の上り用の揚重ユニット8
AUの上方の乗換位置X2近傍の検出位置L3に、台車
30の上部懸垂部37Aが達すると、該検出位置L3の
上部台車検出器23が作動して、1階の上り用の揚重ユ
ニット8AUの上り用第1揚重ユニット制御部61AU
を介して、台車検出信号を昇降制御部55に出力する。
すると、台車30上昇時に該台車検出信号を受けた昇降
制御部55は、台車30が、上下方向に隣接する1階の
上り用の揚重ユニット8AUと2階の上り用の揚重ユニ
ット8BUとの乗換位置X2に近づいたことを認識し、
昇降制御部55は、受渡制御部56に対して、台車30
を1階の上り用の揚重ユニット8AUから、該1階の上
り用の揚重ユニット8AUの上方に隣接する2階の上り
用の揚重ユニット8BUへの受渡しのための駆動制御を
指示し、該指示を受けた受渡制御部56は、1階の上り
用の揚重ユニット8AUの上り用第1揚重ユニット制御
部61AUを介して、1階の上り用の揚重ユニット8A
Uの昇降モータ11、11を減速駆動させて台車30を
上昇させる速度を下げる。また、昇降制御部55は、受
渡制御部56に対して、1階の上り用の揚重ユニット8
AUを上昇している台車30を受け取れるように、乗換
先の2階の上り用の揚重ユニット8BUの昇降モータ1
1、11の受渡しのための駆動制御を開始するように指
示する。
【0023】すると、該受渡しのための駆動制御を開始
の指示を受けた受渡制御部56は、2階の上り用の揚重
ユニット8BUの上り用第2揚重ユニット制御部61B
Uを介して、図6(b)に示すように、2階の上り用の
揚重ユニット8BUの台車昇降装置10、10の図中左
右の台車支持部16、16を水平方向に対向させる形で
昇降モーター11、11を台車30が上昇する回転方向
に同期駆動を開始させ、かつ1階の上り用の揚重ユニッ
ト8AU及び2階の上り用の揚重ユニット8BUの各速
度センサ26及び位置センサ27が出力する受渡同期デ
ータSDATに基づいて、これら水平方向に対向した2
階の上り用の揚重ユニット8BUの台車支持部16、1
6を、1階の上り用の揚重ユニット8AUを上昇してく
る台車30の上部懸垂部37A、37Aと係合支持し得
るように、これら台車支持部16、16の速度及び位置
を対応させる形で、2階の上り用の揚重ユニット8BU
の昇降モーター11、11の受渡しのための駆動制御を
する。
【0024】更に、台車30が上昇すると、台車30
は、一時的に、台車30の下部懸垂部37B、37Bの
みが、1階の上り用の揚重ユニット8AUの台車支持部
16、16に支持された状態で上昇し、やがて、台車3
0の上部懸垂部37A、37Aが、図6(c)に示すよ
うに、2階の上り用の揚重ユニット8BUの台車支持部
16、16に係合支持される。このとき、台車30の下
部懸垂部37B、37Bが、1階の上り用の揚重ユニッ
ト8AUの検出位置L4に達すると、該検出位置L4の
上部受渡検出器24が作動して、該揚重ユニット8AU
の上り用第1揚重ユニット制御部61AUを介して、台
車30が、1階の上り用の揚重ユニット8AUから隣接
する2階の上り用の揚重ユニット8BUに受渡す位置に
達したことを知らせる受渡信号を昇降制御部55に出力
する。すると、該受渡信号を受けた昇降制御部55は、
台車30が、1階の上り用の揚重ユニット8AUが台車
30を受渡す位置に達したことを認識し、昇降制御部5
5は、1階の上り用の揚重ユニット8AUの上り用第1
揚重ユニット制御部61AUを介して、1階の上り用の
揚重ユニット8AUの昇降モータ11、11を停止させ
る。
【0025】また、台車30の上部懸垂部37A、37
Aが、2階の上り用の揚重ユニット8BUの台車支持部
16、16に支持される形で、該揚重ユニット8BUの
検出位置L1を通過すると、2階の上り用の揚重ユニッ
ト8BUの検出位置L1の下部受渡検出器21が作動し
て、該揚重ユニット8BUの上り用第2揚重ユニット制
御部61BUを介して、台車30が、2階の上り用の揚
重ユニット8BUに受渡されたことを知らせる受渡完了
信号を昇降制御部55に出力する。すると、該受渡完了
信号を受けた昇降制御部55は、台車30の受渡しが、
これら上下方向に隣接する1階の上り用の揚重ユニット
8AU及び2階の上り用の揚重ユニット8BUとの間
で、完了したことを認識し、昇降制御部55は、受渡制
御部56に対して、2階の上り用の揚重ユニット8BU
の昇降モーター11、11の受渡しのための駆動制御を
終えるように指示し、かつ受渡制御部56に代わり、2
階の上り用の揚重ユニット8BUの昇降モーター11、
11の制御を、台車30をゆっくり上昇させる形で開始
する。
【0026】そして、台車30は、台車30の上部懸垂
部37A、37Aのみで2階の上り用の揚重ユニット8
BUの台車支持部16、16に支持される形で暫く上昇
し、やがて、台車30は、図7(a)に示すように、下
部懸垂部37B、37Bも2階の上り用の揚重ユニット
8BUの台車支持部16、16に支持される形で上昇し
て、台車30が2階の上り用の揚重ユニット8BUの検
出位置L2に達すると、該検出位置L2の下部台車検出
器22が作動して、該揚重ユニット8BUの上り用第2
揚重ユニット制御部61BUを介して、乗降位置信号を
昇降制御部55に出力する。すると、該乗降位置信号を
受けた昇降制御部55は、台車30の上部懸垂部37
A、37A及び下部懸垂部37B、37Bの両方とも
が、2階の上り用の揚重ユニット8BUの台車支持部1
6、16、16、16に支持されたことを認識すると共
に、始発階SFN=「1」及び終着階EFN=「3」か
ら台車30を上昇させることを判断した際に、台車30
を2階の上り用の揚重ユニット8BUを通過させること
を認識しているので、台車30の上昇速度を上げても良
いと判断し、2階の上り用の揚重ユニット8BUの上り
用第2揚重ユニット制御部61BUを介して、2階の上
り用の揚重ユニット8BUの昇降モータ11、11を増
速駆動させて台車30を早い速度で更に上昇させる。
【0027】そして、台車30が、図7(b)に示すよ
うに、2階の上り用の揚重ユニット8BUの検出位置L
3に台車30の上部懸垂部37Aが達すると、該検出位
置L3の上部台車検出器23が作動して、2階の上り用
の揚重ユニット8BUの上り用第2揚重ユニット制御部
61BUを介して、台車検出信号を昇降制御部55に出
力する。すると、台車30上昇時に該台車検出信号を受
けた昇降制御部55は、台車30が、上下方向に隣接す
る2階の上り用の揚重ユニット8BUと3階の上り用の
揚重ユニット8CUとの乗換位置X2に近づいたことを
認識し、昇降制御部55は、受渡制御部56に対して、
台車30を2階の上り用の揚重ユニット8BUから、該
2階の上り用の揚重ユニット8BUの上方に隣接する3
階の上り用の揚重ユニット8CUへの受渡しのための駆
動制御を指示し、該指示を受けた受渡制御部56は、2
階の上り用の揚重ユニット8BUの上り用第2揚重ユニ
ット制御部61BUを介して、2階の上り用の揚重ユニ
ット8BUの昇降モータ11、11を減速駆動させて台
車30を上昇させる速度を下げる。また、昇降制御部5
5は、受渡制御部56に対して、2階の上り用の揚重ユ
ニット8BUを上昇している台車30を受け取れるよう
に、乗換先の3階の上り用の揚重ユニット8CUの昇降
モータ11、11の受渡しのための駆動制御を開始する
ように指示する。
【0028】すると、該受渡しのための駆動制御を開始
の指示を受けた受渡制御部56は、3階の上り用の揚重
ユニット8CUの上り用第3揚重ユニット制御部61C
Uを介して、図7(b)に示すように、3階の上り用の
揚重ユニット8CUの台車昇降装置10、10の図中左
右の台車支持部16、16を水平方向に対向させる形で
昇降モーター11、11を台車30が上昇する回転方向
に同期駆動を開始させ、かつ2階の上り用の揚重ユニッ
ト8BU及び3階の上り用の揚重ユニット8CUの各速
度センサ26及び位置センサ27が出力する受渡同期デ
ータSDATに基づいて、これら水平方向に対向した3
階の上り用の揚重ユニット8CUの台車支持部16、1
6を、2階の上り用の揚重ユニット8BUを上昇してく
る台車30の上部懸垂部37A、37Aと係合支持し得
るように、これら台車支持部16、16の速度及び位置
を対応させる形で、3階の上り用の揚重ユニット8CU
の昇降モーター11、11の受渡しのための駆動制御を
する。
【0029】更に、台車30が上昇すると、台車30
は、一時的に、台車30の下部懸垂部37B、37Bの
みが、2階の上り用の揚重ユニット8BUの台車支持部
16、16に支持された状態で上昇し、やがて、台車3
0の上部懸垂部37A、37Aが、図7(c)に示すよ
うに、3階の上り用の揚重ユニット8CUの台車支持部
16、16に係合支持される。このとき、台車30の下
部懸垂部37B、37Bが、2階の上り用の揚重ユニッ
ト8BUの検出位置L4に達すると、該検出位置L4の
上部受渡検出器24が作動して、2階の上り用の揚重ユ
ニット8BUの上り用第2揚重ユニット制御部61BU
を介して、台車30が、2階の上り用の揚重ユニット8
BUから隣接する3階の上り用の揚重ユニット8CUに
受渡す位置に達したことを知らせる受渡信号を昇降制御
部55に出力する。すると、該受渡信号を受けた昇降制
御部55は、台車30が、2階の上り用の揚重ユニット
8BUが台車30を受渡す位置に達したことを認識し、
昇降制御部55は、2階の上り用の揚重ユニット8BU
の上り用第2揚重ユニット制御部61BUを介して、2
階の上り用の揚重ユニット8BUの昇降モータ11、1
1を停止させる。
【0030】また、台車30の上部懸垂部37A、37
Aが、3階の上り用の揚重ユニット8CUの台車支持部
16、16に支持される形で、該揚重ユニット8CUの
検出位置L1を通過すると、該検出位置L1の下部受渡
検出器21が作動して、3階の上り用の揚重ユニット8
CUの上り用第3揚重ユニット制御部61CUを介し
て、台車30が、3階の上り用の揚重ユニット8CUに
受渡されたことを知らせる受渡完了信号を昇降制御部5
5に出力する。すると、該受渡完了信号を受けた昇降制
御部55は、台車30の受渡しが、これら上下方向に隣
接する2階の上り用の揚重ユニット8BU及び3階の上
り用の揚重ユニット8CUとの間で、完了したことを認
識し、昇降制御部55は、受渡制御部56に対して、3
階の上り用の揚重ユニット8CUの昇降モーター11、
11の受渡しのための駆動制御を終えるように指示し、
かつ受渡制御部56に代わり、3階の上り用の揚重ユニ
ット8CUの昇降モーター11、11の制御を、台車3
0をゆっくり上昇させる形で開始する。
【0031】そして、台車30は、台車30の上部懸垂
部37A、37Aのみで3階の上り用の揚重ユニット8
CUの台車支持部16、16に支持される形で暫く上昇
し、やがて、台車30は、図8に示すように、下部懸垂
部37B、37Bも3階の上り用の揚重ユニット8CU
の台車支持部16、16に支持され、該揚重ユニット8
CUの検出位置L2の下部台車検出器22が作動して、
3階の上り用の揚重ユニット8CUの上り用第3揚重ユ
ニット制御部61CUを介して、台車30が3階の上り
用の揚重ユニット8CUの乗降位置X1に位置したこと
を知らせる乗降位置信号を昇降制御部55出力する。す
ると、該乗降位置信号を受けた昇降制御部55は、台車
30が、3階の上り用の揚重ユニット8CUの乗降位置
X1に位置したことを認識すると共に、昇降制御部55
は、始発階SFN=「1」及び終着階EFN=「3」か
ら台車30を上昇させることを判断した際に、台車30
を、3階の上り用の揚重ユニット8CUで停止させるこ
とを認識しており、台車30を3階の乗降位置X1に位
置決めした後、揚重ユニット8CUの台車昇降装置1
0、10の昇降モーター11、11を停止させる。
【0032】そして、3階の床面35aと該台車30の
走行車輪31が、図3に示すように、略一致する乗降位
置X1に位置決めされたら、昇降モータ11、11停止
後、該台車30を台車牽引装置等の動力や人力により搬
送方向(矢印CまたはD方向)に引出し、該台車30を
補助床3を介して所定階の床面35aに引き出す。次
に、3階へ建築資材39を積載した台車30を揚重ユニ
ット8CUから引出し終えたら、該台車30を3階の建
築資材39を必要とする場所に移動させて、該台車30
から建築資材39の荷降ろしを行う。次に、荷降しを終
えたら、該荷降しを終えた空の台車30を次の建築資材
39搬送に使用するために、該空の台車30は、図1に
示すように、台車30を走行車輪31を使用して、建物
40の図中右方に設けられた下り走行シャフト5を形成
する揚重リフト1の資材搬出入口2aのところまで矢印
D方向へ移動して、前記下り走行シャフト5を形成する
揚重リフト1の3階の下り用の揚重ユニット8CDに搭
載する。
【0033】空の台車30を、下り走行シャフト5を形
成する揚重リフト1の3階の下り用の揚重ユニット8C
Dに搭載する際、揚重制御装置50を作動させて、台車
30を搬送させたい階のうち、始発階SFNとして、台
車30を出発させる階は3階なので、始発階SFN=
「3」(即ち3階)とし、また終着階EFNとして、台
車30を到着させる階は建築資材39を積載する1階な
ので、終着階EFN=「1」(即ち1階)を、入力部5
2を介して入力し、主制御部51に対して台車30を搬
送するように指令を出力する。すると、搬送指令を受け
た主制御部51は、昇降制御部55に対して、台車30
を始発階SFNから終着階EFNまで搬送する作業を実
行するように指示し、これを受けた昇降制御部55は、
まず、始発階SFN及び終着階EFNに関する入力デー
タから、台車30を搬送する方向を判断する。即ち、昇
降制御部55は、始発階SFN=「3」及び終着階EF
N=「1」から、始発階SFN>終着階EFNとなるの
で、台車30を下降させることを判断し、該判断した搬
送方向に応じて、始発階SFN(=「3」)、即ち3階
の下り用の揚重ユニット8CDを、該揚重ユニット8C
Dの下り用第3揚重ユニット制御部61CDを介して、
図9(a)に示すように、3階の下り用の揚重ユニット
8CDの台車昇降装置10、10の図中左右の台車支持
部16、16を水平方向に対向させる形で昇降モーター
11、11を台車30が下降する回転方向に同期駆動し
て、台車支持部16、16を台車30が乗り込める乗降
位置X1に位置決めする。
【0034】次に、昇降制御部55より台車支持部1
6、16が乗降位置X1に位置決めされたのを確認した
ら、空の台車30を、図9(a)に示すように、台車3
0の上部懸垂部37A、37A、下部懸垂部37B、3
7Bを台車昇降装置10、10の台車支持部16、1
6、16、16に載せる形で、3階の下り用の揚重ユニ
ット8CDに搭載する。すると、3階の下り用の揚重ユ
ニット8CDの検出位置L2の下部台車検出器22が作
動して、該揚重ユニット8CDの下り用第3揚重ユニッ
ト制御部61CDを介して、台車30が3階の下り用の
揚重ユニット8CDの乗降位置X1に位置したことを知
らせる乗降位置信号を昇降制御部55に出力する。
【0035】すると、該乗降位置信号を受けた昇降制御
部55は、台車30が、3階の下り用の揚重ユニット8
CDの乗降位置X1に搭載されたことを認識し、受渡制
御部56に対して、3階の下り用の揚重ユニット8CD
の受渡しのための駆動制御を指示し、該指示を受けた受
渡制御部56は、該揚重ユニット8CDの下り用第3揚
重ユニット制御部61CDを介して、揚重ユニット8C
Dの昇降モータ11、11を緩速駆動させて台車30を
ゆっくり下降(矢印B方向)させる。また、昇降制御部
55は、台車30が、上下方向に隣接する3階の下り用
の揚重ユニット8CDと2階の下り用の揚重ユニット8
BDとの乗換位置X2に近づいたことを認識し、受渡制
御部56に対して、3階の下り用の揚重ユニット8CD
で下降している台車30を受け取れるように、乗換先の
2階の下り用の揚重ユニット8BDの昇降モータ11、
11の受渡しのための駆動制御を開始するように指示す
る。即ち、昇降制御部55が、始発階SFN及び終着階
EFNに関する入力データから、台車30を下降させる
ことを判断した場合、昇降制御部55は、各揚重ユニッ
ト8の検出位置L2の下部台車検出器22が出力する乗
降位置信号をトリガーとして、上下方向に隣接する揚重
ユニット8、8間で、台車30を搭載している揚重ユニ
ット8から、該揚重ユニット8の下方に隣接する揚重ユ
ニット8へ台車30を受渡す準備をする。
【0036】一方、受渡しのための駆動制御の開始の指
示を受けた受渡制御部56は、2階の下り用の揚重ユニ
ット8BDの下り用第2揚重ユニット制御部61BDを
介して、図9(a)に示すように、2階の下り用の揚重
ユニット8BDの台車昇降装置10、10の図中左右の
台車支持部16、16を水平方向に対向させる形で昇降
モーター11、11を台車30が下降する回転方向に同
期駆動を開始させ、かつ3階の下り用の揚重ユニット8
CD及び2階の下り用の揚重ユニット8BDの各速度セ
ンサ26及び位置センサ27が出力する受渡同期データ
SDATに基づいて、これら水平方向に対向した2階の
下り用の揚重ユニット8BDの台車支持部16、16
を、3階の下り用の揚重ユニット8CDを下降してくる
台車30の下部懸垂部37B、37Bと係合支持し得る
ように、これら台車支持部16、16の速度及び位置を
対応させる形で、2階の下り用の揚重ユニット8BDの
昇降モーター11、11の受渡しのための駆動制御をす
る。
【0037】そして、台車30が下降するのに伴い、台
車30は、一時的に、台車30の上部懸垂部37A、3
7Aのみが、3階の下り用の揚重ユニット8CDの台車
支持部16、16に支持された状態で下降し、やがて、
台車30の下部懸垂部37B、37Bが、図9(b)に
示すように、2階の下り用の揚重ユニット8BDの台車
支持部16、16に係合支持される。このとき、台車3
0の下部懸垂部37B、37Bが、2階の下り用の揚重
ユニット8BDの台車支持部16、16に支持される形
で、該揚重ユニット8BDの検出位置L4を通過する
と、該検出位置L4の上部受渡検出器24が作動して、
2階の下り用の揚重ユニット8BDの下り用第2揚重ユ
ニット制御部61BDを介して、台車30が、3階の下
り用の揚重ユニット8CDから隣接する2階の下り用の
揚重ユニット8BDに受渡す位置に達したことを知らせ
る受渡信号を昇降制御部55に出力する。すると、該受
渡信号を受けた昇降制御部55は、台車30が、3階の
下り用の揚重ユニット8CDから隣接する2階の下り用
の揚重ユニット8BDに受渡す位置に達したことを認識
し、昇降制御部55は、受渡制御部56に対して、2階
の下り用の揚重ユニット8BDの昇降モーター11、1
1の受渡しのための駆動制御を終えるように指示し、か
つ受渡制御部56に代わり、2階の下り用の揚重ユニッ
ト8BDの昇降モーター11、11の制御を、台車30
をゆっくり下降させる形で開始する。
【0038】また、台車30の上部懸垂部37A、37
Aが、3階の下り用の揚重ユニット8CDの検出位置L
1を通過すると、該検出位置L1の下部受渡検出器21
が作動して、3階の下り用の揚重ユニット8CDの下り
用第3揚重ユニット制御部61CDを介して、台車30
が、3階の下り用の揚重ユニット8CDから隣接する2
階の下り用の揚重ユニット8BDに受渡されたことを知
らせる受渡完了信号を昇降制御部55に出力する。する
と、該受渡完了信号を受けた昇降制御部55は、台車3
0の受渡しが、これら上下方向に隣接する3階の下り用
の揚重ユニット8CD及び2階の下り用の揚重ユニット
8BDとの間で、完了したことを認識し、昇降制御部5
5は、3階の下り用の下り用の揚重ユニット8CDの下
り用第3揚重ユニット制御部61CDを介して、3階の
下り用の揚重ユニット8CDの昇降モータ11、11を
停止させる。
【0039】そして、台車30は、台車30の下部懸垂
部37B、37Bのみが2階の下り用の揚重ユニット8
BDの台車支持部16、16に支持される形で暫く下降
し、やがて、台車30は、図9(c)に示すように、台
車30の上部懸垂部37A、37Aも2階の下り用の揚
重ユニット8BDの台車支持部16、16に支持される
形で下降して、台車30の上部懸垂部37Aが2階の下
り用の揚重ユニット8BDの検出位置L3に達すると、
該検出位置L3の上部台車検出器23が作動して、該揚
重ユニット8BDの下り用第2揚重ユニット制御部61
BDを介して、台車検出信号を昇降制御部55に出力す
る。すると、台車30下降時に該台車検出信号を受けた
昇降制御部55は、台車30の上部懸垂部37A、37
A及び下部懸垂部37B、37Bの両方ともが、2階の
下り用の揚重ユニット8BDの台車支持部16、16、
16、16に支持されたことを認識して、台車30の下
降速度を上げても良いと判断し、2階の下り用の揚重ユ
ニット8BDの下り用第2揚重ユニット制御部61BD
を介して、2階の下り用の揚重ユニット8BDの昇降モ
ータ11、11を増速駆動させて台車30を早い速度で
更に下降させる。
【0040】そして、台車30の下部懸垂部37Bが、
図10(a)に示すように、2階の下り用の揚重ユニッ
ト8BDの検出位置L2に達すると、該検出位置L2の
下部台車検出器22が作動して、2階の下り用の揚重ユ
ニット8BDの下り用第2揚重ユニット制御部61BD
を介して、台車30が2階の下り用の揚重ユニット8B
Dの乗降位置X1に位置したことを知らせる乗降位置信
号を昇降制御部55に出力する。すると、該乗降位置信
号を受けた昇降制御部55は、該乗降位置信号をトリガ
ーとして、上下方向に隣接する揚重ユニット8、8間
で、台車30を搭載している揚重ユニット8から、該揚
重ユニット8の下方に隣接する揚重ユニット8へ受渡す
準備をする。
【0041】即ち、該乗降位置信号を受けた昇降制御部
55は、台車30が2階の下り用の揚重ユニット8BD
の乗降位置X1に位置したことを認識し、昇降制御部5
5は、受渡制御部56に対して、2階の下り用の揚重ユ
ニット8BDの受渡しのための駆動制御を指示し、該指
示を受けた受渡制御部56は、2階の下り用の揚重ユニ
ット8BDの下り用第2揚重ユニット制御部61BDを
介して、2階の下り用の揚重ユニット8BDの昇降モー
タ11、11を減速駆動させて台車30を下降させる速
度を下げる。また、昇降制御部55は、台車30が、上
下方向に隣接する2階の下り用の揚重ユニット8BDと
1階の下り用の揚重ユニット8ADとの乗換位置X2に
近づいたことを認識し、昇降制御部55は、受渡制御部
56に対して、2階の下り用の揚重ユニット8BDを下
降している台車30を受け取れるように、乗換先の1階
の揚重ユニット8ADの昇降モータ11、11の受渡し
のための駆動制御を開始するように指示する。
【0042】すると、該受渡しのための駆動制御を開始
の指示を受けた受渡制御部56は、1階の下り用の揚重
ユニット8ADの下り用第1揚重ユニット制御部61A
Dを介して、図10(a)に示すように、1階の下り用
の揚重ユニット8ADの台車昇降装置10、10の図中
左右の台車支持部16、16を水平方向に対向させる形
で昇降モーター11、11を台車30が下降する回転方
向に同期駆動を開始させ、かつ2階の下り用の揚重ユニ
ット8BD及び1階の下り用の揚重ユニット8ADの各
速度センサ26及び位置センサ27が出力する受渡同期
データSDATに基づいて、これら水平方向に対向した
1階の下り用の揚重ユニット8ADの台車支持部16、
16を、2階の下り用の揚重ユニット8BDを下降して
くる台車30の下部懸垂部37B、37Bと係合支持し
得るように、これら台車支持部16、16の速度及び位
置を対応させる形で、1階の下り用の揚重ユニット8A
Dの昇降モーター11、11の受渡しのための駆動制御
をする。
【0043】そして、台車30が下降するのに伴い、台
車30は、一時的に、台車30の上部懸垂部37A、3
7Aのみが、2階の下り用の揚重ユニット8BDの台車
支持部16、16に支持された状態で下降し、やがて、
台車30の下部懸垂部37B、37Bが、図10(b)
に示すように、1階の下り用の揚重ユニット8ADの台
車支持部16、16に係合支持される。このとき、台車
30の下部懸垂部37B、37Bが、1階の下り用の揚
重ユニット8ADの台車支持部16、16に支持される
形で、該揚重ユニット8ADの検出位置L4を通過する
と、該検出位置L4の上部受渡検出器24が作動して、
1階の下り用の揚重ユニット8ADの下り用第1揚重ユ
ニット制御部61ADを介して、台車30が、2階の下
り用の揚重ユニット8BDから隣接する1階の下り用の
揚重ユニット8ADに受渡す位置に達したことを知らせ
る受渡信号を昇降制御部55に出力する。すると、該受
渡信号を受けた昇降制御部55は、台車30が、2階の
下り用の揚重ユニット8BDから隣接する1階の下り用
の揚重ユニット8ADに受渡す位置に達したことを認識
し、昇降制御部55は、受渡制御部56に対して、1階
の下り用の揚重ユニット8ADの昇降モーター11、1
1の受渡しのための駆動制御を終えるように指示し、か
つ受渡制御部56に代わり、1階の下り用の揚重ユニッ
ト8ADの昇降モーター11、11の制御を、台車30
をゆっくり下降させる形で開始する。
【0044】また、台車30の上部懸垂部37A、37
Aが、2階の下り用の揚重ユニット8BDの検出位置L
1を通過すると、該検出位置L1の下部受渡検出器21
が作動して、2階の下り用の揚重ユニット8BDの下り
用第2揚重ユニット制御部61BDを介して、台車30
が、2階の下り用の揚重ユニット8BDから隣接する1
階の下り用の揚重ユニット8ADに受渡されたことを知
らせる受渡完了信号を昇降制御部55に出力する。する
と、該受渡完了信号を受けた昇降制御部55は、台車3
0の受渡しが、これら上下方向に隣接する2階の下り用
の揚重ユニット8BDと1階の下り用の揚重ユニット8
ADとの間で、完了したことを認識し、昇降制御部55
は、2階の下り用の揚重ユニット8BDの下り用第2揚
重ユニット制御部61BDを介して、2階の下り用の揚
重ユニット8BDの昇降モータ11、11を停止させ
る。
【0045】そして、台車30は、台車30の下部懸垂
部37B、37Bのみで1階の下り用の揚重ユニット8
ADの台車支持部16、16に支持される形で暫く下降
し、やがて、台車30は、図10(c)に示すように、
上部懸垂部37A、37Aも1階の下り用の揚重ユニッ
ト8ADの台車支持部16、16に支持される形で下降
して、台車30の上部懸垂部37A、37Aが1階の下
り用の揚重ユニット8ADの検出位置L3に達すると、
該検出位置L3の上部台車検出器23が作動して、該揚
重ユニット8ADの下り用第1揚重ユニット制御部61
ADを介して、台車検出信号を昇降制御部55に出力す
る。すると、台車30下降時に該台車検出信号を受けた
昇降制御部55は、台車30の上部懸垂部37A、37
A及び下部懸垂部37B、37Bの両方ともが、1階の
下り用の揚重ユニット8ADの台車支持部16、16、
16、16に支持されたことを認識して、台車30の下
降速度を上げても良いと判断し、1階の下り用の揚重ユ
ニット8ADの下り用第1揚重ユニット制御部61AD
を介して、1階の下り用の揚重ユニット8ADの昇降モ
ータ11、11を増速駆動させて台車30を早い速度で
更に下降させる。
【0046】そして、台車30の下部懸垂部37B、3
7Bが、図11に示すように、1階の下り用の揚重ユニ
ット8ADの検出位置L2に達すると、該検出位置L2
の下部台車検出器22が作動して、1階の下り用の揚重
ユニット8ADの下り用第1揚重ユニット制御部61A
Dを介して、台車30が1階の下り用の揚重ユニット8
ADの乗降位置X1に達したことを知らせる乗降位置信
号を昇降制御部55に出力する。すると、該乗降位置信
号を受けた昇降制御部55は、台車30が1階の下り用
の揚重ユニット8ADの乗降位置X1に達したことを認
識すると共に、昇降制御部55は、始発階SFN=
「3」及び終着階EFN=「1」から台車30を下降さ
せることを判断した際に、台車30を、1階の下り用の
揚重ユニット8ADで停止させることを認識しており、
台車30を1階の乗降位置X1に位置決めした後、揚重
ユニット8ADの台車昇降装置10、10の昇降モータ
ー11、11を停止させる。
【0047】そして、1階の床面35aと該台車30の
走行車輪31が、図3に示すように、略一致する乗降位
置X1に位置決めされたら、昇降モータ11、11停止
後、該台車30を台車牽引装置等の動力や人力により搬
送方向(矢印CまたはD方向)に引出し、該台車30を
補助床3を介して所定階の床面35aに引き出す。次
に、1階へ建築資材39の搬送を終えた空の台車30を
揚重ユニット8ADから引出し終えたら、該台車30を
次の建築資材39搬送に使用するために、該台車30
は、図1に示すように、台車30を走行車輪31を使用
して、建物40の図中左方(矢印C方向)へ移動し、建
築資材39を積載して次の資材搬送に備える。
【0048】このようにして、揚重リフト1を構成する
各揚重ユニット8毎に、各揚重ユニット8の台車昇降装
置10、10で建築資材39を積載した台車30を所定
階まで運び、台車昇降装置10、10から積載した建築
資材ごと該台車30を該所定階に降ろすことにより、当
該所定階へ建築資材39を搬入することができる。ま
た、所定階への建築資材39の搬入を終えた空の台車3
0を、次の建築資材39搬送に使用するために、1階の
建築資材置場等へ移動することができる。
【0049】なお、台車30昇降中の揚重ユニット8と
は別の揚重ユニット8に別の台車30を搭載することに
より、該別の台車30も並行して移送することができ
る。例えば、図3に示すように、図3中下から2番目の
揚重ユニット8が、台車30引き出しのために停止して
いても、該揚重ユニット8の下方及び上方の揚重ユニッ
ト8は、台車30を並行して移送することができる。但
し、この場合、該揚重ユニット8の下方に位置する台車
30は、該揚重ユニット8の位置する階以上には上昇で
きないので、建築資材を搬入する順序等を考慮する必要
もあるが、該揚重ユニット8の下方に位置する揚重ユニ
ット8までは、台車30を上昇させることができるの
で、下方に位置する建築資材置場等で台車30が待機し
ている場合よりも、効率良く建築資材を搬入することが
できる。
【0050】以上のように、複数個の揚重ユニット8を
上下方向に連結積層して形成された揚重リフト1におい
て、上下方向に隣接する揚重ユニット8、8間で、台車
30が一方の揚重ユニット8を昇降中に、該台車30
が、一方の揚重ユニット8から他方の揚重ユニット8へ
の台車30の受渡しが行なわれる位置である乗換位置X
2に近づいたら、該台車30位置を、該一方の揚重ユニ
ット8の下部台車検出器22または上部台車検出器23
により検出し、当該位置を他方の揚重ユニット8へ台車
30を受渡す準備を開始すべき位置として信号を昇降制
御部55に出力し、該信号を受けた昇降制御部55の指
示により受渡制御部56が、これら揚重ユニット8、8
の各台車支持部16、16の速度と位置を各速度センサ
26及び位置センサ27により検出した受渡同期データ
SDATに基づいて、台車30を受け渡される側の他方
の揚重ユニット8の昇降モータ11、11を、駆動制御
するようにしたことにより、他方の揚重ユニット8の台
車支持部16、16と、一方の揚重ユニット8を昇降し
てくる台車30とが確実に係合支持し得るようにでき
る。また、他方の揚重ユニット8の台車支持部16、1
6に受渡される台車30が、他方の揚重ユニット8の台
車支持部16、16に係合支持されると、該他方の揚重
ユニット8の下部受渡検出器21または上部受渡検出器
24により、該他方の揚重ユニット8の台車支持部1
6、16に台車30が係合支持されたことを検出して信
号を昇降制御部55に出力し、該信号を受けた昇降制御
部55の指示により受渡制御部56が、前記他方の揚重
ユニット8の昇降モータ11、11の前記受渡しのため
の駆動制御を終了する(なお、このとき、受渡制御部5
6の代わりに昇降制御部55により、該他方の揚重ユニ
ット8の昇降モータ11、11の制御が引き続き行なわ
れる。)ことにより、該他方の揚重ユニット8の台車支
持部16、16に台車30が係合支持されたことを確認
した後、これら上下方向に隣接する揚重ユニット8、8
間での台車受渡しを終了することができる。従って、複
数個の揚重ユニット8を上下方向に連結積層して形成さ
れる建築資材用揚重リフト1において、上下方向に隣接
する揚重ユニット8、8間で台車30を確実に受渡すこ
とができる。
【0051】また、建築中の建物40において、上り用
走行シャフト4を形成する揚重リフト1と、下り用走行
シャフト5を形成する揚重リフト1を別々に設けたこと
により、建築資材39を搬入する台車30と、建築資材
39の搬入を終えた台車30との搬送方向が、衝突する
こと無く、これら台車30を別々に移動させることがで
き、搬出入作業を並行して行うことができるので、建築
資材39の搬入を終えた台車30を直ちに建築資材置場
等に移動させることができ、台車30を効率良く使用で
き建築資材39を効率良く搬入することができる。ま
た、上り用走行シャフト4を形成する揚重リフト1を構
成する各揚重ユニット8を、必要とする揚重ユニット8
毎に独立して作動させて、建築資材39を積載した台車
30を複数上昇させることにより、建築資材を必要とす
る所定階に台車30が引き出されることを完了するのを
待たなくても、該台車30引出し中の揚重ユニット8と
は別の揚重ユニット8を使用すれば、別の建築資材を積
載した台車30を他の所定階まで並行して運ぶことがで
きるので、建築資材を必要とする複数階に亙り並行して
建築資材39を搬入することができる。また、下り用走
行シャフト5を形成する揚重リフト1を構成する各揚重
ユニット8を、必要とする揚重ユニット8毎に独立して
作動させて、建築資材搬入を終えた空の台車30を複数
下降させることにより、建築資材搬入を終えた所定階の
空の台車30が建築資材置場に到着するのを待たなくて
も、該空の台車30下降中の揚重ユニット8とは別の揚
重ユニット8を使用すれば、別の空の台車30を並行し
て下降させることができるので、複数階に亙り、並行し
て下降させることができる。従って、新たな建築資材を
積み込む時間を短縮し、各階への建築資材の搬入を効率
良く行うことができる。
【0052】なお、上述の実施例では、下部受渡検出器
21、下部台車検出器22、上部台車検出器23、上部
受渡検出器24等により、揚重ユニット8を昇降中の台
車30の特定の位置について検出したが、台車30に位
置検出器を設けたり、昇降モータ11の回転数を高さに
換算することにより、揚重ユニット8を昇降中の台車3
0の位置について連続的に検出することも可能である。
また、上述の実施例では、台車30の両端を支持する形
で昇降させたが、台車を乗降自在に昇降させることがで
きれば良く、例えば、台車の片端だけを支持する片持ち
で昇降させても良い。更に、上述の実施例では、1つの
揚重ユニット8を構成する台車昇降装置10、10の2
個の昇降モーター11、11を同期させる形で台車30
を乗降位置X1に位置決めしたが、台車30を位置決め
できれば良く、例えば、1つの台車昇降装置10だけに
台車30を固定して支持する形(例えば、もう一方は、
摩擦だけで台車を支持するようにする)で昇降させるこ
とにより、1個の昇降モーター11だけで位置決めして
も良い。更に、なお、前例では、揚重リフト1を上り
用、下り用とそれぞれ1つずつとしたが、建築資材の搬
送量に応じて各階への建築資材の搬入が効率良く行える
ように、揚重リフト1は複数本設けても良く、3本でも
4本でも良い。更に、上述の実施例では、揚重ユニット
8は、1階の高さ分を1つのユニットとしたが、必要に
応じて2階以上を1つのユニットとしても良い。
【0053】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は、連結自
在なベース17等の単位本体を有し、前記単位本体に、
台車30等の台車を支持し得る台車支持部16等の台車
支持手段を複数個該単位本体に沿って上下方向に移動自
在に設けると共に、前記単位本体に、これら台車支持手
段を上下方向に移動駆動自在な昇降モータ11等の駆動
手段を設け、また、前記単位本体を複数個上下方向に連
結積層する形で設け、上下方向に隣接する前記単位本体
間で、一方の前記単位本体の台車支持手段に支持された
台車を、他方の前記単位本体の台車支持手段に受渡し得
る建築資材用揚重リフトにおいて、それぞれの前記単位
本体の台車支持手段の速度及び位置を受渡同期データS
DAT等の検出情報として出力し得る速度センサ26及
び位置センサ27等の受渡情報検出手段を設け、前記上
下方向に隣接する単位本体の台車支持手段に関する前記
受渡情報検出手段の前記検出情報に基づいて、前記一方
の単位本体の台車支持手段に支持された台車を、前記他
方の単位本体の台車支持手段へ係合受渡し得るように、
これら上下方向に隣接する単位本体の駆動手段を駆動制
御し得る受渡制御部56等の駆動制御手段を設け、前記
一方の単位本体の台車支持手段に支持された台車の位置
に基づいて、前記駆動制御手段に対してこれら上下方向
に隣接する単位本体の駆動手段の前記駆動制御を開始す
るように指示し得ると共に、前記他方の単位本体の台車
支持手段に支持された台車の位置に基づいて、前記駆動
制御手段に対してこれら上下方向に隣接する単位本体の
駆動手段の前記駆動制御を終了するように指示し得る昇
降制御部55等の昇降制御手段を設けて構成したので、
【0054】複数個の単位本体を上下方向に連結積層し
て形成された建築資材用揚重リフトにおいて、上下方向
に隣接する単位本体間で、台車が一方の単位本体を昇降
中に、該台車が、一方の単位本体から他方の単位本体へ
の台車の受渡しが行なわれる位置に近づいたら、昇降制
御手段が、他方の単位本体へ受け渡す準備を開始すべき
位置として認識し、昇降制御手段が、受渡制御手段に対
して、これら単位本体の各台車支持手段の速度と位置を
各受渡情報検出手段により検出した検出情報に基づい
て、単位本体の駆動手段を駆動制御開始するように指示
することにより、該駆動制御する他方の単位本体の台車
支持手段を、一方の単位本体を昇降してくる台車と確実
に係合受渡し得るように位置決めできるばかりか、他方
の単位本体の台車支持手段に係合受渡される台車が、他
方の単位本体の台車支持手段に支持されたところで、昇
降制御手段が、他方の単位本体の台車支持手段に台車が
支持されたことを認識し、昇降制御手段が、受渡制御手
段に対して、前記単位本体の駆動手段の前記駆動制御を
終了するように指示することにより、該他方の単位本体
の台車支持手段に台車が支持されたことを確認した後、
これら上下方向に隣接する単位本体間での台車受渡しを
終了することができる。従って、複数個の単位本体を上
下方向に連結積層して形成される建築資材用揚重リフト
において、上下方向に隣接する単位本体間で台車を確実
に受渡すことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明による揚重リフトを建設中の建
物に適用した一実施例を示す破断側面図である。
【図2】図2は、本発明による揚重リフトの揚重ユニッ
トを示す正面図である。
【図3】図3は、図2に示した揚重ユニットの側面図で
ある。
【図4】図4は、本発明による揚重リフトの揚重制御装
置のうち上り制御部に関連する部分を示すブロック図で
ある。
【図5】図5は、図4に関連した図であり、揚重制御装
置のうち下り制御部に関連する部分を示すブロック図で
ある。
【図6】図6は、図1に示した揚重リフトが台車を上昇
させる手順を示す模式図であり、(a)は、第1揚重ユ
ニットに台車を搭載したところを示す図である。(b)
は、第1揚重ユニットに搭載した台車を上昇させたとこ
ろを示す図である。(c)は、第1揚重ユニットに搭載
した台車を、第2揚重ユニットへ受渡すところを示す図
である。
【図7】図7は、図6に続く図であり、図1に示した揚
重リフトが台車を上昇させる手順を示す模式図であり、
(a)は、第1揚重ユニットから第2揚重ユニットへ台
車を受渡し終えたところを示す図である。(b)は、第
2揚重ユニットに搭載した台車を上昇させたところを示
す図である。(c)は、第2揚重ユニットに搭載した台
車を、第3揚重ユニットへ受渡すところを示す図であ
る。
【図8】図8は、図7に続く図であり、図1に示した揚
重リフトが台車を上昇させる手順を示す模式図であり、
第3揚重ユニットの乗降位置に台車が位置したところを
示す図である。
【図9】図9は、図1に示した揚重リフトが台車を下降
させる手順を示す模式図であり、(a)は、第3揚重ユ
ニットに台車を搭載したところを示す図である。(b)
は、第3揚重ユニットに搭載した台車を、第2揚重ユニ
ットへ受渡すところを示す図である。(c)は、第3揚
重ユニットから第2揚重ユニットへ台車を受渡し終えた
ところを示す図である。
【図10】図10は、図9に続く図であり、図1に示し
た揚重リフトが台車を下降させる手順を示す模式図であ
り、(a)は、第2揚重ユニットに搭載した台車を下降
させたところを示す図である。(b)は、第2揚重ユニ
ットに搭載した台車を、第1揚重ユニットへ受渡すとこ
ろを示す図である。(c)は、第2揚重ユニットから第
1揚重ユニットへ台車を受渡し終えたところを示す図で
ある。
【図11】図11は、図10に続く図であり、図1に示
した揚重リフトが台車を下降させる手順を示す模式図で
あり、第1揚重ユニットの乗降位置に台車が位置したと
ころを示す図である。
【符号の説明】
11……駆動手段(昇降モータ) 16……台車支持手段(台車支持部) 17……単位本体(ベース) 26……受渡情報検出手段(速度センサ) 27……受渡情報検出手段(位置センサ) 30……台車(台車) 55……昇降制御手段(昇降制御部) 56……駆動制御手段(受渡し制御部) SDAT……検出情報(受渡同期データ)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 連結自在な単位本体を有し、 前記単位本体に、台車を支持し得る台車支持手段を複数
    個該単位本体に沿って上下方向に移動自在に設けると共
    に、前記単位本体に、これら台車支持手段を上下方向に
    移動駆動自在な駆動手段を設け、 また、前記単位本体を複数個上下方向に連結積層する形
    で設け、 上下方向に隣接する前記単位本体間で、一方の前記単位
    本体の台車支持手段に支持された台車を、他方の前記単
    位本体の台車支持手段に受渡し得る建築資材用揚重リフ
    トにおいて、 それぞれの前記単位本体の台車支持手段の速度及び位置
    を検出情報として出力し得る受渡情報検出手段を設け、 前記上下方向に隣接する単位本体の台車支持手段に関す
    る前記受渡情報検出手段の前記検出情報に基づいて、前
    記一方の単位本体の台車支持手段に支持された台車を、
    前記他方の単位本体の台車支持手段へ係合受渡し得るよ
    うに、これら上下方向に隣接する単位本体の駆動手段を
    駆動制御し得る駆動制御手段を設け、 前記一方の単位本体の台車支持手段に支持された台車の
    位置に基づいて、前記駆動制御手段に対してこれら上下
    方向に隣接する単位本体の駆動手段の前記駆動制御を開
    始するように指示すると共に、前記他方の単位本体の台
    車支持手段に支持された台車の位置に基づいて、前記駆
    動制御手段に対してこれら上下方向に隣接する単位本体
    の駆動手段の前記駆動制御を終了するように指示し得る
    昇降制御手段を設けて構成した建築資材用揚重リフト。
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KR100427670B1 (ko) * 2002-01-18 2004-04-28 백수곤 무한 궤도 엘리베이터
KR101103902B1 (ko) * 2009-11-30 2012-01-12 연세대학교 산학협력단 중력을 이용한 다중보 지지부를 구비한 양중장치
WO2012020881A1 (ko) * 2010-08-10 2012-02-16 연세대학교 산학협력단 중력을 이용한 클램핑 유닛을 구비한 다중보 양중장치와 다중보 양중 시스템

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