JPH0627066U - 穴内面研磨工具 - Google Patents

穴内面研磨工具

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JPH0627066U
JPH0627066U JP6884492U JP6884492U JPH0627066U JP H0627066 U JPH0627066 U JP H0627066U JP 6884492 U JP6884492 U JP 6884492U JP 6884492 U JP6884492 U JP 6884492U JP H0627066 U JPH0627066 U JP H0627066U
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JP
Japan
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polishing
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rotating shaft
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敏志己 飯塚
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Kyoei Denko Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 簡単な構造で曲穴内面を研磨することができ
るとともに、工具導入方向のずれに対しても穴の寸法精
度を維持できる研磨工具を実現する。 【構成】 工具鋼で形成された工具10は、駆動装置の
主軸に結合される回転軸12と、回転軸12の軸芯に中
心を持つ球面に形成された2つの膨出部14,18と、
これらの間において回転軸部12aと12bとを結合す
る軸継手16とを有する。膨出部14,18の表面に
は、最大外径部を含むように帯状に形成された研磨面2
0,26と、縦方向に伸びる排出溝22,28が形成さ
れる。軸継手16が屈曲することにより曲がった穴内に
も追随できるとともに、研磨面20,26が球面になっ
ているので工具の導入方向がずれても穴の形状に影響を
与えない。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は穴の内面を機械的に回転研磨する工具に関し、例えばホーニングヘッ ドとして又は管内面研磨用の回転工具として好適な工具構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、ホーニング盤などで工作物の穴の内面を研磨する場合には、図3に示す ような形状のホーニングヘッド50の回転軸部52を主軸に取付け、円筒形状の ホーニング部54を穴内において回転させながら往復動させている。ホーニング 部54の外周面には研磨チップ56が取付けられ、その表面が穴内面に接触して 研磨される。ここで、縦溝58は研磨くずを排出するためのものである。このホ ーニングヘッド50と同様の工具が管内面の研磨用にも用いられる。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
上記従来の工具は穴の軸線が直線である場合にのみ研磨可能であり、曲孔や曲 管には全く対応できないという問題点があった。また、穴の軸線に対する回転軸 52の導入方向に僅かでも狂いが生ずると穴の真円度が悪化し、穴の位置ずれを 起こすなど、工作精度が工具の精度だけでは決まらず、ばらつきの原因になると ともに工作物の位置決めに負担がかかるという問題点もあった。 そこで本考案は上記問題点に鑑み、曲孔や曲管の内面研磨にも使用できるとと もに加工精度が回転軸の方向に敏感でない研磨工具を実現することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために本考案が講じた手段は、 少なくとも2つの膨出部、すなわち回転軸よりも外径の膨らんだ部分を回転軸 の軸線方向に間隔を以て設けるとともに、これらの膨出部の間に両者を接合する 自在軸継手を取付け、膨出部には、その少なくとも最大径部分を含むその両側表 面に、回転軸の軸線上に中心をもつ連続した球面部分を形成して、この球面部分 に研磨面を形成するものである。
【0005】
【作用】
かかる手段によれば、両者間に設けられた自在軸継手により2つの膨出部は相 互に軸線方向の角度が少なくとも所定範囲内で可変となる。また、膨出部の研磨 面は球面に形成されているので穴内面に対し線接触に近い状態で研磨が行われ、 回転軸と穴の軸線方向とのずれに対して自由度が与えられる。したがって、曲折 した穴内面に対しても支承なく研磨できるとともに、穴の軸線方向に対する回転 軸の導入方向の許容範囲が大きく、回転軸の導入方向のずれが穴加工の精度を悪 化させない。ここで、回転軸及び自在軸継手は最も基部側の膨出部により支持さ れて穴内を安定して回転するので、有害な振動の発生が抑制される。
【0006】
【実施例】
次に添付図面を参照して本考案に係る穴内面研磨工具の実施例を説明する。 図1は本考案の第1実施例を示すもので、この工具10は工具鋼で形成されて おり、駆動装置の主軸に結合される回転軸12と、その表面14a,18aが回 転軸12の軸芯に中心をもつ球面に形成された2つの膨出部14,18と、膨出 部14と18との間において回転軸部12aと12bとを接合するフック形の軸 継手16とを有する。膨出部14及び18の表面には、その最大外径部を含む帯 状に形成された研磨面20及び26と、縦方向に伸びる排出溝22及び28が形 成されている。研磨面20,26は、例えば所定粒径の人工ダイヤモンド砥粒を ニッケルの無電解メッキで固着させて形成する。最大外径は、加工段階により異 なるが、仕上げ加工の場合には一般に穴径よりも数マイクロメータ大きな値に設 定される。軸継手16は、十字形金具24により回転軸部12aと12bとの軸 線間角度を所定範囲内で許容する公知の自在軸継手である。
【0007】 次に上記第1実施例を用いた穴内面の研磨方法について説明する。回転軸12 は工作機械の主軸に取付けられ、当初は低速回転で膨出部18の振動を抑制しな がら、穴内に導入する。膨出部18に続いて膨出部14も穴内に入った時点で、 回転軸12を所要の回転数に上げ、例えば軸線方向に所定周期の往復動作を施し ながら穴の深部に向けて工具を進行させる。研磨時における軸線方向の動作は目 的に応じて種々に行われるが、例えば穴又は管の内面の鏡面仕上げを目指す場合 には短周期の往復動を重畳させながら、穴の深さ範囲を往復研磨する。研磨工程 を終了する場合には、回転速度を低下させた後、ゆっくりと2つの膨出部14, 18を穴内から引き出す。ここで、軸継手16の存在により膨出部18は径方向 の自由度をもっているが、回転軸12に固定された膨出部14が穴内で安定して 回転することにより、ジョイント部も安定して回転するので、膨出部18の有害 な振動等が防止される。
【0008】 穴の軸線が曲線となっている場合には、内面の曲率に応じて軸継手16が屈曲 するので、曲がりに沿った研磨を行うことができる。研磨面20,26は球面と なっていることから、ほぼ線接触に近い状態で管内面が研磨されるとともに回転 軸が穴の軸線に対して傾斜しても接触外径が変化せず、接触部が研磨面内で移動 するだけで何ら支承なく研磨を行うことができる。このことは回転軸部12bが 回転軸部12aに対し屈曲する際の膨出部18の研磨面26においてのみならず 、回転軸12に固定された膨出部14の研磨面20においても穴の曲折に対して 問題を生じさせない。なお、穴の曲がりが大きくなる程、穴径及び真円度を維持 する観点から本実施例の効果が大きくなる。特に曲管の内面を研磨する場合には 曲管自体の固定が困難な上に種々の形状のものがあるので、一般に回転主軸に対 して回転軸12の方向を精度良く決めることが難しいが、この工具の場合には上 記理由により回転軸12の導入方向に対する加工精度の影響がほとんどないので きわめて好都合である。なお、加工段階、例えば粗研磨や仕上研磨などに応じて 、研磨面に付着する砥粒径や膨出部の最大外径が変えられる。
【0009】 図2は本考案の第2実施例の構造を示すもので、油圧式の加圧機構を備えた研 磨工具である。この実施例は、回転軸31と、膨出部32及び34と、膨出部3 2と34との間に設けられたバーフィールド形の軸継手33とを有する。膨出部 32及び34はシリンダ35及び38内に取付けられた加圧部36及び39を備 えている。加圧部36及び39の表面形状は回転軸31の軸芯に中心をもつ球面 の一部となっており、この表面上に第1実施例と同様の研磨面37及び40が形 成されている。また、膨出部32及び34の表面には第1実施例と同様の排出溝 41が形成される。回転軸31の内部には給油管42が導入され、コンロッド4 3,44及び45,46を介して加圧部36及び39に油圧が伝達される。
【0010】 上記各実施例では、膨出部全体が球状に形成されているが、実際は穴の軸線曲 率に応じて穴内面に接触する表面のみが球面に形成されていれば充分であり、例 えば第2実施例では加圧部36,39の表面だけが問題となる。 自在軸継手は、公知のフック形、こま形、等速形など、要求精度、耐久性、角 度範囲などにより適宜選定されうる。ここで、研磨時に要求される工具の回転速 度や直進又は往復動の速度に応じて、ジョイントの角度変位に対し抵抗力を付す ることもできる。この抵抗力は、ばねやブッシュ等の弾性部材を接合部に取付け たり、流体圧などを印加することで実現できる。 膨出部間の寸法は、継手の可動範囲、研磨する穴の曲率及び深さなどによって 適宜設定されるべきである。また、膨出部を3つ以上設け、これらの間にジョイ ントを2つ以上設けることも可能である。
【0011】
【考案の効果】
以上説明したように、本考案は回転軸の軸線方向に間隔を以て形成された少な くとも2つの膨出部と、両膨出部間に設けられた自在軸継手とを備え、膨出部の 最大径部を含む球面上に研磨面を形成したことに特徴を有するので、簡単な構造 にも拘わらず、軸線の曲がった穴内面も研磨できる上に回転軸の導入方向に対す る許容性が高く、穴の曲率や回転軸の導入方向のずれに対しても穴の寸法精度を 保つことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係る穴内面研磨工具の第1実施例の構
造を示す側面図である。
【図2】(a)は本考案に係る穴内面研磨工具の第2実
施例の構造を示す断面図、(b)は同実施例を上部から
見た矢視図である。
【図3】従来の穴内面研磨工具の構造を示す側面図であ
る。
【符号の説明】
10,30 穴内面研磨工具 12,31 回転軸 14,18,32,34 膨出部 16,33 軸継手 20,26,37,40 研磨面 35,38 シリンダ 36,39 加圧板

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転軸と、該回転軸に対し少なくとも回
    転方向に固定された研磨面とを有し、該回転軸の自転に
    従って回転する該研磨面により被加工物に形成された穴
    の内面を研磨する穴内面研磨工具において、 少なくとも2つの膨出部が前記回転軸の軸線方向に間隔
    を以て設けられているとともに該膨出部の間に両者を接
    合する自在軸継手が取付けられており、該膨出部には、
    その少なくとも最大径部分を含むその両側表面に、前記
    回転軸の軸線上に中心をもつ連続した球面部分が形成さ
    れ、該球面部分に前記研磨面が形成されていることを特
    徴とする穴内面研磨工具。
JP6884492U 1992-09-07 1992-09-07 穴内面研磨工具 Expired - Fee Related JPH081808Y2 (ja)

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JPH0627066U true JPH0627066U (ja) 1994-04-12
JPH081808Y2 JPH081808Y2 (ja) 1996-01-24

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2011002069A1 (ja) * 2009-07-01 2011-01-06 本田技研工業株式会社 ホーニングヘッドの砥石台

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2011002069A1 (ja) * 2009-07-01 2011-01-06 本田技研工業株式会社 ホーニングヘッドの砥石台
JP2011011282A (ja) * 2009-07-01 2011-01-20 Honda Motor Co Ltd ホーニングヘッドの砥石台
CN102470504A (zh) * 2009-07-01 2012-05-23 本田技研工业株式会社 珩磨头的磨石座

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Publication number Publication date
JPH081808Y2 (ja) 1996-01-24

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