JP7317763B2 - 昇降機監視システム - Google Patents

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Description

本発明は、ビルなど建物内に設置された昇降機等の設備機器の運転を監視する技術に関する。その中でも特に、監視結果に応じて、設備機器の運転を制御する技術に関する。
一般に、ビルに設置している設備機器、特に昇降機はビルの居住者や利用者の生活や活動に不可欠のものが多い。このため、これらに異常が発生し、運転を停止すると、居住者や利用者に多大の迷惑を掛けることになる。従って、昇降機は常時稼働を必要とする。
しかし、昇降機の経年劣化による故障の防止が困難であり、その多くは気付かず故障に至り、サービス停止後はじめて判明される。サービス品質の保証の観点で稼働率に影響され、顧客満足度の低下につながる。精確な故障兆候を捉え、故障支援のできる遠隔監視システムの構築がサービス停止の未然防止や抑止の要である。このようなサービス停止の未然防止・抑止に関する技術として、特許文献1が提案されている。
特許文献1には、昇降機のかごや乗場のドア開閉における音や振動を検知し、ドアの開閉に異常がある場合、開閉速度を制限することが記載されている。
特開2012-240781号公報
ここで、昇降機の異常が発生した場合、速度制限などの縮退運転を実行し、サービス停止を防止することが考えられる。この縮退運転に関し、特許文献1では、開閉速度の制限、つまり、縮退運転を、異常が一過性かを考慮して行われている。
しかし、縮退運転においては、異常が発生した部品の稼働状況、寿命や次回の保守予定を考慮することも重要である。このことで、より状況に適合する縮退運転を行うことが可能になる。
以上より、本発明は、昇降機等の設備機器サービス停止を抑止する縮退運転を計画することを目的とする。
上記の課題を解決するための一態様には、昇降機の異常を監視する昇降機監視システム
において、前記昇降機に設置され、当該昇降機の異常を検出する監視装置と、
前記監視装置から受け取った異常情報に基づいて、前記異常の原因となる故障予兆部品を推定する原因推定部と、前記原因推定部が推定した故障予兆部品の耐用年数を部品耐用年数テーブルから求め、当該故障予兆部品の使用時間を機稼働記録テーブルから求め、当該故障予兆部品の残り使用可能時間を求める使用可能時間算出部と、前記故障予兆部品を主要故障部品として判定し、当該主要故障部品を構成する部位を特定し、特定された部位それぞれの劣化の程度に応じて、当該劣化を抑止する縮退運転計画であり、前記使用可能時間算出部が求めた残り使用可能時間、前記機稼働記録テーブルから求めた前記故障予兆部品の1日当たりの稼働時間および保守スケジュールテーブルから求めた当該昇降機の次回保守予定日までの日数に基づいて、当該昇降機の縮退運転計画を作成する縮退運転計画作成部と、縮退運転計画作成部が作成した前記縮退運転計画に基づいて当該昇降機の運転を制御する制御指令を出力する制御指令出力部を備える昇降機監視システムが含まれる。
本発明によれば、サービス停止を抑止する縮退運転を計画することが可能になる。
本発明の一実施例における関係者および施設を示すブロック図である。 本発明の一実施例の全体システムを示す図である。 本発明の一実施例における処理手順を示すフローチャートである。 本発明の一実施例での故障予知通知画面を示す図である。 本発明の一実施例での故障予兆管理画面を示す図である。 本発明の一実施例の監視センター装置のハードウェア構成を示す図である。 本発明の一実施例で用いられる耐用年数テーブルを示す図である。 本発明の一実施例で用いられる保守予定テーブルを示す図である。 本発明の一実施例で用いられる稼働記録テーブルを示す図である。 本発明の一実施例で用いられる切替テーブルを示す図である。
以下、本発明の一実施例を、図面を用いて説明する。まず、図1を用いて、本実施例の関係者および施設について、説明する。
図1において、エレベーター1が、本実施例における監視および縮退運転の対象となる。エレベーター1は、ビルの昇降路内に設けられた乗りかごと、一端が乗りかごに取付けられた主ロープと、この主ロープの他端が取付けられ、昇降路内に吊り下げられた釣合い錘と、昇降路の上部の機械室に回転可能に設置され、主ロープが巻き掛けられた巻上機とを備えている。このような構成のエレベーター1では、巻上機が、制御装置2から受信した制御信号に従って回転することにより、乗りかごを釣合い錘に対して相対的に昇降させるようにしている。つまり、エレベーター1は、制御装置2に従って、運転されている。また、本実施例では、このような部品の異常が検出された場合、縮退運転計画を作成する。
この制御装置2は、エレベーター1に接続され、エレベーター1の乗りかごの昇降速度やドアの開閉動作等の運転を制御する機能を備えている。また、制御装置2は、監視装置3に通信接続され、エレベーター1に異常が発生した場合、監視装置3へ通知する機能を備える。
また、監視装置3は、制御装置2に接続され、制御装置2を介してエレベーター1の故障や不具合等の異常を検出する機能を備える。
監視センター5は、一般回線網A4を介して監視装置3と接続されている監視センター装置50が設置されている。この監視センター装置50については、図2以降を用いて、説明する。監視センター5には、監視員6が駐在している。この監視員6は、監視装置3から監視センター装置50に送信された異常発報の内容を、監視センター装置50が有する表示装置ないし監視員6が利用する端末装置60を介して確認できる。また、監視員6は、監視センター装置50もしくはこれと接続される端末装置60を操作して各支社・営業所の保守員に指示を出すことができる。
WEB情報提供サーバー7は、監視センター5に設置される監視センター装置50とデータを連携し、一般回線網B8を介してお客さま9(顧客)の利用するお客さま端末装置900へ昇降機の状態を表示することができる。なお、一般回線網A4と一般回線網B8は、同じネットワークでもよい。この場合、インターネットを用いることが好適である。WEB情報提供サーバー7は、一般回線網A4や一般回線網B8を介して監視センター装置50と接続してもよいし、他の専用回線を介して接続されてもよい。
次に、図2を用いて、本実施例の処理を実行する全体システムについて、説明する。なお、以下、図1と重複する構成については、図1で説明内容の機能を実行するための情報処理の内容を中心に説明する。また、
制御装置2は、エレベーター1の昇降速度やドアの開閉動作を含むエレベーター1全体の動作を制御するための各種の演算を行うCPU(Central Processing Unit)等の制御部201を有する。また、制御装置2は、制御部201による演算を実行するためのプログラムを格納するROM(Read Only Memory)やHDD(Hard Disk Drive)を有する。また、制御装置2は、制御部201がプログラムを実行する際の作業領域となるRAM(Random Access Memory)等の記憶部202有する。つまり、制御装置2は、これらハードウェアを有する。そして、制御装置2は、この記憶部202に記憶され、制御部201により実行されるソフトウェアとを含んで構成されている。
また、記憶部202は、エレベーター1の動作履歴、操作履歴、及び故障履歴等を記憶する。このような構成の制御装置2では、ハードウェアとソフトウェアとが協働することにより、エレベーター1の動作制御に必要な機能が実現される。特に、後述するように、制御装置2は、制御指令出力部507からの制御指令に応じて、エレベーター1へ制御信号を出力する。
監視装置3は、エレベーター1の異常の有無を監視するための各種の演算を行うCPU等の制御部301を有する。また、監視装置3は、制御部301による演算を実行するためのプログラムを格納するROMやHDDを有する。また、監視装置3は、制御部301がプログラムを実行する際の作業領域となるRAM等の記憶部302を含む。つまり、監視装置3は、これらハードウェアを含む。また、監視装置3は、この記憶部302に記憶され、制御部301により実行されるソフトウェアを有する。このような構成の監視装置3では、ハードウェアとソフトウェアとが協働することにより、監視装置3が実行する処理に必要な機能が実現される。
監視センター装置50は、いわゆるコンピューター(サーバー)で実現される。つまり、監視センター装置50は、監視装置3から故障発報データ等の監視結果を受信する監視情報受信部501を有する。また、監視センター装置50は、制御指令を送信するための制御指令出力部507を有する。また、監視センター装置50は、受信した故障発報データ分析の原因推定部502を有する。また、監視センター装置50は、部品の使用可能時間を算出する使用可能時間算出部503を有する。また、監視センター装置50は、縮退運転計画を作成する縮退運転計画作成部505を有する。さらに、監視センター装置50は、同機種同型式の他現場を判明した場合各支社・営業所へ保守指示する機能を有する。またさらに、監視センター装置50は、後述するお客さまの操作を受信・処理する運転切替通信部506を有する。
さらに、監視センター装置50は、部品DB、保全DB等の各種データベースを有する。そして、各データベースには、耐用年数テーブル504、保守予定テーブル508、稼働記録テーブル509および切替テーブル510が格納されている。これら、各テーブルについては、追って説明する。
ここで、監視センター装置50をコンピューターとして実現するためのハードウェア構成を、図6を用いて説明する。監視センター装置50は、処理部51、メモリ部52、入出力部53、記憶装置54および通信部55で構成される。
処理部51は、CPUのようなプログラムに従って演算する機能を有する。本実施例では、処理部51は、メモリ部52に展開された原因推定プログラム5020.使用可能時間算出プログラム5030、縮退運転計画プログラム5050、運転切替通知プログラム5060に従った処理を実行する。ここで、原因推定プログラム5020、使用可能時間算出プログラム5030、縮退運転計画プログラム5050、運転切替通知プログラム5060は、図1の原因推定部502.使用可能時間算出部503、縮退運転計画作成部505、運転切替通知部にそれぞれ対応する。
また、入出力部53は、端末装置60と接続し、各種情報を送受信する機能を有する。但し、入出力部53は、監視センター装置50が有する表示装置に各種情報を表示してもよい。
また、記憶装置54は、上述した各種データベースを格納する。さらに、通信部55は、上述の各種回線、ネットワークと接続する。ここで、図1の監視情報受信部501、制御指令出力部507やお客さま表示部701との接続機能が、通信部55に該当する。
以上で、監視センター装置50の説明を終了する。次に、WEB情報提供サーバー7は、監視装置3から定期的に収集した昇降機状態データを監視センター装置50で契約情報等と付きあわせ、エンドユーザのお客さまに表示する機能を備えている。つまり、お客さま表示部701を有する。なお、WEB情報提供サーバー7もコンピューターで実現されるが、プログラムに従って情報処理を実行するものであり、そのハードウェア構成の説明は省略する。
次に、図7~図10を用いて、監視センター装置50が格納している各テーブルについて、説明する。まず、図7に耐用年数テーブル504を示す。耐用年数テーブル504は、部品(製品)ごとにその耐用年数が記録されている。本実施例では、部品名、部品名における部品の製品、種類を識別する部品種類が、その部品の対応年数と対応付けられている。なお、耐用年数については、該当する部品の対応期間が示されればよく、期間として年数に限らない。
次に、図8に保守予定テーブル508を示す。保守予定テーブル508は、部品ごとに、その保守に関する保守データを格納している。具体的には、昇降機が設置されているビル、昇降機を識別する号機、部品の個体を識別する部品IDが、保守データと対応付けられている。図8の例では、保守データとして、前回保守日、次回保守予定日が記録されている。
次に、図9に稼働記録テーブル509を示す。稼働記録テーブル509は、部品ごとに、稼働に関する稼働データが記録されている。具体的には、昇降機が設置されているビル、昇降機を識別する号機、部品IDが、稼働データである前回保守日、稼働期間(年数)や総稼働時間と対応付けられている。
なお、稼働期間(年数)は、前回保守日からの経過期間を示す情報であり、縮退運転計画を作成する際に用いられる。ここで、前回保守日は記録されていなくともよい。さらに、稼働期間(年数)は年数以外の期間であってもよいし、縮退運転計画を作成する際に算出してもよい。またさらに、対応する部品が新品などで保守が実行されていない場合、前回保守日として、昇降機の設置日を記録することが望ましい。さらに、総稼働時間と稼働期間から求められる1日当たりの稼働時間を、稼働データとして記録してもよい。
なお、保守予定テーブル508と稼働記録テーブル509は、一体として構成してもよい。
最後に、図10に切替テーブル510を示す。切替テーブル510は、異常が発生した部品の状況に応じて、縮退運転計画を特定するためのテーブルである。図10に示す例では、部品の状況として、残り使用可能時間x、1日当たりの稼働時間yおよび次回帆保守予定日までの日数zを用いる。そして、これらから特定される縮退運転種類を識別する情報が記録されている。縮退運転種類は、x、y、zが入力されることに応じて、x/yを計算し、その結果とzの関係から縮退運転の種類を特定する機能を有する。なお、残り使用可能時間x、1日当たりの稼働時間yおよび次回帆保守予定日zの単位は、例示したもの以外も含まれる。また、各部品の残り使用可能時間x、1日当たりの稼働時間yおよび次回帆保守予定日までの日数zについては、上述の保守予定テーブル508や稼働記録テーブル509に格納してもよいし、その他の保全DBのテーブルに格納してもよい。
以上で、各テーブルについての説明を終了し、以下、本実施例の処理について、図3を用いて説明する。
図3は、本実施例における処理手順を示すフローチャートである。具体的には、図1、図2および図6で示した監視センター装置50およびWEB情報提供サーバー7における処理手順を示すフローチャートである。なお、以下の説明おける監視センター装置50の処理主体については、図2に示す構成名、符号を引用して説明する。
ステップS1において、監視センター装置50の原因推定部502は、監視情報受信部501が監視装置3から故障発報を受信したかを、継続的に監視する。故障発報を受信した場合(Yes)、ステップS2に進む。受信しない場合(No)、し処理を一旦終了し、故障発報の受信を監視する。なお、故障発報には、故障の種別や、故障の発生した部品を特定する情報が含まれる。つまり、図8や図9に示すビル、号機および部品IDに対応する情報が含まれる。また、故障発報の故障には、異常、障害、劣化やこれらの予知情報が含まれる。
次に、ステップS2において、原因推定部502は、故障発報の内容のカテゴリを判定する。ここで、原因推定部502は、故障発報が経年劣化を示す場合(Yes)、ステップS3に進む。また、経年劣化以外である場合(No)、本処理を一旦終了する。但し、経年劣化以外である場合、縮退運転での対応は困難であり、即時の保守が必要と推定される。このため、原因推定部502は、端末装置60ないし監視センター装置50の表示部を介して、保守活動が必要であることを表示させることが望ましい。
次に、ステップS3において、使用可能時間算出部503が、受信した異常発報で示される部品の残り使用時間を求める。ここで、使用可能時間算出部503は、耐用年数テーブル504のデータを参照し、異常発報で示される部品の耐用年数を特定する。そして、使用可能時間算出部503は、特定された耐用年数と稼働記録テーブル509を用いて、残り使用時間を求める。つまり、使用可能時間算出部503は、稼働記録テーブル509から該当の部品の総稼働時間を特定し、これと耐用年数を比較してその差分を残り使用時間とする。この際、使用可能時間算出部503耐用年数を時間単位に変換することが望ましい。
次に、ステップS4において、使用可能時間算出部503は、残り使用時間と、保守予定テーブル508の次回保守予定日を比較して、次回保守予定日までに、異常発報で示される部品が劣化を生じるかを判断する。つまり、使用可能時間算出部503は、残り使用時間の方が次回保守予定日までの時間より長い場合は、劣化が生じると判断する。この結果、劣化が生じると判断した場合(Yes)、ステップS5に進む。そうでない場合(No)は、処理を一旦終了し、故障発報を受信したかを、継続的に監視する。なお、本ステップで、劣化が生じると判断された部品については、故障予兆部品と称する。
次に、ステップS5において、使用可能時間算出部503は、端末装置60ないし監視センター装置50の表示部を介して、ステップS4で劣化が生じると判断された部品に関して、予兆管理画面605を、故障の発生状況の一覧として表示させる。この表示画面は、図5を用いて後述する。
次に、ステップS6において、端末装置60ないし監視センター装置50の入出力デバイスは、監視員6により点検日の指定の入力を受け付ける。この結果、ステップS7において、監視センター装置50の通信機能を用いて、点検指示が各担当支社・営業所へ自動通知することになる。
次に、ステップS8において、縮退運転計画作成部505が、次回保守予定日までの該当故障予兆部品の延命措置とする運転モード、つまり、縮退運転の計画を示す縮退運転計画を作成する。
以下、ステップS8の一例の詳細を、図3の破線内に記載したフローチャートを用いて説明する。まず、ステップS81において、縮退運転計画作成部505が、ステップS4で特定された故障予兆部品を、主要故障部品として判定する。本例では、ドアマシンが主要故障部品として、判定されたものとする。
次に、ステップS82において、縮退運転計画作成部505は、ドアマシンを構成する部位として、ドアモーターとドア開閉リミットスイッチを特定する。
次に、ステップS83において、これらの部位の劣化を抑止する縮退運転の一種である長寿命運転として、ドアモーターの消耗を最小限に抑えながら、ドア開閉リミットスイッチの稼働回数減らす観点からドア開の時間を通常より延長する制御を縮退運転計画として作成する。この際、ドア開の時間を通常より延長する程度は、ドアモーターとドア開閉リミットスイッチの劣化の程度に応じて定めることが好適である。
この際、縮退運転計画作成部505は、故障予兆部品の残り使用時間、故障予兆部品の1日当たりの稼働時間および故障予兆部品の設置される昇降機の次回保守予定日までの日数に基づいて、その縮退運転計画を作成する。ここで、故障予兆部品の残り使用時間は、ステップS4で特定されている。また、故障予兆部品の1日当たりの稼働時間は、縮退運転計画作成部505が、稼働記録テーブル509の総稼働時間と稼働期間から求まる。さらに、次回保守予定日までの日数は、縮退運転計画作成部505が、保守予定テーブル508の次回保守予定日とその際の日付から求める。
そして、縮退運転計画作成部505が、これらを、切替テーブル510に適用することで、縮退運転計画を作成する。この方法については、図10を用いて前述したとおりである。なお、図10を用いて説明した方法では、残り使用可能時間xに応じた、つまり、故障予兆部品の劣化程度に応じた縮退運転計画を作成できる。
なお、上記のステップS81および82については、ステップS4の故障予兆部品として、ドアモーターやドア開閉リミットスイッチが特定されれば、省略してもよい。つまり、故障予兆部品を、ステップS83で用いられる場合は、ステップS81やS82を省略可能である。
次に、ステップS9において、縮退運転計画作成部505は、作成された縮退運転計画により生じる運転効率低下を特定する。さらに、縮退運転計画作成部505は、故障の内容を示す故障予兆詳細を作成する。そして、縮退運転計画作成部505は、故障予兆詳細、縮退運転計画や運転効率低下の他、次回保守予定日を、WEB情報提供サーバー7に通知する。
次に、以上の監視センター装置50での処理結果に基づく、WEB情報提供サーバー7の処理について、説明する。なお、監視センター装置50とWEB情報提供サーバー7は、1つの装置、コンピューターとして構成してもよい。
まず、ステップS10において、WEB情報提供サーバー7のお客さま表示部701は、お客さま端末装置900へ、縮退計画を作成したことを通知する。具体的には、お客さま(ビルオーナー、管理人等)がお客さま端末装置900を用いて、WEB情報提供サーバー7のWEBポータル画面にアクセスすると、お客さま表示部701が、上述した通知画面を表示する。
次に、ステップS11において、お客さま表示部701は、お客さま端末装置900に表示させる通知画面で故障予兆詳細および次回点検日、作成した縮退運転へ切替えるための長寿命運転切替、運行効率低下を含む故障予兆通知画面を表示する。この結果、お客さまが縮退運転(長寿命運転)の切替要否を指定可能になる。なお、ここでの故障予兆通知画面については、図4を用いて後述する。
次に、ステップS11において、お客さま表示部701は、お客さまの操作により故障予兆通知画面の長寿命運転開始ボタンが押下されたかを判断する。押下されたと判断した場合(Yes)は、ステップS12に進む。一定時間押下されないか、押下されず故障予兆通知画面が閉じられた場合(No)、処理を終了する。
次に、ステップS12において、お客さま表示部701が、運転切替通信部506に長寿命運転開始ボタンが押下されたこと、つまり、縮退運転計画が承認されたことを通知する。
次に、ステップS12において、監視センター5の運転切替通信部506は、長寿命運転開始指令に応じて、作成された縮退運転計画に従った運転、つまり、長寿命を行うための制御指令を制御指令出力部507に送信する。そして、制御指令出力部507が、制御指令を、一般回線網A4を介して、制御装置2へを送信する。
これを受けて、制御装置2は、エレベーター1に対して、受け付けた制御指令に応じた制御信号を出力する。この結果、エレベーター1では、作成された縮退運転計画に従った運転、つまり、長寿命運転が開始されることになる。
以上で、本実施例の処理手順についての説明を終了する。続いて、各種表示画面について、説明する。
図4は、本発明の一実施例におけるお客さま表示部701によりお客さま端末装置900上に表示させる故障予知通知画面9001を示す。本画面は、ステップS11で表示される画面である。
図4の故障予知通知画面9001は、お客さまに故障予兆部位の通知およびその縮退運転である長寿命運転の指示操作を受け付ける画面である。図4において、該当ビルの該当昇降機の異常予兆を9001Aのように表示し、次回点検日・長寿命運転モードによる機能制限・運行効率の変化を部位ごとに示す。
また、お客さまが判断した上、9001B「長寿命運転開始」ボタンを押下した場合、その対象の部品の縮退運転の処理が開始する。また、複数昇降機がある場合は、9001Cを押下することで一括して長寿命運転切替が開始可能となる。
次に、図5に、本発明の一実施例における故障予兆管理画面605を示す。この図5に示す故障予兆管理画面605は、ステップS5で表示される。
図5に示すように故障予兆管理画面605は、対象現場の対象部品の追加点検一覧を表示する。また、故障予兆管理画面605は、対象ビル名605Aと、故障予兆名称605Bと、直近発生した類似故障日時605Cと、類似発生回数605Dと、追加点検を指示した日時605Eと、追加点検の支社受付日時605Fから構成されている。なお、監視員6が、対象ビルを選択後、点検指示605Gを押下することで、ステップS6の追加点検指示を送信できる。
なお、直近発生した類似故障日時605Cは、監視員6からの指定(押下)後に経年劣化故障が発生したもと案件が表示されることになる。また、類似発生回数605Dにおいて、類似発生回数が複数回の場合は赤文字など他と区別形式で警告し、早急点検を促すことが可能になる。
以上で、本実施例もよれば、経年劣化予兆がなど異常のある部品において、次回点検日までに低負荷運転できる長寿命運転へ切替ることで、昇降機の重要部品の安全性強化および故障障害の未然防止を図ることができる。
1 エレベーター
2 制御装置
3 監視装置
4 一般回線網A
5 監視センター
6 監視員
7 WEB情報提供サーバー
8 一般回線網B
9 一般お客さま
50 監視センター装置
501 監視情報受信部
502 原因推定部
503 使用可能時間算出部
504 耐用年数テーブル
505 縮退運転計画作成部
506 運転切替通信部
507 制御指令出力部
508 保守予定テーブル
509 稼働記録テーブル
510 切替テーブル

Claims (5)

  1. 昇降機の異常を監視する昇降機監視システムにおいて、
    前記昇降機に設置され、当該昇降機の異常を検出する監視装置と、
    前記監視装置から受け取った異常情報に基づいて、前記異常の原因となる故障予兆部品を推定する原因推定部と、
    前記原因推定部が推定した故障予兆部品の耐用年数を部品耐用年数テーブルから求め、当該故障予兆部品の使用時間を機稼働記録テーブルから求め、当該故障予兆部品の残り使用可能時間を求める使用可能時間算出部と、
    前記故障予兆部品を主要故障部品として判定し、当該主要故障部品を構成する部位を特定し、特定された部位それぞれの劣化の程度に応じて、当該劣化を抑止する縮退運転計画であり、前記使用可能時間算出部が求めた残り使用可能時間、前記機稼働記録テーブルから求めた前記故障予兆部品の1日当たりの稼働時間および保守スケジュールテーブルから求めた当該昇降機の次回保守予定日までの日数に基づいて、当該昇降機の縮退運転計画を作成する縮退運転計画作成部と、
    縮退運転計画作成部が作成した前記縮退運転計画に基づいて当該昇降機の運転を制御する制御指令を出力する制御指令出力部を備える昇降機監視システム。
  2. 請求項1に記載の昇降機監視システムにおいて、
    さらに、
    前記縮退運転計画を、ネットワークを介して、前記昇降機の顧客が利用する端末装置へ表示させる表示部と、
    前記端末装置からの縮退運転計画に対する運転切替指示に応じて、前記制御指令出力部へ、前記縮退運転計画を開始する開始指令を通知する運転切替通信部を備える昇降機監視システム。
  3. 請求項2に記載の昇降機監視システムにおいて、
    前記表示部は、複数の昇降機に対する前記縮退運転計画を、前記顧客がまとめて選択可能な形式で、前記端末装置へ表示させる昇降機監視システム。
  4. 請求項1に記載の昇降機監視システムにおいて、
    前記縮退運転計画作成部は、残り使用可能時間、1日当たりの稼働時間および次回保守予定日までの日数が、縮退運転計画と対応付けられた切替テーブルを用いて、前記縮退運転計画を作成する昇降機監視システム。
  5. 請求項1乃至4のいずれかに記載の昇降機監視システムにおいて、
    前記縮退運転計画作成部は、前記異常情報に含まれる前記原因推定部が推定した故障予兆部品の劣化程度をさらに用いて、前記縮退運転計画を作成する昇降機監視システム。
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