JPH06271228A - エレベータの故障予兆に対する作業指示書作成システム - Google Patents

エレベータの故障予兆に対する作業指示書作成システム

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JPH06271228A
JPH06271228A JP6037893A JP6037893A JPH06271228A JP H06271228 A JPH06271228 A JP H06271228A JP 6037893 A JP6037893 A JP 6037893A JP 6037893 A JP6037893 A JP 6037893A JP H06271228 A JPH06271228 A JP H06271228A
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進 富山
Isamu Asahi
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 営業所での予兆データと顧客情報との照合の
手間を省くことができ、かつ、監視センタの監視機能に
支障を生じるおそれのないエレベータの故障予兆に対す
る作業指示書作成システムを提供すること。 【構成】 エレベータ1の記憶部14には将来の故障発
生を予知できる予兆データが他のデータとともに記憶さ
れている。監視センタ2は定期的に記憶部14のデータ
を一括して取出し管理部署4に送信する。管理部署4で
はそれらデータを蓄積部40Bに格納保存するととも
に、予兆データ抽出部46bの指示で予兆データのみを
取出し、顧客情報抽出部46cの指示で顧客情報記憶部
40Cから対応する顧客情報を取出して付加し、これら
データを抽出データ記憶部40Aに格納する。営業所5
は当該格納されたデータのうち自己に関連するデータを
取出してその予兆データに応じた作業指示書を印刷装置
54で印刷する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、エレベータ稼働中にお
ける使用状態、および通常運行を停止して診断運転を行
った場合の診断結果から得られる故障予兆に基づいてそ
れに対処する作業を指示する書類を作成するためのエレ
ベータの故障予兆に対する作業指示書作成システムに関
する。
【0002】
【従来の技術】エレベータの故障は、これを利用する人
々に多大の迷惑を及ぼすばかりでなく、極端な場合は人
身事故に至る恐れがある。このためエレベータの保守は
専門の保守会社により行われるのが通常である。このよ
うな保守会社の組織は、各保守会社毎に異なるが、例え
ば、ある地域内のエレベータの保守を行う営業所に保守
員を配属させてそれらエレベータの保守を行わせるとと
もに、複数の営業所のエレベータを監視する監視センタ
を設けてそれらエレベータの重要事故に対処するように
し、かつ、複数の監視センタについての情報(全エレベ
ータの情報)を本部で管理する構成となっている。
【0003】従来、エレベータの保守は営業所の保守員
が当該エレベータを定期的に(例えば月1回)点検し、
その点検結果を手書きで報告書として作成し顧客に報告
していた。また、これとは別に、営業所は重要事故の有
無についても定期的に報告書を作成して顧客に報告して
いた。
【0004】ところで、近年、エレベータの運行制御が
マイクロコンピュータで構成される制御装置により行わ
れるようになり、当該制御装置の機能を利用して、エレ
ベータの通常の稼働中のデータを記録するとともに、監
視センタからの指令で各エレベータを診断運転し、この
診断運転中に、例えばエレベータの起動時間、加速走行
時間、高速運転速度、速度変動、着床レベル、その他種
々のデータを採取し、これを記録することが提案されて
いる。このようなシステムを図により説明する。
【0005】図3は、上記提案になるエレベータのデー
タ収集装置のシステム構成図である。図で、1はエレベ
ータ、2は監視センタ、3はエレベータ1と監視センタ
2との間の通信を行う通信装置、4は複数の監視センタ
2を管理する管理部署、5は監視センタ2に所属する営
業所を示す。
【0006】エレベータ1は、マイクロコンピュータで
構成される自動診断部11、エレベータかごの運行を制
御する運行制御部12、自動診断部11および運行制御
部12のデータに基づいて将来発生すると判断される故
障を予知する予兆判定部13、および自動診断部11、
運行制御部12、予兆判定部13で得られた各データを
記憶する記憶部14を備えている。
【0007】監視センタ2は、2つの通信装置21a,
21b、パーソナルコンピュータで構成された制御部2
2、この制御部22で処理されるデータを格納する記憶
部23、マイクロコンピュータで構成されエレベータ1
で発生した重要事故を監視する監視部24、この監視部
24で処理されるデータを格納する記憶部25、通信装
置26、この通信装置26からのデータを処理するパー
ソナルコンピュータより成る制御部27、この制御部2
7で処理されるデータを格納する記憶部28、および記
憶部28に格納されたデータを外部に送信する通信装置
29で構成されている。
【0008】管理部署4は、監視センタ2から送信され
るデータを受信する通信装置41、受信されたデータの
処理を行う制御部42、制御部42で処理されるデータ
を格納する記憶部43、この記憶部43に格納されたデ
ータのうち重要事故データ(発報データ)を記憶する発
報データ記憶部44、および発報データ記憶部44に格
納されたデータを送信する通信装置45で構成されてい
る。
【0009】営業所5は、管理部署4との通信を行う通
信装置51、この通信装置51からのデータを処理する
制御部52、この制御部52で処理されるデータを格納
する記憶部53、記憶部53に格納されたデータに基づ
いて発報データを印字する印刷装置54および種々のデ
ータや指令を入力するキーボード等の入力部55で構成
されている。
【0010】ここで、図3に示すシステムの動作を説明
する。運行制御部12は通常稼働時におけるエレベータ
1の運行を制御するとともに、制御中に得られた種々の
運行状態データ(使用状態データ)、例えば安全装置の
動作の有無、ドア開閉異常の有無、各階床毎のかご呼び
や乗り場呼びの回数、ドアの開閉回数等々を記憶部14
へ格納する。又、エレベータ1の運行中に重要事故、例
えば乗客の閉じ込めやドア開閉異常等が発生すると、運
行制御部12は、そのデータ、即ち発報データを一旦記
憶部14へ格納した後、通信装置3を介して監視センタ
2へ発報する。
【0011】この発報データは通信装置3,21bを介
して監視センタ2の監視部24へ入力されるとともに、
図示しない表示装置に表示される。この表示により、監
視センタのオペレータは、発報データが出力されたエレ
ベータを担当する営業所5にこれを連絡して所定の処置
を行うように指示する。一方、監視部24は入力された
発報データを記憶部25に格納するとともに通信装置2
6を介して制御部27へ送信し、制御部27は、当該発
報データを一旦記憶部28に蓄積するとともに、これに
基づき通信装置29,41を介して管理部署4の制御部
42へ送信する。制御部42は送信された発報データを
記憶部43へ格納する。なお、この記憶部43には、エ
レベータ1と監視センタ2との間の通信システムの試験
結果データも格納されている。
【0012】制御部42は記憶部43に格納されている
データのうち発報データを取り出し、これを発報データ
記憶部44に格納する。営業所5の制御部52は、保守
員が必要に応じて入力部55から入力した指令により通
信装置51,45を介して、管理部署4の制御部42
に、発報データ記憶部44に格納されている発報データ
を取り出させ、これを記憶部53に格納する。さらに、
制御部52は保守員等の指令により記憶部53から当該
発報データを取り出し、このデータにもとづいて印刷装
置54を駆動して異常の有無の監視結果報告書を作成す
る。
【0013】一方、エレベータ1の自動診断部11は、
監視センタ2の制御部22から通信装置21a,3を介
して自動診断運転指令を受信すると、プログラムに従っ
てエレベータ1を診断運転し、この診断運転中に得られ
たデータ(診断データ)を記憶部14へ格納する。な
お、前記の発報データは一時的に記憶部14へ格納され
るのみである。さらに、予兆判定部13は使用状態デー
タおよび診断データに基づいて、現在のエレベータの運
行には支障ないが、放置しておくと故障が発生すると推
測されるデータ(予兆データ)を取り出し、これを記憶
部14へ格納する。ここで、予兆データのいくつかを以
下に例示する。
【0014】a.起動時間データ エレベータに起動指
令が与えられてから実際に起動するまでの時間であり、
予兆判定部13はこの時間を基準値(例えば0〜0.0
5秒)と比較しそれ以上の場合は「起動時間異常」およ
び「実際の起動時間」を予兆データとして記憶部14に
格納する。(なお、必要に応じて発生時間、発生回数等
のデータが付加される。) b.加速時間データ エレベータの起動から定速に達す
るまでの時間であり、予兆判定部13はこの時間を基準
値(例えば2.5〜4.5秒)と比較し、その範囲外で
ある場合は「加速走行時間異常」および「実際の加速走
行時間」を予兆データとして記憶部14に格納する。
(なお、必要に応じて発生時間、発生回数等のデータが
付加される。) c.着床レベルデータ エレベータホールの床とかごの
床とのレベルの差であり、予兆判定部13はこのレベル
差を基準値(例えば±10mm)と比較し、それより大
きい場合は、「着床レベル異常」および「実際のレベル
差」を予兆データとして記憶部14に格納する。(な
お、必要に応じて発生時間、発生回数等のデータが付加
される。) d.制御盤温度データ 機械室に設置されている制御盤
の温度が基準値より高い場合、予兆判定部13は「制御
盤温度異常」および「実際の温度」を予兆データとして
記憶部14に格納する。(なお、必要に応じて発生時
間、発生回数等のデータが付加される。) e.かごドア開閉時間データ かごドアの開閉時間が初
期設定値より長い場合、予兆判定部13は「かごドア開
閉時間異常」および「実際の時間」を予兆データとして
記憶部14に格納する。(なお、必要に応じて発生時
間、発生回数等のデータが付加される。) 監視センタ2の制御部22は定期的に、例えば月一回、
記憶部14に格納されたデータを取り出し、記憶部23
に格納するとともに、予兆データを営業所5に出力して
エレベータ1の保守の参考に供する。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】上記提案された手段に
より送信された予兆データを用いると、営業所5では故
障予兆個所に対処することができ、より完全な保守を実
施することができる。しかし、記憶部14,23に格納
されるデータは、前記各データおよびこれらデータに付
された営業所5のコード、保守会社の管理コード、エレ
ベータの番号程度である。このため、監視センタ2から
予兆データを受信した営業所5では、上記各種コードを
常備されている顧客簿と対照し、予兆データが出力され
たエレベータの具体的な顧客名またはビル名を特定しな
ければならず、その作業は通常1つの営業所で600〜
700台のエレベータを担当していることから、担当の
手間と時間を要する作業となっていた。
【0016】さらに、監視センタ2は実際に発生するエ
レベータの故障に対処する遠隔監視が主たる機能である
が、その管轄するエレベータの台数が数千台に達するの
で、各営業所に予兆データを送信していると上記監視機
能に支障を生じるおそれがあった。
【0017】本発明の目的は、上記従来技術における課
題を解決し、従来存在する発報データ処理システムを利
用して営業所での手間を省き、かつ、監視センタの機能
に支障を生じないようにすることができるエレベータの
故障予兆に対する作業指示書作成システムを提供するこ
とにある。
【0018】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明は、稼働中に得られた所定の使用状態デー
タ、診断運転指令による診断運転中に得られた診断デー
タ、および前記使用状態データと前記診断データとに基
づいて故障を予兆しその予兆に関連する予兆データを格
納する記憶部を備えたエレベータにおいて、このエレベ
ータの多数を監視する各監視部署に、当該各エレベータ
の前記使用状態データ、前記診断データ、および前記予
兆データを収集するデータ収集手段と、このデータ収集
手段で収集したデータを外部に送信する第1の送信手段
とを設け、前記各監視部署の全てを管理する管理部署
に、前記第1の送信手段で送信されたデータを格納する
第1の記憶部と、この第1の記憶部に格納されたデータ
から前記予兆データを抽出する予兆データ抽出手段と、
当該管理部署が管理するすべての顧客情報を格納する顧
客情報記憶部と、前記予兆データ抽出手段で抽出された
予兆データおよびこれに対応して前記顧客情報記憶部か
ら取り出された顧客情報を格納する第2の記憶部とを設
け、前記エレベータのうちの定められた多数のエレベー
タの保守を行う保守部署に、前記第2の記憶部から当該
保守部署の保守対象のエレベータのデータを一括収集す
るデータ収集手段と、このデータ収集手段で収集された
データに基づいて任意のエレベータの作業指示書を作成
する作業指示書作成手段とを設けたことを特徴とする。
【0019】
【作用】管理部署の第1の記憶部には、エレベータの使
用状態データ、診断状態データおよび予兆データが格納
される。格納されている予兆データは予兆データ抽出手
段で抽出され、この予兆データを生じたエレベータに対
応する顧客情報が顧客情報記憶部からとりだされ、それ
ら予兆データと顧客情報が第2の記憶部に格納される。
保守部署では、保守対策のエレベータについて、データ
収集手段を用いて、上記第2の記憶部のデータを一括し
て収集し、作業指示書作成手段はこれに基づいて、各エ
レベータについて、予兆に対する作業指示書を作成す
る。
【0020】
【実施例】以下、本発明を図示の実施例に基づいて説明
する。図1は、本発明の実施例に係るエレベータの故障
予兆に対する作業指示書作成システムのシステム構成図
である。図で、図3に示す部分と同一又は等価な部分に
は同一符号を付して説明を省略する。本実施例のシステ
ムが従来のシステムと異なるのは、監視センタ2に備え
られている通信装置26、制御部27、記憶部28およ
び通信装置29に対して、記憶部23に格納された使用
状態データ、診断データおよび予兆データを管理部署4
に送信する機能を持たせたこと、および管理部署4の構
成である。このように、監視センタ2の通信装置26、
制御部27、記憶部28および通信装置29に、記憶部
23に格納された各データを管理部署4に送信する機能
をもたせる構成とすることは説明するまでもなく容易に
実施できる。
【0021】一方、管理部署4には、従来のものと同じ
通信装置41,45、記憶部43を備えるとともに、新
たな機能を有する制御部46、抽出データ記憶部40
A、データ蓄積部40B、顧客情報記憶部40C、およ
び作業データ記憶部40Dが備えられる。
【0022】制御部46には、中央処理ユニット(CP
U)46a、予兆データ抽出部46b、顧客情報抽出部
46c、および従来から有する発報データ抽出部46d
が備えられている。CPU46aは図示しないメモリに
格納されたプログラムに従って所要の演算、制御を行
う。また、予兆データ抽出部46b、顧客情報抽出部4
6c、発報データ抽出部46dは、実際は、図示しない
メモリに格納されたプログラムで構成されている。抽出
データ記憶部40Aは磁気ディスク等で構成され、後述
する抽出データを格納する。データ蓄積部40Bは磁気
テープ等で構成される大容量の記憶装置であり、送信さ
れてきた各種データを順次格納して保存する。顧客情報
記憶部40Cには、保守会社の全顧客の詳細なデータが
格納、保管されている。また、作業データ記憶部40D
は各営業所からの作業報告(作業データ)が格納され
る。
【0023】なお、エレベータ1の構成は図3に示すも
のと同じである。また、営業所5の構成は、図3に示す
制御部52の機能および記憶部53の構成に変更がある
ものの、基本的には図3に示す構成とほぼ同じである。
【0024】次に、本実施例の動作を説明する。従来の
システムと同じく、監視センタ2の記憶部23には使用
状態データ、診断データおよび予兆データが格納され、
また、記憶部25には発報データが格納され、これら記
憶部23,25に格納されたデータは通信装置26、制
御部27、記憶部28、通信装置29を介して管理部署
4へ送信される。管理部署4における制御部46のCP
U46aは送信された診断データ、使用状態データ、予
兆データおよび発報データを記憶部43に格納する。な
お、記憶部43には、エレベータ1と監視センタ2との
間の通信システムの試験データも格納される。
【0025】このようにして、監視センタ2によりエレ
ベータ1の記憶部14から一括して取出されたデータが
記憶部43に格納され、次いでそれらデータはすべてC
PU46aによりデータ蓄積部40Bに格納され、当該
エレベータ1の履歴として保存されることとなる。
【0026】一方、予兆データ抽出部46bはCPU4
6aに対して記憶部43に格納されているデータの中か
ら予兆データのみを取出すように指令する。次いで顧客
情報抽出部46cはCPU46aに対して顧客情報記憶
部40Cから各予兆データに対応する必要な顧客情報
(例えば当該予兆データを生じたエレベータの顧客名や
ビル名等)を抽出するように指令する。かくして、予兆
データ抽出部46bの指令により取出された予兆データ
には所要の顧客情報が付された状態となり、このデータ
は抽出データ記憶部40Aに格納される。全く同様に記
憶部43に格納されている発報データについても、発報
データ抽出部46d、顧客情報抽出部46cの指令によ
り抽出および顧客情報付加が行われ、抽出データ記憶部
40Aに格納される。
【0027】抽出データ記憶部40Aに格納されたデー
タのうち、発報データに対しては従来と同様の処理がな
される。一方、予兆データに対しては次のような処理が
なされる。営業所5では、監視センタ2が定期的にエレ
ベータ1の記憶部14からデータを一括して取出す日が
判っている。そこで、当日の適宜の時刻に入力部55で
予兆データの取出しを指示すると、制御部52は通信装
置51,45を介して抽出データ記憶部40Aにアクセ
スし、格納されている予兆データの中から自己の営業所
に属するエレベータの予兆データのみを取出して記憶部
53へ格納する。この場合、各予兆データには前述のよ
うに顧客情報が付加されている。このように記憶部53
へ格納された予兆データは、同一顧客毎または同一ビル
毎等任意の形態でまとめられた後、これに基づいて印刷
装置54により予兆信号保全作業指示書(作業指示書)
が印刷される。
【0028】営業所5の保守員は、自己が担当するエレ
ベータに対する上記作業指示書を参照して、次の巡回保
守作業時の作業に当該作業指示書で指示された作業を付
加する。これにより、予兆データが警告していた故障の
発生を未然に防止することができる。
【0029】図2は上記作業指示書の一例を示す図であ
る。この図の例は、さきに予兆データの例cに示した着
床レベルデータに関するものである。この場合の予兆デ
ータは、「着床レベル異常」(図中、予兆データの種類
を意味する「YCD」のコード「0180」に相当)、
「実際のレベル差」(図中、「計測データ」の項の「1
5mm」に相当)、および「検出日時」、「検出階」
(図では8階で着床レベル異常が検出された例を示
す)、「検出回数」で構成されている。作業指示書中の
各項目はデータとして記憶部53に格納され、さらに項
目中「予兆信号名・内容」、「計測データ名」および
「点検指示項目」の各項目の内容データは、各「YC
D」のコードに対応させて予め記憶部53に格納されて
いる。したがって、予兆データが入力されれば作業指示
書を印刷作成することができる。
【0030】なお、図2中「号機」は該当するエレベー
タに付されている番号、「計測データ」の15mmは設
定値±10mmの範囲内にあるべき着床レベルが15m
mであって許容範囲から逸脱していることを示し、「点
検指示項目の内容」は着床レベル異常に対する点検個所
を指示するものである。また、「点検結果および対策内
容」の項は、着床レベル異常に対して保守員が当該エレ
ベータに出向いて「点検指示項目」の内容に沿って点検
した結果などを記入する項である。
【0031】保守員は図2に示すような作業指示書にし
たがって点検を終了し、「点検結果および対策内容」の
項目に記入する。営業所はこの記入をみて点検が終了し
たことを確認し、これを入力部55に入力する。制御部
52は当該エレベータの予兆データに対する点検済デー
タを通信装置51,45を介して作業データ記憶部40
Dへ格納する。管理部署4の制御部46は、適宜な時点
で、今回送信された各予兆データと作業データ記憶部4
0Dに格納されているデータとを対照させ、未点検の予
兆データを未点検データとして抽出し、この未点検デー
タを担当営業所へ送付して点検を促し、点検洩れを防止
する。
【0032】このように、本実施例では管理部署に顧客
情報記憶部を設け、送信されてきた予兆データに、これ
に対応した所要の顧客情報を付加するようにしたので、
営業所における予兆データの顧客との照合の手間を省く
ことができる。また、予兆データの処理はすべて管理部
署で行うようにしたので、監視センタの業務を軽減する
ことができ、監視センタ本来の監視機能の阻害を防止す
ることができる。さらに、予兆データに対する対処の仕
方を明確に書類により指示するようにしたので、将来発
生する可能性のある故障に対して正確に保守を行うこと
ができ、当該故障を未然にかつ確実に防止することがで
きる。
【0033】また、管理部署にデータ蓄積部を設けて予
兆データも格納、保存するようにしたので、エレベータ
の診断、部品交換等における判断に使用することができ
る。
【0034】さらにまた、作業指示書により指示された
作業の実施の有無を確認し、不実施の場合、注意を喚起
するようにしたので、作業不実施による将来の故障発生
を確実に防止することができる。
【0035】
【発明の効果】以上述べたように、本発明では管理部署
において予兆データに顧客情報を付加するようにしたの
で、営業所での予兆データと顧客情報との照合の手間と
時間を省くことができる。また、予兆データの処理を監
視センタではなく管理部署で行うので、監視センタの業
務を低減し、その監視機能に支障を生じることはない。
さらに、予兆データは印刷されるので、営業所の保守員
は確実に予兆データを把握することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係る作業指示書作成システム
のシステム構成図である。
【図2】図1に示すシステムで作成された作業指示書の
一例を示す図である。
【図3】従来のエレベータのデータ収集システムのシス
テム構成図である。
【符号の説明】 1 エレベータ 2 監視センタ 3 通信装置 4 管理部署 5 営業所 40A 抽出データ記憶部 40B データ蓄積部 40C 顧客情報記憶部 40D 作業データ記憶部 46 制御部 46a CPU 46b 予兆データ抽出部 46c 顧客情報抽出部

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 稼働中に得られた所定の使用状態デー
    タ、診断運転指令による診断運転中に得られた診断デー
    タ、および前記使用状態データと前記診断データとに基
    づいて故障を予兆しその予兆に関連する予兆データを格
    納する記憶部を備えたエレベータにおいて、このエレベ
    ータの多数を監視する各監視部署に、当該各エレベータ
    の前記使用状態データ、前記診断データ、および前記予
    兆データを収集するデータ収集手段と、このデータ収集
    手段で収集したデータを外部に送信する第1の送信手段
    とを設け、前記各監視部署の全てを管理する管理部署
    に、前記第1の送信手段で送信されたデータを格納する
    第1の記憶部と、この第1の記憶部に格納されたデータ
    から前記予兆データを抽出する予兆データ抽出手段と、
    当該管理部署が管理するすべての顧客情報を格納する顧
    客情報記憶部と、前記予兆データ抽出手段で抽出された
    予兆データおよびこれに対応して前記顧客情報記憶部か
    ら取り出された顧客情報を格納する第2の記憶部とを設
    け、前記エレベータのうちの定められた多数のエレベー
    タの保守を行う保守部署に、前記第2の記憶部から当該
    保守部署の保守対象のエレベータのデータを一括収集す
    るデータ収集手段と、このデータ収集手段で収集された
    データに基づいて任意のエレベータの作業指示書を作成
    する作業指示書作成手段とを設けたことを特徴とするエ
    レベータの故障予兆に対する作業指示書作成システム。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のエレベータの故障予兆に
    対する作業指示書作成システムにおいて、前記管理部署
    に、前記第1の記憶部に格納されたデータをすべて格
    納、保存するデータ蓄積部を設けたことを特徴とするエ
    レベータの故障予兆に対する作業指示書作成システム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPH10203744A (ja) * 1997-01-17 1998-08-04 Mitsubishi Denki Bill Techno Service Kk 昇降機の故障予測装置
JP2007031082A (ja) * 2005-07-27 2007-02-08 Hitachi Building Systems Co Ltd エレベータの点検報告書作成方法及び点検報告書作成装置

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